| 【発明の名称】 |
スキャナ |
| 【発明者】 |
【氏名】辻西 誠
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| 【要約】 |
【課題】スキャナにおいて、簡素で安価な構成によって、ユーザの手でスキャナリッドを開いた状態に保持しておく必要をなくし、原稿をセットするときの利便性を向上する。
【構成】スキャナ1は、原稿が載置される原稿台2と、原稿を押さえるスキャナリッド3と、原稿の画像を読取る画像読取装置4と、スキャナリッド3を開く方向に付勢するリッド付勢用バネ8と、スキャナリッド3を閉じた状態に保持するためのフック9、フックホルダ10と、スキャナリッド3を開くために操作される押しボタン12とを備える。スキャナリッド3は、フック9がフックホルダ10に係止されることにより、リッド付勢用バネ8の力に抗して閉じた状態に保持される。押しボタン12を押下すると、フックホルダ10が可動して、フック9がフックホルダ10から係止解除され、スキャナリッド3は、リッド付勢用バネ8の力によって、自動的に開いて、開いた状態に保持される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿が載置される原稿台と、前記原稿台に載置される原稿の画像を読取るための画像読取装置と、前記原稿台を支持すると共に前記画像読取装置を収納する筐体と、前記原稿台の原稿載置面に対して開閉可能なように前記筐体にヒンジ部を介して回動自在に支持される、前記原稿台に載置される原稿を押さえるためのスキャナリッドと、を備えたスキャナにおいて、 前記スキャナリッドを開く方向に付勢するリッド付勢手段と、 前記スキャナリッドを前記リッド付勢手段による付勢に抗して閉じた状態に保持するリッド保持手段と、 前記スキャナリッドを前記リッド保持手段による保持状態から解除して開くための、ユーザによって操作されるリッド開放操作手段とを備え、 前記リッド付勢手段は、 前記ヒンジ部に設けられ、前記筐体に一端側が当接されると共に前記スキャナリッドに他端側が当接されて、前記筐体とスキャナリッドとの間に相互に離反する方向の力を作用させるリッド付勢用バネを有し、 前記リッド保持手段は、 前記スキャナリッドに設けられた長さの調整が可能なフックと、 前記筐体に設けられ、前記スキャナリッドを閉じたときに前記フックを前記リッド付勢用バネの力に抗して係止するためのフックホルダと、 前記フックホルダを前記フックが係止される位置に保持するホルダ保持用バネとを有し、 前記リッド開放操作手段は、 前記筐体にユーザによって押下可能に設けられ、押下されることにより、前記フックホルダを前記ホルダ保持用バネの力に抗して可動させて、前記フックの係止を解除する押しボタンを有し、 前記押しボタンを押下することにより、前記スキャナリッドが自動的に開いて、前記スキャナリッドが開いた状態に保持されることを特徴とするスキャナ。 【請求項2】 原稿が載置される原稿台と、前記原稿台に載置される原稿の画像を読取るための画像読取装置と、前記原稿台を支持すると共に前記画像読取装置を収納する筐体と、前記原稿台の原稿載置面に対して開閉可能なように前記筐体にヒンジ部を介して回動自在に支持される、前記原稿台に載置される原稿を押さえるためのスキャナリッドと、を備えたスキャナにおいて、 前記スキャナリッドを開く方向に付勢するリッド付勢手段と、 前記スキャナリッドを前記リッド付勢手段による付勢に抗して閉じた状態に保持するリッド保持手段と、 前記スキャナリッドを前記リッド保持手段による保持状態から解除して開くための、ユーザによって操作されるリッド開放操作手段とを備え、 前記リッド開放操作手段を操作することにより、前記スキャナリッドが自動的に開いて、前記スキャナリッドが開いた状態に保持されることを特徴とするスキャナ。 【請求項3】 前記リッド保持手段は、前記スキャナリッドを閉じたときに前記筐体に係止される、前記スキャナリッドに設けられた長さの調整が可能なフックを有することを特徴とする請求項2に記載のスキャナ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、原稿に描かれた画像を読取るスキャナに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、スキャナは、画像の描かれた原稿を原稿台に載置して、その原稿をスキャナリッド(原稿押さえ板)により押さえ、そして、その原稿に描かれた画像を画像読取装置により読取るようになっている。原稿台は、筐体の上面に支持されており、画像読取装置は、筐体内に収納されている。スキャナリッドは、原稿台の原稿載置面に対して開閉可能なように筐体の上面にヒンジ部を介して回動自在に支持されており、スキャナリッドを開くことより、原稿台に原稿を載置することができ、スキャナリッドを閉じることにより、原稿台に載置された原稿を押さえるようになっている。スキャナリッドは、スキャナリッドの自重により、自動的に閉じるようになっている。 【0003】 また、スキャナリッドを一定角度以上開くと、スキャナリッドを開方向に付勢して、スキャナリッドを開いた状態に保持し、スキャナリッドを一定角度以下まで閉じると、スキャナリッドを閉方向に付勢して、スキャナリッドを閉じた状態に保持するようにしたスキャナが知られている(例えば特許文献1参照)。 【0004】 一方、原稿台を装置本体に対して開閉可能に構成したスキャナにおいて、スキャナリッドが開いているときには、原稿台の開放を禁止し、スキャナリッドが閉じられているときにのみ、原稿台の開放を可能にしたものが知られている(例えば特許文献2参照)。また、画像読取装置が収納された画像読取部を画像印刷装置が収納された画像形成部の上に配置し、画像読取部を画像形成部に対して開閉可能に構成したスキャナにおいて、操作手段の操作により画像読取部を開放可能/開放禁止するようにしたものが知られている(例えば特許文献3参照)。また、画像読取装置が収納された画像読取部を装置本体に対して開閉可能に構成したスキャナにおいて、スキャナリッドが開いているときには、画像読取部の開放を禁止し、スキャナリッドが閉じられているときにのみ、画像読取部の開放を可能にしたものが知られている(例えば特許文献4参照)。また、スキャナリッドの高さを原稿の厚さに応じて変更可能にしたスキャナが知られている(例えば特許文献5参照)。 【特許文献1】特開平8−101466号公報 【特許文献2】特開2002−31862号公報 【特許文献3】特開2003−118218号公報 【特許文献4】特開2001−242563号公報 【特許文献5】特開2004−272020号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、上述した従来のスキャナにおいては、スキャナリッドが自重で自動的に閉じるようになっているため、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとき、片方の手でスキャナリッドを開いて保持しておく必要がある。つまり、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとき、スキャナリッドを開いた状態に保持しておくために片方の手が塞がれるため、残りの片方の手で原稿を原稿台にセットしなければならず、利便性が悪い。また、上述した特許文献1に記載のスキャナでは、スキャナリッドを一定角度以上開いたときにスキャナリッドを開方向に付勢すると共に、スキャナリッドを一定角度以下まで閉じたときにスキャナリッドを閉方向に付勢するようにしなければならず、そのような構造は複雑であると共に精密性が要求され、コストが高くなる。なお、上述した特許文献2及び特許文献5に開示の内容を適用したとしても、上記の課題を解決することはできない。 【0006】 本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡素で安価な構成によって、ユーザの手でスキャナリッドを開いた状態に保持しておく必要がなく、原稿をセットするときの利便性を向上することができるスキャナを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するために請求項1の発明は、原稿が載置される原稿台と、原稿台に載置される原稿の画像を読取るための画像読取装置と、原稿台を支持すると共に画像読取装置を収納する筐体と、原稿台の原稿載置面に対して開閉可能なように筐体にヒンジ部を介して回動自在に支持される、原稿台に載置される原稿を押さえるためのスキャナリッドと、を備えたスキャナにおいて、スキャナリッドを開く方向に付勢するリッド付勢手段と、スキャナリッドをリッド付勢手段による付勢に抗して閉じた状態に保持するリッド保持手段と、スキャナリッドをリッド保持手段による保持状態から解除して開くための、ユーザによって操作されるリッド開放操作手段とを備え、リッド付勢手段は、ヒンジ部に設けられ、筐体に一端側が当接されると共にスキャナリッドに他端側が当接されて、筐体とスキャナリッドとの間に相互に離反する方向の力を作用させるリッド付勢用バネを有し、リッド保持手段は、スキャナリッドに設けられた長さの調整が可能なフックと、筐体に設けられ、スキャナリッドを閉じたときにフックをリッド付勢用バネの力に抗して係止するためのフックホルダと、フックホルダをフックが係止される位置に保持するホルダ保持用バネとを有し、リッド開放操作手段は、筐体にユーザによって押下可能に設けられ、押下されることにより、フックホルダをホルダ保持用バネの力に抗して可動させて、フックの係止を解除する押しボタンを有し、押しボタンを押下することにより、スキャナリッドが自動的に開いて、スキャナリッドが開いた状態に保持されるものである。 【0008】 請求項2の発明は、原稿が載置される原稿台と、原稿台に載置される原稿の画像を読取るための画像読取装置と、原稿台を支持すると共に画像読取装置を収納する筐体と、原稿台の原稿載置面に対して開閉可能なように筐体にヒンジ部を介して回動自在に支持される、原稿台に載置される原稿を押さえるためのスキャナリッドと、を備えたスキャナにおいて、スキャナリッドを開く方向に付勢するリッド付勢手段と、スキャナリッドをリッド付勢手段による付勢に抗して閉じた状態に保持するリッド保持手段と、スキャナリッドをリッド保持手段による保持状態から解除して開くための、ユーザによって操作されるリッド開放操作手段とを備え、リッド開放操作手段を操作することにより、スキャナリッドが自動的に開いて、スキャナリッドが開いた状態に保持されるものである。 【0009】 請求項3の発明は、請求項2に記載のスキャナにおいて、リッド保持手段は、スキャナリッドを閉じたときに筐体に係止される、スキャナリッドに設けられた長さの調整が可能なフックを有するものである。 【発明の効果】 【0010】 請求項1の発明によれば、ユーザが押しボタンを押下すると、スキャナリッドに設けられたフックが筐体に設けられたフックホルダに係止されている状態から解除され、スキャナリッドは、リッド付勢用バネの力によって自動的に開いて、開いた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとき、ユーザの手でスキャナリッドを開いた状態に保持しておく必要がなく、これにより、ユーザは、両手を使って原稿を原稿台にセットすることができ、原稿をセットするときの利便性が向上する。しかも、簡素で安価な構成によって、スキャナリッドが自動的に開いて、開いた状態に保持される構成を実現できる。また、ユーザがスキャナリッドを閉じると、スキャナリッドに設けられたフックが筐体に設けられたフックホルダに係止され、スキャナリッドは、閉じた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台にセットした後、ユーザの手でスキャナリッドを閉じた状態に保持して原稿を押さえておく必要がなく、利便性がより向上する。しかも、フックの長さを調整することにより、様々な厚みの原稿に対応して、スキャナリッドを閉じた状態に保持して原稿を押さえておくことができ、利便性がより向上する。 【0011】 請求項2の発明によれば、ユーザがリッド開放手段を操作すると、スキャナリッドは、リッド保持手段による保持状態から解除され、リッド付勢手段の付勢力によって自動的に開いて、開いた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとき、ユーザの手でスキャナリッドを開いた状態に保持しておく必要がなく、これにより、ユーザは、両手を使って原稿を原稿台にセットすることができ、原稿をセットするときの利便性が向上する。しかも、簡素で安価な構成によって、スキャナリッドが自動的に開いて、開いた状態に保持される構成を実現できる。 【0012】 請求項3の発明によれば、ユーザがスキャナリッドを閉じると、スキャナリッドに設けられたフックが筐体に係止されて、スキャナリッドは、閉じた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台にセットした後、ユーザの手でスキャナリッドを閉じた状態に保持して原稿を押さえておく必要がなく、利便性がより向上する。しかも、フックの長さを調整することにより、様々な厚みの原稿に対応して、スキャナリッドを閉じた状態に保持して原稿を押さえておくことができ、利便性がより向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明を具体化した実施形態によるスキャナについて図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、スキャナの構成を示す。スキャナ1は、原稿に描かれている画像を読取って、その読取った画像を印刷用紙に印刷する装置である。 【0014】 スキャナ1は、原稿が載置される原稿台2と、原稿台2に戴置される原稿を押さえるためのスキャナリッド(原稿押さえ板)3と、原稿台2に載置される原稿の画像を読取るための画像読取装置4と、印刷用紙が装填されるペーパレスト5と、スキャナ1の各種動作を指示するためのユーザによって操作されるキー操作部6と、これらを収納、支持する筐体7とを備える。また、スキャナ1は、スキャナリッド3を開く方向に付勢するリッド付勢手段を成すリッド付勢用バネ8と、スキャナリッド3を閉じた状態に保持するリッド保持手段を成すフック9、フックホルダ10、及びホルダ保持用バネ11と、スキャナリッド3を開くためのユーザによって操作されるリッド開放操作手段を成す押しボタン12等を備える。 【0015】 原稿台2は、透明板から成っており、筐体7の上面に支持されている。原稿は、ユーザの手によって、画像が描かれている面を下向きにして原稿台2に載置される。スキャナリッド3は、原稿台2の原稿載置面に対して開閉可能なように、筐体7の上面にヒンジ部20を介して回動自在に支持されている。スキャナリッド3を開くことにより、原稿台2に原稿を載置することができ、スキャナリッド3を閉じることにより、原稿台2に載置された原稿がスキャナリッド3によって原稿台2上に押さえられる。 【0016】 画像読取装置4は、画像の濃淡を光学的に検出して画像を読取る光学式の画像センサ41と、画像センサ41を移動させる不図示のセンサ移動機構等により構成されており、筐体7内に収納されている。画像読取装置4は、画像センサ41が原稿台2に沿って移動して、原稿台2に載置されている原稿の画像を読取る。 【0017】 ペーパレスト5は、筐体7の背部に設けられている。印刷用紙は、ペーパレスト5に装填される。ペーパレスト5に装填された印刷用紙は、不図示の用紙搬送機構により筐体7内を搬送され、筐体7内の不図示の画像印刷装置により画像が印刷されて、排紙口71から排出される。 【0018】 リッド付勢用バネ8は、ヒンジ部20に設けられており、筐体7とスキャナリッド3との間に相互に離反する方向の力を作用させている。スキャナリッド3は、外力が作用していないときには、リッド付勢用バネ8の力によって、リッド付勢用バネ8の力とスキャナリッド3の重量による自重とが釣合った状態で、開いた状態に保持される(図1(a)参照)。 【0019】 フック9は、スキャナリッド3の下面に設けられており、フックホルダ10は、筐体7内に設けられている。筐体7の上面には、フック9が挿入されるフック孔75が形成されている。フック9は、スキャナリッド3を閉じたときに、フック孔75に挿入されて、フックホルダ10により係止される。フック9は、長さの調整が可能になっている。フックホルダ10は、可動自在になっており、ホルダ保持用バネ11は、フックホルダ10をフック9が係止される位置に弾性的に保持している。開いた状態にあるスキャナリッド3は、ユーザがスキャナリッド3を閉じることによって、フック9がフックホルダ10により係止されて、リッド付勢用バネ8の力に抗して閉じた状態に保持される(図1(b)参照)。 【0020】 押しボタン12は、筐体7の上面のキー操作部6付近に設けられており、ユーザによって押下可能になっている。押しボタン12は、押下されることにより、フックホルダ10を可動して、フックホルダ10によるフック9の係止を解除する。閉じた状態にあるスキャナリッド3は、ユーザが押しボタン12を押下することによって、フックホルダ10によるフック9の係止が解除されて、リッド付勢用バネ8の力によって自動的に開いて、開いた状態に保持される(図1(a)参照)。 【0021】 図2(a)(b)は、上記ヒンジ部20及びリッド付勢用バネ8の構成を示す。ヒンジ部20は、筐体側ヒンジ部21と、リッド側ヒンジ部22と、ヒンジピン23とにより構成されている。筐体側ヒンジ部21は、筐体7と一体的に形成されており、リッド側ヒンジ部22は、スキャナリッド3と一体的に形成されている。ヒンジピン23は、筐体側ヒンジ部21及びリッド側ヒンジ部22の各々に形成されたピン孔に挿通されている。従って、スキャナリッド3は、ヒンジピン23を中心として回動自在に筐体7に支持されている。 【0022】 リッド付勢用バネ8は、1本の線状部材から成り、螺旋状に巻かれた螺旋部を有し、両端が略真直ぐに伸びた形状をしている。リッド付勢用バネ8は、螺旋状に巻かれた螺旋部がヒンジピン23に嵌着され、一端側が筐体7に当接されると共に、他端側がスキャナリッド3に当接されて、筐体7とスキャナリッド3との間に相互に離反する方向の力(すなわちスキャナリッド3を開く方向の力)を作用させている。スキャナリッド3は、このリッド付勢用バネ8の力によって、上述のように外力が作用していないときに開いた状態に保持される。 【0023】 図3(a)(b)(c)(d)は、上記フック9の構成を示す。フック9は、スキャナリッド3の下面に設けられたフック支持部31に、上下方向にスライド可能、かつ、固定可能に支持されている。フック支持部31は、スキャナリッド3と一体的に形成されており、フック支持部31の側面には、2つの支持突部31aが一体的に形成されている。2つの支持突部31aは、上下方向に配列されている。 【0024】 フック9には、フック支持部31の支持突部31aに嵌着される嵌着孔9aが形成されている。嵌着孔9aは、フック9を上下方向にスライドさせるためのスライド孔9bと、フック9を固定するための複数の固定孔9cとを有している。スライド孔9bは、上下方向に伸びており、固定孔9cは、スライド孔9bから横方向に分岐し、上下方向に配列されている。 【0025】 フック9は、嵌着孔9aがフック支持部31の支持突部31aに嵌着されることにより、フック支持部31に支持されており、支持突部31aがスライド孔9b内にある状態では(図3(c)参照)、上下方向にスライド可能になり、支持突部31aが固定孔9c内にある状態では(図3(a)(d)参照)、上下方向に固定される。 【0026】 つまり、フック9は、フック支持部31に対して横方向にずらすことにより、支持突部31aが固定孔9a内にある状態とスライド孔9b内にある状態とに切り換えることができ、支持突部31aがスライド孔9b内にある状態でフック9を上下方向にスライドさせ、何れかの固定孔9cを支持突部31aに嵌着させることにより、任意の長さに調整することができる。 【0027】 図4(a)(b)は、上記フック9、フックホルダ10、ホルダ保持用バネ11、及び押しボタン12によるスキャナリッド3の開閉構造を示す。フック9は、上述のようにスキャナリッド3の下面に設けられている。フックホルダ10は、筐体7内において、ガイド部材79によって可動自在に支持されている。フックホルダ10は、フック9が係止される位置とフック9が係止されない位置との間で可動するようになっており、外力が作用していないときには、ホルダ保持用バネ11の力によって、フック9が係止される位置に保持される。フックホルダ10は、上下方向には可動せず、横方向にのみ可動するようになっている。フックホルダ10の上面には、傾斜面10aが形成されている。 【0028】 押しボタン12は、筐体7に昇降自在に支持されており、ユーザによって押下可能なように、押しボタン12の上面が筐体7の上面から突出している。押しボタン12の下面には、フックホルダ10の傾斜面10aを押すための押圧突部12aが形成されている。フックホルダ10の傾斜面10aと押しボタン12の押圧突部12aは、摺動自在に接触しており、従って、フックホルダ10と押しボタン12は、連動するようになっている。 【0029】 スキャナリッド3が閉じているとき(図4(a)参照)、フックホルダ10は、ホルダ保持用バネ11の力によって、フック9が係止される位置に保持されており、フック9は、フックホルダ10により係止されている。つまり、スキャナリッド3は、フックホルダ10によりフック9が係止されることによって、上述のリッド付勢用バネ8の力に抗して、閉じた状態に保持される。 【0030】 スキャナリッド3が閉じているときに押しボタン12を押下すると(図4(b)参照)、押しボタン12の押圧突部12aによりフックホルダ10の傾斜面10aが押され、フックホルダ10は、ホルダ保持用バネ11の力に抗して、フック9が係止されない位置に可動し、フック9は、フックホルダ10による係止から解除される。従って、閉じた状態にあるスキャナリッド3は、ユーザが押しボタン12を押下することによって、フックホルダ10によるフック9の係止が解除され、上述のリッド付勢用バネ8の力によって、自動的に開いて、開いた状態に保持される。 【0031】 押しボタン12の押下を解除すると、フックホルダ10は、ホルダ保持用バネ11の力により元の位置(フック9が係止される位置)に戻り、押しボタン12は、フックホルダ10の傾斜面10aによって押圧突部12aが押されることにより元の位置に戻る。 【0032】 開いているスキャナリッド3を閉じるときには、フック9の係止突部9dがフックホルダ10をホルダ保持用バネ11の力に抗して可動させつつ乗り越え、係止突部9dがフックホルダ10を乗り越えると、フックホルダ10がホルダ保持用バネ11の力により元の位置に戻ることによって、フック9がフックホルダ10に係止される。従って、開いた状態にあるスキャナリッド3は、ユーザがスキャナリッド3を押し下げて閉じることによって、フック9がフックホルダ10により係止されて、閉じた状態に保持される。 【0033】 このように、上記構成のスキャナ1によれば、ユーザが押しボタン12を押下すると、閉じた状態にあるスキャナリッド3は、リッド付勢用バネ8の力によって自動的に開いて、開いた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台2にセットするとき、ユーザの手でスキャナリッド3を開いた状態に保持しておく必要がなく、これにより、ユーザは、両手を使って原稿を原稿台2にセットすることができ、原稿をセットするときの利便性が向上する。しかも、簡素で安価な構成によって、スキャナリッド3が自動的に開いて、開いた状態に保持される構成を実現できる。 【0034】 また、ユーザがスキャナリッド3を閉じると、スキャナリッド3は、フック9がフックホルダ10に係止されることによって、閉じた状態に保持される。従って、ユーザは、原稿を原稿台2にセットした後、ユーザの手でスキャナリッド3を閉じた状態に保持して原稿を押さえておく必要がなく、利便性がより向上する。しかも、フック9は長さの調整が可能であるため、フック9の長さを調整することにより、様々な厚みの原稿に対応して、スキャナリッド3を閉じた状態に保持して原稿を押さえておくことができ、利便性がより向上する。 【0035】 なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、リッド付勢用バネ8は、上記実施形態の構成に限られず、スキャナリッド3を開く方向に付勢するものであれば、他の構成であってもよく、また、ヒンジ部20以外の箇所に設けてもよい。フック9、フックホルダ10、ホルダ保持用バネ11、及び押しボタン12は、上記実施形態の構成に限られず、スキャナリッド3を閉じた状態に保持/保持解除できる構成であれば、他の構成であってもよく、また、フック9、フックホルダ10、ホルダ保持用バネ11、及び押しボタン12以外の構成によって、スキャナリッド3を閉じた状態に保持/保持解除するようにしてもよい。フック支持部31に形成された支持突部31aとフック9に形成された嵌着孔9aに代えて、他の構成によってフック9の長さを調整できるようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るスキャナの全体構成を示すスキャナリッドを開いた状態の斜視図、(b)は同スキャナリッドを閉じた状態の斜視図。 【図2】(a)は同スキャナのヒンジ部及びリッド付勢用バネの構成を示す部分拡大斜視図、(b)は同部分拡大断面図。 【図3】(a)は同スキャナのフックの構成を示す部分拡大斜視図、(b)は同分解斜視図、(c)は同フックを上下方向にスライド自在にしたときの斜視図、(d)は同フックを長くしたときの斜視図。 【図4】(a)は同スキャナのスキャナリッドの開閉構造を示すフックを係止しているときの部分拡大断面図、(b)は同フックの係止を解除したときの部分拡大断面図。 【符号の説明】 【0037】 1 スキャナ 2 原稿台 3 スキャナリッド 4 画像読取装置 5 ペーパレスト 6 キー操作部 7 筐体 8 リッド付勢用バネ(リッド付勢手段) 9 フック(リッド保持手段) 9a 嵌着孔 9b スライド孔 9c 固定孔 9d 係止突部 10 フックホルダ(リッド保持手段) 10a 傾斜面 11 ホルダ保持用バネ(リッド保持手段) 12 押しボタン(リッド開放操作手段) 12a 押圧突部 20 ヒンジ部 21 筐体側ヒンジ部 22 リッド側ヒンジ部 23 ヒンジピン 31 フック支持部 31a 支持突部 41 画像センサ 71 排紙口 75 フック孔 79 ガイド部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月31日(2006.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084375 【弁理士】 【氏名又は名称】板谷 康夫
【識別番号】100121692 【弁理士】 【氏名又は名称】田口 勝美
【識別番号】100125221 【弁理士】 【氏名又は名称】水田 愼一
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| 【公開番号】 |
特開2008−60983(P2008−60983A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−236518(P2006−236518) |
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