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【発明の名称】 通信システム及び撮像機器
【発明者】 【氏名】辻田 孝介

【氏名】大井 健治

【氏名】平田 裕己

【氏名】大藪 崇宏

【要約】 【課題】撮像データの送信漏れを抑制することを可能とする通信システム及び撮像機器を提供する。

【構成】携帯端末200と近距離無線を介して接続可能な撮像機器100が、被写体を撮像するカメラ部130を備え、カメラ部130による被写体の撮像時に、撮像機器100からの距離が一定の範囲内に位置する携帯端末200に向けて、携帯端末200の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を送信し、宛先情報要求に応じて宛先情報を送信した携帯端末200に対して、カメラ部130によって撮像された被写体のデータである撮像データを送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像部を有する撮像機器と、前記撮像機器と近距離無線を介して接続可能な他の機器とを含む通信システムであって、
前記撮像機器は、
前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記撮像機器からの距離が一定の範囲内に位置する前記他の機器に向けて、前記他の機器の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を送信する宛先情報要求送信部と、
前記宛先情報要求に応じて前記宛先情報を送信した他の機器に対して、前記撮像部によって撮像された前記被写体のデータである撮像データを送信する撮像データ送信部とを有しており、
前記他の機器は、
前記宛先情報要求に応じて、前記宛先情報を前記撮像機器に送信する宛先情報送信部と、
前記撮像機器から前記撮像データを受信する撮像データ受信部とを有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記撮像機器は、
前記近距離無線に用いられ、指向性を有する指向性アンテナと、
前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記指向性アンテナの指向方向を前記撮像部の向きに揃える指向性制御部とを有することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記宛先情報送信部は、前記被写体の撮像前において、前記宛先情報に加えて、前記撮像部による前記被写体の撮像モードを指定するモード指定情報を前記撮像機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項4】
前記撮像部は、前記モード指定情報によって指定される前記撮像モードが複数種類である場合に、複数種類の前記撮像モードに従って前記被写体を撮像することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
【請求項5】
前記撮像機器は、前記撮像データを送信するか否かを所定の判定基準に従って判定する判定部をさらに有し、
前記撮像データ送信部は、前記撮像データを送信しないと判定された場合に、前記撮像データに代えて、前記撮像データのログ情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項6】
前記撮像機器は、前記他の機器が正当であるか否かを認証する認証部をさらに有しており、
前記認証部は、前記他の機器が正当であると認証されてから前記撮像機器と前記他の機器とが所定距離以上離れた場合に、又は、前記他の機器が正当であると認証されてから所定時間が経過した場合に、前記他の機器が正当であるか否かを再認証する必要があると判定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項7】
他の機器と近距離無線を介して接続可能な撮像機器であって、
被写体を撮像する撮像部と、
前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記撮像機器からの距離が一定の範囲内に位置する前記他の機器に向けて、前記他の機器の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を送信する宛先情報要求送信部と、
前記宛先情報要求に応じて前記宛先情報を送信した他の機器に対して、前記撮像部によって撮像された前記被写体のデータである撮像データを送信する撮像データ送信部とを備えることを特徴とする撮像機器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、他の機器と近距離無線を介して接続可能な撮像機器、及び、他の機器と撮像機器とを含む通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末やデジタルカメラなどのように、被写体を撮像する撮像部(以下、カメラ)を有しており、カメラによって撮像された被写体のデータ(以下、撮像データ)を記憶可能な撮像機器が一般的に広く知られている。
【0003】
また、IrDAやBuluetoothなどに代表される近距離無線通信の進展に伴って、近距離無線通信機能を有する撮像機器も提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このような撮像機器に記憶された撮像データは、近距離無線を介して他の機器に送信することが可能である。
【特許文献1】特開2002−305717号公報(、図3など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述した撮像機器に記憶された撮像データを送信するためには、撮像機器は、撮像データの宛先となる他の機器の宛先情報を取得した上で、撮像データを改めて他の機器に送信する必要がある。
【0006】
従って、ユーザは、被写体の撮像によって撮像データが取得されてすぐに撮像データを送信せずに、撮像データを後で送信する旨の約束をするケースが考えられる。このようなケースでは、撮像データを後で送信する旨の約束をユーザが忘れてしまって、撮像データの送信漏れが生じる場合があった。特に、集合写真などを撮像した際に、多数の人に撮像データを送信する旨の約束をするケースでは、撮像データの送信漏れが生じやすかった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、撮像データの送信漏れを抑制することを可能とする通信システム及び撮像機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の特徴は、被写体を撮像する撮像部(カメラ部130)を有する撮像機器(撮像機器100)と、前記撮像機器と近距離無線を介して接続可能な他の機器(携帯端末200)とを含む通信システムにおいて、前記撮像機器が、前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記撮像機器からの距離が一定の範囲内に位置する前記他の機器に向けて、前記他の機器の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を送信する宛先情報要求送信部(制御部170、無線I/F120)と、前記宛先情報要求に応じて前記宛先情報を送信した他の機器に対して、前記撮像部によって撮像された前記被写体のデータである撮像データを送信する撮像データ送信部(制御部170、無線I/F120)とを有しており、前記他の機器が、前記宛先情報要求に応じて、前記宛先情報を前記撮像機器に送信する宛先情報送信部(制御部260、無線I/F220)と、前記撮像機器から前記撮像データを受信する撮像データ受信部(制御部260、無線I/F220)とを有することを要旨とする。
【0009】
かかる特徴によれば、撮像機器が、撮像部による被写体の撮像時に宛先情報要求を送信し、宛先情報要求に応じて宛先情報を送信した他の機器に撮像データを送信するため、撮像データの送信漏れを抑制することができる。
【0010】
また、一般的に、撮像者と被写体との距離が離れていないことに着目して、撮像機器が、撮像機器からの距離が一定の範囲内に位置する他の機器にだけ、宛先情報要求を送信するため、撮像データが無関係な人に送信される可能性を軽減することができる。
【0011】
本発明の一の特徴は、本発明の上述した特徴において、前記撮像機器が、前記近距離無線に用いられ、指向性を有する指向性アンテナ(アンテナ110)と、前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記指向性アンテナの指向方向を前記撮像部の向きに揃える指向性制御部(指向性制御部180)とを有することを要旨とする。
【0012】
本発明の一の特徴は、本発明の上述した特徴において、前記宛先情報送信部が、前記被写体の撮像前において、前記宛先情報に加えて、前記他の機器に設定された前記撮像部による前記被写体の撮像モードを指定するモード指定情報を前記撮像機器に送信することを要旨とする。
【0013】
本発明の一の特徴は、本発明の上述した特徴において、前記撮像部が、前記モード指定情報によって指定される前記撮像モードが複数種類である場合に、複数種類の前記撮像モードに従って前記被写体を撮像することを要旨とする。
【0014】
本発明の一の特徴は、本発明の上述した特徴において、前記撮像機器が、前記撮像データを送信するか否かを所定の判定基準に従って判定する判定部(制御部170)をさらに有し、前記撮像データ送信部が、前記撮像データを送信しないと判定された場合に、前記撮像データに代えて、前記撮像データのログ情報を送信することを要旨とする。
【0015】
本発明の一の特徴は、本発明の上述した特徴において、前記撮像機器が、前記他の機器が正当であるか否かを認証する認証部(制御部170)をさらに有しており、前記認証部が、前記他の機器が正当であると認証されてから前記撮像機器と前記他の機器とが所定距離以上離れた場合に、又は、前記他の機器が正当であると認証されてから所定時間が経過した場合に、前記他の機器が正当であるか否かを再認証する必要があると判定することを要旨とする。
【0016】
本発明の一の特徴は、他の機器と近距離無線を介して接続可能な撮像機器(撮像機器100)が、被写体を撮像する撮像部(カメラ部130)と、前記撮像部による前記被写体の撮像時に、前記撮像機器からの距離が一定の範囲内に位置する前記他の機器に向けて、前記他の機器の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を送信する宛先情報要求送信部(制御部170、無線I/F120)と、前記宛先情報要求に応じて前記宛先情報を送信した他の機器に対して、前記撮像部によって撮像された前記被写体のデータである撮像データを送信する撮像データ送信部(制御部170、無線I/F120)とを備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、撮像データの送信漏れを抑制することを可能とする通信システム及び撮像機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下において、本発明の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0019】
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0020】
また、本発明の実施形態では、通信システムは、被写体を撮像可能な撮像機器と、撮像機器と近距離無線を介して接続可能な携帯端末とによって構成される。
【0021】
[第1実施形態]
(通信システムの構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
【0022】
図1に示すように、通信システムは、複数のユーザ(ユーザA〜ユーザD)が所持する機器によって構成される。具体的には、ユーザAは、被写体を撮像可能な撮像機器100を所持しており、ユーザB〜ユーザDは、撮像機器100と近距離無線を介して接続可能な携帯端末200(携帯端末200a〜携帯端末200c)をそれぞれ所持している。なお、近距離無線とは、例えば、IrDAやBluetoothなどの無線方式に従って一定の範囲を上限として設定される通信経路である。近距離無線は、撮像機器100が被写体を撮像するために十分な範囲をカバー可能であることが好ましい。
【0023】
以下においては、ユーザAが撮像機器100によってユーザB〜ユーザDを撮像する場合を例に挙げて説明する。すなわち、ユーザB〜ユーザDは被写体である。また、携帯端末200a〜携帯端末200cは同様の構成を有しているため、必要に応じてこれらを総称して携帯端末200と称する。
【0024】
(撮像機器の構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る撮像機器の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像機器100の構成を示すブロック図である。
【0025】
図2に示すように、撮像機器100は、アンテナ110と、無線I/F120と、カメラ部130と、表示部140と、記憶部150と、入力I/F160と、制御部170とを有する。
【0026】
アンテナ110は、撮像機器100と携帯端末200との間で近距離無線通信を行う。具体的には、アンテナ110は、携帯端末200から信号を受信する機能、携帯端末200に信号を送信する機能を有する。
【0027】
無線I/F120は、近距離無線通信に必要な機能を有するインターフェースである。例えば、無線I/F120は、IrDAモジュールやBluetoothモジュールを有する。
【0028】
カメラ部130は、被写体(本実施形態では、ユーザB〜ユーザDなど)を撮像する。例えば、カメラ部130は、CCDやC−MOSセンサなどを有する。
【0029】
表示部140は、撮像機器100の動作に必要な各種情報を表示する。例えば、表示部140は、カメラ部130によって撮像された被写体の画像を表示する。また、表示部140は、後述する入力I/F160が受け付ける入力の結果を表示する。
【0030】
記憶部150は、撮像機器100の動作に必要なプログラムなどを記憶する。また、記憶部150は、カメラ部130によって撮像された被写体の撮像データを記憶してもよい。
【0031】
入力I/F160は、ユーザが操作するボタンなどによって構成されており、撮像機器100への入力を受け付ける。例えば、入力I/F160は、カメラ部130による被写体の撮像の決定を指示する入力を受け付ける。
【0032】
制御部170は、記憶部150に記憶されたプログラムなどに従って、撮像機器100の動作を制御する。
【0033】
具体的には、制御部170は、カメラ部130による被写体の撮像が決定されたときに、撮像機器100からの距離が一定範囲内に位置する携帯端末200の宛先情報の送信を要求する宛先情報要求を生成する。続いて、制御部170は、ブロードキャスト(又は、マルチキャスト)による宛先情報要求の送信を無線I/F120に指示する。ここで、一定範囲は、無線I/F120が有する近距離無線通信機能の種類やアンテナ110の能力に従って定義される。
【0034】
また、制御部170は、宛先情報要求に応じて宛先情報を送信した携帯端末200に対して、カメラ部130によって撮像された被写体のデータである撮像データを送信することを無線I/F120に指示する。なお、撮像データは、携帯端末200から受信した宛先情報を用いて送信される。
【0035】
(携帯端末の構成)
以下において、本発明の第1実施形態に係る携帯端末の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末200の構成を示すブロック図である。
【0036】
図3に示すように、携帯端末200は、アンテナ210と、無線I/F220と、表示部230と、記憶部240と、入力I/F250と、制御部260とを有する。
【0037】
アンテナ210は、アンテナ110と同様に、撮像機器100と携帯端末200との間で近距離無線通信を行う。具体的には、アンテナ210は、撮像機器100から信号を受信する機能、撮像機器100に信号を送信する機能を有する。
【0038】
無線I/F220は、無線I/F120と同様に、近距離無線通信に必要な機能を有するインターフェースである。例えば、無線I/F220は、IrDAモジュールやBluetoothモジュールを有する。
【0039】
表示部230は、携帯端末200の動作に必要な各種情報を表示する。例えば、表示部230は、後述する入力I/F250が受け付ける入力の結果を表示する。
【0040】
記憶部240は、携帯端末200の動作に必要なプログラムなどを記憶する。また、記憶部240は、携帯端末200の宛先情報を記憶する。
【0041】
入力I/F250は、ユーザが操作するボタンなどによって構成されており、携帯端末200への入力を受け付ける。
【0042】
制御部260は、記憶部240に記憶されたプログラムなどに従って、携帯端末200の動作を制御する。
【0043】
具体的には、制御部260は、撮像機器100から宛先情報要求を受信した場合に、宛先情報要求に応じて、記憶部240に記憶された宛先情報を撮像機器100に送信することを無線I/F220に指示する。
【0044】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図4では、説明を簡略化するために、携帯端末200a〜携帯端末200cを携帯端末200と総称していることに留意すべきである。
【0045】
図4に示すように、ステップ10において、撮像機器100は、カメラ部130による被写体の撮像が決定を指示する入力を受け付ける。
【0046】
ステップ20において、撮像機器100は、撮像機器100からの距離が一定範囲内に位置する携帯端末200に対して、携帯端末200の宛先情報を要求する宛先情報要求を送信する。なお、一定範囲は、無線I/F120が有する近距離無線通信機能の種類やアンテナ110の能力に従って定義される。
【0047】
ステップ30において、携帯端末200は、宛先情報要求に応じて、携帯端末200の宛先情報を撮像機器100に送信する。
【0048】
ステップ40において、撮像機器100は、携帯端末200を所持するユーザを撮像する。
【0049】
ステップ50において、撮像機器100は、ステップ30で受信した宛先情報を用いて、ステップ30で宛先情報を送信した携帯端末200に撮像データを送信する。
【0050】
(作用及び効果)
本発明の第1実施形態に係る通信システムによれば、撮像機器100が、カメラ部130による被写体の撮像時に宛先情報要求を送信し、宛先情報要求に応じて宛先情報を送信した携帯端末200に撮像データを送信するため、撮像データの送信漏れを抑制することができる。
【0051】
また、一般的に、撮像者と被写体との距離が離れていないことに着目して、撮像機器100が、撮像機器100からの距離が一定の範囲内に位置する携帯端末200(被写体)にだけ、宛先情報要求を送信するため、撮像データが無関係な人に送信される可能性を軽減することができる。
【0052】
[第2実施形態]
以下において、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。
【0053】
具体的には、上述した第1実施形態では、撮像機器100のアンテナ110の指向性については特に触れていないが、第2実施形態では、アンテナ110は指向性を有するアンテナであり、撮像機器100は、アンテナ110の指向性を制御する。
【0054】
(撮像機器の構成)
以下において、本発明の第2実施形態に係る撮像機器の構成について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る撮像機器100の構成を示すブロック図である。
【0055】
図5に示すように、撮像機器100は、図2に示した構成に加えて、指向性制御部180を有する。また、アンテナ110は指向性を有するアンテナである。
【0056】
指向性制御部180は、アンテナ110の指向性を制御する。具体的には、指向性制御部180は、カメラ部130による被写体の撮像時に、アンテナ110の指向方向をカメラ部130の向きに揃える。すなわち、指向性制御部180は、アンテナ110が被写体に向けて指向するように、アンテナ110の指向性を制御する。
【0057】
なお、第2実施形態では、カメラ部130による被写体の撮像時とは、撮像の決定を指示する入力が受け付けられてから、宛先情報要求が送信されるまでをいう。
【0058】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図6では、上述した図4と同様の処理については、同様のステップ番号が付されていることに留意すべきである。
【0059】
図6に示すように、ステップ12において、撮像機器100は、アンテナ110の指向性を制御する。具体的には、撮像機器100は、カメラ部130による被写体の撮像時に、アンテナ110の指向方向をカメラ部130の向きに揃える。
【0060】
(作用及び効果)
本発明の第2実施形態に係る通信システムによれば、カメラ部130の向きが被写体に向くことに着目して、撮像機器100が、カメラ部130による被写体の撮像時に、アンテナ110の指向方向をカメラ部130の向きに揃えるため、撮像データが無関係な人に送信される可能性をさらに軽減することができる。
【0061】
[第3実施形態]
以下において、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
【0062】
具体的には、上述した第1実施形態では、撮像機器100の撮像モードについては特に触れていないが、第3実施形態では、撮像機器100は、複数種類の撮像モードで被写体を撮像可能である。
【0063】
また、第3実施形態では、撮像機器100は、撮像モードを指定するモード指定情報を宛先情報とともに携帯端末200から受信する。
【0064】
(撮像モードの一例)
以下において、本発明の第3実施形態に係る撮像モードの一例について、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係る撮像モードの一例を示す図である。
【0065】
図7に示すように、撮像モードは、解像度を切り替えるモードと、エフェクトを切り替えるモードとを含む。具体的には、解像度を切り替えるモードは、高精細モードと、通常モードと、低精細モードとを含む。エフェクトを切り替えるモードは、通常モードと、美白モードと、セピアモードと、モノクロモードとを含む。
【0066】
なお、解像度を切り替えるモード及びエフェクトを切り替えるモードは個別に指定することが可能である。
【0067】
ここで、撮像機器100は、撮像モード毎に被写体を個別に撮像するように構成されていてもよく、カメラ部130によって撮像された被写体の撮像データの画像処理を撮像モード毎に行うように構成されていてもよい。
【0068】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図8では、上述した図4と同様の処理については、同様のステップ番号が付されていることに留意すべきである。
【0069】
図8に示すように、ステップ32において、携帯端末200は、撮像モードを指定するモード指定情報を宛先情報とともに撮像機器100に送信する。この場合において、携帯端末200は、宛先情報要求を受信した場合に、撮像モードの指定を促す画像を表示部230上に表示した上で、表示部230上に表示された画像を参照してユーザが指定した撮像モードを指定するモード指定情報を生成する。
【0070】
ステップ42において、撮像機器100は、カメラ部130によって撮像された被写体の撮像データの画像処理を撮像モード毎に行う。例えば、携帯端末200aから受信したモード指定情報が色白モードを指定する情報であり、携帯端末200aから受信したモード指定情報がセピアモードを指定する情報である場合には、色白モード及びセピアモードに従って撮像データの画像処理を行う。
【0071】
ステップ52において、撮像機器100は、携帯端末200によって指定された撮像モードに従って画像処理が行われた撮像データを、該当する撮像機器100に送信する。例えば、携帯端末200aから受信したモード指定情報が色白モードを指定する情報であり、携帯端末200bから受信したモード指定情報がセピアモードを指定する情報である場合には、色白モードに従って画像処理が行われた撮像データを携帯端末200aに送信するとともに、セピアモードに従って画像処理が行われた撮像データを携帯端末200bに送信する。
【0072】
なお、第3実施形態では、撮像機器100が撮像データの画像処理を撮像モード毎に行うため、カメラ部130による被写体の撮像が1回で済む場合を例に挙げたが、これに限定されるものではない。具体的には、ステップ40において、撮像機器100は、撮像モード毎に被写体を撮像してもよい。例えば、携帯端末200aから受信したモード指定情報が色白モードを指定する情報であり、携帯端末200bから受信したモード指定情報がセピアモードを指定する情報である場合には、撮像機器100は、色白モード及びセピアモードに応じて、2回に分けて被写体を撮像してもよい。
【0073】
また、1つの携帯端末200が複数の撮像モードを指定してもよい。この場合にも、撮像機器100は、複数回に分けて撮像処理を行う。
【0074】
(作用及び効果)
本発明の第3実施形態に係る通信システムによれば、撮像機器100が、携帯端末200によって指定された撮像モードに応じて取得した撮像データを携帯端末200に送信するため、携帯端末200のユーザの満足度を高めることができる。
【0075】
[第4実施形態]
以下において、本発明の第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した第1実施形態と第4実施形態との相違点について主として説明する。
【0076】
具体的には、上述した第1実施形態では特に触れていないが、第4実施形態では、撮像機器100は、撮像データを携帯端末200に送信するか否かを判定する。また、撮像機器100は、撮像データを送信しないと判定した場合には、撮像データのログ情報を携帯端末200に送信する。
【0077】
(通信システムの動作)
以下において、本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作について、図面を参照しながら説明する。図9は、本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。なお、図9では、上述した図4と同様の処理については、同様のステップ番号が付されていることに留意すべきである。
【0078】
図9に示すように、ステップ44において、撮像機器100の制御部170は、撮像データを送信するか否かを所定の判定基準に従って判定する。
【0079】
なお、所定の判定基準とは、携帯端末200のユーザが撮像データの送信を望んでいるか否か、撮像データが所望の品質を満たしているか否かなどの基準である。
【0080】
ステップ54において、撮像機器100は、ステップ44で撮像データを送信すると判定された場合には、撮像データを携帯端末200に送信する。一方で、撮像機器100は、ステップ44で撮像データを送信しないと判定された場合には、撮像データのログ情報を携帯端末200に送信する。
【0081】
なお、ログ情報とは、撮像データのサムネイルであってもよく、被写体が撮像されたことを通知する情報(例えば、撮像日時など)であってもよい。
【0082】
(作用及び効果)
本発明の第4実施形態に係る通信システムによれば、撮像機器100が、撮像データを送信しないと判定した場合に撮像データを送信しないため、撮像データが無駄に送信されることを抑制することができる。例えば、撮像データが無駄に送信されるケースとして、撮像データの品質が悪く、撮像データを受け取っても意味がないケースや携帯端末200のユーザが撮像データを望んでいないケースなどが考えられる。
【0083】
一方で、撮像機器100が、撮像データを送信しないと判定した場合にログ情報を送信するため、携帯端末200のユーザが知らないうちに撮像された場合であっても、携帯端末200のユーザが撮像されていたことをログ情報によって通知することができる。
【0084】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0085】
例えば、撮像機器100の制御部170は、携帯端末200が正当であるか否かを認証する機能を有していていもよい。具体的には、撮像機器100の制御部170は、公開鍵暗号化方式や認証サーバを利用して、携帯端末200が正当であるか否かを認証する。
【0086】
この場合において、撮像機器100の制御部170は、携帯端末200が正当であると認証されてから、撮像機器100と携帯端末200との距離が所定距離以上離れた場合に、携帯端末200が正当であるか否かを再認証する必要があると判定する。撮像機器100は、例えば、近距離無線通信によって信号を定期的に送受信することによって、信号の送受信ができなくなった場合に、撮像機器100と携帯端末200との距離が所定距離以上離れたと判定する。
【0087】
また、撮像機器100の制御部170は、携帯端末200が正当であると認証されてから所定時間が経過した場合に、携帯端末200が正当であるか否かを再認証する必要があると判定する。
【0088】
すなわち、撮像機器100の制御部170は、携帯端末200が正当であると認証されてから撮像機器100と携帯端末200との距離が所定距離以内である場合や携帯端末200が正当であると認証されてから所定時間が経過した場合には、携帯端末200が正当であるか否かを再認証する必要がない。
【0089】
また、携帯端末200は、宛先情報要求に応じて宛先情報を送信する前に、宛先情報の送信を許可するか否かの判断を促す画像を表示してもよい。この場合において、携帯端末200は、宛先情報の送信が許可された場合に、宛先情報を撮像機器100に送信する。
【0090】
上述した第1実施形態〜第4実施形態では、撮像機器100は、カメラ部130によって被写体が撮像される前に宛先情報要求を送信するが、これに限定されるものではない。具体的には、撮像機器100は、カメラ部130によって被写体が撮像された後に宛先情報要求を送信してもよい。
【0091】
上述した第1実施形態〜第4実施形態で示した撮像機器100の動作をコンピュータにおいて実行可能なプログラムを提供してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮像機器100の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る携帯端末200の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る撮像機器100の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る撮像モードの一例を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0093】
100・・・撮像機器、110・・・アンテナ、120・・・無線I/F、130・・・カメラ部、140・・・表示部、150・・・記憶部、160・・・入力I/F、170・・・制御部、180・・・指向性制御部、200・・・携帯端末、210・・・アンテナ、220・・・無線I/F、230・・・表示部、240・・・記憶部、250・・・入力I/F、260・・・制御部260
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100133514
【弁理士】
【氏名又は名称】寺山 啓進

【識別番号】100122910
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 広之


【公開番号】 特開2008−60948(P2008−60948A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235929(P2006−235929)