トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム
【発明者】 【氏名】江口 達也

【氏名】辻原 清人

【氏名】江口 博

【氏名】山田 竜利

【要約】 【課題】取得された画像データを所定の情報に基づいて修正し、修正内容をユーザに把握させることができる画像読取装置を提供する。

【構成】装置は、文書をスキャンすることにより画像データを取得し、その中の個人情報をデータベースの新しい情報に置換える。装置は、置換えが行なわれたn部のコピー物を、n人の者への配布資料として出力する。また、吹き出しにより変更箇所、置換え前の内容、置換え後の内容が識別可能なコピー物を、説明用の資料として出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得手段と、
前記取得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正手段と、
前記修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力手段とを備えた、画像読取装置。
【請求項2】
前記画像データの出力として画像形成を行なう、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記画像データの出力として画像データの送信を行なう、請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記出力手段は、前記修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正手段で修正されない状態の画像データのうち、出力する画像データの選択をユーザから受付ける受付手段を含む、請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを纏めて出力する、請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記出力手段は、少なくとも2種類の画像データをステープルにより纏めて出力する、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記出力手段は、前記修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを異なる宛先に送信する、請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記宛先と、その宛先に送信する画像データの種類をユーザから入力する入力手段をさらに備えた、請求項7に記載の画像読取装置。
【請求項9】
文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得ステップと、
前記取得された画像データを記憶する記憶ステップと、
前記取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正ステップと、
前記修正ステップで修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正ステップで修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力ステップとを備えた、画像読取装置の制御方法。
【請求項10】
文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得ステップと、
前記取得された画像データを記憶する記憶ステップと、
前記取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正ステップと、
前記修正ステップで修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および前記修正ステップで修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる、画像読取装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関し、特に取得された画像データを所定の情報に基づいて修正することができる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、原稿画像を読取るスキャナと、スキャナにより読取られた画像を用紙にコピーする機能を備えるMFP(Multi Function Peripheral)などの画像読取装置が知られ
ている。MFPは、画像をFAX回線などを用いて外部に送信したり、外部から画像データを受信して、それを用紙にプリントすることが可能である。
【0003】
下記特許文献1は、撮影デバイスでオブジェクトおよびコードを撮影すると、それに関連する情報を収集する情報収集システムを開示している。
【0004】
特許文献2は、イメージデータの特徴量を用いて、データベースに蓄積されているオリジナルのイメージデータを効率よく検索して、入力されたイメージデータの代わりに出力することができる画像処理システムを開示している。
【0005】
特許文献3には、操作入力部から入力された送信先FAX番号と送信原稿から読取った送信先FAX番号とを比較し、比較結果が一致した場合は原稿画像データを送信するが、不一致であった場合はFAX番号の確認を促すメッセージを表示する送信装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−102543号公報
【特許文献2】特開2005−149323号公報
【特許文献3】特開2005−311990号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文書に連絡先などの個人情報(氏名、部署、住所、電話番号、FAX番号、Eメールアドレスなど)を含ませる場合、文書の作成時に文書作成担当者は、最新の正しい連絡先を記載するよう注意する必要があり、手間がかかっていた。
【0007】
また、これらの個人情報は変更される場合が多くあるが、変更に気づかずに文書のコピーが行なわれ、情報の配布が行われた場合、誤情報をもとに連絡を取ろうとしてもうまくいかない等の問題が発生する場合がある。
【0008】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、取得された画像データを所定の情報に基づいて修正し、修正内容をユーザに把握させることができる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像読取装置は、文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得手段と、取得された画像データを記憶する記憶手段と、取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正手段と、修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力手段とを備える。
【0010】
好ましくは画像読取装置は、画像データの出力として画像形成を行なう。
好ましくは画像読取装置は、画像データの出力として画像データの送信を行なう。
【0011】
好ましくは出力手段は、修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正手段で修正されない状態の画像データのうち、出力する画像データの選択をユーザから受付ける受付手段を含む。
【0012】
好ましくは出力手段は、修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを纏めて出力する。
【0013】
好ましくは出力手段は、少なくとも2種類の画像データをステープルにより纏めて出力する。
【0014】
好ましくは出力手段は、修正手段で修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正手段で修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを異なる宛先に送信する。
【0015】
好ましくは画像読取装置は、宛先と、その宛先に送信する画像データの種類をユーザから入力する入力手段をさらに備える。
【0016】
この発明の他の局面に従うと画像読取装置の制御方法は、文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得ステップと、取得された画像データを記憶する記憶ステップと、取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正ステップと、修正ステップで修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正ステップで修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力ステップとを備える。
【0017】
この発明のさらに他の局面に従うと画像読取装置の制御プログラムは、文書をスキャンすることにより画像データを取得する取得ステップと、取得された画像データを記憶する記憶ステップと、取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する修正ステップと、修正ステップで修正された画像データ、修正部分を示す画像データ、および修正ステップで修正されない状態の画像データのうち、少なくとも2種類の画像データを出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0018】
上記発明に従うと、取得された画像データを所定の情報に基づいて修正し、修正内容をユーザに把握させることができる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像読取装置としてのMFPの構成を示した概略ブロック図である。
【0020】
MFP100は、様々な機能の操作設定を行い、また設定された機能の確認や種々の警告等を表示する操作表示部102と、スキャンにより画像を読取り電子データ化する画像読取部105と、読取られた電子データに対し色々な画像処理を行なう画像処理部106と、画像処理された電子データを既知の電子写真プロセスによりプリントアウトする画像形成部107と、それらの電子データおよび個人情報などを保存しておくデータ記憶装置108(データベースの一例)と、様々な処理において作業領域として使用されるROM103と、RAM104と、それらを統括的に制御する全体制御部101とから構成される。スキャンにより読取られた電子データは、RAM104に一時的に記憶される。RAM104に記憶された電子データは、必要に応じて加工される。
【0021】
MFP100には、処理された画像のフィニッシングおよびディストリビュートを行なう画像分配部110が備えられている。画像分配部110は、画像が形成された用紙を纏めてステープルしたり、通信部109を介した外部装置への画像データの送信を実行する。
【0022】
操作表示部102は、液晶表示装置とそれに積載されるタッチパネルとから構成され、情報の表示と、ユーザからの情報の入力が可能である。
【0023】
更にMFP100は、ネットワークに接続されたデータベースやPCなどとの間で情報のやりとりの窓口となる通信部109を備えている。
【0024】
MFPは、文書をスキャンすることにより画像データを取得し、画像データ中から個人情報を検出し、抽出する。抽出した個人情報と、データ記憶部108や外部データベースに記憶された該当する個人情報とが比較される。両者が一致しない場合、スキャンにより得られた画像内の個人情報が、データ記憶部108や外部データベースに記憶された該当する個人情報で置換えられる。
【0025】
図2は、MFP内の構成の一部を詳細に示した概略ブロック図である。
MFPの画像処理部106内には、読取られた画像データの中から個人情報を検出する個人情報検出部200と、検出した個人情報に対応する個人情報をデータ記憶部108(または外部データベースでもよい。以下同じ。)から検索するDB検索部201と、読取られた画像データの中から検出した個人情報と、検索された個人情報とを比較するデータ比較部202とが備えられている。
【0026】
図3は、データ記憶部108内のデータテーブルの構成を示す図である。
データ記憶部108内には、個人情報として氏名、部署、電話番号、内線番号、所属地域(サイト)等が対応付けられてテーブル400に記憶されている。データ記憶部108内に記憶しておく情報としては、他にも郵便番号、住所、FAX番号、メールアドレス等がある。
【0027】
図4は、MFPで行われる個人情報検出/比較処理を示すフローチャートである。
MFPは、画像読取部105で原稿の読取りを行なう(S300)。読取りにより得られた画像データは、RAM104に一時的に記録される。そして、画像処理部106の個人情報検出部200で、読取られたデータ中の個人情報(名前など)の検出を行なう(S301)。検出された個人情報に対応する個人情報の検索を、DB検索部201で行なう。その後、検出された個人情報と検索された個人情報とをデータ比較部202で比較する(S302)。
【0028】
個人情報の検出においては、原稿画像から文字領域を特定し、文字領域に対して文字認識を行なうことによりテキスト情報を得る。テキスト情報の中に、登録された氏名があるかが検索される。これは、人名辞書として準備された人名と同じ文字列があるかにより検索を行なってもよいし、データ記憶部108に登録された氏名と同じ氏名があるかを検索することとしてもよい。さらに、氏名の近傍にある、「TEL」、「FAX」などのキーワードが検索され、それに続く数字が電話番号、FAX番号として検出される。
【0029】
さらに、氏名の前にある文字列が、所属部署名の文字列とされる。これも誤判別により誤った文字列が所属部署名と判断されることを防ぐため、予め、実在する所属部署名を辞書として装置に登録しておき、登録された所属部署名と同じ文字列が検索された場合にのみ、その文字列を所属部署名とすることとしてもよい。または、データ記憶部108に登録された所属部署名と同じ文字列が検索された場合にのみ、その文字列を所属部署名とすることとしてもよい。
【0030】
さらに、個人情報は、宛先として原稿画像の上部に位置することが多いため、このような位置に限定して検出を行なうこととしてもよい。また、定型のファクシミリ送信文書のフォーム、書簡のフォームなどがある場合には、宛先や送信元が記載される位置が決まっているため、このような位置を登録し、登録された位置において検出を行なうこととしてもよい。
【0031】
原稿画像から検出された氏名、電話番号、FAX番号、所属部署名その他の情報が、その氏名で特定される個人に対する個人情報とされる。
【0032】
たとえば、原稿画像中から氏名と、それに対応する部署、電話番号、FAX番号が検出されたのであれば、その氏名に対応付けてデータベースに記録された部署、電話番号、FAX番号が読出され、両者の比較が行なわれる。
【0033】
図5は、第1の実施の形態におけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【0034】
前述の通り、ステップS300〜S302において、原稿のスキャン、個人情報の検出、および個人情報の比較が行なわれる。検出された個人情報と記憶されている個人情報に差がある場合(S500でYES)、操作表示部102の操作パネルに、画像データ内の個人情報をMFP内(または外部データベース内)に記憶された個人情報と置換えるかどうかのなどの選択肢を表示し、選択入力を受付ける(S501)。
【0035】
ユーザが置換えることなどを選択すると(S501でYES)、画像データ内の個人情報に対して、記憶された個人情報に置換えるなどの選択に従った処理を行ない、出力する(S502)。
【0036】
検出された個人情報と記憶されている個人情報に差がない場合(S500でNO)、またはユーザが操作パネルで置換えなどしないことを選択した場合(S501でNO)には、データの置換えなどは行わずに、スキャンしたデータのまま出力を行なう(S503)。
【0037】
図6および7は、第1の実施の形態における置換え処理を説明するための図である。
MFPが原稿600をスキャンする。ここでは原稿内に「庶務課 鈴木太郎」の個人情報が含まれているものとする。MFPは、原稿の画像データから個人情報を検出する。その後、データ記憶部108にアクセスし当該個人情報により特定される個人に関する個人情報を検索し、原稿から検出された個人情報とデータ記憶部108から検索された個人情報とを比較する。比較した結果、所属部署に不一致が認められたものとする。この場合、操作パネルにその旨の表示601を行なう。これにより、ユーザに原稿の個人情報の不一致箇所の処理を行なうかどうかを選択させる。
【0038】
ここでは、原稿の画像データ中では所属が「庶務課」であるが、データ管理部108に記録された所属が「管理課」であったものとする。表示601では、差異のあった個人情報の部分が目立つように示され、ユーザに対して処理を行なうか否かを選択させるメッセージを表示する。
【0039】
ユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をした場合には、図7の表示603を行なう。ここでは、不一致箇所処理の選択肢として「置換え処理」、「置換え処理(識別可能表示)」、「吹き出し処理」、「リスト化処理」、「フィニッシング処理」、「DB(データベース)側データ変更処理」の中から、ユーザは所望のものを選択することができる。
【0040】
ユーザが「置換え処理」を選択した場合は、原稿の個人情報をデータ記憶部108から検索された個人情報に置換えてRAM104に記憶する。この状態でコピーを行なうと、置換え処理を行なった結果物602が出力される。
【0041】
図8は、第1の実施の形態における置換え処理の識別可能表示を説明するための図である。
【0042】
図6の表示601においてユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をし、図8の表示701で不一致箇所処理の選択肢が表示されているときに、ユーザが「置換え処理(識別可能表示)」を選択した場合は、原稿の個人情報をデータ記憶部108から検索された個人情報に置換えてRAM104に記憶する。この状態でコピーを行なうと、置換え処理を行なった結果物700が出力される。
【0043】
ここでは、置換え処理が行なわれる際に、読込んだ原稿との置換え箇所をユーザに容易に識別させるために、置換え箇所の文字の書式(フォント、文字サイズ、色等)を変更して結果物700として出力する。
【0044】
図9は、第1の実施の形態における吹き出し処理を説明するための図である。
図6の表示601においてユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をし、図9の表示802で不一致箇所処理の選択肢が表示されているときに、ユーザが「吹き出し処理」を選択した場合は、原稿データに吹き出し表示を追加する。
【0045】
ここでは、原稿の画像データ中では所属が「庶務課」であるが、データ管理部108に記録された所属が「管理課」であったものとする。ユーザが吹き出し表示を行なう旨の選択をした場合は、原稿の個人情報に対し、データ記憶部108から検索された個人情報を吹き出しとして近くに記載してRAM104に記憶する。この状態でコピーを行なうと、不一致箇所が判るように吹き出し表示を行なった結果物801が出力される。
【0046】
図10は、第1の実施の形態におけるリスト化処理を説明するための図である。
図6の表示601においてユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をし、図10の表示903で不一致箇所処理の選択肢が表示されているときに、ユーザが「リスト化処理」を選択した場合は、スキャンした原稿を結果物901として出力するのとは別に、読込んだ原稿の個人情報と記憶された個人情報との不一致箇所を別途、リスト化して出力物902とする。
【0047】
出力物902には、原稿内の個人情報と、データ記憶部108の個人情報のうち少なくとも不一致のものとが対応付けられて表示される。これにより、ユーザに不一致箇所を明示することができる。
【0048】
図11は、マーク識別モードにおけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【0049】
このフローチャートにおいて、ステップS300〜S503での処理は、図5の各ステップと同じである。このマーク識別モードが選択されている場合においては、原稿に所定のマークが付されていると、そのマークで示される個人情報は、データ記憶部108のデータと比較せずに、そのまま出力する。
【0050】
すなわち、原稿のスキャン画像内に所定のマークがあるかの検出を行なう(S1000)。所定のマークが検出されない場合は、ステップS301からの処理を行なう。また、マークがあればそのマークで示される単語については、ステップS503で原稿のまま出力する。
【0051】
なお、逆に所定のマークが検出された場合は、マークが示す個人情報についてステップS301以降の処理を行い、検出されなかった場合にステップS503で原稿のまま出力するようにしてもよい。
【0052】
また、マークが付されていた場合(または付されていなかった場合)に、ステップS301で原稿全体から個人情報を抽出してステップS302以降の処理を行なってもよいし、マークが付されていなかった場合(または付されていた場合)には、原稿をそのまま出力するようにしてもよい。
【0053】
なお、マークとしては個人情報を囲む図形、個人情報を示す矢印、その他個人情報の処理についての指示を示す印を用いることができる。
【0054】
図12および13は、フィニッシングモードにおけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【0055】
このフローチャートにおいて、ステップS300〜S503での処理は、図5の各ステップと同じである。このフィニッシングモードが選択されている場合においては、ステップS501でYESである場合に、ステップS1101(図13)で、フィニッシング処理の内容をユーザに選択させる。フィニッシングを行なわないことが選択された場合(S1101でNO)、画像データ内の個人情報をデータベースの個人情報に置換えるなどの他の処理を行なって出力する(S1109)。
【0056】
フィニッシングを行なうことが選択された場合(S1101でYES)、ユーザから置換え出力、吹き出し出力、置換え部分識別可能形態出力、オリジナル出力、リスト出力の、それぞれの部数と出力の組み合わせとを入力する(S1102)。その後、ステープルの有り無しのユーザ選択を判断し(S1103)、出力部数、出力組み合わせ、ステープル有り無しの処理に合わせた出力を行なう(S1104,S1105)。
【0057】
図14は、第1の実施の形態におけるフィニッシング処理を説明するための図である。
図6の表示601においてユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をし、図14の表示1201で不一致箇所処理の選択肢が表示されているときに、ユーザが「フィニッシング処理」を選択した場合は、表示1202,1203において、ユーザは、置換え出力、吹き出し出力、置換え部分識別可能出力、オリジナル出力(読取られたままの出力)、リスト出力のそれぞれの部数と組み合わせ方法の入力を行なう。またユーザは、ステープルの有り無しの選択を行なう。選択に基づいた出力部数、および組合せでコピー出力が行なわれる。
【0058】
図15は、置換え出力部数がn部、吹き出し出力部数が1部でステープルをしない場合の出力例を示す図である。
【0059】
個人情報の置換えが行なわれたn部(ここでは5部)のコピー物を、n人の者への配布資料とし、吹き出しにより変更箇所、置換え前の内容、置換え後の内容が識別可能な吹き出し処理を行なったコピー物を、説明用の資料とすることができる。
【0060】
図16は、置換え出力部数がn部、吹き出し出力+置換え出力の部数が1部で、ステープルをする場合の出力例を示す図である。
【0061】
各々がステープルで纏められた、個人情報の置換えが行なわれたn部(ここでは5部)のコピー物を、n人の者への配布資料とし、吹き出しにより変更箇所、置換え前の内容、置換え後の内容が識別可能な吹き出し処理を行なったコピー物と、個人情報の置換えが行なわれたコピー物とがステープルされたコピー物を、説明用の資料とすることができる。
【0062】
このように、出力部数、出力組み合わせ、ステープル有り無しの処理に合わせた出力を得ることができる。
【0063】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態におけるMFPの構成は、図1に示す第1の実施の形態のMFP100の構成と同じであるためここでの説明を繰返さない。
【0064】
図17は、第2の実施の形態におけるMFPの実行する動作を示すフローチャートである。
【0065】
本実施の形態におけるMFPでは、図13の処理に替えて図17の処理が実行される。ここでは、スキャンにより得られた画像データの出力方法として、送信処理が実行される。
【0066】
ステップS2101において、送信先ごとに配布物の内容を指定するかの選択をユーザから受付ける。NOであれば、置換え後の画像データの通常送信処理などの他の処理をステップS2109で実行する。
【0067】
ステップS2101でYESであれば、ステップS2102で送信先とその送信先に対する処理の指定をユーザから入力する。ステップS2103で入力に従って送信処理を実行する。
【0068】
図18は、第2の実施の形態における送信処理を説明するための図である。
図6の表示601においてユーザが不一致箇所の処理を行なう旨の選択をし、図18の表示1301で不一致箇所処理の選択肢が表示されているときに、ユーザが「送信先ごとに指定処理」を選択した場合は、置換え出力、置換え部分識別可能出力、吹き出し出力、オリジナル出力などの処理タイプごとに、宛先が設定される。この際、図14の表示1202,1203のように、処理タイプとして、処理を複合組み合わせたもの(例えば、「吹き出し出力+置換え出力」など)を選択可能としておいてもよい。
【0069】
このような設定により、相手先ごとに出力タイプの異なる画像データを送信することが可能となる。
【0070】
図19は、置換え出力を5つの宛先に送信すると共に、自分宛に、吹き出し処理の出力を送信するように設定した場合の出力例を示す図である。
【0071】
個人情報の置換えが行なわれたn部(ここでは5部)の画像データを、n人の者への配布資料とし、吹き出しにより変更箇所、置換え前の内容、置換え後の内容が識別可能な吹き出し処理を行なった画像データを、説明用の資料として自分宛てに送ることができる。
【0072】
[実施の形態における効果]
以上の構成により、スキャンにより得られた個人情報が検出、抽出され、記憶された該当する個人情報と比較され、差がある場合にはそれを修正したり、ユーザに判るように表示することができる。このような処理により、原稿上の情報が旧情報であったりミスがあった場合に置換えることができ、常に最新の情報で配布物を配布することが可能となる。
【0073】
また、修正後のデータを置換えた出力と、修正部分が認識可能な出力と、修正前のデータの出力を、選択的または統合的に行なうことができる。少なくとも2種類の画像データを出力することで、ユーザにとって修正箇所が確認しやすくなるという効果がある。
【0074】
また、配布用の最新情報に置換えた出力、自分用の修正部分の把握が可能な出力などの自動仕分けが可能になり、業務効率の改善を図ることが可能になるという効果がある。
【0075】
[その他]
上記の例では、コピー出力などする場合の個人情報の置換えなどについて説明したが、スキャン画像を保存する場合に置換えなどを行なうようにしてもよい。例えばMFPがリムーバブルメモリに接続する機能を有しているならば、リムーバブルメモリへ画像データをコピーして出力しても良い。
【0076】
また、上記の例では個人情報の置換えなどについて説明したが、取得された画像データを、所定の情報に基づいて修正する装置であれば本発明を適用することができる。
【0077】
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機、PCなどの画像読取装置に対して実施することができる。
【0078】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0079】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0080】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像読取装置としてのMFPの構成を示した概略ブロック図である。
【図2】MFP内の構成の一部を詳細に示した概略ブロック図である。
【図3】データ記憶部108内のデータテーブルの構成を示す図である。
【図4】MFPで行われる個人情報検出/比較処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態におけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態における置換え処理を説明するための図である。
【図7】図6に続く図である。
【図8】第1の実施の形態における置換え処理の識別可能表示を説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態における吹き出し処理を説明するための図である。
【図10】第1の実施の形態におけるリスト化処理を説明するための図である。
【図11】マーク識別モードにおけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【図12】フィニッシングモードにおけるMFPの画像形成動作を示すフローチャートである。
【図13】図12に続くフローチャートである。
【図14】第1の実施の形態におけるフィニッシング処理を説明するための図である。
【図15】置換え出力部数がn部、吹き出し出力部数が1部でステープルをしない場合の出力例を示す図である。
【図16】置換え出力部数がn部、吹き出し出力+置換え出力の部数が1部で、ステープルをする場合の出力例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態におけるMFPの実行する動作を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施の形態における送信処理を説明するための図である。
【図19】置換え出力を5つの宛先に送信すると共に、自分宛に、吹き出し処理の出力を送信するように設定した場合の出力例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
100 MFP、101 制御部、102 操作表示部、103 ROM、104 RAM、105 画像読取部、106 画像処理部、107 画像形成部、108 データ記憶装置、109 通信部、110 画像分配部、200 個人情報検出部、201 DB検索部、202 データ比較部。
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−60946(P2008−60946A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235828(P2006−235828)