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【発明の名称】 画像送信装置
【発明者】 【氏名】内田 弥

【氏名】乾 和雄

【氏名】坪井 智

【氏名】日野 秀樹

【氏名】伊藤 歩

【要約】 【課題】複数のユーザに共用され、ユーザが画像の送信先を指定する手間が少ない画像送信装置を提供する。

【構成】送信側MFPは送信先のユーザ名を受け付けると(S903)、宛先ユーザリストに該ユーザ名が登録されているか調べ(S904)、登録されていたら(S905:YES)、受信側MFPに画像データを送信する(S906)。ACKを受信したら(S907:YES)、送信成功を表示する(S916)。NACKを受信したり(S908:YES)、タイムアウトが発生したら(S909:YES)、Myアドレス帳に当該ユーザ名が登録されているか調べる(S910)。登録されていたら(S911:YES)、対応する通信方法で、その宛先に画像データを送信する(S912)。ACKを受信したら(S913:YES)、送信成功を表示する(S916)。タイムアウトが発生したら(S914:YES)、送信失敗を表示する(S915)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その宛先名に応じて画像データを処理する画像処理装置に対して、画像データを送信する画像送信装置であって、
ユーザの指示に従って画像データを送信する送信手段と、
画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付手段と、
宛先名に画像処理装置を対応付けるリストであって、複数のユーザに共有される共有リストを記憶する第1の記憶手段と、
共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を当該宛先名に対応付けるリストであって、ユーザ毎に個別に管理される個別リストを記憶する第2の記憶手段と、
画像データの送信の成否を判定する判定手段と、を備え、
受け付けた宛先名に共有リストにて対応付けられた画像処理装置へ画像データを送信した後、当該送信が失敗したと判定されると、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする画像送信装置。
【請求項2】
画像データを画像処理装置が他の装置に転送した場合に、当該他の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶手段を備え、
判定手段にて、個別リストにて宛先名に対応付けられた装置への画像データの送信が失敗したと判定されると、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
複数のユーザに共用される画像送信装置であって、
ユーザの指示に従って画像データを送信する送信手段と、
画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付手段と、
宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶する第1の記憶手段と、
送信した画像データを画像処理装置が他の装置に転送した場合に、その転送先の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第2の記憶手段と、
画像データの送信の成否を判定する判定手段と、を備え、
宛先名受付手段にて、宛先名を受け付けると、送信手段にて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信し、
判定手段にて、当該送信が失敗したと判定されると、送信手段にて、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする画像送信装置。
【請求項4】
宛先名受付手段にて受け付けた宛先名が共有リストにない場合も、送信手段にて、送信を指示したユーザの個別リスト若しくは履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像送信装置。
【請求項5】
画像処理装置から画像データを受信した旨の受信通知を受信する受信手段を備え、
判定手段は、画像データを送信してから所定時間を経過するまでに、受信手段にて受信通知を受信しなければ、当該送信が失敗したと判定する
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像送信装置。
【請求項6】
宛先名と共に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置の名称と、個別リストにて当該宛先名に対応付けられた装置の名称との何れか一方または両方を表示する表示手段を備え、
宛先名受付手段は、表示手段にて表示された画像処理装置または装置の名称を選択させることによって、宛先名を受け付ける
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像送信装置。
【請求項7】
共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信するのを失敗したと、判定手段にて判定された後に送信する当該画像データに、前記画像処理装置への送信に失敗した旨の通知を添付する通知手段を備える
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像送信装置。
【請求項8】
宛先名に画像処理装置を対応付けるリストであって、複数のユーザに共用される共有リストと、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を当該宛先名に対応付けるリストであって、ユーザ毎に個別に管理される個別リストが記憶された画像送信装置であって、かつ、その宛先名に応じて画像データを処理する画像処理装置に対して、画像データを送信する画像送信装置が実行する画像送信プログラムであって、
ユーザの指示に従って画像データを送信する送信ステップと、
画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付ステップと、
画像データの送信の成否を判定する判定ステップと、を画像送信装置に実行させ、
受け付けた宛先名に共有リストにて対応付けられた画像処理装置へ画像データを送信した後、当該送信が失敗したと判定されると、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする画像送信プログラム。
【請求項9】
画像データを画像処理装置が他の装置に転送した場合に、当該他の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する記憶ステップを実行させ、
判定ステップにて、個別リストにて宛先名に対応付けられた装置への画像データの送信が失敗したと判定されると、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信させる
ことを特徴とする請求項8に記載の画像送信プログラム。
【請求項10】
宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶し、複数のユーザに共用される画像送信装置が実行する画像送信プログラムであって、
ユーザの指示に従って画像データを送信する送信ステップと、
画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付ステップと、
送信した画像データを画像処理装置が転送した場合に、その転送先の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶ステップと、
画像データの送信の成否を判定する判定ステップと、を画像送信装置に実行させ、
宛先名受付ステップにて、宛先名を受け付けると、送信ステップにて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信させ、
判定ステップにて、当該送信が失敗したと判定されると、送信ステップにて、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信させる
ことを特徴とする画像送信プログラム。
【請求項11】
宛先名受付ステップにて受け付けた宛先名が共有リストにない場合も、送信ステップにて、送信を指示したユーザの個別リスト又は履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信させる
ことを特徴とする請求項8又は10に記載の画像送信プログラム。
【請求項12】
画像処理装置から画像データを受信した旨の受信通知を受信する受信ステップを実行させ、
判定ステップでは、画像データを送信してから所定時間を経過するまでに、受信ステップにて受信通知を受信しなければ、当該送信が失敗したと判定する
ことを特徴とする請求項8又は10に記載の画像送信プログラム。
【請求項13】
宛先名と共に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置の名称と、個別リストにて当該宛先名に対応付けられた装置の名称との何れか一方または両方を表示する表示ステップを実行させ、
宛先名受付ステップでは、表示ステップにて表示された画像処理装置または装置の名称を選択させることによって、宛先名を受け付ける
ことを特徴とする請求項8又は10に記載の画像送信プログラム。
【請求項14】
共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信するのを失敗したと、判定ステップにて判定された後に送信する当該画像データに、送信が失敗した旨の通知を添付する通知ステップを実行させる
ことを特徴とする請求項8又は10に記載の画像送信プログラム。
【請求項15】
宛先名受付手段により受け付けられた宛先名が送信手段に対して画像データの送信を指示したユーザと同一であるとき、
他のリストに先んじて、上記個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項16】
上記画像送信装置に、宛先名受付ステップで受け付けられた宛先名が画像データの送信を支持したユーザと同一か否かを判定させ、
同一であると判定されたとき、他のリストに先んじて、上記個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信させる
ことを特徴とする請求項8に記載の画像送信プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送信装置に関し、特に、画像データを送信する際のユーザの利便性を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術の飛躍的な進歩に伴って画像データを送信する際にファクシミリ以外にも、電子メールやFTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)等、様々な通信方法を選べるようになっている。これに合わせて、MFP(Multi Function Peripheral)においてもスキャナで原稿を読み取って得られた画像データを様々な方法で送受信する機能が搭載されている。
【0003】
MFPに搭載された通信機能の何れによって画像データを送信するかは送信者によって決定されるため、特に送信者が注意しない限り受信者の都合は考慮されない。例えば、画像データを多方面から大量に受信するため、画像データを印刷せずに電子ファイルとして保存することを受信者が希望する場合であっても、送信者がファクシミリ送信すれば印刷されてしまう。
【0004】
このような問題に対して、受信した画像データを印刷するか、電子ファイルとして保存するか、或いは他の装置へ転送するかを指定できるMFPが提案されている。このようなMFPを用いれば、通信方法の如何に関わらず、受信した画像データを受信者が指定したように処理することができる。また、この場合において送信者は受信者の都合に配慮する必要がない。
【0005】
一方、受信側MFPの状態等によって画像データの送信に失敗することがある。そのような場合、他の送信経路を介したり他の送信方法を利用して送信を試みれば、失敗なく送信できる可能性がある点に本発明者は着目した。しかしながら、いずれの通信方法においても画像データの送り先を新たに指定するためには10桁以上の数字や文字を入力しなければならないことが殆どである。例えば、ファクシミリではファクシミリ番号を、電子メールでは電子メールアドレスを、また、FTPではFTPサーバーのアドレスを入力しなければならない。
【0006】
しかしながら、画像データの送信先が多数に上る場合には、個々の送り先を記憶しておくのは勿論、入力することすらユーザにとっては不便であり、苦痛ですらある。また、宛先を誤って送信する等の不都合も生じる。このため、例えば、同一の相手に対して複数の送信先、送信方法を予め宛先情報記憶部にて記憶させておき、その中から一を決定して送信する技術が開示されている(特許文献1)。
【0007】
このようにすれば、画像データを送信する際のユーザの利便性を向上させることができるとともに、宛先誤り等の不都合を回避することができる。
【特許文献1】特開平9−214718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、画像送信装置として、例えば、多数のユーザに共用される一方、その管理は特定の管理者に委ねられる装置を想定すると、宛先情報も管理者の管理下に置かれることが殆どであると考えられる。このため、多くのユーザは宛先情報に必要な宛先が登録されていなくても、自らその宛先を追加することができず、結局、手入力せざるを得ない、という問題がある。
【0009】
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、複数のユーザに共用される画像送信装置であって、ユーザが画像を送信する際、特に送信に失敗した際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成する画像送信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一側面に係る画像送信装置は、その宛先名に応じて画像データを処理する画像処理装置に対して、画像データを送信する画像送信装置であって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信手段と、画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付手段と、宛先名に画像処理装置を対応付けるリストであって、複数のユーザに共有される共有リストを記憶する第1の記憶手段と、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を当該宛先名に対応付けるリストであって、ユーザ毎に個別に管理される個別リストを記憶する第2の記憶手段と、画像データの送信の成否を判定する判定手段と、を備え、受け付けた宛先名に共有リストにて対応付けられた画像処理装置へ画像データを送信した後、当該送信が失敗したと判定されると、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
このようにすれば、ユーザが画像を送信する際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成することができる。殊に、共有リストの画像処理装置に画像データを送信できない場合に、参照する個別リストは画像送信装置のユーザ毎に設けられているので、ユーザの必要に応じてより柔軟に宛先を指定させることができる。
また、画像データを画像処理装置が他の装置に転送した場合に、当該他の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶手段を備え、判定手段にて、個別リストにて宛先名に対応付けられた装置への画像データの送信が失敗したと判定されると、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、共有リストにも個別リストにもない宛先であっても画像データを送り届けることができるので、ユーザが画像データの宛先を指定する手間を軽減することができる。
【0012】
また、複数のユーザに共用される画像送信装置であって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信手段と、画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付手段と、宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶する第1の記憶手段と、宛先名に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を対応付ける個別リストであって、ユーザ毎に設けられた個別リストを記憶する第2の記憶手段と、送信した画像データを画像処理装置が転送した場合に、その転送先の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶手段と、画像データの送信の成否を判定する判定手段と、を備え、宛先名受付手段にて、宛先名を受け付けると、送信手段にて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信し、判定手段にて、当該送信が失敗したと判定されると、送信手段にて、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0013】
また、宛先名受付手段にて受け付けた宛先名が共有リストにない場合も、送信手段にて、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、宛先名が共有リストにない場合でも直ちには送信不能とせず、個別リストを参照するので、ユーザが画像データの宛先を指定する手間を軽減することができる。
【0014】
また、画像処理装置から画像データを受信した旨の受信通知を受信する受信手段を備え、判定手段は、画像データを送信してから所定時間を経過するまでに、受信手段にて受信通知を受信しなければ、当該送信が失敗したと判定するようにすれば、画像データの送達を確認できない場合には個別リストを参照するので、より確実に画像データを宛先に送達させることができる。
【0015】
また、宛先名と共に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置の名称と、個別リストにて当該宛先名に対応付けられた装置の名称との何れか一方または両方を表示する表示手段を備え、宛先名受付手段は、表示手段にて表示された画像処理装置または装置の名称を選択させることによって、宛先名を受け付けるようにすれば、画像送信装置のユーザは、画像データの送信に際して、ただ単に表示された画像処理装置や宛先を選択するだけで良いので、ユーザが宛先を指定するために必要となる手間を更に軽減することができる。
【0016】
また、複数のユーザに共用される画像送信装置であって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信手段と、画像データの宛先グループ名を受け付ける宛先グループ名受付手段と、宛先グループ名に、複数の宛先名を対応付けるグループリストを記憶する第1の記憶手段と、宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶する第2の記憶手段と、宛先名に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を対応付ける個別リストであって、ユーザ毎に設けられた個別リストを記憶する第3の記憶手段と、画像データの送信の成否を判定する判定手段と、を備え、宛先名受付手段にて宛先グループ名を受け付けると、宛先グループ名に対応する宛先毎に、送信手段にて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信し、判定手段にて、当該送信が失敗したと判定されると、送信手段にて、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、画像送信装置のユーザは画像データを送信するに際して複数の宛先を一括して指定することができるので、画像データの宛先を指定する手間を低減することができる。
【0017】
また、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信するのを失敗したと、判定手段にて判定された後に送信する当該画像データに、前記画像処理装置への送信に失敗した旨の通知を添付する通知手段を備えるようにすれば、画像データを受け取った者に画像処理装置への送信に失敗した旨を通知して、画像処理装置の通信状態の異常を報せることができる。したがって、画像処理装置の通信状態をより良好に保つことができるので、再送等によって画像データの宛先を指定する手間が発生するのを減らすことができる。
【0018】
画像送信プログラムであって、その宛先名に応じて画像データを処理する画像処理装置に対して、画像データを送信する画像送信装置が実行する画像送信プログラムであって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信ステップと、画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付ステップと、宛先名に画像処理装置を対応付けるリストであって、複数のユーザに共用される共有リストを記憶する第1の記憶ステップと、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を当該宛先名に対応付けるリストであって、ユーザ毎に個別に管理される個別リストを記憶する第2の記憶ステップと、画像データの送信の成否を判定する判定ステップと、を含み、受け付けた宛先名に共有リストにて対応付けられた画像処理装置へ画像データを送信した後、当該送信が失敗したと判定されると、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、ユーザが画像を送信する際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成することができる。殊に、共有リストの画像処理装置に画像データを送信できない場合に、参照する個別リストは画像送信装置のユーザ毎に設けられているので、ユーザの必要に応じてより柔軟に宛先を指定させることができる。
【0019】
または、画像データを画像処理装置が他の装置に転送した場合に、当該他の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶ステップを含み、判定ステップにて、個別リストにて宛先名に対応付けられた装置への画像データの送信が失敗したと判定されると、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、共有リストにも個別リストにもない宛先であっても画像データを送り届けることができるので、ユーザが画像データの宛先を指定する手間を軽減することができる。
【0020】
または、複数のユーザに共用される画像送信装置が実行する画像送信プログラムであって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信ステップと、画像データの宛先名を受け付ける宛先名受付ステップと、宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶する第1の記憶ステップと、宛先名に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を対応付ける個別リストであって、ユーザ毎に設けられた個別リストを記憶する第2の記憶ステップと、送信した画像データを画像処理装置が転送した場合に、その転送先の装置を当該画像データの宛先名に対応付ける履歴リストを記憶する第3の記憶ステップと、画像データの送信の成否を判定する判定ステップと、を含み、宛先名受付ステップにて、宛先名を受け付けると、送信ステップにて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信し、判定ステップにて、当該送信が失敗したと判定されると、送信ステップにて、履歴リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0021】
または、宛先名受付ステップにて受け付けた宛先名が共有リストにない場合も、送信ステップにて、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、宛先名が共有リストにない場合でも直ちには送信不能とせず、個別リストを参照するので、ユーザが画像データの宛先を指定する手間を軽減することができる。
【0022】
または、画像処理装置から画像データを受信した旨の受信通知を受信する受信ステップを含み、判定ステップにて、画像データを送信してから所定時間を経過するまでに、受信ステップにて受信通知を受信しなければ、当該送信が失敗したと判定するようにすれば、画像データの送達を確認できない場合には個別リストを参照するので、より確実に画像データを宛先に送達させることができる。
【0023】
または、宛先名と共に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置の名称と、個別リストにて当該宛先名に対応付けられた装置の名称との何れか一方または両方を表示する表示ステップを含み、宛先名受付ステップは、表示ステップにて表示された画像処理装置または装置の名称を選択させることによって、宛先名を受け付けるようにすれば、画像送信装置のユーザは、画像データの送信に際して、ただ単に表示された画像処理装置や宛先を選択するだけで良いので、ユーザが宛先を指定するために必要となる手間を更に軽減することができる。
【0024】
または、複数のユーザに共用される画像送信装置が実行する画像送信プログラムであって、ユーザの指示に従って画像データを送信する送信ステップと、画像データの宛先グループ名を受け付ける宛先グループ名受付ステップと、宛先グループ名に、複数の宛先名を対応付けるグループリストを記憶する第1の記憶ステップと、宛先名に、画像処理装置を対応付ける共有リストであって、複数のユーザ共通に設けられた共有リストを記憶する第2の記憶ステップと、宛先名に、共有リストにて当該宛先名に対応付けられた画像処理装置以外の装置を対応付ける個別リストであって、ユーザ毎に設けられた個別リストを記憶する第3の記憶ステップと、画像データの送信の成否を判定する判定ステップと、を含み、宛先名受付ステップにて宛先グループ名を受け付けると、宛先グループ名に対応する宛先毎に、送信ステップにて、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信し、判定ステップにて、当該送信が失敗したと判定されると、送信ステップにて、送信を指示したユーザの個別リストにて宛先名に対応付けられた装置に画像データを送信するようにすれば、画像送信装置のユーザは画像データを送信するに際して複数の宛先を一括して指定することができるので、画像データの宛先を指定する手間を低減することができる。
【0025】
または、共有リストにて宛先名に対応付けられた画像処理装置に画像データを送信するのを失敗したと、判定ステップにて判定された後に送信する当該画像データに、送信が失敗した旨の通知を添付する通知ステップを含むようにすれば、画像データを受け取った者に画像処理装置への送信に失敗した旨を通知して、画像処理装置の通信状態の異常を報せることができる。したがって、画像処理装置の通信状態をより良好に保つことができるので、再送等によって画像データの宛先を指定する手間が発生するのを減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係る画像送信装置の実施の形態について、画像通信システムを例にとり、図面を参照しながら説明する。
[1] 第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る画像通信システムは、複数のMFPを備え、画像データを送信するに際して、MFP毎に管理者が設定する宛先ユーザリストとMFP毎のユーザが設定するアドレス帳とから自動的に宛先が設定されることを特徴とする。
【0027】
(1) 画像通信システムの構成
先ず、本実施の形態に係る画像通信システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像通信システムの構成を示す図である。図1に示されるように、画像通信システム1は、MFP101〜103、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)111〜119、ローカルエリアネットワーク(以下、「LAN」という。)121〜123、インターネット131及び回線交換網132からなっている。
【0028】
MFP101及びPC111〜113はLAN121にて接続されており、MFP102及びPC114〜116はLAN122にて接続されている。また、MFP103及びPC117〜119はLAN123にて接続されている。
このため、MFP101及びPC111〜113はLAN121を介して電子メールを送受信したりWebページを参照したりする等、互いに通信することができ、MFP102及びPC114〜116はLAN122を介して互いに通信することができる。また、MFP103及びPC117〜119はLAN123を介してFAXを送受信する等、互いに通信することができる。
【0029】
LAN121〜123はインターネット131に接続されている。また、MFP101〜103は回線交換網132にも接続されている。このため、MFP101〜103はインターネット131と回線交換網132との双方を介して互いに通信することができる。
PC111〜113のユーザは専らMFP101を使用し、PC114〜116のユーザは専らMFP102を使用する。また、PC117〜119のユーザは専らMFP103を使用する。以下、各ユーザが専ら使用するMFPをホームMFPという。例えば、PC111〜113のユーザのホームMFPはMFP101である。
【0030】
(2) MFP101〜103の構成
次に、MFP101〜103の主要な構成、特に本発明に関連する箇所について説明する。本発明に関する限りMFP101〜103の特徴的な構成は同様であるので、MFP101の説明を以ってMFP102、103の説明に代える。
図2は、MFP101の主要なハードウェア構成を示す図である。図2に示されるように、MFP101は、カードI/F201、操作パネル203、画像読取部204、画像形成部205、ネットワークI/F206、モデム207、中央処理部208及び記憶部209を備えている。
【0031】
カードI/F201は、MFP101を使用しようとするユーザを認証するために、ユーザのフラッシュカード202にアクセスして認証情報を読み出す。また、カードI/Fはフラッシュカード202に課金情報等を書き込む。
操作パネル203は入力キーと液晶表示装置とを備えており、入力キーにてMFP101のユーザからの入力を受け付けたり、液晶表示装置にてユーザに対して情報を提示したりする。また、液晶表示装置はタッチパネルを備えており、これによってユーザからの入力を受け付ける。
【0032】
画像読取部204は、いわゆるスキャナであって、ADF(Automatic Document Feeder)を備えている。画像読取部204は、操作パネル203によってユーザから原稿を読み取るように指示されると、ADFに載置された原稿を1枚ずつ搬送して、3ラインカラーラインセンサにて読み取ったり、原稿台ガラス上に載置された原稿を読み取ったりする。
【0033】
なお、画像読取部204がユーザから受け付ける原稿の読み取り指示には、読み取りモードの指定が含まれる。読み取りモードとは、例えば、片面読み取りと両面読み取りとの何れを実行するか等の指示である。
画像形成部205は、中央処理部208からの指示に基づいて記憶部209に記憶されている画像データを読み出して、記録紙に印刷する。この場合において、中央処理部208からの指示には印刷モードの指定が含まれる。印刷モードの指定とは、片面印刷か両面印刷かの指定、カラー印刷かモノクロ印刷かの指定、拡大縮小の倍率の指定等である。
【0034】
ネットワークI/F206は、LAN121やインターネット131を介して他のMFPやPC111〜119と通信するための通信インタフェース装置である。例えば、LAN121がイーサネット(登録商標)である場合には、ネットワークI/F206としてイーサネット(登録商標)I/Fカードが用いられる。
モデム207は、回線交換網132を介して他のMFPとファクシミリを送受信するための通信インタフェース装置であって、例えば、G4規格に準拠しても良く、その場合には、回線交換網132としてISDN(Integrated Services Digital Network)が用いられる。
【0035】
中央処理部208は、いわゆるCPU(Central Processing Unit)であって、記憶部209に記憶されているプログラムを読み出して実行する。中央処理部208が実行するプログラムには、他のMFPやPC111〜119との間で画像データを送受信するための通信プログラムが含まれる。
記憶部209は、半導体メモリ等の内部記録装置とHDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置との双方を含み、中央処理部208が実行するプログラムの他、画像読取部204が読み取った画像データや、他のMFPやPC111〜119と送受信する画像データ等が記憶される。
【0036】
(3) MFP101〜103の通信動作
次に、MFP101〜103の通信動作について説明する。先ず、通信に用いる宛先情報のデータ構造について説明し、その後で処理の内容を説明する。
(a) データ構造
MFP101〜103は、そのMFPをホームMFPとするユーザによって共用され、その管理者が管理する宛先ユーザリストと、当該ユーザがそれぞれ管理するMyアドレス帳並びに当該ユーザに対する受信者設定を記憶部209にて記憶する。
【0037】
(i) 宛先ユーザリスト
宛先ユーザリストは、宛先となるユーザの名称と、そのユーザのホームMFPの名称とを対応付けたテーブルである。後述のように、宛先ユーザリストは、他のユーザに画像データを送信する場合に、当該他のユーザのホームMFPを特定するために参照される。
図3は、宛先ユーザリストのデータ構造を示す図であり、例えばホームMFP103に格納されるものである。図3に示されるように、宛先ユーザリスト3は、ファイルの先頭に位置し、レコード数を格納するヘッダ部と、ヘッダ部に続く部分であって、前記レコード数分のレコードからなるレコード部とからなっている。各レコードには、ユーザ名とそのホームMFP名とが格納される。図示された例ではユーザ名AさんにはホームMFP名MFP101がユーザ名BさんにはホームMFP102が、それぞれ対応付けられて格納されている。
【0038】
(ii) Myアドレス帳
Myアドレス帳は、宛先となるユーザの名称と、そのユーザの電子メールアドレスやファクシミリ番号等を対応付けたテーブルである。後述のように、宛先ユーザリストにて示されるホームMFPと通信不能である場合や、宛先ユーザリストに登録されていないユーザに画像データを送信する場合に参照される。
【0039】
図4は、Myアドレス帳のデータ構造を示す図であり、やはりホームMFP103に格納される例を示している。図4に示されるように、Myアドレス帳4は、レコード数を格納するヘッダ部と、ヘッダ部に引き続き、前記レコード数分レコードからなるレコード部とを備えている。各レコードにはユーザ名、そのユーザとの通信方法、及びそのユーザの通信方法に応じた宛先が格納される。
【0040】
各レコードに格納される通信方法は、電子メールであっても良いし、ファクシミリや、各種転送方法(例えば、SMB(Server Messaeg Block)転送)であっても良い。また、MFPが他の通信方法で通信することができる場合には、その通信方法を指定しても良い。宛先は、指定された通信方法に応じて、電子メールアドレスやファクシミリ番号、IPアドレスとフォルダ名等が格納される。図示された例では、ユーザ名Aさんに通信方法電子メール、宛先としてメールアドレスが、ユーザ名Bさんに通信方法ファクシミリ、宛先としてファクシミリ番号がそれぞれ対応付けられて格納されている。
【0041】
(iii) 受信者設定
受信者設定は、自らをホームMFPとするユーザ宛に他のMFPから画像データを受け付けた際に、当該画像データの処理方法を指定するテーブルである。
図5は、受信者設定のデータ構造を示す図であり、例えばホームMFP101に格納されるものである。図5に示されるように、受信者設定5は、レコード数を格納するヘッダ部と、当該レコード数分のレコードからなるレコード部とを備えている。各レコードには、ユーザ名と、そのユーザ宛の画像データを受信した際の処理方法とが格納されている。図示された例では、ユーザ名Aさんに処理方法、SMB転送(IPアドレスやフォルダ名を含む)が、ユーザ名Dさんに処理方法印刷(印刷方法を含む)がそれぞれ対応付けられて格納されている。
【0042】
(b) 通信シーケンス
次に、画像通信システム1の通信シーケンスについて説明する。以下、送信側MFPはMFP103であり、受信側MFPはMFP101である場合を例にとって説明する。送信先(受信名)は「Aさん」を指定するものとする。また、下位層のどの通信プロトコルによって再送するのか等の処理については説明を省く。
【0043】
(i) 正常動作
先ず、正常時の動作について説明する。
図6は、画像通信システム1の正常時の動作を示す通信シーケンス図である。図6に示されるように、送信側MFP103はユーザから画像データのAさん宛の送信指示を受け付けると、前記宛先ユーザリスト3を参照して宛先ユーザ(Aさん)のホームMFP(受信側MFP)としてMFP101を特定し、画像データを送信する。
【0044】
受信側MFP101は画像データを受信すると、受信者設定5を参照して当該画像データの宛先ユーザの処理方法を特定する。ここでは、宛先ユーザがAさんであるから処理方法はSMB転送が特定される。処理方法がSMB転送であるから、受信側MFP101は画像データを指定された宛先(例えば、AさんのPC111)に転送する。
PC111にはSMB転送を受け入れるためのアプリケーションソフトウウェアが予めインストールされて実行されており、当該ソフトウェアはPCの所定フォルダに画像データが正常に転送されたら、その旨の応答(ACK)を受信側MFP101に送信する。受信側MFP101は、PC111から正常受信のACKを受信したら、正常受信のACKを送信側MFP103に送信する。送信側MFP103が受信側MFP101から正常受信のACKを受信したら、一連の通信シーケンスが完了する。なお、SMB転送に代えて電子メール画像データを添付して送信する方式で行ってもよい。その場合には、電子メールを受け取った所定のメールサーバが正常受信のACKを送信するようにすればよい。
【0045】
(ii) 通信不能時(その1)
次に、送信側MFPと受信側MFPとが通信不能である場合について説明する。
図7は、送信側MFP103と受信側MFP101とが通信不能である場合の通信シーケンス図である。図7に示されるように、送信側MFP103と受信側MFP101とが通信不能である場合には、送信側MFP103がユーザからAさん宛の画像データの送信指示を受け付け、受信側MFP101へ画像データを送信しても、受信側MFP101には受信されない。
【0046】
送信側MFP103は、画像データを送信した後、受信側MFP101からのACKを受信しないまま、時間T1が経過したら、送信側MFP103と受信側MFP101とは通信不能であると判断する。
すると、送信側MFP103は、画像データの送信を指示したユーザ(フラッシュカード202の情報に基き認証されたユーザ)のMyアドレス帳を参照して、宛先ユーザ(Aさん)に係る通信方法(電子メール)と宛先(メールアドレス)とを特定し、特定した宛先(メールアドレス)に対して特定した通信方法にて画像データを送信する。
【0047】
PC111は、電子メールに添付された画像データを所定のメールサーバを介して受信する。送信側MFP103にはACKが送信される。このように、通信方法が電子メールの場合、ACKは例えば当該電子メールを受け取ったメールサーバから送り返すよう設定しておくとよい。ACKにはDSN(Delivery Status Notification)やMDN(Message Disposition Notification)が用いられる。なお、宛先ユーザ側のPCが充分に短い間隔で電子メールを受信している場合には当該PCからACKが送信されてもよい。このACKを送信側MFP103が受信すると一連の通信シーケンスが終了する。
【0048】
(iii) 通信不能時(その2)
次に、受信側MFPと画像データの宛先(例えば、PC)とが通信不能である場合について説明する。
図8は、受信側MFP101と画像データの宛先(例えば、PC111)とが通信不能である場合の通信シーケンス図である。図8に示されるように、送信側MFP103はユーザからAさんへの画像データの送信指示を受け付けると、画像データを受信側MFP101へ送信する。
【0049】
受信側MFP101は、画像データを送信した後、PC111からのACKを受信しないまま、時間T2が経過したら、受信側MFP101とPC111とは通信不能であると判断して、送信側MFP103にその旨の応答(NACK)を送信する。
送信側MFP103は受信側MFP101からNACKを受信すると、画像データの送信を指示したユーザのMyアドレス帳を参照して、宛先ユーザ(Aさん)に係る通信方法(電子メール)と宛先(メールアドレス)とを特定し、特定した宛先(メールアドレス)に対して特定した通信方法(電子メール)にて画像データを送信する。
【0050】
PC111は、電子メールに添付された画像データをメールサーバを介して受信する。送信側MFP103にはACKが送信される。ACKは(ii)の場合と同様、メールサーバ若しくはPC111から送信される。このACKを送信側MFP103が受信すると一連の通信シーケンスが終了する。
(c) MFP101〜103の動作
次に、上述した画像データの送受信を実行するためのMFP101〜103の動作について説明する。
【0051】
(i) 送信側MFPの動作
先ず、送信側MFPの動作について説明する。
図9は、送信側MFPの動作を示すフローチャートである。図9に示されるように、送信側MFPは、操作パネル203にて画像データの読取指示を受け付けると(S901)、画像読取部204にて画像データを読み取る(S902)。
【0052】
次に、送信側MFPは、操作パネル203にて画像データの送信先となるユーザ名を受け付けると(S903)、宛先ユーザリストを参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S904)。
宛先ユーザリストに当該ユーザ名が登録されていたら(S905:YES)、そのユーザ名に対応する受信側MFPに画像データを送信する(S906)。その後、受信側MFPからACKを受信したら(S907:YES)、操作パネル203に送信成功を表示して(S916)、処理を終了する。
【0053】
ACKを受信せず(S907:NO)、NACKを受信した場合や(S908:YES)、タイムアウトが発生した場合には(S909:YES)、Myアドレス帳を参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S910)。
Myアドレス帳にユーザ名が登録されていたら(S911:YES)、そのユーザ名に対応する通信方法で、その宛先(図9ではPC)に画像データを送信する(S912)。その後、PCからACKを受信したら(S913:YES)、操作パネル203に送信成功を表示して(S916)、処理を終了する。
【0054】
ACKを受信せず(S913:NO)、タイムアウトが発生した場合には(S914:YES)、操作パネル203に送信失敗を表示して(S915)、処理を終了する。
(ii) 受信側MFPの動作
先ず、受信側MFPの動作について説明する。
図10は、受信側MFPの動作を示すフローチャートである。図10に示されるように、受信側MFPは、送信側MFPから画像データを受信すると(S1001)、当該画像データの宛先であるユーザ名が受信者設定に登録されているか調査する(S1002)。
【0055】
当該ユーザ名が受信者設定に登録されていたら(S1003:YES)、受信者設定に登録されている処理方法に従って、画像データを処理する。ここでは、処理方法がPCへの転送である場合について説明する。すなわち、受信側MFPは、処理方法にて指定されたPCに画像データを送信する(S1004)。
その後、受信側MFPはPCからACKを受信したら(S1005:YES)、送信側MFPにACKを送信する(S1008)。また、PCからACKを受信しないまま(S1005:NO)、タイムアウトが発生したら(S1006:YES)、送信側MFPにNACKを送信する(S1007)。
【0056】
受信者設定に当該ユーザ名が登録されていない場合も(S1003:NO)、送信側MFPにNACKを送信する。
(d) まとめ
以上説明したように、本実施の形態に係る画像通信システムによれば、複数のユーザに共用されるMFPにおいて、ユーザが画像を送信する際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成することができる。
【0057】
[2] 第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像通信システムについて説明する。本実施の形態に係る画像通信システムは上記第1の実施の形態に係る画像通信システムと概ね同様の構成を備える一方、送信側MFPが画像データの送信履歴を記録する点において相違している。
【0058】
以下、専ら相違点に着目して説明する。
(1) 通信シーケンス
先ず、本実施の形態に係る画像通信システムにおける通信シーケンスについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様、送信側MFPをMFP103、受信側MFPをMFP101、宛先ユーザはAさん(PC111)を例にして説明する。
【0059】
図11は、本実施の形態に係る画像通信システムの動作を示す通信シーケンス図である。図11に示されるように、送信側MFP103はAさん宛の画像データの送信指示を受け付けると、受信側MFP101に画像データを送信する。送信側MFP103から画像データを受信した受信側MFP101は、AさんのPC111に画像データを転送する。
受信側MFP101から画像データを受信したPC111は、受信側MFP101にACKを送信する。PC111からACKを受信した受信側MFP101は、PC111への画像データの送信に係る通信方法(SMB転送)及び宛先(IPアドレス、フォルダ名)を含むACKを送信側MFP103に送信する。受信側MFP101からACKを受信した送信側MFP103は、送信指示に係る宛先ユーザ名(Aさん)と、ACKに含まれる通信方法及び宛先とを対応付けて履歴情報として登録する。
【0060】
その後、送信側MFP103は画像データの送信指示を受け付けて、受信側MFP101に画像データを送信した後、時間T1を経ても受信側MFP101からACKを受信しないときは、受信側MFP101への画像データの送信に失敗したと判断する。そして、画像データの送信指示に係る宛先ユーザ名(Aさん)に対応する通信方法及び宛先が履歴情報に登録されていたら、当該通信方法(SMB転送)にて当該宛先に画像データを送信する。
【0061】
その後、送信側MFP103がPC111からACKを受信すると一連の通信シーケンスが完了する。
図12は、履歴情報のデータ構造を示す図である。図12に示されるように、履歴情報12は、レコード数を格納するヘッダ部と、ヘッダ部に引き続き、前記レコード数分レコードからなるレコード部とを備えている。各レコードには送信指示に係る宛先ユーザ名、受信側MFPからのACKに含まれていた通信方法(例えば、SMB転送、電子メール、ファクシミリ等)及び宛先(例えば、IPアドレスとフォルダ名、メールアドレス、ファクシミリ番号等)が格納される。
【0062】
(2) MFPの動作
次に、MFPの動作について説明する。ここでは、送信側MFPの動作についてのみ説明する。受信側MFPの動作は、送信側MFPに送信するACKに通信方法と宛先とを含める他は上記第1の実施の形態に係る受信側MFPと同様であるので説明を省く。
図13は、本実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。図13に示されるように、送信側MFPは、ユーザから画像データの読取指示を受け付けると(S1301)、画像データを読み取る(S1302)。
【0063】
次に、送信側MFPは、ユーザから画像データの送信先となるユーザ名を受け付けると(S1303)、宛先ユーザリストを参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S1304)。
宛先ユーザリストに当該ユーザ名が登録されていたら(S1305:YES)、そのユーザ名に対応する受信側MFPに画像データを送信する(S1306)。その後、受信側MFPからACKを受信したら(S1307:YES)、送信指示に係る宛先ユーザ名と、ACKに含まれる通信方法及び宛先とを対応付けて履歴情報として登録し(S1316)、送信成功を表示して(S1317)、処理を終了する。
【0064】
ACKを受信せず(S1307:NO)、NACKを受信した場合や(S1308:YES)、タイムアウトが発生した場合には(S1309:YES)、履歴情報を参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S1310)。
履歴情報にユーザ名が登録されていたら(S1311:YES)、そのユーザ名に対応する通信方法で、その宛先(例えば、PC)に画像データを送信する(S1312)。その後、PC等からACKを受信したら(S1313:YES)、送信成功を表示して(S1317)、処理を終了する。
【0065】
ACKを受信せず(S1313:NO)、タイムアウトが発生した場合には(S1314:YES)、送信失敗を表示して(S1315)、処理を終了する。
(3) まとめ
以上説明したように、本実施の形態に係る画像通信システムによれば、複数のユーザに共用されるMFPにおいて、ユーザが指定した宛先ユーザのホームMFPに画像データを送ることができない場合でも、履歴情報を参照して再送するので、ユーザが画像を送信する際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成することができる。
【0066】
[3] 第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像通信システムについて説明する。本実施の形態に係る画像通信システムは上記第1の実施の形態に係る画像通信システムと概ね同様の構成を備える一方、画像データの宛先として複数の宛先を含むグループの指定を受け付ける点において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
【0067】
本実施の形態に係る画像通信システムにおける通信シーケンスは第1の実施の形態に係る画像通信システムにおける通信シーケンスと同じであるので、通信シーケンスについては説明を省く。また、受信側MFPの動作についても同様の理由から説明を省き、送信側MFPの動作についてのみ説明する。
図14は、本実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。図14に示されるように、送信側MFPは、画像データの読取指示を受け付けると(S1401)、画像データを読み取る(S1402)。
【0068】
次に、送信側MFPは、画像データの送信先となるグループ名を受け付けると(S1403)、グループリストを参照して、当該グループ名が登録されているか調査する(S1404)。グループリストにグループ名が登録されていなければ(S1405:NO)、宛先ユーザが不明であるため画像データを送信できない旨を表示して(S1410)、処理を終了する。
【0069】
グループリストにグループ名が登録されている場合には(S1405:YES)、グループリストにおいて当該グループ名にて示される宛先すべてに画像データを送信する。
図15は、グループリストのデータ構造を示す図である。図15に示されるように、グループリスト15は、レコード数を格納するヘッダ部と、ヘッダ部に引き続き、当該レコード数分レコードからなるレコード部とからなっている。
【0070】
各レコードにはグループ名とグループ名毎のメンバ数Mと、当該メンバ数M分のユーザ名が格納される。ここでグループ名とは、ユーザが画像データの送信先として指定したグループ名である。メンバ数Mは複数に限定されず1名であっても良い。また、メンバ数Mが1名である場合にはグループ名をユーザ名と同一にしても良い。
さて、送信側MFPはメンバ数Mの宛先に画像データを送信するために、変数nの値を1とする(S1406)。そして、前記第1の実施の形態と同様にしてn番目のユーザに画像データを送信する(S1407)。そして、変数nの値を1だけ増加させた後(S1408)、変数nの値がメンバ数M以下ならば(S1409:NO)、ステップS1407に進む。変数nの値がメンバ数Mよりも大きければ(S1409:YES)、処理を終了する。
【0071】
このようにすれば、複数のユーザに共用されるMFPにおいて、ユーザが同じ画像データを複数の宛先ユーザのホームMFPに送る際に、宛先を一括して指定することができる。例えば、企業において特定のプロジェクトメンバ全員に設計図を送りたい場合や、複数の業者から見積もりを得るために同じ図面を送付したい場合、特定層の顧客全員に広報を送付したい場合等において、宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成することができる。
【0072】
[4] 第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態に係る画像通信システムについて説明する。本実施の形態に係る画像通信システムは上記第1の実施の形態に係る画像通信システムと概ね同様の構成を備える一方、ユーザがそのホームMFPにて自己宛てに画像データを送信する場合には受信者設定で指定された処理方法よりもMyアドレス帳に指定されている通信方法及び宛先を優先する点において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
【0073】
図16は、本実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。ここでは、MFP101をホームMFPとするAさんが自分自身に画像データを送信する場合を例示する。図16に示されるように、送信側MFP101は、ユーザ(Aさん)から画像データの読取指示を受け付けると(S1601)、画像データを読み取る(S1602)。
【0074】
次に、送信側MFP101は、ユーザから画像データの送信先となるユーザ名を受け付けると(S1603)、自らをホームMFPとしているユーザのリストであるホームユーザリストを参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S1604)。ホームユーザリストにユーザ名が登録されていなければ(S1605:NO)、他のMFPへ画像データを送信する必要があるので、上記第1の実施の形態と同様の通常送信処理を実行して画像データを送信し(S1606)、処理を終了する。
【0075】
図17は、ホームユーザリストのデータ構造を示す図である。図17に示されるように、ホームユーザリスト17は、レコード数を格納するヘッダ部と、ヘッダ部に引き続くレコード部からなる。レコード部には、それぞれ送信側MFP101自身をホームMFPとするユーザ名を格納したレコードが、前記レコード数だけ含まれている。
さて、ホームユーザリストにユーザ名が登録されていたら(S1605:YES)、ステップS1603で受け付けられたユーザ名とフラッシュカード202の除法により認証されたユーザ名(Aさん)とが同一であるか否かを判定する。同一であれば当該ユーザ(Aさん)のMyアドレス帳を参照して、当該ユーザ自身のユーザ名(Aさん)が登録されているか調査する(S1607)。
【0076】
Myアドレス帳にユーザ名が登録されていたら(S1609:YES)、図18に示すように、そのユーザ名(自分自身)に対応する通信方法(例えば、電子メール)で、その宛先(メールアドレス)に画像データを送信する(S1610)。すなわち、AさんがAさん自身宛に画像データを送信する旨の指示が行なわれたことが判明した場合、AさんのMyアドレス帳を優先的に参照し、指定されている通信方法によって送信を行なう。その後、所定のメールサーバからACKを受信したら(S1611:YES)、送信成功を表示して(S1620)、処理を終了する。
【0077】
ACKを受信せず(S1611:NO)、タイムアウトが発生した場合(S1612:YES)や、AさんのMyアドレス帳にAさん自身が登録されていない場合(S1609:NO)、受信者設定5を参照して、当該ユーザ名が登録されているか調査する(S1613)。
受信者設定5に当該ユーザ名が登録されていたら(S1614:YES)、図5に示すように、そのユーザ宛(例えばPC)に例えばSMB転送で画像データを送信する(S1615)。その後、PCからSMB転送が成功した旨のACKを受信したら(S1616:YES)、送信成功を表示して(S1620)、処理を終了する。
【0078】
ACKを受信せず(S1616:NO)、NACKを受信した場合や(S1617:YES)、タイムアウトが発生した場合には(S1618:YES)、送信失敗を表示して(S1619)、処理を終了する。
なお、ホームユーザリスト17を使わず、受信者設定5に受信者として登録されているか否かを判定することにより、ホームユーザ宛の送信であるか否かを判定することもできる。その場合、ステップS1614を省略することができる。
【0079】
[5] 第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態に係る画像通信システムについて説明する。本実施の形態に係る画像通信システムは上記第1の実施の形態に係る画像通信システムと概ね同様の構成を備える一方、宛先ユーザリストに示された受信側MFPを介する通信では画像データを送信することができなかった旨の通知を行なう点において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
【0080】
図19は、本実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。ステップS1901〜S1909については第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。宛先ユーザリストによる画像データの送信に失敗したら、送信側MFPはMyアドレス帳を参照して、宛先ユーザ名が登録されているか調査する(S1910)。
Myアドレス帳にユーザ名が登録されていたら(S1911:YES)、宛先ユーザリストに基づく画像データの送信に失敗した旨の送信レポートを画像データに添付する(S1912)。
【0081】
図20は、送信側MFPが画像データに添付する送信レポートを例示する図である。図20に示されるように、送信レポート20には、宛先ユーザリストにて指定されたホームMFPに送信できなかった旨、送信者、宛先等が記載される。
その後、ユーザ名に対応する通信方法で、その宛先(ここでは、電子メールアドレス)に画像データを送信する(S1913)。その後、所定のメールサーバからACKを受信したら(S1914:YES)、操作パネル203に送信成功を表示して(S1917)、処理を終了する。
【0082】
ACKを受信せず(S1914:NO)、タイムアウトが発生した場合には(S1915:YES)、操作パネル203に送信失敗を表示して(S1916)、処理を終了する。
このようにすれば、画像データを受信したユーザにホームMFPを介した通信の異常を通知することができるので、ホームMFP等の異常を早期に発見し、復旧させることができる。
【0083】
[6] 第6の実施の形態
次に、本発明の第6の実施の形態に係る画像通信システムについて説明する。本実施の形態に係る画像通信システムは上記第1の実施の形態に係る画像通信システムと概ね同様の構成を備える一方、宛先ユーザリストとMyアドレス帳とから宛先ユーザ名に係るホームMFP名と宛先名とを読み出して表示し、ユーザの選択に応じて画像データを送信する点において相違している。以下、専ら相違点に着目して説明する。
【0084】
図21は、本実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。図21に示されるように、送信側MFPは、画像データの読取指示を受け付けると(S2101)、画像データを読み取る(S2102)。
次に、送信側MFPは、画像データの送信先となるユーザ名を受け付けると(S2103)、宛先ユーザリストを参照し(S2104)、更にMyアドレス帳を参照する(S2105)。
【0085】
そして、宛先ユーザリストにもMyアドレス帳にも当該ユーザ名が登録されていなければ(S2106:NO)、宛先不明を表示して(S2107)、処理を終了する。
宛先ユーザリストとMyアドレス帳のどちらか一方、または両方に当該ユーザ名が登録されている場合には(S2106:YES)、宛先ユーザリストに登録されているホームMFPやMyアドレス帳に登録されている宛先を表示する(S2108)。
【0086】
図22は、ホームMFPや宛先の表示例である。図22に示されるように、ユーザ名としてAさんが指定された場合には、AさんのホームMFPとしてMFP101が表示されると共に、宛先として電子メールアドレスAsan@abcdefg.comが表示される。そして、これらと共に併置された何れかのOKボタンが選択されることによってホームMFPまたは宛先が選択される。
【0087】
さて、送信側MFPは、ホームMFP等の選択を受け付けると(S2109)、選択されたホームMFP等に画像データを送信して(S2110)、処理を終了する。
このようにすれば、画像データを送信する際にユーザが宛先を指定する手間を減らしながら、同時によりユーザの希望に沿った通信方法にて画像データを送信することができる。
【0088】
このような表示は、上記すべての実施の形態にて用いることができる。
[7] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては特に言及しなかったが、MFP101〜103は共通の宛先ユーザリストを用いても良い。このようにすれば、MFP101〜103の管理者が共通である場合には、管理者の手間を軽減することができる。
【0089】
また、MFP101〜103の管理者が相異なる場合には相異なる宛先ユーザリストを用いれば、管理者間で宛先ユーザリストの内容を統一する手間を省くことができる。
(2) 上記実施の形態においては、宛先ユーザリストとは別にホームユーザリストを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、宛先ユーザリストにホームユーザも登録し、ホームMFP名が当該MFPと同一であることを判別することにより、ホームユーザリストとして用いることができる。このようにすれば、送信側MFPの管理者が管理しなければならないリストの数を低減することができるので、管理者の手間を省くことができる。
【0090】
(3) 上記実施の形態においては、宛先ユーザリストによる画像データの送信に失敗したら、Myアドレス帳によって画像データを送信する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、MFPはインターネットと回線交換網との双方によって互いに接続されているので、一方の通信網を介する画像データの送信に失敗したら、他方の通信網を介して画像データを送信するものとし、これら双方に失敗した後にMyアドレス帳によって画像データを送信するものとしても良い。
【0091】
このようにすれば、更に確実に画像データを受信側MFPに受信させることができるので、画像データを送信し直す可能性を減らすことができる。この意味において、送信側MFPのユーザが画像データの宛先を指定する手間を削減することができる。
なお、MFP間で画像データを送受信する場合には、先ず、電子メールにて画像データを送信するものとし、電子メールによる送信に失敗した後に、ファクシミリにて送信するものとしても良い。このようにすれば、より高い画質の画像データを受信側MFPに受信させることができる。
【0092】
(4) 上記実施の形態においては、宛先ユーザリストやMyアドレス帳のそれぞれにおいては同一ユーザには宛先がひとつだけ登録される場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、宛先ユーザリストやMyアドレス帳のそれぞれにおいて、同一のユーザに複数の宛先や送信方法を登録しても良い。この場合において、画像データの送信に成功するか、すべての宛先について画像データの送信に失敗するまで、複数の宛先や送信方法を順次選択して画像データを送信するものとしても良い。
【0093】
このようにすれば、より確実に画像データを宛先に受信させることができるので、送信側MFPのユーザが画像データの宛先を指定する手間を軽減することができる。
(5) 上記実施の形態においては、原稿を読み取って得られた画像データを送信する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
【0094】
すなわち、記憶装置に予め記憶されている画像データを送信しても良い。記憶装置に予め記憶されている画像データは原稿を読み取って得られた画像データであっても良いし、MFPやPC等、他の装置から受信した画像データであっても良い。画像データの出所に関わらず上記の手順を実施すればその効果を得ることができる。
(6) 上記実施の形態は、互いに他の実施の形態を排除するものではなく、例えば、第1の実施の形態と第2の実施の形態を併用する等、複数の実施の形態を同時に実施しても良い。
【0095】
例えば、第3の実施の形態において、図14のS1405でグループ名が登録されていないと判定されたとき、更にMyアドレス帳を参照し、グループ名が登録されていた場合には、そのグループ名にて示される宛先に、ステップS1406〜S1409と同様に、画像データを送信することができる。
(7) 上記実施の形態においては、MFPやPCをインターネットや回線交換網にて接続する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の通信ネットワークで接続しても良い。また、MFP間をインターネットと回線交換網との双方で接続するとしたが、これに代えて1種類の通信ネットワークで接続しても良い。いずれの場合も同様の効果を得ることができる。
【0096】
(8) 上記実施の形態においては特に言及しなかったが、画像データを送信する際に送信側MFPは可能な限り高い画質の画像データを送信するものとしても良い。例えば、送信側MFPが送信することができる最高画質が解像度600dpiのフルカラー画質である場合に、当該最高画質の画像データを送信するものとしても良い。
送信側MFPが画質の低い画像データを送信すると、受信側MFPの受信者設定で高い画質による印刷等が設定されていても、事実上、低い画質の画像データしか出力することができない。一方、送信側MFPが高画質の画像データを送信すれば、受信側MFPは高画質の画像データであれ低画質の画像データであれ受信者設定に応じて出力することができる。
【0097】
従って、受信側MFPをホームMFPとするユーザが希望する画質の画像データを出力することができるので有効である。また、送信側MFPにて画像データを送信するユーザも受信側MFPのユーザがどのような画質の画像データを希望しているかを考慮したり、調査したりする必要がないので、画像データの送信に要する手間を低減することができる。
【0098】
(9) 上記実施の形態においては、受信者設定に登録される処理方法として画像データを転送する処理について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに加えてつぎのような処理方法を受信者設定に登録しても良い。
例えば、画像データを受信したら直ちに2in1で両面印刷して出力するよう設定しても良いし、画像データのファイル形式をPDF(Portable Document Format)やTIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)に変換して記憶装置に記憶させても良い。この場合において、受信側MFPがユーザ毎に、例えば、ボックスと称されるような記憶領域を割り当てている場合には、その記憶領域に格納しても良い。
【0099】
また、処理方法として転送が指定されている場合であっても、PCに転送する処理には限定されないのは言うまでもなく、他のMFPや携帯端末、携帯電話等に転送しても良いし、また、転送するための通信経路についてもインターネットに限定されず、回線交換網等を用いても良い。
(10) 上記実施の形態においては、受信側MFPやPC、メールサーバといった宛先からACKを受信しないままタイムアウトが発生したことをもって通信が失敗したと判断する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
【0100】
例えば、電子メールであれば、電子メールサーバに接続できないことを以って通信失敗と判断しても良いし、ファクシミリであれば回線が接続できないことを以って通信失敗と判断しても良い。また、他の方法によって通信失敗を判断しても良く、通信失敗を判断する方法の如何に関わらず、本発明の効果を得ることができる。
また、タイムアウトを待たずに通信失敗を判断することができれば、画像データの送信に要する処理時間を短縮して、ユーザの利便性を向上させることができるのは言うまでもない。
【0101】
(11) 上記実施の形態においては、フラッシュカードとカードI/Fとを用いてユーザを認証する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。例えば、操作パネルにてログイン名とパスワードとの入力を受け付けることによってユーザを認証しても良い。また、カードI/Fは接触方式であっても良いし、非接触方式であっても良い。
【0102】
(12) 上記第2の実施の形態においては、専ら宛先ユーザリストによる画像データの送信に失敗した場合に履歴情報を参照して画像データを送信する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、宛先ユーザリストによる画像データの送信に失敗した後、更にMyアドレス帳による画像データの送信にも失敗したら、履歴情報によって画像データを送信するようにしても良い。このようにすれば、より確実に画像データを送信することができる。
【0103】
この場合において、Myアドレス帳による宛先と履歴情報による宛先が一致する場合には、重ねて送信しないようにすると良い。このようにすれば、ユーザが希望する宛先に画像データを送信できない旨をより早く判定して、ユーザに通知することができると共に、ネットワークに不必要な付加を与えるのを防止することができる。
(13) 上記実施の形態においては特に言及しなかったが、送信側MFPは操作パネルにてMyアドレス帳の内容の登録を受け付けても良いし、PC等、他の装置からFTP(File Transfer Protocol)等を用いてMyアドレス帳の内容の登録を受け付けたり、Myアドレス帳全体を受け付けたりしても良い。特に、他の装置においてより容易にMyアドレス帳の内容を登録することができる場合には、画像データを送信するための宛先指定に要するユーザの手間を軽減することができる。
【0104】
(14) 上記実施の形態においては、宛先ユーザ名の入力を受け付けて対応するホームMFP名等を表示する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、送信側MFPのユーザに画像データの宛先ユーザを入力させることなく、宛先ユーリストとMyアドレス帳とを参照して、操作パネルに、少なくとも何れか一方に登録されている宛先ユーザを列挙すると共に、そのホームMFPと宛先との何れか一方若しくは両方を表示して、選択させても良い。
【0105】
図23は、宛先ユーザ毎のホームMFP等の表示例である。図23に示されるように、左から、宛先ユーザ名、ホームMFP名及び宛先名が列挙されており、左端のスクロールバーを操作することによって、操作パネルに表示しきれない他の宛先ユーザも表示させることができる。ユーザは、ホームMFPや宛先に触れることによって、これらを選択することができる。
【0106】
このようにすれば、画像データの宛先を指定するために必要なユーザの手間を軽減して、高い操作性を実現することができる。
図中、宛先名の表示のないユーザは宛先ユーザリストにのみ登録され、Myアドレス帳に登録のないユーザである。ホームMFP名の表示のないユーザは、Myアドレス帳にのみ登録され、宛先ユーザリストに登録のないユーザや、このMFP自体をホームMFPとするユーザである。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明に係る画像送信装置は、少なくとも、複数のユーザに共用される画像送信装置であって、ユーザが画像を送信する際に宛先を指定する手間を削減して、高い利便性を達成する画像送信装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るMFP101の主要なハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る宛先ユーザリストのデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るMyアドレス帳のデータ構造を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る受信者設定のデータ構造を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像通信システム1の正常時の動作を示す通信シーケンス図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る画像通信システム1において、送信側MFPと受信側MFPとが通信不能である場合の通信シーケンス図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る画像通信システム1において、受信側MFPと画像データの宛先(PC)とが通信不能である場合の通信シーケンス図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る受信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像通信システムの動作を示す通信シーケンス図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る履歴情報のデータ構造を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係るグループリストのデータ構造を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係るホームユーザリストのデータ構造を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係るMyアドレス帳のデータ構造を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第5の実施の形態に係る送信側MFPが画像データに添付する送信レポートを例示する図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態に係る送信側MFPの動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第6の実施の形態に係る送信側MFPが表示するホームMFPや宛先を例示する図である。
【図23】本発明の変形例(14)に係る宛先ユーザ毎のホームMFP等の表示を例示する図である。
【符号の説明】
【0109】
1…………………画像通信システム
3…………………宛先ユーザリスト
4、18…………Myアドレス帳
5…………………受信者設定
12………………履歴情報
15………………グループリスト
17………………ホームユーザリスト
20………………送信レポート
101〜103…MFP
111〜119…パーソナルコンピュータ
121〜123…ローカルエリアネットワーク
131……………インターネット
132……………回線交換網
201……………カードI/F
202……………フラッシュカード
203……………操作パネル
204……………画像読取部
205……………画像形成部
206……………ネットワークI/F
207……………モデム
208……………中央処理部
209……………記憶部
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100090446
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗

【識別番号】100072442
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 修治

【識別番号】100125597
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 国人


【公開番号】 特開2008−60919(P2008−60919A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−235525(P2006−235525)