| 【発明の名称】 |
ミニチュアのセキュリティマークを埋め込む方法と該方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読取可能記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】ジガン ファン
【氏名】ウィリアム エー.ファス
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| 【要約】 |
【課題】文書や画像にミニチュアのセキュリティマークを自動的に埋め込む方法を提供する。
【構成】210で、受容物のデジタル表示物であるホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率が予測される。次に、オペレータが220で所望のマーク位置を選択する。マークパラメータの集合が230でシステムによって選択される。これらのマークパラメータは、MSMの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するものである。パラメータが選択されたマークを埋め込んだホスト画像が、240でユーザインタフェースに表示される。オペレータは、この選択が不満足であれば、ユーザインタフェースでマークパラメータを変更する。満足すべきものであれば、オペレータは、ファイルをメモリーにセーブして、システムアプリケーションモジュールにMSMを適用させて埋め込みプロセスを完了する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マークパラメータデータベース、グラフィカルユーザインタフェースおよび検出シミュレータを利用して、ミニチュアのセキュリティマークを文書と画像の内部に埋め込む方法において、前記方法が、 ミニチュアセキュリティマークの少なくとも1つの受容物のデジタル表示物を含むホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率を予測し、 前記画素ごとの前記検出エラー率と前記ホスト画像とをグラフィカルユーザインタフェースに表示し、 前記表示された検出エラー率と前記ホスト画像とから所望のミニチュアセキュリティマーク位置を選択し、 ミニチュアセキュリティマークの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するミニチュアセキュリティマーク特徴であるミニチュアセキュリティマークパラメータの少なくとも1つの集合を特定し、 前記パラメータを持つ前記ミニチュアセキュリティマークを含む前記ホスト画像を前記グラフィカルユーザインタフェースに表示し、 前記ミニチュアセキュリティマークパラメータの前記特定された集合が不満足であれば、前記マークパラメータを調整する ことを含む、前記方法。 【請求項2】 前記検出エラー率を予測することが、 前記ホスト画像の中の選択された画素位置にミニチュアセキュリティマークを埋め込み、 前記埋め込まれたミニチュアセキュリティマークを持つ前記ホスト画像に対して少なくとも1つの操作を実行してシミュレーション画像の集合を生成し、 前記シミュレーション画像の集合に対してミニチュアセキュリティマークの検出を実行して、少なくとも1つの検出エラー率を取得し、 前記少なくとも1つの検出エラー率を記録し、 前記ホスト画像のすべての画素位置に対して検出エラー率が取得されたかどうかを判定する ことを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記ミニチュアセキュリティマークパラメータの内の少なくとも1つの集合を特定することが、 指定された可視度を初期化し、 前記特定されたミニチュアセキュリティマークパラメータに対するホスト画像背景情報を検索し、 マークパラメータデータベースを検索して、検出能を維持しながらもマークパラメータの可視度を最小化する最良のマークパラメータを特定する ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。 【請求項4】 コンピュータ読取可能プログラムコードを内部に統合しているコンピュータ読取可能記憶媒体であって、前記コンピュータ読取可能記憶媒体は、前記プログラムコードがコンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、マークパラメータデータベース、グラフィカルユーザインタフェースおよび検出シミュレータを利用して、ミニチュア安全保障マークを文書と画像の内部に埋め込む方法を実行させ、前記方法が、 ミニチュアセキュリティマークの少なくとも1つの受容物のデジタル表示物を含むホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率を予測し、 前記画素ごとの前記検出エラー率と前記ホスト画像とをグラフィカルユーザインタフェースに表示し、 前記表示された検出エラー率と前記ホスト画像とから所望のミニチュアセキュリティマーク位置を選択し、 ミニチュアセキュリティマークの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するミニチュアセキュリティマーク特徴であるミニチュアセキュリティマークパラメータの少なくとも1つの集合を特定し、 前記パラメータを持つ前記ミニチュアセキュリティマークを含む前記ホスト画像を前記グラフィカルユーザインタフェースに表示し、 前記ミニチュアセキュリティマークパラメータの前記特定された集合が不満足であれば、前記マークパラメータを調整する ことを含む、前記コンピュータ読取可能記憶媒体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本開示は、一般的には偽造を防止する方法と該方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読取可能記憶媒体に関し、より詳しくは、文書または画像にミニチュアのセキュリティマークを自動的に埋め込む方法と該方法をコンピュータに実行させるコンピュータ読取可能記憶媒体に関する。 【背景技術】 【0002】 現在の偽造防止システムは、主としてデジタル式の透かし(ウォーターマーク)の利用に基づいているが、この技法は、情報(たとえば、著作権告示、セキュリティコード、識別データなど)をデジタル画像信号や文書に挿入することを可能とするものである。このようなデータは、信号または信号の著者に関する情報(たとえば、名前、場所など)を記述しているビットのグループとして形成することが可能である。空間領域や周波数領域でのさまざまな技法により、空間領域や周波数領域において画像に透かしを入れるもっとも一般的な方法は、信号に透かしを追加したりこれらから除去したりする目的で用いられている。 【0003】 空間的にデジタル透かしを入れるに際してもっとも簡単な方法では、グレースケールまたはカラー画像中の選ばれた画素の最下位ビットを反転させる。この方法は、この画像が人間やノイズによって変更されることがない場合にしか効き目がない。透かしを紙に付加するのと同じように、より堅牢な透かしを画像に埋め込むことが可能である。このような技法では、透かし記号をピクチャのあるエリアの上に重ね、次に、この透かしに対するなんらかの強度固定値を画像の変更された画素値に付加する。この結果得られる透かしは、この透かしの強度の値(が大きいか小さいか)によってそれぞれ見えたり見えなかったりする。 【0004】 空間的に透かしを入れる方法はまた、色分解を利用して適用することが可能である。この方式では、透かしは、複数ある色帯域の内の1つにしか現われない。このタイプの透かしは、かろうじて見えるが、通常の観察条件下では検出するのが難しい。しかしながら、この透かしは、画像の色を印刷やゼロックス複写のために分解すると、即座に現われる。このため、透かしが色帯域から除去することが不可能な限り、文書がプリンタにとって役立たないものとなる。この方式は、ジャーナリストが、写真のストックハウスから透かしが入っていないバージョンを購入する前にデジタル式ピクチャを点検する目的で商業ベースで利用されている。 【0005】 デジタル式の透かし入れ技術の利用にはいくつか欠点がある。透かしを検索するには、抽出用のハードウエアおよび/またはソフトウエアが一般に用いられる。デジタル式透かしは通常、かなり大きい面積を占有するため、このデジタル式透かしを読み取るために用いられる検出器はしばしばかなり大きいバッファストレージを必要とし、このため、検出経費が増す。 【0006】 この問題を是正するために、これに代わる偽造防止システムとミニチュアのセキュリティマークを用いることもある。MSM(ミニチュアセキュリティマーク、Miniature Security Mark)は、ある構成を形成する実質的には目に見えない小さいマークから成っている。このMSMは、保護すべき文書や画像に埋め込むことが可能である。このような文書や画像を走査して、処理して、プリンタに送ると、撮像システム中のMSM検出器が、この埋め込まれているMSMマークを認識して、偽造の企てを頓挫させる。このMSMは、非常に簡単で安価な検出器しか必要としないという点などで、透かし等の既存の技術にない利点を有している。その結果、MSMは、多くのデバイスに対してコストパフォーマンス良く適用することが可能である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 MSMを画像に埋め込むことは複雑なプロセスであって、最良のマーク位置を決定してマークのパラメータを調整しなければならない。高い検出率と低い可視度などの互いに相容れない複数の要件が存在するように、試行錯誤方式にも熟練と経験が必要である。加えて、手間がかかり、また、通常は最適な結果をもたらさない。この問題や他の問題を是正するために、MSM埋め込みプロセスを支援するシステムと方法を開発する必要がある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 ここに開示する実施形態は、上記の背景技術と本明細書に引用する技術において指摘される問題に対する改良されたソリューションの例を提供する。 【0009】 第1の態様によれば、マークパラメータデータベース、グラフィカルユーザインタフェースおよび検出シミュレータを利用して、ミニチュアのセキュリティマークを文書と画像の内部に埋め込む改良型の方法が提供される。該方法は、ミニチュアセキュリティマークの少なくとも1つの受容物のデジタル表示として定義されるホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率を予測することを含んでいる。画素ごとの検出エラー率は、グラフィカルユーザインタフェース上にホスト画像と共に表示され、所望のミニチュアセキュリティマークの位置が選択される。ミニチュアセキュリティマークパラメータの少なくとも1つの集合が特定されるが、これらパラメータは、ミニチュアセキュリティマークの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを決定することを可能とするマークパラメータである。ミニチュアセキュリティマークが付いたホスト画像は、オペレータが見直して調整するため、グラフィカルユーザインタフェース上に表示される。 【0010】 第2の態様によれば、コンピュータ読取可能プログラムコードを内部に統合しているコンピュータ読取可能記憶媒体であり、このコンピュータ読取可能記憶媒体は、このプログラムコードがコンピュータによって実行されると、このコンピュータに、マークパラメータデータベース、グラフィカルユーザインタフェースおよび検出シミュレータを利用して、ミニチュアセキュリティマークを文書と画像の内部に埋め込む方法を実行させる、コンピュータ読取可能記憶媒体が提供される。該方法は、ミニチュアセキュリティマークの少なくとも1つの受容物のデジタル表示として定義されるホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率を予測するステップを含んでいる。画素ごとの検出エラー率は、グラフィカルユーザインタフェース上にホスト画像と共に表示され、所望のミニチュアセキュリティマークの位置が選択される。ミニチュアセキュリティマークパラメータの少なくとも1つの集合が特定されるが、これらパラメータは、ミニチュアセキュリティマークの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを決定することを可能とするマークパラメータである。ミニチュアセキュリティマークが付いたホスト画像は、オペレータが見直して調整するため、グラフィカルユーザインタフェース上に表示される。 【0011】 さらに別の態様では、マークパラメータデータベース、グラフィカルユーザインタフェースおよび検出シミュレータを利用して、ミニチュアセキュリティマークを文書と画像の内部に埋め込むシステムが開示されている。本システムは、ミニチュアセキュリティマークの少なくとも1つの受容物のデジタル表示として定義されるホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率を予測する手段を含んでいる。本システムは、画素ごとのエラー率を検出する手段を提供する。これらの率は、グラフィカルユーザインタフェース上にホスト画像と共に表示され、所望のミニチュアセキュリティマークの位置を選択する手段が提供される。本システムは、ミニチュアセキュリティマークパラメータの少なくとも1つの集合を特定するが、これらパラメータは、ミニチュアセキュリティマークの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを決定することを可能とするマークパラメータである。ミニチュアセキュリティマークが付いたホスト画像は、オペレータが見直して調整するため、グラフィカルユーザインタフェース上に表示される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 半自動式MSM埋め込みシステムと方法は、文書または画像にMSMを埋め込む既存の方法を改良するものである。本開示で用いられる「画像」という用語は、表示デバイスに出力することが可能な1つもしくは複数のグラフィック、テキスト、コントーンもしくはハフトーンのピクトリアル画像のコンパイル物、もしくはこれらの合成物もしくはサブ合成物、このような画像のデジタル表示物を含むマーカ等である。たとえば、画像は、この画像を形成する特定の画素の色、強度などを示す1連の画素値で表されるグラフィック、テキストおよびピクチャの合成物である。本システムは、ユーザインタフェースと、検出シミュレータと、マークパラメータを保存するデータベースとを含んでいる。本埋め込み方法は、シミュレーションによって画像ごとの検出エラー率を予測し、この結果をユーザインタフェースに表示することを含んでいる。この予測の情報を用いて、オペレータは所望のマーク位置を選択する。次に、本システムは、マークの検出能とこれらの可視度との間のバランスを最大化するパラメータの集合をオペレータが決定したメトリックスにしたがって自動的に選択する。これらのパラメータはオペレータによって調整されて、この結果がデータベース中に配置される。 【0013】 MSMを埋め込むシステムと方法が常駐しているネットワークをサポートする機能がさまざまな計算環境に組み込まれている。以下の説明は、本方法とシステムが実施される適切な計算環境を簡潔に、そして一般的に説明することを意図するものである。必要ではないが、本方法とシステムは、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令が1つのコンピュータによって実行されているという一般的な文脈で説明する。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象的データタイプを実施したりするルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。そのうえ、当業者は、本方法とシステムは、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースもしくはプログラム可能家庭用電化製品、ネットワーキングされたPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のコンピュータシステム構成によって実施されることを理解するであろう。 【0014】 本方法とシステムはまた、通信ネットワークによってリンクされている遠隔の処理デバイスによってタスクが実行される分散計算環境下で実施される。分散計算環境下では、プログラムモジュールは、ローカルメモリーストレージデバイスとリモートメモリーストレージデバイスの双方に置かれる。 【0015】 図1を参照すると、MSMを文書および/または画像の中に埋め込むシステムの1例の機能ブロック図が示されている。本明細書で用いられるセキュリティマークは、画像、グラフィック、ピクチャ、文書、テキスト本体などの受容物(recipient)に添付されるいかなるマーク(たとえば、窪み、圧痕、隆起、重層など)であってもよい。このセキュリティマークは、検出、抽出および/または解釈されることができる情報を含むことが可能である。このような情報は、セキュリティマークに含まれている情報が正確であることを検証して、セキュリティマークが添付されている受容物の真性を検証することによって偽造を防ぐ目的で用いることが可能である。 【0016】 図1に示すように、本システムは、データ受信ソース110と、MSM埋め込みモジュール120と、メモリー160と、アプリケーションモジュール170とを含んでいる。これらのデバイスは、データ通信リンクによって接続されているが、この通信リンクは、直接シリアル接続、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、イントラネット、インターネット、回路配線など、データ伝送を可能とするいかなるタイプのリンクでも良い。データ受信ソース110は、1つ以上のソース(図示せず)から情報を受信する。このようなソースは、1つ以上の製品(たとえば、通貨、パスポート、ビザ、銀行取引文書、身元確認文書など)に関連する情報を含んでいる1つ以上のデータベース、処理コンポーネントなどでもよい。場合によっては、これら1つ以上の製品の真性を検証することは、ユーザにとって興味のある問題である。真性を検証する手段を提供するには、1つ以上のセキュリティマークを製品に付加すればよい。このようなセキュリティマークは、後で検証する目的で検出して抽出することが可能である。 【0017】 データは、製造元、日付、時間、通し番号または単に任意のアルファベット文字列などの実質的にいかなる所望の分量でも表すことが可能である。1つの方式では、このデータは、限られた数のユーザしか解釈できないように所有権がある。 【0018】 MSM埋め込みモジュール120は、受信したデータを1つ以上のMSMに変換することが可能であり、特定の構成中に置かれる。MSMは、サイズは小さいため(たとえば、約1マイクロメートルから数百マイクロメートルのサイズ)、肉眼では実質的に見えないようになっている。データ受信ソース110からの情報を用いて、1つ以上のMSMを生成することが可能である。MSM構成を備えているこれらのマークは、受信したデータをこの受信データを表すマークの構成に変換する1つ以上のアルゴリズムによって構成することが可能である。このアルゴリズムは、1つ以上の数式、手法、ワークフローなどを利用して、これら1つ以上のマークの位置、サイズおよび/または形状を決定することが可能である。このような決定は、少なくとも部分的には互いに異種の1つ以上のマークの1つ以上の態様に基づいて実行することが可能である。MSMの構成および特徴は、双方とも同じ譲受人に対して譲渡され、その全体を参照してここに組み込むFanに対する係属米国出願第11/317,768号(「ミニチュアセキュリティマークを用いた偽造防止」)と、Fanに対する米国出願第11/472,695号(「階層的ミニチュアセキュリティマーク」)により完全に記載されている。 【0019】 MSM埋め込みモジュール120は、ユーザインタフェース130と、検出シミュレータ140と、マークパラメータデータベース150を含んでいる。検出シミュレータ140は、受容物のホスト画像中の画素位置ごとの検出エラー率を予測して、その結果はこのホスト画像と共にユーザインタフェース130上に表示される。この結果は、画面上で別個の画像として表示されるかまたは重ねて表示される。重ね表示は、たとえば、ホスト画像を提示する輝度チャネルと検出エラー率を提示する色差チャネルとを用いて、または、技術上周知の他の何らかの手段によってなされる。マークパラメータデータベース150は、MSMの検出能と可視度との間の最適な妥協値を提供するマークパラメータの集合を選択する。マークパラメータには、たとえば、色、サイズおよび形状が含まれる。検出能と可視度の組み合わせを最適化するために応用されるメトリックスはオペレータによって選択されるが、これには、許容可能な検出能を保証して可視度を最小化すること、または、許容可能な可視度を保証して検出能を最大化することを含んでいる。埋め込まれたマークを選択されたパラメータと一緒に含んでいるホスト画像は、ユーザインタフェース130に表示されて、オペレータが見直しできるようにする。検出シミュレータ140とマークパラメータデータベース150の動作を、図2〜4を参照してより完全に以下に説明する。 【0020】 アルゴリズムは、実質的にどの方法を用いても、データマークおよび/またはMSM構成中の他のアンカーマークの位置、サイズ、形状などを決定することが可能である。たとえば、キー従属関係や数理形態学などを用いることも可能である。数理形態学を用いているアルゴリズムは、たとえば、構造要素、侵食および/または拡張を利用して画像を処理することが可能である。ブラインド抽出を利用して、情報を得たうえで埋め込むことが可能である。1つの例では、さまざまな技法を用いて、非真性のコンパクトな領域を作成し、また、高品質圧縮によるノイズを偽の検出マップから除去している。数理形態学を利用すると、改竄された領域を突き止めることが可能であり、これで、(たとえば損失の多い圧縮などによる)ノイズが軽減される。別の例では、幾何学的に不変の特徴に基づくセキュリティマークを作成するアルゴリズムが作成される。このようなマークは、回転、拡大縮小、並列移動などしている間も不変のままである。 【0021】 メモリー160は、特定のMSM構成を生成する方法を提供するために、1つ以上のアルゴリズム、ルックアップテーブルなどを含むことが可能である。MSM埋め込みモジュール120が採用する新たなアルゴリズムは、メモリー160に送信することが可能である。このようにして、アルゴリズムは、あとで利用するために、保存し、閲覧し、編集し、編成し、検索することが可能である。アルゴリズムは、データソース、ユーザの嗜好、時間の制約、占有面積の制約、データの制約、表面タイプなどの複数の要因に基づいて選択することが可能である。 【0022】 アプリケーションコンポーネント170は、MSM埋め込みモジュール120から受信した1つ以上のセキュリティマークを1つ以上の受容物に添付することが可能である。1つの例では、アプリケーションコンポーネント170は、MSM埋め込みモジュール120から受信したコマンドに少なくとも部分的に基づいてMSM構成を受容物(たとえば、紙、面盤、アセテートなど)上に配置することが可能な印刷用プラットフォームである。このようにして、プリントヘッドや塗布器などが、受容物に対して1つ以上の位置に移動して、インクを指定された位置に分散させて、特定のMSM構成を作成することが可能となる。別の例では、このアプリケーションコンポーネントは、特定のMSM構成を作成するために受容物の表面を除去するおよび/または変色させるレーザーマーキングシステムである。アプリケーションコンポーネント170は、受容物に1つ以上のマークを作成することが可能であれば実質的にどのようなデバイスでも良いことを理解すべきである。 【0023】 MSMを埋め込むために実行される本特定の方法は、1連のフローチャートを参照して以下に説明するステップを含んでいる。これらのフローチャートは、本方法が、コンピュータ実行可能命令から成っているコンピュータプログラムを構成する実施形態を図示するものである。フローチャートを参照して本方法を説明することによって、当業者は、計算システム上で本方法を実行するためにこのような命令を含むソフトウエアプログラムを開発することができる。このようなプログラムを記述するために用いられる言語は、Fortranのような手続ベースの言語であったり、C++のようなオブジェクトベースの言語であったりする。当業者は、これらのステップは、本明細書の開示から逸脱することなく変更したり組み合わせたりすることが可能であることを認識するであろう。 【0024】 次に図2に目を転じると、フローチャートが文書および/または画像にMSMを埋め込む方法の例示の実施形態を図示している。210で、受容物のデジタル表示物であるホスト画像の画素位置ごとの検出エラー率が予測される。技術上周知のさまざまな方式を用いて、以下に図3により詳しく説明する1つの例示の方式によって決定される。検出エラー率を画素ごとに計算したら、この結果をホスト画像と共にオペレータに対して表示する。この結果とホスト画像は、1つの画面上に、たとえば、隣り合って別々に表示したり、これら画像を重ね合わせて表示したりしてもよい。ホスト画像を示す輝度チャネルを用いたり、検出エラー率を示す色差チャネルを用いたりするなどのようなさまざまな周知の方法を利用して、画像を重ね合わせてもよい。次に、オペレータが220で所望のマーク位置を選択する。検出エラーの少ない位置が一般的に好ましいが、(1つの領域にマークが集中することを回避するための)位置のバランスなどの他の要因も考慮する必要がある。 【0025】 マークパラメータの集合が230でシステムによって選択される。これらのマークパラメータは、MSMの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するものである。説明の目的上、色をパラメータの例として利用するが、マークのサイズや形状などの代替のパラメータを用いてもよい。色パラメータの例の場合、マークごとに、本システムは、マーク位置の周りのホスト画像の色である背景色を特定する。次に、本システムは、データベースを探索して、可視度を最小化しながらも検出能の境界を下げることを保証するマーク色を突き止める。または、あるメトリックスを適用して、検出能を最大化しながらも可視度に限度を課すようにしてもよい。ここで、検出能と可視度双方の組み合わせを最適化する他のメトリックスも適用しても良いが、このようなメトリックスはすべて、本明細書の説明とクレームの範囲であると考えられる。このユーザインタフェースはさまざまなメトリックスをオペレータに提示して選択されるようにする。 【0026】 パラメータが選択されたマークを埋め込んだホスト画像が、240でユーザインタフェースに表示される。オペレータは、この選択が不満足であれば、ユーザインタフェースでマークパラメータを変更する。満足すべきものであれば、オペレータは、ファイルをメモリーにセーブして、システムアプリケーションモジュールにMSMを適用させて埋め込みプロセスを完了する。 【0027】 次に図3に目を転じると、フローチャートが、検出エラー率を予測する例示の実施形態を示している。310で、MSMがホスト画像の第1の画素位置に埋め込まれる。MSMを特定の位置、たとえばホスト画像の境界に埋め込むことが不可能であれば、この位置のエラー率は100%であるとラベル付けされ、次の画素位置が特定される。次に、本システムは、MSMのパラメータを、これが検出のための十分な信号対ノイズ比を保証するように選択する。310で作成された埋め込みホスト画像に対してさまざまな操作を実行することによって、1集合のシミュレーション画像を320で生成する。この操作には、これに限られないが、回転、シフト、拡大縮小、フィルタリングが含まれる。330でこれらシミュレーション画像に対してMSM検出を実行して、検出率を340で記録する。ホスト画像中のすべての画素に対して検出エラー率が計算されたかどうか350で判定される。ホスト画像中のすべての画素に対して検出エラー率が計算されると、360でこの結果をホスト画像と共にユーザインタフェースに表示する。上述のように、これらの画像は独立してまたは重ね合わされて表示される。さまざまな方式を利用して、これらの画像を重ね合わせることができるが、その1例としては、輝度チャネルを用いてホスト画像を表示し、色差チャネルを用いて検出エラー率を表示してもよい。 【0028】 次に図4に目を転じると、フローチャートが、MSMを文書および/または画像の中に埋め込む方法の内部でのパラメータの決定の方法の例示の実施形態を示している。マーク位置がオペレータによって決定された後、本システムは、MSMの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するマークパラメータの集合を自動的に選択する。マーク色(図5を参照して以下に説明する)、マークサイズ、マーク形状または他のいずれかの技術上周知のパラメータなどのさまざまなパラメータを利用してもよい。 【0029】 410で、本システムを初期化して、現在の可視度の指定値Vselを最初に無限大に設定する。マークごとに、本システムは、420で選択されたパラメータに対するホスト背景情報を特定する。次に、本システムは、データベースを探索して、マークの検出能が所定の閾値を越えている状態でマークの可視度を最小化するような最小のパラメータ集合を特定する。430では、この特定されたマークパラメータ集合がデータベース中でチェックすべき最後のパラメータ集合であるかどうか判定する。これがデータベース中でチェックすべき最後のパラメータ集合であれば、可視度が無限大に等しいかどうか440で判定される。可視度が無限大に等しければ、450では何もパラメータを選択せず、本システムは、検出能と可視度の要求を満足するパラメータ集合は特定されなかったというメッセージを455で返す。可視度が無限大に等しくなければ、選択されたパラメータPselを445で特定して、455でオペレータに対して提供する。 【0030】 このパラメータ集合がデータベース中でチェックすべきマークパラメータ集合中の最後のパラメータでない場合、集合Pi中のマークパラメータの次の候補を460で特定する。本システムは、この候補のパラメータが検出能の所定の閾値を満足するかどうかを470で判定する。この閾値は本システムによって設定されており、オペレータによって変更することが可能である。検出能の閾値が満足されれば、本システムは、475で設定された候補のマークパラメータに対する結果としての可視度を計算する。この検出能の閾値が満足されなければ、本システムは430に戻って、データベースから新たな候補のパラメータ集合を選択する。 【0031】 可視度Viが計算された後、本システムは、この計算された可視度が現在の指定値Vsel未満であるかどうかを480で判定する。可視度の計算値が可視度の現在の指定値未満であれば、490で、可視度のこの現在の指定値Vselが可視度の計算値にリセットされて(Vsel=Vi)、選択されたマークパラメータ集合が候補のマークパラメータに設定される(Psel=Pi)。次に、本システムは430に戻って、データベース中のパラメータ集合がすべて試されるまで別の候補マークパラメータを評価する。たとえば、説明したように検出能の境界を下げながらも可視度を最小化するようなさまざまなメトリックスを適用して、検出能と可視度との間のバランスを最適化してもよい。または、検出率を最大化しながらも可視度に制限を課すようなメトリックスを適用しても良い。検出能と可視度双方の組み合わせを最適化する他のメトリックスを用いても良い。これらのオプションは、オペレータによって選択されるように、システムユーザインタフェース上に提示される。 【0032】 次の図5に目を転じると、フローチャートが、パラメータの決定のための別の実施形態を示している。マーク位置がオペレータによって決定されると、本システムは、MSMの検出能と可視度との間の最適化されたバランスを提供するマークパラメータの集合を自動的に選択する。本実施形態の目的上、色をパラメータの例として用いるが、マークサイズ、マーク形状などの他のパラメータを用いても良い。510で、本システムを初期化して、現在の可視度の指定値Vselを最初に無限大に設定する。マークごとに、本システムは、マーク位置520の周りのホスト画像色である背景色Bを特定する。次に、本システムは、データベースを探索して、マークの検出能が所定の閾値より大きいという制約下でマーク色と背景色との間の差を最小化するような最良のマーク色を特定する。530では、この特定されたマーク色がデータベース中でチェックすべき最後のマーク色であるかどうかを判定する。これがデータベース中でチェックすべき最後の色であれば、可視度が無限大に等しいかどうかが540で判定される。可視度が無限大に等しければ、550では何も色を特定せず、本システムは、色が特定されなかったというメッセージを555で返す。可視度が無限大に等しくなければ、選択された色Mselを545で特定して、555でオペレータに対して返す。 【0033】 このマーク色がデータベース中でチェックすべき最後の色でない場合、次の候補のマーク色Miを560で特定する。本システムは、この候補のマーク色と、検出が実行されている色チャネル中の背景色との間の差が所定の検出能閾値より大きいかどうかを570で判定する。この閾値は本システムによって設定されており、オペレータによって変更することが可能である。検出能の閾値を超えていれば、本システムは、選択された色と背景色との間の差に対する結果としての可視度を575で計算する。この検出能の閾値を超えていなければ、本システムは530に戻って、データベースから新たな候補のマーク色を選択する。 【0034】 可視度Viが計算された後、本システムは、この計算された可視度が現在の可視度指定値Vsel未満であるかどうかを580で判定する。可視度の計算値が可視度の現在の指定値未満であれば、590で、可視度のこの現在の指定値が可視度の計算値にリセットされて(Vsel=Vi)、選択されたマーク色が候補のマーク色に設定される(Msel=Mi)。次に、本システムは530に戻って、データベース中の色がすべてテストされるまで別の候補マーク色を評価する。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】MSMを文書および/または画像の中に埋め込むシステムの1つの典型的実施形態の機能ブロック図である。 【図2】MSMを文書および/または画像の中に埋め込む方法の1つの典型的実施形態の概要を述べるフローチャートである。 【図3】検出エラー率の予測の1つの典型的実施形態の概要を述べるフローチャートである。 【図4】MSMを文書および/または画像の中に埋め込む方法の内部でのパラメータの決定の1つの典型的実施形態の概要を述べるフローチャートである。 【図5】MSMを文書および/または画像のイラストの中に埋め込む方法の内部でのパラメータの決定の別の典型的実施形態の概要を述べるフローチャートである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596170170 【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション 【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
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| 【出願日】 |
平成19年8月6日(2007.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳
【識別番号】100084995 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 和詳
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| 【公開番号】 |
特開2008−48401(P2008−48401A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2007−204547(P2007−204547) |
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