トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 オフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネル
【発明者】 【氏名】下田 広志

【要約】 【課題】スタジオ内の各装置をオフラインで利用して番組収録を行う場合に容易な切替操作と誤認を防ぐオフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネルを提供する。

【構成】接続先が割付けられた押しボタンスイッチを操作パネルに設け、押されたボタンスイッチ信号(例えば、#1)を判読して系統Aと系統Bとの両系統のスイッチャを同時に制御する接続制御信号をネットワーク4aと4bとに出力し、両スイッチャからの接続先(#1を示す)タリー信号を押しボタンスイッチが備えるランプで表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送局の現用系統と予備系統とのそれぞれ独立した放送送出設備に収容され、予め前記各系統で選定されたオンエアに使用されない素材送出装置とビデオサーバとを用いて放送番組を編集する為のオフライン編集セレクトシステムにおいて、
前記現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、
前記予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークと、
前記第1と前記第2のネットワークとにそれぞれの前記制御信号を入出力するネットワークインタフェースと、前記現用系統における前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先を指定して入力する指定手段と、前記入力された接続先を判読し、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記ネットワークインタフェースと前記第1、第2のネットワークを介して前記両スイッチャへ出力する制御手段とを備えるセレクタパネルとを
具備することを特徴とするオフライン編集セレクトシステム。
【請求項2】
前記スイッチャは、マトリクス スイッチャであり、
前記セレクタパネルは、
前記マトリクス スイッチャのクロスポイントの何れか1列に対応する接続先を切替ることを特徴とする請求項1記載のオフライン編集セレクトシステム。
【請求項3】
前記指定手段は、
前記接続先を入力する入力部と、前記入力された各前記系統の接続先を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記第1、第2のスイッチャから前記指定された接続先の応答として送信されたタリー信号を前記表示部に、前記表示する信号として出力する
ことを特徴とする請求項2記載のオフライン編集セレクトシステム。
【請求項4】
前記表示部が表示する前記接続先は、前記各系統に対応した発光色で表示されることを特徴とする請求項3記載のオフライン編集セレクトシステム。
【請求項5】
放送局の現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークと、指定手段と制御手段とを備え前記各ネットワークに接続されるセレクタパネルとを具備し、前記各系統に収容され、予め選定されたオンエア使用中でない素材送出装置とビデオサーバとを用いて放送番組を編集するオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法において、
前記セレクタパネルの前記指定手段に、前記現用系の前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先が指定して入力され、
前記入力された接続先を前記制御手段が判読し、前記制御手段は、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記第1、第2のネットワークを介して前記スイッチャへ出力する制御を行うことを特徴とするオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法。
【請求項6】
前記スイッチャは、マトリクス スイッチャであり、
前記セレクタパネルは、
前記マトリクス スイッチャのクロスポイントの何れか1列に対応する接続先を切替ることを特徴とする請求項5記載のオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法。
【請求項7】
前記指定手段は、
前記接続先を入力する入力部と、前記入力された各前記系統の接続先を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記第1、第2のスイッチャから前記指定された接続先の応答として送信されたタリー信号を前記表示部に、前記表示する信号として出力する
ことを特徴とする請求項5、または6記載のオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法。
【請求項8】
前記表示部が表示する前記接続先は、前記各系統に対応した発光色で表示されることを特徴とする請求項7記載のオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法。
【請求項9】
現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークとに接続され、
放送局の現用、予備系統のそれぞれ独立した放送送出設備に収容される素材送出装置とビデオサーバとの間で編集用の番組信号が伝送されるように予めオンエア使用中でないと選定された前記素材送出装置とビデオサーバとの間の接続を設定するオフライン編集セレクトシステムのセレクタパネルにおいて、
前記第1と前記第2のネットワークとにそれぞれの前記制御信号を入出力するネットワークインタフェースと、
前記現用系統における前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先を指定して入力する指定手段と、
前記入力された接続先を判読し、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記ネットワークインタフェースと前記第1、第2のネットワークを介して前記両スイッチャへ出力する制御手段とを
具備することを特徴とするセレクタパネル。
【請求項10】
前記指定手段は、
前記接続先を入力する入力部と、前記入力された各前記系統の接続先を表示する表示部とを備え、
前記制御部は、前記第1、第2のスイッチャから前記指定された接続先の応答として送信されたタリー信号を前記表示部に、前記表示する信号として出力する
ことを特徴とする請求項9記載のセレクタパネル。
【請求項11】
前記表示部が表示する前記接続先は、前記各系統に対応した発光色で表示されることを特徴とする請求項10記載のセレクタパネル。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、放送局における放送番組コンテンツを編集するのに用いるオフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局のスタジオ装置は、現用系統と、予備系統の放送送出設備によって、各系統の放送送出設備に収容される複数のVTR等の素材送出装置から送出される素材信号や、編集された番組信号を蓄積する複数のビデオサーバから出力される番組信号が各系統のスイッチャからオンエア用の番組信号として、MUX(多重装置)や送信器等の送信設備へ向けて出力される。
【0003】
これらの、複数の番組信号送出源からの映像信号をオペレータが正しく認識して送出管理するためにグラフィックインタフェースによりオペレータがスイッチャを制御する方法が有る(例えば、特許文献1。)。
【0004】
図5は、従来のスタジオ内の放送送出設備の系統図である。
図5において、放送送出設備は、2重化され、各系統(ここでは、系統Bの構成ブロックの記載を省略する。)は、スイッチャ100a、100b、素材信号送出装置200a(#1〜#n)、200b(#1〜#n)、ビデオサーバ300a(#1〜#m)、300b(#1〜#m)、上記各構成を制御する信号を伝送するネットワーク400a、400bおよび切替手段であるタッチパネル700a、700b、プリセレクタ500a、500b、SCP(Schedule Control Processor)600a、600bと、および編集管理手段800とを備えている。
【0005】
編集管理手段800は、例えば、素材管理サーバの如く、各装置やサーバの使用状態を調べるための運用管理をする情報端末等であって、オペレータがコンテンツを編集するのに利用可能な素材信号送出装置やビデオサーバを選定するのに用いられる。
【0006】
以下、両系統に共通な事項については、必要が無い限り記号の添字a、bの記述を省略して説明する。
番組放送は、通常、SCP600が番組時刻表に従い、素材信号送出装置200(#1〜#n)やビデオサーバ300(#1〜#m)のうち、オンエア用の信号を出力する装置を選定する。そして、図示されない局内時計の時刻情報を参照してネットワーク400を介してスイッチャ100の接続先信号を制御する信号を出力することにより所定の番組信号を送信器へ向けてスイッチャ100から出力する制御を行う。
【0007】
タッチパネル700は、SCP600の制御によらず、オンエアの信号を出力する装置を指定する制御信号をネットワーク400を介してスイッチャ100に出力したり、またSCP600に予め、オンエア用の信号を出力する制御信号を入力する切替手段である。上記引用特許はこのタッチパネルに関する技術である。
【0008】
プリセレクタ500は、オフラインでスイッチャ100を介して各装置が素材信号等を入出力するための切替信号をネットワーク400を介してスイッチャ100に出力する切替手段であって、タッチパネル700が兼用する場合もある。
【0009】
しかし、2重化された伝送系統は、本来独立して運用されているので、系統毎に独立して設けられるスイッチャを独立して設けられた上記の切替手段により送出先を切替制御する。実際には、オペレータがそれぞれの系統のタッチパネル、又はプリセレクタによって現用、予備それぞれの素材送出装置とスイッチャとを制御しなければならない。
【0010】
一方、スイッチャに接続され放送送出設備に管理される素材送出装置や、ビデオサーバは、フルタイムで使用されていない。使用予定が無いこれらの装置を用いて、番組編集すると効率が良い。そこで、スイッチャがオフラインの素材信号の接続先を制御する切替手段であるプリセレクタによって使用予定が無い装置の間で信号を入出力する制御を行うことにより、オフラインでコンテンツの編集をする方法が考えられた。
【0011】
しかし、この方法では、現用と予備の2つの系統それぞれに設けられたプリセレクタをオペレータが繰り返して操作しなければ成らず、不便である上2つの系統で揃った切替を行う必要があるにも拘わらず、両系統で異なった切替設定を行うなどの誤操作をする問題が有った。
【特許文献1】特開2002−314879号公報 (第10頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
放送送出設備に収容される素材送出装置のうち使用予定が無い装置の間をスイッチャで信号を入出力する制御を行うことにより、オフラインでコンテンツの編集をする方法が考えられた。
【0013】
しかし、現用と予備の2つの系統それぞれに設けられたスイッチャを制御する2つのプリセレクタをオペレータが繰り返して操作しなければ成らず、不便である上2つの系統で揃った切替を行う必要があるにも拘わらず、両系統で異なった切替設定を行うなどの誤操作をする問題が有った。
【0014】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、スタジオ内の各装置をオフラインで利用して番組収録を行う場合に容易な切替操作と誤操作を防ぐオフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明のオフライン編集セレクトシステムは、放送局の現用系統と予備系統とのそれぞれ独立した放送送出設備に収容され、予め前記各系統で選定されたオンエアに使用されない素材送出装置とビデオサーバとを用いて放送番組を編集する為のオフライン編集セレクトシステムにおいて、前記現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、前記予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークと、前記第1と前記第2のネットワークとにそれぞれの前記制御信号を入出力するネットワークインタフェースと、前記現用系統における前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先を指定して入力する指定手段と、前記入力された接続先を判読し、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記ネットワークインタフェースと前記第1、第2のネットワークを介して前記両スイッチャへ出力する制御手段とを備えるセレクタパネルとを具備することを特徴とする。
【0016】
また、本発明のオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法は、放送局の現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークと、指定手段と制御手段とを備え前記各ネットワークに接続されるセレクタパネルとを具備し、前記各系統に収容され、予め選定されたオンエア使用中でない素材送出装置とビデオサーバとを用いて放送番組を編集するオフライン編集セレクトシステムの選択制御方法において、前記セレクタパネルの前記指定手段に、前記現用系の前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先が指定して入力され、前記入力された接続先を前記制御手段が判読し、前記制御手段は、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記第1、第2のネットワークを介して前記スイッチャへ出力する制御を行うことを特徴とする。
【0017】
更に本発明のセレクタパネルは、現用系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第1のネットワークと、予備系統の放送送出設備のスイッチャとの間で制御信号を伝送する第2のネットワークとに接続され、放送局の現用、予備系統のそれぞれ独立した放送送出設備に収容される素材送出装置とビデオサーバとの間で編集用の番組信号が伝送されるように予めオンエア使用中でないと選定された前記素材送出装置とビデオサーバとの間の接続を設定するオフライン編集セレクトシステムのセレクタパネルにおいて、前記第1と前記第2のネットワークとにそれぞれの前記制御信号を入出力するネットワークインタフェースと、前記現用系統における前記素材送出装置と前記ビデオサーバとの間の接続先を指定して入力する指定手段と、前記入力された接続先を判読し、前記現用系統のスイッチャへ前記指定された接続先を接続させる第1の制御信号を生成すると共に、前記予備系統のスイッチャへ前記現用系統における前記接続先に対応する前記予備系統での接続先を接続させる第2の制御信号を生成し、前記生成された制御信号をそれぞれ前記ネットワークインタフェースと前記第1、第2のネットワークを介して前記両スイッチャへ出力する制御手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、スタジオ内の各装置をオフラインで利用して番組収録を行う場合に容易な切替操作と誤認を防ぐオフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0020】
図1は、本発明の実施例におけるオフライン編集セレクトシステムの系統図である。
図1においてオフライン編集セレクトシステムは、放送局スタジオの放送送出設備に付帯して設けられ、番組信号を送出する2重化系統の一方の系統A(以下、系統に属する装置を添字aで示す。)、他方の系統B(図1では、内部記載を省略する。以下、文中では系統に属する装置を添字bで示す。)でそれぞれスイッチャ1a、1b、素材信号送出装置2a(#1〜#n)、2b(#1〜#n)、ビデオサーバ3a(#1〜#m)、3b(#1〜#m)、上記各構成を制御する信号を伝送するネットワーク4a、4bおよび両系統に共通なセレクタパネル5とを備えている。
【0021】
放送送出設備に属する装置として、このほか、SCP(Schedule Control Processor)6a、6b、スイッチャ1a、1bを制御したり、各種の装置へのコマンドを入力するタッチパネル7a、7b、編集管理手段8等が備えられる。
【0022】
編集管理手段8は、例えば、素材管理サーバの如く、各装置やサーバの使用状態を調べるための運用管理をする情報端末等であって、オペレータがコンテンツを編集するのに利用可能な素材信号送出装置やビデオサーバを選定するのに用いられる。
【0023】
以下、両系統に共通な事項については、必要が無い限り記号の添字a、bの記述を省略して説明する。
放送局のスタジオで編集される素材信号は、カメラ、VTRの様な素材信号送出装置2(#1〜#n)の出力ラインが、複数の装置間での接続先(信号入出力)を切替るマトリクス スイッチャ1(以下、単にスイッチャと呼ぶ。)の所定のクロスポイント端子に接続される。また、編集を行うビデオサーバ3(#1〜#m)の入力ラインおよび出力ラインがスイッチャ1の所定のクロスポイント端子に接続される。
【0024】
放送送出設備は、予め設定された番組時刻表の情報に基づき、SCP6がネットワーク4を介して出力するスイッチャ1のクロスポイントを制御する信号か、タッチパネル7から出力されるネットワーク4を介してのクロスポイントを制御する信号によって、オンエアされる番組信号が所定の素材信号送出装置2(例えば、#1とする。)又は、ビデオサーバ3(例えば、#1とする。)から出力される映像信号がスイッチャ1からMUX(多重装置)や送信器等の送信設備へ向けて選択出力される。
【0025】
ネットワーク4を介して伝送される各系統でのスイッチ1の制御信号は、マトリクス スイッチャのクロスポイントを指定する情報(例えば、f列とk行のような形式で指定する。)と、スイッチャ1が実際にクロスしたポイントを送り返すタリー情報を含むものである。
【0026】
一方、スイッチャ1に接続されている残りの素材信号送出装置2(#2〜#n)ビデオサーバ3(#2〜#m)は、オンエア用には使用されていない。オペレータは、前述の編集管理手段8を用いて機器の使用状況や使用予定を調べ、これらの空き機材を探し出すことによって番組編集に使用することが可能である。
【0027】
今、仮に素材信号送出装置2(#2)とビデオサーバ3(#3)とが当分オンエアに使用される予定が無い事が分かり、記憶装置に番組信号を編集して記憶する処理する場合について説明する。
【0028】
ここで、いったん図5に戻る。従来の編集作業では、図5における如く2系統の何れか一方の系統、例えば、A系統で素材信号送出装置200a(#2)からビデオサーバ300a(#3)へ素材信号を出力して、ビデオサーバ300a(#3)が入力された素材信号を収録、編集し、その後B系統でも素材信号送出装置200b(#2)からビデオサーバ300b(#3)へコピー収録する作業を行っていた。
【0029】
A、Bの各系統では、ビデオサーバ300(#3)に入力される信号を選択制御するために、プリセレクタ500a、500bと呼ばれる制御盤が各スイッチャ100a、100bのビデオサーバ300a(#3)、300b(#3)の入力系統のクロスポイントの1列を制御するように挿入される。
【0030】
プリセレクタ500は、例えば、素材信号送出装置200(例えば、#1〜#8)の8つの入力先を指定する押しボタンスイッチにより入力切替先を指定する。押しボタンスイッチには、その接続を確認するためのタリー表示ランプが組み込まれている。
【0031】
しかし、オペレータがA系統のプリセレクタ500aで「#2」を押しても、繰り返し操作を行うB系統のプリセレクタ500bでは「#3」を誤って押してしまう誤操作が従来には発生した。
【0032】
さて、再度、図1へ戻る。
【0033】
本発明の実施例では、従来の2つのプリセレクタ500に代わり、セレクタパネル5が使用される。1つのセレクタパネル5がA、Bの両系統共通に使用され、1回切替先指定を行うだけで両系統のスイッチャ1a、1bを同時に制御する。セレクタパネル5は、系統A、Bの各ネットワーク4a、4bへ接続され、それぞれのスイッチャ1a、1bへ切替信号を送信している。
【0034】
図2は、セレクタパネルの基本機能ブロック図である。以下、図2よりセレクタパネルの構成、動作と図1を参照しながらオフライン編集セレクタシステムの動作手順を説明する。
図2において、セレクタパネル5は、互いに内部バス等で接続される制御部51、ネットワークI/F(インタフェース)52、入出力部53と設定部54とを有している。ネットワークI/F52は、系統A、系統Bの各ネットワーク4a、4bそれぞれに対応するインタフェースを行うI/O部52a、52bとからなり、ネットワーク4a、4bと入出力するデータを内部バスを介して制御部51との間で入出力する。
【0035】
ネットワーク4a、4bとの間では、それぞれに対応するI/O部52a、52bを介してセレクタパネル5からスイッチャ1へ切替信号が送信され、送信された切替信号に対応して動作したスイッチャ1からクロスポイント(接続先)のタリー情報を受信する。
【0036】
入出力部53は、ボタンスイッチ等により、切替制御先を入力する入力部531と、例えばランプ、LED等による表示部532を備えている。表示部532には、例えば、英数字の略字を表示する補助表示AXが設けられていても良い。そして入力部531と表示部532には、内部バス等との間のインタフェース手段が設けられるが、図面が頻雑になるので記載を省略する。
【0037】
この入力部53で指定された接続先の情報(クロスポイントのデータ)は、制御部51で系統A、Bで対応する装置が同時に切替られる切替信号に変換される。そして、スイッチャ1a、1bに向け、I/O部52a、52bを介してネットワーク4a、4bに送信される。
【0038】
また、スイッチャ1a、1bからI/O部52a、52bを介して受信するタリー信号は、制御部51で解読され、接続先に対応する表示部532のランプが点灯される。
【0039】
これまで説明した如く、セレクタパネル5は、スイッチャのクロスポイントの1列に対応する特定の機材、装置の入力又は出力先を選択する動作を行う。設定部54は、このクロスポイントの1列に対応する様に、セレクタパネル5が切替制御を行う装置の識別情報、およびその装置の信号の入力先か、出力先か等の切替条件等を初期設定(プリセット入力)する入力手段である。
【0040】
例えば、ビデオサーバ3(#2)を編集作業に用いる場合、セレクタパネル5は、設定部54によってスイッチャ1のビデオサーバ3(#2)の入力ラインを選択する列に相当するように動作条件が設定される。設定方法は、例えば、制御部51のワークメモリに動作条件のパラメータを外部から書き込むプログラム書込手段でも良いし、DIPスイッチの様な設定スイッチで条件を入力するなど何れの方法でも良い。
【0041】
なお、ここでは、セレクタパネル5は、ビデオサーバ3の入力先の素材送出装置2(#1〜#n)を選択するように使用されるが、素材送出装置2の出力先のビデオサーバ3(#1〜#m)を選ぶ様に使用されても良いし、さらにビデオサーバ3が編集した番組信号を更にもう一度素材信号として保存するようにビデオサーバ3の出力が入力される素材送出装置2(#1〜#n)を選択する様に使用されても良い。セレクタパネルに適用される上記の使用条件は、設定部54によって初期設定される。
【0042】
オペレータは、編集管理手段8で調べたVTRである素材送出装置2(#1)とビデオサーバ3(#2)とが共に使用されない数時間の間にVTRに記録された取材記録を編集してビデオサーバ3(#2)に収録する作業を行うとする。
【0043】
オペレータは、例えば、セレクタパネル5の保守端末として機能するパーソナルコンピュータを設定手段54としてセレクタパネル5のネットワークインタフェース52aに接続し、所定のデータ転送コマンドと、ビデオサーバ3a(#2)、3b(#2)の入力先を選択する様に動作条件を設定する。この処理により、スイッチャ1a、1bに制御される各ビデオサーバ3a(#2)、3b(#2)の接続先は、セレクタパネル5から接続先を指定する入力によっても切替えることが出来るようになる。
【0044】
図3は、本発明の実施例のセレクタパネルの操作面の一例、図4は、図3のセレクタパネルのボタンスイッチの内部機能ブロック図である。
図3においてセレクタパネル5の操作面は、入出力部53の主要部をなすボタンスイッチbs(#1〜#10)と、補助表示AXとを備えている。
【0045】
ボタンスイッチbsは、予めそれぞれが、接続先の装置、機器に対応する様に設定部54によって割り付けられる。例えば、このセレクタパネル5がビデオサーバ3a(#2)、3b(#2)の出力先を指定する様に割付けられるとする。言い換えれば、ビデオサーバ3a(#2)、3b(#2)の出力先が接続されるクロスポイントの列に対応するようにセレクタパネルが設定される。そして、この場合、各ボタンスイッチbs(#1〜#10)が接続先の素材送出装置2(#1〜#10)に割り付けられる。
【0046】
各ボタンスイッチbsの内部は図4に説明され、スイッチsと系統A、系統Bのそれぞれのタリー表示用のランプL1、L2とを備えている。そして例えば、ランプL1は系統A用として緑、ランプL2は、系統B用として赤の様に色分けされているとより確認が確実になる。
【0047】
スイッチsを押すことによりそのボタンに対応する(例えば、#1)接続先の素材送出装置2(#1)の接続・切断を指示する信号が生成される。仮にスイッチsが、アルタネイトタイプで有る場合、スイッチsを押すとその接点信号が図示されないインタフェース手段と内部バス等とを介して制御部51へ伝えられる。
【0048】
制御部51は、この接続先情報から、スイッチャ1a、1bへネットワーク4a、4bを介して接続コマンドを送信する。先の設定部54によって行われた初期設定により現用系統のビデオサーバ3a(#2)の出力先は、素材送出装置2a(#1)の入力端子に接続され、同様に、予備系統のビデオサーバ3b(#2)の出力先は、素材送出装置2b(#1)入力端子に接続される。
【0049】
スイッチャ1a、1bからは、ネットワーク4を介してタリー信号が接続コマンドの送信元へ返送される。そして制御部51は、系統A、系統Bの両方の素材送出装置2a(#1)、2b(#1)が接続されたことを示す点灯信号を内部バス等へ図示されないインタフェースを介して、ボタンスイッチbs(#1)へ向けて出力する。そして、スイッチャセレクタパネル5のボタンスイッチbs(#1)のランプL1、L2が点灯する。
【0050】
なお、スイッチャ1a、1bの何れかで誤って他の素材送出装置2b(例えば、#5)が接続された場合、2カ所のランプが点灯し、本来の接続先と異なる場所の点灯が行われるので、誤接続が直感的に判読出来る効果がある。
【0051】
また、押されたボタンスイッチbs(例えば、#1)の識別データを制御部51が補助表示AXを「#1」と表示するように制御すれば、オペレータの操作自体の確認にもなる。この補助表示AXの別の方法として、制御部51は、2つの系統からのタリーのうち後から返送された方を最終応答として出力中の信号として表示するようにして操作確認するようにしても良い。
【0052】
また、セレクタパネル5は、上記説明では、専用ハードウェアによる構成であるが、代わりにパーソナルコンピュータの様な汎用情報端末を用いて機能させるものであっても良い。その場合、入力部531、表示部532は、キーボード入力、又は、上記の操作パネルを模す様な図式化されたパネル画面へのマウス入力等で行えば良い。制御部51は、CPUと制御プログラム、IO部52には、2系統のLANインタフェース回路などが用いられる。
【0053】
以上説明した如く、本発明の実施例によれば、現用と予備系の番組自動送出設備に接続される素材送出装置やビデオサーバを用い、オペレータがオンエアに使用されない装置を利用してオフライン編集に使用する装置の切替、接続先を設定した制御確認が容易に行え、かつ誤操作を防ぐオフライン編集セレクトシステムオフライン編集セレクトシステム、選択制御方法および、セレクタパネルを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施例に係わるオフライン編集セレクトシステムの系統図。
【図2】セレクタパネルの基本機能ブロック図。
【図3】セレクタパネルの操作パネルの一例
【図4】入出力部の内部機能ブロック図。
【図5】従来のスタジオ内の放送送出設備番組送出設備の系統図。
【符号の説明】
【0055】
1a、1b スイッチャ
2a、2b 素材信号送出装置
3a、3b ビデオサーバ
4a、4b ネットワーク
5 セレクタパネル
51 制御部
52 ネットワークI/F部
52a、52b I/O部
53 入出力部
531 入力部
532 表示部
54 設定部
6a、6b SCP
7a、7b タッチパネル
8 編集管理手段
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年8月21日(2006.8.21)
【代理人】 【識別番号】100109900
【弁理士】
【氏名又は名称】堀口 浩


【公開番号】 特開2008−48344(P2008−48344A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−224412(P2006−224412)