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【発明の名称】 通信装置
【発明者】 【氏名】安田 勝

【要約】 【課題】録音した入来メッセージとともに、入来メッセージの受信日時を示す情報を他の通信装置へ提供可能とすることで、利用者の利便性の向上が図れる通信装置を提供すること。

【構成】MFPは、他の電話機からの着信があった場合、受信日時を音声合成して録音し(S125)、送信元情報があれば音声合成して録音し(S130,S135)、入来メッセージを録音し(S140)、それらの音声データを記憶部に保存する(S145)。また、受信日時および送信元情報の表示用イメージデータを作成し、記憶部に保存する(S150)。表示機能を有するDLNA(登録商標)機器からデータ送信要求があった場合には、音声データおよびイメージデータを送信し、表示機能の無いDLNA(登録商標)機器からデータ送信要求があった場合には、音声データのみを送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機能を有する第1通信装置とは第1ネットワークを介して通信可能で、音声再生機能を有する第2通信装置とは第2ネットワークを介して通信可能に構成された通信装置であって、
前記第1通信装置から送信されてくる入来メッセージを受信した受信時刻を取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、音声によって報知するための時刻報知用音声データに変換する音声変換手段と、
前記音声変換手段により変換された前記時刻報知用音声データと、前記入来メッセージに係る入来音声データと、を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記時刻報知用音声データおよび前記入来音声データを、前記第2通信装置へと送信するデータ送信手段と
を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、画像によって報知するための時刻報知用画像データに変換する画像変換手段と、
前記第2通信装置が、前記時刻報知用画像データに基づく画像を表示可能な表示部を有するか否かを判断する判断手段と
を備え、
前記判断手段により前記表示部を有すると判断されたことを条件として、前記データ送信手段は、さらに、前記時刻報知用画像データを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記判断手段により前記表示部を有さないと判断されたことを条件として、前記データ送信手段は、さらに、前記受信時刻を示す文字列を含むテキストデータを、前記第2通信装置へと送信するように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記音声変換手段は、前記入来メッセージの送信元に関する送信元情報を、音声によって報知するための送信元報知用音声データに変換するように構成され、
前記データ送信手段は、さらに、前記送信元報知用音声データをも送信するように構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信装置。
【請求項5】
電話機能を有する第1通信装置とは第1ネットワークを介して通信可能で、音声再生機能および画像表示機能を有する第2通信装置とは第2ネットワークを介して通信可能に構成された通信装置であって、
前記第1通信装置から送信されてくる入来メッセージを受信した受信時刻を取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、画像によって報知するための時刻報知用画像データに変換する画像変換手段と、
前記画像変換手段により変換された前記時刻報知用画像データと、前記入来メッセージに係る入来音声データと、を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記時刻報知用画像データおよび前記入来音声データを、前記第2通信装置へと送信するデータ送信手段と
を備えることを特徴とする通信装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画、静止画、音楽などのコンテンツを提供可能なサーバーと、それらのコンテンツを再生可能なクライアントとを、ネットワークを介して接続してなるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のシステムを利用すれば、サーバー側から提供されるコンテンツを、クライアント側において再生することができる。
【特許文献1】特開2004−128597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、いわゆる留守番電話機能を備える電話機は、利用者不在時に着呼があった場合に、発呼側機器から送信されてくる入来メッセージ(ICM;InComing Message)を録音できる構成になっている。
【0005】
しかし、この種の電話機で録音される入来メッセージを、上記特許文献1に記載の技術を利用してクライアント側で再生しようとする場合、録音された入来メッセージのみを再生しても、メッセージの受信日時まではわからない。
【0006】
そのため、メッセージの受信日時を知りたい場合には、結局、電話機での操作により、入来メッセージの録音時刻や着信履歴などを確認せざるを得ないことになり、利用者にとっての利便性が十分に向上しないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、録音した入来メッセージの受信日時を示す情報を他の通信装置へ提供可能とすることで、利用者の利便性の向上が図れる通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の通信装置は、電話機能を有する第1通信装置とは第1ネットワークを介して通信可能で、音声再生機能を有する第2通信装置とは第2ネットワークを介して通信可能に構成された通信装置であって、前記第1通信装置から送信されてくる入来メッセージを受信した受信時刻を取得する時刻取得手段と、前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、音声によって報知するための時刻報知用音声データに変換する音声変換手段と、前記音声変換手段により変換された前記時刻報知用音声データと、前記入来メッセージに係る入来音声データと、を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記時刻報知用音声データおよび前記入来音声データを、前記第2通信装置へと送信するデータ送信手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
このように構成された通信装置によれば、第1通信装置から送信されてくる入来メッセージに係る入来音声データと、その入来メッセージを受信した受信時刻を音声によって報知するための時刻報知用音声データが、第2通信装置へと送信される。したがって、第2通信装置では、入来音声データおよび時刻報知用音声データを再生することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を音声によって報知することができる。
【0010】
ところで、本発明の通信装置は、前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、画像によって報知するための時刻報知用画像データに変換する画像変換手段と、前記第2通信装置が、前記時刻報知用画像データに基づく画像を表示可能な表示部を有するか否かを判断する判断手段とを備えていてもよく、この場合、前記判断手段により前記表示部を有すると判断されたことを条件として、前記データ送信手段は、さらに、前記時刻報知用画像データを送信するとよい。
【0011】
このように構成された通信装置によれば、第2通信装置が表示部を有する場合には、入来メッセージを受信した受信時刻を画像によって報知するための時刻報知用画像データが、第2通信装置へと送信される。したがって、第2通信装置では、時刻報知用画像データに基づく画像を表示することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を画像によって報知することができる。よって、利用者にとっては、視覚および聴覚により入来メッセージを受信した受信時刻を知ることができ、より利便性の向上が図れる。
【0012】
また、本発明の通信装置においては、前記判断手段により前記表示部を有さないと判断されたことを条件として、前記データ送信手段は、さらに、前記受信時刻を示す文字列を含むテキストデータを、前記第2通信装置へと送信するように構成されているとよい。
【0013】
このように構成された通信装置によれば、第2通信装置が表示部を有さない場合には、入来メッセージを受信した受信時刻を示す文字列を含むテキストデータが、第2通信装置へと送信される。したがって、第2通信装置では、テキストデータ中に含まれる文字列を表示することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を文字列によって報知することができる。よって、利用者にとっては、視覚および聴覚により入来メッセージを受信した受信時刻を知ることができ、より利便性の向上が図れる。
【0014】
また、本発明の通信装置において、前記音声変換手段は、前記入来メッセージの送信元に関する送信元情報を、音声によって報知するための送信元報知用音声データに変換するように構成され、前記データ送信手段は、さらに、前記送信元報知用音声データをも送信するように構成されているとよい。
【0015】
このように構成された通信装置によれば、入来メッセージの送信元に関する送信元情報を音声によって報知するための送信元報知用音声データが、第2通信装置へと送信される。したがって、第2通信装置では、送信元報知用音声データについても再生することができ、これにより、入来メッセージの送信元に関する送信元情報を音声によって報知することができる。よって、利用者にとって、より利便性の向上が図れる。
【0016】
あるいは、本発明の通信装置は、電話機能を有する第1通信装置とは第1ネットワークを介して通信可能で、音声再生機能および画像表示機能を有する第2通信装置とは第2ネットワークを介して通信可能に構成された通信装置であって、前記第1通信装置から送信されてくる入来メッセージを受信した受信時刻を取得する時刻取得手段と、前記時刻取得手段により取得した前記受信時刻を、画像によって報知するための時刻報知用画像データに変換する画像変換手段と、前記画像変換手段により変換された前記時刻報知用画像データと、前記入来メッセージに係る入来音声データと、を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記時刻報知用画像データおよび前記入来音声データを、前記第2通信装置へと送信するデータ送信手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
このように構成された通信装置によれば、第1通信装置から送信されてくる入来メッセージに係る入来音声データと、その入来メッセージを受信した受信時刻を画像によって報知するための時刻報知用画像データが、第2通信装置へと送信される。したがって、第2通信装置では、入来音声データの再生、および時刻報知用画像データに基づく画像を表示することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を画像によって報知することができる。よって、受信時刻は視覚により、入来音声データは聴覚により確認することができ、利用者にとって利便性の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態について、いくつかの具体的な例を挙げて説明する。
(1)第1実施形態
まず、第1実施形態について説明する。
【0019】
[システム全体の構成]
図1は、本発明の一実施形態に相当するMFP(Multi Function Product)を備えたネットワークシステムを示すブロック図である。
【0020】
図1に示すネットワークシステムは、MFP1、ルーター2、テレビ3、オーディオ機器4などを備え、これらの機器がLAN(Local Area Network)5を介して相互に通信できるように構成されている。また、MFP1は、LAN5およびルーター2を介してインターネット回線6に接続可能で、さらに、PSTN(Public Switched Telephone Networks)回線7にも接続されている。
【0021】
MFP1は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、ネットワーク通信機能などを備えた複合機である。このMFP1が備える電話機能としては、インターネット回線6を利用するIP電話機能、およびPSTN回線7を利用するアナログ電話機能を備えている。なお、IP電話機能およびアナログ電話機能は、いずれか一方のみを備えていてもよく、IP電話機能のみを備える場合は、PSTN回線7に接続されていない構成となっていてもよい。
【0022】
ルーター2は、ルーター2を介して接続された一方のネットワークから他方のネットワークへデータを中継する機能を備えた機器で、本実施形態においては、ルーター2がLAN5側とインターネット回線6側との間でやり取りされるデータを中継している。
【0023】
テレビ3は、映像出力機能、音声出力機能、およびネットワーク通信機能などを備える機器で、本発明でいう第2通信装置の一例に相当するものである。
オーディオ機器4は、音声出力機能、およびネットワーク通信機能などを備える機器で、このオーディオ機器4も、本発明でいう第2通信装置の一例に相当するものである。
【0024】
LAN5は、IEEE802.3系の規格(IEEE802.3/IEEE802.3u等)に準拠した有線ネットワーク機器群(ルーター、ハブ、ケーブル等)、もしくは、IEEE802.11系の規格(IEEE802.11a/IEEE802.11b/IEEE802.11g等)に準拠した無線ネットワーク機器群(いわゆる無線LAN対応機器)によって構成されたものである。上記有線ネットワーク機器群および無線ネットワーク機器群は、いずれか一方のみが採用されていてもよいし、無線ネットワークと有線ネットワークとを中継する機器があれば、双方が混在するかたちで採用されてもよい。
【0025】
インターネット回線6、およびPSTN回線7には、それぞれ通信先の機器となるIP電話機8やアナログ電話機9などが接続され、MFP1は、これらIP電話機8やアナログ電話機9と通信できるようになっている。なお、これらIP電話機8やアナログ電話機9は、本発明でいう第1通信装置の一例に相当する機器である。
【0026】
また、インターネット回線6とPSTN回線7は、ゲートウェイを介して相互に接続され、これにより、MFP1がIP電話機能を利用する場合でも、インターネット回線6経由でPSTN回線7に接続してアナログ電話機9と通信できるようになっている。また、MFP1がアナログ電話機能を利用する場合でも、PSTN回線7経由でインターネット回線6に接続してIP電話機8と通信できるようになっている。したがって、MFP1がIP電話機能またはアナログ電話機能のいずれか一方のみを備えている場合でも、MFP1はIP電話機8およびアナログ電話機9のどちらとでも通信することができる。
【0027】
なお、図1においては図示を省略してあるが、インターネット回線6およびPSTN回線7の各回線は、さらに携帯電話網などの他の回線ともゲートウェイを介して相互に接続されている。これにより、MFP1は、他の回線に接続される電話機(例えば、携帯電話機)とも、インターネット回線6経由またはPSTN回線7経由で通信できるようになっている。この場合、他の回線に接続される電話機(例えば、携帯電話機)も、本発明でいう第1通信装置の一例に相当する機器となる。
【0028】
さて、以上説明した各機器の内、MFP1、テレビ3、およびオーディオ機器4は、いずれもDLNA(登録商標)ガイドライン準拠の機器(以下、DLNA(登録商標)機器と称する)として構成されている。DLNA(登録商標)機器には、サーバーとして機能する機器やプレイヤーとして機能する機器などがあり、動画や静止画などの映像コンテンツや音楽などの音声コンテンツをサーバー側からプレイヤー側へと送信してプレイヤー側で再生できるように構成されている。
【0029】
このような機能を実現するため、DLNA(登録商標)機器は、いずれも上記LAN5を介して通信を行うネットワーク通信機能を備えている。より詳しくは、サーバーとプレイヤーとの間で情報交換および情報伝達を行う際には、通信プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を利用し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)を利用して制御メッセージの交換やファイル転送を実行するようになっている。
【0030】
また、機器間において交換ないし伝達される情報は、XML(eXtensible Markup Language)によって記述され、この情報に基づいて、例えば、静止画と音声を同期させてプレイヤー側で再生させたり、テキストメッセージと音声同期させてプレイヤー側で再生させたりといった制御を実施できるようになっている。
【0031】
さらに、DLNA(登録商標)機器は、いずれもUPnP(登録商標)(Universal Plug and Play)機能を備えており、DLNA(登録商標)機器が上記LAN5に接続された場合は、互いの機器を自動認識するように構成されている。
【0032】
なお、これらDLNA(登録商標)で採用されている通信プロトコルの仕様やUPnP(登録商標)の仕様そのものは公知なので、これ以上の詳細な説明については省略する。
本実施形態において、MFP1は、DLNA(登録商標)ガイドライン準拠のサーバー機能およびプレイヤー機能の双方を備えた機器として構成されている。また、テレビ3およびオーディオ機器4は、DLNA(登録商標)ガイドライン準拠のプレイヤー機能を備えた機器として構成されている。したがって、プレイヤーに相当するテレビ3は、サーバーに相当するMFP1から配信される映像および音声を再生することができる。また、プレイヤーに相当するオーディオ機器4は、サーバーに相当するMFP1から配信される音声を再生することができる。
【0033】
なお、オーディオ機器4は、テレビ3とは異なり、MFP1から配信される映像を再生する機能は備えていないが、テキストデータを表示する程度の表示機能は備えている。この表示機能は、MFP1から音声とともにテキストメッセージが配信された場合に利用され、配信されたテキストメッセージをオーディオ機器4において表示することができる。
【0034】
[MFPの内部構成]
次に、MFP1の内部構成について説明する。
MFP1は、CPU11、ROM12、RAM13、パネル部14、読取部15、印刷部16、LAN制御部17、NCU18、FAX MODEM/音声CODEC19、ハンドセット20、本体スピーカ21、および記憶部22などを備えている。
【0035】
CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに従って、MFP1各部に対する制御及び各種演算を実行する装置である。
ROM12は、MFP1を制御するために必要なプログラムやデータを記憶している読み出し専用の記憶装置である。
【0036】
RAM13は、主にCPU11による演算に伴って発生する各種データを記憶する記憶装置である。
パネル部14は、利用者がMFP1に各種指令を与えるために操作するキーやタッチパネルによって構成される入力装置と、利用者に対して各種情報を提示するために設けられた液晶ディスプレイなどの表示装置とによって構成されている。
【0037】
読取部15は、スキャナ機能による画像の読取、ファクシミリ機能による送信画像の読取等を行う際に作動する装置である。
印刷部16は、プリンタ機能による画像の印刷、ファクシミリ機能による受信画像の印刷、コピー機能によるコピー画像の印刷等を行う際に作動する装置である。
【0038】
LAN制御部17は、LAN5を介して他の機器(テレビ3やオーディオ機器4)とデータ通信を実施したり、LAN5、ルーター2,およびインターネット回線6を介して、インターネット回線6側に存在する機器とデータ通信を実施したりするための装置である。
【0039】
NCU18は、PSTN回線7を介して他の電話機との通信を実施するための装置である。なお、MFP1がIP電話機能のみを備え、アナログ電話機能を備えていない場合、NCU18は不要である。
【0040】
FAX MODEM/音声CODEC19は、PSTN回線7を介してファクシミリ画像の送受信を行ったり音声通信を行ったりするための装置である。MODEM/音声CODEC19が備える音声CODEC(以下、内蔵音声CODECと称する)は、MFP1が備える電話機能に対応したものが設けられる。具体的には、MFP1がIP電話機能を備える場合、内蔵音声CODECとしては、μ−Law方式またはA−Law方式の音声CODEC等が採用される。また、MFP1がアナログ電話機能を備える場合、内蔵音声CODECとしては、ADPCM方式の音声CODEC等が採用される。
【0041】
なお、本実施形態においては、MFP1においてMP3(MPEG Audio Layer-3)形式の音声データを処理するため、MFP1は、FAX MODEM/音声CODEC19以外に、ソフトウェアのMP3CODECを備えている。ただし、このMP3CODECについても、FAX MODEM/音声CODEC19同様、ハードウェアとして搭載された構成としてもよい。
【0042】
ハンドセット20は、MFP1の電話機能を利用して通話を行う際に利用者が手に持って使用する送受話器で、送話のために使用されるマイクと、受話のために使用されるスピーカが組み込まれている。
【0043】
本体スピーカ21は、ハンドセット20を利用することなく受話音声を聞き取りたい場合に使用されるものである。
記憶部22は、ハードディスク装置等によって構成されたもので、RAM13だけでは記憶しきれないような比較的大きいサイズのデータや、電力供給が遮断されたときにも消失させたくないデータなどを記憶する際に利用されるようになっている。なお、RAM13の記憶容量が十分大きく、RAM自体がバッテリーでバックアップされている場合等には、記憶部22を設けなくてもRAM13に記憶させればよい。
【0044】
[MFPが実行する処理の概要]
次に、MFP1が実行する処理の概要について、図2に基づいて説明する。
図2は、MFP1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。この処理は、MFP1が起動された直後に実行されて、その後は、繰り返し実行される処理となる。
【0045】
この処理を開始すると、MFP1は、まず、電話着信ありか否かを判断する(S10)。ここで、他の電話機(本発明でいう第1通信装置に相当)からの着信があれば、電話着信ありと判断することになり(S10:YES)、その場合は、電話着信処理を実行する(S15)。この電話着信処理の詳細については後述する。そして、電話着信処理を終了したらS10の処理へと戻り、再びS10以降の処理を繰り返すことになる。
【0046】
また、S10の処理において、電話着信なしと判断した場合(S10:NO)、MFP1は、ファイル一覧転送要求ありか否かを判断する(S30)。ここで、利用者がテレビ3またはオーディオ機器4で所定の操作を行うことにより、テレビ3またはオーディオ機器4からMFP1へファイル一覧転送要求が送信されていれば、ファイル一覧転送要求ありと判断することになり(S30:YES)、その場合は、ファイル一覧転送処理を実行する(S35)。このファイル一覧転送処理の詳細については後述する。そして、ファイル一覧転送処理を終了したらS10の処理へと戻り、再びS10以降の処理を繰り返すことになる。
【0047】
また、S30の処理において、ファイル一覧転送要求なしと判断した場合(S30:NO)、MFP1は、ファイル送信要求ありか否かを判断する(S40)。ここで、利用者がテレビ3またはオーディオ機器4で所定の操作を行うことにより、テレビ3またはオーディオ機器4からMFP1へファイル送信要求が送信されていれば、ファイル送信要求ありと判断することになり(S40:YES)、その場合は、ファイル送信処理を実行する(S45)。このファイル送信処理の詳細については後述する。そして、ファイル送信処理を終了したらS10の処理へと戻り、再びS10以降の処理を繰り返すことになる。
【0048】
さらに、S40の処理において、ファイル送信要求なしと判断した場合(S40:NO)、MFP1は、その他の処理を実行する(S50)。その他の処理としては、MFP1が備える各種機能に対応した処理、例えば、スキャナ機能関連の処理やプリンタ機能関連の処理などを考えることができるが、これらは本発明の要部とは直接関連しない処理となるので、これ以上の詳細な説明については省略する。そして、その他の処理を終了した場合もS10の処理へと戻り、再びS10以降の処理を繰り返すことになる。
【0049】
なお、以上説明した処理は、図示の都合上、S10,S30,S40などの判断処理を定期的に繰り返すようなフローチャートとなっているが、他の方法で同等な処理を実現しても構わない。例えば、S10,S30,S40の各処理で肯定判断がなされるようなイベントが発生した場合に、そのイベントに対応した割り込み処理として、S15,S35,S45の各処理を実行するように構成しても、図2に示した処理と同等な処理を実現することができる。
【0050】
[電話着信処理]
次に、上記S15の処理に相当する電話着信処理について、図3に基づいて説明する。
図3は、MFP1が実行する電話着信処理を示すフローチャートである。
【0051】
電話着信処理を開始すると、MFP1は、まず、利用者が電話に出るか否かを判断する(S110)。具体的には、他の電話機からの着信後、所定回数の呼び出し音が鳴るまでに(もしくは、所定時間が経過するまでに)、MFP1が備えるハンドセット20が利用者によって持ち上げられ、そのことをハンドセット20の有無によってオン/オフが切り替わるフックスイッチで検出したら(もしくは、ハンドセット20を持ち上げることなく通話を開始するためのスイッチ操作がなされたことを検出したら)、S110の処理では、利用者が電話に出るとの判断がなされる。逆に、そのような判断がなされるような操作が行われないまま、他の電話機からの着信後、所定回数の呼び出し音が鳴ったら(もしくは、所定時間が経過したら)、S110の処理では、利用者が電話に出ないとの判断がなされる。
【0052】
S110の処理において、電話に出るとの判断がなされた場合(S110:YES)、MFP1は、通常通話を行うための処理を実行する(S115)。S115の処理では、呼び出し音を停止させる処理、他の電話機との回線接続のための処理、通話終了操作を検出したら他の電話機との回線切断を行う処理などを実行することになるが、これらの処理は、一般的な電話機においても実行される周知の処理なので、これ以上の詳細な説明については省略する。そして、S115の処理を終了したら、図3に示した電話着信処理を終了する。
【0053】
一方、S110の処理において、電話に出ないとの判断がなされた場合(S110:NO)、MFP1は、応答メッセージを再生する(S120)。この応答メッセージは、通信先となる他の電話機へと送出されることになる。
【0054】
S120の処理を終えたら、MFP1は、受信日時を録音する(S125)。受信日時は、MFP1が内蔵する時計から日付および時刻が取得され、その日付および時刻を読み上げる音声が合成される。そして、合成された音声データがRAM13に記憶され、これにより、受信日時が録音されたことになる。
【0055】
続いて、MFP1は、相手先電話番号ありか否かを判断する(S130)。相手先電話番号は、アナログ電話の場合、電話会社が提供する発信番号通知サービス(例えば、東日本電信電話株式会社または西日本電信電話株式会社が提供するサービス「ナンバー・ディスプレイ(登録商標)」)に加入していれば、相手先電話番号を取得することができる。また、IP電話の場合は、URI(Uniform Resource Identifier)より、相手先電話番号を取得することができる。
【0056】
S130の処理において、相手先電話番号ありの場合(S130:YES)、MFP1は、送信元情報(相手先電話番号又は相手の名前)を録音する(S135)。具体的には、送信元情報として相手先電話番号を録音する場合であれば、送信元から通知された相手先電話番号を読み上げる音声が合成される。また、送信元情報として相手の名前を録音する場合であれば、送信元から通知された相手先電話番号をキーにしてMFP1が記憶しているアドレス帳をサーチすることにより、アドレス帳に登録された名前を検出し、その名前を読み上げる音声が合成される。そして、合成された音声データがRAM13に記憶され、これにより、送信元情報が録音されたことになる。
【0057】
こうしてS135の処理を終えたら、S140の処理へと進む。また、S130の処理において、相手先電話番号なしの場合(S130:NO)、S135の処理はスキップされて、S140の処理へと進む。
【0058】
S140の処理では、通信先となる他の電話機から送信されてくる入来メッセージを録音する(S140)。そして、S125の処理で録音された受信日時、S135の処理で録音された送信元情報、およびS140の処理で録音された入来メッセージを、1件分のメッセージとして記憶部22に記憶する(S145)。
【0059】
S145の処理によって記憶部22に記憶されるメッセージは、アナログ電話の場合、MFC1においてADPCM方式で符号化された音声データが記憶される。また、IP電話の場合、μ−Law方式またはA−Law方式で符号化された音声データが通信先となる他の電話機から送信されてくるので、その音声データがそのまま記憶されることになる。
【0060】
そして、S145の処理を終えたら、MFP1は、受信日時、送信元情報の表示用イメージデータを作成し、記憶部22に保存し(S150)、図3に示した電話着信処理を終了する。S150の処理で作成されるイメージデータは、テレビ3の画面に表示することにより、利用者がテレビ3の画面上で受信日時や送信元情報(相手先電話番号又は相手の名前)を見ることができるような静止画データである。
【0061】
なお、上記S145の処理によって記憶部22に記憶されるメッセージおよび上記S150の処理によって記憶部22に記憶されるイメージデータは、MFP1の記憶部22内に設けられた「録音メッセージデータフォルダ」内のファイルとして保存される。
【0062】
より詳しくは、MFP1の記憶部22には、図4に示すように、「Audioフォルダ」、「Imageフォルダ」、「Videoフォルダ」などのフォルダ群が設けられ、その中の「Audioフォルダ」内に、「MUSICデータフォルダ」、「録音メッセージデータフォルダ」などが設けられている。
【0063】
そして、この「録音メッセージデータフォルダ」内に、「文字列“TEL”+連番.拡張子」という形式のファイル名で、S145の処理によって記憶されるメッセージおよび上記S150の処理によって記憶部22に記憶されるイメージデータが保存されるようになっている。
【0064】
図4に例示したファイルの場合、拡張子が“ADPCM”および“JPEG”となっており、この拡張子からADPCM方式で符号化された音声データとJPEG方式で符号化された静止画データであることが識別できるようになっている。また、ファイル名中の「文字列“TEL”+連番」の部分で、どの音声データと静止画データが一組になるのかを識別できるようになっている。
【0065】
なお、「MUSICデータフォルダ」、「Imageフォルダ」、「Videoフォルダ」には、MP3形式の音楽ファイル、JPEG形式の静止画ファイル、MPEG形式の動画ファイルなどが格納されている。これらのファイルは、MFP1がサーバーとして機能した際に、プレイヤー(テレビ3やオーディオ機器4)に対して送信するために用意されたファイルである。
【0066】
[ファイル一覧転送処理]
次に、上記S35の処理に相当するファイル一覧転送処理について、図5に基づいて説明する。
【0067】
図5は、MFP1が実行するファイル一覧転送処理を示すフローチャートである。
ファイル一覧転送処理を開始すると、MFP1は、録音メッセージ一覧をDLNA(登録商標)機器に送信する(S210)。
【0068】
すなわち、S210の処理では、図4に示した「録音メッセージデータフォルダ」内のファイル名一覧がDLNA(登録商標)機器へと転送される。このファイル一覧を受信したDLNA(登録商標)機器(本実施形態の場合、テレビ3またはオーディオ機器4)では、「録音メッセージデータフォルダ」内のファイルを、送信要求の対象となるコンテンツと認識することになる。
【0069】
なお、以上のようなS210の処理を終えたら、ファイル一覧転送処理を終了する。
[ファイル送信処理]
次に、上記S45の処理に相当するファイル送信処理について、図6に基づいて説明する。
【0070】
図6は、MFP1が実行するファイル送信処理を示すフローチャートである。
ファイル送信処理を開始すると、MFP1は、まず、送信要求のあったDLNA(登録商標)機器に表示機能があるか否かを判断する(S310)。表示機能があるか否かは、要求元となったテレビ3またはオーディオ機器4から送信されてくる情報に基づいて判断することができる。本実施形態の場合、送信要求のあったDLNA(登録商標)機器がテレビ3であれば、表示機能があると判断される。また、送信要求のあったDLNA(登録商標)機器がオーディオ機器4であれば、表示機能がないと判断されることになる。
【0071】
S310の処理において、表示機能があると判断した場合(S310:YES)、MFP1は、受信日時・送信元情報表示用イメージデータを送信する(S315)。このS315の処理で送信されるのは、図4に示した例で言えば、「録音メッセージデータフォルダ」内にある「文字列“TEL”+連番.JPEG」というファイル名を持つファイルとなる。また、ファイル名中にある「文字列“TEL”+連番」の部分は、DLNA(登録商標)機器から指定されたものとなる。なお、S310の処理において、表示機能がないと判断した場合は(S310:NO)、S315の処理をスキップする。
【0072】
こうしてS315の処理を実行するかスキップした後、MFP1は、受信日時・送信元情報を含む音声データを送信する(S320)。このS320の処理で送信されるのは、図4に示した例で言えば、「録音メッセージデータフォルダ」内にある「文字列“TEL”+連番.ADPCM」というファイル名を持つファイルとなる。また、ファイル名中にある「文字列“TEL”+連番」の部分は、DLNA(登録商標)機器から指定されたものとなり、S315およびS320の処理において同一の文字列となる。
【0073】
こうしてS320の処理を終えたら、ファイル送信処理を終了する。なお、以上説明した処理は、図示の都合上、表示用イメージデータの送信後に、音声データを送信していたが、この送信順序は特に限定されるものではない。
【0074】
また、何らかの順序で各データを受信するDLNA(登録商標)機器側においても、各データの受信順序には依存しないタイミングで、各データの表示および再生を行うことができる。例えば、DLNA(登録商標)機器側においては、表示用イメージデータと音声データの受信順序とは無関係に、両者が同時に表示および再生されるように制御することができる。また、各データの表示および再生タイミングを、MFP1側から制御することもできる。例えば、表示用イメージデータや音声データに加えて、XMLによって記述された制御メッセージをMFP1側からDLNA(登録商標)機器側へと送信することにより、MFP1側で意図した通りのタイミングで表示および再生がなされるように、DLNA(登録商標)機器を制御することが可能である。
【0075】
なお、以上説明したファイル送信処理により、受信日時・送信元情報表示用イメージデータを受信したテレビ3側では、受信したイメージデータに基づく画像を表示する。この画像内には、録音日時と電話の相手先が誰なのかをテキスト、ファイル名、アイコン等で示してあり、これらテキスト、ファイル名、アイコン等を利用者が見れば、利用者が録音日時や電話の相手を容易に連想できるような画像になっている。
【0076】
より具体的な例を挙げれば、テレビ3の画面には「電話メッセージ有り 2006年8月8日 05212341234」といった形で、「日付」や「相手の電話番号」が含まれる画像が表示される。あるいは、「電話メッセージ有り 2006年8月8日 伊藤さん」といった形で、「日付」や「相手の電話番号に基づいてアドレス帳から検出した相手の名前」が含まれる画像が表示される。
【0077】
[第1実施形態の効果]
以上説明したように、上記MFP1によれば、S125,S140,およびS145の処理により、IP電話機8やアナログ電話機9から送信されてくる入来メッセージに係る入来音声データと、その入来メッセージを受信した受信時刻を音声によって報知するための時刻報知用音声データを記憶し、S320の処理により、それらの音声データをテレビ3やオーディオ機器4からの要求に応じてテレビ3やオーディオ機器4に送信することができる。
【0078】
したがって、テレビ3やオーディオ機器4では、時刻報知用音声データを再生することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を音声によって報知することができる。よって、利用者は、MFP1側で入来メッセージの録音時刻や着信履歴などを確認するために面倒な操作を行わなくても、入来メッセージを受信した受信時刻を知ることができ、利便性が向上する。
【0079】
また、上記MFP1は、S150の処理により、受信時刻を画像によって報知するための時刻報知用画像データに変換し、S310の処理により、テレビ3やオーディオ機器4が、時刻報知用画像データに基づく画像を表示可能な表示部を有するか否かを判断する。そして、表示部を有すると判断されたことを条件として(すなわち、本実施形態の場合はテレビ3であることを条件として)、S315の処理により、時刻報知用画像データを送信している。
【0080】
したがって、テレビ3では、時刻報知用画像データに基づく画像を表示することができ、これにより、入来メッセージを受信した受信時刻を画像によって報知することができる。よって、利用者は、視覚的にも入来メッセージを受信した受信時刻を知ることができる。
【0081】
また、上記MFP1は、S130およびS135の処理により、入来メッセージの送信元に関する送信元情報を、音声によって報知するための送信元報知用音声データに変換し、S320の処理により、送信元報知用音声データを送信している。
【0082】
したがって、テレビ3やオーディオ機器4では、送信元報知用音声データを再生することができ、これにより、入来メッセージの送信元に関する送信元情報を音声によって報知することができる。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は、MFP1において実行される処理の内容が第1実施形態とは相違するものの、ハードウェアの構成やネットワークの構成は第1実施形態と同様なので、以下の説明では、第1実施形態との相違点について詳細に説明することにし、第1実施形態と差異のない構成については、その説明を省略する。
【0083】
[記憶部に記憶されるデータ]
以下に説明する第2実施形態では、MFP1が、画像を表示可能なDLNA(登録商標)機器(例えば、テレビ3)と、画像を表示できないDLNA(登録商標)機器(例えば、オーディオ機器4)とのそれぞれに対し、ファイル名や内容が異なる音声データを配信するように構成される。上述の第1実施形態では、テレビ3であってもオーディオ機器4であっても、同じ音声データを配信する構成となっているので、この点で、第1実施形態と第2実施形態は相違する。
【0084】
より具体的な例を交えて説明すると、第2実施形態においても、MFP1の記憶部22には、図7に示すように、第1実施形態と同様のフォルダ群が設けられている。しかし、第1実施形態とは異なり、「録音メッセージデータフォルダ」内には、拡張子“ADPCM”を持つ音声データとして、「文字列“TEL”+連番.ADPCM」というファイル名を持つ第1音声ファイルと、「文字列“TEL”+連番+日付“DATE”+時刻“TIME”+電話番号“NUMBER”.ADPCM」というファイル名を持つ第2音声ファイルの2種類が保存されるようになっている。ファイル名を構成する文字列の内、日付“DATE”および時刻“TIME”は、受信日時を示す数字列であり、電話番号“NUMBER”は、相手先電話番号を示す数字列である。
【0085】
これら2種類の音声データに加え、第1実施形態同様のイメージデータ(JPEG方式で符号化された静止画データ)も保存されるので、1件の入来メッセージに対応するファイルとしては、3つのファイルが作成されることになる。これら3つのファイルは、ファイル名中の「文字列“TEL”+連番」の部分で、どの音声データと静止画データが一組になるのかを識別できるようになっている。
【0086】
以上のようなデータの内、第1音声ファイルは、画像を表示可能なDLNA(登録商標)機器(例えば、テレビ3)のために用意されたもので、上記S140の処理によって録音された入来メッセージのみが格納されている。
【0087】
一方、第2音声ファイルは、画像を表示できないDLNA(登録商標)機器(例えば、オーディオ機器4)のために用意されたもので、上記S125の処理によって録音された受信日時、上記S135の処理によって録音された送信元情報、および上記S140の処理によって録音された入来メッセージのすべてが格納されている。
【0088】
すなわち、上記S145の処理により、音声データを記憶部22に記憶する際には、単に受信日時、送信元情報、および入来メッセージのすべてを単一の音声ファイルに保存するのではなく、入来メッセージのみを第1音声ファイルに保存するとともに、受信日時、送信元情報、および入来メッセージのすべてを第2音声ファイルに保存して、2種類の音声ファイルを記憶部22に保存する。
【0089】
[ファイル送信処理]
次に、ファイル送信処理について、図8に基づいて説明する。以下に説明するファイル送信処理は、第1実施形態において説明したS45の処理に相当する処理である。
【0090】
ファイル送信処理を開始すると、MFP1は、まず、送信要求のあったDLNA(登録商標)機器に表示機能があるか否かを判断する(S410)。このS410の処理は、第1実施形態におけるS310の処理と同様の処理となる。
【0091】
S410の処理において、表示機能があると判断した場合(S410:YES)、MFP1は、受信日時・送信元情報表示用イメージデータを送信する(S415)。このS415の処理は、第1実施形態におけるS315の処理と同様の処理となる。
【0092】
続いて、MFP1は、先に説明した第1音声ファイルを送信する(S420)。このS420の処理で送信される第1音声ファイルは、既に説明した通り、図7に示した例で言えば、「録音メッセージデータフォルダ」内にある「文字列“TEL”+連番.ADPCM」というファイル名を持つファイルとなる。また、この第1音声ファイルには、音声データとして、入来メッセージのみが格納されている。なお、ファイル名中にある「文字列“TEL”+連番」の部分は、DLNA(登録商標)機器から指定されたものとなる。
【0093】
一方、S410の処理において、表示機能がないと判断した場合(S410:NO)、MFP1は、先に説明した第2音声ファイルを送信する(S425)。このS425の処理で送信される第2音声ファイルは、既に説明した通り、図7に示した例で言えば、「録音メッセージデータフォルダ」内にある「文字列“TEL”+連番+日付“DATE”+時刻“TIME”+電話番号“NUMBER”.ADPCM」というファイル名を持つファイルとなる。あるいは、電話番号“NUMBER”の部分については、電話番号をキーにしてMFP1が記憶しているアドレス帳をサーチすることにより、電話番号に対応する名前を検出することで、「文字列“TEL”+連番+日付“DATE”+時刻“TIME”+名前“NAME”.ADPCM」というファイル名にしてもよい。
【0094】
なお、この第2音声ファイルには、音声データとして、受信日時、送信元情報、および入来メッセージのすべてが格納されている。また、ファイル名中にある「文字列“TEL”+連番」の部分は、DLNA(登録商標)機器から指定されたものとなる。
【0095】
上記S420またはS425の処理において、第1音声ファイルまたは第2音声ファイルをテレビ3またはオーディオ機器4へ送信する際には、各ファイルに格納された音声データとともに、各ファイルのファイル名もテキストデータとしてテレビ3またはオーディオ機器4へ送信される。第2音声ファイルのファイル名には、既に説明した通り、受信日時や相手先電話番号(=送信元情報)を示す数字列が含まれており、第2音声ファイルのファイル名をオーディオ機器4へ送信することにより、受信日時・送信元情報を示す文字列を含むテキストデータを、オーディオ機器4へ送信したことになる。
【0096】
以上のようにしてS420またはS425の処理を終えたら、ファイル送信処理を終了する。
なお、以上説明したファイル送信処理により、受信日時・送信元情報表示用イメージデータを受信したテレビ3側では、第1実施形態の場合と同様に、受信したイメージデータに基づく画像を表示する。
【0097】
一方、以上説明したファイル送信処理により、第2音声ファイルを受信したオーディオ機器4側では、音声によって受信日時・送信元情報を再生するとともに、テキスト表示ができる表示部にファイル名を表示することで、受信日時・送信元情報相当の情報を表示する。
【0098】
より具体的な例を挙げれば、オーディオ機器4の表示部には「TEL−20060808−05212341234.ADPCM」といった形で、「日付」や「相手の電話番号」が含まれるファイル名が表示される。あるいは、「TEL−20060808−ITOU.ADPCM」といった形で、「日付」や「相手の電話番号に基づいてアドレス帳から検出した相手の名前」が含まれるファイル名が表示される。
【0099】
[第2実施形態の効果]
以上説明したように、上記MFP1によれば、送信先がテレビ3である場合には、S415の処理により、受信日時・送信元情報表示用イメージデータを送信し、S420の処理により、入来メッセージのみを含む音声データを送信することができる。
【0100】
したがって、テレビ3では、入来メッセージを再生することができ、時刻報知用画像データに基づく画像を表示することができる。また、第1実施形態とは異なり、受信日時および送信元情報を画像で表示する場合には、受信日時および送信元情報を音声では再生しないので、第1実施形態に比べ、より短時間で音声の再生を完了させることができる。
【0101】
また、上記MFP1によれば、送信先がオーディオ機器4である場合には、S425の処理により、受信日時、送信元情報、および入来メッセージのすべてを含む音声データを送信することができる。
【0102】
したがって、オーディオ機器4では、画像を表示することができなくても、音声で受信日時および送信元情報を確認することができる。また、第1実施形態とは異なり、受信日時および送信元情報をファイル名の一部を構成する文字列としてオーディオ機器4へ伝達するので、オーディオ機器4では、ファイル名を表示するだけで、利用者に対して受信日時および送信元情報を報知することができる。
(3)第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態も、MFP1において実行される処理の内容が第1実施形態や第2実施形態とは相違するものの、ハードウェアの構成やネットワークの構成は第1実施形態と同様なので、以下の説明では、第1実施形態および第2実施形態との相違点について詳細に説明することにし、第1実施形態や第2実施形態と差異のない構成については、その説明を省略する。
【0103】
[電話着信処理]
以下に説明する電話着信処理は、第1実施形態において説明したS15の処理に相当する処理であり、図3に示した電話着信処理の代わりに採用される処理である。
【0104】
図9は、第3実施形態においてMFP1が実行する電話着信処理を示すフローチャートである。
以下に説明する処理の内、S510〜S540の処理は、S110〜S140と同等な処理なので、簡潔に説明する。
【0105】
すなわち、電話着信処理を開始すると、MFP1は、まず、利用者が電話に出るか否かを判断する(S510)。S510の処理において、電話に出るとの判断がなされた場合(S510:YES)、MFP1は、通常通話を行うための処理を実行し(S515)、図9に示した電話着信処理を終了する。
【0106】
一方、S510の処理において、電話に出ないとの判断がなされた場合(S510:NO)、MFP1は、応答メッセージを再生する(S520)。そして、受信日時を録音し(S525)、相手先電話番号ありか否かを判断し(S530)、相手先電話番号ありの場合は(S530:YES)、送信元情報を録音して(S535)、S540の処理へと進む。また、S530の処理において、相手先電話番号なしの場合は(S530:NO)、S535の処理はスキップされて、S540の処理へと進む。
【0107】
S540の処理では、通信先となる他の電話機から送信されてくる入来メッセージを録音する(S540)。そして、S525の処理で録音された受信日時、S535の処理で録音された送信元情報、およびS540の処理で録音された入来メッセージを、1件分のメッセージとして記憶部22に記憶する(S545)。
【0108】
こうしてS545の処理を終えたら、続いて、MFP1は、S525の処理で録音された受信日時、S535の処理で録音された送信元情報、およびS540の処理で録音された入来メッセージの音声データをオーディオ部とし、さらに、受信日時、送信元情報の表示用イメージデータをビデオ部として、これらオーディオ部およびビデオ部を合成して動画(MPEG)データ化し、記憶部に保存する(S550)。
【0109】
S550の処理で作成される動画(MPEG)データのオーディオ部は、上記第1実施形態におけるS145の処理で記憶部22に記憶される1件分のメッセージと、同等な音声データとなる。また、S550の処理で作成される動画(MPEG)データのビデオ部は、上記第1実施形態におけるS150の処理で記憶部22に記憶される表示用イメージデータ(静止画)と同内容の動画データ(すなわち、所定時間にわたって静止画が表示される動画データ)となる。そして、これらのオーディオ部およびビデオ部が多重化されて1つの動画データとされ、この動画データが記憶部22にファイルとして保存される。
【0110】
より詳しくは、図10に示すように、MFP1の記憶部22には、「Audioフォルダ」、「Imageフォルダ」、「Videoフォルダ」などのフォルダ群が設けられ、その中の「Videoフォルダ」内に、「録音メッセージVideoデータフォルダ」、「TV電話データフォルダ」などが設けられている。
【0111】
S550の処理で作成されるファイルは、文字列“TEL”+連番.拡張子“MPEG”」という形式のファイル名で、「録音メッセージVideoデータフォルダ」に保存されることになる。
【0112】
なお、MFP1にTV電話機能を有する場合であって、他の電話機から送信されてくる入来メッセージが、TV電話によるメッセージである場合(すなわち、画像および音声が送信されてくる場合)には、その入来メッセージを録画し、この録画したTV電話データと、受信日時、送信元情報の表示用イメージデータと合成した動画データを、記憶部22の「TV電話データフォルダ」内に記憶するようにしてもよい。
【0113】
[ファイル送信処理]
次に、ファイル送信処理について、図11に基づいて説明する。以下に説明するファイル送信処理は、第1実施形態において説明したS45の処理に相当する処理である。
【0114】
ファイル送信処理を開始すると、MFP1は、まず、送信要求のあったDLNA(登録商標)機器に表示機能があるか否かを判断する(S610)。このS610の処理は、第1実施形態におけるS310の処理や、第2実施形態におけるS410の処理と同様の処理となる。
【0115】
S610の処理において、表示機能があると判断した場合(S610:YES)、MFP1は、受信日時、送信元情報、入来メッセージのMPEGデータを送信する(S620)。すなわち、上記S550の処理で作成されたMPEGデータを、表示機能のあるDLNA(登録商標)機器(本実施形態の場合はテレビ3)に対して送信する。
【0116】
一方、S610の処理において、表示機能がないと判断した場合(S610:NO)、MFP1は、受信日時、送信元情報、入来メッセージの音声データを送信する(S625)。このS625の処理で送信される音声データは、上記S545の処理で作成されたものであり、第1実施形態の場合と同様のものである。
【0117】
以上のようにしてS620またはS625の処理を終えたら、ファイル送信処理を終了する。
なお、以上説明したファイル送信処理により、MPEGデータを受信したテレビ3側では、受信したMPEGデータに基づく動画(映像および音声)を表示および再生する。
【0118】
一方、以上説明したファイル送信処理により、音声ファイルを受信したオーディオ機器4側では、音声によって受信日時・送信元情報を再生する。
[第3実施形態の効果]
以上説明したように、上記MFP1によれば、送信先がテレビ3である場合には、S615の処理により、MPEGデータを送信することができる。
【0119】
したがって、テレビ3では、受信日時および送信元情報を映像として表示しながら、入来メッセージを音声で再生することができる。
(4)変形例等
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
【0120】
例えば、上記実施形態では、本発明の通信装置としてMFP1を例示したが、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備えるか否かは任意である。
また、上記実施形態において、MFP1、テレビ3、オーディオ機器4は、DLNA(登録商標)ガイドライン準拠の通信方式でコンテンツとなるデータの送受信を行うものであったが、これに限らない。すなわち、上記実施形態同様のデータ送受信を実現できるのであれば、その通信方式自体について、DLNA(登録商標)ガイドライン準拠の通信方式とするか否かは任意である。
【0121】
また、上記実施形態において、「電話着信処理」では、応答メッセージの再生、受信日時の録音、送信元情報の録音、および入来メッセージの録音を、この順序で実行する旨を説明したが、これに限らない。例えば、応答メッセージの再生と並行して受信日時や送信元情報の録音を行ったり、入来メッセージの録音後に受信日時の録音や送信元情報の録音を行ったりしてもよく、この順序は任意に変更することができる。
【0122】
また、上記実施形態では言及していないが、受信日時の録音、送信元情報の録音、および入来メッセージの録音は、この順序で実施しながら、これらすべてが録音された1つのファイルを生成してもよい。あるいは、適当な順序で実施して、それぞれが録音された複数の仮ファイルを生成した上で、それら複数の仮ファイルを合成して1つのファイルを完成させるようにしてもよい。
【0123】
また、上記実施形態では言及していないが、録音メッセージは、MFP1において、上記実施形態の如くADPCM形式の音声データとして保存してもよいし、ADPCM形式以外のデータ形式を持つ音声データ(例えば、MP3形式の音声データ)として保存してもよい。また、ADPCM形式の音声データとして保存した場合、ADPCM形式の音声データをそのままDLNA(登録商標)機器へ送信してもよいし、ADPCM形式以外のデータ形式を持つ音声データ(例えば、MP3形式の音声データ)に変換した上で、DLNA(登録商標)機器へ送信してもよい。いずれの場合とも、最終的にDLNA(登録商標)機器が受け取る音声データのデータ形式に対応したデコーダを、DLNA(登録商標)機器側に設ける必要がある。ちなみに、DLNA(登録商標)ガイドラインでは、機器が標準でサポートすべき音声データのデータ形式が規定されている。したがって、この規定に従ったデータ形式で音声データをMFP1側からDLNA(登録商標)機器側へ送信するように構成すれば、標準的なDLNA(登録商標)機器が備えていない録音メッセージ専用のデコーダを、別途DLNA(登録商標)機器側に追加しなくてもよい。
【0124】
また、上記各実施形態は、異なるMFP1を想定して説明したものであるが、単一のMFPの設定を切り替えることにより、上記各実施形態のいずれかに切り替わるような構成を採用してもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、テレビ側で表示するための静止画データや動画データに、送信元情報として、電話番号や相手先の名前を表示するようにしてあったが、個々の電話番号に対応する各種情報がMFP1の備えるアドレス帳内に登録されていれば、そのような各種情報を表示可能な静止画データや動画データとしてもよい。例えば、MFP1の備えるアドレス帳内に個々の電話番号に対応するイラストや写真、背景画像の色設定などが登録してあれば、イラストや写真を表示する静止画データや動画データとしたり、設定された色の背景画像が表示される静止画データや動画データとしたりすることができる。
【0126】
また、上記第2実施形態では、入来メッセージのみが格納された第1音声ファイルと、
受信日時、送信元情報、および入来メッセージのすべてが格納された第2音声ファイルとを、記憶部22に保存する例を示したが、同等な機能を実現する方法は他にも考え得る。例えば、受信日時のみが格納されたファイルAと、送信元情報のみが格納されたファイルBと、入来メッセージのみが格納されたファイルCとを、記憶部22に保存し、画像表示機能がある場合には音声としてはファイルCのみを送信する一方、画像表示機能がない場合には音声としてファイルA,B,Cのすべてを送信するといった構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】MFPを備えたネットワークシステムを示すブロック図。
【図2】第1実施形態のMFPが実行する処理の概要を示すフローチャート。
【図3】第1実施形態のMFPが実行する電話着信処理を示すフローチャート。
【図4】第1実施形態のMFPが備える記憶部内のデータ構造を示す説明図。
【図5】第1実施形態のMFPが実行するファイル一覧転送処理を示すフローチャート。
【図6】第1実施形態のMFPが実行するファイル送信処理を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態のMFPが備える記憶部内のデータ構造を示す説明図。
【図8】第2実施形態のMFPが実行するファイル送信処理を示すフローチャート。
【図9】第3実施形態のMFPが実行する電話着信処理を示すフローチャート。
【図10】第3実施形態のMFPが備える記憶部内のデータ構造を示す説明図。
【図11】第3実施形態のMFPが実行するファイル送信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0128】
1・・・MFP、2・・・ルーター、3・・・テレビ、4・・・オーディオ機器、5・・・LAN、6・・・インターネット回線、7・・・PSTN回線、8・・・IP電話機、9・・・アナログ電話機、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・パネル部、15・・・読取部、16・・・印刷部、17・・・LAN制御部、18・・・NCU、19・・・MODEM/音声CODEC、20・・・ハンドセット、21・・・本体スピーカ、22・・・記憶部。
【出願人】 【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
【出願日】 平成18年8月21日(2006.8.21)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉

【識別番号】100129090
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 謙史


【公開番号】 特開2008−48341(P2008−48341A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−224331(P2006−224331)