| 【発明の名称】 |
映像信号処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 佳樹
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| 【要約】 |
【課題】固定長化される単位で映像信号のレベル判定を行うことにより、最適な量子化が行われるような制御することができる映像信号処理装置を提供する。
【構成】大ブロックレベル判別手段から出力された第1のレベル値と、小ブロックレベル判別手段から出力された第2のレベル値と、DC検出手段から出力された直流係数と、AC検出手段から出力された交流係数に基づいて量子化手段を制御するすることにより、最適な量子化を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力したデジタル映像信号から隣接する複数個の標本値を集めた小ブロックと、前記小ブロックを含む大ブロックを構成し出力するシャフリング手段と、 前記小ブロックの映像信号レベル値を判別する小ブロックレベル判別手段と、 前記大ブロックの映像信号レベル値を判別する大ブロックレベル判別手段と、 前記シャフリング手段から出力される映像信号を直交係数に変換する直交変換手段と、 前記直交係数のDC係数を検出して出力するDC検出手段と、 前記直交係数のAC係数を検出して出力するAC検出手段と、 前記直交係数を量子化する量子化手段と、 前記量子化手段を制御するクラス判別手段とを備え、 前記クラス判別手段は、前記大ブロックレベル判別手段から出力された第1のレベル値と、前記小ブロックレベル判別手段から出力された第2のレベル値と、前記DC係数と、前記AC係数とに基づいて前記量子化手段のパラメータ決定することを特徴とする映像信号処理装置。 【請求項2】 前記大ブロックレベル判別手段は、入力値が第1のしきい値より小さい場合と第2のしきい値より大きい場合はレベル1、第1のしきい値より大きく第2のしきい値より小さい場合はレベル0を出力する事を特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置 【請求項3】 前記小ブロックレベル判別手段は、入力値が第1のしきい値より小さい場合と第2のしきい値より大きい場合はレベル1、第1のしきい値より大きく第2のしきい値より小さい場合はレベル0を出力する事を特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置 【請求項4】 前記AC検出手段は、前記直交変換手段から出力された64個の直交係数から、DC係数を除いた63個のAC係数値の総和を出力することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。 【請求項5】 前記DC検出手段は、前記直交変換手段から出力された64個の直交係数から、DC係数を検出し出力することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。 【請求項6】 前記クラス判別手段は、前記大ブロックレベル判別手段において大ブロックの映像信号のレベルが予め定められた第1と第2のしきい値の範囲であり、かつ前記小ブロックレベル判別手段において小ブロックの映像信号のレベルが予め定められた第3のしきい値より大きい、もしくは予め定められた第4のしきい値より小さいと判別した場合には粗い量子化を行なうように量子化手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。 【請求項7】 前記クラス判別手段は、AC検出手段から出力されたAC係数の絶対値の総和が小さいブロックと、AC検出手段から出力されたAC係数の絶対値の総和が大きく、かつ前記DC検出手段から出力されたDC係数が大きいブロックとに対して細かい量子化を行なうように量子化手段を制御することを特徴とする請求項1および請求項6に記載の映像信号処理装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、映像に応じた最適な量子化が行われるように制御を行う映像信号処理装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 アナログ映像信号をデジタル化して記録再生する機器は、業務用D1,D3から始まり、民生用としてはDV方式によるカメラ一体型ムービー(以下ムービーと略す)、また据え置きビデオテープレコーダー(以下VTRと略す)がある。 【0003】 このDV方式のムービー等では、データ量の固定長化が施され、圧縮率が1/5であるフレーム内符号化が行われるDVフォーマットが採用されている。実際にはビデオセグメントと呼ばれる単位で、所定のターゲットビットを越えないように固定長化が行われている。 【0004】 DVフォーマットでは、映像の特性上、必要な情報が低周波領域に集中することを利用して、まず1フレームの映像を8×8画素ブロックに分割し、直交変換を行う。続いて直交変換後の高周波の係数を割算する量子化を行い、係数の出現確立により符号語を変化させる可変長符号化が行われ、固定長化される。ここで量子化では、符号化後のデータ量が一定になるように量子化ステップを変化させ、クラスナンバー、量子化ナンバー等の各パラメータの制御を行う。 【0005】 これらDV方式のムービーにおいて、映像の視覚的に目立つ部分に発生する歪みを低減させるための手段として、特許文献1が示されている。特許文献1では、図4のような構成をしており、映像信号の振幅レベルに応じたランク付けを行い、かつ直交変換係数、交流係数に基づいて量子化を制御することにより、映像の視覚的に目立つ部分を含むブロックに生じる量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐことが可能となる。 【特許文献1】特開平7−298262号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、前記従来の構成では、直交変換を行うブロック(8×8画素)の映像信号の振幅レベルによりランク付けを行い、量子化を行うために、画面全体が低輝度/高輝度で滑らかに変化する映像の場合は、AC成分値が存在するにもかかわらず、粗い量子化を行う制御が働くため、再生映像においてブロック上のモザイク映像となるという課題を有していた。 【0007】 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、固定長化される単位で映像信号のレベル判定を行うことにより、最適な量子化が行われるような制御が可能となる映像信号処理装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 前記従来の課題を解決するために、本発明の映像信号処理装置は、入力したデジタル映像信号から隣接する複数個の標本値を集めた小ブロックと、前記小ブロックを含む大ブロックを構成し出力するシャフリング手段と、前記小ブロックの映像信号レベル値を判別する小ブロックレベル判別手段と、前記大ブロックの映像信号レベル値を判別する大ブロックレベル判別手段と、前記シャフリング手段から出力される映像信号を直交係数に変換する直交変換手段と、前記直交係数のDC係数を検出して出力するDC検出手段と、前記直交係数のAC係数を検出して出力するAC検出手段と、前記直交係数を量子化する量子化手段と、前記量子化手段を制御するクラス判別手段とを備え、前記クラス判別手段は、前記大ブロックレベル判別手段から出力された第1のレベル値と、前記小ブロックレベル判別手段から出力された第2のレベル値と、前記DC係数と、前記AC係数とに基づいて前記量子化手段のパラメータ決定することを特徴としたものである。 【0009】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記大ブロックレベル判別手段は、入力値が第1のしきい値より小さい場合と第2のしきい値より大きい場合はレベル1、第1のしきい値より大きく第2のしきい値より小さい場合はレベル0を出力する事を特徴としたものである。 【0010】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記小ブロックレベル判別手段は、入力値が第1のしきい値より小さい場合と第2のしきい値より大きい場合はレベル1、第1のしきい値より大きく第2のしきい値より小さい場合はレベル0を出力する事を特徴としたものである。 【0011】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記AC検出手段は、前記直交変換手段から出力された64個の直交係数から、DC係数を除いた63個のAC係数値の総和を出力することを特徴としたものである。 【0012】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記DC検出手段は、前記直交変換手段から出力された64個の直交係数から、DC係数を検出し出力することを特徴としたものである。 【0013】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記クラス判別手段は、前記大ブロックレベル判別手段において大ブロックの映像信号のレベルが予め定められた第1と第2のしきい値の範囲であり、かつ前記小ブロックレベル判別手段において小ブロックの映像信号のレベルが予め定められた第3のしきい値より大きい、もしくは予め定められた第4のしきい値より小さいと判別した場合には粗い量子化を行なうように量子化手段を制御することを特徴としたものである。 【0014】 さらに本発明の映像信号処理装置は、前記クラス判別手段は、AC検出手段から出力されたAC係数の絶対値の総和が小さいブロックと、AC検出手段から出力されたAC係数の絶対値の総和が大きく、かつ前記DC検出手段から出力されたDC係数が大きいブロックとに対して細かい量子化を行なうように量子化手段を制御することを特徴としたものである。 【発明の効果】 【0015】 本発明の映像信号処理装置によれば、直交変換を行うブロック毎に行うレベル判別と、固定長化を行うブロック毎に行うレベル判別により、従来より細かい量子化制御が可能になり、入力された映像に応じて最適な量子化が行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下に、本発明の映像信号処理装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。 【実施例1】 【0017】 図1は、本発明の第1の実施例における映像信号処理装置の構成を示すブロック図を示す。 【0018】 図1において、入力端子1は、映像信号である輝度信号と色差信号を8ビットに標本化した映像信号を入力する。 【0019】 シャフリング手段2は、まず入力端子1から入力された映像信号の輝度信号と色差信号のブロック化を行う。1画面上から、直交変換を行うブロック単位(以下、DCTブロックと略す)の8×8画素のブロックに分割し、このDCTブロックを1画面上の同じ位置に存在する輝度信号と色差信号をまとめてマクロブロックを形成し、このマクロブロックを隣接しない1画面上から予め定められた順序で5つ取り出し、固定長化を行うブロック(以下、ビデオセグメントと略す)を構成する。続いて、構成されたビデオセグメントから、ブロックを構成した順に順次DCTブロック単位の映像信号を出力する。 【0020】 大ブロックレベル判別手段3は、大ブロック単位の映像信号のレベル値を判別する。本実施例1では、固定長化ブロックであるビデオセグメント単位で、映像信号の振幅レベルの平均値を演算し、その平均振幅レベルに応じてレベル情報を出力する。たとえば、図2のように映像信号の振幅範囲を0〜255としたとき、上記ビデオセグメント内の輝度信号の平均振幅レベルが200以上、または50以下の時をレベル1とし、上記以外、平均振幅レベルが51以上、199以下の時をレベル0と判断する。すなわちビデオセグメント単位で、直交変換前の映像信号の平均振幅レベルが非常に小さい、あるいは非常に大きいブロックをレベル1、その中間の平均振幅レベルを持つブロックをレベル0と判別する。 【0021】 直交変換前の映像信号4は、シャフリング手段2から出力された直交変換処理が行われるDCTブロック単位の映像信号である。 【0022】 小ブロックレベル判別手段5は、小ブロック単位の映像信号のレベル値を判別する。本実施例1では、直交変換を行うブロックであるDCTブロック単位で、ブロック内の映像信号の振幅レベルに応じてランク付けを行い、ランク値を出力する。たとえば、図3のように映像信号の振幅範囲を0〜255としたとき、ブロック内の最小レベルが200以上、または最大レベルが50以下の時をランク1とし、ブロック内の全ての振幅レベルが51以上、199以下の時をランク0と判別する。すなわちDCTブロック単位で、直交変換前の映像信号の振幅レベルが非常に小さいブロック、あるいは非常に大きいブロックをランク1、その中間の振幅レベルを持つブロックをランク0と判別する。 【0023】 直交変換手段6は、入力されたDCTブロック単位の映像信号を直交変換し、直交係数(DC係数とAC係数)を出力する。 【0024】 AC検出手段7は、直交変換手段6から出力された64個の直交係数から、DC係数を除いた63個のAC係数値の総和を演算し出力する。 【0025】 DC検出手段8は、直交変換手段6から出力された64個の直交係数から、DC係数を検出し出力する。 【0026】 クラス判別手段9は、大ブロックレベル判別手段3から出力されたレベル情報と、小ブロックレベル判別手段5から出力されたランク情報と、AC検出手段7から出力されたAC係数の絶対値の総和と、DC検出手段8から出力されたDC係数とに基づいて、量子化の手段を決定する。具体的には、ブロック毎の信号を(表1)に記載した規則に基づきクラス分けをする。たとえば、入力ブロック信号が輝度信号の場合において、レベル0、ランク1のときは、各AC係数の絶対値の総和に限らずクラス値を3に設定し、粗く量子化が行われるように制御する。また、レベル0、ランク0のとき、またはレベル1のときは、表1に示したように各AC係数の絶対値の総和が大きくなるに従って、クラス値を大きくして、量子化ステップを変化させる。入力ブロック信号が色差信号の場合においても、輝度信号の場合と同様の制御を行う。 【0027】 【表1】
【0028】 量子化手段10は、クラス判別手段9から出力されるクラス判別情報に基づき、直交変換手段6から出力したブロックの直交係数を量子化する。出力端子11は、量子化された信号を出力する。 【0029】 以上のように、本実施例1においてはレベル0つまり通常の映像においては、従来のランク付けによるクラス値を設定するために、映像の視覚的に目立つ部分に含むブロックに生じる量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐことが出来る。また、レベル1つまり画面全体が低輝度/高輝度で滑らかに変化する映像においては、粗く量子化を行わないようなクラス値を設定することとなり粗く量子化を行わないようなクラス値を設定するために、映像の視覚的に目立たない部分であっても量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐことができる。 【0030】 また、本実施例1では、前述した固定長化単位のビデオセグメントではなく、1画面全体におけるレベル判別を行うように構成したことにより、より映像に応じた量子化を行うことが可能となり、映像の視覚的に目立たない部分であっても量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐこともできる。 【0031】 また、本実施例1では、前述した機能を実現するように構成された一部の回路を含み、装置内に格納されたソフトウェアのプログラムの制御と合わせて、実施例と同様の機能を実現したことにより、よりプログラマブルな量子化の制御が可能となり、映像の視覚的に目立たない部分であっても量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐこともできる。 【産業上の利用可能性】 【0032】 本発明にかかる映像信号処理装置は、映像の視覚的に目立たない部分であっても量子化誤差を低減し、画質劣化を防ぐことが可能な機能を有し、映像に応じた最適な量子化が行うことが可能な装置として有用である。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の実施例1における映像信号処理装置の構成を示すブロック図 【図2】本発明の実施例1における映像信号処理装置における映像信号のレベル判別を説明する図 【図3】本発明の実施例1における映像信号処理装置における映像信号のランク付けを説明する図 【図4】従来の映像信号処理装置のブロック図 【符号の説明】 【0034】 1 信号入力端子 2 ブロック化手段 3 大ブロックレベル判別手段 4 DCTブロック単位の映像信号 5 小ブロックレベル判別手段 6 直交変換手段 7 AC検出手段 8 DC検出手段 9 クラス判別手段 10 量子化手段 11 信号出力端子
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月21日(2006.8.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−48301(P2008−48301A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223812(P2006−223812) |
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