| 【発明の名称】 |
文書管理装置、筆記処理装置、及びプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】小松原 弘文
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| 【要約】 |
【課題】同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記が錯綜することなく電子文書に効率よく反映されるようにする。
【構成】クライアント10では、受付部11が第1の電子文書の印刷指示を受信し、文書生成部12が1つの第2の電子文書を生成し、文書PDL生成部13が文書画像印刷用の文書PDLを生成し、コード画像生成部14が媒体ID及び座標を含むコード画像を生成し、出力PDL生成部15が文書PDLにコード画像を設定して出力PDLを生成し、送信部18が出力PDLを画像形成装置に送信する。一方、受信部16が画像形成装置から印刷完了報告を受信すると、管理情報生成部17が媒体IDと第2の電子文書とを対応付けた管理情報を生成し、送信部18が第2の電子文書と管理情報とをサーバに送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の電子文書を印刷する際に指定された印刷部数を認識する認識手段と、 前記第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを反映させるために、前記印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を生成する生成手段と を備えたことを特徴とする文書管理装置。 【請求項2】 前記生成手段は、前記第1の電子文書が印刷された前記媒体における印刷イメージが反映された前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。 【請求項3】 前記生成手段は、前記印刷イメージの変更が制限された前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項2記載の文書管理装置。 【請求項4】 前記生成手段は、前記第1の電子文書の1回の印刷において、1つの前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。 【請求項5】 前記生成手段は、前記第1の電子文書の1回の印刷において、当該第1の電子文書のページ数と同じ数の前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。 【請求項6】 前記生成手段は、前記筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を後で生成するために、前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。 【請求項7】 前記生成手段は、前記筆記データを反映させる対象の電子文書を生成することなく、前記第2の電子文書に当該筆記データを反映させた状態を実現するために、当該第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。 【請求項8】 印刷部数を指定して第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する取得手段と、 前記第1の電子文書を印刷する際に生成された前記印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を用い、前記取得手段により取得された前記筆記データを所定の電子文書に関連付けて記憶する記憶手段と を備えたことを特徴とする筆記処理装置。 【請求項9】 前記記憶手段は、前記第2の電子文書に基づいて生成された第3の電子文書を、前記筆記データを付加した状態で記憶することを特徴とする請求項8記載の筆記処理装置。 【請求項10】 前記記憶手段は、前記第2の電子文書と、前記筆記データと、当該第2の電子文書における当該筆記データが付加された位置との対応関係を記憶することを特徴とする請求項8記載の筆記処理装置。 【請求項11】 第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する取得手段と、 前記取得手段により前記筆記データが取得されると、前記第1の電子文書を印刷する際に生成された第2の電子文書に基づいて、当該筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を生成する生成手段と、 前記取得手段により取得された前記筆記データを、前記生成手段により生成された前記第3の電子文書に関連付けて記憶する記憶手段と を備えたことを特徴とする筆記処理装置。 【請求項12】 コンピュータに、 第1の電子文書を印刷する際に指定された印刷部数を認識する機能と、 前記第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを反映させるために、前記印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を生成する機能と を実現させるためのプログラム。 【請求項13】 前記生成する機能では、前記筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を後で生成するために、前記第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項12記載のプログラム。 【請求項14】 前記生成する機能では、前記筆記データを反映させる対象の電子文書を生成することなく、前記第2の電子文書に当該筆記データを反映させた状態を実現するために、当該第2の電子文書を生成することを特徴とする請求項12記載のプログラム。 【請求項15】 コンピュータに、 印刷部数を指定して第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する機能と、 前記第1の電子文書を印刷する際に生成された前記印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を用い、前記筆記データを所定の電子文書に関連付けて所定の記憶装置に記憶する機能と を実現させるためのプログラム。 【請求項16】 前記記憶する機能では、前記第2の電子文書に基づいて生成された第3の電子文書を、前記筆記データを付加した状態で記憶することを特徴とする請求項15記載のプログラム。 【請求項17】 前記記憶する機能では、前記第2の電子文書と、前記筆記データと、当該第2の電子文書における当該筆記データが付加された位置との対応関係を記憶することを特徴とする請求項15記載のプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、文書管理装置、筆記処理装置、及びプログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 媒体の加筆前情報に対して加筆記入した情報をリアルタイムに関連付けることができる技術は既に知られている(例えば、特許文献1参照)。 特許文献1では、ペン型の座標入力装置が、媒体への筆記時に、媒体の表面上における位置を示す座標情報、媒体上の文書を一意的に識別するための情報である文書情報等を取得する。そして、媒体上で筆記した内容を文書にあたかも加筆するかのように、その文書の文書データに座標情報等を付加している。 【0003】 【特許文献1】特開2004−295905号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、電子文書を印刷する際に印刷部数を指定し、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力することがよく行われている。このような場合、1つの電子文書に対して複数の印刷文書が存在することとなる。そのため、例えば、複数のユーザが1つの電子文書を共有するような場合には、異なる印刷文書に対する筆記内容が同じ電子文書に反映されてしまうという課題があった。 そこで、異なる印刷文書に対する筆記内容を分けて管理できるように電子文書と印刷文書とを対応付けておくことが望まれる。また、その場合、印刷文書に対する筆記内容を電子文書に反映させる必要が生じたときにこのような対応付けを行うようにすることが、メモリの使用効率の観点からは好ましい。 【0005】 本発明は、以上のような背景の下でなされたものであって、その目的は、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記が錯綜することなく電子文書に効率よく反映されるようにすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の文書管理装置は、第1の電子文書を印刷する際に指定された印刷部数を認識する認識手段と、第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを反映させるために、印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を生成する生成手段とを備えている。 【0007】 ここで、生成手段は、第1の電子文書が印刷された媒体における印刷イメージが反映された第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 また、生成手段は、印刷イメージの変更が制限された第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 一方、生成手段は、第1の電子文書の1回の印刷において、1つの第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 また、生成手段は、第1の電子文書の1回の印刷において、第1の電子文書のページ数と同じ数の第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 更に、生成手段は、筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を後で生成するために、第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 更にまた、生成手段は、筆記データを反映させる対象の電子文書を生成することなく、第2の電子文書に筆記データを反映させた状態を実現するために、第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 【0008】 本発明の第1の筆記処理装置は、印刷部数を指定して第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する取得手段と、第1の電子文書を印刷する際に生成された印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を用い、取得手段により取得された筆記データを所定の電子文書に関連付けて記憶する記憶手段とを備えている。 【0009】 ここで、記憶手段は、第2の電子文書に基づいて生成された第3の電子文書を、筆記データを付加した状態で記憶するようにしてもよい。 また、記憶手段は、第2の電子文書と、筆記データと、第2の電子文書における筆記データが付加された位置との対応関係を記憶するようにしてもよい。 【0010】 本発明の第2の筆記処理装置は、第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する取得手段と、この取得手段により筆記データが取得されると、第1の電子文書を印刷する際に生成された第2の電子文書に基づいて、筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を生成する生成手段と、取得手段により取得された筆記データを、生成手段により生成された第3の電子文書に関連付けて記憶する記憶手段とを備えている。 【0011】 本発明の第1のプログラムは、コンピュータに、第1の電子文書を印刷する際に指定された印刷部数を認識する機能と、第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを反映させるために、印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を生成する機能とを実現させるためのものである。 【0012】 ここで、生成する機能では、筆記データを反映させる対象の第3の電子文書を後で生成するために、第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 また、生成する機能では、筆記データを反映させる対象の電子文書を生成することなく、第2の電子文書に筆記データを反映させた状態を実現するために、第2の電子文書を生成するようにしてもよい。 【0013】 本発明の第2のプログラムは、コンピュータに、印刷部数を指定して第1の電子文書が印刷された媒体に対する筆記を電子化した筆記データを取得する機能と、第1の電子文書を印刷する際に生成された印刷部数に依存しない数の第2の電子文書を用い、筆記データを所定の電子文書に関連付けて所定の記憶装置に記憶する機能とを実現させるためのものである。 【0014】 ここで、記憶する機能では、第2の電子文書に基づいて生成された第3の電子文書を、筆記データを付加した状態で記憶するようにしてもよい。 また、記憶する機能では、第2の電子文書と、筆記データと、第2の電子文書における筆記データが付加された位置との対応関係を記憶するようにしてもよい。 【発明の効果】 【0015】 請求項1の発明には、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記が錯綜することなく電子文書に効率よく反映されるようになるという効果がある。 請求項2の発明には、筆記が電子文書の適切な位置に反映されるようになるという効果がある。 請求項3の発明には、筆記が反映される電子文書の改変を防止することができるという効果がある。 請求項4の発明には、例えば印刷文書のセット内で異なる媒体に筆記する場合の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項5の発明には、例えば印刷文書のセット内で同じ媒体に筆記する場合の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項6の発明には、電子文書に筆記を反映させて表示する際の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項7の発明には、電子文書に筆記を反映させて記憶する際のメモリの使用効率を向上することができるという効果がある。 請求項8の発明には、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記を錯綜することなく電子文書に効率よく反映することができるという効果がある。 請求項9の発明には、電子文書に筆記を反映させて表示する際の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項10の発明には、電子文書に筆記を反映させて記憶する際のメモリの使用効率を向上することができるという効果がある。 請求項11の発明には、異なる印刷文書に対する筆記を錯綜することなく電子文書に効率よく反映することができるという効果がある。 請求項12の発明には、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記が錯綜することなく電子文書に効率よく反映されるようになるという効果がある。 請求項13の発明には、電子文書に筆記を反映させて表示する際の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項14の発明には、電子文書に筆記を反映させて記憶する際のメモリの使用効率を向上することができるという効果がある。 請求項15の発明には、同一の電子文書から複数部の印刷文書を出力した場合に、異なる印刷文書に対する筆記を錯綜することなく電子文書に効率よく反映することができるという効果がある。 請求項16の発明には、電子文書に筆記を反映させて表示する際の処理効率を向上することができるという効果がある。 請求項17の発明には、電子文書に筆記を反映させて記憶する際のメモリの使用効率を向上することができるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。 本実施の形態では、紙等の媒体に対し、印刷対象の電子文書(以下、「第1の電子文書」という)を画像化した文書画像に加え、コード画像を印刷する。コード画像とは、識別情報及び位置情報を符号化して得られる識別符号及び位置符号を画像化したものである。ここで、識別情報とは、媒体を一意に識別する情報であり、位置情報とは、媒体上の座標を表す情報である。 【0017】 そして、本実施の形態では、このような画像が印刷された媒体に対して電子ペンで筆記する。これにより、コード画像に含まれる位置情報に基づいて筆記データが生成される。また、コード画像に含まれる識別情報に基づいて、筆記データを反映させるために用いられる電子文書(以下、「第2の電子文書」という)が特定される。そして、この特定された第2の電子文書を用いて電子文書に筆記データが付加される。 【0018】 尚、本明細書では、「電子文書」の文言を用いるが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。 また、上述したように、以下では、コード画像に含める識別情報として媒体の識別情報を想定する。従って、本実施の形態において単に「識別情報」というときは、特に断らない限り、媒体の識別情報を指すものとする。 更に、以下では、説明を簡単にするために、識別情報と位置情報とは明確に区別して用いる。しかしながら、媒体ごとに異なる位置情報をコード画像に埋め込み、その位置情報の違いにより媒体を識別するという手法もある。そこで、このような手法を採用した場合は、位置情報に媒体を識別する機能も備わっているものと見て、これを識別情報と考えるものとする。 【0019】 まず、本実施の形態におけるシステム構成について説明する。 図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成を示したものである。 図示するように、本実施の形態が適用されるシステムは、クライアント10と、サーバ20と、画像形成装置30と、クライアント50とがネットワーク70に接続されることによって構成されている。また、このシステムは、印刷文書40と、電子ペン60とを更に含んでいる。 【0020】 クライアント10は、第1の電子文書の印刷を指示するコンピュータであり、例えば、PC(Personal Computer)である。 サーバ20は、第1の電子文書が印刷された媒体に筆記がなされた場合に、その筆記を電子化した筆記データを処理するコンピュータである。即ち、媒体の識別情報(以下、「媒体ID」という)と、筆記データを反映させる対象の電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)との対応関係を記憶しておく。そして、筆記時には、媒体IDと座標とを受信し、媒体IDに基づいて特定した電子文書に対し、座標から生成した筆記データを付加する。 【0021】 画像形成装置30は、媒体に画像を形成する。ここで、画像形成装置30における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いることができるが、その他の如何なる方式を用いてもよい。 印刷文書40は、画像形成装置30により媒体に画像が形成されたものである。 クライアント50は、電子ペン60からの情報をサーバ20に転送するコンピュータであり、例えば、PCである。 電子ペン60は、印刷文書40に文字又は図形を記録する機能を有するペンデバイスである。また、印刷文書40から得た情報をクライアント50に送信する機能も有する。 【0022】 ところで、本実施の形態では、かかる構成を有するシステムにおいて、印刷部数を指定して第1の電子文書を印刷し、複数部の印刷文書40を出力する際に、第2の電子文書を1つだけ生成するようにしている。 そして、個々の印刷文書40に対する筆記データを、この第2の電子文書を用いて反映させている。 【0023】 図2に、本実施の形態の概要の一例について示す。即ち、第2の電子文書とは別に、筆記データを反映させる対象となる電子文書(以下、「第3の電子文書」という)を生成し、これに対して筆記データを反映させる例である。 図では、第1の電子文書を3部印刷した場合について示している。 即ち、下向きの矢印で示すように、第1の電子文書200から、第2の電子文書20xが生成され、これに基づいて3つの印刷文書40a,40b,40cが出力されている。 そして、印刷文書40aに対して筆記すると、第2の電子文書20xから第3の電子文書20aが生成され、これに筆記データが反映されることが、それぞれ、第2の電子文書20xから第3の電子文書20aへの矢印、及び、印刷文書40aから第3の電子文書20aへの矢印で示されている。また、印刷文書40bに対して筆記すると、第2の電子文書20xから第3の電子文書20bが生成され、これに筆記データが反映されることが、それぞれ、第2の電子文書20xから第3の電子文書20bへの矢印、及び、印刷文書40bから第3の電子文書20bへの矢印で示されている。更に、印刷文書40cに対して筆記すると、第2の電子文書20xから第3の電子文書20cが生成され、これに筆記データが反映されることが、それぞれ、第2の電子文書20xから第3の電子文書20cへの矢印、及び、印刷文書40cから第3の電子文書20cへの矢印で示されている。 【0024】 以下、本実施の形態を、媒体への印刷時の処理と媒体への筆記時の処理とに分けて詳細に説明する。 A.媒体への印刷時 第1の電子文書を媒体に印刷する際に第2の電子文書を生成する処理は、例えば、クライアント10や画像形成装置30で行われる。 そこで、クライアント10でこの処理を行う場合を第1の実施例として、画像形成装置30でこの処理を行う場合を第2の実施例として説明する。 【0025】 [第1の実施例] まず、この場合のクライアント10の機能構成について説明する。 図3は、クライアント10の機能構成を示した図である。 図示するように、クライアント10は、受付部11と、文書生成部12と、文書PDL生成部13と、コード画像生成部14と、出力PDL生成部15と、受信部16と、管理情報生成部17と、送信部18とを備える。 【0026】 受付部11は、ユーザからの印刷指示を受け付け、印刷指示にて指定された第1の電子文書を取得する。尚、印刷指示には、印刷部数を指定する情報が含まれており、受付部11は、印刷部数を認識する認識手段の一部として機能する。 文書生成部12は、印刷指示にて指定された第1の電子文書に基づいて、第1の電子文書の印刷イメージを反映した第2の電子文書を生成する。 文書PDL生成部13は、第2の電子文書に基づいて、画像形成装置30が第1の電子文書の文書画像を印刷するためのコマンド列からなるPDL(Page Description Language)ファイル(以下、「文書PDL」という)を生成する。 コード画像生成部14は、媒体IDと媒体上の位置を表す座標とをコード化して画像化したコード画像を生成する。 出力PDL生成部15は、このコード画像をPDLコマンドとして文書PDLに設定し、第1の電子文書の文書画像にコード画像を重畳して印刷するためのPDLファイル(以下、「出力PDL」という)を生成する。 【0027】 受信部16は、画像形成装置30から印刷を完了した旨を報告する信号(以下、「印刷完了報告」という)を受信する。 管理情報生成部17は、文書生成部12が生成した第2の電子文書とコード画像生成部14がコード画像に埋め込んだ媒体IDとを対応付けた管理情報を生成する。 送信部18は、出力PDL生成部15が生成した出力PDLを画像形成装置30に送信し、管理情報生成部17が生成した管理情報をサーバ20に送信する。 【0028】 尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、クライアント10の図示しないCPUが、受付部11、文書生成部12、文書PDL生成部13、コード画像生成部14、出力PDL生成部15、受信部16、管理情報生成部17、送信部18を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0029】 次に、クライアント10における動作について説明する。 図4は、クライアント10の動作を示したフローチャートである。 クライアント10では、まず、受付部11が、第1の電子文書の印刷指示を受け付ける(ステップ101)。尚、印刷指示には、印刷に関する設定情報(以下、単に「設定情報」という)が含まれる。ここで、設定情報には用紙サイズや向き等があるが、本実施の形態では、特に、印刷部数の情報が含まれるものとする。受付部11は、第1の電子文書をメモリから取り出し、この設定情報と共に文書生成部12に受け渡す。また、設定情報は、コード画像生成部14に対しても受け渡される。 【0030】 これにより、文書生成部12は、筆記データを反映するために用いる第2の電子文書を生成する(ステップ102)。この場合、第2の電子文書は、印刷文書40に対する筆記を複雑な変換を行うことなく適切な位置に反映できるレイアウトになっていることが好ましい。そこで、文書生成部12は、受付部11から渡された設定情報に従い、第1の電子文書の印刷イメージを反映した第2の電子文書を生成する。また、本実施の形態では、筆記データが反映されないことによるデータ領域の無駄を極力少なくするため、受付部11から渡された設定情報に含まれる印刷部数とは関係なく、第2の電子文書を1つだけ生成する。そして、文書生成部12は、第2の電子文書を自身に保持しておくと共に、文書PDL生成部13に受け渡す。 【0031】 ここで、第2の電子文書は、第1の電子文書の印刷イメージの変更を制限する形式として生成することもできる。このような第2の電子文書の形式としては、画像形式(BMP、TIFF)や、富士ゼロックス社の「DocuWorks」における「XDW形式」や、米国アドビシステムズ社の「Acrobat」における「PDF形式」等がある。そして、このように第1の電子文書の印刷イメージの変更を制限する形式で第2の電子文書を生成した場合、例えば、画像形式であれば、筆記データを画像化したものを直接合成することができる。また、富士ゼロックス社の「DocuWorks」の場合には、「アノテーション」の機能を用いて第2の電子文書に筆記データを貼り付けることができる。 【0032】 その後、文書PDL生成部13は、渡された第2の電子文書に基づいて文書PDLを生成する(ステップ103)。 一方、コード画像生成部14は、受付部11から渡された設定情報に従い、コード画像を生成し、出力PDL生成部15に受け渡す(ステップ104)。 ここで、コード画像には、上述したように、2種類の情報が埋め込まれる。 1つは、媒体を一意に識別する媒体IDである。この媒体IDは、例えば、クライアント10を一意に特定する情報とクライアント10内で印刷指示を一意に特定する情報とを結合して生成することができる。ここで、生成する媒体IDの数は、設定情報に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の媒体IDを生成する。 またもう1つは、媒体上の位置を特定するための座標である。この座標としては、設定情報に含まれる用紙サイズや向きに応じて必要となる範囲のものが用意される。 【0033】 これにより、出力PDL生成部15は、文書PDL生成部13が生成した文書PDLに、コード画像生成部14が生成したコード画像をPDLコマンドとして設定する(ステップ105)。ここで生成されるPDLは、ある色空間で文書内容を表現し、その色空間とは別の色空間でコード部分を表現したものであり、送信部18に受け渡される。 そして、送信部18は、この受け渡された出力PDLを画像形成装置30に送信する(ステップ106)。 これにより、画像形成装置30は、例えば電子写真方式を用いて合成画像を媒体に形成し、印刷文書40を出力する。 【0034】 尚、その際、文書PDLに基づく文書画像は、コード画像を描画する以外のトナーを用いて形成し、コード画像は、Kトナー(カーボンを含む赤外光吸収トナー)、又は、特殊トナーを用いて形成する。 ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。 また、この不可視トナーは、画像の機械読取りのために必要な近赤外光吸収能力を高めるために、平均分散径が100nm〜600nmの範囲のものが望ましい。 【0035】 そして、印刷文書40の出力を完了すると、画像形成装置30は、クライアント10に印刷完了報告を送信する。 これにより、クライアント10では、受信部16が、印刷完了報告を受信し、その旨を管理情報生成部17に伝える(ステップ107)。 すると、管理情報生成部17は、まず、文書生成部12から第2の電子文書を取得し、コード画像生成部14からコード画像に含めた媒体IDを取得する。そして、管理情報生成部17は、これらを対応付けて管理情報を生成し、第2の電子文書と共に送信部18に受け渡す(ステップ108)。このとき、本実施の形態では、1つの第2の電子文書が生成されているため、全ての媒体IDは1つの第2の電子文書に対応付けられる。但し、印刷文書のセットの違いは区別される。尚、本明細書において、「印刷文書のセット」とは、電子文書を1部出力した場合の印刷文書の一まとまりをいう。つまり、電子文書をN部出力した場合、印刷文書のセットはN個得られる。 その後、送信部18は、第2の電子文書と管理情報とをサーバ20に送信する(ステップ109)。そして、サーバ20に第2の電子文書と管理情報とが記憶されることになる。 【0036】 尚、第1の実施例では、クライアント10が画像形成装置30に対して第1の電子文書の印刷を指示すると共に、第2の電子文書を生成してこれをサーバ20に登録するようにした。しかしながら、サーバ20が同様の動作を行うことも可能である。その場合、図3は、サーバ20の機能構成を示したものと考えることができ、図4は、サーバ20の動作を示したものと考えることができる。但し、サーバ20で同様の動作を行う場合は、ステップ109で第2の電子文書と管理情報とを外部へ送信するのではなく、自身のメモリに記憶しておくことになる。 【0037】 [第2の実施例] まず、この場合の画像形成装置30の機能構成について説明する。 図5は、画像形成装置30の機能構成を示した図である。 図示するように、画像形成装置30は、文書生成部32と、文書画像生成部33と、コード画像生成部34と、合成部35と、受信部36と、管理情報生成部37と、送信部38と、印刷部39とを備える。 【0038】 文書生成部32は、第1の電子文書の文書画像を印刷するためのPDLに基づいて、第1の電子文書の印刷イメージを反映した第2の電子文書を生成する。 文書画像生成部33は、第2の電子文書に基づいて、第1の電子文書の文書画像を生成する。 コード画像生成部34は、媒体IDと媒体上の位置を表す座標とをコード化して画像化したコード画像を生成する。 合成部35は、第1の電子文書の文書画像にコード画像を重畳した合成画像を生成する。 【0039】 受信部36は、クライアント10からPDLを受信する。尚、PDLには、印刷部数を指定する情報が含まれており、受信部36は、印刷部数を認識する認識手段の一部として機能する。 管理情報生成部37は、文書生成部32が生成した第2の電子文書とコード画像生成部34がコード画像に埋め込んだ媒体IDとを対応付けた管理情報を生成する。 送信部38は、管理情報生成部37が生成した管理情報をサーバ20に送信する。 【0040】 尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像形成装置30の図示しないCPUが、文書生成部32、文書画像生成部33、コード画像生成部34、合成部35、受信部36、管理情報生成部37、送信部38を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。 一方、印刷部39は、合成部35が生成した合成画像を媒体に印刷する機構である。 【0041】 次に、画像形成装置30における動作について説明する。 図6は、画像形成装置30の動作を示したフローチャートである。 画像形成装置30では、まず、受信部36が、第1の電子文書を印刷するためのPDLを受信する(ステップ301)。尚、PDLには、印刷に関する設定情報が含まれる。ここで、設定情報には用紙サイズや向き等があるが、本実施の形態では、特に、印刷部数の情報が含まれるものとする。受信部36は、この設定情報を含むPDLを文書生成部32に受け渡す。また、設定情報は、コード画像生成部34に対しても受け渡される。 【0042】 これにより、文書生成部32は、筆記データを反映するために用いる第2の電子文書を生成する(ステップ302)。この場合、第2の電子文書は、印刷文書40に対する筆記を複雑な変換を行うことなく適切な位置に反映できるレイアウトになっていることが好ましい。そこで、文書生成部32は、受信部36から渡された設定情報に従い、第1の電子文書の印刷イメージを反映した第2の電子文書を生成する。また、本実施の形態では、筆記データが反映されないことによるデータ領域の無駄を極力少なくするため、受信部36から渡された設定情報に含まれる印刷部数とは関係なく、第2の電子文書を1つだけ生成する。そして、文書生成部32は、第2の電子文書を自身に保持しておくと共に、文書画像生成部33に受け渡す。 【0043】 ここで、第2の電子文書は、第1の電子文書の印刷イメージの変更を制限する形式として生成することもできる。このような第2の電子文書の形式としては、画像形式(BMP、TIFF)や、富士ゼロックス社の「DocuWorks」における「XDW形式」や、米国アドビシステムズ社の「Acrobat」における「PDF形式」等がある。そして、このように第1の電子文書の印刷イメージの変更を制限する形式で第2の電子文書を生成した場合、例えば、画像形式であれば、筆記データを画像化したものを直接合成することができる。また、富士ゼロックス社の「DocuWorks」の場合には、「アノテーション」の機能を用いて第2の電子文書に筆記データを貼り付けることができる。 【0044】 その後、文書画像生成部33は、渡された第2の電子文書に基づいて文書画像を生成する(ステップ303)。 一方、コード画像生成部34は、受信部36から渡された設定情報に従い、コード画像を生成し、合成部35に受け渡す(ステップ304)。 ここで、コード画像には、上述したように、2種類の情報が埋め込まれる。 1つは、媒体を一意に識別する媒体IDである。この媒体IDは、例えば、画像形成装置30を一意に特定する情報と画像形成装置30内で印刷を一意に特定する情報とを結合して生成することができる。ここで、生成する媒体IDの数は、設定情報に応じて決められる。つまり、基本的には、印刷するページ数に印刷部数を乗じて得られる数の媒体IDを生成する。 またもう1つは、媒体上の位置を特定するための座標である。この座標としては、設定情報に含まれる用紙サイズや向きに応じて必要となる範囲のものが用意される。 【0045】 これにより、合成部35は、文書画像生成部33が生成した文書画像と、コード画像生成部34が生成したコード画像とを合成して合成画像を生成し、印刷部39に出力する(ステップ305)。 そして、印刷部39は、例えば電子写真方式を用いて合成画像を媒体に形成し、印刷文書40を出力する(ステップ306)。 尚、その際、文書画像は、コード画像を描画する以外のトナーを用いて形成し、コード画像は、Kトナー(カーボンを含む赤外光吸収トナー)、又は、特殊トナーを用いて形成する。この特殊トナーについては既に述べたので、ここでの説明は省略する。 【0046】 印刷が完了すると、印刷部39は、その旨を管理情報生成部37に伝える。これにより、管理情報生成部37は、文書生成部32から第2の電子文書を取得し、コード画像生成部34からコード画像に含めた媒体IDを取得する。そして、管理情報生成部37は、これらを対応付けて管理情報を生成し、送信部38に受け渡す(ステップ307)。このとき、本実施の形態では、1つの第2の電子文書が生成されているため、全ての媒体IDは1つの第2の電子文書に対応付けられる。但し、印刷文書のセットの違いは区別される。 その後、送信部38は、この管理情報をサーバ20に送信する(ステップ308)。そして、サーバ20に管理情報が記憶されることになる。 【0047】 ここで、本実施の形態で生成されるコード画像の元となるコードパターンについて説明する。 図7は、コードパターンについて説明するための図である。 まず、コードパターンを構成するビットパターンについて説明する。 図7(a)に、ビットパターンの配置の一例を示す。 ビットパターンとは、情報埋め込みの最小単位である。ここでは、図7(a)に示すように、9箇所の中から選択した2箇所にビットを配置する。図では、黒の四角が、ビットが配置された位置を示し、斜線の四角が、ビットが配置されていない位置を示している。9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは、36(=9C2)通りある。従って、このような配置方法により、36通り(約5.2ビット)の情報を表現することができる。 【0048】 ところで、図7(a)に示した最小の四角は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、この最小の四角の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。コードパターンを構成するドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、ドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。これにより、プリンタで印刷可能な最適な大きさのドットを形成することができる。つまり、84.6μm×84.6μmが、プリンタで安定的に形成可能な最小の大きさなのである。 尚、ドットをこのような大きさにすることで、1つのビットパターンの一辺は、約0.5mm(=0.0423mm×2×6)となる。 【0049】 また、このようなビットパターンから構成されるコードパターンについて説明する。 図7(b)に、コードパターンの配置の一例を示す。 ここで、図7(b)に示した最小の四角が、図7(a)に示したビットパターンに相当する。尚、図7(a)では、1つのビットパターンで36通りの情報を表現できるものとして説明したが、このコードパターンにおいて、1つのビットパターンは、同期符号を除き、32通り(5ビット)の情報を表現するものとする。 【0050】 そして、識別情報を符号化した識別符号は、16(=4×4)個のビットパターンを使用して埋め込まれる。また、X方向の位置情報を符号化したX位置符号と、Y方向の位置情報を符号化したY位置符号とは、それぞれ、4個のビットパターンを使用して埋め込まれる。更に、左上角部に、コードパターンの位置と回転を検出するための同期符号が、1つのビットパターンを使用して埋め込まれる。 尚、1つのコードパターンの大きさは、ビットパターンの5個分の幅に等しいため、約2.5mmとなる。本実施の形態では、このように生成したコードパターンを画像化したコード画像を、用紙全面に配置する。 【0051】 次いで、識別情報及び位置情報を符号化し、符号化された情報からコード画像を生成する処理について説明する。尚、この処理は、クライアント10の場合、コード画像生成部14(図3参照)がステップ104(図4参照)で実行し、画像形成装置30の場合、コード画像生成部34(図5参照)がステップ304(図6参照)で実行する。 図8は、このような符号化及び画像生成の処理について説明するための図である。 まず、識別情報の符号化について説明する。 識別情報の符号化には、ブロック符号化方式のRS(リードソロモン)符号が使用される。図7で説明した通り、本実施の形態では、5ビットの情報を表現できるビットパターンを用いて情報を埋め込む。従って、情報の誤りも5ビット単位で発生するため、ブロック符号化方式で符号化効率が良いRS符号を使用している。但し、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用することもできる。 【0052】 上述したように、本実施の形態では、5ビットの情報量を持つビットパターンを用いて情報を埋め込む。従って、RS符号のブロック長を5ビットとする必要がある。そのため、識別情報を5ビットずつに区切り、ブロック化する。図8では、識別情報「0011101101001…」から、第1のブロック「00111」と、第2のブロック「01101」とが切り出されている。 そして、ブロック化された識別情報に対し、RS符号化処理を行う。図8では、「blk1」、「blk2」、「blk3」、「blk4」、…というようにブロック化した後、RS符号化が行われる。 【0053】 ところで、本実施の形態において、識別情報は、16(=4×4)個のブロックに分けられる。そこで、RS符号における符号ブロック数を16とすることができる。また、情報ブロック数は、誤りの発生状況に応じて設計することができる。例えば、情報ブロック数を8とすれば、RS(16,8)符号となる。この符号は、符号化された情報に4ブロック(=(16−8)÷2)の誤りが発生しても、それを補正することができる。また、誤りの位置を特定できれば、訂正能力を更に向上することができる。尚、この場合、情報ブロックに格納される情報量は、40ビット(=5ビット×8ブロック)である。従って、約1兆種類の識別情報が表現可能である。 【0054】 次に、位置情報の符号化について説明する。 位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、K段の線形シフトレジスタで発生できる最大周期の系列であり、2K−1の系列長をもつ。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用することにより、位置情報を符号化することができる。 【0055】 ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。 例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。 この場合、位置情報も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。図8では、M系列「11010011011010…」が、5ビットずつブロック化されている。 【0056】 このように、本実施の形態では、位置情報と識別情報とで、異なる符号化方式を用いている。これは、識別情報の検出能力を、位置情報の検出能力よりも高くなるように設定する必要があるからである。つまり、位置情報は、紙面の位置を取得するための情報なので、ノイズ等によって復号できない部分があっても、その部分が欠損するだけで他の部分には影響しない。これに対し、識別情報は、復号に失敗すると、筆記情報を反映する対象を検出できなくなるからである。更に、このような構成とすることによって、位置情報と識別情報を復号する際の画像読取範囲を最小化できる。即ち、位置情報にRS符号等の境界を有する符号化方式を使用すると、それを復号する際には境界間の符号を読み取る必要があるため、画像を読み取る範囲は図7(b)に示した領域の2倍の領域とする必要がある。しかし、M系列を使用することで、図7(b)に示した領域と同じ大きさの領域を読み取ればよい構成にできる。これは、M系列の性質上、M系列の任意の部分系列から位置情報を復号できるからである。即ち、識別情報と位置情報を復号する際には、図7(b)に示した大きさの領域を読み取る必要があるが、その読み取る位置は、図7(b)に示した境界と一致させる必要はない。位置情報は、M系列の任意位置の部分系列から復号できる。識別情報は、同じ情報が用紙全面に配置されるため、図7(b)に図示した境界から読取位置がずれても、読み取られた情報の断片を再配置することで元の情報を復元することができる。 【0057】 以上のように、識別情報がブロック分割された後、RS符号により符号化され、また、位置情報がM系列により符号化された後、ブロック分割されると、図示するように、ブロックが合成される。即ち、これらのブロックは、図示するようなフォーマットで2次元平面に展開される。図8に示したフォーマットは、図7(b)に示したフォーマットに対応している。即ち、黒の四角が同期符号を意味している。また、横方向に配置された「1」、「2」、「3」、「4」、…がX位置符号を、縦方向に配置された「1」、「2」、「3」、「4」、…がY位置符号を、それぞれ意味している。位置符号は、媒体の位置が異なれば異なる情報が配置されるので、座標位置に対応する数字で示しているのである。一方、グレーの四角が識別符号を意味している。識別符号は、媒体の位置が異なっても同じ情報が配置されるので、全て同じマークで示しているのである。 【0058】 ところで、図からも分かる通り、2つの同期符号の間には、4個のビットパターンがある。従って、20(=5×4)ビットのM系列の部分系列を配置することができる。20ビットの部分系列から13ビットの部分系列を取り出せば、その13ビットが全体(8191)の中のどの部分の部分系列なのかを特定することができる。このように、20ビットのうち13ビットを位置の特定に使用した場合、取り出した13ビットの誤りの検出又は訂正を、残りの7ビットを使用して行うことができる。即ち、M系列を生成した時と同じ生成多項式を使用して、20ビットの整合性を確認することで、誤りの検出と訂正が可能となるのである。 その後、各ブロックにおけるビットパターンが、ドット画像を参照することにより画像化される。そして、図8の最右に示すようなドットで情報を表す出力画像が生成される。 【0059】 B.媒体への筆記時 以上述べた処理により、管理情報(詳細は後述)がサーバ20に登録された状態で、画像形成装置30から出力された媒体に電子ペン60で筆記する。これにより、その筆記を電子化した筆記データが、サーバ20に記憶される電子文書に付加されることになる。 そこで、まず、このような筆記の際に用いられる電子ペン60について説明する。 【0060】 図9は、電子ペン60の機構を示した図である。 図示するように、電子ペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、入力画像から検出したコード画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。 そして、制御回路61には、電子ペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。また、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、画像を入力する赤外CMOS64も接続されている。更に、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。 【0061】 ここで、この電子ペン60の動作の概略を説明する。 電子ペン60による筆記が行われると、ペンチップ69に接続された圧力センサ62が、筆記動作を検出する。これにより、赤外LED63が点灯し、赤外CMOS64がCMOSセンサによって媒体上の画像を撮像する。 尚、赤外LED63は、消費電力を抑制するために、CMOSセンサのシャッタタイミングに同期させてパルス点灯する。 また、赤外CMOS64は、撮像した画像を同時に転送できるグローバルシャッタ方式のCMOSセンサを使用する。そして、赤外領域に感度があるCMOSセンサを使用する。また、外乱の影響を低減するために、CMOSセンサ全面に可視光カットフィルタを配置している。CMOSセンサは、70fps〜100fps(frame per second)程度の周期で、画像を撮像する。尚、撮像素子はCMOSセンサに限定するものではなく、CCD等、他の撮像素子を使用してもよい。 【0062】 このように撮像した画像が制御回路61に入力されると、制御回路61は、撮像した画像からコード画像を取得する。そして、それを復号し、コード画像に埋め込まれている識別情報及び位置情報を取得する。 以下、このときの制御回路61の動作について説明する。 図10は、制御回路61の動作を示したフローチャートである。 まず、画像処理部61aは、画像を入力する(ステップ601)。そして、画像に含まれるノイズを除去するための処理を行う(ステップ602)。ここで、ノイズとしては、CMOS感度のばらつきや電子回路により発生するノイズ等がある。ノイズを除去するために如何なる処理を行うかは、電子ペン60の撮像系の特性に応じて決定すべきである。例えば、ぼかし処理やアンシャープマスキング等の先鋭化処理を適用することができる。 【0063】 次に、画像処理部61aは、画像からドットパターン(ドット画像の位置)を検出する(ステップ603)。例えば、2値化処理によりドットパターン部と背景部とを切り分け、2値化された個々の画像位置からドットパターンを検出することができる。2値化画像にノイズ成分が多数含まれる場合は、例えば、2値化画像の面積や形状によりドットパターンの判定を行うフィルタ処理を組み合わせる必要がある。 また、画像処理部61aは、検出したドットパターンを2次元配列上のデジタルデータに変換する(ステップ604)。例えば、2次元配列上で、ドットがある位置を「1」、ドットがない位置を「0」というように変換する。そして、この2次元配列上のデジタルデータは、画像処理部61aからデータ処理部61bへと受け渡される。 【0064】 次いで、データ処理部61bは、受け渡されたデジタルデータから、図7(a)に示した2つのドットの組み合わせからなるビットパターンを検出する(ステップ605)。例えば、ビットパターンに対応するブロックの境界位置を2次元配列上で動かし、ブロック内に含まれるドットの数が2つになるような境界位置を検出することにより、ビットパターンを検出することができる。 このようにしてビットパターンが検出されると、データ処理部61bは、ビットパターンの種類を参照することにより、同期符号を検出する(ステップ606)。そして、同期符号からの位置関係に基づいて、識別符号及び位置符号を検出する(ステップ607)。 その後、データ処理部61bは、識別符号を復号して識別情報を取得し、位置符号を復号して位置情報を取得する(ステップ608)。識別符号については、RS復号処理を施すことで識別情報を得る。一方、位置符号については、読み出した部分系列の位置を、画像生成時に使用したM系列と比較することで、位置情報を得る。 【0065】 その後、電子ペン60は、このように取得した識別情報(媒体ID)及び位置情報(座標)をクライアント50に送信する。これにより、クライアント50は、媒体ID及び座標をサーバ20に送信し、サーバ20にて筆記データが電子文書へ付加される。 ところで、本実施の形態のように、印刷時に第2の電子文書を1つだけ生成した場合、筆記データの第2の電子文書への付加方法としては、次の2つが考えられる。1つは、図2に示したように、1つだけ生成しておいた第2の電子文書から第3の電子文書を生成し、第3の電子文書に対して筆記データを付加するという方法である。またもう1つは、1つだけ生成しておいた第2の電子文書から新たな電子文書を生成することなく、筆記データの内容及び位置を別途管理することで、第2の電子文書に筆記データを付加した状態を実現するという方法である。 そこで、以下では、前者の方法を採用した場合を第1の実施例として、後者の方法を採用した場合を第2の実施例として説明する。 【0066】 [第1の実施例] まず、この場合のサーバ20の機能構成について説明する。 図11は、サーバ20の機能構成を示したブロック図である。 図示するように、サーバ20は、管理情報記憶部21と、文書記憶部22と、受信部23と、文書特定部24と、文書複製部25と、筆記付加部26と、送信部27とを備えている。 管理情報記憶部21は、クライアント10又は画像形成装置30から送られた管理情報を記憶する。 文書記憶部22は、クライアント10又は画像形成装置30から送られた第2の電子文書を記憶する。 受信部23は、クライアント50から媒体ID及び座標を受信する。 文書特定部24は、媒体IDに基づいて管理情報を検索することにより、筆記データを反映するために用いる第2の電子文書を特定する。 文書複製部25は、特定された第2の電子文書を複製して第3の電子文書を生成する。 筆記付加部26は、第3の電子文書に筆記データを付加する。 送信部27は、第3の電子文書に対して筆記データの付加を完了した旨を報告する信号(以下、「付加完了報告」という)をクライアント50に通知する。 【0067】 尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、サーバ20の図示しないCPUが、受信部23、文書特定部24、文書複製部25、筆記付加部26、送信部27を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、管理情報記憶部21、文書記憶部22は、例えば磁気ディスク装置を用いて実現することができる。更に、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0068】 ここで、管理情報記憶部21に記憶される管理情報について説明する。 図12は、管理情報の一例を示した図である。 図示するように、管理情報は、「文書ID」欄と、「媒体ID」欄と、「第2の電子文書」欄と、「第3の電子文書」欄とを有するテーブルにて管理される。 「文書ID」欄には、筆記データを反映させる電子文書(この場合は第3の電子文書)を一意に識別する文書IDが登録されている。尚、この文書IDは、第3の電子文書のファイル名とは別に付与されるものであり、ファイル名とは無関係の文字列で構成される。 「媒体ID」欄には、媒体を一意に識別する媒体IDが登録されている。尚、ここでは、複数部数が指定された場合に、印刷される媒体には全て異なる媒体IDを付与することを前提にしている。 「第2の電子文書」欄には、第2の電子文書のファイル名が登録されている。 「第3の電子文書」欄には、第3の電子文書のファイル名が登録されている。 【0069】 ここでは、10ページからなる第1の電子文書を3部出力した場合について例示している。即ち、図12(a)は、1つの第1の電子文書から1つの第2の電子文書「E1.xdw」が生成されたことを示している。そして、第1の電子文書は10ページからなるので、印刷文書のセットごとに10個の媒体IDと1つの第2の電子文書とが対応付けられている。 一方、「第3の電子文書」欄は、筆記がなされた時点で第3の電子文書の情報が登録されるため、初期状態においては空欄になっている。 【0070】 尚、図において、「第2の電子文書」欄にはファイル名しか記載していないが、第2の電子文書の格納場所を含めた第2の電子文書への参照情報を登録するものとする。 また、「第3の電子文書」欄にはファイル名しか記載していないが、第3の電子文書の格納場所を含めて登録するようにしてもよい。このようにすれば、筆記がなされた媒体の媒体IDに基づいて文書IDを参照することなく第3の電子文書を特定できるので、「文書ID」欄をこの管理情報に必ずしも設けなくてよくなる。或いは、文書IDと第3の電子文書の格納場所との対応関係を別途管理しておくことにより、「第3の電子文書」欄をこの管理情報に設けない構成も考えられる。 【0071】 次に、筆記データを電子文書に付加する際のサーバ20の動作について説明する。 図13は、このときのサーバ20の動作を示したフローチャートである。 サーバ20では、まず、受信部23が、媒体ID及び座標を受信し、これらの情報を文書特定部24に受け渡す(ステップ201)。 すると、文書特定部24は、管理情報記憶部21に記憶された管理情報を参照し、媒体IDに基づいて第2の電子文書を特定する(ステップ202)。そして、文書特定部24は、第2の電子文書を特定する情報を文書複製部25に渡す。 【0072】 これにより、文書複製部25は、特定された第2の電子文書を文書記憶部22から読み出し、これを複製した第3の電子文書を生成する(ステップ203)。そして、第3の電子文書を文書記憶部22に記憶すると共に、管理情報記憶部21に記憶された管理情報を更新する。例えば、管理情報が図12(a)のようになっている場合において、媒体「P11」〜「P20」のいずれかに筆記がなされたとする。すると、図12(b)に示すように、媒体ID「P11〜P20」に対応する「第2の電子文書」欄から「E1.xdw」が削除され、「第3の電子文書」欄に「E12.xdw」が登録される。 その後、文書複製部25は、第3の電子文書の情報を筆記付加部26に伝える。 【0073】 すると、筆記付加部26は、第3の電子文書を文書記憶部22から読み出し、受信部23が受信した座標から構成される筆記データをこの第3の電子文書に付加する。そして、筆記データが付加された第3の電子文書を文書記憶部22に書き戻す(ステップ204)。そして、筆記付加部25は、その旨を送信部27に伝える。 これにより、送信部27は、付加完了報告をクライアント50に送信する(ステップ205)。 【0074】 ところで、上記では、媒体IDに基づいて第2の電子文書を特定できることを前提として説明した。しかしながら、図12(b)のような状態で媒体ID「P11」〜「P20」のいずれかを受信した場合のように、第2の電子文書を特定できないことも考えられる。その場合は、第2の電子文書ではなく、第3の電子文書を特定し、これに筆記データを追加したり、これを表示したりすることになる。 【0075】 尚、本実施の形態では、サーバ10が筆記データを反映するための第2の電子文書を保持し、筆記データの第2の電子文書への付加処理を行うようにした。しかしながら、例えば、クライアント50で同様の動作を行うことも可能である。その場合、図11は、クライアント50の機能構成を示したものと考えることができ、図13は、クライアント50の動作を示したものと考えることができる。但し、クライアント50で同様の動作を行う場合は、ステップ205で付加完了報告を外部へ送信する必要はない。 【0076】 [第2の実施例] まず、この場合のサーバ20の機能構成について説明する。 図14は、サーバ20の機能構成を示したブロック図である。 図示するように、サーバ20は、管理情報記憶部21と、受信部23と、文書特定部24と、筆記付加部26と、送信部27とを備えている。 管理情報記憶部21は、クライアント10又は画像形成装置30から送られた管理情報を記憶する。 受信部23は、クライアント50から媒体ID及び座標を受信する。 文書特定部24は、媒体IDに基づいて管理情報を検索することにより、筆記データを反映する対象である第2の電子文書を特定する。 筆記付加部26は、特定された第2の電子文書に筆記データが付加されるように、管理情報記憶部21に記憶された管理情報を更新する。 送信部27は、第2の電子文書に対して筆記データの付加を完了した旨を報告する信号(付加完了報告)をクライアント50に通知する。 また、その他に、サーバ20は、クライアント10又は画像形成装置30から送られた第2の電子文書を記憶する文書記憶部を有するが、本実施の形態において、この文書記憶部に記憶された第2の電子文書に対する処理は行わないため、文書記憶部は図示していない。 【0077】 尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、サーバ20の図示しないCPUが、受信部23、文書特定部24、筆記付加部26、送信部27を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、管理情報記憶部21、図示しない文書記憶部は、例えば磁気ディスク装置を用いて実現することができる。更に、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0078】 ここで、管理情報記憶部21に記憶される管理情報について説明する。 図15は、管理情報の一例を示した図である。 図示するように、管理情報は、「文書ID」欄と、「媒体ID」欄と、「第2の電子文書」欄と、「筆記情報」欄とを有するテーブルにて管理される。 「文書ID」欄には、筆記データを反映させる電子文書(この場合は筆記データが仮想的に付加された第2の電子文書)を一意に識別する文書IDが登録されている。尚、この文書IDは、第2の電子文書のファイル名とは別に付与されたものであり、ファイルとは無関係の文字列で構成されている。 「媒体ID」欄には、媒体を一意に識別する媒体IDが登録されている。尚、ここでは、複数部数が指定された場合に、印刷される媒体には全て異なる媒体IDを付与することを前提にしている。 「第2の電子文書」欄には、第2の電子文書のファイル名が登録されている。 【0079】 「筆記情報」欄には、媒体に対してなされた筆記の内容と、その筆記が付加される第2の電子文書上の位置とが登録されている。図では、これらの情報を(D,F,C)と表記する。このうち、「D」は筆記内容を示す。また、「F」は第2の電子文書における筆記データが付加されるページを示す。そして、「C」は筆記データが付加されるページ内での位置を示す。尚、本実施の形態では、定型のフォーム(カルテ等)を印刷する場合を想定し、ページ内の位置は、フォームにおける枠の順番で表している。しかしながら、例えばページの左上点を原点とした座標によってページ内の位置を表してもよい。 【0080】 ここでは、10ページからなる第1の電子文書を3部出力した場合について例示している。即ち、図15(a)は、1つの第1の電子文書から1つの第2の電子文書「E1.xdw」が生成されたことを示している。そして、第1の電子文書は10ページからなるので、印刷文書のセットごとに10個の媒体IDと1つの第2の電子文書とが対応付けられている。 一方、「筆記情報」欄は、筆記がなされた時点で筆記の内容や位置が登録されるため、初期状態においては空欄になっている。 尚、図において、「第2の電子文書」欄にはファイル名しか記載していないが、第2の電子文書の格納場所を含めた第2の電子文書への参照情報を登録するものとする。 【0081】 次に、筆記データを電子文書に付加する際のサーバ20の動作について説明する。 図16は、このときのサーバ20の動作を示したフローチャートである。 サーバ20では、まず、受信部23が、媒体ID及び座標を受信し、これらの情報を文書特定部24に受け渡す(ステップ221)。 すると、文書特定部24は、管理情報記憶部21に記憶された管理情報を参照し、媒体IDに基づいて第2の電子文書を特定する(ステップ222)。そして、文書特定部24は、第2の電子文書を特定する情報を筆記付加部26に渡す。 【0082】 これにより、筆記付加部26は、特定された第2の電子文書に対し、受信部23が受信した座標から構成される筆記データを付加する(ステップ223)。但し、本実施の形態では、第2の電子文書に直接筆記データを付加するのではなく、管理情報記憶部21に記憶された管理情報に筆記の内容及び位置を含む筆記情報を登録する。例えば、管理情報が図15(a)のようになっている場合において、媒体「P11」〜「P20」のいずれかに筆記がなされたとする。すると、図15(b)に示すように、媒体ID「P11〜P20」に対応する「筆記情報」欄にこのときの筆記の内容及び位置を示す「(D12,F12,C12)」が登録される。そして、筆記付加部26は、その旨を送信部27に伝える。 これにより、送信部27は、付加完了報告をクライアント50に送信する(ステップ224)。 【0083】 尚、本実施の形態では、サーバ20が筆記データを反映するための第2の電子文書を保持し、筆記データの第2の電子文書への付加処理を行うようにした。しかしながら、例えば、クライアント50で同様の動作を行うことも可能である。その場合、図14は、クライアント50の機能構成を示したものと考えることができ、図16は、クライアント50の動作を示したものと考えることができる。但し、クライアント50で同様の動作を行う場合は、ステップ224で付加完了報告を外部へ送信する必要はない。 【0084】 このように、本実施の形態では、第1の電子文書から第2の電子文書を生成する文書管理装置や、筆記データを電子文書に付加する筆記データ処理装置を、図1のシステムを構成する幾つかの装置において行うことが可能である。そこで、これらの装置を一般的なコンピュータ90にて実現するものとし、コンピュータ90のハードウェア構成について説明しておく。 【0085】 図17は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。 図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。 更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。 【0086】 以上により、本実施の形態の説明を終了する。 尚、本実施の形態では、印刷対象の第1の電子文書から、筆記データを反映させるために用いる第2の電子文書を、1つだけ生成するようにした。しかしながら、生成する第2の電子文書の数は、1つだけには限らない。 例えば、第1の電子文書を構成するページごとに、そのページが印刷された媒体への筆記を反映するために用いる第2の電子文書を生成するものとすると、第1の電子文書のページ数と同じ数の第2の電子文書を生成することになる。 つまり、本実施の形態において生成される第2の電子文書の数は、印刷部数に依存せずに決められるものであればよい。換言すれば、「印刷部数に依存しない数」ということになる。 【0087】 また、本実施の形態では、第1の電子文書を印刷した際と同じレイアウトで筆記反映用の電子文書を生成するようにした。しかしながら、全く同じレイアウトである必要はない。第1の電子文書を印刷した際のレイアウトと筆記反映用の電子文書のレイアウトに若干の違いがあったとしても、ユーザが媒体に筆記した際に、その違いに起因して複雑な変換処理が必要とならなければよい。例えば、拡大縮小程度の変換処理が必要になる構成であってもよい。 【0088】 更に、本実施の形態では、第2の電子文書に筆記データを直接付加することを前提として説明してきた。しかしながら、第2の電子文書を特定する情報と筆記データとをデータベース上で関係付けておくような構成としてもよい。或いは、第2の電子文書を特定する情報と筆記データとをファイルとして一体に保持するような構成としてもよい。即ち、筆記データと第2の電子文書とを関連付けておき、必要に応じて第2の電子文書と筆記データとを重畳して表示できるような手法であれば、如何なる手法でも用いることができる。 【図面の簡単な説明】 【0089】 【図1】本発明の実施の形態が適用されるシステム構成を示した図である。 【図2】本発明の実施の形態の概要を説明するための図である。 【図3】本発明の実施の形態におけるクライアントの機能構成を示したブロック図である。 【図4】本発明の実施の形態におけるクライアントの動作を示したフローチャートである。 【図5】本発明の実施の形態における画像形成装置の機能構成を示したブロック図である。 【図6】本発明の実施の形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。 【図7】本発明の実施の形態で生成されるコードパターンを説明するための図である。 【図8】本発明の実施の形態における情報の符号化及びコード画像の生成について説明するための図である。 【図9】本発明の実施の形態における電子ペンの機構を示した図である。 【図10】本発明の実施の形態における電子ペンの動作を示したフローチャートである。 【図11】本発明の実施の形態におけるサーバの第1の機能構成を示したブロック図である。 【図12】本発明の実施の形態で生成される第1の管理情報の一例を示した図である。 【図13】本発明の実施の形態におけるサーバの第1の動作を示したフローチャートである。 【図14】本発明の実施の形態におけるサーバの第2の機能構成を示したブロック図である。 【図15】本発明の実施の形態で生成される第2の管理情報の一例を示した図である。 【図16】本発明の実施の形態におけるサーバの第2の動作を示したフローチャートである。 【図17】本発明の実施の形態における文書管理装置及び筆記処理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を示したブロック図である。 【符号の説明】 【0090】 10…クライアント、20…サーバ、30…画像形成装置、40…印刷文書、50…クライアント、60…電子ペン、70…ネットワーク
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005496 【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104880 【弁理士】 【氏名又は名称】古部 次郎
【識別番号】100118108 【弁理士】 【氏名又は名称】久保 洋之
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| 【公開番号】 |
特開2008−48285(P2008−48285A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223497(P2006−223497) |
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