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【発明の名称】 撮像装置収容機構および撮像装置
【発明者】 【氏名】柴田 友紀子

【要約】 【課題】カバー部材に覆われた撮像機構に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ること。

【構成】カメラ201を保持する基台部101と、基台部101に対向配置された状態で基台部101との間にカメラ201を収容する収容空間を形成するカバー部材102と、を連結部103によって連結し、連結部103による連結位置を収容空間の周囲において変位自在とする変位機構を設けた。連結部103は、カバー部材102が、収容空間を形成する位置と収容空間を外部に開放する位置との間で変位自在となるように、基台部101とカバー部材102とを連結する。これによって、カメラ201に対する調整作業に際しては、連結部103による連結位置をカバー部材102が邪魔にならない位置に適宜変位させながら、基台部101からカバー部材102を完全に取り外すことなくカメラ201に対する調整作業をおこなうことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像対象物を撮像する撮像機構を保持する保持部材と、
前記保持部材に対向配置された状態で前記保持部材との間に前記撮像機構を収容する収容空間を形成するカバー部材と、
前記カバー部材が、前記収容空間を形成する位置と前記収容空間を外部に開放する位置との間で変位自在となるように、前記保持部材と前記カバー部材とを連結する連結部と、
前記収容空間の周囲において前記連結部による連結位置を変位自在とする変位機構と、
を備えることを特徴とする撮像装置収容機構。
【請求項2】
前記変位機構は、前記カバー部材が前記収容空間を外部に開放する位置に位置付けられている状態で前記連結部による連結位置を変位自在とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置収容機構。
【請求項3】
前記収容空間を形成する位置に位置付けられた状態の前記カバー部材を支持する支持部材を備え、
前記連結部は、前記支持部材に設けられた溝に前記カバー部材に設けられた係合部材を係合させることで前記保持部材と前記カバー部材とを連結し、
前記変位機構は、前記溝に対して前記係合部材をスライドさせることで前記連結部による連結位置を前記支持部材に沿って変位自在とすることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置収容機構。
【請求項4】
前記カバー部材は、前記収容空間を外部に開放する位置で静止可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の撮像装置収容機構。
【請求項5】
撮像対象物を撮像する撮像機構と、
前記撮像機構を保持する保持部材と、
前記保持部材に対向配置された状態で前記保持部材との間に前記撮像機構を収容する収容空間を形成するカバー部材と、
前記カバー部材が、前記収容空間を形成する位置と前記収容空間を外部に開放する位置との間で変位自在となるように、前記保持部材と前記カバー部材とを連結する連結部と、
前記収容空間の周囲において前記連結部による連結位置を変位自在とする変位機構と、
を備えることを特徴とする撮像装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、監視カメラなどの撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、レンズを介して撮像対象物を撮像する機構(以下、「撮像機構」という)における撮像方向の調整や撮像機構におけるレンズのフォーカスやズームの調整(いわゆる「レンズ調整」)など、撮像機構に対する各種の調整が可能な撮像装置があった。このような撮像装置には、たとえば、天井や壁などに設置される監視カメラなどのように、撮像装置の存在を目立たなくしたり、監視カメラに対する不正な操作を防止したりするために、撮像機構を覆うカバー部材を備えるものがあった。
【0003】
カバー部材を備える撮像装置には、撮像機構に対する各種の調整に際して、カバー部材を取り外した状態でおこなうものがあった。このような撮像装置では、撮像機構を保持する本体基台に対して、撮像機構に対する各種の調整が完了した後に再びカバー部材を取り付けることができるように、本体基台に対して着脱自在なカバー部材を備えるものがあった。
【0004】
具体的には、たとえば、バヨネット機構を介して本体基台に取り付けることで、カバー部材を本体基台に対して着脱自在とした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照)。また、従来、たとえば、本体基台とカバー部材とをヒンジ機構を介して連結することで、カバー部材を本体基台から完全に取り外すことなく、撮像機構に対する各種の調整を可能とする技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2006−74657号公報
【特許文献2】特開2004−248153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、一般的に、監視カメラは、天井などのように不安定な姿勢での作業が想定される位置に設置されることから、上述した特許文献1に記載された技術のように、本体基台に対してカバー部材を完全に取り外してしまうと、作業者は、不安定な姿勢の中、取り外したカバー部材を持ちながら各種の調整作業をおこなうこととなり、作業性が低下するという問題があった。
【0007】
また、特許文献1に記載された技術では、不安定な姿勢の中、本体基台から取り外したカバー部材を持ちながら各種の調整作業をおこなうことで、作業中に誤ってカバー部材を落としてカバー部材が破損したり紛失したりすることが懸念されるという問題があった。
【0008】
これに対し、上述した特許文献2に記載された技術では、本体基台とカバー部材とをヒンジを介して連結することで、作業者がカバー部材を持たずに撮像機構に対する各種の調整をおこなうことが可能になるが、撮像機構を外部に開放する位置に位置付けても本体基台とカバー部材とは常時ヒンジ部分で連結していることから、作業中に作業者の手がカバー部材に触れ易く、不用意にヒンジ部に荷重をかけてヒンジ部が破損してしまう懸念があるという問題があった。
【0009】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、カバー部材に覆われた撮像機構に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明にかかる撮像装置収容機構は、撮像対象物を撮像する撮像機構を保持する保持部材と、前記保持部材に対向配置された状態で前記保持部材との間に前記撮像機構を収容する収容空間を形成するカバー部材と、前記カバー部材が、前記収容空間を形成する位置と前記収容空間を外部に開放する位置との間で変位自在となるように、前記保持部材と前記カバー部材とを連結する連結部と、前記収容空間の周囲において前記連結部による連結位置を変位自在とする変位機構と、を備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、連結部によって保持部材とカバー部材とが常時連結されているので、保持部材からカバー部材を完全に取り外すことなく撮像機構に対する調整作業をおこなうことができる。また、撮像機構に対する調整作業に際しては、収容空間を外部に開放する位置にカバー部材を位置付けた状態で連結部による連結位置を適宜変位させることができるので、カバー部材が邪魔になって撮像機構に対する調整作業の作業性が低下することを防止できる。
【0012】
これによって、撮像装置収容機構は、収容空間内に設置された撮像機構に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。そして、これによって、調整作業をおこなう作業者は、撮像機構に対する調整作業を容易におこなうことができる。
【0013】
また、この発明にかかる撮像装置収容機構における前記変位機構は、前記カバー部材が前記収容空間を外部に開放する位置に位置付けられている状態で前記連結部による連結位置を変位自在とすることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、連結部による連結位置は、収容空間を外部に開放する位置に位置付けられている場合にのみ変位することから、収容空間を形成する位置に位置付けられている状態で連結部とともにカバー部材が変位して、カバー部材が動いた影が撮像されるなど、撮像記録の品質を低下させるような事象の発生を防止できる。
【0015】
これによって、撮像装置収容機構は、撮像記録の品質を低下させることなく、収容空間内に設置された撮像機構に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。そして、これによって、調整作業をおこなう作業者は、撮像機構に対する調整作業の完了時にカバー部材の位置を調整するだけで、撮像記録の品質を確保させることができる。
【0016】
また、この発明にかかる撮像装置収容機構は、前記収容空間を形成する位置に位置付けられた状態の前記カバー部材を支持する支持部材を備え、前記連結部は、前記支持部材に設けられた溝に前記カバー部材に設けられた係合部材を係合させることで前記保持部材と前記カバー部材とを連結し、前記変位機構は、前記溝に対して前記係合部材をスライドさせることで前記連結部による連結位置を前記支持部材に沿って変位自在とすることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、連結部と変位機構とを兼用することができるので、構成の簡易化を図るとともに、部品点数の増加および製造工程数の増加を抑制した上で、保持部材からカバー部材を完全に取り外すことなく撮像機構に対する調整作業をおこなうことができる。
【0018】
また、この発明にかかる撮像装置収容機構における前記カバー部材は、前記収容空間を外部に開放する位置で静止可能であることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、撮像機構に対する調整作業中にカバー部材が不用意に動いて作業の邪魔になったり、カバー部材が動かないように手で押さえながら調整作業をおこなうことで作業性が低下したりすることを防止できる。
【0020】
また、この発明にかかる撮像装置は、撮像対象物を撮像する撮像機構と、前記撮像機構を保持する保持部材と、前記保持部材に対向配置された状態で前記保持部材との間に前記撮像機構を収容する収容空間を形成するカバー部材と、前記カバー部材が、前記収容空間を形成する位置と前記収容空間を外部に開放する位置との間で変位自在となるように、前記保持部材と前記カバー部材とを連結する連結部と、前記収容空間の周囲において前記連結部による連結位置を変位自在とする変位機構と、を備えることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、収容空間内に収容された撮像機構に対する調整作業を容易におこなうことができるので、撮像装置の設置場所に左右されることなく撮像対象物に対して精度よくピントを合わせることができる。これによって、撮像装置は、撮像装置の存在を周囲から際だたせることなく、撮像記録における高い品質を確保することができる。そして、これによって、撮像装置を利用する利用者は、撮像機構の存在を第三者に意識させることなく、品質の高い撮像記録を得ることができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明にかかる撮像装置によれば、カバー部材に覆われた撮像機構の撮像方向に拘わらず、撮像機構に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる撮像装置収容機構および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態は、この発明にかかる撮像装置収容機構および撮像装置を監視カメラに適用した例である。
【0024】
図1は、実施の形態の監視カメラを示す斜視図(その1)である。図1に示したように、実施の形態の監視カメラ100は、カメラ(図2中符号201を参照。)を保持する保持部材としての基台部101を備えている。基台部101は、略円筒形状を有しており、軸心方向における一端部側において基台部101の内部を外部に開放する開口部(図2中符号203を参照。)を備えている。監視カメラ100は、基台部101を壁や天井などに埋め込むなどして設置される。
【0025】
基台部101において、開口部が設けられている一端部側には、カバー部材102が設けられている。カバー部材102は、連結部103を介して基台部101に連結されており、基台部101に対向配置された状態でカメラを収容する収容空間(図4中符号401を参照。)を基台部101とともに形成する。連結部103は、基台部101から立設する支持部材としてのリブ104に設けられた溝105と、カバー部材102に設けられて溝に係合する係合部材(図4〜図6中符号402を参照。)と、を備えている。
【0026】
リブ104は、収容空間の外周部を縁取るような円筒形状を有しており、リブ104に設けられた溝105は、リブ104の内周面において収容空間の外周部を縁取る円形状に設けられている。リブ104において、カバー部材102側の端面には、溝105内に係合部材を挿入するための挿入口106が設けられている。
【0027】
図2は、実施の形態の監視カメラ100の一部を示す斜視図である。図2には、カバー部材102を取り外した状態の監視カメラ100が示されている。図2に示したように、基台部101の内部にはカメラ201が設けられている。カメラ201は、基台部101にカバー部材102を取り付けた状態において、基台部101およびカバー部材102によってカメラ201の周囲全体が覆われる位置に設けられている。
【0028】
カメラ201は、外光が入射するレンズ202と、レンズ202を通過した外光が入射する撮像素子(図示を省略)と、を備えている。レンズ202は、カメラ201の光軸方向に移動可能に設けられている。撮像素子は、入射した光の強弱に応じた電気信号を出力する素子であり、具体的には、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)などによって実現される。
【0029】
カメラ201は、基台部101の内部に固定された一対の支持部材204に挟持されており、カメラ201を各支持部材204に固定する固定部205を通る軸心回りに回転可能に設けられている。図示を省略するが、支持部材204は、基台部101の内側に設けられて、基台部101の軸心回りに回転可能な回転板に設けられている。
【0030】
このような構成によって、カメラ201は、カメラ201を各支持部材204に固定する固定部205を通る軸心回りに回転し、回転板の回転にともなって基台部101の軸心回りに回転することによって、基台部101におけるカバー部材102側の端面を基準とする半球状の範囲を撮像することができる。以降、回転板を回転させることによるカメラ201の向きの調整を「パン調整」として説明する。
【0031】
図2中図示を省略するが、カメラ201は、さらに、撮像素子から出力された電気信号に基づいて画像データを生成する画像処理部や、カメラ201が備える各部を駆動制御する制御部を備えている。また、カメラ201は、画像処理部が生成した画像データを記録する記録部を備えていてもよいし、記録部に代えてあるいは加えて、画像処理部が生成した画像データを外部装置へ出力する通信部を備えていてもよい。
【0032】
カメラ201は、図2中符号203で示す開口部を介して、リブ104におけるカバー部材102側の端面よりもカバー部材102側にカメラ201のレンズ202が位置するように設けられている。これによって、リブ104が撮像されてしまうなどして、撮像記録に影響をおよぼすことを防止している。
【0033】
図3は、実施の形態の監視カメラ100を示す上面図である。図3に示したように、上述した挿入口106は、開口部203の外周に沿って3カ所設けられている。各挿入口106は、リブ104において等間隔に設けられている。
【0034】
図4は、図3におけるA−A切断面を示す側断面図(その1)である。図4には、図3におけるA−A線で監視カメラ100を切断した断面図であって、連結部103において溝105に係合部材402が係合していない状態が示されている。図4に示したように、基台部101にカバー部材102が取り付けられている状態では、基台部101とカバー部材102との間にカメラ201を収容する収容空間401が形成される。
【0035】
図4中符号402は、上述した係合部材を示している。係合部材402は、カバー部材102の周縁部からカバー部材102の外方に突出している。係合部材402において、基台部101と反対側には、基台部101から離反する方向に向かって開口するスリット403が設けられている。
【0036】
スリット403は、カバー部材102の周縁部に沿って所定の長さ寸法になるように設計されている。スリット403の幅は、リブ104において溝105の形成にかかわる部分(以下、「溝上部片404」という)と同等あるいは溝上部片404よりも若干大きい寸法に設計されている。
【0037】
図5は、図3におけるA−A切断面を示す側断面図(その2)である。図5には、図3におけるA−A線で監視カメラ100を切断した断面図であって、連結部103において溝105に係合部材402が係合した状態が示されている。図5に示したように、溝105に係合部材402が係合した状態では、基台部101とカバー部材102との対向方向(図5中矢印500を参照。)において、基台部101とカバー部材102とが相対的に離反しないようになる。
【0038】
図4および図5からわかるように、連結部103においては、溝105における係合部材402の位置に応じてカバー部材102が基台部101に連結される。これによって、基台部101に対するカバー部材102の取り付けや取り外しを自在におこなうことができる。
【0039】
図6は、収容空間401を外部に開放した状態の監視カメラ100を示す側断面図である。図6には、図5に示した状態から連結部103における溝105と係合部材402との係合位置を支点として、基台部101から離反する位置にカバー部材102を回動させた状態が示されている。
【0040】
図6に示したように、溝105に係合部材402が係合した状態で、溝105と係合部材402との係合位置を支点としてカバー部材102を回動させると、係合部材402におけるスリット403が溝上部片404を挟み込み、収容空間401を外部に開放した状態にあるカバー部材102がリブ104に固定される。係合部材402は、スリット403によって溝上部片404を挟み込んだ状態で、溝105に沿ってスライド可能である。
【0041】
図7は、監視カメラ100を示す斜視図(その2)である。図7には、カバー部材102を回動させて、収容空間401を開放する位置にカバー部材102を位置付けた状態の監視カメラ100が示されている。
【0042】
図7に示したように、カバー部材102が収容空間401を開放する位置に位置付けられている場合、スリット403によって溝上部片404を挟み込んだ状態の係合部材402を溝105に沿って図中矢印の方向701、または702にスライドさせることで、カバー部材102をリブ104に沿って自在に変位させることができる。
【0043】
実施の形態では、カメラ201,基台部101,収容空間401,カバー部材102,および連結部103によって撮像装置収容機構が実現されている。また、実施の形態では、溝105,係合部材402,および溝上部片404によって変位機構が実現されている。
【0044】
上述したような構成において、カバー部材102を基台部101に取り付ける際には、取り付け作業をおこなう作業者は、まず、カバー部材102と基台部101との対向方向において、挿入口106と係合部材402とが重複する位置にカバー部材102を位置付け、基台部101とカバー部材102とが当接するように基台部101とカバー部材102とを相対的に変位させる。これにより、係合部材402が挿入口106内に位置付けられる(図4を参照)。
【0045】
そして、作業者は、挿入口106内に係合部材を挿入した状態で、基台部101とカバー部材102とを捻るように基台部101とカバー部材102とを相対的に変位させる。これにより、係合部材402が溝105に沿って溝105中をスライドする。作業者は、基台部101とカバー部材102との対向方向において、係合部材402が、係合部材402と挿入口106とが重複しない状態までスライドしたタイミングで、カバー部材102から手を放す。この状態が、溝105と係合部材402とが係合した状態となる。
【0046】
溝105と係合部材402とが係合した状態では、基台部101とカバー部材102との対向方向において基台部101とカバー部材102とが相対的に離反しないようになる。監視カメラ100では、このようにしてカバー部材102を基台部101に取り付ける。これによって、監視カメラ100を天井などに設置した場合にも、カバー部材102が基台部101から脱離することがない。
【0047】
また、上述したような構成において、カバー部材102を基台部101から取り外す際には、取り外し作業をおこなう作業者は、まず、カバー部材102と基台部101との対向方向において、挿入口106と係合部材402とが重複する位置にカバー部材102を位置付ける。
【0048】
つづいて、作業者は、基台部101とカバー部材102とが離間するように基台部101とカバー部材102とを相対的に変位させる。これにより、基台部101とカバー部材102とが完全に分離する。監視カメラ100では、このようにしてカバー部材102を基台部101から取り外す。
【0049】
また、上述したような構成において、カメラ201に対する各種の調整作業をおこなう際には、調整作業をおこなう作業者は、まず、カバー部材102と基台部101との対向方向において、挿入口106と係合部材402とが重複する位置にカバー部材102を位置付け、いずれか1つの係合部材402を溝105内に位置し、残りの係合部材402が溝105の外に位置するように、基台部101に対してカバー部材102を傾ける。
【0050】
つづいて、作業者は、溝105内に位置する1つの係合部材402を溝105に沿ってスライドさせて、カバー部材102と基台部101との対向方向において、挿入口106と係合部材402とが重複する位置に位置付ける。この状態で、作業者は、溝105内に位置する1つの係合部材402を支点にして、基台部101から離反する方向へカバー部材102を回動させる。
【0051】
これにより、係合部材402におけるスリット403が溝上部片404を挟み込み、収容空間401を外部に開放した状態にあるカバー部材102がリブ104に固定される。作業者は、この状態で、ピント調整やパン調整や撮像方向の調整など、カメラ201に対する各種の調整作業をおこなう。調整作業後は、収容空間401を外部に開放する手順と逆の手順をおこない、カバー部材102を基台部101に取り付けて作業を終了する。
【0052】
実施の形態の連結部103は、基台部101とカバー部材102との対向方向に平行な面内において、連結位置を支点として基台部101に対してカバー部材が離反する方向へ回動自在となるように、基台部101とカバー部材102とを連結する。この場合、カバー部材が基台部101に正対した状態にある場合に収容空間が形成され、カバー部材が基台部101に対して離反する方向へ回動した状態にある場合に収容空間が外部に開放される。
【0053】
上述したように、実施の形態の監視カメラ100によれば、連結部103によって基台部101とカバー部材102とが常時連結されているので、基台部101からカバー部材102を完全に取り外すことなくカメラに対する調整作業をおこなうことができる。また、カメラ201に対する調整作業に際しては、収容空間401を外部に開放する位置にカバー部材102を位置付けた状態で連結部103による連結位置を適宜変位させることができるので、カバー部材102が邪魔になってカメラ201に対する調整作業の作業性が低下することを防止できる。
【0054】
これによって、監視カメラ100は、収容空間401内に設置されたカメラ201に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。そして、これによって、調整作業をおこなう作業者は、カメラ201に対する調整作業を容易におこなうことができる。
【0055】
また、実施の形態の監視カメラ100によれば、連結部103による連結位置は、収容空間401を外部に開放する位置に位置付けられている場合にのみ変位することから、収容空間401を形成する位置に位置付けられている状態で連結部103とともにカバー部材102が変位して、カバー部材102が動いた影が撮像されるなど、撮像記録の品質を低下させるような事象の発生を防止できる。
【0056】
これによって、監視カメラ100は、撮像記録の品質を低下させることなく、収容空間401内に設置されたカメラ201に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。そして、これによって、調整作業をおこなう作業者は、カメラ201に対する調整作業の完了時にカバー部材102の位置を調整するだけで、撮像記録の品質を確保させることができる。
【0057】
また、実施の形態の監視カメラ100によれば、連結部103を構成する部材と変位機構を構成する部材とを兼用することができるので、構成の簡易化を図るとともに、部品点数の増加および製造工程数の増加を抑制した上で、基台部101からカバー部材102を完全に取り外すことなくカメラ201に対する調整作業をおこなうことができる。
【0058】
また、実施の形態の監視カメラ100によれば、カメラ201に対する調整作業中にカバー部材102が不用意に動いて作業の邪魔になったり、カバー部材102が動かないように手で押さえながら調整作業をおこなうことで作業性が低下したりすることを防止できる。
【0059】
また、実施の形態の監視カメラ100によれば、収容空間401内に収容されたカメラ201に対する調整作業を容易におこなうことができるので、監視カメラ100の設置場所に左右されることなく撮像対象物に対して精度よくピントを合わせることができる。これによって、監視カメラ100は、監視カメラ100の存在を周囲から際だたせることなく、撮像記録における高い品質を確保することができる。そして、これによって、監視カメラ100を利用する利用者は、カメラ201の存在を第三者に意識させることなく、品質の高い撮像記録を得ることができる。
【0060】
なお、上述した実施の形態では、基台部101とカバー部材との対向方向に平行な面内において、連結位置を支点として基台部101に対してカバー部材が離反する方向へ回動自在となるように、基台部101とカバー部材102とを連結するようにしたが、これに限るものではない。たとえば、基台部101とカバー部材102との対向方向に水平な面内において、連結位置を支点として基台部101に対してカバー部材102が離反する方向へ回動自在となるように、基台部101とカバー部材102とを連結するようにしてもよい。
【0061】
以上説明したように、実施の形態の監視カメラ100によれば、カバー部材102に覆われたカメラ201に対する調整作業に際しての作業性の向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明にかかる撮像装置は、カバー部材を介して撮像する撮像装置に有用であり、特に、ドーム型のように湾曲した形状のカバー部材を介して撮像する監視カメラに適している。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】実施の形態の監視カメラを示す斜視図(その1)である。
【図2】実施の形態の監視カメラの一部を示す斜視図である。
【図3】実施の形態の監視カメラを示す上面図である。
【図4】図3におけるA−A切断面を示す側断面図(その1)である。
【図5】図3におけるA−A切断面を示す側断面図(その2)である。
【図6】収容空間を外部に開放した状態の監視カメラを示す側断面図である。
【図7】監視カメラを示す斜視図(その2)である。
【符号の説明】
【0064】
100 監視カメラ
101 基台部
102 カバー部材
103 連結部
104 リブ
105 溝
201 カメラ
401 収容空間
402 係合部材

【出願人】 【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン
【出願日】 平成18年8月18日(2006.8.18)
【代理人】 【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳


【公開番号】 特開2008−48283(P2008−48283A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−223466(P2006−223466)