| 【発明の名称】 |
組付け装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 丈嗣
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| 【要約】 |
【課題】パッケージ本体に封止部材を精度良く、簡単に位置決めする。
【構成】組付け治具21に形成された所定の挿通孔43に位置決めピン46を固定する。そして、対向面25aを上に向けて第3収納部に保護部材25を嵌め込む。次に、シーラ面15aを上に向けて第2収納部にリッド15を嵌め込む。そして、チップ収納部13を下に向けてパッケージ本体12を第1収納部に嵌め込む。これにより、パッケージ本体12、リッド15、保護部材25の位置決めが行われる。そして、クリップ50の押圧部52を開位置にし、位置決めピン46で囲まれた挿入領域に下側の押圧部52を挿入する。下側の押圧部52の先端がヘッド部46aに当接すると、押圧部52を弾性力により開位置から閉位置に向けて変位させる。よって、位置決めされたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25はクリップ50により仮固定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に形成された凹部に固体撮像素子を収納したパッケージ本体に対して、前記凹部を覆うように封止部材を接着剤で接合して固体撮像装置を製造する際に、前記パッケージ本体と前記封止部材との位置決めを行う組付け装置であって、 前記上面を下に向けた状態で前記パッケージ本体を上方から嵌め込んだ際に、前記上面の縁部と当接する第1当接面、および前記第1当接面から立ち上がり、前記第1当接面上で前記パッケージ本体の位置を規制する第1側壁とからなる第1収納部、 前記第1収納部の下部に設けられ、前記接着剤の塗布されたシーラ面を上に向けて前記封止部材を上方から嵌め込んだ際に、前記シーラ面の反対側の面の縁部と当接する第2当接面、及び前記第2当接面から立ち上がり、前記第2当接面上で前記封止部材の位置を規制する第2側壁とからなる第2収納部、 前記第2収納部の下部に設けられ、前記反対側の面を保護する保護部材を上方から嵌め込んだ際に、前記保護部材の一方の面の縁部と当接する第3当接面、および前記第3当接面から立ち上がり、前記第3当接面上で前記保護部材の位置を規制する第3側壁とからなる第3収納部を有した組付け治具と、 一対の押圧部が互いに近接する閉位置と、前記一対の押圧部を弾性力に抗して拡開した開位置との間で変位可能なクリップとを備え、 前記各収納部に対して前記保護部材、前記封止部材、前記パッケージ本体の順番で嵌め込み、前記凹部を覆う所定位置に前記封止部材を位置決めした後、前記開位置に変位させた前記押圧部の一方を前記パッケージ本体の上方に、他方を前記保護部材の下方に配置し、前記押圧部を前記開位置から前記閉位置に向けて変位させることで、前記クリップが前記保護部材と前記封止部材と前記パッケージ本体とを互いに接近するように押圧して仮固定することを特徴とする組付け装置。 【請求項2】 前記組付け治具は、前記他方の押圧部を前記保護部材の下方に配置した際に、前記他方の押圧部を当接させ、前記一対の押圧部で押圧する押圧位置を設定する押圧位置設定手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の組付け装置。 【請求項3】 前記押圧位置設定手段は、前記第3収納部の下方に設けられた複数の位置決め孔と、 前記位置決め孔に一端を挿入した際に、他端を前記第3収納部の近傍に配置する位置決めピンとからなり、 前記位置決め孔に対する前記位置決めピンの挿入位置に応じて前記押圧部で押圧する押圧位置が設定されることを特徴とする請求項2記載の組付け装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、パッケージ本体に対して封止部材を接合する際にパッケージ本体と封止部材とを位置決めする組付け装置に関する。 【背景技術】 【0002】 固体撮像素子としては、CCDやCMOS等のイメージセンサチップなどがある。このイメージセンサチップを用いた固体撮像装置は、イメージセンサチップを収納する凹部が設けられたパッケージ本体と、このパッケージ本体にインサート成形されたリードと、パッケージ本体の上面に接合されて凹部を気密封止する透明なリッドとから構成されている。近年、デジタルカメラや携帯電話機の小型化に伴い、これらに用いられる固体撮像装置の小型化も進んでいる。 【0003】 デジタルカメラ等に使用される量産品の固体撮像装置は、パッケージ本体とリッドとの接合を自動機で行っている。しかし、試作品や量産ラインにのらない特殊サイズ品などは、パッケージ本体とリッドとの接合が手作業で行われている場合もある。例えば、特許文献1では、パッケージ本体とリッド(キャップ)とを接合する際に、リッドとパッケージ本体とをクリップによって挟み込んで均一に押圧することで、接合時に発生するボイドを防止する封止治具が提供されている。 【特許文献1】実開平5−1240号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、目視による手作業で適切な接合位置にリッドを配置することは難しく、製品毎に接合位置が異なるので品質が安定しないという問題がある。また、特許文献1に記載の封止治具は、クリップによってリッドとパッケージ本体とを挟み込んでいるが、リッドを所定の接合位置に精度良く配置する事に関しては何ら記載されていない。また、クリップがリッドを直接押圧しているので、クリップがリッド上でズレるとリッドの表面に傷がついてしまう。そのため、固体撮像装置を製造する場合にはリッドの受光面に傷が付き、画質に悪影響を及ぼすという問題がある。 【0005】 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、パッケージ本体に収納された固体撮像素子を気密封止する封止部材をパッケージ本体の最適な接合位置に精度良く、かつ簡単に位置決め、仮固定できる組付け装置を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するために、本発明の組付け装置は、上面に形成された凹部に固体撮像素子を収納したパッケージ本体に対して、前記凹部を覆うように封止部材を接着剤で接合して固体撮像装置を製造する際に、前記パッケージ本体と前記封止部材との位置決めを行う組付け装置であって、前記上面を下に向けた状態で前記パッケージ本体を上方から嵌め込んだ際に、前記上面の縁部と当接する第1当接面、および前記第1当接面から立ち上がり、前記第1当接面上で前記パッケージ本体の位置を規制する第1側壁とからなる第1収納部、前記第1収納部の下部に設けられ、前記接着剤の塗布されたシーラ面を上に向けて前記封止部材を上方から嵌め込んだ際に、前記シーラ面の反対側の面の縁部と当接する第2当接面、及び前記第2当接面から立ち上がり、前記第2当接面上で前記封止部材の位置を規制する第2側壁とからなる第2収納部、前記第2収納部の下部に設けられ、前記反対側の面を保護する保護部材を上方から嵌め込んだ際に、前記保護部材の一方の面の縁部と当接する第3当接面、および前記第3当接面から立ち上がり、前記第3当接面上で前記保護部材の位置を規制する第3側壁とからなる第3収納部を有した組付け治具と、一対の押圧部が互いに近接する閉位置と、前記一対の押圧部を弾性力に抗して拡開した開位置との間で変位可能なクリップとを備え、前記各収納部に対して前記保護部材、前記封止部材、前記パッケージ本体の順番で嵌め込み、前記凹部を覆う所定位置に前記封止部材を位置決めした後、前記開位置に変位させた前記押圧部の一方を前記パッケージ本体の上方に、他方を前記保護部材の下方に配置し、前記押圧部を前記開位置から前記閉位置に向けて変位させることで、前記クリップが前記保護部材と前記封止部材と前記パッケージ本体とを互いに接近するように押圧して仮固定することを特徴とするものである。 【0007】 また、前記組付け治具は、前記他方の押圧部を前記保護部材の下方に配置した際に、前記他方の押圧部を当接させ、前記一対の押圧部で押圧する押圧位置を設定する押圧位置設定手段を備えてもよい。また、前記押圧位置設定手段は、前記第3収納部の下方に設けられた複数の位置決め孔と、前記位置決め孔に一端を挿入した際に、他端を前記第3収納部の近傍に配置する位置決めピンとからなり、前記位置決め孔に対する前記位置決めピンの挿入位置に応じて前記押圧部で押圧する押圧位置が設定されることが好ましい。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、組付け治具に設けられた第1〜第3収納部に対して保護部材、封止部材、パッケージ本体の順番で嵌め込むことで、封止部材をパッケージ本体の凹部を覆う所定位置に位置決めでき、さらにクリップによって保護部材、封止部材、パッケージ本体が互いに接近するように押圧して仮固定したので、パッケージ本体に対して封止部材を最適な接合位置に精度良く、かつ容易に位置決め、仮固定することができる。また、保護部材によって封止部材の受光部が保護されているので、良好な画質を得ることができる。さらにまた、封止部材とパッケージ本体の位置決め及び仮固定を行う際に、大掛かりな装置を用いる必要がないので、コストを抑えることができる。 【0009】 また、組付け治具は、他方の押圧部を保護部材の下方に配置した際に、他方の押圧部を当接させ、一対の押圧部で押圧する押圧位置を設定する押圧位置設定手段を備えたので、クリップによる押圧力を均一にかけることができる。よって、封止部材をパッケージ本体に接合する際にボイドの発生を防止することができる。また、押圧位置設定手段は、第3収納部の下方に設けられた複数の位置決め孔と、位置決め孔に一端を挿入した際に、他端を第3収納部の近傍に配置する位置決めピンとからなり、位置決め孔に対する位置決めピンの挿入位置に応じて押圧部で押圧する押圧位置が設定されるので、パッケージ本体の大きさや接着剤のシール幅などに応じて最適な押圧位置、およびクリップの数を設定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 図1は、固体撮像装置2の構成を示す断面図である。固体撮像装置2は、イメージセンサチップ3と、このイメージセンサチップ3を収納するパッケージ本体12と、イメージセンサチップ3を気密封止するリッド15とから構成されている。 【0011】 固体撮像素子であるイメージセンサチップ3は、例えば、CCDやCMOS等からなり、シリコン等で形成されたチップ基板7の上面に、受光部8と、複数個の入出力パッド9とが形成されている。受光部8には、例えばフォトダイオード(PD)がマトリクス状に配列され、その上方にはカラーフィルタとマイクロレンズとが設けられている。入出力パッド9は、導電性を有する金属で形成された電極パッドであり、受光部8と電気的に接続されている。 【0012】 パッケージ本体12は略長方形状をしており、セラミックやプラスチックによって形成されている。このパッケージ本体12は、凹状のチップ収納部13と、パッケージ本体12内にインサート成形された金属切片からなる複数本のリード14とを備えている。イメージセンサチップ3との電気的な接続に用いられるリード14の両端は、チップ収納部13内で露呈されるインナーリード部14aと、パッケージ本体12の外に突出されるアウターリード部14bとして用いられる。 【0013】 封止部材であるリッド15は、パッケージ本体12の上面12aに接着剤18(図4参照)で接合されてチップ収納部13を気密封止する。接着剤18としては熱硬化タイプの樹脂である。リッド15は、イメージセンサチップ3に光が入射できるようにするため、透明なガラス板やプラスチック板によって形成されている。 【0014】 凹部であるチップ収納部13の底面には、イメージセンサチップ3がダイボンドされている。そして、イメージセンサチップ3の入出力パッド9と、リード14のインナーリード部14aとの間をボンディングワイヤ19で接続して、リッド15で気密封止する。 【0015】 図2及び図3を用いて本発明の組付け装置20の構成を説明する。組付け装置20は、組付け治具21およびクリップ50から構成されている。組付け治具21は、パッケージ本体12の大きさに合わせて複数用意されている。組付け治具21は、その上面中央部に矩形状の切欠き部22を備えており、一方の側面から他方の側面にかけて連通している。切欠き部22を構成する側壁部22aには、組付け治具21を長手方向で切断した際の断面が略階段状となるように3つの段部が形成されており、この3つの段部によって、保護部材25、パッケージ本体12、リッド15をそれぞれ嵌め込む第1〜第3収納部26〜28が多段形状で設けられている。 【0016】 図3にも示すように、第1収納部26は、第1当接面31と第1側壁32とから構成されており、パッケージ本体12が嵌め込まれる。第1当接面31は、チップ収納部13を下に向けてパッケージ本体12を嵌め込んだ際に、パッケージ本体12の上面12aの縁部に当接する。第1側壁32は、第1当接面31から略垂直に連設されており、パッケージ本体12の側面と接して第1収納部26内でパッケージ本体12の位置規制を行う。 【0017】 第2収納部27は第1収納部26の下部に設けられている。第2収納部27は、第2当接面33と第2側壁34とから構成されており、リッド15が嵌め込まれる。第2当接面33は、接着材18が塗布されたリッド15のシーラ面15a(図3参照)を上に向けて嵌め込んだ際に、シーラ面15aと反対側の上面15bの縁部が当接する。第2側壁34は、第1当接面31および第2当接面33に略垂直に連設されており、リッド15の側面と接することで、第2収納部27内でリッド15の位置規制を行う。 【0018】 また、図4に示すように、第2側壁34の高さhは、リッド15の厚みwよりも30μm程度長く形成されている。これにより、第1及び第2収納部26、27にリッド15およびパッケージ本体12が嵌め込まれた際に、パッケージ本体12とリッド15の間には隙間tが設けられる。また、シーラ面15aに塗布された接着剤18の厚さは、30μmより薄い。この接着剤18は、加熱されて液体状に、常温で固体となる。そのため、リッド15に塗布された後、組付け装置20に供給される時には固体化している。この隙間tは、第1収納部26にパッケージ本体12を嵌め込む際に接着剤18に上面12aが接触し、接着剤18が削れてゴミになるのを防止するためのものである。 【0019】 第3収納部28は、第2収納部27の下部に設けられている。第3収納部28は、第3当接面35と第3側壁36とから構成されており、リッド15の上面15bを保護する保護部材25が嵌め込まれる。図3に示すように、保護部材25は薄板形状をしており、リッド15の上面15bと対面する対向面25aの中央には、イメージセンサチップ3の外形よりやや大きい凹部40が形成されている。この凹部40は、リッド15の上面15bに設けられた被写体光を受光する受光部が傷付かないように保護するためのものである。また、保護部材25には、凹部40から保護部材25の上面25bにかけて複数の貫通孔41が形成されている。貫通孔41は、リッド15をパッケージ本体12に接合する際の熱圧着処理中にリッド15と凹部40との間の空気を外部に逃がすためのものである。 【0020】 第3当接面35は、保護部材25の対向面25aを上方に向けて嵌め込んだ際に、保護部材25の上面25bと当接する。第3側壁36は、第2当接面33および第3当接面35に略垂直に連設されており、保護部材25の側面と接することで、第3収納部28内で保護部材25の位置規制を行う。 【0021】 図2に示すように、切欠き部22の下面22bには、位置決めピン46を挿入する挿入孔43が所定間隔で9つ形成されている。位置決め孔である挿入孔43は、切欠き部22の下面22bから組付け治具21の下面に形成された締付け部45(図3参照)にかけて貫通しており、後述する位置決めピン46のネジ部46bが挿入される。 【0022】 位置決めピン46は、ヘッド部46aとネジ部46bによって構成されている。ヘッド部46aは、挿通孔43の直径より大きく、円柱形状をしている。また、その上面にはマイナスドライバの先端が挿入される溝47(図2参照)が形成されている。ネジ部46bは、切欠き部22側から挿通孔43に挿入され、締付け部45に突出する。この突出したネジ部46bにナット48が嵌合され、図3に示すように、ヘッド部46aの下面とナット48によって組付け治具22を挟み込んで位置決めピン46は固定される。なお、押圧位置設定手段としては、貫通孔43、位置決めピン46、ナット48によって構成されている。 【0023】 図2に示すように、クリップ50は細長い板状のバネ鋼から形成されている。クリップ50は開閉操作部51と押圧部52と円弧部53とから構成されている。クリップ50は、作業者によって開閉操作部51が握られると、押圧部52は弾性力に抗して円弧部53を中心に拡開し、押圧部52同士が離間する開位置(図示せず)となる。また、握っていた開閉操作部51を離すと、バネ鋼の弾性力により開位置から図2に示す閉位置となる。なお、クリップ50の押圧力は、クリップ50を形成するバネ鋼の厚さによって決定される。従って、パッケージ本体12、リッド15、保護部材25の大きさなどを考慮して、最適な押圧力を有するクリップ50を選択することが好ましい。また、クリップ50としては、市販されている工業用の洗濯バサミを用いてもよい。 【0024】 次に、組付け治具21によって位置決めされたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25を仮固定する際の押圧位置の設定方法について説明する。押圧位置および使用するクリップ50の数は、パッケージ本体12の大きさ、シール幅、シール厚さなどによって適宜に変更する必要がある。そのため、作業者は位置決めピン46の固定位置によってクリップ50の数と押圧位置を設定する。 【0025】 図5は、パッケージ本体12、リッド15、保護部材25が嵌め込まれた組付け治具21を上方から見た平面図である。本実施形態の組付け治具21では、2個または4個のクリップ50を使用し、位置決めされたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25の仮固定を行う。クリップ50を2個使う場合は、例えば図5(A)に示すように、切欠き部22の下面22bに設けられた9つの貫通孔43のうち、図中上段の左右と、中段の中央と、下段の左右に設けられた貫通孔43に位置決めピン46を固定する。これにより、切欠き部22には、上段の中央と下段の中央の部分にヘッド部46aによって囲まれた2ヶ所の挿入領域が形成される。 【0026】 開位置とされたクリップ50は、下側の押圧部52を挿入領域に挿入され、下側の押圧部52の先端が中段の中央に固定されたヘッド部46aに当接するまで挿入される。この時、下側の押圧部52は、下段の左右に固定されたヘッド部46aによって図中横方向の位置が規制されている。これにより、下側の押圧部52は保護部材25の下方に配置され、上側の押圧部52はパッケージ本体12の上方に配置される。下側の押圧部52の先端をヘッド部46aに当接させたままの状態で、握っていた開閉操作部51を離すと、押圧部52は弾性力により開位置から閉位置に向けて変位する。これにより、上側の押圧部52はパッケージ本体12の下面を下方に押圧し、下側の押圧部52は保持部材25の上面25bを上方に押圧する。よって、パッケージ本体12、リッド15、保護部材25は互いに接近するように押圧されて仮固定される。 【0027】 また、図5(B)に示すように、上段の左と中央、中段の左右と、下段の右と中央に設けられた挿通孔43に位置決めピン46を固定してもよい。これにより、切欠き部22には、上段の右と下段の左の部分のヘッド部46aと側壁22aとによって挿入領域が形成される。そして、上記と同様に、押圧部52を開位置に変位させ、下側の押圧部52を挿入領域に挿入する。この時の下側の押圧部52の先端が中央の左右のヘッド部46aに当接するまで挿入される。そして、握っていた開閉操作部51を離すと、押圧部52は弾性力により開位置から閉位置に向けて変位する。これにより、クリップ50によってパッケージ本体12、リッド15、保護部材25が互いに接近するように押圧され、仮固定される。なお、クリップ50は、図中上段中央のヘッド部46aと側壁22a、および下段中央のヘッド部46aと側壁22aによって図中横方向の位置が規制されている。 【0028】 また、クリップ50を4個用いて仮固定を行う場合には、図5(C)に示すように、上端の中央、中段の左右、下段の中央に設けられた挿通孔43に位置決めピン46を固定することが好ましい。これにより、切欠き部22には、上段の左右と下段の左右部分に側壁22aおよびヘッド部46aによって囲まれた4ヶ所の挿入領域が形成される。そして、 押圧部52を開位置に変位させ、下側の押圧部52を挿入領域に挿入する。この時、図中左側の2つのクリップ50は、下側の押圧部52の先端を中段の左に固定されたヘッド部46aに当接させ、図中右側の2つのクリップ50は、下側の押圧部52の先端を中段の右に固定されたヘッド部46aに当接せる。そして、開閉操作部51が離されると、押圧部52が弾性力により開位置から閉位置へ向かって変位するので、4つのクリップ50によってパッケージ本体12、リッド15、保護部材25が互いに接近するように押圧され、仮固定される。このように、組付け治具21によって位置決めされた後、クリップ50によって仮固定されたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25には熱圧縮処理が施される。 【0029】 次に、保護部材25、リッド15、パッケージ本体12の位置合わせ、および仮固定方法を説明する。本実施形態では、パッケージ本体12やシール幅を考慮してクリップ50を2つ用いて仮固定を行う場合を説明する。図5(A)に示すように、上段の左右、中段の中央、下段の左右の挿通孔43に位置決めピン46を固定し、上段の中央と下段の中央にクリップ50を挿入させる挿入領域を形成する。 【0030】 そして、図3に示すように、保護部材25は、凹部40が設けられた対向面25aを上方に向けた状態で第3収納部28に嵌め込まれる。この時、第3当接面35は保護部材25の上面25bの縁部と当接し、第3側壁36は保護部材25の側面と接しており、保護部材25が第3収納部28内で位置決めされる。 【0031】 次に、リッド15のシーラ面15aの全周縁に接着剤18が塗布される。そして、リッド15は、シーラ面15aを上方に向けた状態で第2収納部27に嵌め込まれる。この時、第2当接面33にはリッド15の上面15bの縁部が当接し、第2側壁34はリッド15の側面と接することで、リッド15が第2収納部27内で位置決めされる。 【0032】 次に、チップ収納部13にイメージセンサチップ3がダイボンドされたパッケージ本体12が、チップ収納部13を下方に向けて第1収納部26に嵌め込まれる。この時、第1当接面31にはパッケージ本体12の上面12aの縁部が当接し、第1側壁32はパッケージ本体12の側面と接しており、パッケージ本体12が第1収納部26で位置決めされる。 【0033】 この時、図4に示すように、シーラ面15aに塗布された接着剤18の厚みは30μm以下なので、パッケージ本体12が第1収納部26に嵌め込まれた際に接着剤18が上面12aによって削られることがなく、ゴミがチップ収納部13に進入することがない。 【0034】 そして、上記のように、組付け治具21の第1〜第3収納部26〜28にパッケージ本体12、リッド15、保護部材25が嵌め込まれることで、これらの相対的な位置が決まる。なお、第1〜第3収納部26〜28に嵌め込まれたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25は、各収納部26〜28から浮き上がらないように嵌め込まれる。仮に浮き上がっていた場合でも、作業者が目視により容易に確認することができるので、確実に位置決めが行われる。 【0035】 次に、作業者はクリップ50の開閉操作部51を握って押圧部52を閉位置から開位置にする。そして、図5(A)に示すように、下側の押圧部52を上段の中央と下段の中央に形成された挿入領域に挿入する。そして、下側の押圧部52の先端が中段の中央に固定されたヘッド部46aに当接させる。これにより、上側の押圧部52はパッケージ本体12の上方に配置され、下側の押圧部52は保護部材25の下方に配置される。そして、作業者は開閉操作部51を離し、押圧部52を弾性力により開位置から閉位置に向けて変位させる。これにより、図6に示すように、下側の押圧部52は保護部材25を上方に押圧し、上側の押圧部52はパッケージ本体12を下方に押圧する。よって、クリップ50は、位置決めが行われたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25が互いに接近するように押圧し、仮固定する。 【0036】 仮固定されたパッケージ本体12、リッド15、保護部材25は、リッド15をパッケージ本体12に接合するために熱圧縮処理が行われる。例えば、この熱圧縮処理としては、真空オーブンが用いられ、150℃の温度で2時間の加熱が行われる。なお、加熱温度および熱圧縮処理の時間は接着剤18の種類やシール幅等によって適宜に変更することが好ましい。この熱圧縮処理時に、保護部材25に設けられた凹部40とリッド15との間の空気は、貫通孔41から外部に排出される。このように、熱圧縮処理が行われると、リッド15がパッケージ本体12に接合され、チップ収納部13はリッド15によって気密封止され、固体撮像装置2が完成する。 【0037】 このように、チップ収納部13にイメージセンサチップ3をダイボンドしたパッケージ本体12に対して、チップ収納部13を気密封止するためにリッド15を所定位置に位置決めして仮固定したので、リッド15を最適な接合位置に精度よく、かつ簡単に位置決めすることができる。また、位置決めピン46によってクリップ50の押圧位置とクリップ50の数を設定できるので、押圧力を均等にすることができ、ボイドの発生を防止することができる。また、本発明を用いるとパッケージ本体12、リッド15、保護部材25が毎回同じ位置で仮固定されるので品質が安定する。また、組付け治具21およびクリップ50からなる組付け装置20は安価に作成することができ、コストを減らすことができる。 【0038】 なお、本実施形態では、パッケージ本体12の上面12aとリッド15のシーラ面15aとの隙間tを30μmとしたが、これに限らず、第1収納部26にパッケージ本体12を嵌め込んだ際に、上面12aが接着剤18に接触しないのであれば、隙間tは小さければ小さいほどよい。 【0039】 なお、本実施形態では、位置決めピン46は、ネジ部46bを挿通孔43に挿通させ、締付け部45でナット48によって固定しているので、挿通孔43とネジ部46bのクリアランスによって位置決めピン46の位置を微調整することができる。これにより、クリップ50を最適な押圧位置に配置できる。また、クリップ50の種類に応じて、ヘッド部46aの直径の大きさが異なるものを使うことで、最適な押圧位置を設定することもできる。また、挿通孔43を縦横に9つ設けたが、挿通孔43の個数および配置はこれに限るものではない。 【0040】 また、上記実施形態では、2個または4個のクリップ50を用いて仮固定を行う方法を説明したが、これに限らず、クリップ50を1個だけ用いて仮固定を行ってもよい。この場合は、切欠き部22の下面22bに設けられた左右の上段、中段、下段と、中央の上段に位置決めピン46を固定する。これにより、中段中央と下段中央には、ヘッド部46aによって囲まれた挿入領域が形成される。従って、クリップ50は、上方の押圧部52でパッケージ本体12の中央部を、下方の押圧部52で保護部材25の中央部を押圧する。なお、中央の上段の代わりに中央の下段に位置決めピン46を固定した場合も同様である。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明を用いて製造された固体撮像装置の構成を示す断面図である。 【図2】組付け装置の構成を示す外観斜視図である。 【図3】組付け治具とこの組付け治具に嵌め込む部品の構成を示す断面図である。 【図4】第1および第2収納部にパッケージ本体とリッドを嵌め込んだ際に形成される隙間を示す拡大説明図である。 【図5】位置決めピンにより設定された押圧位置を説明する平面図である。 【図6】組付け治具に嵌め込まれた部品をクリップにより仮固定した状態を説明する断面図である。 【符号の説明】 【0042】 2 固体撮像装置 3 イメージセンサチップ 12 パッケージ本体 13 チップ収納部 15 リッド 18 接着剤 20 組付け装置 21 組付け治具 26 第1収納部 27 第2収納部 28 第3収納部 50 クリップ
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| 【出願人】 |
【識別番号】306037311 【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
【識別番号】100095234 【弁理士】 【氏名又は名称】飯嶋 茂
【識別番号】100117536 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英了
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| 【公開番号】 |
特開2008−48282(P2008−48282A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223430(P2006−223430) |
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