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【発明の名称】 データ処理装置
【発明者】 【氏名】小田 昭彦

【要約】 【課題】画像データを解析することなく迅速に縮小処理し、且つ縮小処理された画像を支障なくユーザーが判別出来ること。

【構成】原稿画像の所定方向(例えば主走査方向)における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき縮小処理し、縮小処理した画像データをファクシミリ送信したり、シート上に出力したりする。縮小率テーブルは前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を読み取る画像読取部と、
原稿画像の所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記画像読取部により読み取った原稿画像を縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理した画像データを送信する送信部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記縮小率テーブルを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記縮小率テーブルを選択する選択部を有し、
前記記憶部は複数の前記縮小率テーブルを記憶しており、
前記選択部は前記記憶部に記憶された複数の前記縮小率テーブルから前記画像処理部により縮小処理する前記縮小率テーブルを選択することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
原稿画像を読み取る画像読取部と、
原稿画像の所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記画像読取部により読み取った原稿画像を縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理した画像データをシート上に出力する出力部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
前記縮小率テーブルを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記縮小率テーブルを選択する選択部を有し、
前記記憶部は複数の前記縮小率テーブルを記憶しており、
前記選択部は前記記憶部に記憶された複数の前記縮小率テーブルから前記画像処理部により縮小処理する前記縮小率テーブルを選択することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
画像データを受信する受信部と、
画像データの所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記受信部により受信した画像データを縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理された画像データをシート上に出力する出力部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】
前記縮小率テーブルを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
前記記憶部は複数の前記縮小率テーブルを記憶しており、
前記受信部は前記縮小率テーブルを指定する指定情報を受信し、
前記画像処理部は、前記指定情報に基づき前記縮小率テーブルを選択し、選択した前記縮小率テーブルに基づき前記受信部が受信した画像データを縮小処理することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記縮小率テーブルは画像データを受信する相手に対応して前記記憶部に記憶されており、
前記画像処理部は、受信する相手に関する情報から前記縮小率テーブルを選択し、選択した前記縮小率テーブルに基づき前記受信部が受信した画像データを縮小処理することを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
前記縮小率テーブルを前記受信部が受信し、
前記画像処理部は、前記受信部が受信した前記縮小率テーブルに基づき、前記受信部が受信した画像データを縮小処理することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を縮小処理するデータ処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス等で使用されるファクシミリは、大きいサイズの原稿を読み取って送信することが可能となってきている。一方、一般家庭で使用されるファクシミリは、設置面積の問題でコンパクトなファクシミリが主流となっており、ファクシミリ内には大きいサイズの出力用のシートを収納していない。従って、大きいサイズの原稿情報が送信され、コンパクトなファクシミリがその原稿情報を受信した場合、原稿画像を等倍でシート上に出力できず、全体的に均一の縮小率で縮小処理し、小さいサイズのシートに出力している。また、シート上に画像を形成する画像形成装置において、接続された端末から受信した画像データをプリントしたり、画像形成装置が有するスキャナで読み取った画像データを複写したりする場合に、画像データを全体的に均一の縮小率で縮小処理して出力させる場合がある。
【0003】
しかし、画像データを全体的に均一の縮小率で縮小処理してシート上に出力すると文字や絵などが小さくなり、文字が読めなかったり絵の細かい部分が潰れて見えなかったりするという問題があった。
【0004】
そこで、縮小処理してシート上に出力しても文字等を読みやすくする技術が提案されている。特許文献1に記載の技術は、ラインセンサによって原稿を主走査方向に読取り、原稿における余白部分(例えば、行間により構成される余白部分)を判断して余白部分が十分にあれば余白部分を縮小処理するという技術である。特許文献1に記載の技術によれば、余白部分は縮小されるが、文字等の黒データは縮小されないため、縮小処理しても文字が読めないという不具合が解消される。
【特許文献1】特開平5−328105号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術は、画像データを1ライン毎に解析し、余白部分と黒データ等を判別しているため、原稿1頁分の解析に時間がかかり、シート上への出力が遅延することになる。また原稿画像は1頁毎に異なる場合が多いため、ページ間で縮小率が異なり、画像の大きさに関して不揃いのシートが形成されてしまう可能性がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、画像データを解析することなく迅速に縮小処理し、且つ縮小処理された画像を支障なくユーザーが判別出来るデータ処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本出願の発明者は、一般に原稿画像中央部より原稿画像端部に余白等の重要度の低い情報が多いことに着目し、本発明に至った。
本発明に係るデータ処理装置は、
原稿画像を読み取る画像読取部と、
原稿画像の所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記画像読取部により読み取った原稿画像を縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理した画像データを送信する送信部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明に係るデータ処理装置は、
原稿画像を読み取る画像読取部と、
原稿画像の所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記画像読取部により読み取った原稿画像を縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理した画像データをシート上に出力する出力部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明に係るデータ処理装置は、
画像データを受信する受信部と、
画像データの所定方向における位置に応じて縮小率が異なる縮小率テーブルに基づき、前記受信部により受信した画像データを縮小処理する画像処理部と、
当該画像処理部により縮小処理された画像データをシート上に出力する出力部と、
を有し、前記所定方向における原稿画像中央部の縮小率が少なくとも一方側の原稿画像端部の縮小率よりも高く設定されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るデータ処理装置によれば、画像データを解析することなく迅速に縮小処理し、且つ縮小処理された画像を支障なくユーザーが判別出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明に係るデータ処理装置を含むネットワークシステムの概略図である。
【0012】
図1に示すネットワークシステムAには、データ処理装置であるデジタル複合機10、20と、端末であるPC30が含まれている。
【0013】
デジタル複合機10、20は複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を有する多機能の装置であり、シート上に画像を出力することが可能である。例えば、ファクシミリ機能に関しては、デジタル複合機10で原稿画像を読み取り、読み取った原稿画像をPSTN(Public Switch Telephone Network:公衆交換電話網)を介してデジタル複合機20へ送信することが可能である。デジタル複合機20はローカルエリアネットワーク(LAN)1経由でPC30と接続されている。PC30から送信される画像データを受信すると、デジタル複合機20は受信した画像データをシート上に出力する。
【0014】
図2は、デジタル複合機10、20の制御構成に関するブロック図であり、代表的な制御構成を示している。
【0015】
デジタル複合機10、20は制御構成として同じ構成となっており、ここではデジタル複合機10に基づいて内部構成を説明する。
【0016】
CPU100はデジタル複合機10全体の動作を制御するものであり、システムバス110を介して、ROM(Read Only Memory)101やRAM(Random Access Memory)102等に接続されている。このCPU100は、ROM101に格納されている各種制御プログラムを読み出してRAM102に展開し、各部の動作を制御する。また、CPU100は、RAM102に展開したプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM102に格納するとともに操作部104上に表示させる。そして、RAM102に格納した処理結果を所定の保存先に保存させる。
【0017】
ROM101は、プログラムやデータ等を予め記憶しており、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。
【0018】
RAM102は、CPU100によって実行される各種制御プログラムによって処理されたデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0019】
記憶部として機能する不揮発性メモリ103はデジタル複合機10の電源が遮断されても保持する必要のある設定内容や機械状態を記憶している。また、後述するプロファイルデータも不揮発性メモリ103に記憶されている。
【0020】
選択部として機能する操作部104は、デジタル複合機10が実行する動作条件等を設定可能である。複写機能に関しては用紙サイズ、濃度、片面・両面の選択等の設定、ファクシミリ機能に関しては通信相手先等の設定が可能である。後述するプロファイルデータの指定や登録等はこの操作部104を通じて実行する。
【0021】
画像読取部として機能する画像読取部105は、原稿画像を光学的に読み取って電気信号に変換するものであり、例えばカラー画像であれば一画素当りRGB各10ビットの輝度情報をもつ画像データを生成する。
【0022】
画像処理部106は、印字部107で画像データを出力するために画像処理を行うものであり、例えば画像データに関して縮小、拡大等の変倍処理を実行する。画像処理の動作は所定のプログラムにより実行される。
【0023】
出力部として機能する印字部107は、シート上に画像を形成する機能を有する。カラー画像を形成する場合、画像読取部105で原稿画像を読み取り、RGB画像データを生成する。生成されたRGB画像データは、色変換LUTに入力されてCMYKの画像データに変換され、印字部40に送られる。そして、CMYKの順に画像が形成され、シート上にカラー画像が形成される。
【0024】
シート収納部108は画像形成用のシートを収納しており、シート上に画像を形成する場合は1枚毎にシートを排出する構造となっている。
【0025】
送信部、受信部として機能する通信部109は、外部の装置と通信するものであり、例えばデジタル複写機20から送信される画像データを受信したり、逆にデジタル複写機20に向けて画像データを送信したりする。
【0026】
図3は、縮小率テーブルであるプロファイルデータを示す説明図である。
【0027】
デジタル複合機10、20における不揮発性メモリ103、203には、縮小率テーブルであるプロファイルデータが記憶されており、例えば図3(a)〜(g)のような複数のプロファイルデータが記憶されている。図3(a)〜(g)で示すプロファイルデータの横軸は画像データの主走査方向における位置を表し、縦軸は画像データの縮小率である。本発明における縮小率とは、縮小前の画像の大きさに対する縮小後の画像の大きさの百分率をいう。即ち、縮小率が高いということは、縮小率が低い場合に比べてより大きな画像を生成することに相当する。プロファイルデータは主走査方向における位置に応じて縮小率が異なっている。デジタル複合機10、20で送受信されたり、出力されたりする画像データは、所定の条件下でプロファイルデータに基づいて縮小処理される。不揮発性メモリ103、203に複数のプロファイルデータが記憶されている場合、どのプロファイルデータに基づいて縮小処理するかは、操作部104、204を通じてユーザーによって選択されたり、画像データの送信者の指定により選択されたりする。
【0028】
ここで、図3(a)のプロファイルデータに基づいて画像データの縮小処理をする例を説明する。
【0029】
図4はプロファイルデータに基づいて縮小処理した画像データの説明図である。
【0030】
図4(a)は「A」という文字に関する大サイズの画像データを縮小処理して小サイズのシートに出力させたことを示す説明図であり、図4(a)における矢印が主走査方向を示す。また、図4(b)は図3(a)のプロファイルデータに基づいて画像データの1ライン分を縮小処理したことを示す説明図である。図4(b)の上段が縮小処理する前の画像データであり、下段が縮小処理した後の画像データである。
【0031】
図3(a)で示すプロファイルデータにおいて、画像データの両端の領域Xにおける縮小率は約20%であり、画像データの中央部の領域Yにおける縮小率は約80%である。従って、図3(a)で示すプロファイルデータに基づいて画像データを縮小処理すると、画像データの両端の領域Xでは、図4(b)に示すように画像が小さくなり、画像データの中心部の領域Yでは図4(b)に示すように領域Xの画像データほど縮小されない。その結果、画像データの中央に位置する「A」という破線領域内の文字画像は、縮小処理されても文字画像がそれほど小さくならず文字の判別にほとんど影響がない。一方、「A」という文字画像の領域外は余白部分に相当するため、縮小して小さくしても文字の判別に影響はない。
【0032】
プロファイルデータに基づく縮小処理は画像処理部106、206が実行する。具体的な方法として、例えば不揮発性メモリ103、203に記憶されているプロファイルデータを画像処理部106、206にある画像縮小用ASICに転送し、CPU100等が所定のプログラムにより画像縮小用ASICを制御して縮小処理する。画像データの主走査方向における位置に従って異なる縮小率で縮小処理され、縮小された画像データをページメモリに展開して画像データ1頁分を形成する。
【0033】
なお、プロファイルデータに基づく縮小処理に適用される具体的縮小法としては間引き縮小法、補間縮小法の公知の方法が適用可能である。また、縮小率に応じて異なる縮小法を組み合わせて使用しても良い。また、補間縮小法を適用する場合であっても、縮小率が高い画像中央部では低級なニアレストネイバー法を適用し、縮小率が低い画像端部では高級なバイリニア法、バイキュービック法を適用するようにしても良い。
【0034】
次にファクシミリ送信時やファクシミリ受信時などにおける縮小処理の動作について以下に詳しく説明する。
【0035】
まず、デジタル複合機10が画像データをデジタル複合機20に対してファクシミリ送信する場合に、送信側のデジタル複合機10において画像データの縮小処理をする動作について説明する。
【0036】
図5は、ファクシミリ送信時の縮小処理に関するフローチャート図である。
【0037】
デジタル複合機10の操作部104においてファクシミリ機能を選択し、原稿画像を画像読取部105で読み取り(ステップS1)、送信先のデジタル複合機20に対してダイヤルを開始する(ステップS2)。
【0038】
そして、通信相手であるデジタル複合機20との能力交換を実行する(ステップS3)。この動作はお互いの装置の能力、仕様等を比較することによってどのようなファクシミリ通信が可能かどうか判断するための動作である。例えば、デジタル複合機20における受信可能な画像データの最大サイズ情報をデジタル複合機10が得るという動作である。
【0039】
通信相手であるデジタル複合機20から受け取った受信能力と、デジタル複合機10が送信しようとする画像データのサイズを比較して、送信時に画像データの縮小処理が必要か否か判断する(ステップS4)。この判断はCPU100がROM101に記憶されている所定のプログラムにより実行する。
【0040】
縮小処理が必要か否かを判断した結果、縮小処理が必要でないと判断すると、画像データを縮小処理せずそのまま通信相手であるデジタル複合機20に対して送信する(ステップS8)。一方、縮小処理が必要であると判断すると、プロファイルデータに基づく縮小処理の指定があるかどうか判断する(ステップS5)。プロファイルデータに基づく縮小処理の指定はユーザーがデジタル複合機10の操作部104において設定し、どのプロファイルデータにより縮小処理をするのかも操作部104において設定する。プロファイルデータに基づく縮小処理の指定がないと判断すると、デジタル複合機20の受信可能なサイズに基づき画像データ全体を同じ縮小率で均一に縮小処理する(ステップS6)。一方、プロファイルに基づく縮小処理の指定があると判断すると、指定されたプロファイルデータに基づき縮小処理を実行する。そして、ステップS6、S7で縮小処理した画像データを通信相手であるデジタル複合機20に対して送信する(ステップS8)。
【0041】
このように、画像データをファクシミリ送信する際にプロファイルデータに基づき縮小処理すれば、迅速に縮小処理をすることができる。また、送信側のデジタル複合機10のユーザーが原稿画像を参照してプロファイルデータを指定することにより、縮小処理された画像データをデジタル複合機20でシートに出力させても文字や絵等の画像を支障なく判別出来る。
【0042】
次に、デジタル複合機10で原稿を複写する場合に画像データを縮小処理する動作について説明する。
【0043】
図6は、原稿を複写する際の縮小処理に関するフローチャート図である。
【0044】
まず、デジタル複合機10の操作部104において複写機能を選択し、ユーザーが原稿画像を参照して縮小処理をするための特定のプロファイルデータを指定する(ステップS11)。複写に関する各種の設定(シートサイズの設定等)を終了すると印刷ジョブを開始し(ステップS12)、画像読取部104が原稿画像を読み取る(ステップS13)。そして画像処理部106がユーザーが指定したプロファイルデータに基づき縮小処理を実行し(ステップS14)、縮小処理した画像を印刷する(ステップS15)。
【0045】
このようにデジタル複合機10により縮小処理して複写する場合でも、プロファイルデータに基づき縮小処理すれば、迅速に縮小処理をすることができる。また、デジタル複合機10のユーザーが原稿画像を参照してプロファイルデータを指定することにより、縮小処理された画像データをシートに出力させても文字や絵等の画像を支障なくユーザーが判別出来る。
【0046】
次に、デジタル複合機10が画像データをデジタル複合機20に対してファクシミリ送信する場合に、受信側のデジタル複合機20において画像データの縮小処理をする動作について説明する。
【0047】
図7は、ファクシミリ受信時の縮小処理に関するフローチャート図である。
【0048】
まず、デジタル複合機20において通信相手であるデジタル複合機10からのダイヤルを検知する(ステップS21)。
【0049】
そして、通信相手であるデジタル複合機10との能力交換を実行する(ステップS22)。この動作はお互いの装置の能力、仕様等を比較することによってどのようなファクシミリ通信が可能かどうか判断するための動作である。
【0050】
通信相手であるデジタル複合機10との能力交換を実行した後で、デジタル複合機10から送信されてくる画像データを通信部209が受信する(ステップS23)。
【0051】
そして画像データの受信が完了すると、受信した画像データが等倍で印刷可能か判断する(ステップ24)。この判断は受信した画像データの大きさとデジタル複合機20に収容するシートサイズを比較することにより実行するものであり、CPU200がROM201に記憶されている所定のプログラムにより実行する。
【0052】
所定サイズのシートが収納されており等倍で印刷可能と判断すると、デジタル複合機20は画像データを等倍で印刷する(ステップS25)。一方、等倍での印刷が可能ではないと判断すると、次に送信側のユーザーがプロファイルデータに基づく縮小処理を指定をしたかどうか判断する(ステップS26)。送信側のユーザーが特定のプロファイルデータに基づく縮小処理を指定しないと、画像データ全体を同じ縮小率で均一に縮小処理する(ステップS27)。一方、送信側のユーザーが特定のプロファイルデータに基づく縮小処理を指定すると、次に受信側がプロファイルデータを受信したかどうか判断する(ステップS28)。プロファイルデータを受信しないと判断すると、送信側が指定した指定情報をもとに、受信側が有するプロファイルデータに基づき縮小処理を実行する(ステップS29)。指定情報は画像データのヘッダー部分に属性情報として付与されている。プロファイルデータを受信したと判断すると、そのプロファイルデータを優先的に扱い、受信したプロファイルデータに基づき縮小処理を実行する。プロファイルデータは画像データに埋め込まれた形で受信されたり、画像データの添付ファイルとして受信されたりする。
【0053】
そしてステップS27、S29、S30の何れかで縮小処理した画像を印刷する(ステップS31)。
【0054】
以上説明したように、画像データをファクシミリ受信する際にプロファイルデータに基づき縮小処理すれば、迅速に縮小処理をすることができる。また、送信側のデジタル複合機10のユーザーが原稿画像を参照してプロファイルデータを指定することにより、縮小処理された画像データをデジタル複合機20でシートに出力させても文字や絵等の画像を支障なくユーザーが判別出来る。
【0055】
次に、デジタル複合機10が画像データをデジタル複合機20に対してファクシミリ送信する場合に、受信側のデジタル複合機20において通信相手を判断することにより画像データの縮小処理をする動作について説明する。
【0056】
図8は、ファクシミリ受信時に通信相手を判断して縮小処理を実行するフローチャート図である。
【0057】
図8におけるステップS41〜S43までの動作は、図7で説明したステップS21〜S23の動作と同様である。
【0058】
画像データを受信した後で、通信相手を識別する(ステップS44)。通信相手の識別はダイヤル番号等にもとにCPU200が所定のプログラムにより実行する。
【0059】
次に、受信した画像データが等倍で印刷可能か判断する(ステップ45)。これは受信した画像データの大きさとデジタル複合機20に収容するシートサイズを比較することにより実行する。所定サイズのシートが収納されており、等倍で印刷可能と判断すると、デジタル複合機20が画像データを等倍で印刷する(ステップS46)。
【0060】
一方、等倍での印刷が可能ではないと判断すると、次に通信相手が所定の相手か否か判断する(ステップS47)。所定の通信相手から送信されてくる画像データが常時定形のフォーマットの画像データである場合が考えられ、そのような場合にその通信相手に適したプロファイルデータに基づき縮小処理すれば、文字等が判別できる適切な縮小処理が出来るため、ステップS47の判断を行うものである。通信相手が所定の相手ではないと判断すると、画像データ全体を同じ縮小率で均一に縮小処理する(ステップS48)。
【0061】
一方、通信相手が所定の相手であると判断すると、通信相手と関連付けられた所定のプロファイルデータに基づき縮小処理を実行する(ステップS49)。ステップS49の動作を詳しく説明すると、図9で示すリストがデジタル複合機20の不揮発性メモリ203に記憶されている。プロファイルデータのNo1〜5は、例えば図3で示した(a)〜(e)のプロファイルデータである。図9で示すリストは通信相手とTEL番号、プロファイルデータが関連付けられており、例えば通信相手がFaxNo1であれば、プロファイルデータがNo1のものを使用して縮小処理をする。このように通信相手毎にプロファイルデータが関連付けられていると、ユーザー毎に適切な縮小処理を自動的に行うことが可能となる。通信相手によりどのプロファイルデータを使用するかの判断は、CPU200が所定のプログラムのより実行し、画像処理部206において縮小処理される。
【0062】
ステップS48、S49のいずれかにより画像データが縮小処理されると、縮小処理した画像を印刷する(ステップS50)。
【0063】
以上説明したように、画像データをファクシミリ受信する際にプロファイルデータに基づき縮小処理すれば、迅速に縮小処理をすることができる。また、通信相手毎に設定されたプロファイルデータを用いれば、通信相手を考慮した縮小処理を実行でき、デジタル複合機20でシートに出力させても文字や絵等の画像を支障なくユーザーが判別出来る。
【0064】
次に、デジタル複合機20でPC30から送信される画像データを縮小処理する動作について説明する。
【0065】
図10は、プリント動作時に縮小処理を実行するフローチャート図である。
【0066】
プリントする際にプロファイルデータに基づいて縮小処理を実行する場合は、デジタル複合機20にLAN1経由で接続されているPC30のプリンタドライバ上で縮小処理の設定を行う。
【0067】
デジタル複合機20はPC30から送信される画像データを受信し(ステップS51)、印刷ジョブを開始する(ステップS52)。
【0068】
次に等倍で印刷可能かどうか判断し(ステップS53)、等倍で印刷可能であると判断すると、デジタル複合機20が画像データを等倍により印刷する(ステップS54)。
【0069】
等倍での印刷が可能ではないと判断すると、プロファイルデータに基づく縮小処理の指定があるかどうか判断し(ステップS55)、プロファイルデータに基づく縮小処理指定がない場合は、画像データ全体を同じ縮小率で均一に縮小処理する(ステップS56)。一方、プロファイルデータに基づく縮小処理の指定があると判断すると、指定されたプロファイルデータにより縮小処理を実行する(ステップS57)。プロファイルデータは不揮発性メモリ203に記憶されている。
【0070】
ステップS56、S57のいずれかにより画像データが縮小処理されると、縮小処理した画像を印刷する(ステップS58)。
【0071】
このように、画像データをプリントする際にプロファイルデータに基づき縮小処理すれば、迅速に縮小処理をすることができる。また、縮小処理された画像をデジタル複合機20でシートに出力させても文字や絵等の画像を支障なくユーザーが判別出来る。
【0072】
なお、本実施形態においてデータ処理装置としてデジタル複合機をもとに説明したが、多機能の装置ではなく、それぞれの機能を単独で持つ複写機、プリンタ、ファクシミリであっても構わない。
【0073】
また、本発明は当該実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係るデータ処理装置を含むネットワークシステムの概略図である。
【図2】デジタル複合機10、20の制御構成に関するブロック図である。
【図3】縮小率テーブルであるプロファイルデータを示す説明図である。
【図4】プロファイルデータに基づいて縮小処理した画像データの説明図である。
【図5】ファクシミリ送信時の縮小処理に関するフローチャート図である。
【図6】原稿を複写する際の縮小処理に関するフローチャート図である。
【図7】ファクシミリ受信時の縮小処理に関するフローチャート図である。
【図8】ファクシミリ受信時に通信相手を判断して縮小処理を実行するフローチャート図である。
【図9】通信相手とプロファイルデータが関連付けられたリストの説明図である。
【図10】プリント動作時に縮小処理を実行するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0075】
1 LAN
10、20 デジタル複合機
30 PC
100、200 CPU
103、203 不揮発性メモリ
104、204 操作部
105、205 画像読取部
106、206 画像処理部
107、207 印字部
109、209 通信部
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年8月18日(2006.8.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−48253(P2008−48253A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−223145(P2006−223145)