| 【発明の名称】 |
画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】小柳 勝也
【氏名】大津 正彦
【氏名】林 和夫
【氏名】松原 由武
【氏名】天谷 征
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| 【要約】 |
【課題】ハードウエア資源の不具合等に起因する問題ある内容のイメージログ生成を防止する。
【構成】画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段11と、前記画像処理手段11が処理した画像データについてのイメージログを生成するログ生成手段12と、前記ログ生成手段12が生成したイメージログをログサーバ装置へ送信して当該ログサーバ装置に記憶蓄積させるログ送信手段13と、所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段14a,14bと、前記診断用画像データについて前記ログ生成手段12でのログ生成および前記ログ送信手段13によるログ送信を行わせ、前記ログサーバ装置にて当該ログサーバ装置が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせる診断制御手段15とを備えて、画像処理装置を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段と、 前記画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを生成するログ生成手段と、 前記ログ生成手段が生成したイメージログをログサーバ装置へ送信して当該ログサーバ装置に記憶蓄積させるログ送信手段と、 所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、 前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせ、前記ログサーバ装置にて当該ログサーバ装置が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせる診断制御手段と を備えることを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 前記ログサーバ装置から当該ログサーバ装置での比較検証の結果についての情報を取得する情報取得手段と、 前記情報取得手段が取得した情報に基づいて前記画像処理手段でのジョブ実行可否を制御する処理制御手段と を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記診断制御手段は、前記画像処理手段が処理した画像データについてのログ生成とは別に、所定の定期的なタイミングで、前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせる ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記診断制御手段は、前記画像処理手段での処理ジョブ実行の度に、当該画像処理手段が処理した画像データに前記診断用画像データを付加した状態のイメージログを生成させることで、当該診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせる ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 【請求項5】 前記診断用画像データについてのログ送信を行った後から、次に前記診断用画像データについてのログ送信を行うまでの間、前記ログ生成手段が生成したイメージログを記憶しておくとともに、前記ログサーバ装置での比較検証の結果に応じて記憶しているイメージログの消去を行うバックアップ手段 を備えることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 【請求項6】 前記診断制御手段は、前記診断用画像データを付加する場合に、その付加対象となる画像矩形領域の少なくとも一辺に対して当該付加を行う ことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 【請求項7】 前記画像処理手段が実行する処理ジョブの種類または内容が複数存在する場合に、それぞれの種類または内容に対応して前記診断用画像データについてのログ生成を行い得るように構成されている ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項8】 前記処理ジョブの内容に所定画素ブロック単位での取り扱い処理が含まれる場合に、前記診断用画像データは、前記ブロックのサイズの周期画像によって構成されている ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。 【請求項9】 前記診断制御手段は、所定の定期的なタイミングでの前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信と、前記画像処理手段での処理ジョブ実行の度における前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信との両方に対応し得るとともに、予め設定されている基準に従いつつ当該両方のどちらを適用するかを切り替える ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 【請求項10】 前記検証用パターン発生手段は、複数の異なる診断用画像データを生成または保持し得るとともに当該複数のうちのいずれかを選択的に出力するものである ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項11】 コンピュータを、 画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段と、 前記画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを生成するログ生成手段と、 前記ログ生成手段が生成したイメージログをログサーバ装置へ送信して当該ログサーバ装置に記憶蓄積させるログ送信手段と、 所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、 前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせ、前記ログサーバ装置にて当該ログサーバ装置が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせる診断制御手段 として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 【請求項12】 画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段を有した画像処理装置と、当該画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを記憶蓄積するログ蓄積手段を有したログサーバ装置とが接続されてなる画像処理システムにおいて、 前記画像処理装置は、 前記イメージログを生成するログ生成手段と、 前記ログ生成手段が生成したイメージログを前記ログサーバ装置へ送信して前記ログ蓄積手段に記憶蓄積させるログ送信手段と、 所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、 前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせる診断制御手段とを備え、 前記ログサーバ装置は、 前記画像処理装置から前記診断用画像データについてのログが送信されると、これを当該ログサーバ装置側で生成または予め保持している診断用画像データと比較検証して、前記画像処理装置の側におけるログ生成機能の正常性を判断する比較検証手段を備える ことを特徴とする画像処理システム。 【請求項13】 前記ログ蓄積手段は、前記比較検証手段による比較検証の結果、前記画像処理装置の側におけるログ生成機能が正常と判断されると、その時点で記憶蓄積している前記診断用画像データについての部分を当該ログ蓄積手段内から除去する ことを特徴とする請求項12記載の画像処理システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、イメージログに対応した画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理システムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、画像データの処理ジョブを実行する画像処理装置として、例えばスキャン機能、コピー機能、プリント機能、FAX機能等を統合した複合機が広く知られているが、このような画像処理装置の中には、処理ジョブの実行履歴を処理画像そのものに相当するイメージログによって残し得るように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、その他にも、画像形成後の画像データをホストコンピュータ、データベースシステム等へ転送する際に出力手段情報を付加するものや(例えば、特許文献2参照)、セキュリティのためのイメージログを生成するもの等もある(例えば、特許文献3参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平06−270477号公報 【特許文献2】特開2000−47834号公報 【特許文献3】特開2005−166023号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、イメージログを処理実行履歴として残し得るように構成されたシステムでは、イメージログの有無について判断を行うことは容易である。そのため、処理ジョブを実行したのにイメージログが生成されないといった不具合に対しては、迅速な対応を採ることが可能である。 しかしながら、イメージログは生成されても、例えばハードウエア資源の不具合により、そのイメージログの生成内容に問題が生じてしまう、といったことも起こり得る。具体的には、イメージログにおける色値が正しくなくイメージログが原画像データとは異なってしまう、といった例が相当する。このような場合に、その不具合によって生じる事象は、ログ管理者による検証等があるまで判明することがない。すなわち、直ちに判明するものではない。 したがって、イメージログを記憶蓄積して処理実行履歴として活用する場合であっても、ハードウエア資源に不具合等が生じていると、そのことが直ちには判明しないので、問題ある内容のイメージログが利用されてしまうことになり、結果としてハードウエア不具合による影響が過大となってしまうおそれがある。 【0005】 そこで、本発明は、ハードウエア資源の不具合等に起因する問題ある内容のイメージログ生成を防止して、イメージログ活用の実効を図ることのできる画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理システムである。 すなわち、請求項1に係る発明は、画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段と、前記画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを生成するログ生成手段と、前記ログ生成手段が生成したイメージログをログサーバ装置へ送信して当該ログサーバ装置に記憶蓄積させるログ送信手段と、所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせ、前記ログサーバ装置にて当該ログサーバ装置が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせる診断制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置である。 請求項2に係る発明は、前記ログサーバ装置から当該ログサーバ装置での比較検証の結果についての情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した情報に基づいて前記画像処理手段でのジョブ実行可否を制御する処理制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。 請求項3に係る発明は、前記診断制御手段が、前記画像処理手段が処理した画像データについてのログ生成とは別に、所定の定期的なタイミングで、前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。 請求項4に係る発明は、前記診断制御手段が、前記画像処理手段での処理ジョブ実行の度に、当該画像処理手段が処理した画像データに前記診断用画像データを付加した状態のイメージログを生成させることで、当該診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。 請求項5に係る発明は、前記診断用画像データについてのログ送信を行った後から、次に前記診断用画像データについてのログ送信を行うまでの間、前記ログ生成手段が生成したイメージログを記憶しておくとともに、前記ログサーバ装置での比較検証の結果に応じて記憶しているイメージログの消去を行うバックアップ手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。 請求項6に係る発明は、前記診断制御手段が、前記診断制御手段が、前記診断用画像データを付加する場合に、その付加対象となる画像矩形領域の少なくとも一辺に対して当該付加を行うことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置である。 請求項7に係る発明は、前記画像処理手段が実行する処理ジョブの種類または内容が複数存在する場合に、それぞれの種類または内容に対応して前記診断用画像データについてのログ生成を行い得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置である。 請求項8に係る発明は、前記処理ジョブの内容に所定画素ブロック単位での取り扱い処理が含まれる場合に、前記診断用画像データは、前記ブロックのサイズの周期画像によって構成されていることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。 請求項9に係る発明は、前記診断制御手段が、所定の定期的なタイミングでの前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信と、前記画像処理手段での処理ジョブ実行の度における前記診断用画像データについてのログ生成およびログ送信との両方に対応し得るとともに、予め設定されている基準に従いつつ当該両方のどちらを適用するかを切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。 請求項10に係る発明は、前記検証用パターン発生手段が、複数の異なる診断用画像データを生成または保持し得るとともに当該複数のうちのいずれかを選択的に出力するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置である。 請求項11に係る発明は、コンピュータを、画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段と、前記画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを生成するログ生成手段と、前記ログ生成手段が生成したイメージログをログサーバ装置へ送信して当該ログサーバ装置に記憶蓄積させるログ送信手段と、所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせ、前記ログサーバ装置にて当該ログサーバ装置が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせる診断制御手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラムである。 請求項12に係る発明は、画像データの処理ジョブを実行する画像処理手段を有した画像処理装置と、当該画像処理手段が処理した画像データについてのイメージログを記憶蓄積するログ蓄積手段を有したログサーバ装置とが接続されてなる画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、前記イメージログを生成するログ生成手段と、前記ログ生成手段が生成したイメージログを前記ログサーバ装置へ送信して前記ログ蓄積手段に記憶蓄積させるログ送信手段と、所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持している検証用パターン発生手段と、前記診断用画像データについて前記ログ生成手段でのログ生成および前記ログ送信手段によるログ送信を行わせる診断制御手段とを備え、前記ログサーバ装置は、前記画像処理装置から前記診断用画像データについてのログが送信されると、これを当該ログサーバ装置側で生成または予め保持している診断用画像データと比較検証して、前記画像処理装置の側におけるログ生成機能の正常性を判断する比較検証手段を備えることを特徴とする画像処理システムである。 請求項13に係る発明は、前記ログ蓄積手段が、前記比較検証手段による比較検証の結果、前記画像処理装置の側におけるログ生成機能が正常と判断されると、その時点で記憶蓄積している前記診断用画像データについての部分を当該ログ蓄積手段内から除去することを特徴とする請求項12記載の画像処理システムである。 【発明の効果】 【0007】 請求項1、11、12に係る発明によれば、所定パターンの診断用画像データについてログ生成およびログ送信を行ってログサーバ装置側にて比較検証させるので、例えば画像処理手段、ログ生成手段またはログ送信手段を構成するハードウエア資源に不具合が生じた場合には、その影響で、送信した診断用画像データのログ内容が、ログサーバ装置側におけるものとは一致しなくなる。したがって、診断用画像データを利用してハードウエア資源不具合等の有無を判断し得るようになり、結果としてハードウエア資源の不具合等に起因する問題ある内容のイメージログ生成を防止することが可能となる。 請求項2に係る発明によれば、診断用画像データについての比較検証結果に基づき、例えばハードウエア資源に不具合が生じている場合には画像処理手段でのジョブ実行を中止または中断するといったことが実現可能となり、その不具合に対する迅速かつ的確な処置を採り得るようになる。 請求項3に係る発明によれば、診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を所定の定期的なタイミングで行うので、ログサーバ装置との通信負荷および当該ログサーバ装置での比較検証の処理負荷が過大となってしまうのを抑制することができる。 請求項4に係る発明によれば、診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を画像処理手段での処理ジョブ実行の度に行うので、ログサーバ装置での比較検証についての即時性が担保されることになり、結果としてイメージログ生成に対する信頼性向上が図れ、また例えばイメージログをセキュリティに用いる場合であればそのセキュリティレベルの向上が図れるようになる。 請求項5に係る発明によれば、画像処理装置の側でもバックアップ手段がイメージログの記憶を行うので、例えば画像処理装置からログサーバ装置へのイメージログ転送中に当該イメージログの内容破壊等が生じても、当該バックアップ手段へのアクセスによって正常なイメージログが得られるようになる。 請求項6に係る発明によれば、診断用画像データの付加をその付加対象となる画像矩形領域の少なくとも一辺(例えば、当該領域の副走査方向の一辺)に対して行うので、当該領域の一部分ではなく略全域に及ぶ比較検証が可能となり、その比較検証の正確性を十分に確保し得るようになる。 請求項7に係る発明によれば、複数の処理ジョブの種類または内容のそれぞれに対応して診断用画像データに対する処理を行い得るので、例えばコピージョブやプリントジョブといったように処理ジョブが複数種類存在し、またデータ拡縮やデータ圧縮を伴うといったように複数の処理ジョブ内容が存在しても、それぞれの種類または内容に適切に対応しつつ診断用画像データについての比較検証を行うことが可能となり、その比較検証の信頼性向上や精度向上等が図れるようになる。また、一部機能(ハードウエア資源の一部分等)のみに異常が発生した場合に、その特定も行い得るようになる。 請求項8に係る発明によれば、診断用画像データがブロックのサイズの周期画像によって構成されていることから、例えばJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)圧縮処理を行う場合のように8×8の所定画素ブロック単位での取り扱い処理を行う場合であっても、当該処理に適切に対応しつつ(例えば、圧縮による検出能力低下等を招くことなく)診断用画像データについての比較検証を行うことが可能となり、その比較検証の信頼性向上や精度向上等が図れるようになる。 請求項9に係る発明によれば、所定の定期的なタイミングでのログ生成およびログ送信と、処理ジョブ実行の度のログ生成およびログ送信とを、予め設定されている基準に従いつつ適宜切り替えるので、例えばログサーバ装置との間の通信負荷に応じてログ送信について切り替えを行うといったことが実現可能となり、結果として通信負荷や処理負荷等の軽減とイメージログ生成に対する信頼性向上とのバランスの適切化が図れる。 請求項10に係る発明によれば、複数の異なる診断用画像データのうちのいずれかを比較検証に用いることになるので、例えば画像処理装置別に、あるいは定期的に、異なる診断用画像データを用いることが可能となる。すなわち、診断用画像データを適宜変更することが可能となる。したがって、悪意を持った者によるデータ偽造にも有効に対応し得るようになり、結果としてセキュリティレベルの向上が期待できる。 請求項13に係る発明によれば、ログ生成機能が正常であれば、その時点でログ蓄積手段が記憶蓄積している診断用画像データについての部分、すなわち機能診断には必要であるがイメージログとしては不要な部分が、当該ログ蓄積手段内から除去されるので、当該ログ蓄積手段における記憶容量に制限がある場合であっても、その記憶容量を有効に活用し得るようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理システムについて説明する。 【0009】 〔第1の実施の形態〕 先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。 【0010】 図1は、本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成の概要を例示する説明図である。図例のように、第1の実施の形態で説明する画像処理システムは、画像処理装置10と、ログサーバ装置20と、これらを互いに接続するネットワーク回線(ただし不図示)とを備えて構成されている。なお、システム内には、複数の画像処理装置10または複数のログサーバ装置20が存在していてもよい。 【0011】 画像処理装置10は、画像データの処理ジョブを実行するためのもので、例えばスキャン機能、コピー機能、プリント機能、FAX機能等を統合した複合機からなる。すなわち、画像処理装置10では、コピージョブ、プリントジョブ、FAXジョブ等を実行し得るようになっている。ただし、必ずしもこれら複数の処理ジョブを実行する複合機に限定されることはなく、画像データの処理ジョブを実行するものであれば、他の装置(例えばプリンタ装置)からなるものであっても構わない。また、画像処理装置10は、処理ジョブを実行する他に、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の組み合わせからなるコンピュータとしての機能を有しているものとする。 【0012】 ログサーバ装置20は、画像処理装置10での処理ジョブの実行履歴に相当するイメージログ、すなわち画像処理装置10が処理した画像データについてのイメージログを記憶蓄積するためのもので、例えばデータ記憶蓄積機能を備えたコンピュータ装置からなる。 【0013】 これらを互いに接続するネットワーク回線は、インターネット等の広域ネットワークを構築するためのものであっても、あるいはローカルエリアネットワーク(LAN)を構築するためのものであってもよい。 【0014】 図2は、このような画像処理システムを構成する画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。図例のように、画像処理装置10は、スキャン画像入力部11aと、プリント/FAX画像受信部11bと、画像形成用画像生成部11c,11dと、画像形成部11eと、イメージログ生成部12と、ログ送信部13と、検証用パターン生成部14a,14bと、診断制御部15と、ログ一次蓄積部16と、情報取得部17と、処理制御部18と、を備えている。 【0015】 スキャン画像入力部11aは、コピージョブの処理対象となる画像データを原稿から読み取って取得するものである。また、プリント/FAX画像受信部11bは、プリントジョブの処理対象となる画像データまたはFAXジョブの処理対象となる画像データを外部から受け取って取得するものである。 画像形成用画像生成部11c,11dは、スキャン画像入力部11aが取得した画像データまたはプリント/FAX画像受信部11bが取得した画像データを、画像形成部11eで出力可能な形式のものとするとともに、必要に応じて拡大縮小、データ圧縮、回転等の画像処理を施すものである。これらの画像処理は周知技術を利用したものであればよく、代表的なものとして8×8の所定画素ブロック単位での取り扱いを行うJPEG圧縮または伸長が挙げられる。 画像形成部11eは、画像形成用画像生成部11c,11dでの処理後の画像データを記録用紙上に印刷出力するものである。ただし、画像形成部11eは、ディスプレイ画面上への表示出力を行うものであってもよい。 つまり、これらスキャン画像入力部11a、プリント/FAX画像受信部11b、画像形成用画像生成部11c,11dおよび画像形成部11eは、画像データの処理ジョブを実行するものであり、本発明における画像処理手段11として機能するものである。そして、当該画像処理手段11として機能が実行する処理ジョブには、コピージョブ、プリントジョブ、FAXジョブ等の複数種類が存在し、さらには拡大縮小、データ圧縮、回転等といった複数の処理内容が存在する。なお、ここで挙げた種類および内容は、単なる例示に過ぎず、これらに限定されるものでないことは勿論である。 【0016】 イメージログ生成部12は、上述した画像処理手段11としての機能が処理した画像データについてのイメージログを生成するものである。すなわち、イメージログ生成部12は、本発明におけるイメージログ生成手段として機能するものである。なお、イメージログの生成は、従来と同様の手法を用いて行えばよいため、ここではその説明を省略する。 【0017】 ログ送信部13は、イメージログ生成部12が生成したイメージログを、ネットワーク回線を通じてログサーバ装置20へ送信して、当該ログサーバ装置20に記憶蓄積させるものである。すなわち、ログ送信部13は、本発明におけるログ送信手段として機能するものである。 【0018】 検証用パターン生成部14a,14bは、所定パターンの診断用画像データを生成するものである。所定パターンとしては、例えば複数の色領域が並んで配置された、いわゆるカラーテストパターンが挙げられる。また、JPEG方式による取り扱い処理を考慮して、8×8ブロックのサイズの周期画像によって構成されているもの、更に詳しくは同一ブロック内の画素が同一値であるものが望ましい。このような所定パターンの診断用画像データは、例えば所定プログラミングに従いつつ各色領域に対応する画素値信号を順次発生させることで生成することが考えられる。ただし、診断用画像データは、都度生成するのではなく、予め保持しているものであってもよい。すなわち、検証用パターン生成部14a,14bは、本発明における検証用パターン発生手段として機能するものである。 また、検証用パターン生成部14a,14bは、画像処理手段11が実行する処理ジョブの種類または内容が複数存在することから、それぞれの種類または内容に対応して診断用画像データについてのログ生成を行い得るように構成されている。詳しくは、スキャン画像入力部11aに対応して検証用パターン生成部14aが配され、その検証用パターン生成部14aが発生させた診断用画像データが画像形成用画像生成部11cによって処理され得るとともに、プリント/FAX画像受信部11bに対応して検証用パターン生成部14bが配され、その検証用パターン生成部23が発生させた診断用画像データが画像形成用画像生成部11dによって処理され得るようになっている。 【0019】 診断制御部15は、検証用パターン生成部14a,14bが発生させた診断用画像データについて、イメージログ生成部12でのログ生成およびログ送信部13によるログ送信を行わせ、その送信先であるログサーバ装置20にて当該ログサーバ装置20が生成または予め保持する診断用画像データとの比較検証を行わせるものである。また、診断制御部15では、診断用画像データの発生にあたり、どの検証用パターン生成部14a,14bに発生させるか、またどのタイミングで発生させるかを、指示制御するようになっている。すなわち、診断制御部15は、本発明における診断制御手段として機能するものである。 診断用画像データの発生タイミングは、画像処理手段11が処理した画像データについてのログ生成とは別の所定の定期的なタイミングとする。具体的には、所定数の処理ジョブを処理した後や装置稼働率の低い夜間の所定時刻等といった周期的に訪れるタイミングとすることが考えられる。つまり、診断制御部15は、所定の定期的なタイミングで、診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせ、ログサーバ装置20に当該診断用画像データについての比較検証を行わせるのである。 【0020】 ログ一次蓄積部16は、ログサーバ装置20の側とは全く別に、画像処理装置10の側にて、イメージログ生成部12が生成したイメージログを記憶しておくものである。ただし、その記憶容量には当然に限界があることから、ログ一次蓄積部16では、原則として、診断用画像データについてのログ送信を行った後から次に診断用画像データについてのログ送信を行うまでの間をイメージログの記憶期間とし、ログサーバ装置20での比較検証の結果に応じて記憶したイメージログの消去を行い得るようになっている。すなわち、ログ一次蓄積部16は、本発明におけるバックアップ手段として機能するものである。 【0021】 情報取得部17は、ログサーバ装置20からネットワーク回線を通じて、当該ログサーバ装置20での比較検証の結果についての情報を取得するものである。すなわち、情報取得部17は、本発明における情報取得手段として機能するものである。なお、情報取得部17が取得した情報は、ログ一次蓄積部16および処理制御部18に対して通知されるようになっている。 【0022】 処理制御部18は、情報取得部17が取得した情報に基づいて、画像処理手段11での処理ジョブの実行可否を制御するものである。例えば、情報取得部17で取得した情報が、異常発生がある旨の内容であれば、画像処理手段11での処理ジョブの実行を許可しないように、当該画像処理手段11に対して指示制御を行うようになっている。すなわち、処理制御部18は、本発明における処理制御手段として機能するものである。 【0023】 以上のような画像処理装置10を構成する各部11〜18は、画像処理装置10におけるコンピュータとしての機能が、所定プログラムを実行することによって実現されるものである。その場合に、当該所定プログラムは、画像処理装置10内へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。つまり、本実施形態で説明する画像処理装置10は、その画像処理装置10にインストール可能な画像処理プログラムによっても実現することが可能である。 【0024】 図3は、このような画像処理装置と接続して用いられるログサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。図例のように、ログサーバ装置20は、ログ受信部21と、ログ蓄積部22と、検証用パターン生成部23と、比較検証部24と、情報通知部25と、を備えている。 【0025】 ログ受信部21は、画像処理装置10のログ送信部13から送信されたイメージログ(画像処理手段11が処理した画像データについてのもの、または、診断用画像データについてのもの)を、ネットワーク回線を通じて受信するものである。 【0026】 ログ蓄積部22は、ログ受信部21が受信したイメージログ(特に、画像処理手段11が処理した画像データについてのもの)を記憶蓄積するものである。すなわち、ログ蓄積部22は、本発明におけるログ蓄積手段として機能するものである。 【0027】 検証用パターン生成部23は、画像処理装置10における検証用パターン生成部14a,14bと同一パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持しているものである。 【0028】 比較検証部24は、ログ受信部21が診断用画像データについてのログを受信すると、これを検証用パターン生成部23が生成または保持している診断用画像データと比較検証して、画像処理装置10の側におけるログ生成機能の正常性を判断するものである。このとき、比較検証部24では、画像処理装置10からの診断用画像データについてのログが画像形成用画像生成部11c,11dでの処理を経た後のものである場合には、当該処理の逆変換処理を施し、あるいは検証用パターン生成部23が生成または保持する診断用画像データに当該処理を施し、それぞれを同等の処理条件下のものとした上で、互いの比較検証を行うようになっている。そして、互いが一致すれば画像処理装置10側におけるログ生成機能が正常であるが、一致しなければ当該ログ生成機能に異常が生じていると判断する。このように、比較検証部24は、本発明における比較検証手段として機能するものである。 【0029】 情報通知部25は、比較検証部24での比較検証の結果についての情報を、ネットワーク回線を通じて、当該比較検証の基になった診断用画像データについてのログの送信元の画像処理装置10に対して送信するものである。なお、比較検証の結果についての情報のデータ形式については、特に限定されるものではない。 【0030】 これらのログサーバ装置20における各部21〜25も、画像処理装置10を構成する各部11〜18と同様に、ログサーバ装置20のコンピュータとしての機能が、所定プログラムを実行することによって実現されるものである。その場合に、当該所定プログラムは、ログサーバ装置20内へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または有線若しくは無線による通信手段を介して配信されるものであってもよい。 【0031】 続いて、以上のような構成の画像処理システムにおける処理動作例について、図1を参照しながら説明する。 【0032】 画像処理システムにおいて、画像処理装置10では、画像処理手段11が画像データの処理ジョブ実行により記録用紙上に出力画像31を出力すると、イメージログ生成部12が当該処理に係るイメージログ32を生成するとともに、ログ送信部13がそのイメージログ32をログサーバ装置20へ送信する。したがって、ログサーバ装置20では、画像処理装置10での画像データの処理ジョブ実行がある度に、ログ受信部21が当該処理に係るイメージログ32を受け取って、これをログ蓄積部22が記憶蓄積することになる。 【0033】 また、イメージログ生成部12が当該処理に係るイメージログ32を生成すると、そのイメージログ32については、ログサーバ装置20側でのログ蓄積部22による記憶蓄積とは全く別に、ログ一次蓄積部16がその記憶を行うとともに、その記憶状態を保持しておく。 【0034】 その後、所定数の処理ジョブ実行を終了し、または所定時刻になる等といった、所定の定期的なタイミングになると、診断制御部15は、診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行うように、検証用パターン生成部14a,14b、画像形成用画像生成部11c,11d、イメージログ生成部12およびログ送信部13に対して指示を与える。 【0035】 このとき、診断制御部15は、複数の処理ジョブ種類に対応して検証用パターン生成部14a,14bが複数存在することから、これらの全てに対して診断用画像データを発生させるように指示を与える。ただし、あるタイミングでは検証用パターン生成部14aに指示を与え、その次のタイミングでは別の検証用パターン生成部14bに指示を与えるといったように、予め設定された順で各検証用パターン生成部14a,14bに順次指示を与えてもよい。また、その他にも、例えば直前の処理ジョブに対応させることも考えられる。すなわち、直前の処理ジョブがコピージョブであれば、当該コピージョブを実行するスキャン画像入力部11aに対応して配された検証用パターン生成部14aのみに指示を与えるといった具合である。すなわち、検証用パターン生成部14a,14bが複数存在する場合には、診断制御部15は、これらのうちの少なくとも一つに診断用画像データを発生させるようにする。 【0036】 また、診断制御部15は、各画像形成用画像生成部11c,11dが拡大縮小、データ圧縮、回転等といった複数の処理内容を選択的に行い得ることから、診断用画像データを発生させる検証用パターン生成部14a,14bに対応して配される画像形成用画像生成部11c,11dが、当該画像形成用画像生成部11c,11dの行い得る処理内容の全てを、検証用パターン生成部14a,14bが発生させた診断用画像データに対して施すように指示を与える。ただし、処理内容の全てではなく、処理内容として代表的なものを一つまたは複数定めておき、その代表的な処理内容のみを施すようにしてもよい。また、その他にも、例えば直前の処理ジョブに対応させること、すなわち直前の処理ジョブで施した処理内容と同一の処理内容を施すことも考えられる。このように、各画像形成用画像生成部11c,11dが複数の処理内容を選択的に行い得る場合には、診断制御部15は、これらのうちの少なくとも一つの処理内容を診断用画像データに対して施すようにする。 【0037】 そして、診断制御部15からの指示に従い、検証用パターン生成部14a、14bが診断用画像データを発生させ、その診断用画像データに対して画像形成用画像生成部11c,11dが処理を施すと、その処理後の診断用画像データについて、イメージログ生成部12がログ生成を行い、ログ送信部13がログ送信を行う。このとき、生成され送信されるイメージログ(以下「検証用パターンログ」という)33は、診断用画像データについてのもの、すなわち所定画像領域(例えばA4サイズ領域)中に、複数の色領域が並んで配置されたカラーテストパターンに相当するものである。さらには、8×8ブロックのサイズの周期画像によって構成されているもので、同一ブロック内の画素が同一値であるものである。 【0038】 検証用パターンログ33が送信されてくると、ログサーバ装置20では、ログ受信部21がこれを受信する。そして、例えばイメージログに付随する属性情報を基に、そのイメージログが、画像処理装置10での処理ジョブに係るイメージログ32ではなく、検証用パターンログ33であることを認識すると、ログ蓄積部22がその記憶蓄積を行わずに、比較検証部24がその検証用パターンログ33についての比較検証を開始する。すなわち、比較検証部24は、その検証用パターンログ33の内容から診断用画像データを抽出するとともに、これを検証用パターン生成部23が発生させる診断用画像データ(以下「比較用データ」という)34と比較し、これらが互いに一致するか否かを判断する。このとき、比較検証部24は、必要に応じて、検証用パターン生成部23が発生させる比較用データ34に拡大縮小、データ圧縮、回転等の処理を施したり、あるいは検証用パターンログ33から抽出した診断用画像データに対して当該処理の逆変換処理を施したりする。この比較の結果、比較検証部24は、互いが一致すれば画像処理装置10側におけるログ生成機能が正常であるが、一致しなければ当該ログ生成機能に異常が生じていると判断する。この比較検証部24による比較判断(検証)の結果についての情報は、情報通知部25によってログ送信元の画像処理装置10に対して送信される。 【0039】 比較検証結果についての情報が送信されてくると、画像処理装置10では、情報取得部17がその情報を取得する。そして、処理制御部18は、情報取得部17が取得した情報に基づいて、それ以降における画像処理手段11での処理ジョブの実行可否を制御する。例えば、情報取得部17で取得した情報が、異常発生がある旨の内容であれば、保守員等による異常解消が行われるまで、画像処理手段11での処理ジョブの実行を許可しないように、当該画像処理手段11に対して指示制御を行う。 【0040】 一方、例えば、情報取得部17で取得した情報が、ログ生成機能が正常である旨の内容であれば、画像処理装置10のユーザによる依頼に応じて画像処理手段11が処理ジョブを実行することを許可する。さらに、ログ生成機能が正常である旨の内容であれば、ログ一次蓄積部は、ログサーバ装置20におけるログ蓄積部22と同一内容のイメージログを記憶していることになるので、重複して記憶しているイメージログをログ一次蓄積部16内から消去する。 【0041】 以上のように、第1の実施の形態では、処理ジョブ実行に係るイメージログの生成および送信とは全く別に、診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を、所定の定期的なタイミングで行い、これをログサーバ装置20の側における診断用画像データと比較検証させることにより、画像処理装置10におけるログ生成機能が正常であるか否かを判断するのである。 【0042】 なお、ここでは、検証用パターン生成部14a,14bが複数存在し、またログ一次蓄積部16を備える構成を例に挙げて説明したが、これらの構成は必須ではない。すなわち、処理ジョブの種類および内容が複数あっても、少なくとも一つの検証用パターン生成部が診断用画像データを発生させれば、ログサーバ装置20の側での比較検証を行うことが可能である。また、ログ一次蓄積部16によるログの一次記憶(バックアップ)についても、必ず行うことを要するものではない。 【0043】 〔第2の実施の形態〕 次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、ここでは、上述した第1の実施の形態との相違点についてのみ説明する。 【0044】 図4は、本発明の第2の実施の形態におけるシステム構成の概要を例示する説明図である。図例のように、第2の実施の形態で説明する画像処理システムも、第1の実施の形態における場合と同様に、画像処理装置10と、ログサーバ装置20と、これらを互いに接続するネットワーク回線(ただし不図示)とを備えて構成されているが、画像処理装置10およびログサーバ装置20の間で授受する診断用画像データについてのログ内容およびタイミングが第1の実施の形態とは異なる。 【0045】 図5は、本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。診断用画像データについてのログ内容およびタイミングを第1の実施の形態の場合と相違させるために、第2の実施の形態で説明する画像処理装置10は、検証用パターン生成部14cおよび診断制御部15が第1の実施の形態とは異なっており、さらにはログ一次蓄積部16を備えていない点でも第1の実施の形態と異なっている。 【0046】 検証用パターン生成部14cは、所定パターンの診断用画像データを生成し、または予め保持しているものである。所定パターンとしては、カラーテストパターンに相当するものが挙げられる。ただし、第1の実施の形態の場合のような所定画像領域(例えばA4サイズ領域)中に配置されるものではなく、画像データの処理ジョブに係るイメージログへの付加に適したもの、すなわち所定画像領域の周辺への配置に適したものとする。具体的には、所定画像領域の構成端辺に沿って配される帯状のものが考えられるが、これに限定されることはなく、点状のもの等であってもよい。 このような検証用パターン生成部14cは、処理ジョブに係るイメージログへの付加の容易さを考慮して、スキャン画像入力部11aおよびプリント/FAX画像受信部11bのそれぞれに対応して複数が配されているのではなく、イメージログ生成部12に付随して一つのみが配設されている。 【0047】 診断制御部15は、画像処理手段11が処理した画像データに検証用パターン生成部14cが発生させた診断用画像データを付加した状態のイメージログをイメージログ生成部12に生成させることで、その診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせるものである。したがって、検証用パターン生成部14cに診断用画像データの発生を指示するタイミング、すなわち検証用パターン生成部14cが診断用画像データを発生さするタイミングは、画像処理手段11が処理した画像データについてのログ生成の都度、すなわち画像処理手段11での処理ジョブ実行の度となる。 診断用画像データの付加については、その付加対象となる画像矩形領域の少なくとも一辺に対して当該付加を行うことが望ましい。少なくとも一辺であるから、例えば当該領域の副走査方向の一辺に対して付加を行ってもよいし、主走査方向と副走査方向との直交すなる二辺に対して付加を行ってもよいし、あるいは当該領域を囲う四辺に対して付加を行ってもよい。なお、付加対象辺が少なければ、当然に付加データ量も少なくなり、それに伴って処理負荷も軽減されることになる。その一方で、付加対象辺が多ければ、異常発生に位置依存性があっても、その異常を確実に検出し得るようになる。 【0048】 続いて、以上のような構成の画像処理システムにおける処理動作例について、図4を参照しながら説明する。 【0049】 画像処理システムにおいて、画像処理装置10では、画像処理手段11が画像データの処理ジョブ実行により記録用紙上に出力画像31を出力すると、イメージログ生成部12が当該処理に係るイメージログ32の生成を開始する。このとき、診断制御部15は、イメージログ生成部12によるイメージログ生成の都度、検証用パターン生成部14cが発生させた診断用画像データを付加した状態のイメージログ(以下「パターン付加ログ」という)35をイメージログ生成部12に生成させる。すなわち、診断制御部15は、画像処理手段11での処理ジョブ実行の度に、当該画像処理手段11が処理した画像データに診断用画像データを付加した状態のパターン付加ログ35を生成させることで、当該診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行わせるのである。 【0050】 これにより生成され送信されるパターン付加ログ35は、診断用画像データが付加されたもの、すなわち例えば所定画像矩形領域(例えばA4サイズ矩形領域)の周辺に、その矩形領域の少なくとも一辺に沿うように、帯状のカラーテストパターンが配置されたものとなる。 【0051】 このような診断用画像データが付加されたパターン付加ログ35が送信されてくると、ログサーバ装置20では、ログ受信部21がそのパターン付加ログ35を受け取って、これをログ蓄積部22が記憶蓄積する。さらには、比較検証部24が、例えばパターン付加ログ35に付随する属性情報に基づいて診断用画像データの付加領域を特定し、そのパターン付加ログ35から画像矩形領域の周辺に付加された診断用画像データの部分を抽出する。そして、その抽出結果を検証用パターン生成部23が発生させる比較用データ34と比較し、これらが互いに一致するか否かを判断する。この比較の結果、比較検証部24は、互いが一致すれば画像処理装置10側におけるログ生成機能が正常であるが、一致しなければ当該ログ生成機能に異常が生じていると判断する。 【0052】 この比較検証部24による比較判断(検証)の結果についての情報は、情報通知部25によってログ送信元の画像処理装置10に対して送信される。なお、送信負荷軽減のため、異常の場合のみ情報送信を行うようにすることも考えられる。これ以降、比較検証結果についての情報送信に対する画像処理装置10の側での処理動作は、第1の実施の形態の場合と同様である。 【0053】 また、ログサーバ装置20の側では、比較検証部24による比較検証の結果、画像処理装置10側におけるログ生成機能が正常と判断されると、その時点で診断用画像データについての部分は不要なものとなるので、ログ蓄積部22が記憶蓄積しているパターン付加ログ35から診断用画像データについての部分を抽出して、これを当該ログ蓄積部22内から除去し、これにより本来のイメージログ32のみを記憶蓄積するようにして、当該ログ蓄積部22における記憶容量の有効活用を図るようになっている。 【0054】 以上のように、第2の実施の形態では、処理ジョブ実行に係るイメージログの生成および装置の都度、これに診断用画像データを付加し、これにより当該診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行って、ログサーバ装置20の側での比較検証、すなわち画像処理装置10におけるログ生成機能が正常であるか否かの判断を行わせるのである。 【0055】 なお、ここでは、検証用パターン生成部14cがイメージログ生成部12に付随して一つのみ配設されている場合を例に挙げて説明したが、第1の実施の形態で説明したように、スキャン画像入力部11aおよびプリント/FAX画像受信部11bのそれぞれに対応して複数の検証用パターン生成部14a,14bが設けられ、これにより複数の処理ジョブの種類または内容に対応して診断用画像データについてのログ生成を行い得るようにしてもよい。その場合は、第1の実施の形態の場合と同様の手順で発生させた診断用画像データを付加することになる。 【0056】 〔第3の実施の形態〕 次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、ここでも、上述した第1または第2の実施の形態との相違点についてのみ説明する。 【0057】 ここで説明する第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたものである。すなわち、画像処理装置10における診断制御部15は、第1の実施の形態で説明した所定の定期的なタイミングでの診断用画像データについてのログ生成およびログ送信と、第2の実施の形態で説明した処理ジョブ実行の度における診断用画像データについてのログ生成およびログ送信との両方に対応し得るとともに、予め設定されている基準に従いつつ当該両方のどちらを適用するかを切り替えるようになっている。 【0058】 予め設定されている基準としては、例えば画像処理装置10とログサーバ装置20との間の通信の状態が挙げられる。例えば、ネットワーク回線のトラフィック状況を基準値と比較して、そのネットワーク回線での通信が混雑状態にあるか否かを判断し、混雑状態にあれば負荷軽減を図るべく所定の定期的なタイミングで診断用画像データについてのログ生成およびログ送信を行うが、混雑状態でなければ比較検証の即時性を担保すべく処理ジョブ実行の度に診断用画像データを付加したログ生成およびログ送信を行う、といった具合である。通信の状態の直接的な把握が困難であれば、時間(通信負荷の少ない時間帯であるか否か等)やデータ量(ログ生成の基になる画像データまたは診断用画像データのデータ量)等を用いて、通信の状態を擬制しても構わない。また、ジョブの処理にあたってユーザ認証を行う場合であれば、その認証結果を基準の一つとして用いて、ユーザ別に切り替えを行うようにすることも考えられる。 【0059】 以上のように、第3の実施の形態では、第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせるとともに、これらのどちらを適用するかを適宜切り替え得るようになっており、これにより過大な負荷が生じてしまうのを回避しつつ、画像処理装置10におけるログ生成機能が正常であるか否かの判断が行えるのである。 【0060】 〔第4の実施の形態〕 次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、ここでも、上述した第1〜第3の実施の形態との相違点についてのみ説明する。 【0061】 ここで説明する第4の実施の形態では、画像処理装置10における検証用パターン生成部14a,14b,14cおよびログサーバ装置20における検証用パターン生成部23が、いずれも、複数の異なる診断用画像データを生成または保持し得るとともに、当該複数のうちのいずれかを選択的に出力するようになっている。例えば、診断用画像データを生成する場合であれば、乱数発生機能等を用いて、生成する診断用画像データを定期的に相違させる。また、診断用画像データを保持している場合であれば、予め複数の異なる診断用画像データを保持しておき、どの診断用画像データの取り出しを許可するかを切り替える。 【0062】 診断用画像データは、定期的に相違させることが考えられる。ただし、システム内に複数の画像処理装置10が存在する場合には、各画像処理装置10の別に相違させることも考えられる。さらには、ジョブの処理にあたってユーザ認証を行う場合であれば、その認証結果の別、すなわちユーザ別に相違させることも考えられる。 【0063】 ただし、画像処理装置10の側とログサーバ装置20の側とでは、常に同一の診断用画像データを発生させるものとする。同一でなければ、ログサーバ装置20における比較検証部24での比較検証に支障をきたすからである。それぞれの側での診断用画像データのマッチングは、例えば予め同期が採れるルール作りをしておくといったように、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその説明を省略する。 【0064】 このようにして、検証用パターン生成部14a,14b,14c,23が発生させる診断用画像データを定期的に相違させれば、定期的に、あるいは画像処理装置10別またはユーザ別に、異なる診断用画像データを用いて比較検証を行うことになる。つまり、比較検証に用いる診断用画像データ自体を適宜変更することになる。したがって、診断用画像データの漏洩等があっても、その診断用画像データがいつまでも使用可能であるとは限らず、結果として悪意を持った者による診断用画像データの偽造にも有効に対応し得るようになる。 【0065】 以上のように、第4の実施の形態では、第1〜第3の実施の形態に加えて、診断用画像データを適宜変更するようになっており、これにより診断用画像データについての信頼性向上を図り、その診断用画像データを用いた比較検証の結果に対するセキュリティレベルの向上が期待できるのである。 【0066】 なお、上述した、第1〜第4の実施の形態では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、画像処理装置10が実行する処理ジョブの種類、内容等は、第1〜第4の実施の形態で例に挙げたものに限定されるものではない。また、診断用画像データのパターンについても同様である。 【図面の簡単な説明】 【0067】 【図1】本発明の第1の実施の形態におけるシステム構成の概要を例示する説明図である。 【図2】本発明の第1の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 【図3】本発明の第1の実施の形態におけるログサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 【図4】本発明の第2の実施の形態におけるシステム構成の概要を例示する説明図である。 【図5】本発明の第2の実施の形態における画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 【符号の説明】 【0068】 10…画像処理装置、11…画像処理手段、11a…スキャン画像入力部、11b…プリント/FAX画像受信部、11c,11d…画像形成用画像生成部、11e…画像形成部、12…イメージログ生成部、13…ログ送信部、14a,14b,14c…検証用パターン生成部、15…診断制御部、16…ログ一次蓄積部、17…情報取得部、18…処理制御部、20…ログサーバ装置、21…ログ受信部、22…ログ蓄積部、23…検証用パターン生成部、24…比較検証部、25…情報通知部、31…出力画像、32…イメージログ、33…検証用パターンログ、34…比較用データ、35…パターン付加ログ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005496 【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086298 【弁理士】 【氏名又は名称】船橋 國則
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| 【公開番号】 |
特開2008−48227(P2008−48227A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−222835(P2006−222835) |
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