| 【発明の名称】 |
画像処理装置及び画像処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】羽賀 達由
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| 【要約】 |
【課題】異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことのできる画像処理装置を実現すること。
【構成】画像処理に関するジョブの動作情報を生成する制御部10と、ジョブの動作情報を記憶するログ情報記憶部25と、ジョブの実行時に発生した異常を検知して、当該異常の内容を示す異常検出信号を生成する制御部10及び異常検知センサ部20、21と、を備え、制御部10は、異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かを判別し、当該サービスコールを実行する場合、当該サービスコール実行前のジョブの動作情報と、当該サービスコール実行時のジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像処理に関するジョブの動作情報を生成する制御部と、 前記ジョブの動作情報を記憶する記憶部と、 前記ジョブの実行時に発生した異常を検知して、当該異常の内容を示す異常検出信号を生成する検出部と、を備え、 前記制御部は、 前記異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かを判別し、当該サービスコールを実行する場合、当該サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報と、当該サービスコール実行時の前記ジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得することを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 操作部を備え、 前記制御部は、 前記操作部を介して設定された前記サービスコール実行時より所定数前の前記ジョブの動作情報、及び前記サービスコール実行時より所定時間前の前記ジョブの動作情報の少なくとも1つを取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて前記差分情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記制御部は、 前記サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報として、前記画像処理装置の起動時の初期化情報は省略して取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて前記差分情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記制御部は、 前記差分情報を、前記画像処理装置と通信接続されているサービスセンター及び記憶媒体の少なくとも1つに転送することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 【請求項5】 画像処理に関するジョブの動作情報を生成する工程と、 前記ジョブの動作情報を記憶部に記憶させる工程と、 前記ジョブの実行時に発生した異常を検知して、当該異常の内容を示す異常検出信号を生成する検出工程と、 前記異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かを判別し、当該サービスコールを実行する場合、当該サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報と、当該サービスコール実行時の前記ジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得する工程と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、エラーや故障に対するデバッグ機能を備えた画像処理装置が知られている。例えば、メモリの確保/開放を示すフラグ等の情報をログファイルに書き込み、当該ログファイルを記憶部に保存する機能を備えた画像処理装置が知られている。当該機能により、ワークステーションのプログラム全体のメモリアロケーション状況を明確にすることができる(例えば、特許文献1参照)。 また、取得したデバッグ情報を電子メールの添付ファイルの形で、特定の通信先へ送信する機能を備えた画像処理装置が知られている。当該機能により、エラーや故障の回復処理に要する時間を短縮することができる(例えば、特許文献2参照)。 また、プログラマブルなプロセッサを実装した画像処理装置と、当該プロセッサにより実行されるソフトウエアをデバッグするための制御を行うデバッグ情報制御端末とを備えた画像処理装置のデバッグシステムが知られている。当該構成により、設計者以外の第三者によるプロセッサ内部のデータ閲覧を抑制することを可能とした、セキュアなデバッグシステムを実現することができる(例えば、特許文献3参照)。 また、各々のプロセッサの障害ログ情報のうちで互いに重複した部分と故障による個別EIFの状態変更による差異部分とを分離して管理するサービスプロセッサを備えた情報処理装置が知られている。当該構成により、障害発生時に採取される障害ログ情報を格納するために必要とされる記憶資源を大幅に削減することができる(例えば、特許文献4参照)。 【特許文献1】特開平6−96165号公報 【特許文献2】特開2006−11588号公報 【特許文献3】特開2006−11987号公報 【特許文献4】特開平9−245009号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上述した特許文献には、画像処理装置でエラーや故障(以下、エラーや故障を異常とする)が発生した場合、当該異常の解決に結びつく重要な動作情報を抜き出して、当該動作情報を特定する技術は開示されていない。ここで、異常の解決に結びつく重要な動作情報とは、異常が発生した原因を特定するための情報のことをいう。動作情報とは、RAM(Read Access Memory)に格納された画像処理装置の動作記録(ログ情報)のことをいう。 【0004】 上述の特許文献の技術では、異常が発生した場合、異常発生前の動作情報と異常発生後の動作情報との差分情報を取得する。この場合、異常が発生した原因と直接関係がない情報も差分情報として拾ってしまう。例えば、プリント動作中に、サービスコールを実行しなければならない異常が発生したとする。またこのとき、当該異常が発生する前から「トナー残量がない」「トレイに紙がない」等の情報が通知されていたとする。ここで、「トナー残量がない」「トレイに紙が無い」等の情報は、サービスコールを実行しなければならない異常が発生した原因と直接関係がない情報となる。この場合、異常が発生した原因と直接関係がない情報は、異常の解決に結びつく動作情報に対してノイズとなる。このようなノイズを削除して、異常の解決に結びつく動作情報を差分情報として抜き出すことができれば、不要な動作情報を削除できる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことができる。 したがって、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことのできる画像処理装置を実現する要請があった。 【0005】 そこで、本発明の課題は、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことのできる画像処理装置を実現することである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像処理装置は、 画像処理に関するジョブの動作情報を生成する制御部と、 前記ジョブの動作情報を記憶する記憶部と、 前記ジョブの実行時に発生した異常を検知して、当該異常の内容を示す異常検出信号を生成する検出部と、を備え、 前記制御部は、 前記異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かを判別し、当該サービスコールを実行する場合、当該サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報と、当該サービスコール実行時の前記ジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得することを特徴とする。 【0007】 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、 操作部を備え、 前記制御部は、 前記操作部を介して設定された前記サービスコール実行時より所定数前の前記ジョブの動作情報、及び前記サービスコール実行時より所定時間前の前記ジョブの動作情報の少なくとも1つを取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて前記差分情報を生成することを特徴とする。 【0008】 請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、 前記制御部は、 前記サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報として、前記画像処理装置の起動時の初期化情報は省略して取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて前記差分情報を生成することを特徴とする。 【0009】 請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、 前記制御部は、 前記差分情報を、前記画像処理装置と通信接続されているサービスセンター及び記憶媒体の少なくとも1つに転送することを特徴とする。 【0010】 請求項5に記載の発明の画像処理方法は、 画像処理に関するジョブの動作情報を生成する工程と、 前記ジョブの動作情報を記憶部に記憶させる工程と、 前記ジョブの実行時に発生した異常を検知して、当該異常の内容を示す異常検出信号を生成する検出工程と、 前記異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かを判別し、当該サービスコールを実行する場合、当該サービスコール実行前の前記ジョブの動作情報と、当該サービスコール実行時の前記ジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得する工程と、 を含むことを特徴とする。 【発明の効果】 【0011】 請求項1、5に記載の発明によれば、サービスコールを実行する場合、サービスコール実行前のジョブの動作情報と、サービスコール実行時のジョブの動作情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得することができる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことのできる画像処理装置を実現することができる。例えば、サービスコール実行前のジョブの動作情報に、異常の解決に必要のない動作情報がある場合、差分情報として当該異常の解決に必要のない動作情報を削除することができる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことができる。 【0012】 請求項2に記載の発明によれば、制御部は、操作部を介して設定されたサービスコール実行時より所定数前のジョブの動作情報、及びサービスコール実行時より所定時間前のジョブの動作情報の少なくとも1つを取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて差分情報を生成することができる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報を的確に特定することができる。 【0013】 請求項3に記載の発明によれば、制御部は、サービスコール実行前のジョブの動作情報として、画像処理装置の起動時の初期化情報を省略して取得し、当該取得したジョブの動作情報に基づいて差分情報を生成することができる。これにより、差分情報として異常の解決に必要のない動作情報を削除することができる。 【0014】 請求項4に記載の発明によれば、制御部は、差分情報を画像処理装置と通信接続されているサービスセンター及び記憶媒体の少なくとも1つに転送することができる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報の転送の高速化及び異常解決の効率化を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。 【0016】 図1〜図4を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。図1に本実施の形態の画像処理装置1の内部構成を示す。図2に差分情報を取得する例を示す。図3にジョブ指定を行う場合及び画像処理装置1の起動時の初期化情報を削除する例を示す。図4に差分情報検出処理の流れを示す。 【0017】 図1を参照して、画像処理装置1の内部構成を説明する。画像処理装置1は、異常の解決に結びつく動作情報を特定し、当該異常の解析を容易に行う。画像処理装置1は、制御部、検出部としての制御部10と、操作部11と、表示部12と、HDD(Hard Disk Drive)13と、スキャナ部14と、画像処理部15と、プリンタ部16と、画像メモリ17と、通信部18と、I/F部19と、検出部としての異常検知センサ部20,21と、を備えて構成される。 【0018】 制御部10は、CPU(Central Processing Unit)10A、ROM(Read Only Memory)10B、RAM(Read Access Memory)10Cにより構成され、画像処理装置1を構成する各機能に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。具体的には、ROM10Bに記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM10Cに展開し、RAM10Cに展開されたプログラムとCPU10Aとの協働で、各種処理を実行する。特に、ROM10Bには、後述する差分情報取得プログラムが記憶される。また、RAM10Cは、記憶部としてのログ情報記憶部25と、差分情報記憶部26と、を備える。ログ情報記憶部25には、ログ情報が記憶される。差分情報記憶部26には差分情報が記憶される。 【0019】 制御部10は、差分情報取得プログラムにより、サービスコールを実行する場合、差分情報を生成して取得する。ここで、差分情報とは、サービスコール実行前の画像処理に関するジョブの動作情報とサービスコール実行時の画像処理に関するジョブの動作情報との差分のことをいう。ジョブの動作情報とは、ジョブの実行状況を示すログ情報のことをいう(以下、動作情報をログ情報とする)。画像処理に関するジョブとは、画像処理装置1の機能であるスキャン、プリント、コピー、Fax送信、及びメール送信等の動作のことをいう。例えば、ユーザの操作部11を介しての操作によりスキャン動作を行うジョブ(以下、スキャンジョブ)が実行されたとする。この場合、先ず制御部10により、スキャンジョブのログ情報が生成される。そして、当該生成されたスキャンログのログ情報がRAM10Cのログ情報記憶部25に記憶される。このとき、スキャンジョブの実行時にサービスコールを実行しなければならない異常が発生したとする。この場合、ログ情報記憶部25に記憶されたログ情報から差分情報が生成され、当該差分情報が取得される。当該取得された差分情報はRAM10Cの差分情報記憶部26に記憶される。 【0020】 また、制御部10は、ジョブの実行時に異常を検知した場合、異常検出信号の生成及び取得を行う。ここで、異常とは、画像処理装置1で発生したエラーや故障のことをいう。例えば、制御部10が各機能部とデータ通信を行う際、各機能部へ制御信号を送信しても正常動作しない機能部がある場合、異常が発生する。この場合、制御部10は異常検出信号を生成する。また、後述するスキャナ部14、プリンタ部16で原因不明の動作不良が生じた場合についても異常が発生する。この場合、制御部10は、後述する異常検知センサ部20,21より異常検出信号を取得する。また、異常検出信号とは、異常の内容を示す信号のことをいう。制御部10は、当該異常検出信号に基づいて、サービスコールを実行するか否かを判別する。 【0021】 操作部11は、操作入力キーやタッチパネル等により構成され、押下されたキーに対応する押下信号や、タッチパネルを当接された位置に対応する位置信号等の操作信号を制御部10に出力する。 【0022】 表示部12は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10から出力される表示データに基づいて、画像の表示状態、各機能の動作状況等を表示出力する。 【0023】 HDD13は、磁気記憶媒体を備え、制御部10の指示により、各種情報を読み出し及び読み書き可能に磁気記憶媒体に記憶する。HDD13には、エラー情報22と、画像データや画像形成情報23と、後処理情報24とが記憶される。ここで、エラー情報22とは、異常を示すエラーコードや、図示しないサービスセンターの連絡先情報等のことをいう。画像形成情報23は、画像形成する部数、ページ数、用紙方向や原稿サイズ、出力用紙、ズーム率といった画像形成に関する情報である。後処理情報24は、後処理を施す部数、ページ数、ステイプルやパンチ、紙折り等の後処理に関する情報である。これらの画像形成情報23及び後処理情報24のそれぞれは、ユーザ操作に従って設定される。 【0024】 スキャナ部14は、プラテンガラス、CCD(Charge Coupled Devices)及び光源を備え、図示しないADF(Auto Document Feeder)に載置された原稿に対して光源から照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、その画像の画像データを生成して画像処理部15に出力する。 【0025】 画像処理部15は、制御部10の指示に基づいて、スキャナ部14から出力された画像データ、HDD13に記憶された画像データを圧縮して、画像メモリ17の圧縮メモリに圧縮画像データとして書き込んで一時的に記憶させる。 【0026】 制御部10から画像データの読み出し指示があると、画像メモリ17に記憶した圧縮画像データを伸長し、画像メモリ17に一旦記憶させる。そして、制御部10から印刷出力が指示されると、画像処理部15は、ページメモリから非圧縮の画像データをページ単位で読み出し、画像形成情報23に基づいて画像データの拡縮や方向転換等の画像処理を行う。そして、その画像データに基づくPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成することにより画像データの階調(濃淡)をパルス幅で制御し、当該PWM信号をプリンタ部16に出力する。 【0027】 プリンタ部16は、図示しないLD(Laser Diode)と、感光体ドラムと、帯電器と、現像器と、転写部と、定着器と、記録紙を供給する給紙トレイと、搬送経路に沿って記録紙を搬送する給紙ローラ等を備えて構成される。プリンタ部16は、インクジェット式、熱転写式など、他のプリント方式でもよい。 【0028】 具体的にプリンタ部16は、画像処理部15の指示に基づいて、所定のサイズ及び方向の記録紙を給紙トレイの何れかから給紙して、当該記録紙を搬送経路上に搬送する。そして、感光体ドラム表面を帯電器により帯電させ、画像処理部15から入力されたPWM信号に基づいてLDによって感光体ドラム表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成し、感光体ドラム表面の静電潜像を含む領域に現像器によりトナーを付着させる。さらに、給紙トレイから搬送された転写紙に転写部がトナーを転写して画像を形成し、定着器で定着させる。 【0029】 画像メモリ17は、DRAM(Dynamic RAM)により構成され、圧縮された画像データを一時的に記憶する圧縮メモリと、印刷出力前にプリント出力対象の非圧縮の画像データを一時的に格納するページメモリとを有する。 【0030】 通信部18は、通信回線Nを介して図示しないサービスセンターや外部機器とデータ通信するための機能部であり、モデムやLANインターフェイス、USB等により構成される。I/F部19は、図示しない接続された後処理装置とデータ通信するための機能部であり、シリアルインタフェース等により構成される。 【0031】 異常検知センサ部20,21は、フォトセンサ等で構成され、スキャナ部14、プリンタ部16におけるトラブル(異常)を検知する。異常検知センサ部20,21は、ジョブの実行時に異常を検出した場合、異常検出信号を生成し、当該異常検出信号を制御部10へ出力する。 【0032】 次に、図2を参照して、差分情報について説明する。図2は、正常時(サービスコール実行前)のログ情報と、異常時(サービスコール実行時)のログ情報と、差分情報とを示す。図2は、トレイチェックからプリントまでのジョブについてのログ情報を示している。正常時のログ情報は、「Tray check NG[tray3empty](トレイ3に紙なし)、「Scan Start OK」(スキャンスタート正常)、「Scan end OK」(スキャン完了正常)、「Tonner check NG[yellow]」(トナー残量がない)、「Print Start OK」(プリントスタート正常)、「Print end OK」(プリント完了正常)である。ここで、「Tray check NG[tray3empty]」(トレイ3に紙なし)、「Tonnercheck NG[yellow]」(トナー残量がない)は、サービスコール実行前から発生しているログ情報であり、異常が発生した原因と直接関係がない情報を示している。 【0033】 異常時のログ情報は、「Tray check NG[tray3 empty]」(トレイ3に紙なし)、「Scan Start OK」(スキャンスタート正常)、「Scan end OK」(スキャン完了正常)、「Tonner checK NG[yellow]」(トナー残量がない)、「Print Start NG[sensor error]」(プリントスタート異常:センサーエラー)、「Print end STOP」(プリント動作ストップ)である。ここで、「Print Start NG[sensor error]」(プリントスタート異常:センサーエラー)、「Print end STOP」(プリント動作ストップ)は、異常が発生した原因を特定する情報を示している。 【0034】 上記の正常時のログ情報、異常時のログ情報の場合、差分情報は、「Print Start OK」(プリントスタート正常)、「Print end OK」(プリント完了正常)「Print Start NG[sensor error]」(プリントスタート異常:センサーエラー)、「Print end STOP」(プリント動作ストップ)となる。このとき、差分情報として、「Tray check NG[tray3empty]」(トレイ3に紙なし)、「Tonner checK NG[yellow]」(トナー残量がない)は含まれていない。即ち、異常の解決に結びつかないノイズログ情報は削除されている。これにより、異常の解決に結びつくログ情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことができる。 【0035】 次に、図3を参照して、ジョブ指定を行う場合及び画像処理装置1の起動時の初期化情報の削除を説明する。図3(A)に差分情報を取得する際に、ジョブ指定を行う場合の図を示す。図3(B)に起動時の初期化情報の削除を表す図を示す。 【0036】 先ず、図3(A)を参照して、差分情報を取得する際に、操作部11を介して設定されたサービスコール実行時より所定数前のジョブのログ情報を取得する場合について説明する。ここで、所定数前のジョブのログ情報を取得するとは、ユーザが操作部11を介してジョブ指定を行うことをいう。図3(A)は、ジョブはJob1〜4で構成されており、Job4でサービスコールが発生している例を示している。ここで、Job2で行った操作が、異常発生の原因であるとする。この場合、Job4の2ジョブ前のJob2,Job3のログ情報を取得する必要がある(図中の矢印)。このとき、ユーザは操作部11を介してサービスコール実行時であるJob4から2ジョブ前のJob2からログ情報を取得する旨を設定することにより、Job2〜Job4のログ情報を取得できる。そして、取得したログ情報に基づいて差分情報が生成される。 【0037】 また、予め、取得したいジョブ数をユーザが認識できている場合は、予め取得したいジョブ数を不揮発性のメモリ(ROM10B、HDD13等)に記憶させておくことができる。これにより、サービスコール実行時、数ジョブ前までの差分情報を取得することができる。例えば、予め取得したいジョブ数が数ジョブJob2である場合、ユーザは操作部11を介してJob2を不揮発性メモリに記憶させる旨を設定する。この設定により、Job2を不揮発性メモリに記憶させておくことができる。したがって、Job2以降のログ情報の取得が可能となる。 【0038】 また、サービスコール実行時より所定時間前のジョブのログ情報に異常の原因がある可能性もある。ここで、所定時間前のジョブのログ情報とは、サービスコール実行前から所定時間(例えば、数分前)に行った操作に関するログ情報のことをいう。この場合、ユーザは操作部11を介して数分前のログ情報を取得する旨を設定することにより、数分前からのログ情報を取得できる。例えば、5分前からのログ情報を取得したい場合、ユーザは操作部11を介してサービスコール実行時から5分前のログ情報を取得する旨を設定する。この設定により、5分前からのログ情報を取得することができる。そして、取得したログ情報に基づいて、差分情報を生成することができる。 【0039】 次に、図3(B)を参照して、画像処理装置1の起動時の初期化情報の削除について説明する。ここで、画像処理装置1の起動時の初期化情報とは、画像処理装置1の起動時における初期化及び初期化通信に関するログ情報ことをいう。図3(B)の例では、「Initial A、Initial B、Initial C、Initial D」が画像処理装置1の起動時の初期化情報に該当する。当該初期化情報「Initial A、Initial B、Initial C、Initial D」は、異常の解決に結びつくログ情報に関係ないのでノイズログ情報となる。したがって、サービスコール実行前のログ情報として、画像処理装置1の起動時の初期化情報は省略して取得される。そして、取得されたログ情報に基づいて差分情報が生成される。 【0040】 次に、図4を参照して、画像処理装置1で実行される差分情報取得処理について説明する。差分情報取得処理は、サービスコール実行前のジョブのログ情報と、サービスコール実行時のジョブのログ情報とから差分情報を取得する処理である。 【0041】 例えば、画像処理装置1において、差分情報取得処理の実行指示が操作部11を介して入力されたこと等をトリガとして、ROM10Bから読み出されて適宜RAM10Cに展開された差分情報取得プログラムと、CPU10Aとの協働により差分情報取得処理が実行される。 【0042】 先ず、画像処理装置1において実行されるジョブがあるか否かが判別される(ステップS101)。ジョブがない場合(ステップS101;NO)、ステップS101へ移行される。ジョブがある場合(ステップS101;YES)、ログ情報記憶部25がfullであるか否かが判別される(ステップS102)。ステップS102において、ログ情報記憶部25がfullでない場合(ステップS102;NO)、ログ情報記憶部25に新規のログ情報が追加される(ステップS104)。この時、新規のログ情報は、図3(B)に示した初期化情報を省略して追加される。 【0043】 ステップS102において、ログ情報記憶部25がfullである場合(ステップS102;YES)、ログ情報記憶部25の古いエリアに新規ログ情報が上書きされ、リングバッファが更新される(ステップS103)。ここで、リングバッファとは、環状に配置されたメモリのことをいう。即ち、ログ情報記憶部25はリングバッファに該当する。リングバッファの更新とは、新規ログ情報がリングバッファに環状に記憶されていくことをいう。この時、新規のログ情報は、図3(B)に示した初期化情報を省略して上書きされる。 【0044】 ステップS103、S104の実行後、サービスコールを実行するか否かが判別される(ステップS105)。ここで、サービスコールとは、画像処理装置1において発生した異常が重度の故障等であった場合、当該異常についての内容をサービスセンターへ連絡することをいう。例えば、異常検知センサ部20で異常を検知したとする。この場合、異常検知センサ部20は異常検出信号を生成し、当該異常検出信号を制御部10に出力する。そして、制御部10により、異常検出信号に基づいてサービスコールを実行するか否かが判別される。このとき、異常検出信号に基づいて、サービスコールを実行しなければならない程の重度の異常であると判別された場合、画像処理装置1からサービスセンターにサービスコールが行われる。ステップS105において、サービスコールを実行しない場合(ステップS105;NO)、ステップS101へ移行される。 【0045】 ステップS105において、サービスコールを実行する場合(ステップS105;YES)、前ジョブがあるか否かが判別される(ステップS106)。ここで、前ジョブとは、サービスコール実行時のジョブの直前のジョブのことをいう。例えば、図3(A)の例で、Job4でサービスコールが実行された場合、前ジョブはJob3となる。ステップS106において、前ジョブがない場合(ステップS106;NO)、初回全ログ情報が取得される(ステップS108)。ここで、初回全ログ情報とは、1ジョブ目の全ログ情報のことをいう。当該初回全ログ情報は、差分情報の代わりとして転送される。 【0046】 ステップS106において、前ジョブがある場合(ステップS106;YES)、差分情報が生成される。そして当該生成された差分情報が取得される(ステップS107)。例えば、図3(A)の例で、Job4でサービスコールが実行された場合、Job3のログ情報とJob4のログ情報との差分情報が生成され、当該生成された差分情報が取得される。このとき、数ジョブ前のログ情報や数分前のログ情報を取得したい場合は、図2で説明したようにユーザが操作部11を介して設定を行う。 【0047】 そして、取得した差分情報又は初回全ログ情報が転送される(ステップS109)。当該差分情報又は初回全ログ情報は、画像処理装置と通信接続されているサービスセンター及び記録媒体に転送される。例えば、サービスセンターにはメールやhttp(Hyper Text Transfer Protocol)などのネットワーク経由で差分情報又は初回全ログ情報が転送される。また、USBメモリ,HDDなどの記憶媒体に差分情報又は初回全ログ情報が転送され、当該記憶媒体に格納される。ステップS109の実行後、差分情報取得処理は終了する。 【0048】 以上、本実施の形態によれば、サービスコールを実行する場合、サービスコール実行前のジョブのログ情報と、サービスコール実行時のジョブのログ情報との差分情報を生成して、当該差分情報を取得することができる。これにより、異常の解決に結びつくログ情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことのできる画像処理装置1を実現することができる。例えば、サービスコール実行前のジョブのログ情報に、異常の解決に必要のないログ情報がある場合、差分情報として当該異常の解決に必要のないログ情報を削除することができる。これにより、異常の解決に結びつくログ情報を特定し、当該異常の解析を容易に行うことができる。 【0049】 また、制御部10は、操作部11を介して設定されたサービスコール実行時より所定数前のジョブのログ情報、及びサービスコール実行時より所定時間前のジョブのログ情報の少なくとも1つを取得し、当該取得したジョブのログ情報に基づいて差分情報を生成することができる。これにより、異常の解決に結びつくログ情報を的確に特定することができる。 【0050】 また、制御部10は、サービスコール実行前のジョブのログ情報として、画像処理装置1の起動時の初期化情報を省略して取得し、当該取得したジョブのログ情報に基づいて差分情報を生成することができる。これにより、差分情報として異常の解決に必要のないログ情報を削除することができる。 【0051】 また、制御部10は、差分情報を、画像処理装置1と通信接続されているサービスセンター、USBメモリ、及びHDD等の少なくとも1つに転送することができる。これにより、異常の解決に結びつく動作情報の転送の高速化及び異常解決の効率化を図ることができる。 【0052】 その他、上記実施の形態における画像処理装置1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明に係る画像処理装置1の内部構成図である。 【図2】差分情報を取得する例を示す図である。 【図3】ジョブ指定を行う場合及び画像処理装置1の起動時の初期化情報を削除する例を示す図である。 【図4】差分情報取得処理の流れを示す図である。 【符号の説明】 【0054】 1 画像処理装置 10 制御部 10A CPU 10B ROM 10C RAM 11 操作部 12 表示部 14 スキャナ部 15 画像処理部 16 プリンタ部 17 画像メモリ 18 通信部 19 I/F部 20,21 異常検知センサ部 22 エラー情報 23 画像形成情報 24 後処理情報 25 ログ情報記憶部 26 差分情報記憶部
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| 【出願人】 |
【識別番号】303000372 【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月17日(2006.8.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司
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| 【公開番号】 |
特開2008−48208(P2008−48208A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−222532(P2006−222532) |
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