| 【発明の名称】 |
色処理パラメータ設定方法及びデジタル撮像機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 正巳
【氏名】萩原 創一
【氏名】岩元 隆二
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、少ない手間と時間で色処理に関するパラメータを調整可能なデジタルカメラ及び色処理パラメータ設定方法を提供することを目的とする。
【構成】色処理パラメータ設定方法は、撮像素子により撮像された画像データを色処理部により色処理してカラー画像データを生成するデジタル撮像機器とコンピュータとを通信経路により接続し、コンピュータにおいて色処理に用いるパラメータを設定し、パラメータをコンピュータからデジタル撮像機器に通信経路を介して転送し、デジタル撮像機器において動作するエミュレータの制御の下でパラメータに基づいて色処理部に色処理を実行させ、パラメータに基づく色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する各段階を含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像素子により撮像された画像データを色処理部により色処理してカラー画像データを生成するデジタル撮像機器とコンピュータとを通信経路により接続し、 該コンピュータにおいて該色処理に用いるパラメータを設定し、 該パラメータを該コンピュータから該デジタル撮像機器に該通信経路を介して転送し、 該デジタル撮像機器において動作するエミュレータの制御の下で該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、 該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する 各段階を含むことを特徴とするデジタル撮像機器における色処理パラメータ設定方法。 【請求項2】 該コンピュータから該デジタル撮像機器に該通信経路を介して転送された該パラメータに応じた値を、該エミュレータの制御の下に、該色処理部が参照するレジスタに設定する段階を更に含むことを特徴とする請求項1記載の色処理パラメータ設定方法。 【請求項3】 該カラー画像データに応じて該コンピュータにおいて該色処理に用いるパラメータを再設定する段階を更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の色処理パラメータ設定方法。 【請求項4】 該デジタル撮像機器内部の不揮発メモリに格納されたファームウェアを該デジタル撮像機器内部の画像処理LSIのプロセッサにより実行することにより該エミュレータを実現することを特徴とする請求項1記載の色処理パラメータ設定方法。 【請求項5】 該コンピュータから該デジタル撮像機器に該通信経路を介して転送した該パラメータを、該デジタル撮像機器側でメモリカードに格納する段階を更に含むことを特徴とする請求項1乃至4記載の色処理パラメータ設定方法。 【請求項6】 該デジタル撮像機器において動作するエミュレータの制御の下で該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させる前に、該エミュレータは該パラメータを該メモリカードから読み出して、該色処理部が参照する参照先に書き込むことを特徴とする請求項5記載の色処理パラメータ設定方法。 【請求項7】 撮像素子により撮像された画像データを色処理部により色処理してカラー画像データを生成するデジタル撮像機器において、 通信経路を介して接続されたコンピュータから受信した該色処理に用いるパラメータを所定のレジスタに格納し、 該所定のレジスタに格納された該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、 該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する 各段階を内部のプロセッサに実行させることを特徴とするデジタル撮像機器。 【請求項8】 該コンピュータから該通信経路を介して受信した該パラメータを、内部のメモリカードに格納する段階を更に含むことを特徴とする請求項7記載のデジタル撮像機器。 【請求項9】 該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させる前に、該パラメータを該メモリカードから読み出して、該色処理部が参照する参照先に書き込む段階を更に含むことを特徴とする請求項8記載のデジタル撮像機器。 【請求項10】 撮像素子と、 該撮像素子で撮像された画像データを色処理してカラー画像データを生成する色処理部と、 不揮発性メモリと、 プロセッサと、 通信経路を介して接続されたコンピュータから受信した該色処理に用いるパラメータを所定のレジスタに格納し、該所定のレジスタに格納された該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する各段階を該プロセッサに実行させる該不揮発性メモリに格納されたエミュレータファームウェアと を含むことを特徴とするデジタル撮像機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、デジタル撮像機器に関し、詳しくは、デジタル撮像機器において撮像画像を色処理する際に使用するパラメータの設定方法に関する。 【背景技術】 【0002】 デジタルカメラにおいては、赤(R)緑(G)青(B)の三原色が並んだベイヤ配列からなるカラーフィルタをCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子の前面に設置して、カラーフィルタを通過した光を撮像することにより色分解を行っている。ベイヤ配列においては、撮像素子の画素マトリックスのうち縦横2画素ずつからなる4画素をひとまとまりとして、2画素に緑、1画素に赤、1画素に青を割り当てている。ここで人間の視覚は緑の輝度に対する感度が高いので、輝度の解像度を高めるためにベイヤ配列における緑の画素の割合を高くしてある。 【0003】 ベイヤ配列を用いて取り込まれた直後のデータはRAWデータと呼ばれ、RAWデータに対して色処理(現像処理とも呼ばれる)を実行することで、RGB画像データを生成する。即ち、撮像素子の画素数がM×N画素である場合、それぞれがM×N画素であるRGBの3色の画像を生成するためには、着目画素まわりの周辺画素の画素値を用いた補間演算により。着目画素の画素値を求める必要がある。各画素に対して補間アルゴリズムに基づく色補間処理を実行することにより、RAWデータからRGB画像データを生成することができる。 【0004】 色処理においては、計算の過程で丸め誤差(量子化誤差)が発生して色相がずれたりする。その際、ホワイトバランスや輝度を調整して最適な画像状態で色処理を実行することにより、色相のずれ等を抑えることが可能となる。 【0005】 このような色処理における補間演算のアルゴリズム及び各種パラメータ(アルゴリズム中のパラメータ、ホワイトバランス、輝度等)は、デジタルカメラ内のROMに色処理ファームウェアとして書き込まれており、撮像時に画像処理LSIがこのファームウェアを実行してカラー画像を生成する。色処理のアルゴリズム及び各種パラメータは、デジタルカメラのカラー画像の品質に大きく影響するため、デジタルカメラのメーカー各社は独自に開発した手法を用いて、画質の優劣を競い合っている。 【0006】 デジタルカメラ製品を開発する際、最終段階における調整として、美しいカラー画質を実現するように上記の各種パラメータを調整する作業が行われる。この作業においては、まずデジタルカメラで実際に撮影したRAWデータを、USB等の通信経路を介してパソコン等のコンピュータに転送する。コンピュータ上では、ソフトウェアによる色処理を実行することによりカラー画像を生成し、生成されたカラー画像を目視で検討しながら、各種パラメータを調整する。この際使用される色処理ソフトウェアは、開発対象のデジタルカメラ製品に内蔵される色処理をシミュレートするソフトウェアである。 【0007】 このようにして各種パラメータが決定されると、決定されたパラメータをデジタルカメラ内のROMに書き込み、その後、実際にカメラによる撮像・現像動作を実行することにより最終的な画質の確認を行う。 【0008】 上記のパラメータ調整手法では、本来社外秘であることが望ましい色処理アルゴリズムをソフトウェア化することにより、色処理ソフトウェアから色処理アルゴリズムの内容が解析されてしまうという問題がある。また色処理ソフトウェアによる画像処理速度は、画像処理LSIにより画像処理速度よりも各段に遅く、画像処理LSIであれば画像一枚につき1秒で終わる処理が、色処理ソフトウェアを用いた場合には1分以上かかってしまうという問題がある。また複雑な色処理アルゴリズムを、ソフトウェア化する手間が発生するという問題がある。 【0009】 上記の問題点を解決するためには、例えば色処理ファームウェアを格納するデジタルカメラのROMを書き換えて各種パラメータを設定し、撮像及び画質評価を行って、画質評価に基づいて再度各種パラメータを調整する手法が考えられる。しかしこの手法では、撮影、画質評価、ファームウェアの修正、ROMの書き換えという手順を複数回繰り返す必要があり、膨大な手間と時間とがかかってしまう。 【特許文献1】特開2004−120541号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 以上を鑑みて本発明は、少ない手間と時間で色処理に関するパラメータを調整可能なデジタルカメラ及び色処理パラメータ設定方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 色処理パラメータ設定方法は、撮像素子により撮像された画像データを色処理部により色処理してカラー画像データを生成するデジタル撮像機器とコンピュータとを通信経路により接続し、該コンピュータにおいて該色処理に用いるパラメータを設定し、該パラメータを該コンピュータから該デジタル撮像機器に該通信経路を介して転送し、該デジタル撮像機器において動作するエミュレータの制御の下で該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する各段階を含むことを特徴とする。 【0012】 色処理パラメータ設定プログラムは、撮像素子により撮像された画像データを色処理部により色処理してカラー画像データを生成するデジタル撮像機器において、通信経路を介して接続されたコンピュータから受信した該色処理に用いるパラメータを所定のレジスタに格納し、該所定のレジスタに格納された該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する各段階を該デジタル撮像機器内部のプロセッサに実行させることを特徴とする。 【0013】 デジタルカメラは、撮像素子と、該撮像素子で撮像された画像データを色処理してカラー画像データを生成する色処理部と、不揮発性メモリと、プロセッサと、通信経路を介して接続されたコンピュータから受信した該色処理に用いるパラメータを所定のレジスタに格納し、該所定のレジスタに格納された該パラメータに基づいて該色処理部に色処理を実行させ、該パラメータに基づく該色処理により生成されたカラー画像データをメモリに格納する各段階を該プロセッサに実行させる該不揮発性メモリに格納されたエミュレータファームウェアを含むことを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明の少なくとも1つの実施例によれば、エミュレータファームウェアをデジタルカメラに組み込み、デジタルカメラをコンピュータと接続することにより、コンピュータ側で設定したパラメータに基づいてデジタルカメラの画像処理LSIの色処理部を用いて色処理することができる。従って、設定したパラメータに基づいて高速に色処理を実行してカラー画像の評価を行うことで、短時間でのパラメータ調整が可能となる。またエミュレータファームウェアが色処理のパラメータ設定、色処理部を用いた色処理(色補間処理)、及びSDカード等のメモリのファイル管理を行うので、パラメータ調整のためのユーザの手間を少なくすることができる。またエミュレータファームウェアをデジタルカメラのROMに書き込むだけで実現できるので、デジタルカメラが標準で持つ機能により実現可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。 【0016】 図1は、本発明を適用するデジタルカメラの画像処理系の構成図である。図1に示すデジタルカメラ画像処理系は、画像処理LSI10、CCD等の固体撮像素子11、AFE(アナログ・フロント・エンド)12、フラッシュROM13、及びSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)14を含む。画像処理LSI10は、CPU21、画像データ転送器22、画像取込部23、色補間処理部24、解像度変換部25、JPEG処理部26、カードインターフェース27、及びUSB(Universal Serial Bus)インターフェース28を含む。 【0017】 固体撮像素子11は、水平同期信号、垂直同期信号、及びクロック信号と共に、撮像した画像信号をデジタルデータとしてAFE12に供給する。AFE12は、ノイズを除去する相関二重サンプリング回路、利得を調整する可変利得回路、アナログ信号をデジタル信号へ変換するアナログ・デジタル変換器を含む。AFE12が出力するデジタル画像データは、画像処理LSI10の画像取込部23により取り込まれる。画像取込部23では、例えば画像信号中の欠陥画素のデータを処理して欠陥を補正する欠陥画素補正、色データをもとにレンズのひずみを補正するシェーディング補正、自動ホワイトバランス処理等を実行してよい。 【0018】 画像取込部23が処理した画像データは、画像データ転送器22を介して色補間処理部24に供給される。色補間処理部24では、フラッシュROM13に格納された色処理パラメータを含むファームウェアに基づいて色処理プロセッサが色補間処理を実行する。この色補間処理により、ベイヤ配列に基づいたRAWデータがRGBデータに変換されてカラー画像が生成される。なおこの色処理は、RGB表色系ではなくYUV表色系等の他の表色系のデータを生成するように構成してもよい。 【0019】 解像度変換部25は、画像の切り出し、切り出し画像の拡大、更には画像の縮小等の処理を行う。これにより例えばデジタルズーム等の機能が実現される。JPEG処理部26は、ビットマップ形式の画像データをJPEG形式の画像データに符号化することによりデータ圧縮する。カードインターフェース27は、SDカード(Secure Digital Memory Card)等のカードメディアと通信するインターフェースである。またUSBインターフェース28は、USBバスを介してパーソナルコンピュータ等と通信するためのインターフェースである。 【0020】 上記説明した画像処理LSI10内の各部分は、CPU21により制御される。なお画像データ転送器22は、SDRAM14とのデータのやり取りを制御するSDRAMコントローラ(SDRAMC)を含んでいる。 【0021】 本発明においては、色処理のパラメータ設定、色補間処理部24を用いた色処理(色補間処理)、及びファイル管理を行うエミュレータファームウェアをフラッシュROM13に格納しておく。このエミュレータファームウェアが外部コンピュータと通信しながら画像処理LSI10の動作を制御することで、開発対象製品のデジタルカメラの実際の色処理ハードウェアである色補間処理部24を利用しながら、画質評価及びパラメータ調整を可能とする。 【0022】 図2は、本発明によるエミュレータファームウェアを用いたパラメータ調整を実行するためのシステム構成を示す図である。図2に示すパラメータ調整システムは、コンピュータ31、SDカード32、デジタルカメラ33、及びUSB34を含む。コンピュータ31とデジタルカメラ33とがUSB34を介して接続され、互いに通信する。デジタルカメラ33側では、図1に示されるUSBインターフェース28にUSB34が接続されることになる。 【0023】 デジタルカメラ33にはSDカード32が装着される。SDカード32には、コンピュータ31とSDカード32との間で、RAWデータ、カラー画像データ、色処理パラメータ等の種々のデータがやり取りされる。SDカード32は、図1に示されるカードインターフェース27に接続されることになる。 【0024】 図3は、本発明によるエミュレータファームウェアを用いたパラメータ調整を説明するための図である。図3において、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ31とデジタルカメラとが通信することにより、デジタルカメラに装着されたSDカード32とコンピュータ31との間とで種々のデータがやり取りされる。 【0025】 コンピュータ31上では、ウィンドウズエクスプローラ(「ウインドウズ」は登録商標)等のファイル管理ユニット41と色処理パラメータ設定のためのエミュレータユニット42とが駆動している。ファイル管理ユニット41及びエミュレータユニット42はコンピュータ31のプロセッサにより実行されるソフトウェアである。 【0026】 ファイル管理ユニット41が管理するRAWデータ51、ガンマテーブル52、及びDekneeテーブル53が、必要に応じてコンピュータ31からSDカード32にコピーされ、RAWデータ51A、ガンマテーブル52A、及びDekneeテーブル53Aとして格納される。なおRAWデータ51Aは、コンピュータ31から転送されてSDカード32に格納されるデータではなく、デジタルカメラ33において固体撮像素子11により撮像してSDカード32に格納されたデータであってもよい。 【0027】 これらのRAWデータ51A、ガンマテーブル52A、及びDekneeテーブル53Aは、エミュレータファームウェア40による色処理において使用される。ここでガンマテーブル52は、ガンマ補正のための入出力特性を示すテーブルである。またDekneeテーブル53は、色処理時の負担を軽減するために固体撮像素子11から取り込んだデータを圧縮し、その後復元するKnee/Deknee処理を実行するためのテーブルである。 【0028】 コンピュータ31を操作するユーザは、エミュレータユニット42を使用して、色処理パラメータを設定する。また使用するファイル(例えばRAWデータ51A、ガンマテーブル52A、Dekneeテーブル53A等)を登録することで、色処理対象のRAWデータや使用するテーブルを特定する。これらの動作により設定された色処理パラメータは、コンピュータ31内のメモリにファイル(param.txt)54として保存される。エミュレータユニット42は、色処理パラメータを規定したファイル54をデジタルカメラ33に転送して、SDカード32にファイル(param.txt)54Aとして格納する。このファイル54Aに含まれる色処理パラメータは、デジタルカメラ33の画像処理LSI10の色補間処理部24が実行する色処理に使用される。 【0029】 エミュレータファームウェア40は、色処理のパラメータ設定、色補間処理部24を用いた色処理(色補間処理)、及びSDカード32のファイル管理等を行うためのファームウェア(プログラム)である。このエミュレータファームウェア40は、図1のフラッシュROM13に格納され、画像処理LSI10のCPU21により実行される。デジタルカメラ33の製品毎に規定された特定の動作をデジタルカメラ33に対して行うことで、このエミュレータファームウェア40を実行するエミュレータモードに設定することができる。 【0030】 エミュレータファームウェア40は、機能ブロックとして、データ読み込みユニット61、レジスタ設定ユニット62、色処理マクロ実行ユニット63、出力ファイル作成ユニット64、及び出力ファイル保存ユニット65を含む。データ読み込みユニット61は、SDカード32から、RAWデータ51A、ガンマテーブル52A、Dekneeテーブル53A、及びファイル(param.txt)54Aを読み込む。レジスタ設定ユニット62は、ファイル(param.txt)54Aの内容に応じて、色補間処理部24が色補間処理を行う際に参照するレジスタに対するレジスタ設定を行う。即ち、色補間処理部24が色補間処理を行う際に参照するレジスタに、ファイル54Aに規定される色処理パラメータに応じた値を格納する。 【0031】 色処理マクロ実行ユニット63は、色補間処理部24に色処理を実行させる。この際、色補間処理部24は、上記レジスタに格納された色処理パラメータに応じたレジスタ値を参照し、このレジスタ値に基づいて色処理を実行する。即ち、コンピュータ31においてエミュレータユニット42を使用してユーザが設定した色処理パラメータが、色補間処理部24による色処理において使用される。出力ファイル作成ユニット64は、色補間処理部24の色処理により生成されたカラー画像データを出力ファイルとして生成する。 【0032】 出力ファイル保存ユニット65は、カラー画像データの出力ファイルを、カラー画像データ55としてSDカード32に格納する。カラー画像データ55のファイルの形式としては、JPEG形式であっても、ビットマップ形式(BMP形式)であってもよい。また出力ファイル保存ユニット65は、コンピュータ31から転送されたファイル54Aをコピーしてコンフィギュレーションファイル56としてSDカード32に格納すると共に、元のファイル54Aを削除する。 【0033】 コンフィギュレーションファイル56は、次回、コンピュータ31において色処理パラメータを設定する際に、エミュレータユニット42から参照用データとして参照することができる。このコンフィギュレーションファイル56の内容はファイル54Aと同様であり、色処理パラメータを記載したものであるが、ファイル54Aがエミュレータファームウェア40への読み込み用の形式であるのに対して、コンフィギュレーションファイル56はエミュレータユニット42への読み込み用の形式となっている。コンフィギュレーションファイル56を参照することで、コンピュータ31側でパラメータ設定が消去されていた場合でも、現在のデジタルカメラ33側のパラメータ設定を知ることができる。 【0034】 図4は、エミュレータユニット42操作用のウィンドウの一例を示す図である。エミュレータ操作ウィンドウ70は、エミュレータユニット42を起動するとコンピュータ31の表示画面上に表示される。このエミュレータ操作ウィンドウ70上で種々の操作をすることで、ユーザはパラメータ設定等の動作を実行することができる。 【0035】 エミュレータ操作ウィンドウ70は、エミュレートボタン71、パラメータ格納ボタン72、パラメータ読み出しボタン73、入力ファイルパス・フィールド74、出力ファイルパス・フィールド75、及び複数のタブ76を主に含む。エミュレートボタン71をマウスによりクリックすると、デジタルカメラ33側でエミュレータファームウェア40の制御下で色補間処理部24による色処理が実行される。パラメータ格納ボタン72は、ファイル54をSDカード32にファイル54Aとして書き込むために使用される。またパラメータ読み出しボタン73は、SDカード32からコンフィギュレーションファイル56をコンピュータ31に読み込むために使用される。 【0036】 入力ファイルパス・フィールド74は、RAWデータ51AのSDカード32内でのファイルパスを示すフィールドである。また出力ファイルパス・フィールド75は、SDカード32内でのカラー画像データ55のファイルパスを示すフィールドである。複数のタブ76は、種々の色処理パラメータを設定するために設けられる。複数のタブ76から設定したい色処理パラメータに対応するタブをクリックして、当該色処理パラメータを設定する入力フィールド77を表示する。表示された入力フィールド77において、データ入力やオプション選択等の動作を適宜行うことで、当該色処理パラメータに対する設定を行うことができる。図4に示す例では、色処理時の負担を軽減するために、Knee/Deknee処理により圧縮してビット数を削減したデータを色補間処理部24による色処理の対象データとすることが指定されている。 【0037】 図5は、デジタルカメラ33側のエミュレータファームウェア40とコンピュータ31側のエミュレータユニット42との動作を示すフローチャートである。エミュレータファームウェア40とエミュレータユニット42とは、互いに別個に動作し、必要な時のみ互いに通信して本発明のエミュレータ動作を実行する。 【0038】 コンピュータ31側でユーザがエミュレータユニット42を起動すると、エミュレータユニット42は待機状態になる(ステップS1)。デジタルカメラ33側で、機器毎に規定された固有の動作をユーザが実行することによりエミュレータファームウェア40を起動すると、エミュレータファームウェア40は、USBが起動されコンピュータ31のエミュレータユニット42との通信が可能な状態であるか否かを判定する(ステップS11)。通信が可能な状態であると判断すると、エミュレータファームウェア40は待機状態になる(ステップS12)。 【0039】 コンピュータ31側でユーザがエミュレータ操作ウィンドウ70を操作すると、パラメータが設定される(ステップS2)。パラメータが設定されると、エミュレータユニット42は再度待機状態となる(ステップS1)。ステップS1とステップS2とを繰り返すことで、所望のパラメータを順次選択して、所望の値に設定していく。 【0040】 エミュレータユニット42の待機状態(ステップS1)において、ユーザがエミュレータ操作ウィンドウ70のエミュレートボタン71をクリックすると、画像処理実行命令がエミュレータユニット42側に送信される。この画像処理実行命令に応答して、エミュレータファームウェア40は、待機状態(ステップS12)から脱する。 【0041】 コンピュータ31側のエミュレータユニット42は、ステップS2で設定された色処理パラメータの内容に応じて図3のファイル54(param.txt)を生成する(ステップS2)。続いて、生成されたファイル54(param.txt)をデジタルカメラ33にUSB34(図2)を介して送信する。ファイル送信後、エミュレータユニット42は終了通知受信待ちの待機状態となる(ステップS5)。 【0042】 デジタルカメラ33側では、エミュレータファームウェア40がファイル54(param.txt)を受信して、ファイル54A(param.txt)としてSDカード32に格納する(ステップS13)。続いてエミュレータファームウェア40は、SDカード32から必要なファイルを読み込み(ステップS14)、所定の準備動作(レジスタ設定等)の後に、色補間処理部24に色処理を実行させる(ステップS15)。 【0043】 色補間処理部24の色処理が終了すると、エミュレータファームウェア40は、色処理により生成されたカラー画像データ55(図3参照)をSDカード32に書き込む(ステップS16)。その後、エミュレータファームウェア40は、終了通知をコンピュータ31側のエミュレータユニット42に送信し(ステップS17)、ステップS11に戻り、ステップS2の待機状態となる。 【0044】 コンピュータ31側のエミュレータユニット42では、デジタルカメラ33のエミュレータファームウェア40から終了通知を受信すると、ステップS1に戻って待機状態となる。 【0045】 この状態において、ユーザは、SDカード32に格納されたカラー画像データ55を表示させ、目視による画質評価を行う。この際、デジタルカメラ33の画像表示部に画像を表示させるのでもよいが、USB34を介してデジタルカメラ33からコンピュータ31にカラー画像データ55を転送し、コンピュータ31の表示画面に画像を表示することが好ましい。この際のデータ転送は、デジタルカメラ33からコンピュータに画像転送して表示・印刷等を行う通常の動作の場合と同様に、エミュレータファームウェア40とは独立したデータ通信機能を用いればよい。 【0046】 カラー画像データ55の画質評価の結果に基づいて、ユーザは、エミュレータ操作ウィンドウ70を介してエミュレータユニット42を操作し、各種パラメータを変更・調整してパラメータの再設定を行う(ステップS2)。その後ユーザがエミュレータ操作ウィンドウ70のエミュレートボタン71をクリックすると、画像処理実行命令がエミュレータユニット42側に送信される。以降の動作を上記と同様に繰り返すことにより、所望の画質のカラー画像データ55が得られるまで、パラメータの調整を続ける。 【0047】 このようにして各種パラメータが決定されると、決定されたパラメータをデジタルカメラ33のフラッシュROM13に書き込むことにより、所望のカラー画質を有したデジタルカメラを提供することができる。 【0048】 以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明を適用するデジタルカメラの画像処理系の構成図である。 【図2】本発明によるエミュレータファームウェアを用いたパラメータ調整を実行するためのシステム構成を示す図である。 【図3】本発明によるエミュレータファームウェアを用いたパラメータ調整を説明するための図である。 【図4】エミュレータユニット操作用のウィンドウの一例を示す図である。 【図5】デジタルカメラ側のエミュレータファームウェアとコンピュータ側のエミュレータユニットとの動作を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0050】 10 画像処理LSI 11 固体撮像素子 12 AFE(アナログ・フロント・エンド) 13 フラッシュROM 14 SDRAM 21 CPU 22 画像データ転送器 23 画像取込部 24 色補間処理部 25 解像度変換部 26 JPEG処理部 27 カードインターフェース 28 USBインターフェース 31 コンピュータ 32 SDカード 33 デジタルカメラ 34 USB 40 エミュレータファームウェア 41 ファイル管理ユニット 42 エミュレータユニット 61 データ読み込みユニット 62 レジスタ設定ユニット 63 色処理マクロ実行ユニット 64 出力ファイル作成ユニット 65 出力ファイル保存ユニット
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月16日(2006.8.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−48168(P2008−48168A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−221954(P2006−221954) |
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