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【発明の名称】 データ通信装置、データ通信制御プログラム及び記録媒体
【発明者】 【氏名】石川 智

【要約】 【課題】本発明は、通信回線を共有する外部通信機器の利用性を向上させるデータ通信装置、データ通信制御プログラム及び記録媒体に関する。

【構成】画像形成装置管理システム1は、データ通信装置DSが、データ通信が終了すると、ファクシミリ装置FXのフック状態をチェックし、ファクシミリ装置FXがオフフック状態であると、ファクシミリ装置FXとPSTN4を切り離した状態で、一旦オンフックし、再びオフフックした後、自局電話番号にダイヤルして、ダイヤル終了後、ファクシミリ装置FXとPSTN4を接続し、オンフックする。したがって、ファクシミリ装置FXに対し交換機の発生する話中音を送って、ファクシミリ装置FXが話中音を検出して自動発呼動作を終了する機能を利用してすぐにオンフックさせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有し、該通信回線を介してデータ通信を行うとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先機能を備えたデータ通信装置であって、前記外部通信機器と前記通信回線との接続/切り離しを行うスイッチ手段と、前記外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出するフック状態検出手段と、前記データ通信開始時に、前記スイッチ手段に前記通信回線と前記外部通信機器とを切り離させ、該データ通信終了時に、前記フック状態検出手段に該外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出させて、該外部通信機器がオフフック状態であると、該データ通信終了時に一旦該データ通信装置自体をオンフックさせた後、再びオフフックさせて、自局電話番号に自動発呼し、自局電話番号の自動発呼が終了すると、前記スイッチ手段に該通信回線と該外部通信機器を接続させた後、該データ通信装置自体をオンフックさせる制御手段と、を備えていることを特徴とするデータ通信装置。
【請求項2】
前記データ通信装置は、外線自局電話番号と内線自局電話番号を記憶する記憶手段と、該記憶手段の外線自局電話番号と内線自局電話番号の桁数を比較する比較手段と、を備え、前記制御手段は、データ通信終了時に、前記比較手段の比較結果に基づいて桁数の少ない方の電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記比較手段の比較結果が同じ桁数であると、外線自局電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項2記載のデータ通信装置。
【請求項4】
前記データ通信装置は、外線自局電話番号と内線自局電話番号のいずれかを選択する選択手段を備え、前記制御手段は、該選択手段で選択された電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の記載のデータ通信装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記自局電話番号に自動発呼した後、前記フック状態検出手段が、前記外部通信機器のオンフックを検出すると、該自局電話番号への自動発呼を中断し、前記データ通信装置自体をオンフックさせることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のデータ通信装置。
【請求項6】
所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有するデータ通信装置に搭載され、該データ通信装置に、該通信回線を介してデータ通信を行わせるとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先処理を実行するデータ通信制御プログラムであって、前記外部通信機器と前記通信回線との接続/切り離しを行うスイッチ処理ステップと、前記外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出するフック状態検出処理ステップと、前記データ通信開始時に、前記スイッチ処理ステップを実行させて前記通信回線と前記外部通信機器とを切り離し、該データ通信終了時に、前記フック状態検出処理ステップを実行させて該外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出させて、オフフック状態であると、該データ通信終了時に一旦前記データ通信装置自体をオンフックさせた後、再びオフフックさせて、自局電話番号に自動発呼し、自局電話番号の自動発呼が終了すると、前記スイッチ処理ステップを実行させて該通信回線と該外部通信機器を接続させた後、前記データ通信装置自体をオンフックさせる制御処理ステップと、を有することを特徴とするデータ通信制御プログラム。
【請求項7】
前記データ通信制御プログラムは、外線自局電話番号と内線自局電話番号の桁数を比較する比較処理ステップを有し、前記制御処理ステップは、データ通信終了時に、該比較処理ステップでの比較結果に基づいて桁数の少ない方の電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項6記載のデータ通信制御プログラム。
【請求項8】
前記制御処理ステップは、前記比較処理ステップでの比較結果が同じ桁数であると、外線自局電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項7記載のデータ通信制御プログラム。
【請求項9】
前記データ通信制御プログラムは、外線自局電話番号と内線自局電話番号のいずれかを選択する選択処理ステップを有し、前記制御処理ステップは、該選択処理ステップで選択された電話番号を前記自局電話番号として自動発呼することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の記載のデータ通信制御プログラム。
【請求項10】
前記制御処理ステップは、前記自局電話番号に自動発呼した後、前記フック状態検出処理ステップで、前記外部通信機器のオンフックを検出すると、該自局電話番号への自動発呼を中断し、前記データ通信装置自体をオンフックさせることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載のデータ通信制御プログラム。
【請求項11】
所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有するデータ通信装置に搭載され、該データ通信装置に、該通信回線を介してデータ通信を行わせるとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先機能を実行するデータ通信制御プログラムを記録する記録媒体であって、前記データ通信制御プログラムとして請求項6から請求項10のいずれかに記載のデータ通信制御プログラムを記録することを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、データ通信装置、データ通信制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、外部通信機器とアナログ電話回線等の通信回線を共有してデータ通信を行うデータ通信装置、データ通信制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等の画像形成装置を遠隔地で管理する画像形成装置管理システムとしては、従来、不特定多数の顧客(ユーザ)先に設置された1台あるいは複数台の画像形成装置を、データ通信装置(通信アダプタ)及び公衆回線またはその他の通信回線を利用して、管理センタ(画像形成装置の販売、サービスの拠点等)等に設置されている中央管理装置と接続し、中央管理装置により回線及びデータ通信装置を介して管理情報のデータ通信を行って、画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムが知られている(特許文献1から特許文献3等参照)。
【0003】
このような従来の画像形成装置管理システムは、データ通信装置が公衆回線に直接に接続されている場合、中央管理装置が、顧客先のデータ通信装置に対してアクセス(発信)する際に、顧客先の電話番号(データ通信装置が接続されている回線の電話番号)をダイヤルして発呼し、最初から中央管理装置からの通信であることを示す通信識別信号であるDTMF信号(IDトーン信号)を送出することで、データ通信装置にアクセスしている。
【0004】
この場合、顧客先に画像形成装置を設置する際に、中央管理装置との通信を可能にするために、データ通信装置も設置する必要があるが、その際、従来では、データ通信装置と中央管理装置とを接続するために専用の回線を用いていたため、通信コストが増加するという問題があった。
【0005】
そこで、近年、画像形成装置管理システムとして、ユーザが所有しているファクシミリ機能を有する外部通信機器(ファクシミリ装置等)または電話装置等の通信機能付き機器(外部通信機器)用の回線を利用したデータ通信装置が用いられるようになってきている。
【0006】
このような外部通信機器用の回線を利用するデータ通信装置を用いた画像形成装置管理システムでは、管理対象の画像形成装置を顧客先に設置する場合、通信機能付き外部通信機器(例えば、ファクシミリ機能を有する外部通信機器)と管理対象の画像形成装置の双方に接続するデータ通信装置を公衆回線との間に設ける必要があり、データ通信装置は、管理対象の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部の他に、ファクシミリ機能を有する外部通信機器を接続する外部通信機器接続部を備えている必要がある。
【0007】
このようなデータ通信装置を用いた画像形成装置管理システムでは、中央管理装置が、顧客先のデータ通信装置に対してアクセスする際に、顧客先の電話番号をダイヤルして発呼し、顧客先のデータ通信装置に接続されているファクシミリ機能を有する外部通信機器が公衆回線からの着信(呼び出し信号の受信)によってオフフックして通信回線を捕捉するタイミングに、DTMF信号を送出することで、データ通信装置が、このDTMF信号を検出して、ファクシミリ機能を有する外部通信機器を公衆回線から切り離し、中央管理装置との間で通信を行うようにしている。
【0008】
また、この画像形成装置管理システムにおいては、画像形成装置管理システムの通信よりもユーザのファクシミリ送信等の外部通信機器を優先させるために、画像形成装置管理システムの通信中に外部通信機器のオフフックを検出できるようにして、該外部通信機器のオフフックを検出すると、速やかに画像形成装置管理システムの通信を終了し、外部通信機器に回線を明け渡す外部通信機器優先機能を備えているデータ通信装置及び画像形成装置管理システムが、従来、提案されている(特許文献4、特許文献5等参照)。
【0009】
このような外部通信機器優先機能を有する画像形成装置管理システムにおいては、画像形成装置管理システムの通信中にファクシミリ機能を有する外部通信機器のオフフックを検出すると、画像形成装置管理システムの通信を終了するとともに、交換機に対しても通信が終了したことを認識させるために、一定時間のオンフック状態を通知する必要があり、この一定時間経過後に併設されているファクシミリ機能を有する外部通信機器に回線を明け渡す処理を行っている。
【0010】
一方、ファクシミリ機能を有する外部通信機器の自動発呼方式には、オンフック後、一定時間経過後にダイヤルを開始するブラインドダイヤル方式と、オンフック後、ダイヤルトーンを検出してダイヤルを開始するダイヤルトーン検出方式の2種類がある。
【0011】
このうち、ブラインドダイヤル方式の場合、先の交換機に対して通信が終了したことを認識させるためのオンフック状態通知処理中、または、交換機がダイヤル番号を受け付ける準備が整う前にダイヤルを開始してしまう可能性があり、このような事態が発生すると、ダイヤル番号の先頭の方の番号が交換機に正しく通知されず、誤発信を招く可能性がある。
【0012】
そこで、従来の外部通信機器優先機能を有する画像形成装置管理システムでは、併設されているファクシミリ機能を有する外部通信機器の発呼方式がブラインドダイヤル方式であると、外部通信機器優先機能を無効として、画像形成装置管理システムの通信中にファクシミリ機能を有する外部通信機器のオンフックを検出しても、画像形成装置管理システムの通信を継続する設定とし、併設されているファクシミリ機能を有する外部通信機器の発呼方式がダイヤルトーン検出方式である場合にのみ、外部通信機器優先機能を有効に設定している。
【0013】
【特許文献1】特開2000−188639号公報
【特許文献2】特開2001−7943号公報
【特許文献3】特開2002−79723号公報
【特許文献4】特開2002−185753号公報
【特許文献5】特開2002−190873号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記従来の外部通信機器優先機能を有する画像形成装置管理システムにあっては、併設されている外部通信機器の発呼方式がブラインドダイヤル方式であると、外部通信機器優先機能を利用しない設定となっているため、外部通信機器優先機能を利用しない場合は、データ通信装置の通信が終了時に外部通信機器も自動発呼のためにオンフック状態になっていると、外部通信機器は、通信が不可であることに気づかないまま、無駄なオンフック状態を長く保持することになり、利用性が悪いという問題があった。
【0015】
そこで、本発明は、回線を共有する状態で併設されている外部通信機器の無駄なオンフック状態を速やかに終了させ、外部通信機器を速やかに待機状態に復帰させて、利用性を向上させるデータ通信装置、データ通信制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1記載の発明のデータ通信装置は、所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有し、該通信回線を介してデータ通信を行うとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先機能を備えたデータ通信装置であって、前記外部通信機器と前記通信回線との接続/切り離しを行うスイッチ手段と、前記外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出するフック状態検出手段と、前記データ通信開始時に、前記スイッチ手段に前記通信回線と前記外部通信機器とを切り離させ、該データ通信終了時に、前記フック状態検出手段に該外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出させて、該外部通信機器がオフフック状態であると、該データ通信終了時に一旦該データ通信装置自体をオンフックさせた後、再びオフフックさせて、自局電話番号に自動発呼し、自局電話番号の自動発呼が終了すると、前記スイッチ手段に該通信回線と該外部通信機器を接続させた後、該データ通信装置自体をオンフックさせる制御手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0017】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記データ通信装置は、外線自局電話番号と内線自局電話番号を記憶する記憶手段と、該記憶手段の外線自局電話番号と内線自局電話番号の桁数を比較する比較手段と、を備え、前記制御手段は、データ通信終了時に、前記比較手段の比較結果に基づいて桁数の少ない方の電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0018】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記制御手段は、前記比較手段の比較結果が同じ桁数であると、外線自局電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0019】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記データ通信装置は、外線自局電話番号と内線自局電話番号のいずれかを選択する選択手段を備え、前記制御手段は、該選択手段で選択された電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0020】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記制御手段は、前記自局電話番号に自動発呼した後、前記フック状態検出手段が、前記外部通信機器のオンフックを検出すると、該自局電話番号への自動発呼を中断し、前記データ通信装置自体をオンフックさせてもよい。
【0021】
請求項6記載の発明のデータ通信制御プログラムは、所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有するデータ通信装置に搭載され、該データ通信装置に、該通信回線を介してデータ通信を行わせるとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先処理を実行するデータ通信制御プログラムであって、前記外部通信機器と前記通信回線との接続/切り離しを行うスイッチ処理ステップと、前記外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出するフック状態検出処理ステップと、前記データ通信開始時に、前記スイッチ処理ステップを実行させて前記通信回線と前記外部通信機器とを切り離し、該データ通信終了時に、前記フック状態検出処理ステップを実行させて該外部通信機器のオンフック/オフフック状態を検出させて、オフフック状態であると、該データ通信終了時に一旦前記データ通信装置自体をオンフックさせた後、再びオフフックさせて、自局電話番号に自動発呼し、自局電話番号の自動発呼が終了すると、前記スイッチ処理ステップを実行させて該通信回線と該外部通信機器を接続させた後、前記データ通信装置自体をオンフックさせる制御処理ステップと、を有することにより、上記目的を達成している。
【0022】
この場合、例えば、請求項7に記載するように、前記データ通信制御プログラムは、外線自局電話番号と内線自局電話番号の桁数を比較する比較処理ステップを有し、前記制御処理ステップは、データ通信終了時に、該比較処理ステップでの比較結果に基づいて桁数の少ない方の電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0023】
また、例えば、請求項8に記載するように、前記制御処理ステップは、前記比較処理ステップでの比較結果が同じ桁数であると、外線自局電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0024】
さらに、例えば、請求項9に記載するように、前記データ通信制御プログラムは、外線自局電話番号と内線自局電話番号のいずれかを選択する選択処理ステップを有し、前記制御処理ステップは、該選択処理ステップで選択された電話番号を前記自局電話番号として自動発呼してもよい。
【0025】
また、例えば、請求項10に記載するように、前記制御処理ステップは、前記自局電話番号に自動発呼した後、前記フック状態検出処理ステップで、前記外部通信機器のオンフックを検出すると、該自局電話番号への自動発呼を中断し、前記データ通信装置自体をオンフックさせてもよい。
【0026】
請求項11記載の発明の記録媒体は、所定の通信回線に対して自動オンフック/オフフックするとともに自動発呼する機能を有する外部通信機器と該通信回線を共有するデータ通信装置に搭載され、該データ通信装置に、該通信回線を介してデータ通信を行わせるとともに、該外部通信機器による該通信回線を利用した通信を該データ通信よりも優先させる外部通信機器優先機能を実行するデータ通信制御プログラムを記録する記録媒体であって、前記データ通信制御プログラムとして請求項6から請求項10のいずれかに記載のデータ通信制御プログラムを記録することにより、上記目的を達成している。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、データ通信装置が、データ通信を終了すると、外部通信機器のフック状態をチェックし、オフフック状態であると、外部通信機器と通信回線を切り離した状態で、一旦オンフックし、再びオフフックした後、自局電話番号に自動発呼して、自動発呼が終了すると、外部通信機器と通信回線を接続して、オンフックするので、外部通信機器に対して交換機の発生する話中音を送って、外部通信機器の話中音を検出すると自動発呼動作を終了する機能を利用して、外部通信機器をすぐにオンフックさせて待機状態に復帰させることができ、利用性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【実施例1】
【0029】
図1〜図3は、本発明のデータ通信装置、データ通信プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明のデータ通信装置、データ通信プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した画像形成装置管理システム1のシステム構成図である。
【0030】
図1において、画像形成装置管理システム1は、中央管理センタ2の中央管理装置CSと顧客先3のデータ通信装置DSとが、所定の通信回線としてのPSTN(Public Swiched Telephone Network:一般公衆電話網)4で接続されており、顧客先3には、さらに、データ通信装置DSにファクシミリ装置(外部通信機器)FX及び複数の画像形成装置(管理対象機器)GK1〜GKn等が接続されている。ファクシミリ装置FXは、データ通信装置DSに内部回線LiとLAN(Local Area Network)等のネットワークNWに接続されており、上記各画像形成装置GK1〜GKnは、データ通信装置DSにネットワークNWを介して接続されている。
【0031】
画像形成装置管理システム1は、データ通信装置DSが、データ通信装置DSに接続されている各画像形成装置GK1〜GKnの状態を管理するのに必要な各種管理情報、例えば、動作状態情報、異常停止状態情報、異常発生原因情報等を画像形成装置GK1〜GKnから取得して、中央管理装置CSからの管理情報の取得要求に応じて、当該取得した管理情報を中央管理装置CSに送信するとともに、後述する外部通信機器優先機能処理を伴うデータ通信制御処理を実行する。
【0032】
データ通信装置DSは、図2に示すように、制御部11、システムメモリ12、パラメータメモリ13、複数のシリアルI/F14、LANI/F15、モデム16、SiDAA(シリコンData Access Arrangement)17、LINE(ライン)端子18、FAX(ファックス)端子19、スイッチ20、フック状態検出部21及び直流供給回路22等を備えており、LINE端子18に上記PSTN4の電話回線が接続されている。データ通信装置DSは、CSS(遠隔診断)のラインアダプタやBasil Type−L、Cumin−M等のファクシミリ機能を有する外部通信機器と通信回線(PSTN4)を共有する機能を有している。
【0033】
データ通信装置DSは、そのFAX端子19にファクシミリ装置FXが内部回線Liを介して接続されている。
【0034】
LINE端子18は、SiDAA16とスイッチ20の切換端子20bに接続されており、スイッチ20は、共通端子20aと2つの切換端子20b、20cを有していて、この切換端子20bにLINE端子18が接続されている。スイッチ20の切換端子20cには、フック状態検出部21と直流供給回路22が接続されており、スイッチ20の共通端子20aには、ファクシミリ装置FXの接続されているFAX端子19が接続されている。
【0035】
スイッチ(スイッチ手段)20は、制御部11の制御下で、共通端子20aに接続されている切換切片20dを、切換端子20bと切換端子20cとの間で切換動作をさせて、共通端子20aを切換端子20bと切換端子20cとに切り換えて接続するスイッチ処理を行う。
【0036】
直流供給回路22は、スイッチ20がファクシミリ装置FXをPSTN4から切り離している状態で、スイッチ20及びFAX端子19を介して、ファクシミリ装置FXのオフフック状態を検出するために、直流電源をファクシミリ装置FX側に供給する。
【0037】
フック状態検出部(フック状態検出手段)21は、スイッチ20がファクシミリ装置FXをPSTN4から切り離している状態で、スイッチ20及びFAX端子19を介して、ファクシミリ装置FXのオンフック状態/オフフック状態を検出して、検出結果を制御部11に出力するとともに、ファクシミリ装置FXの発信するダイヤルトーン信号を検出して、制御部11に出力するフック状態検出処理を実行する。
【0038】
システムメモリ12は、データ通信装置DSとしての基本プログラム及び後述する外部通信機器優先機能処理を伴うデータ通信制御処理プログラム及びこれらの各プログラムを実行するのに必要なデータを格納しているとともに、これらのプログラムを実行する際の必要な各種データを記憶するワークメモリとしても機能する。すなわち、このデータ通信装置DSは、CD(Compact Disc)、CD−R(Compact Disc Recordable )、DVD(Digital Video Disk)、フレキシブルディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されているデータ通信制御プログラムを読み取らせてシステムメモリ12に導入することで、本発明のデータ通信装置DSとして構築されている。
【0039】
パラメータメモリ(記憶手段)13は、データ通信装置DSに固有の各種情報、特に、外線自局番号と内線自局番号を記憶し、この外線自局番号は、PSTNの交換機に対して自局番号に発呼するための番号であって、外線発信番号(PABX(Private Automatic Branch Exchange)からGSTN(General Switched Telephone Network)に発信するための番号)を含み局番処理も考慮した番号である。
【0040】
制御部11は、システムメモリ12内のプログラムに基づいて、データ通信装置DSの各部を制御して、画像形成装置GK1〜GKnの管理情報を取得して中央管理装置CSからの管理情報要求に応じて当該取得した管理情報を通知する管理情報取得・通知処理を行うとともに、FAX端子19に外部通信機器として接続されているファクシミリ装置FXの外部通信機器優先機能処理を伴うデータ通信制御処理を実行する。すなわち、データ通信装置DSは、上記中央管理装置CSとのデータ通信よりもファクシミリ装置FXのファクシミリ送信(通信)を優先させるために、該データ通信の通信中にファクシミリ装置FXのオフフックを検出すると、速やかにデータ通信を終了し、ファクシミリ装置FXにPSTN4への回線を明け渡す外部通信機器優先機能を備えており、この外部通信機器優先機能処理を伴うデータ通信制御処理を行う。
【0041】
シリアルI/F14及びLANI/F15には、上記画像形成装置GK1〜GKnが接続され、画像形成装置GK1〜GKnとしては、例えば、複写装置、プリンタ装置、複合装置等が用いられ、少なくとも画像形成機能を有している。
【0042】
データ通信装置DSは、制御部11がシリアルI/F14及びLANI/F15を介して画像形成装置GK1〜GKnとの間でデータや制御信号の授受を行い、各画像形成装置GK1〜GKnの管理情報、例えば、動作状態、異常停止状態、異常原因等を画像形成装置GK1〜GKnから取得して、システムメモリ12に蓄積する。
【0043】
データ通信装置DSは、中央管理装置CSからLINE端子18を介して管理情報の取得要求があると、当該取得してシステムメモリ12に蓄積している管理情報をLINE端子18に接続されているPSTN4を介して中央管理装置CSに送信する。
【0044】
モデム16は、SiDAA16を介してPSTN4に送信するデジタルデータをアナログ信号に変調する一方、SiDAA16を介してPSTN4から受信するアナログ信号をデジタルデータに復調する。
【0045】
SiDAA16は、LINE端子18に接続されているPSTN4とモデム16とのインターフェイスであり、呼出信号の検出、回線の開ループ/閉ループ状態の検出等を行って、検出結果を制御部11に出力する。制御部11は、SiDAA16へのアクセスをモデム16経由で行う。
【0046】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置管理システム1は、データ通信装置DSが、データ通信を終了すると、外部通信機器であるファクシミリ装置FXに対して交換機の発生する話中音(ビジートーン)を送って、ファクシミリ装置FXが話中音を検出して自動発呼動作を終了する機能を有していると、直ぐにオンフックして、ファクシミリ装置FXの通信を優先させるデータ通信制御処理を実行する。
【0047】
すなわち、図3において、まず、データ通信装置DSのデータ通信が開始されると(ステップS101)、該データ通信が終了したかチェックする(ステップS102)。このデータ通信装置DSがデータ通信を行っているときには、スイッチ20によりFAX端子19とLINE端子18は切り離されており、SiDAA17によりモデム16とPSTN4との間で閉ループが形成されている。
【0048】
ステップS102で、データ通信装置DSの通信が終了すると、制御部11は、SiDAA17により開ループ状態にし(ステップS103)、この状態で、フック状態検出部21により、FAX端子19に接続されているファクシミリ装置FXがオフフックしているかチェックする(ステップS104)。
【0049】
ステップS104で、ファクシミリ装置FXがオフフックしていないときには、制御部11は、そのまま処理を終了し、ファクシミリ装置FXがオフフックしていると、パラメータメモリ13内に登録されている内線自局番号(内線自局電話番号)と外線自局番号(外部自局電話番号)の桁数の比較を行って、内線自局番号の桁数の方が外線自局番号の桁数よりも少ないかチェックする(ステップS1059。
【0050】
ステップS105で、内線自局番号の方が外線自局番号よりも桁数が少ないときには、制御部11は、発呼番号として内線自局番号を設定し(ステップS106)、外線自局番号の桁数が内線自局番号の桁数と同じか、それよりも多いときには、発呼番号として外線自局番号を設定する(ステップS107)。
【0051】
制御部11は、発呼番号を設定すると、SiDAA17によりPSTN4とモデム16間を閉ループ状態にし(ステップS108)、設定した自局電話番号へのダイヤルを開始する(ステップS109)。
【0052】
制御部11は、自局電話番号へのダイヤルを開始すると、自局電話番号へのダイヤル終了か、FAX端子19に接続されているファクシミリ装置FXがオンフックしたかをフック状態検出部21の検出結果により判別する(ステップS110、S111)。
【0053】
ステップS111で、ファクシミリ装置FXのオンフック状態を検出すると、制御部11は、ファクシミリ装置FXが話中音(ビジートーン)を検出して自動発呼動作を終了する機能を有していると判断して、ダイヤルを終了して、スイッチ20によりFAX端子19とLINE端子18を接続し(ステップS112)、SiDAA17によりモデム16とLINE端子18を切り離して処理を終了する(ステップS113)。
【0054】
ステップS110で、ファクシミリ装置FXのオンフックを検出することなく、自局電話番号へのダイヤルが終了すると、制御部11は、スイッチ20によりFAX端子19とLINE端子18を接続し(ステップS112)、SiDAA17によりモデム16とLINE端子18を切り離して処理を終了する(ステップS113)。
【0055】
このように、本実施例のデータ通信装置DSは、自局電話番号をパラメータメモリ13に記憶して、通信が終了すると、外部通信機器であるファクシミリ装置FXのフック状態をチェックし、ファクシミリ装置FXがオフフック状態であると、ファクシミリ装置FXとPSTN4を切り離した状態で、一旦オンフックし、再びオフフックした後、パラメータメモリ13に記憶している自局電話番号にダイヤルして、ダイヤル終了後、ファクシミリ装置FXとPSTN4を接続し、オンフックしている。
【0056】
したがって、外部通信機器であるファクシミリ装置FXに対し交換機の発生する話中音(ビジートーン)を送って、ファクシミリ装置FXの話中音を検出すると自動発呼動作を終了する機能を利用して、ファクシミリ装置FXをすぐにオンフックさせて待機状態に復帰させることができ、利用性を向上させることができる。
【0057】
また、本実施例のデータ通信装置DSは、データ通信後の自局電話番号への発呼において、外線発信可能なPABX等に接続されている場合に存在する内線自局電話番号と外線自局番号のうち、桁数の少ない方の自局電話番号を使用して発呼している。
【0058】
したがって、より早くファクシミリ装置FXに対して話中音を送ることができ、速やかに処理を行うことができる。
【0059】
さらに、本実施例のデータ通信装置DSは、内線自局電話番号の桁数と外線自局電話番号の桁数が同じ桁数のときには、外線自局電話番号を使用して発呼している。
【0060】
したがって、PABXの交換機が作成する話中音ではなく、GSTNの交換機が作成する話中音をファクシミリ装置FXに対し送ることができ、ファクシミリ装置FXは、通常、自動発呼端末の話中音検出機能はGSTNの規格に合わされて作られているので、ファクシミリ装置FXに確実に自動発呼動作を終了させることができる。
【0061】
また、本実施例のデータ通信装置DSは、通信が終了後、話中音発生のための自局番発呼を行っている最中もファクシミリ装置FXのフック状態を監視し、ファクシミリ装置FXがオンフックしたことを検出すると、即座に発呼動作を終了している。したがって、無駄な発呼時間を生じさせることを防止することができる。
【0062】
なお、上記説明では、データ通信が終了した後にファクシミリ装置FXがオフフックしたときに発呼する自局電話番号を、図3のステップS105の処理で、内線自局番号と外線自局番号のうち桁数の少ない方に発呼するようにしているが、所定の操作で、ユーザに内線自局番号と外線自局番号のいずれかを選択させて、該ユーザの選択した番号に発呼するようにしてもよい。
【0063】
この場合、図3の処理において、ステップS105で、ユーザに発呼番号の問い合わせ(例えば、「発呼する自局電話番号は、内線自局電話番号ですか?」等を表示する等)を行って、ユーザの選択した番号に発呼する。
【0064】
このようにすると、PABXの交換機が作成する話中音とGSTNの交換機が作成する話中音のうち、環境に適した方の話中音をファクシミリ装置FXに送ることができ、確実にファクシミリ装置FXに自動発呼動作を終了させることができる。
【0065】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
外部通信機器(例えば、ファクシミリ装置等)と回線を共有してデータ通信を行うデータ通信装置、当該データ通信プログラム及び記録媒体に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明のデータ通信装置、データ通信プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した画像形成装置管理システムのシステム構成図。
【図2】図1のデータ通信装置の要部ブロック構成図。
【図3】図1のデータ通信装置によるデータ通信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0068】
1 画像形成装置管理システム
2 中央管理センタ
3 顧客先
4 PSTN
11 制御部
12 システムメモリ
13 パラメータメモリ
14 シリアルI/F
15 LANI/F
16 モデム
17 SiDAA
18 LINE端子
19 FAX端子
20 スイッチ
20a 共通端子
20b、20c 切換端子
20d 切換切片
21 フック状態検出部
22 直流供給回路
CS 中央管理装置
DS データ通信装置
FX ファクシミリ装置
GK1〜GKn 画像形成装置
Li 内部回線
NW ネットワーク
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年8月16日(2006.8.16)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−48162(P2008−48162A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−221865(P2006−221865)