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【発明の名称】 撮像装置と欠陥補正回路および欠陥補正方法
【発明者】 【氏名】原 学

【要約】 【課題】欠陥補正を良好に行えるようにする。

【構成】欠陥情報記憶部310は、撮像素子で生成される画素信号のオフセットが大きい欠陥画素の欠陥情報を記憶する。赤成分光に応じた画像信号DRaの欠陥補正を行う欠陥補正処理部31Rで、補正信号生成部311は、欠陥情報RPRで示された欠陥画素のオフセットに応じて、補正信号DHRを欠陥画素毎に生成する。第1補正部312は、補正信号DHRを用いて欠陥画素の補正を行う。第2補正部314は、補正信号DHRを用いることなく欠陥画素の補正を行う。補正切替部313は、第1補正部312で補正された信号と第2補正部314で補正された信号を、補正信号DHRと補正切替基準信号CRRの比較結果に基づいて用いることで、欠陥画素が補正された信号とする。欠陥補正処理部31G,31Bも同様に、画像信号DGa,DBaに対して欠陥補正を行い画像信号DGb,DBbを生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子を用いて画像信号の生成を行う撮像部と、
前記撮像素子で画素毎に生成される信号が、規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素に関する欠陥情報を記憶した欠陥情報記憶部と、
前記欠陥情報で示された前記欠陥画素のオフセットに応じて、補正信号を前記欠陥画素毎に生成する補正信号生成部と、
前記画像信号に対して、前記補正信号を用いて前記欠陥情報で示された前記欠陥画素の補正を行う第1補正部と、
前記画像信号に対して、前記補正信号を用いることなく前記欠陥情報で示された欠陥画素の補正を行う第2補正部と、
前記第1補正部で補正された信号と前記第2補正部で補正された信号を、前記補正信号の信号レベルと予め設定した補正切替基準信号の比較結果に基づいて用いることで、前記欠陥画素が補正された信号とする補正切替部を有する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記補正切替部は、前記補正信号の信号レベルが予め設定した補正切替基準信号よりも大きくないとき、前記第1補正部で補正された信号を前記欠陥画素が補正された信号として用いるものとし、前記補正切替基準信号よりも大きいとき、前記第2補正部で補正された信号を前記欠陥画素が補正された信号として用いる
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第1補正部で補正された信号と前記2補正部で補正された信号が供給される演算処理部を有し、
前記補正切替部は、前記補正信号の信号レベルが予め設定した補正切替基準信号よりも大きくないとき、前記第1補正部で補正された信号を前記演算処理部から演算結果として出力させるものとし、前記補正信号の信号レベルが予め設定した補正切替基準信号よりも大きいとき、前記第1補正部で補正された信号と前記2補正部で補正された信号を用いて算出した信号を前記演算処理部から演算結果として出力させるものとして、該演算結果を前記欠陥画素が補正された信号とする
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記欠陥情報記憶部は、前記画素毎に生成される信号が入射光に依存しない信号レベルとなる欠陥画素に関した欠陥情報を記憶し、
前記第2補正部は、前記入射光に依存しない信号レベルとなる欠陥画素の補正を行う
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2補正部は、前記欠陥情報で示された欠陥画素に対する周辺画素の信号を用いて該欠陥画素の補正を行う
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項6】
前記補正信号生成部は、前記撮像素子の温度や前記撮像部で前記画像信号を生成したときの利得に応じて、前記補正信号の信号レベルを補正する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮像部は、前記画像信号をディジタル信号として出力する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項8】
前記欠陥情報は、前記欠陥画素の位置とオフセット量を示す情報である
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項9】
撮像素子で画素毎に生成される信号が、規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素に関する欠陥情報を記憶した欠陥情報記憶部と、
前記欠陥情報で示された前記欠陥画素のオフセットに応じて、補正信号を前記欠陥画素毎に生成する補正信号生成部と、
前記撮像素子を用いて生成された画像信号に対して、前記補正信号を用いて前記欠陥情報で示された前記欠陥画素の補正を行う第1補正部と、
前記撮像素子を用いて生成された画像信号に対して、前記補正信号を用いることなく前記欠陥情報で示された欠陥画素の補正を行う第2補正部と、
前記第1補正部で補正された信号と前記第2補正部で補正された信号を、前記補正信号の信号レベルと予め設定した補正切替基準信号の比較結果に基づいて用いることで、前記欠陥画素が補正された信号とする補正切替部を有する
ことを特徴とする欠陥補正回路。
【請求項10】
撮像素子で画素毎に生成される信号が、規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素に関した欠陥情報を用いる欠陥補正方法において、
前記欠陥情報で示された前記欠陥画素のオフセットに応じて、補正信号を前記欠陥画素毎に生成する補正信号生成工程と、
前記撮像素子を用いて生成された画像信号に対して、前記補正信号を用いて前記欠陥情報で示された前記欠陥画素の補正を行う第1補正工程と、
前記撮像素子を用いて生成された画像信号に対して、前記補正信号を用いることなく前記欠陥情報で示された欠陥画素の補正を行う第2補正工程と、
前記補正信号の信号レベルと予め設定した補正切替基準信号の比較結果に基づき、前記第1補正部で補正された信号と前記第2補正部で補正された信号のいずれか一方あるいは両方を用いて、前記欠陥画素が補正された信号とする補正切替部を有する
前記第1補正工程で補正された信号と前記第2補正工程で補正された信号を、前記補正信号の信号レベルと予め設定した補正切替基準信号の比較結果に基づいて用いることで、前記欠陥画素が補正された信号とする補正切替工程を設けた
ことを特徴とする欠陥補正方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、撮像装置と欠陥補正回路および欠陥補正方法に関する。詳しくは、撮像素子で画素毎に生成される信号が規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素を補正するとき、この欠陥画素の補正に用いる補正信号の信号レベルに応じて欠陥補正方法を切り替えることで、欠陥補正を良好に行うものである。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像素子例えばCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOSイメージセンサ等では、光電変換を行う画素が複数設けられており、各画素で生成された画素信号に基づいて画像信号を生成することが行われている。このような撮像素子では、画素毎に生成される画素信号が、素子特性の不均一性によって、予め設定されている規定のレベルよりも大きいオフセットを生じる欠陥画素(以下「第1欠陥画素」という)を生じる場合がある。また、撮像素子では、画素毎に生成される画素信号が、結晶欠陥等によって入射光に依存しない信号レベルとなる欠陥画素(以下「第2欠陥画素」という)を生じる場合もある。このため、このような撮像素子を用いた撮像装置では、欠陥画素による画質の劣化を防止するため、画像信号における欠陥画素に対応する信号を、欠陥画素が目立たないように補正する欠陥補正が行われている。
【0003】
この欠陥補正では、第1欠陥画素の補正を行う場合、第1欠陥画素のオフセットに応じた補正信号を用いて、画像信号から第1欠陥画素のオフセットを除去することが行われている。例えば、撮像素子で生成された画像信号において、第1欠陥画素に対応する信号が図5Aに示すようにオフセットOF(斜線部)を生じている場合、この信号から図5Bに示すようにオフセットOFのオフセット量FL1と等しい信号レベルの補正信号HCを減算することで、オフセットOFを除去できる。しかし、撮像素子の温度変化によって第1欠陥画素に対応する信号のオフセットOFが、オフセット量FL1から図5Cに示すようにオフセット量FL2に増大すると、補正信号HCを減算しても図5Dに示すように補正残りOFrが生じてしまう。なお、図5および後述する図6の信号レベルLBは、黒レベルを示している。
【0004】
このため、特許文献1では、温度変化に応じて補正信号の信号レベルを可変して、この補正信号を用いて画像信号の信号レベル補正を行い、補正後の画像信号で欠陥を検出したときは、この欠陥を所定のサンプル前の画像信号に置き換えることが行われている。さらに、欠陥画素が所定レベル以上になったときは、補正信号を用いた信号レベル補正を停止させることも行われている。また、特許文献1や特許文献2の発明では、メモリに欠陥画素に関する情報を記憶して、この情報を用いて欠陥画素の補正を行うことが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特許第3104098号公報
【特許文献2】特開平6−113211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、撮像装置では、低照度下であっても所望の信号レベルの画像信号を得ることができるように、撮像素子から出力される画像信号を増幅するビデオアンプが設けられている。このため、撮像素子の温度変化によってオフセットが増加した場合だけでなく、ビデオアンプの利得が高く設定されたときには、補正信号の信号レベルも大きくしなければ高精度に欠陥補正を行うことができない。
【0007】
しかし、補正信号の信号レベルを大きくすると、過補正が発生し易くなるだけでなく、過補正の影響が顕著になりやすい。例えば、オフセットOFが小さいとき(補正信号HCの信号レベルが小さいとき)は、図6Aに示すように、画像信号の信号レベルが飽和レベルLsに達するまで、図6Bに示すように、正しく欠陥補正を行うことができる。なお、信号レベルLcはオフセットを生じていないときの信号レベルである。ここで、図6Cに示すように、オフセットOFが図6Aに示すオフセット量FL1よりも大きなオフセット量FL2であるときに欠陥補正を行うと、図6Dに示すように、オフセット量FL2に相当する補正信号HCを飽和レベルLsから減算することになり、飽和レベルLsを超えているオフセット量FLvだけ、画像信号が信号レベルLcよりも低下したものとなって、過補正が発生してしまう。また、図6Eに示すように、オフセットを除いた信号部分が飽和レベルLsに達しているとき欠陥補正を行うと、図6Fに示すように飽和レベルLsよりもオフセット量FL2だけ信号レベルが低く補正されてしまうこととなる。すなわち、オフセットを生じていない画素の信号レベルと欠陥画素の補正後の信号レベルとのレベル差が大きくなり、過補正の影響が顕著となってしまう。
【0008】
さらに、オフセットが大きいと、画像信号では入射光に基づく信号成分よりもオフセットによる信号成分が支配的となってしまことから、オフセットを高精度に除去しないと、入射光に基づいた画像信号に補正することができない。すなわち、入射光に基づく信号レベルに対して補正信号の信号レベルが小さいときには、補正信号に誤差が生じても、この誤差の影響は無視することができる。しかし、入射光に基づく信号レベルに対して補正信号の信号レベルが大きくなると、補正信号の誤差の影響を無視できなくなってしまう。このため、例えば低照度下で被写体を撮像した場合のように入射光に基づく信号レベルが小さくなって補正信号の誤差よりも小さくなると、欠陥画素の信号レベルが入射光に基づいた信号レベルとは異なる信号レベルに補正されて、欠陥補正の信頼性が低下してしまうおそれがある。
【0009】
そこで、この発明では、欠陥補正を良好に行うことができる撮像装置と欠陥補正方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の概念は、撮像素子で画素毎に生成される信号が規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素に関する欠陥情報に基づき、欠陥画素毎にオフセットに応じた補正信号の生成を行い、補正信号を用いて欠陥画素の補正を行うことにより得られた信号と、補正信号を用いることなく欠陥画素の補正を行うことにより得られた信号を、補正信号と予め設定した補正切替基準信号との比較結果に基づいて用いるものとして、欠陥画素が補正された信号とする撮像装置と欠陥補正装置および欠陥補正方法にある。
【0011】
ここで、欠陥情報とは、予め設定されている規定のレベルよりも大きいオフセットを生じる欠陥画素を補正するために必要とされる情報であり、例えば欠陥画素の位置やオフセット量を示すものである。補正信号を用いた欠陥画素の補正では、撮像素子を用いて生成された画像信号において、欠陥情報で示された欠陥画素に対応する信号のオフセットが除去されるように、この欠陥画素に対応する信号に補正信号を加算あるいは減算することが行われる。また、補正信号を用いることのない欠陥画素の補正では、画素毎に生成される信号が入射光に依存しない信号レベルとなる欠陥画素の補正、例えば欠陥画素に対する周辺画素の信号を用いた補正が行われる。補正信号は、撮像素子の温度や画像信号を生成したときの利得に応じて、信号レベルを補正する。この補正信号の信号レベルが予め設定した補正切替基準信号よりも大きくないときは、欠陥画素が補正された信号として補正信号を用いた欠陥画素の補正によって得られた信号を用いるものとし、補正切替基準信号よりも大きいときは、欠陥画素が補正された信号として、補正信号を用いることのない欠陥画素の補正によって得られた信号が用いられる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、撮像素子で画素毎に生成される信号が規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素に関する欠陥情報に基づき、欠陥画素毎にオフセットに応じた補正信号の生成が行われて、この補正信号を用いた欠陥画素の補正により得られた信号と、補正信号を用いていない欠陥画素の補正により得られた信号が、補正信号と予め設定した補正切替基準信号との比較結果に基づいて用いられて、欠陥画素が補正された信号とされる。
【0013】
このため、補正信号が補正切替基準信号よりも大きくなり過補正を生じてしまうおそれがあるときは、補正信号を用いていない欠陥画素の補正により得られた信号が欠陥補正後の信号として用いられるので、過補正の発生を防止して欠陥補正を良好に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、撮像素子の欠陥補正を行う欠陥補正装置を、撮像装置に適用した場合の構成を示している。なお、図1では、レンズやアイリス等で構成される光学系(図示せず)を介して入射された被写体像の入射光を、色分解プリズムで3原色に分解して、色毎に設けられている撮像素子に入射する3板式の撮像装置の構成を示している。
【0015】
撮像装置10の撮像部20は、撮像素子21R,21G,21Bとビデオアンプ22R,22G,22B、およびA/D変換器23R,23G,23Bを用いて構成されている。
【0016】
撮像素子21Rは、光電変換を行う画素を複数設けた構成とされており、色分解プリズムで分解された赤成分光に応じて各画素で生成された画素信号に基づく画像信号SRをビデオアンプ22Rに供給する。
【0017】
ビデオアンプ22Rは、後述する制御部50からの利得切替信号GCに基づき利得を切り替えて画像信号SRの増幅処理を行い、増幅処理後の画像信号SRaをA/D変換器23Rに供給する。例えば、低照度下で撮像を行った場合であっても、利得切替信号GCによってビデオアンプ22Rの利得を高めることで、画像信号SRaが所望の信号レベルで生成される。なお、照度が充分であるときは、画像信号SRを画像信号SRaとしてA/D変換器23Rに供給する。
【0018】
A/D変換器23Rは、ビデオアンプ22Rから供給された画像信号SRaを、ディジタルの画像信号DRaに変換して画像信号処理部30に供給する。
【0019】
撮像素子21G,21Bは、撮像素子21Rと同様に構成されており、撮像素子21Gは緑成分光に応じた画像信号SGを生成してビデオアンプ22Gに供給する。また、撮像素子21Bは青成分光に応じた画像信号SBを生成してビデオアンプ22Bに供給する。
【0020】
ビデオアンプ22G,22Bは、ビデオアンプ22Rと同様に構成されており、ビデオアンプ22Gは、画像信号SGの増幅処理を行い、増幅処理後の画像信号SGaをA/D変換器23Gに供給する。また、ビデオアンプ22Bは、画像信号SBの増幅処理を行い、増幅処理後の画像信号SBaをA/D変換器23Bに供給する。
【0021】
A/D変換器23Gは、ビデオアンプ22Gから供給された画像信号SGaを、ディジタルの画像信号DGaに変換して画像信号処理部30に供給する。A/D変換器23Bは、ビデオアンプ22Bから供給された画像信号SBaを、ディジタルの画像信号DBaに変換して画像信号処理部30に供給する。
【0022】
また、撮像部20には、撮像素子21Rの温度を検出するための温度センサ24R、撮像素子21Gの温度を検出するための温度センサ24G、撮像素子21Bの温度を検出するための温度センサ24Bが設けられている。温度センサ24Rは、検出した温度を示すセンサ信号TPRを生成して後述する制御部50に供給する。同様に、温度センサ24G,24Bは、検出した温度を示すセンサ信号TPG,TPBを生成して後述する制御部50に供給する。
【0023】
なお、撮像素子21R,21G,21BやA/D変換器23R,23G,23Bは、後述するタイミング信号生成部40から供給されたタイミング信号SYGや制御部50から供給された制御信号CTに基づいて、画像信号の生成やA/D変換処理を行う。
【0024】
画像信号処理部30の欠陥補正部31は、撮像部20から供給された三原色の画像信号DRa,DGa,DBaに対して欠陥補正を行い、欠陥画素に対応する信号のレベルを補正して欠陥画素が目立たないようにする。この欠陥補正後の画像信号DRb,DGb,DBbは、レベル調整部32に供給される。
【0025】
レベル調整部32は、画像信号DRb,DGb,DBbに対して暗電流による黒レベルの変動を除去する黒レベル調整、画像信号DRb,DGb,DBbのダイナミックレンジを揃えるホワイトレベル調整等を行い、調整後の画像信号DRc,DGc,DBcをリニアマトリクス処理部33に供給する。
【0026】
リニアマトリクス処理部33は、色再現性を向上させるため、画像信号DRc,DGc,DBcと予め設定されているマトリクス定数を用いてマトリクス演算を行い、演算結果である画像信号DRd,DGd,DBdをニー補正部34に供給する。
【0027】
ニー補正部34は、画像信号DRd,DGd,DBdに対して、高輝度部分を圧縮する処理を行い、処理後の画像信号DRe,DGe,DBeをガンマ補正部35に供給する。
【0028】
ガンマ補正部35は、撮影画像を表示する際に忠実な階調表現とするため、画像信号DRe,DGe,DBeに対して非線形補正を行い、非線形補正後の画像信号DRf,DGf,DBfを出力部36に供給する。出力部36は、画像信号DRf,DGf,DBfから所定のフォーマットの出力信号Voutを生成して出力する。例えば、画像信号DRf,DGf,DBfからコンポジット信号を生成して出力したり、画像信号DRf,DGf,DBfから輝度信号と色差信号を生成して出力信号Voutとして出力する。
【0029】
なお、画像信号処理部30では、撮像画像の輪郭を補償するディテール処理等も行われる。また、画像信号処理部30は、タイミング信号生成部40から供給されたタイミング信号SYGを用いることで、各処理を画像信号に同期して行う。
【0030】
タイミング信号生成部40は、クロック信号や水平同期信号および垂直同期信号等からなるタイミング信号SYGを生成して、撮像部20や画像信号処理部30および制御部50に供給する。
【0031】
制御部50にはユーザインタフェース部51が接続されている。ユーザインタフェース部51は、カメラコントロールユニット等の外部機器を接続するためのインタフェースやユーザが操作する操作スイッチで構成されている。ユーザインタフェース部51は、外部機器から撮像装置10の動作を制御するために供給された信号やユーザのスイッチ操作に応じて生成した信号を操作信号USとして制御部50に供給する。
【0032】
制御部50は、操作信号USに基づき制御信号CTを生成して撮像部20や画像信号処理部30に供給することで、撮像装置10の動作が外部機器から指示された動作やユーザのスイッチ操作に応じた動作となるように制御する。
【0033】
また、制御部50は、欠陥補正部31で欠陥画素の補正を良好に行うことができるようにするため、温度センサ24R,24G,24Bからのセンサ信号TPR,TPG,TPBや、利得切替信号GCによって設定したビデオアンプ22R,22G,22Bの利得に基づき、オフセット調整信号OGを生成して欠陥補正部31に供給する。また、制御部50は、後述するように、欠陥画素のオフセットに応じて生成された補正信号の信号レベルに基づいて欠陥補正方法を切り替えるための基準である補正切替基準信号CRを生成して欠陥補正部31に供給する。
【0034】
図2は、欠陥補正部の構成を示している。欠陥補正部31には、赤成分光に応じて生成された画像信号DRaに対して欠陥補正を行う欠陥補正処理部31Rと、緑成分光に応じて生成された画像信号DGaに対して欠陥補正を行う欠陥補正処理部31Gと、青成分光に応じて生成された画像信号DBaに対して欠陥補正を行う欠陥補正処理部31Bが設けられている。また、欠陥補正部31には、撮像素子の欠陥画素に関する欠陥情報を記憶した欠陥情報記憶部310が設けられている。
【0035】
欠陥補正処理部31R,31G,31Bは、等しい構成とされている。なお、説明を簡単とするため、欠陥補正処理部31Rについてのみ詳細な説明を行い、欠陥補正処理部31G,31Bについての詳細な説明は省略する。
【0036】
欠陥情報記憶部310は、不揮発性メモリ(図示せず)やメモリコントローラ(図示せず)を用いて構成されている。この不揮発性メモリには、撮像素子21Rにおいて、画素毎に生成される画素信号が規定よりも大きいオフセットを生じる欠陥画素(第1欠陥画素)に関した欠陥情報と、画素信号が入射光に依存しない信号レベルとなる欠陥画素(第2欠陥画素)に関した欠陥情報が記憶されている。メモリコントローラは、タイミング信号生成部40から供給されたタイミング信号SYGを利用して、欠陥補正処理部31Rに供給されている画像信号DRaに同期させて欠陥情報を欠陥補正処理部31Rに供給する。
【0037】
この欠陥情報は、第1欠陥画素の位置とオフセット量および第2欠陥画素の位置を示す情報を有している。ここで、撮像素子の各画素とメモリアドレスを対応させるものとして、欠陥情報は欠陥画素と対応するメモリアドレスに記憶させる。例えば、第1欠陥画素であるときは、この第1欠陥画素と対応するメモリアドレスに、オフセット量を示すデータを記憶させる。また第2欠陥画素であるときは、この第2欠陥画素と対応するメモリアドレスに、第1欠陥画素のデータとして用いられることがない第2欠陥画素に固有のデータを記憶させる。このように、各画素とメモリアドレスを対応させておくと、撮像素子21Rから順に画素信号を読み出して画像信号SRの生成を行い、欠陥情報記憶部310のメモリコントローラは、タイミング信号SYGに基づき、画素信号の読み出し毎に例えばメモリアドレスをカウントアップして不揮発性メモリからデータを読み出せば、欠陥補正処理部31Rに供給されている画像信号DRaに同期させて欠陥情報を供給できる。すなわち、第1欠陥画素の信号が欠陥補正処理部31Rに供給されるときには、オフセット量を示すデータが欠陥情報RPRとして欠陥補正処理部31Rに供給されることとなり、第2欠陥画素の信号が欠陥補正処理部31Rに供給されるときには、第2欠陥画素であることを示す固有のデータが欠陥情報RPRとして欠陥補正処理部31Rに供給されることとなる。
【0038】
また、欠陥情報記憶部310は、欠陥情報として第1欠陥画素の位置データとオフセット量、および第2欠陥画素の位置データを記憶しておくものとしてもよい。この場合、欠陥情報記憶部310のメモリコントローラは、タイミング信号SYGに基づき、欠陥補正処理部31Rに供給されている画像信号DRaの画素位置を判別して、この画素位置が不揮発性メモリに記憶されている第1欠陥画素の画素位置データと一致したとき、第1欠陥画素のオフセット量を欠陥情報RPRとして欠陥補正処理部31Rに供給する。また、画素位置が不揮発性メモリに記憶されている第2欠陥画素の位置データと一致したとき、第2欠陥画素であることを示すフラグ等を欠陥情報RPRとして欠陥補正処理部31Rに供給する。
【0039】
この欠陥情報の生成は、例えば撮像装置の製造時に所定の被写体の撮像を行い、各画素の信号レベルから、第1欠陥画素や第2欠陥画素を自動判定して、判定結果に基づき欠陥情報を欠陥情報記憶部310の不揮発性メモリに記憶させる。また、ユーザ操作によって、第1欠陥画素や第2欠陥画素の自動判定を行い、判定結果に基づき欠陥情報記憶部310に記憶されている欠陥情報を更新できるようにすれば、撮像装置の使用開始後に欠陥画素が生じても、この欠陥画素に関する欠陥情報が欠陥情報記憶部310に記憶されるので、撮像装置の使用開始後に生じた欠陥画素も補正できる。
【0040】
補正信号生成部311には、制御部50からオフセット調整信号OGRが供給されている。補正信号生成部311は、欠陥情報RPRで示されたオフセット量とオフセット調整信号OGとの演算処理を行い、第1欠陥画素のオフセットを除去するための補正信号DHRを生成して第1補正部312と補正切替部313に供給する。例えば、オフセット調整信号OGRが撮像素子21Rの第1欠陥画素のオフセットに関する温度係数やビデオアンプ22Rの利得に基づくオフセット変化の割合を示すときには、欠陥情報RPRで示されたオフセット量にオフセット調整信号OGRを乗算して補正信号DHRを生成する。また、オフセット調整信号OGRが温度変化によって生じたオフセット変化量やビデオアンプ22Rの利得切替時のオフセット変動量を示すときには、欠陥情報RPRで示されたオフセット量にオフセット調整信号OGRを加算して補正信号DHRを生成する。
【0041】
第1補正部312には、撮像部20から出力された画像信号DRaが供給される。第1補正部312は、画像信号DRaにおける第1欠陥画素に対応した信号から、例えば第1欠陥画像に対応する補正信号DHRを減算することで第1欠陥画素のオフセット除去を行い、オフセット除去後の画像信号DRahを第2補正部314に供給する。
【0042】
補正切替部313には、制御部50から補正切替基準信号CRRが供給されている。補正切替部313は、補正信号DHRの信号レベルと補正切替基準信号CRRの信号レベルを比較して、比較結果に基づき欠陥補正方法を切り替える補正切替信号CCRを生成して第2補正部314に供給する。なお、補正切替信号CCRでは、補正信号DHRが供給されたか否かも示すものである。
【0043】
第2補正部314は、欠陥情報記憶部310から供給された欠陥情報RPRによって、第1補正部312から供給された画像信号DRahが第2欠陥画素に対応する信号であることが示されたとき、補正信号を用いることなく欠陥画素の補正を行う。例えば、欠陥画素に対する周辺画素の信号を用いて生成した置換信号に置き換えることで、欠陥補正を行う。また、補正切替信号CCRによって、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きいことが示されたときは、この補正信号DHRを用いて補正される第1欠陥画素を、上述のように周辺画素の信号を用いて補正する。この欠陥補正後の画像信号DRbをレベル調整部32に供給する。
【0044】
欠陥補正処理部31Gは、欠陥情報記憶部310に記憶されている撮像素子21Gの欠陥情報RPGに基づき、画像信号DGaの欠陥補正を欠陥補正処理部31Rと同様にして行い、欠陥補正後の画像信号DRbをレベル調整部32に供給する。なお、欠陥補正処理部31Gにおける補正信号生成部311では、制御部50から供給されたオフセット調整信号OGGに基づき、撮像素子21Gの温度やビデオアンプ22Gの利得に応じて補正信号の信号レベルを調整する。また、補正切替部313では、補正切替基準信号CRGを用いて補正切替を行う。
【0045】
欠陥補正処理部31Bは、欠陥情報記憶部310に記憶されている撮像素子21Bの欠陥情報RPBに基づき、画像信号DBaの欠陥補正を欠陥補正処理部31Rと同様にして行い、欠陥補正後の画像信号DBbをレベル調整部32に供給する。なお、欠陥補正処理部31Bにおける補正信号生成部311では、制御部50から供給されたオフセット調整信号OGBに基づき、撮像素子21Bの温度やビデオアンプ22Bの利得に応じて補正信号の信号レベルを調整する。また、補正切替部313では、補正切替基準信号CRBを用いて補正切替を行う。
【0046】
次に、欠陥補正動作について説明する。欠陥補正処理部31Rに供給される画像信号DRaが第1欠陥画素に対応した信号である場合、この欠陥補正処理部31Rには、欠陥情報記憶部310から欠陥情報RPRが供給される。補正信号生成部311は、欠陥情報RPRで示されたオフセット量とオフセット調整信号OGとの演算処理を行い、補正信号DHRを生成して第1補正部312と補正切替部313に供給する。
【0047】
第1補正部312は、補正信号生成部311で生成された補正信号DHRを画像信号DRaに加算して、第1欠陥画素に生じているオフセットの除去を行い、欠陥補正後の画像信号DRahを第2補正部314に供給する。
【0048】
補正切替部313は補正信号DHRと、制御部50から供給された補正切替基準信号CRRを比較して、この比較結果を示す補正切替信号CCRを生成して第2補正部314に供給する。
【0049】
第2補正部314は、第1補正部312から供給された画像信号DRahにおいて、欠陥情報RPRで示された第2欠陥画素の信号の補正を行う。また、補正切替信号CCRによって、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRよりも大きいことが示されたとき、この補正信号DHRを用いて補正される第1欠陥画素を、この第1欠陥画素に対する周辺画素の信号を用いて補正する。この第1補正部312および第2補正部314で補正された画像信号は、画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給される。
【0050】
また、欠陥補正処理部31G,31Bも欠陥補正処理部31Rと同様な欠陥補正動作を行い、欠陥補正後の画像信号DGb,DBbをレベル調整部32に供給する。
【0051】
このように、欠陥補正処理部31R,31G,31Bで欠陥補正動作を行うものとすれば、撮像素子の温度やビデオアンプの利得によって、画像信号DRa,DGa,DBaにおける第1欠陥画素のオフセット量が変化しても、第1補正部で、第1欠陥画素の補正を正しく行うことができる。また、補正信号の信号レベルが補正切替基準信号CRよりも大きいときには、この第1欠陥画素が第2補正部314によって補正される。このため、第1補正部312で欠陥補正を行ったときに過補正が生じるような場合は、補正信号を用いることなく欠陥補正を行うる第2補正部314で、欠陥補正が行われるので、過補正のない欠陥補正を行うことができる。
【0052】
ところで、図2に示す欠陥補正部31では、第1補正部312と第2補正部314をカスケード接続した場合の構成を示しているが、第1補正部312と第2補正部314をパラレル接続しても、同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
図3は、欠陥補正部の他の構成として、第1補正部312と第2補正部314をパラレル接続した場合を示している。欠陥補正部31'の欠陥補正処理部31R',31G',31B'は、等しい構成とされているものであり、欠陥補正処理部31R'についてのみ詳細な説明を行い、欠陥補正処理部31G',31B'についての詳細な説明は省略する。また、図3において、図2と対応する部分については同一符号を付している。
【0054】
画像信号DRaは、欠陥補正処理部31R'の第1補正部312と第2補正部314に供給される。第1補正部312は、画像信号DRaについて第1欠陥画素の補正を行い、欠陥補正後の画像信号DRahを信号選択部315の固定端子Paに供給する。第2補正部314は、画像信号DRaについて第2欠陥画素の補正を行い、欠陥補正後の画像信号DRajを信号選択部315の固定端子Pbに供給する。また、第2補正部314は、補正切替信号CCRによって、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きいことが示されたとき、この補正信号DHRを用いてオフセット補正が行われる第1欠陥画素を第2補正部314で補正する。
【0055】
信号選択部315は、可動端子Pcを固定端子Pa側あるいは固定端子Pb側のいずれかに切り替えて、画像信号DRahあるいは画像信号DRajを選択して、選択した画像信号を画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給する。
【0056】
この信号選択部315では、例えば信号選択部315の可動端子Pcを固定端子Pb側に設定しておき、補正切替部313から供給された補正切替信号CCRによって、補正切替部313に補正信号DHRが供給されており、この補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きくないとき、可動端子Pcを固定端子Pa側に切り替えて、第1欠陥画素が補正された画像信号DRahを選択する。
【0057】
このように構成すると、補正信号DHRが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きくない第1欠陥画素では、補正信号DHRを用いてオフセット除去が行われている画像信号DRahが選択されて画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給される。また、補正信号DHRが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きい第1欠陥画素、および第2欠陥画素では、周辺画素の信号を用いて欠陥補正が行われた画像信号DRajが選択されて画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給される。なお、欠陥が生じていないときは、撮像部20から供給された画像信号DRaが第2補正部314と信号選択部315を介して画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給されることとなる。
【0058】
さらに、欠陥補正処理部31G',31B'も欠陥補正処理部31R'と同様に構成することで、図2に示す欠陥補正部と同様に欠陥補正がなされた画像信号DGb,DBbをレベル調整部32に供給できる。
【0059】
このように、欠陥補正部31'を構成すれば、図2に示す欠陥補正部31と同様に、撮像素子の温度やビデオアンプの利得によって、画像信号DRa,DGa,DBaにおける第1欠陥画素のオフセットが変化しても、第1補正部で、欠陥を正しく補正することができる。また、第1補正部で欠陥補正を行ったときに過補正が生じるような場合でも、第2補正部で第1欠陥画素の欠陥補正が行われるため、過補正のない画像を得ることができる。
【0060】
ところで、欠陥補正部31,31'では、補正信号の信号レベルが補正切替基準信号の信号レベルよりも大きいとき、この補正信号を用いて欠陥補正がなされる第1欠陥画素を第2補正部314で補正するものであるが、第1補正部312で得られた第1欠陥画素の欠陥補正結果と、第1欠陥画素を第2補正部314で補正したときの欠陥補正結果を用いて、この第1欠陥画素の欠陥補正後の画像信号を生成するものとしてもよい。
【0061】
図4は、欠陥補正部の他の構成として、第1補正部312で得られた第1欠陥画素の欠陥補正結果と、第2補正部314で第1欠陥画素を補正したときの欠陥補正結果を用いて、欠陥補正後の画像信号を生成する場合を示している。なお、欠陥補正部31''の欠陥補正処理部31R'',31G'',31B''は、等しい構成とされているものであり、欠陥補正処理部31R''についてのみ詳細な説明を行い、欠陥補正処理部31G'',31B''についての詳細な説明は省略する。また、図4において、図2,図3と対応する部分については同一符号を付している。
【0062】
第1補正部312は、欠陥補正後の画像信号DRahを演算処理部316に供給する。第2補正部314は、欠陥補正後の画像信号DRajを演算処理部316に供給する。
【0063】
補正切替部313は、補正信号DHRの信号レベルと補正切替基準信号CRRの信号レベルを比較して、この比較結果を示す補正切替信号CCRを第2補正部314と演算処理部316に供給する。
【0064】
演算処理部316は、第1補正部312から供給された画像信号DRahと、第2補正部314から供給された画像信号DRajを用いて演算処理を行い、演算結果を画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給する。この演算処理では、例えば画像信号DRahと画像信号DRajにそれぞれ係数を乗算して、乗算結果を加算する処理を行う。
【0065】
演算処理部316は、補正切替部313から供給された補正切替信号CCRによって、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きいとき、画像信号DRahに係数Kh(Kh=0.5)、画像信号DRajに係数Kj(Kj=0.5)をそれぞれ乗算したのち加算する。このとき、演算結果は、画像信号DRahと画像信号DRajの平均値を示すものとなり、この平均値信号を画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給する。
【0066】
また、補正切替信号CCRによって、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きくないとき、係数Khを「1」、係数Kjを「0」とする。このときの演算結果は、第1補正部312から出力された画像信号DRahを示すものとなり、この演算結果を画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給する。
【0067】
さらに、補正切替信号CCRによって補正信号DHRが供給されていないことが示されたとき、すなわち欠陥画素でないときは、画像信号DRahと画像信号DRajが等しいことから、係数「Kh=1,Kj=0」、係数「Kh=0,Kj=1」、係数「Kh=Kj=0.5」のいずれかに設定する。すなわち、撮像部20から供給された画像信号DRaを画像信号DRbとしてレベル調整部32に供給する。
【0068】
このように、補正信号DHRの信号レベルが補正切替基準信号CRRの信号レベルよりも大きいときは、第1補正部312で補正された信号と第2補正部314で補正された信号を用いて算出した信号を欠陥補正後の信号として用いる。
【0069】
また、欠陥補正処理部31G'',31B''も、欠陥補正処理部31R''と同様な処理を行い画像信号DGb,DBbを生成してレベル調整部32に供給する。
【0070】
このようにすれば、例えば第1欠陥画素を第2補正部314で補正したときに、周波数特性の劣化が顕著となってしまうような場合が生じても、第1補正部312で補正された信号を用いるものとすれば、欠陥補正後の信号に、第1欠陥画素の信号成分を含めることができるので、周波数特性の劣化を軽減させることが可能となる。
【0071】
なお、上述の形態では、制御部50から欠陥補正部31(31',31'')にオフセット調整信号OGを供給するものとしたが、センサ信号TPR,TPG,TPBやビデオアンプ22R,22G,22Bの利得を示す情報を補正信号生成部311に供給して、撮像素子の温度やビデオアンプの利得に応じて、補正信号の信号レベルを調整するものとしても良い。
【0072】
また、上述の形態では、欠陥補正部31に欠陥情報記憶部310が設けられている場合を示したが、欠陥補正部31で欠陥情報を用いることができれば、欠陥情報記憶部310は、欠陥補正部31と別個に設けるものとしても良い。例えば撮像部20に欠陥情報記憶部310を設けるものとすれば、撮像素子と欠陥情報記憶部に記憶された欠陥情報の整合化を容易に行うことができるので、欠陥補正部31に欠陥情報記憶部310を設けた場合に比べて撮像部20と画像信号処理部30の管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】撮像装置の構成を示す図である。
【図2】欠陥補正部の構成を示す図である。
【図3】欠陥補正部の他の構成を示す図である。
【図4】欠陥補正部の他の構成を示す図である。
【図5】従来の欠陥補正動作を説明するための図である。
【図6】欠陥補正動作における過補正を説明するための図である。
【符号の説明】
【0074】
10・・・撮像装置、20・・・撮像部、21R,21G,21B・・・撮像素子、22R,22G,22B・・・ビデオアンプ、23R,23G,23B・・・A/D変換器、24R,24G,24B・・・温度センサ、30・・・画像信号処理部、31,31',31''・・・欠陥補正部、31R,31G,31B・・・欠陥補正処理部、32・・・レベル調整部、33・・・リニアマトリクス処理部、34・・・ニー補正部、35・・・ガンマ補正部、36・・・出力部、40・・・タイミング信号生成部、50・・・制御部、51・・・ユーザインタフェース部、310・・・欠陥情報記憶部、311・・・補正信号生成部、312・・・第1補正部、313・・・補正切替部、314・・・第2補正部、315・・・信号選択部、316・・・演算処理部
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成18年8月14日(2006.8.14)
【代理人】 【識別番号】100090376
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 邦夫


【公開番号】 特開2008−48104(P2008−48104A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−221226(P2006−221226)