トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 防犯カメラ装置
【発明者】 【氏名】真榮里 知樹

【氏名】石井 浩一

【要約】 【課題】撮像部を有する筐体に記録部が着脱可能に取付けられている防犯カメラ装置において、記録部が筐体から取外されている状態を認識させる。

【構成】防犯カメラ装置において、筐体2に設けられ、防犯対象領域を撮像する撮像部3と、筐体2に設けられ、撮像部3により撮像される映像を記録する記録部が着脱可能に取付けられる装着部5と、記録部が筐体2から取外されていることを検知する検知部と、筐体2に設けられ、記録部が筐体2から取外されていることを検知部が検知した場合にこの検知結果を報知する報知部7と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に設けられ、防犯対象領域を撮像する撮像部と、
前記筐体に設けられ、前記撮像部により撮像される映像を記録する記録部が着脱可能に取付けられる装着部と、
前記記録部が前記筐体から取外されていることを検知する検知部と、
前記筐体に設けられ、前記記録部が前記筐体から取外されていることを前記検知部が検知した場合にこの検知結果を報知する報知部と、
を備えることを特徴とする防犯カメラ装置。
【請求項2】
前記報知部は、視覚により確認可能な報知が行われる表示部であることを特徴とする請求項1記載の防犯カメラ装置。
【請求項3】
前記表示部は、撮像対象領域側から目視可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の防犯カメラ装置。
【請求項4】
前記報知部は、音声による報知が行われる音声報知部であることを特徴とする請求項1記載の防犯カメラ装置。
【請求項5】
前記記録部が前記筐体から取外されていることを前記検知部が検知した場合に、この検知結果を外部に出力する外部出力部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の防犯カメラ装置。
【請求項6】
前記筐体に固定して設けられる第2記録部と、
前記記録部が前記筐体から取外されていることを前記検知部が検知した場合にこの検知結果に基づいて前記第2記録部へ記録する手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の防犯カメラ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯カメラ装置に関し、特に、撮像部を有する筐体に対して記録部が着脱可能に取付けられる防犯カメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、集合住宅やオフィスビルなどにおいて、防犯対策の一つとして防犯カメラ装置が設置されている。防犯カメラ装置には様々な形式のものがあり、その一形式として、下記特許文献1に記載されているように、撮像部を有する筐体に記録媒体(記録部)が着脱可能に取付けられる形式のものが知られている。
【0003】
撮像部を有する筐体に記録部が着脱可能に取付けられる防犯カメラ装置において、記録部に記録されている映像を再生する場合には、記録部を筐体から取外し、取外した記録部を再生装置にセットして再生を行う。再生装置は防犯カメラ装置とは異なる場所、例えば、管理人室などに設置されている。
【特許文献1】特開2000−175086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の防犯カメラ装置においては、以下のような問題があった。
【0005】
すなわち、一般的な防犯カメラ装置としては記録媒体が固定されたものが主流であり、そのため、記録部を筐体から取外した場合、再生後の記録部又は新たな記録部を筐体に装着することを忘れる場合がある。
【0006】
また、いたずらにより記録部が抜き取られた場合に、記録部が抜き取られたことに気付かない場合がある。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、撮像部を有する筐体に記録部が着脱可能に取付けられる防犯カメラ装置において、記録部が筐体から取外されている状態を認識することができる防犯カメラ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態に係る特徴は、防犯カメラ装置において、筐体に設けられ、防犯対象領域を撮像する撮像部と、前記筐体に設けられ、前記撮像部により撮像される映像を記録する記録部が着脱可能に取付けられる装着部と、前記記録部が前記筐体から取外されていることを検知する検知部と、前記筐体に設けられ、前記記録部が前記筐体から取外されていることを前記検知部が検知した場合にこの検知結果を報知する報知部と、を備えることである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記録部が筐体から取外されていることが報知部から報知されるため、記録部が筐体から取外されている状態を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態に係る防犯カメラ装置を図面に基づいて説明する。
【0011】
防犯カメラ装置は、図1に示すように、エレベータ乗りかご1内の所定位置、例えば、エレベータ乗りかご1内の上部壁面に取付けられる筐体2を有し、筐体2には防犯対象領域であるエレベータ乗りかご1内を撮像する撮像部3が設けられている。撮像部3としては、撮像管やCCD、CMOSなどの固体撮像デバイスが用いられている。撮像部3は、撮像に支障をきたさない材料により形成された外装体4により覆われ、外装体4は筐体2に固定されている。
【0012】
筐体2の側面には、装着部であるスロット5が形成されている。このスロット5には、撮像部3により撮像される映像を記録する記録部である半導体メモリ6が着脱可能に装着されている。半導体メモリ6をスロット5内に押し込むことにより、半導体メモリ6は記録可能な位置に装着される。図示しない取出ボタンを操作することにより、半導体メモリ6はスロット5から取り出される。
【0013】
筐体2の正面部には、報知部であるとともに表示部であるLED7が設けられている。このLED7は、点灯又は点滅制御されることにより、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることを報知する。また、このLED7は、撮像部3により撮像される範囲である撮像対象領域側から目視可能な位置に設けられている。
【0014】
図2は、防犯カメラ装置の電気的な接続構造を示すブロック図である。防犯カメラ装置には処理制御部8が設けられ、この処理制御部8に対して防犯カメラ装置の各部が接続され、処理制御部8の制御の元で各種の処理が行われる。
【0015】
処理制御部8には、エンコーダ9と、メモリ10と、画像圧縮部11と、スロット5から筐体2内に装着された半導体メモリ6と、検知部である電圧監視部12と、第2記録部である内蔵半導体メモリ13とが接続されている。さらに、処理制御部8には、報知部であるとともに表示部であるLED7と、報知部であるとともに音声報知部であるブザー14と、外部出力部15とが接続されている。
【0016】
エンコーダ9は、撮像部3から出力される映像信号を取り込み、取り込んだ映像信号をデジタル信号(デジタル画像信号)に変換し、メモリ10に転送する。
【0017】
メモリ10は、エンコーダ9から転送されたデジタル信号を一時的に記憶する記憶エリアとして用いられ、メモリ10に一時的に記憶されたデジタル信号は、定められたタイミングで画像圧縮部11に転送される。また、メモリ10は、画像圧縮部11で圧縮された後の圧縮画像データが転送されて一時的に蓄えられる。
【0018】
画像圧縮部11は、メモリ10から転送されたデジタル信号を所定の圧縮方式で圧縮し、JPEG画像やウェーブレット画像、モーションJPEG画像等の圧縮画像データを生成する。生成された圧縮画像データはメモリ10に転送され、一時的に蓄えられる。
【0019】
スロット5から筐体2内に装着された半導体メモリ6に対しては、メモリ10に蓄えられた圧縮画像データが転送され、記録される。
【0020】
電圧監視部12は、半導体メモリ6が筐体2内に装着されているか筐体2から取外されているかを検知する検知部として機能し、筐体2から半導体メモリ6が取外されていることを検知した場合は、処理制御部8に対して非装着検知信号を出力する。電圧監視部12による半導体メモリ6が取外されたことの検知は、半導体メモリ6に印加される電圧を常に監視し、半導体メモリ6が取外された場合の電圧変化を検知することにより行われる。なお、半導体メモリ6が筐体2から取外されたことを検知する検知部としては、電圧監視部12に限られるものではない。例えば、半導体メモリ6が装着された場合にオンとなる機械式の検知回路を用いてもよい。
【0021】
内蔵半導体メモリ13は、筐体2内に取外し不可能な状態、すなわち固定して設けられた不揮発性メモリなどにより構成され、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが電圧監視部12により検知された場合には、処理制御部8の処理の一つである内蔵半導体メモリ13へ記録する手段が実行され、メモリ10に一時的に蓄えられている圧縮画像データが内蔵半導体メモリ13に記録される。
【0022】
LED7は、半導体メモリ6が筐体2から取外されている場合に点灯又は点滅される。半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが電圧監視部12により検知されると、電圧監視部12から非装着検知信号が処理制御部8に出力され、この非装着検知信号の入力に応じて処理制御部8からLED7へ制御信号が出力され、この制御信号によりLED7が点灯又は点滅される。LED7の点灯又は点滅により、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることがエレベータ乗りかご1内に居るエレベータの保守員やエレベータ利用者に報知される。
【0023】
ブザー14は筐体2に設けられ、半導体メモリ6が筐体2から取外されている場合に鳴動する。半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが電圧監視部12により検知されると、電圧監視部12から非装着検知信号が処理制御部8に出力され、この非装着検知信号の入力に応じて処理制御部8からブザー14へ制御信号が出力され、この制御信号によりブザー14が鳴動する。ブザー14の鳴動により、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることがエレベータ乗りかご1内に居るエレベータの保守員やエレベータ利用者に報知される。なお、この実施の形態では、音声報知部の一例としてブザー14を例に挙げて説明したが、音声報知部としてはブザー14に限定されるものではなく、音声合成処理でなどで得られるデジタルの音声データをアナログ変換させ、スピーカから音声出力させるようにしても良い。
【0024】
外部出力部15は、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることを検知した電圧監視部12からの非装着検知信号が処理制御部8に出力された場合、この非装着検知信号の入力に応じて処理制御部8から出力される制御信号を、管理人室や管理センタ等の防犯カメラ装置から離れた場所に設けられている外部の報知部に対して出力する。出力方式としては、リレー、フォトカプラなどの接点信号型式、あるいはウェブカメラなどで使用されるインターネットデータ型式を採用することができる。管理人室や管理センタ等に設置されている外部の報知部としては、ランプやブザー等が挙げられる。
【0025】
なお、この実施の形態では、防犯カメラ装置の筐体2に報知部としてLED7とブザー14とが設けられている場合を例に挙げて説明したが、いずれか一方のみが設けられていてもよい。
【0026】
このような構成において、防犯カメラ装置のモードが記録モードに切替えられた場合、撮像部3により防犯対象領域が撮像され、防犯対象領域を撮像した撮像部3からの映像信号がエンコーダ9に取り込まれ、デジタル信号(デジタル画像信号)に変換される。このデジタル信号はメモリ10に転送され、メモリ10内に一時的に記憶される。
【0027】
メモリ10に一時的に記憶されたデジタル信号は、定められたタイミングで画像圧縮部11に転送され、圧縮画像データが生成される。生成された圧縮画像データはメモリ10に転送され、一時的に蓄えられる。メモリ10に一時的に蓄えられた圧縮画像データは、定められたタイミングで半導体メモリ6に転送され、半導体メモリ6内に記録される。
【0028】
ところで、半導体メモリ6は交換のために筐体2から取外される場合がある。筐体2内に半導体メモリ6が装着されているか否かは電圧監視部12により検知されており、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが電圧監視部12により検知された場合には、電圧監視部12から処理制御部8に対して非装着検知信号が出力される。
【0029】
電圧監視部12から処理制御部8に対して非装着検知信号が出力されると、この非装着検知信号に対応した制御信号が処理制御部8からLED7とブザー14とに対して出力され、LED7が点灯又は点滅し、ブザー14が鳴動する。さらに、非装着検知信号に対応して出力される制御信号は、外部出力部15を経由して外部の報知部に出力される。
【0030】
LED7が点灯又は点滅することにより、あるいは、ブザー14が鳴動することにより、筐体2から半導体メモリ6が取外されていることをエレベータ乗りかご1内に居るエレベータの保守員やエレベータ利用者に報知することができ、筐体2への半導体メモリ6の装着を促すことができる。特に、LED7は撮像部3により撮像される範囲である撮像対象領域側から目視可能な位置に設けられているため、半導体メモリ6の装着状態を目視により簡単に確認することができる。このため、筐体2から半導体メモリ6が取外された状態が長時間に亘って継続されるという事態を防止することができ、防犯カメラ装置としての信頼性を向上させることができる。
【0031】
さらに、半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが検知された場合には、半導体メモリ6が装着されていことが、外部出力部15を介して管理人室や管理センタにも報知される。これにより、筐体2から半導体メモリ6が取外された状態が長時間に亘って継続されるという事態の発生をより一層確実に防止することができ、防犯カメラ装置としての信頼性をさらに向上させることができる。
【0032】
半導体メモリ6が筐体2から取外されていることが検知された場合は、メモリ10に一時的に蓄えられた圧縮画像データを内蔵半導体メモリ13に記録する手段が実行される。これにより、メモリ10に一時的に蓄えられた圧縮画像データは、定められたタイミングで内蔵半導体メモリ13に転送され、内蔵半導体メモリ13内に記録される。このため、半導体メモリ6が筐体2から取外されている場合でも、撮像部3により撮像した映像を内蔵半導体メモリ13に記録することができ、防犯カメラ装置としての信頼性をさらに向上させることができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、防犯カメラ装置をエレベータ乗りかご1内に設置した場合を例に挙げて説明したが、本発明の防犯カメラ装置を設置可能な場所はエレベータ乗りかご1内に限られず、エレベータ乗り場、室内、建物内、公園等の屋外にも設置可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の位置実施の形態に係る防犯カメラ装置の設置状態を示す概略図である。
【図2】防犯カメラ装置の電気的な接続構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0035】
2 筐体
3 撮像部
5 装着部
6 記録部
7 報知部、表示部
12 検知部
13 第2記録部
14 報知部、音声報知部
15 外部出力部
【出願人】 【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
【出願日】 平成18年8月14日(2006.8.14)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦

【識別番号】100100929
【弁理士】
【氏名又は名称】川又 澄雄

【識別番号】100108707
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 友之

【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和

【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一

【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄


【公開番号】 特開2008−48088(P2008−48088A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220971(P2006−220971)