トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 コンテンツ配信システム
【発明者】 【氏名】野口 聡

【要約】 【課題】コンテンツをストリーミングによりダウンロードして再生する際に、通信ネットワーク側の要因によりコンテンツのダウンロードに支障を来した場合には、不適切な課金処理又は権利の消費処理が行われないようにする。

【構成】コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングによりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロード実行状況を携帯端末MS1で監視する。そして、ダウンロード終了後に、携帯端末MS1において上記ダウンロード実行状況の監視結果をコンテンツ配信サーバCSVから事前に取得した課金条件と比較して、ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。この判定の結果、満足すると判定された場合に、上記コンテンツ配信サーバCSVにおいて課金処理を行うと共に、携帯端末MS1において権利の消費処理を行うようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
権利情報が付与されたコンテンツを管理するサーバ装置と、このサーバ装置に対し通信ネットワークを介して接続可能なクライアント装置とを具備し、
前記クライアント装置は、
前記サーバ装置から前記コンテンツをストリーミング方式によりダウンロードする手段と、
前記コンテンツのダウンロードの実行状況を監視する監視手段と
を備え、
前記クライアント装置及びサーバ装置のいずれか一方は、
前記監視手段によるダウンロード実行状況の監視結果を予め定められた課金条件と比較し、前記ダウンロード実行状況の監視結果が前記課金条件を満足するか否かを判定する判定手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記コンテンツのダウンロードに対する課金処理を行う手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】
権利情報が付与されたコンテンツを管理するサーバ装置と、代行サーバ装置と、前記サーバ装置及び代行サーバ装置に対し通信ネットワークを介して接続可能なクライアント装置とを具備し、
前記クライアント装置は、
前記サーバ装置から前記コンテンツをストリーミング方式によりダウンロードする手段と、
前記コンテンツのダウンロードの実行状況を監視する手段と
を備え、
前記クライアント装置及び代行サーバ装置のいずれか一方は、
前記監視手段によるダウンロード実行状況の監視結果を予め定められた課金条件と比較し、前記ダウンロード実行状況の監視結果が前記課金条件を満足するか否かを判定する判定手段を備え、
前記代行サーバ装置は、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記サーバ装置に対し課金制御情報を送信する手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記代行サーバ装置から送信された課金制御情報を受信する手段と、
前記受信された課金制御情報に応じて、前記コンテンツのダウンロードに対する課金処理を行う手段と
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記クライアント装置は、
前記判定手段により前記ダウンロード実行状況の監視結果が前記課金条件を満足すると判定された場合に、前記ダウンロードコンテンツに付与された権利情報の消費残量を表すパラメータを一定量減ずる手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
権利情報が付与されたコンテンツを管理するサーバ装置と、このサーバ装置に対し通信ネットワークを介して接続可能なクライアント装置とを具備し、
前記クライアント装置は、
前記サーバ装置から前記コンテンツをストリーミング方式によりダウンロードする手段と、
前記コンテンツのダウンロードの実行状況を監視する監視手段と、
前記ダウンロードの実行状況の監視結果を予め定められた権利消費条件と比較し、前記実行状況の監視結果が前記権利消費条件を満足するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記ダウンロードコンテンツに付与された権利情報の消費残量を表すパラメータを制御する手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、サーバ装置からクライアント装置へ、著作権が付与されたコンテンツをストリーミング方式によりダウンロードするコンテンツ配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オーディオコンテンツ等のリッチコンテンツを、サーバ装置から携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型のクライアント装置にダウンロードするサービスが普及し始めている。この種のサービスを利用するクライアント装置では、例えばダウンロードされたコンテンツがメモリに一旦蓄積され、ユーザの再生操作に応じて上記コンテンツがメモリから読み出されて再生される。また、コンテンツには著作権等を保護するために権利情報が付与されているものがある。権利情報には例えば再生回数がある。この場合、コンテンツが1回再生されるごとにその回数がカウントされ、この回数のカウント値が上限値に達すると以後の再生が制限される。
【0003】
しかし、クライアント装置が携帯端末の場合には、再生途中で着信が発生したり、電池切れが生じたり、またアラーム音生成機能が作動すると、コンテンツの再生が強制的に中止されてしまう。このため、単純に再生回数を制限したのでは、コンテンツの再生が完全に終了していないにもかかわらず再生回数がカウントアップされ、好ましくない。そこで従来では、コンテンツの再生中に着信の発生や電池切れ等の不測の事象が発生し、これによりコンテンツの再生が強制的に中止された場合には、再生回数のカウントを禁止するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開2003−167787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような従来提案された方式は、次のような場合には効果が得られない。すなわち、コンテンツ配信方式には、ダウンロードしたコンテンツを蓄積したのち再生する方式以外に、ストリーミングを採用した方式がある。このストリーミングを採用した方式は、コンテンツをサーバ装置からストリーミングによりダウンロードしながら再生する。このため、コンテンツのダウンロード中に通信環境の悪化等による伝送エラーが発生することが予想される。しかし、前記従来の技術ではこの点を想定していないので、このような伝送エラーに対する再生回数のカウント禁止処理は行われない。
【0005】
一方、上記ストリーミング再生されるコンテンツの著作権を保護する方式として、Open Mobile Alliance Digital Rights Management V2.0(以後OMA DRM V2.0)には次のような方式が規定されている。すなわち、コンテンツをストリーミング再生する際に、クライアント装置は先ずサーバ装置からストリーミングトークンを取得し、続いてストリーミングセッションを開始してストリーミングヘッダを取得する。そして、サーバ装置から権利情報を取得する。このときサーバ装置では、コンテンツのダウンロードに対する課金処理が行われる。次に、クライアント装置はサーバ装置からコンテンツをストリーミングによりダウンロードして再生する。
【0006】
すなわち、上記OMA DRM V2.0で規定されたストリーミング再生用の著作権保護方式は、コンテンツをストリーミングによりダウンロードする前にサーバ装置において課金処理を行うものとなっている。このため、コンテンツのダウンロード中に通信環境の悪化等による伝送エラーが発生した場合には、無条件に課金が行われてしまう。すなわち、この方式においても適切な課金処理が行われない。
【0007】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、コンテンツをストリーミング方式によりダウンロードして再生する際に、ネットワーク側の要因によりコンテンツのダウンロードに支障を来した場合には、不適切な課金処理又は権利の消費処理が行われないようにしたコンテンツ配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、権利情報が付与されたコンテンツを管理するサーバ装置と、このサーバ装置に対し通信ネットワークを介して接続可能なクライアント装置とを具備するコンテンツ配信システムにあって、上記クライアント装置により、上記サーバ装置からストリーミング方式により上記コンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を監視する。そして、クライアント装置及びサーバ装置のいずれか一方において、上記ダウンロード実行状況の監視結果を予め定められた課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定し、この判定結果に基づいて上記サーバ装置により上記コンテンツのダウンロードに対する課金処理を行うようにしたものである。
【0009】
したがって、一定の課金条件を満たす品質でコンテンツがダウンロードされた場合にのみサーバ装置で課金処理が行われ、一方ストリーミング再生中に例えば通信環境の劣化に伴いダウンロードコンテンツに伝送エラーが発生して課金条件を満足しなくなった場合には、課金処理が行われない。このため、品質が劣化したコンテンツに対し不適切な課金処理が行われる不具合を防止することができる。
【0010】
この発明の第2の観点は、クライアント装置が代行サーバ装置を経由してサーバ装置との間で権利情報の取得等を行うシステムにあって、コンテンツのストリーミング再生期間中に当該コンテンツのダウンロードの実行状況をクライアント装置で監視し、クライアント装置及び代行サーバ装置のいずれか一方において上記ダウンロード実行状況の監視結果を予め定められた課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいて上記代行サーバ装置により上記コンテンツのダウンロードに対する課金処理を行うようにしたものである。
【0011】
したがって、この場合にも、ストリーミング再生中にネットワーク側の要因によりダウンロードコンテンツに伝送エラーが発生して課金条件を満足しなくなった場合には、代行サーバ装置において課金処理が行われない。このため、品質が劣化したコンテンツに対し不適切な課金処理が行われる不具合を防止できる。
【0012】
この発明の第3の観点は、権利情報が付与されたコンテンツを管理するサーバ装置と、このサーバ装置に対し通信ネットワークを介して接続可能なクライアント装置とを具備するシステムにあって、上記クライアント装置により、コンテンツのストリーミング再生期間中に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を監視して、その監視結果を予め定められた権利消費条件と比較し、上記実行状況の監視結果が上記権利消費条件を満足するか否かを判定する。そして、上記判定結果に基づいて、上記ダウンロードコンテンツに付与された権利情報の消費残量を表すパラメータを制御するようにしたものである。
【0013】
したがって、一定の権利消費条件を満たす品質でコンテンツがダウンロードされた場合にのみクライアント装置で権利の消費残量を減じる処理が行われ、一方ストリーミング再生中に例えば通信環境の劣化に伴いダウンロードコンテンツに伝送エラーが発生して権利消費条件を満足しなくなった場合には、権利の消費残量を減じる処理が行われない。このため、品質が劣化したコンテンツに対し不適切な権利消費処理が行われる不具合を防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
要するにこの発明では、コンテンツのストリーミング再生期間中に当該コンテンツのダウンロードの実行状況をクライアント装置で監視して、その監視結果を予め定められた課金条件又は権利消費条件と比較し、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件又は権利消費条件を満足すると判定された場合にのみ上記コンテンツのダウンロードに対する課金処理又は権利消費処理を行うようにしている。
したがってこの発明によれば、コンテンツをストリーミング方式によりダウンロードして再生する際に、ネットワーク側の要因によりコンテンツのダウンロードに支障を来した場合には、不適切な課金処理又は権利の消費処理が行われないようにしたコンテンツ配信システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施形態)
この発明の第1の実施形態は、サーバ装置としてのコンテンツ配信サーバと、クライアント装置としての携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サーバからストリーミング方式によりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロード実行状況を携帯端末で監視する。そして、ダウンロード終了後に、上記携帯端末により上記ダウンロード実行状況の監視結果を事前にコンテンツ配信サーバから取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定し、満足すると判定された場合にのみ上記コンテンツ配信サーバにおいて課金処理と権利の消費処理を行うようにしたものである。
【0016】
図1はこの発明の第1の実施形態に係わるコンテンツ配信サーバの概略構成図である。このシステムは、コンテンツ配信サーバCSVを備え、このコンテンツ配信サーバCSVに対し複数の携帯端末MS1〜MSnを通信ネットワークNWを介して接続可能としたものである。
【0017】
なお、通信ネットワークNWは、例えばインターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網と、このIP網にアクセスするための複数のアクセス網とから構成される。アクセス網としては、例えばDSL(Digital Subscriber Line)や光伝送路を使用する有線加入者網、LAN、無線LAN(Local Area Network)、移動通信網、専用線網が用いられる。
【0018】
コンテンツ配信サーバCSVは、コンテンツ発行受付(Content Issuer Portal)機能CIPと、ストリーミング処理(Streaming Service)機能SSと、権利発行受付(Right Issuer Portal)機能RIPとを備えたウエブサーバからなり、次のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
【0019】
すなわち、コンテンツ配信サーバCSVは中央処理ユニット(Central Processing Unit;CPU)11を有し、このCPUにはバス12を介してプログラムメモリ13と、データメモリ14と、通信インタフェース(通信I/F)15と、入出力インタフェース(入出力I/F)16が接続されている。
【0020】
このうちデータメモリ14は、コンテンツ蓄積領域と、権利情報記憶領域と、ユーザ情報領域と、制御情報記憶領域とを備えている。コンテンツ蓄積領域には配信対象のコンテンツが蓄積される。権利情報記憶領域には、上記コンテンツ記憶領域に蓄積されたコンテンツに付与された権利情報が記憶される。ユーザ情報領域には、本システムが提供するコンテンツ配信サービスの利用者である上記携帯端末MS1〜MSnのユーザ個人情報が記憶される。制御情報記憶領域には予め定められた課金条件を表す情報が記憶される。
【0021】
課金条件としては、例えば次のようなものが考えられる。
条件1;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ユーザが意図的に異常終了(終話、電池取り外し等)を行った場合には、課金対象とする。
条件2;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ユーザが意図的に異常終了させた場合でも、ダウンロードを開始してから一定期間内であれば課金対象外とする。
条件3;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ネットワーク側に原因があるエラー(コンテンツの品質未達など)により異常終了が発生した場合には、課金対象外とする。
条件4;ネットワーク側に原因があるエラーにより異常終了が発生した場合に、その回数が予め設定された回数以内のときには課金対象外とし、上記設定回数を超えた場合には課金対象とする。
【0022】
通信I/F15は、上記CPU11の制御の下、通信ネットワークNWを介して携帯端末MS1〜MSnとの間で、コンテンツをストリーミングにより配信するための通信を行う。入出力I/F16には、キーボード及びマウスからなる入力デバイス17と、液晶表示器等の表示デバイス18が接続される。入出力I/F16は、入力デバイス17において入力された操作情報を取り込むと共に、CPU11の制御の下で表示データを上記表示デバイス18に表示させる。
【0023】
プログラムメモリ13Aには、この発明の第1の実施形態を実現する上で必要なアプリケーション・プログラムとして、コンテンツ発行受付制御プログラム131と、ストリーミング処理プログラム132と、権利発行受付制御プログラム133が格納されている。
コンテンツ発行受付制御プログラム131は、上記コンテンツ発行受付(Content Issuer Portal)機能CIPを実現するためのもので、携帯端末MS1〜MSnから送信されるデータ選択要求を受け付けてストリーミングトークンを返送すると共に、課金条件を表す情報をデータメモリ14から読み出して要求元の携帯端末MS1〜MSnへ送信する処理を、上記CPU11に実行させる。
【0024】
ストリーミング処理プログラム132は、上記ストリーミング処理(Streaming Service)機能SSを実現するためのもので、携帯端末MS1〜MSnからのセッション開始要求に応じてストリームヘッダを返送すると共に、携帯端末MS1〜MSnからのダウンロード開始要求に応じて暗号化コンテンツをダウンロードする処理を、上記CPU11に実行させる。
【0025】
権利発行受付制御プログラム133は、権利発行受付(Right Issuer Portal)機能RIPを実現するためのもので、携帯端末MS1〜MSnから送られるユーザ情報をデータメモリ14に記憶されているユーザ個人情報と照合し、ユーザの条件を満足する場合に要求元の携帯端末に対し配信対象のコンテンツに付与された権利情報をデータメモリ14から読み出して送信する処理を、上記CPU11に実行させる。また、この権利情報送信時には課金処理を行わず、その後課金の可否を表す情報を含むコンテンツ終了ステータスが携帯端末から送られた場合に当該課金の可否を表す情報をもとに課金する処理を、上記CPU11に実行させる。
【0026】
一方、携帯端末MS1〜MSnは次のように構成される。図3はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、通信ネットワークNWから送信された無線信号は、アンテナ21で受信され、さらに無線ユニット22により復調されてベースバンド信号に変換されたのち、ベースバンドユニット23Aに入力される。ベースバンドユニット23Aは、制御部31Aと、オーディオコーデック32と、ビデオコーデック33と、メモリ34とを備えている。このうち制御部31Aはマイクロコンピュータにより構成され、またオーディオコーデック32及びビデオコーデック33はDSP(Digital Signal Processor)により構成される。メモリ34は例えばフラッシュメモリにより構成され、携帯端末の動作に必要な制御データ等を記憶するために用いられる。
【0027】
オーディオコーデック32は、コンテンツの受信再生モードにおいては、受信されたオーディオコンテンツを復号してユーザインタフェースユニット24のスピーカ42から拡声出力させる。また通話モードにおいては、ユーザインタフェースユニット24のマイクロホン41から出力された送話信号を符号化して制御部31Aへ出力すると共に、受信された受話音声データを復号して上記スピーカ42から拡声出力させる。
【0028】
ビデオコーデック33は、コンテンツの受信再生モードにおいては、受信されたビデオコンテンツを復号してユーザインタフェースユニット24の表示部44に表示させる。またテレビジョン電話モードにおいては、ユーザインタフェースユニット24のカメラ43から出力された送信ビデオ信号を符号化して制御部31Aへ出力すると共に、受信されたビデオデータを復号して上記表示部44に表示させる。
【0029】
制御部31Aは、この発明の第1の実施形態を実現するために必要な機能として、課金条件取得制御部311と、ダウンロード状況監視部312と、課金可否判定処理部313と、権利消費処理部314とを備えている。
課金条件取得制御部311は、コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングトークンを取得する際に、同時に課金条件を表す情報を取得してメモリ34に保存する。
【0030】
ダウンロード状況監視部312は、コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングによりコンテンツをダウンロードしている期間中に、ダウンロードの状況、例えばコンテンツを正常に受信できたか否かと、正常に受信できなかった場合の要因を監視する。具体的には、ダウンロードコンテンツのパケットのロス率や遅延時間率、受信データの誤り率を検出し、その検出結果をしきい値と比較することによりコンテンツを正常に受信できたか否かを判定する。また、この場合の要因はネットワークの品質劣化であると判断する。
【0031】
課金可否判定処理部313は、ストリーミングによるコンテンツのダウンロード終了後に、上記ダウンロード状況監視部312により検出されたダウンロード状況の監視結果を、上記課金条件取得制御部311により取得された課金条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に対応する課金の可否を表す情報を、コンテンツ終了ステータスと共にコンテンツ配信サーバCSVへ送信する。
【0032】
権利消費処理部314は、上記課金可否判定処理部313により上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足すると判定され、かつコンテンツ配信サーバCSVから課金終了ステータスが送られた場合に、上記コンテンツに付与された権利の消費処理を行う。例えば、権利情報が再生回数を規定している場合には、再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を減じる。
【0033】
次に、以上のように構成されたコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信動作を説明する。図4はその動作シーケンスと動作内容を示す図である。なお、ここでは携帯端末MS1がコンテンツ配信サーバCSVからコンテンツをストリーミングによりダウンロードして再生する場合を例にとって説明する。
【0034】
携帯端末MS1においてユーザがコンテンツ選択操作を行うと、携帯端末MS1はこの操作をステップS41で検出してコンテンツ配信サーバCSVへデータ選択要求を送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、コンテンツ発行受付機能CIPにより上記データ選択要求を受け付けると、ストリーミングトークンを返送すると共に、課金条件を表す情報をデータメモリ14から読み出して要求元の携帯端末MS1へ送信する。携帯端末MS1は、上記ストリーミングトークンと、課金条件を表す情報をステップS42により受信する。
【0035】
続いて携帯端末MS1は、ステップS43においてストリーミングセッションを確立するための処理を実行する。この結果、携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへセッション開始要求が送信される。コンテンツ配信サーバCSVは、ストリーミング処理機能SSにより上記セッション開始要求を受信すると、ストリームヘッダを要求元の携帯端末MS1へ送信する。携帯端末MS1は、上記ストリームヘッダをステップS44で受信する。
【0036】
次に、携帯端末MS1とコンテンツ配信サーバCSVとの間では、上記選択したコンテンツに付与されている権利情報(Rights)をコンテンツ配信サーバCSVから携帯端末MS1へ伝送するための処理が行われる。すなわち、携帯端末MS1はステップS45においてユーザ情報を送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記ユーザ情報を受信すると、権利発行受付機能RIPによりユーザを確認したのちデータメモリ14から該当する権利情報を読み出し、この権利情報を携帯端末MS1へ送信する。なお、このときコンテンツ配信サーバCSVは課金処理を行わない。携帯端末MS1は、上記権利情報をステップS46で受信してメモリ34に記憶する。
【0037】
続いて携帯端末MS1とコンテンツ配信サーバCSVとの間ではストリーミング処理が行われる。すなわち、携帯端末MS1はステップS47においてコンテンツのダウンロード処理を開始する。そうすると携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへダウンロード要求が送られる。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、ストリーミング処理機能SSによりコンテンツをダウンロードする。携帯端末MS1は、上記ダウンロードされたコンテンツをステップS48により受信して再生する。また、このコンテンツのダウンロード中に携帯端末MS1は、ステップS49においてタウンロードの状況、つまりコンテンツを正常に受信できたか否かを監視する。そして、正常に受信できなかった場合にはその要因を検出する。
【0038】
さて、上記コンテンツのダウンロードが終了すると、携帯端末MS1はステップS50からステップS51に移行して課金可否判定処理部313により課金の可否を判定する。すなわち、上記ステップS49により検出されたダウンロード状況の監視結果を上記ステップS46で受信した課金条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に対応する課金の可否を表す情報(課金制御情報)を、コンテンツ終了ステータスと共にコンテンツ配信サーバCSVへ送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記コンテンツ終了ステータス及び課金制御情報を受信すると、権利発行受付機能RIPがステップS53により上記課金制御情報に従い課金処理を実行する。
【0039】
例えば、いま上記コンテンツのダウンロードが最後まで中断することなく終了したとする。このダウンロードの状況は、課金条件して設定された条件を満足する。このため、携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへは課金が可能であることを示す課金制御情報が送られる。この結果、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは、ステップS53において上記コンテンツのダウンロードに対し課金を行う。
【0040】
これに対し、例えばコンテンツのダウンロードが開始されてから一定期間が経過した後に、携帯端末MS1のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行うか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化によりストリームが途切れたとする。この場合のダウンロード状況は先に例示した課金条件を満たさない。このため、携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへは課金が不可である旨の課金制御情報が送られる。この結果、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは、ステップS53において上記コンテンツのダウンロードに対し課金を行わない。
【0041】
上記課金処理が終了するとコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは、携帯端末MS1に対し課金終了ステータスを送信する。これに対し携帯端末MS1は、上記課金終了ステータスを受信すると、先にステップS51で行った課金可否の判定結果をもとに権利の消費処理を行う。例えば、課金が可能であれば、ステップS54においてコンテンツの再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を一つ減らす。一方、課金が不可であれば、上記ステップS54による権利消費処理を行わずにそのまま処理を終了する。
【0042】
以上述べたように第1の実施形態では、コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングによりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロード実行状況を携帯端末MS1〜MSnで監視する。そして、ダウンロード終了後に、携帯端末MS1〜MSnにおいて上記ダウンロード実行状況の監視結果をコンテンツ配信サーバCSVから事前に取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。この判定の結果、満足すると判定された場合にのみ、上記コンテンツ配信サーバCSVにおいて課金処理を行うと共に、携帯端末MS1〜MSnにおいて権利の消費処理を行うようにしている。
【0043】
したがって、コンテンツが課金条件を満たす品質でダウンロードされた場合にのみ、コンテンツ配信サーバCSVで課金処理が行われ、さらに携帯端末MS1〜MSnで権利の消費処理が行われる。これに対しストリーミング再生中に、例えばコンテンツのダウンロードが開始されてから一定期間が経過した後に携帯端末のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行ったか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化により伝送エラーが発生して課金条件を満足しなくなった場合には、課金処理が行われず、また権利の消費処理も行われない。このため、品質が劣化したコンテンツのダウンロードに対し不適切な課金処理が行われる不具合を防止することができ、さらに権利が不適切に消費される心配もない。
【0044】
(第2の実施形態)
この発明の第2の実施形態は、サーバ装置としてのコンテンツ配信サーバと、クライアント装置としての携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サーバからストリーミング方式によりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を携帯端末で監視し、ダウンロード終了後に上記ダウンロード実行状況の監視結果を携帯端末からコンテンツ配信サーバに通知する。これに対しコンテンツ配信サーバは、上記通知された監視結果を携帯端末から事前に取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定し、満足すると判定された場合にのみコンテンツ配信サーバが課金処理を行い、携帯端末が料金の消費処理を行うようにしたものである。
【0045】
図5は、この発明の第2の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用されるコンテンツ配信サーバCSVの構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
プログラムメモリ13Bには、この発明の第2の実施形態を実現する上で必要なアプリケーション・プログラムとして、コンテンツ発行受付制御プログラム131、ストリーミング処理プログラム132及び権利発行受付制御プログラム133に加え、課金可否判定プログラム134が新たに格納されている。
【0046】
課金可否判定プログラム134は、以下の処理をCPU11に実行させる。すなわち、先ず、コンテンツのダウンロードに先立ち携帯端末MS1〜MSnから課金条件を表す情報を受信する。一方、コンテンツのダウンロード終了後に、携帯端末MS1〜MSnからダウンロード実行状況の監視結果を受信する。そして、上記受信されたダウンロード状況の監視結果を上記課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定し、満足すると判定された場合にのみ課金処理を行う。
【0047】
一方、携帯端末MS1〜MSnは次のように構成される。図6はその構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
制御部31Bは、この発明の第2の実施形態を実現するために必要な機能として、ダウンロード状況監視部312と、権利消費処理部314と、監視結果通知制御部315とを備えている。
このうち監視結果通知制御部315は、コンテンツのダウンロード中に上記ダウンロード状況監視部312により得られたダウンロード状況の監視結果を表す情報を、当該コンテンツのダウンロード終了後に上記コンテンツ配信サーバCSVに送信する制御を実行する。
【0048】
次に、以上のように構成されたコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信動作を説明する。図7はその動作シーケンスと動作内容を示す図である。なお、同図において図4と処理内容が同一のステップには同一符号を付してある。
【0049】
携帯端末MS1においてユーザがコンテンツ選択操作を行うと、携帯端末MS1はこの操作をステップS71で検出してコンテンツ配信サーバCSVへデータ選択要求を送信する。また、このとき同時に予め設定された課金条件を表す情報をコンテンツ配信サーバCSVに送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記データ選択要求及び課金条件を表す情報が送られると、権利発行受付機能RIPが上記課金条件を表す情報をステップS72により受信してデータメモリ14に保存する。そして、権利発行受付機能RIPからコンテンツ発行受付機能CIPへステータスを通知し、このコンテンツ発行受付機能CIPから送信元の携帯端末MS1へストリーミングトークンを返送する。携帯端末MS1は、上記ストリーミングトークンをステップS73により受信する。かくして、コンテンツ配信サーバCSVはコンテンツのダウンロードに先立ち携帯端末MS1から課金条件を取得する。
【0050】
続いて携帯端末MS1は、ステップS43においてストリーミングセッションを確立するための処理を実行する。この結果、携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへセッション開始要求が送信される。コンテンツ配信サーバCSVは、ストリーミング処理機能SSにより上記セッション開始要求を受信すると、ストリームヘッダを要求元の携帯端末MS1へ送信する。携帯端末MS1は、上記ストリームヘッダをステップS44で受信する。
【0051】
次に、携帯端末MS1とコンテンツ配信サーバCSVとの間では、上記選択したコンテンツに付与されている権利情報(Rights)をコンテンツ配信サーバCSVから携帯端末MS1へ伝送するための処理が行われる。すなわち、携帯端末MS1はステップS45においてユーザ情報を送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記ユーザ情報を受信すると、権利発行受付機能RIPによりユーザを確認したのちデータメモリ14から該当する権利情報を読み出し、この権利情報を携帯端末MS1へ送信する。なお、このときコンテンツ配信サーバCSVは課金処理を行わない。携帯端末MS1は、上記権利情報をステップS46で受信してメモリ34に記憶する。
【0052】
続いて携帯端末MS1とコンテンツ配信サーバCSVとの間ではストリーミング処理が行われる。すなわち、携帯端末MS1はステップS47においてコンテンツのダウンロード処理を開始する。そうすると携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへダウンロード要求が送られる。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、ストリーミング処理機能SSによりコンテンツをダウンロードする。携帯端末MS1は、上記ダウンロードされたコンテンツをステップS48により受信して再生する。また、このコンテンツのダウンロード中に携帯端末MS1は、ステップS49においてタウンロードの状況、つまりコンテンツを正常に受信できたか否かを監視する。そして、正常に受信できなかった場合にはその要因を検出する。
【0053】
さて、上記コンテンツのダウンロードが終了すると、携帯端末MS1はステップS50からステップS74に移行し、ここで上記ステップS49の監視により得られたコンテンツのダウンロード状況の監視結果を表す情報をコンテンツ配信サーバCSVへ送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記ダウンロード状況の監視結果を表す情報を受信すると、権利発行受付機能RIPがステップS75により課金の可否を判定する。すなわち、上記受信されたダウンロード状況の監視結果を、ステップS72において事前に取得しておいた課金条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に基づいてステップS76により課金処理を実行する。
【0054】
例えば、上記コンテンツのダウンロードが最後まで中断することなく終了した場合には課金条件を満足するため、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは上記コンテンツのダウンロードに対し課金を行う。これに対し、例えばコンテンツのダウンロード期間中に、携帯端末MS1のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行うか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化によりストリームが途切れたとする。この場合のダウンロード状況は先に例示した課金条件を満たさないため、権利発行受付機能RIPは上記コンテンツのダウンロードに対し課金を行わない。
【0055】
上記課金処理が終了すると、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは、携帯端末MS1に対し課金終了ステータスを送信する。これに対し携帯端末MS1は、上記課金終了ステータスを受信すると、権利の消費が可能と判断してステップS77によりコンテンツの再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を一つ減らす。一方、課金終了ステータスが受信されなければ、権利の消費は不可と判断して権利消費処理を行わずにそのまま処理を終了する。
【0056】
以上述べたように第2の実施形態では、コンテンツをダウンロードしている期間にそのダウンロード実行状況を携帯端末MS1で監視し、その監視結果をダウンロード終了後にコンテンツ配信サーバCSVに通知する。そして、コンテンツ配信サーバCSVにおいて、上記通知された監視結果を事前に取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。この判定の結果、満足すると判定された場合にのみ、コンテンツ配信サーバCSVにおいて課金処理を行い、携帯端末MS1〜MSnにおいて権利の消費処理を行うようにしている。
【0057】
したがって、この実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、コンテンツが課金条件を満たす品質でダウンロードされた場合にのみコンテンツ配信サーバCSVで課金処理が行われ、さらに携帯端末MS1〜MSnで権利の消費処理が行われる。このため、品質が劣化したコンテンツのダウンロードに対し不適切な課金処理が行われる不具合を防止でき、また権利の不適切な消費を防止できる。
さらに第2の実施形態では、ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かの判定処理をコンテンツ配信サーバCSVにおいて行っている。このため、携帯端末MS1〜MSnの処理負荷を軽減することができる。
【0058】
(第3の実施形態)
この発明の第3の実施形態は、サーバ装置としてのコンテンツ配信サーバと、クライアント装置としての携帯端末と、権利情報の取得等を代行する代行サーバとを備えるコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サーバからストリーミング方式によりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を携帯端末で監視する。そして、ダウンロード終了後に、上記携帯端末により上記ダウンロード実行状況の監視結果を事前にコンテンツ配信サーバから取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。続いて、この判定結果に対応する課金の可否を表す情報を代行サーバに通知し、代行サーバは上記通知された情報が課金可の場合にコンテンツ配信サーバに対し課金要求を与えて課金処理を行わせるようにしたものである。
【0059】
図8はこの発明の第3の実施形態に係わるコンテンツ配信サーバの概略構成図である。なお、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
この実施形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信サーバCSV及び代行サーバPSVを備え、コンテンツ配信サーバCSVと複数の携帯端末MS1〜MSnとの間の権利情報のやりとりを代行サーバPSVを介して行うようにしたものである。
【0060】
代行サーバPSVは次のように構成される。図9はその構成を示すブロック図である。すなわち、代行サーバPSVは中央処理ユニット(Central Processing Unit;CPU)51を有し、このCPU51にはバス52を介してプログラムメモリ53と、データメモリ54と、通信インタフェース(通信I/F)55と、入出力インタフェース(入出力I/F)56が接続されている。
【0061】
このうちデータメモリ54はユーザ情報領域を備えている。ユーザ情報領域には、本システムが提供するコンテンツ配信サービスの利用者である上記携帯端末MS1〜MSnのユーザ個人情報が記憶される。
通信I/F55は、上記CPU51の制御の下、携帯端末MS1〜MSn及びコンテンツ配信サーバCSVとの間で、通信ネットワークNWを介して権利情報の送信及び課金制御のための通信を行う。入出力I/F56には、キーボード及びマウスからなる入力デバイス57と、液晶表示器等の表示デバイス58が接続される。入出力I/F56は、入力デバイス57において入力された操作情報を取り込むと共に、CPU51の制御の下で表示データを上記表示デバイス58に表示させる。
【0062】
プログラムメモリ53Aには、この発明の第3の実施形態を実現する上で必要なアプリケーション・プログラムとして、権利情報取得制御プログラム531と、課金制御プログラム532が格納されている。
【0063】
権利情報取得制御プログラム531は、携帯端末MS1〜MSnからユーザ情報が送られた場合に、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し権利取得要求を送り、これに対し権利発行受付機能RIPから送信される権利情報を上記送信元の携帯端末MS1〜MSnへ転送する処理を、上記CPU51に実行させる。
【0064】
課金制御プログラム532は、携帯端末MS1〜MSnからコンテンツ終了ステータスと共に課金制御情報が送られた場合に、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し課金要求を送って課金処理を行わせる。また、上記権利発行受付機能RIPから課金終了ステータスが送信された場合に、当該課金終了ステータスを上記携帯端末MS1〜MSnへ転送する処理を、上記CPU51に実行させる。
【0065】
次に、以上のように構成されたコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信動作を説明する。図10はその動作シーケンスと動作内容を示す図である。なお、同図において前記図4と処理内容が同一のステップについては同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0066】
携帯端末MS1が、コンテンツ配信サーバCSVのコンテンツ発行受付機能CIPからストリーミングトークン及び課金条件を取得するシーケンスと、携帯端末MS1がコンテンツ配信サーバCSVのストリーミング処理機能SSに対しセッション開始要求を送って当該ストリーミング処理機能SSからストリームヘッダを受信するシーケンスは、第1の実施形態と同様である。
【0067】
上記ストリームヘッダを受信すると携帯端末MS1は、次にステップS101により代行サーバPSVに対しユーザ情報を送信する。これに対し代行サーバPSVは、上記ユーザ情報を受信するとコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し権利取得要求を送る。これに対し権利発行受付機能RIPは、上記ユーザ情報に基づいて要求元の携帯端末MS1のユーザ認証を行い、ユーザ本人であることが確認されるとデータメモリから権利情報を読み出して代行サーバPSVへ送信する。代行サーバPSVは、上記権利情報を上記ユーザ情報送信元の携帯端末MS1へ転送する。携帯端末MS1は上記権利情報をステップS102により受信し保存する。
【0068】
上記権利情報の取得が終了すると携帯端末MS1は、続いてステップS47乃至ステップS50により、ストリーミングによるコンテンツのダウンロード処理及びダウンロード状況の監視処理を実行するが、その動作内容については前記第1の実施形態で述べたものと同じである。
【0069】
さて、上記コンテンツのダウンロードが終了すると、携帯端末MS1はステップS51に移行し、ここで課金可否判定処理部313により課金可否判定処理を実行する。すなわち、上記ステップS49により検出されたダウンロード状況の監視結果を上記ステップS46で受信した課金条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に対応する課金の可否を表す情報(課金制御情報)を、コンテンツ終了ステータスと共に代行サーバPSVへ送信する。
【0070】
代行サーバPSVは、携帯端末MS1からコンテンツ終了ステータスと共に課金制御情報が送られると、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し課金要求を送る。権利発行受付機能RIPは、上記課金制御情報に基づいてステップS104で課金処理を行う。例えば、課金制御情報が「課金可能」であることを示していれば、課金処理を行う。これに対し、課金制御情報が「課金不可」であることを示していれば課金処理を行わない。
【0071】
上記課金処理を行うと権利発行受付機能RIPは、代行サーバPSVへ課金終了ステータスを返送する。代行サーバPSVは上記課金終了ステータスを携帯端末MS1へ転送する。携帯端末MS1は、上記課金終了ステータスを受信すると、ステップS105により権利を消費させる処理を実行する。すなわち、コンテンツの再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を一つ減らす処理を行う。
【0072】
以上述べたように第3の実施形態では、コンテンツ配信サーバCSVと複数の携帯端末MS1〜MSnとの間の権利情報のやりとりを代行サーバPSVを介して行うシステムにおいて、コンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を携帯端末MS1で監視する。そして、ダウンロード終了後に上記ダウンロード実行状況の監視結果を事前にコンテンツ配信サーバCSVから取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。そして、この判定結果に対応する課金の可否を表す情報を代行サーバPSVに通知し、代行サーバPSVが上記通知された情報をもとにコンテンツ配信サーバCSVに対し課金要求を与えて課金処理を行わせるようにしている。
【0073】
したがって、前記第1の実施形態と同様に、コンテンツが課金条件を満たす品質でダウンロードされた場合にのみ、コンテンツ配信サーバCSVで課金処理が行われ、さらに携帯端末MS1〜MSnで権利の消費処理が行われる。このため、通信ネットワーク側に起因する伝送品質の劣化時に不適切な課金処理が行われる不具合を防止することができ、また権利の不適切な消費も防止される。しかも、この実施形態では代行サーバPSVを経由して権利情報の取得及び課金制御を行っているので、権利の取り扱い及び課金に対するセキュリティを向上させることができる。
【0074】
(第4の実施形態)
この発明の第4の実施形態は、サーバ装置としてのコンテンツ配信サーバと、クライアント装置としての携帯端末と、権利情報の取得等を代行する代行サーバとを備えるコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サーバからストリーミング方式によりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を携帯端末で監視する。そして、ダウンロード終了後に、上記ダウンロード実行状況の監視結果を代行サーバに通知し、代行サーバにより上記通知された監視結果を事前に携帯端末から取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。この判定の結果、満足すると判定された場合にのみコンテンツ配信サーバに対し課金要求を与えて課金処理を行わせるようにしたものである。
【0075】
図11は、この発明の第4の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用する代行サーバPSVの構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図9と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
代行サーバPSVのプログラムメモリ53Bには、この発明の第4の実施形態を実現するために必要なアプリケーション・プログラムとして、権利情報取得制御プログラム531と、課金制御プログラム532と、課金可否判定プログラム533がそれぞれ格納されている。
【0076】
このうち課金可否判定プログラム533は、携帯端末MS1〜MSnからダウンロード実行状況の監視結果を表す情報を受信し、この受信した監視結果を事前に携帯端末MS1〜MSnから取得した課金条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かを判定する。そして、満足すると判定された場合にのみコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し課金要求を与えて課金処理を行わせ、さらに携帯端末MS1〜MSnに権利の消費処理を行わせるべく上記権利発行受付機能RIPから返送される課金終了ステータスを携帯端末MS1〜MSnに転送する処理を、CPU51に実行させる。
【0077】
次に、以上のように構成された代行サーバPSVを使用するコンテンツ配信動作を説明する。図12はその動作シーケンスと動作内容を示す図である。なお、同図において前記図4及び図7と処理内容が同一のステップについては同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0078】
携帯端末MS1においてユーザがコンテンツ選択操作を行うと、携帯端末MS1はこの操作をステップS71で検出してコンテンツ配信サーバCSVへデータ選択要求を送信する。また、このとき同時に予め設定された課金条件を表す情報をコンテンツ配信サーバCSVに送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、上記データ選択要求及び課金条件を表す情報が送られると、コンテンツ発行受付機能CIPが上記課金条件を表す情報を代行サーバPSVに転送する。代行サーバPSVは、上記転送された課金条件を表す情報をステップS121により受信してデータメモリ54に保存する。そして、コンテンツ配信サーバCSVのコンテンツ発行受付機能CIPへステータスを通知する。このコンテンツ発行受付機能CIPは、上記ステータスを受信すると、送信元の携帯端末MS1へストリーミングトークンを返送する。携帯端末MS1は、上記ストリーミングトークンをステップS73により受信する。
【0079】
続いて携帯端末MS1は、ステップS43においてストリーミングセッションを確立するための処理を実行する。この結果、携帯端末MS1からコンテンツ配信サーバCSVへセッション開始要求が送信される。コンテンツ配信サーバCSVは、ストリーミング処理機能SSにより上記セッション開始要求を受信すると、ストリームヘッダを要求元の携帯端末MS1へ送信する。携帯端末MS1は、上記ストリームヘッダをステップS44で受信する。
【0080】
上記ストリームヘッダを受信すると携帯端末MS1は、次にステップS122により代行サーバPSVに対しユーザ情報を送信する。これに対し代行サーバPSVは、上記ユーザ情報を受信するとコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し権利取得要求を送る。これに対し権利発行受付機能RIPは、上記ユーザ情報に基づいて要求元の携帯端末MS1のユーザ認証を行い、ユーザ本人であることが確認されるとデータメモリから権利情報を読み出して代行サーバPSVへ送信する。代行サーバPSVは、上記権利情報を上記ユーザ情報送信元の携帯端末MS1へ転送する。携帯端末MS1は上記権利情報をステップS123により受信し保存する。
上記権利情報の取得が終了すると携帯端末MS1は、続いてステップS47乃至ステップS50により、ストリーミングによるコンテンツのダウンロード処理及びダウンロード状況の監視処理を実行するが、その動作内容については前記第1の実施形態で述べたものと同じである。
【0081】
さて、上記コンテンツのダウンロードが終了すると、携帯端末MS1はステップS50からステップS124に移行し、ここで上記ステップS49の監視により得られたコンテンツのダウンロード状況の監視結果を表す情報を代行サーバPSVへ送信する。これに対し代行サーバPSVは、上記ダウンロード状況の監視結果を表す情報を受信すると、ステップS125により課金の可否を判定する。すなわち、上記受信されたダウンロード状況の監視結果を、ステップS121において事前に取得しておいた課金条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足するか否かを判定する。
【0082】
そして、例えば上記コンテンツのダウンロードが最後まで中断することなく終了した場合のように、ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足すると判定すると、代行サーバPSVは課金要求をコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに通知する。権利発行受付機能RIPは、上記課金要求を受け取るとステップS126で課金処理を行う。
【0083】
上記課金処理を行うと権利発行受付機能RIPは、代行サーバPSVへ課金終了ステータスを返送する。代行サーバPSVは上記課金終了ステータスを携帯端末MS1へ転送する。携帯端末MS1は、上記課金終了ステータスを受信すると、ステップS127により権利を消費させる処理を実行する。すなわち、コンテンツの再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を一つ減らす処理を行う。
【0084】
これに対し、例えばコンテンツのダウンロード期間中に携帯端末MS1のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行うか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化によりストリームが途切れた場合のように、ダウンロード状況の監視結果が上記課金条件を満足しなかった場合には、代行サーバPSVはコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPに対し課金要求を送信しない。この結果、上記コンテンツのダウンロードに対し課金を行わない。また、上記課金処理を行わない場合には、権利発行受付機能RIPは課金終了ステータスを返送しない。したがって、携帯端末MS1は権利の消費処理を行わない。
【0085】
以上述べたように第4の実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様に、コンテンツが課金条件を満たす品質でダウンロードされた場合にのみ、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPにおいて課金処理が行われ、さらに携帯端末MS1〜MSnにおいて権利の消費処理が行われる。このため、通信ネットワークNW側に起因する伝送品質の劣化時に不適切な課金処理が行われる不具合を防止することができ、また権利の不適切な消費も防止される。また、ダウンロード実行状況の監視結果が課金条件を満足するか否かの判定処理を代行サーバPSVにおいて行っている。このため、携帯端末MS1〜MSnは勿論のことコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPの処理負荷を軽減することができる。
【0086】
(第5の実施形態)
この発明の第5の実施形態は、サーバ装置としてのコンテンツ配信サーバと、クライアント装置としての携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信サーバからストリーミング方式によりコンテンツをダウンロードしている期間に当該コンテンツのダウンロードの実行状況を携帯端末で監視する。そして、ダウンロード終了後に、上記携帯端末により上記ダウンロード実行状況の監視結果を事前にコンテンツ配信サーバから取得した権利消費条件と比較して、上記ダウンロード実行状況の監視結果が権利消費条件を満足するか否かを判定する。この判定の結果、満足すると判定された場合に、携帯端末において、上記コンテンツに付与された権利の消費残量を表すパラメータを減じる消費処理を行うようにしたものである。
【0087】
図13は、この発明の第5の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用される携帯端末の構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
制御部31Cは、この発明の第5の実施形態を実現するために必要な機能として、消費条件取得制御部316と、ダウンロード状況監視部312と、消費可否判定処理部317と、権利消費処理部318とを備えている。
【0088】
消費条件取得制御部316は、コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングトークンを取得する際に、同時に権利消費条件を表す情報を取得してメモリ34に保存する。
権利消費条件は例えば次のように設定される。
条件1;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ユーザが意図的に異常終了(終話、電池取り外し等)を行った場合には、消費対象とする。
条件2;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ユーザが意図的に異常終了させた場合でも、ダウンロードを開始してから一定期間内であれば消費対象外とする。
条件3;ストリーミングによるコンテンツのダウンロード期間中に、ネットワーク側に原因があるエラー(コンテンツの品質未達など)により異常終了が発生した場合には、消費対象外とする。
条件4;ネットワーク側に原因があるエラーにより異常終了が発生した場合に、その回数が予め設定された回数以内のときには課金対象外とし、上記設定回数を超えた場合には消費対象とする。
【0089】
ダウンロード状況監視部312は、コンテンツ配信サーバCSVからストリーミングによりコンテンツをダウンロードしている期間中に、ダウンロードの状況、例えばコンテンツを正常に受信できたか否かと、正常に受信できなかった場合の要因を監視する。
消費可否判定処理部317は、ストリーミングによるコンテンツのダウンロード終了後に、上記ダウンロード状況監視部312により検出されたダウンロード状況の監視結果を、上記消費条件取得制御部316により取得された権利消費条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記権利消費条件を満足するか否かを判定する。
【0090】
権利消費処理部318は、上記消費可否判定処理部317により上記ダウンロード状況の監視結果が上記権利消費条件を満足すると判定された場合に、上記コンテンツに付与された権利の消費処理を行う。例えば、権利情報が再生回数を規定している場合には、再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を減じる。
【0091】
次に、以上のように構成されたコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信動作を説明する。図14はその動作シーケンスと動作内容を示す図である。なお、同図において図4と処理内容が同一のステップには同一符号を付して説明を行う。
携帯端末MS1においてユーザがコンテンツ選択操作を行うと、携帯端末MS1はこの操作をステップS41で検出してコンテンツ配信サーバCSVへデータ選択要求を送信する。これに対しコンテンツ配信サーバCSVは、コンテンツ発行受付機能CIPにより上記データ選択要求を受け付けると、ストリーミングトークンを返送すると共に、予め設定しておいた権利の消費条件を表す情報を要求元の携帯端末MS1へ送信する。携帯端末MS1は、上記ストリーミングトークンと権利消費条件を表す情報をステップS141により受信する。
【0092】
続いて携帯端末MS1は、ステップS43〜S44によりコンテンツ配信サーバCSVのストリーミング処理機能SSからストリームヘッダを受信するシーケンスと、ステップS45〜S46によりコンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPから権利情報を取得するシーケンスを順次実行するが、その実行手順と処理内容は第1の実施形態で述べたものと同一である。ただし、上記権利情報の取得シーケンスにおいて、コンテンツ配信サーバCSVの権利発行受付機能RIPは、携帯端末MS1からユーザ情報を受け取って本人認証を終了すると、ステップS142において課金処理を実行する。
【0093】
上記権利情報の取得が終了すると携帯端末MS1は、続いてステップS47乃至ステップS50により、ストリーミングによるコンテンツのダウンロード処理及びダウンロード状況の監視処理を実行する。そして、上記コンテンツのダウンロードが終了すると、携帯端末MS1はステップS143に移行し、ここで消費可否判定処理部317により権利情報の消費可否判定処理を実行する。すなわち、上記ステップS49により検出されたダウンロード状況の監視結果を上記ステップS141で受信した権利消費条件と比較し、上記ダウンロード状況の監視結果が上記権利消費条件を満足するか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいてステップS144により権利情報の消費処理を実行する。
【0094】
例えば、上記コンテンツのダウンロードが最後まで中断することなく終了した場合には権利消費条件を満足するため、携帯端末MS1はコンテンツの再生済みの回数をカウントアップするか、又は再生可能な残り回数を一つ減らす。これに対し、例えばコンテンツのダウンロード期間中に携帯端末MS1のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行うか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化によりストリームが途切れたとする。この場合のダウンロード状況は先に例示した権利消費条件を満たさないため、携帯端末MS1は権利消費処理を行わずにそのまま処理を終了する。
【0095】
以上述べたように第5の実施形態によれば、コンテンツが課金条件を満たす品質でダウンロードされた場合にのみ、携帯端末MS1〜MSnにおいて権利の消費処理が行われる。これに対しストリーミング再生中に、例えばコンテンツのダウンロードが開始されてから一定期間が経過した後に携帯端末のユーザが意図的に終了操作又は電池の取り外しを行ったか、或いは通信ネットワークNWの通信品質の劣化により伝送エラーが発生して課金条件を満足しなくなった場合には、権利の消費処理が行われない。したがって、通信ネットワークNW側に原因があり、ユーザに責がない品質劣化が生じた場合には、不適切な権利消費処理が行われないようにすることができる。
【0096】
(その他の実施形態)
前記第1及び第3の実施形態では、携帯端末がコンテンツ配信サーバ又は代行サーバから課金条件を表す情報を取得するようにしたが、携帯端末において予め課金条件を初期設定しておくことで上記課金条件の取得手順を省略するようにしてもよい。また同様に、携帯端末において権利の消費条件を予め初期設定しておくことで、第5の実施形態で述べた権利消費条件の取得手順を省略するようにしてもよい。
【0097】
前記各実施形態ではコンテンツ発行受付機能、ストリーミング処理機能及び権利発行受付機能を1台のコンテンツ配信サーバに備えた場合を例にとって説明した。しかし、上記各機能を複数のサーバに分散させるようにしてもよい。
その他、携帯端末の種類とその構成、サーバ装置及び代行サーバ装置の構成、ダウンロードの実行状況の監視内容、課金条件及び権利消費条件の内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
【0098】
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わるコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【図2】図1に示したコンテンツ配信システムで使用されるコンテンツ配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したコンテンツ配信システムで使用される携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示したコンテンツ配信システムの携帯端末とコンテンツ配信サーバとの間の動作シーケンス及び動作内容を示す図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用されるコンテンツ配信サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第2の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用される携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の第2の実施形態に係わるコンテンツ配信システムの携帯端末とコンテンツ配信サーバとの間の動作シーケンス及び動作内容を示す図である。
【図8】この発明の第3の実施形態に係わるコンテンツ配信システムの概略構成図である。
【図9】図8に示したコンテンツ配信ステムで使用される代行サーバの構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示したコンテンツ配信システムの携帯端末と代行サーバ及びコンテンツ配信サーバとの間の動作シーケンス及び動作内容を示す図。
【図11】この発明の第4の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用される代行サーバの構成を示すブロック図である。
【図12】この発明の第4の実施形態に係わるコンテンツ配信システムの携帯端末と代行サーバ及びコンテンツ配信サーバとの間の動作シーケンス及び動作内容を示す図。
【図13】この発明の第5の実施形態に係わるコンテンツ配信システムで使用される携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の第5の実施形態に係わるコンテンツ配信システムの携帯端末とコンテンツ配信サーバとの間の動作シーケンス及び動作内容を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
NW…通信ネットワーク、CSV…コンテンツ配信サーバ、CIP…コンテンツ発行受付機能、SS…ストリーミング処理機能、RIP…権利発行受付機能、11…CPU、12…バス、13A,13B,13C…プログラムメモリ、14…データメモリ、15…通信インタフェース(通信I/F)、16…入出力インタフェース(入出力I/F)、17…入力デバイス、18…表示デバイス、131…コンテンツ発行受付制御プログラム、132…ストリーミング処理プログラム、133…権利発行受付制御プログラム、134…課金可否判定プログラム、MS1〜MSn…携帯端末、21…アンテナ、22…無線ユニット、23A,23B…ベースバンドユニット、24…ユーザインタフェースユニット、25…電源ユニット、31A,31B31C…制御部、32…オーディオコーデック、33…ビデオコーデック、34…メモリ、41…マイクロホン、42…スピーカ、43…カメラ、44…表示部、45…キー入力部、311…課金条件取得制御部、312…ダウンロード状況監視部、313…課金可否判定処理部、314…権利消費処理部、315…監視結果通知制御部、316…消費条件取得制御部、317…消費可否判定処理部、318…権利消費処理部、RSV…代行サーバ、51…CPU、52…バス、53A,53B…プログラムメモリ、554…データメモリ、55…通信インタフェース(通信I/F)、56…入出力インタフェース(入出力I/F)、57…入力デバイス、58…表示デバイス、531…権利情報取得制御プログラム、532…課金制御プログラム。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−48059(P2008−48059A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220363(P2006−220363)