| 【発明の名称】 |
シートスルー方式の原稿読取装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】東 敏和
【氏名】野々山 昌宏
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プラテンガラス部材から浮かせた状態で原稿を所定の方向に搬送する自動原稿送り機構と、 自動原稿送り機構によって原稿を搬送し、所定の読取位置を通過させながら、前記プラテンガラス部材の下方に配された光源によって前記読取位置に在る原稿部分を照射し、前記原稿部分からの反射光を受光して前記原稿の画像を読み取る読取手段と、 前記反射光を画像データに変換する変換手段と、 前記自動原稿送り機構により搬送される原稿の前記プラテンガラス部材からの高さを検出する原稿高さ検出手段と、 前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さに応じて、前記原稿の画像データを補正するための画像パラメータの値を設定する設定手段と、 を備えることを特徴とするシートスルー方式の原稿読取装置。 【請求項2】 前記設定手段は、前記プラテンガラス部材からの原稿の高さと前記画像パラメータの値とを対応付けたテーブルを備え、前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さを基に、前記テーブルから画像パラメータの値を求めて、設定することを特徴とする請求項1記載のシートスルー方式の原稿読み取り装置。 【請求項3】 更に、前記画像パラメータの値を操作者が調整するための入力手段を備え、 前記設定手段により設定された画像パラメータの値を、前記入力手段から入力された調整値によって補正することを特徴とする請求項2記載のシートスルー方式の原稿読取装置。 【請求項4】 前記画像パラメータが、シャープネス補正パラメータ、濃度補正パラメータのいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシートスルー方式の原稿読取装置。 【請求項5】 前記原稿高さ検出手段は、原稿の先端が、前記読取位置よりも原稿搬送方向下流にあるローラに把持され、かつ、当該原稿の後端が前記読取位置よりも原稿搬送方向上流にあるローラに把持された状態にあるときに、当該原稿の前記プラテンガラス部材からの高さを1回検出し、 前記設定手段は、前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さに基づいて、当該原稿に対する画像パラメータの値を1回設定する ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシートスルー方式の原稿読取装置。 【請求項6】 前記原稿高さ検出手段は、原稿の先端から後端までの複数箇所に対して、当該原稿の前記プラテンガラス部材からの高さを検出し、 前記設定手段は、前記原稿高さ検出により検出された原稿の高さに基づいて、当該原稿に対する画像パラメータの値を複数回設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシートスルー方式の原稿読取装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、原稿読取装置に関し、特に、いわゆるシートスルー方式で原稿を読み取る原稿読取装置に関する。 【背景技術】 【0002】 ユーザの利便性に鑑み、近年、複写機等の画像形成装置に備えられる原稿読取装置では、プラテンガラスに載置され静止した原稿の下方において光学系を移動させ、当該原稿の画像を読み取る移動光学方式に加え、自動原稿送り機構(ADF)によってプラテンガラス上面の読取位置を通過する原稿を、プラテンガラス下方で静止させた光学系で読み取るシートスルー方式を採用した機種が市場に多く投入されている。 【0003】 そして、この種のシートスルー方式の原稿読取装置において、原稿からの紙粉等の異物がプラテンガラスに残り画像筋ノイズとなるのを防ぐために、原稿をプラテンガラスから浮かせて搬送する構成が採用されている。 【特許文献1】特開平8−123157号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、原稿をプラテンガラスから浮かせた場合、透過濃度が高い薄紙や、腰が強い厚紙など、紙種によって、プラテンガラスからの原稿高さが異なり、原稿ごとに微妙な濃度ムラなどを生じ、均一な読み取りを得ることが難しかった。 本発明は、上記課題を解決した原稿読取装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記の目的を達成するため、本発明は、プラテンガラス部材から浮かせた状態で原稿を所定の方向に搬送する自動原稿送り機構と、自動原稿送り機構によって原稿を搬送し、所定の読取位置を通過させながら、前記プラテンガラス部材の下方に配された光源によって前記読取位置に在る原稿部分を照射し、前記原稿部分からの反射光を受光して前記原稿の画像を読み取る読取手段と、前記反射光を画像データに変換する変換手段と、前記自動原稿送り機構により搬送される原稿の前記プラテンガラス部材からの高さを検出する原稿高さ検出手段と、前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さに応じて、前記原稿の画像データを補正するための画像パラメータの値を調整する調整手段とを備えることを特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 本発明は、上記のようにシートスルー方式の原稿読取装置において、読取中の原稿の高さを検出し、その検出結果によって、画像パラメータの値を設定するものであるから、原稿の種類、厚みなどによって原稿高さが、原稿ごとに異なっても、そのときの検出高さにより、濃度、MTFといった画像パラメータが適正に調整され、シートスルー方式によるプラテンガラスの汚れの抑制等の利点を確保しつつ、画像品質を高く保つことが出来るといった効果がある。 【0007】 ここで、前記設定手段は、前記プラテンガラス部材からの原稿の高さと前記画像パラメータの値とを対応付けたテーブルを備え、前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さを基に、前記テーブルから画像パラメータの値を求めて、設定することができる。 このようにテーブルを参照して画像パラメータを求めるようにすると、演算を行う必要がなく、高速処理に適している。 【0008】 更に、本発明は、前記画像パラメータの値を操作者が調整するための入力手段を備え、 前記設定手段により設定された画像パラメータの値を、前記入力手段から入力された調整値によって補正するよう構成することが出来る。 このようにすると、機種ごとに使用者による画像補正のカスタマイズを行うことが出来、使用者ごとに微妙なニュアンスの画像表現を楽しむことが出来る。 また、前記原稿高さ検出手段は、原稿の先端が、前記読取位置よりも原稿搬送方向下流にあるローラに把持され、かつ、当該原稿の後端が前記読取位置よりも原稿搬送方向上流にあるローラに把持された状態にあるときに、当該原稿の前記プラテンガラス部材からの高さを1回検出し、 前記設定手段は、前記原稿高さ検出手段により検出された原稿の高さに基づいて、当該原稿に対する画像パラメータの値を1回設定する構成とすることができる。 【0009】 原稿の中程における原稿高さは、1枚の原稿が読取位置を通過する間で、最も頻度の高い高さであるので、1枚の原稿に対して1回だけ画像パラメータの調整するだけで、適正な画像パラメータの調整が可能となる。 一方、原稿の高さの検出は、原稿が読取位置を通過中、先端から後端までの複数箇所に対して行われ、読取った原稿の高さに基づいて、その原稿に対する画像パラメータを複数回調整するよう構成することが出来る。 【0010】 このようにすると、原稿先端から後端まで読取位置を通過する間に、原稿の高さが変化してもそれに追従して画像パラメータの補正ができ、より高品質に高精細な画像データの読み取りが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 [第1実施形態] 図1に、本発明の1実施形態としてのシートスルー方式の自動原稿送り機構(ADF)付き原稿読取装置の構成図を示す。 図中、破線で囲んだブロック101は自動原稿送り機構、ブロック103は画像読取装置である。 <自動原稿送り機構> 自動原稿送り機構101は、給紙トレイ200と、原稿搬送路上に配設された給紙ローラ220、分離ローラ221、読み取り前後ローラ201、202からなる。給紙トレイ200には、給紙時の傾きを防止するためのガイド部材があり、ガイド部材に連結された位置検出センサと給紙トレイ200の搬送方向に設けられた複数の原稿検出部材との組み合わせにより、給紙トレイ200上の原稿サイズを判別可能である。 【0012】 給紙トレイ200に積載された原稿Dは上記構成によってサイズ判定されると共に、給紙ローラ220によって、繰り出され、分離ローラ221によって重送を防止した状態でさらに下流に搬送され、読み取り前ローラ201を経て、プラテンガラス205と背面板203が上下に所定間隔置いて対向する読取位置Lまで搬送される。 前記プラテンガラス205より原稿搬送方向(D1)上流側にはプラテンガラス上面よりも若干高い搬送ガイド部材222が設けられている。搬送中の原稿Dは、この搬送ガイド部材222によって搬送方向及び姿勢が規制されて、プラテンガラス205より浮いた状態で読取位置Lを通過する。また、読み取り前ローラ201に対して読み取り後ローラ202の方が若干高速で回転しており、原稿先端が読み取り後ローラ202に把持された後は、原稿のプラテンガラス205からの浮きが、読み取り前後ローラ201、202の速度差により維持される。 【0013】 なお、前記読取位置Lの近傍には、図1には示していないが、原稿高さ検出器が設けられていて、読取位置Lを通過する原稿の高さを検出している。そして、検出結果は、原稿読取装置103へ供給される。原稿高さ検出器の詳細は後述する。 読取位置Lを通過した原稿Lは、読み取り後ローラ202を経て、図示しない排出積載トレイへ排出されるか、裏面を読み取るため、図示しない反転経路へ搬送される。 <原稿読取装置> 原稿読取装置103は、前記プラテンガラス205の下方において、読取位置Lを通過する原稿Dを照射する光源206と反射鏡208、読取位置Lの原稿Dからの反射光をCCD213まで導く反射ミラー等の光学系209、211及びCCD213で読み取った画像データを各種補正する画像処理部215からなる。 【0014】 この実施例の原稿読取装置103は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるミラー移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。つまり、光源206、反射鏡208、反射ミラー等の光学系209、211を含むスライダーユニットが、原稿搬送方向あるいは逆方向に可動に構成されている。 <制御部> 図2は、上記自動原稿送り機構101及び原稿読取装置103を制御する制御部のブロック図である。 【0015】 自動原稿送り機構101を制御するCPU300は、原稿読取装置側を制御するCPU302と通信可能に接続されている。両者間の通信を通じて、原稿サイズ情報や動作モード、原稿を読み取るためのタイミング情報など各種の制御情報をやり取りする。 自動原稿送り機構101のCPU300には、搬送経路上に設けられている給紙ローラ、分離ローラ等のローラを駆動する駆動パルスモータ223及びそのモータを駆動するモータ駆動IC301、並びに読取位置L近傍に設けられる原稿高さ検出器224が接続されている。駆動パルスモータ223は、自動原稿送り機構101のCPU300により、φ0〜φ3の励磁信号を入力されることにより駆動される。倍率やモードに応じて、原稿搬送速度などを可変し、原稿搬送を制御する。 【0016】 原稿読取装置103は、CPU302によって制御されており、光源206、反射板208、光学系209等を含むスライダーユニットを移動させる駆動モータ305をモータ駆動ICを介して制御している。 図3に画像処理部215の構成を示している。 CCD213で読み込まれた画像信号は、A/D変換器12でディジタル信号(画像データ)に変換され、シェーディング補正部13でシェーディング補正され、明度・色差分離部14でR、G、B信号を明度と色差信号に分離し、シャープネス調整部15、HVC調整部16、濃度補正部18でそれぞれの調整・補正をした後、色空間変換部17にて画像の色空間をL*a*b*色空間に変換し、更に圧縮伸長部19で、データ圧縮してメモリ部20に保管している。 前記シャープネス調整部15、HVC調整部16、濃度補正部18に対しては、画像調整パラメータ設定部21が、画像濃度等の調整のための画像パラメータの設定により、読み取り画像の最適化が図られている。 【0017】 <原稿高さの変化と補正パラメータの関係> 図4は、シートスルー方式の自動原稿搬送機構においてプラテンガラスに対する原稿の高さの変化を示すデータである。試験に供した原稿は、重さが35g/m2(曲線A)、80g/m2(曲線B)、124g/m2(曲線C)、157g/m2(曲線D)、210g/m2(曲線E)と異なる5種類を選んだ。図4の横軸は、読取位置Lを通過する時刻で、原稿先端が一番早く、後端が最後になる。したがって、図の左端が原稿先端の通過時、右端が原稿後端の通過時に相当する。縦軸は、ガラス面からの浮き量すなわち原稿の高さ(単位mm)である。 【0018】 図4から、原稿先端近くが読取位置Lにあるときは、原稿が片持ち状態(読み取り前ローラにのみ把持)であるため、プラテンガラス205に近い状態となり、原稿中央部分が読取位置Lにあるときは、原稿先端が読み取り後ローラ202に把持され、読み取り前後ローラ201、202の速度差により原稿に引っ張りテンションが掛かるため、プラテンガラス205より離れ、本来の狙いである白色の背面板203近傍に近付き、原稿後端が読取位置Lにあるときは、再び片持ち支持状態となるため、プラテンガラス205に近付いているのが観測される。 【0019】 また、原稿の重さが増えると、それだけ中央付近での原稿高さが低くなっている。これは、原稿の腰が強くなるため、読み取り前後ローラ201、202による引っ張りテンションが掛かっても引き上げられにくくなるからである。図4から判るように、同一原稿における先端、中央部(中程)、後端の各位置による原稿高さの変化よりも、重さが異なる原稿ごとの高さの差の方が大きい。 【0020】 後述のように原稿高さと読み取り画像の濃度、MTF等とは一定の関係を有している。したがって、第1義的には、原稿ごとに1回だけ原稿高さを検出し、その原稿における画像パラメータを設定することで、重さの異なる原稿毎の原稿高さの差による濃度ムラ等の解消を図る。勿論、原稿高さは原稿の搬送方向における測定位置によって差があるので、原稿読み取り時に最も長く維持される可能性のある原稿高さを検出する。例えば原稿の中央部分の高さがそれに該当する。これによって、大幅な濃度ムラが解消できることが期待される。ただし、原稿の先端、後端においては、図4に見られるように、やはり、高さが変動し、1枚の原稿においても、先端と後端において、中央部よりも濃度が若干薄くなるといった傾向が見られると考えられる。 【0021】 従って、第2義的には、原稿の原稿搬送方向における複数の部位において、原稿高さを検出し、部位ごとに検出される高さに応じた画像パラメータを求め、画像処理部215にその都度設定し、きめ細かく濃度ムラ等の解消を図る。これによって、ほぼ原稿高さの変化による濃度ムラ等の問題を解消できる。 図5(a)(b)(c)は、原稿高さと読み取り画像への影響度の関係を示す図である。影響度として、図5(a)は、原稿高さを変化させた場合の、ある濃度部分の原稿読み取り画像の階調性を示す。原稿高さが低いほど、階調レベルが高くなり、高くなるに従い、階調性が低くなっている。このため、高さによらず、階調性を均一にするには原稿高さがプラテンガラス205に近い場合は、階調性を下げて(つまり濃度補正を少なくし)、原稿高さが高い場合は、階調性を上げる(濃度補正を多くする)必要がある。 図5(b)は、原稿の浮き量(高さに相当)とMTFの関係を示している。この場合も、画像を均一にするには、原稿の浮き量が低いほど、シャープネス性に対する補正を弱くし、原稿の浮き量が大きいほどシャープネス性に対する補正を強める必要がある。 図5(c)は、原稿の浮き量に対するページ内色差の関係を示している。この場合も、原稿の浮き量により、これらに関する色変換のパラメータを補正することで、色合いなどの画質に対して、均一な画像を得ることが出来る。 【0022】 <原稿高さ検出器の構成> 図6に原稿高さ検出器の構成を示す。原稿高さ検出器224は、PSD素子を用いた距離検出手段で構成されている。PSD素子は公知であるので、詳細な説明は省略するが、原理は、光ビームを対象物に斜めから照射し、その反射光を受光すると、対象物までの距離に応じて受光位置が異なる現象を利用している。原稿高さ検出器224は、プラテンガラス205よりも下方に配置している。この配置であると、検出器224から原稿Dまでの距離が検出される。求めたいのは、プラテンガラスから原稿面までの高さであるから、求めた距離から高さに換算する必要がある。換算は次式(1)に従って行うことが出来る。 【0023】 H=Dsinθ―H0 ・・・・・(1) ここで、Dは、検出器224によって求められた検出器224から原稿までの距離、θは、 原稿Dからの反射光が検出器224へ入射する光線の仰角、H0は、検出器224からプラテンガラス205上面までの垂直距離である。 なお、上式(1)は、検出器224が仰角θという斜め上方を検出域としている場合の換算式であり、検出器224を、ほぼ垂直上方に向けて配置できるときは、sinθは1として計算できる。 次に、図中、224aは、別の検出方法の実施例を示している。検出器224aは原稿ガイド203側に設け、検出器224aから原稿Dまでの距離を検出している。原稿不存在時等に検出器224aからプラテンガラス205までの距離を検出しておき、その検出値から、検出器―原稿間距離の検出値を減算して、プラテンガラス205から原稿Dまでの距離を求める。 【0024】 なお、検出器224aからプラテンガラス205までの距離は予め固定値に調整されていても良い。その場合は、検出器までの距離を別途に検出しなくても良い。 <画像パラメータ> 図7は、原稿高さに応じて画像パラメータを補正するテーブルを示している。原稿の基準高さをH0とし、検出した高さと、基準高さH0との差異がどの程度かによって、濃度補正パラメータA+αnおよびシャープネス性補正パラメータB+βnを定めている。このテーブルは、予め実測データから算出されており、図3の画像処理部215中の画像調整パラメータ設定部21に格納されている。 【0025】 画像調整パラメータ設定部21には、原稿高さ検出器224(または224a)の検出値が入力され、上記テーブルから原稿高さに応じた濃度補正パラメータ、シャープネス補正パラメータを読み出し、シャープネス調整部15、濃度補正部18に供給する。シャープネス調整部15、濃度補正部18は、供給されたパラメータを用いて調整値に補正する。 【0026】 <画像補正処理> 図8は、原稿高さに対する画像補正処理を示すフローチャートである。かかる処理は、図示しないROM等の記憶媒体に格納された制御プログラムに従ってCPU302が実行する。このフローチャートは、1枚の原稿に対して1回、原稿高さを検出し、画像パラメータを設定する処理を行う。図示していないが、メインルーチンが別途あり、メインルーチンにおいて、原稿高さの画像補正処理サブルーチンがコールされると、図8のフローチャートを実行する。 最初、原稿読み取り中であるか否かが判定される(S1)。原稿読み取り中とは、原稿が原稿載置台から繰り出されてから、排紙トレイに排出されるまでを言う。判定が肯定的な場合、原稿先端が読取位置Lに達するタイミングを待って(S2)、原稿高さ検出器224のモニタを開始し、原稿高さHnを測定する(S3)。 【0027】 ここで、原稿高さを検出するタイミングは、原稿先端が読取位置Lを通過してから、原稿の中央部分が原稿高さ検出器224の検出エリアに達する時点とするのが望ましい。言い換えると、原稿の先端がローラ202に把持され、かつ、原稿の後端がローラ201に把持された状態にあるときに、原稿高さが検出されるのが望ましい。そのためには、原稿先端が読取位置Lに達した時点から、タイマーにより所定時間経過して原稿高さ検出器224のモニター出力を取り込むようにするのが良い。 【0028】 原稿高さHnが測定されると、図7のテーブルを参照して、Hnが属する高さ範囲の画像パラメータ補正値を求め、図3の画像調整パラメータ設定部21に設定する(S4)。この後、処理はメインルーチンにリターンする。以後、図8のサブルーチンがコールされると、原稿が読み取り中である限り、処理はS1→S2と進むが、2回目以降は原稿の先端が読取り位置Lを通過しているので、直接S4と進み、既に求めた画像パラメータ補正値が再度、画像調整パラメータ設定部21に設定される。以下、原稿読み取り動作中は、本サブルーチンがコールされる度に同じ処理をし、原稿読み取りを終了すると(S1)、何らの処理をすることなく、メインルーチンへリターンする。 【0029】 なお、上記処理において、原稿高さの検出は、原稿の中央部分に対して行うこととしているので、原稿先端が読取位置Lを通過するより後に検出することとなる。そのため、リアルタイムに画像パラメータの補正をすることができない。図示はしていないが、CCD213で読み取った画像データは、シャープネス調整部15に入力されるまでの段階で、一時記憶され、画像パラメータ補正値が求まった段階で読み出されるようにしている。 【0030】 上記のように原稿高さを検出して、画像パラメータ補正値を求め、設定するので、従来のような、紙の厚さの差異に起因して原稿高さが異なることによる濃度ムラなどは、解消できることとなる。 <画像パラメータの調整操作> 図9は、パネル入力等による調整動作の処理を示す。 図8では、検出した原稿高さに対する画像補正をしたが、そのように補正をしたとしても、機差によって画像の差異など、微調したい場合がある。このような場合、一般には、操作パネルなどからサービスマンやユーザが調整値を入力することで、画像パラメータを補正することが行われる。図9では、これらに対するパラメータ変更処理の一例を記載している。 【0031】 先ず、サービスマンやユーザが、操作パネル上の所定のキーを押す等して画像パラメータ調整を入力する操作をすると、図9のサブルーチンがコールされる。そして、原稿読み取り中で無い場合に限って(S5)、画像レベルの調整を受け付ける(S6)。受け付けは操作パネル上のテンキーなどを用いて行う。例えば、テンキーの「1」を押すと、画像レベル1が選択され、画像調整パラメータ設定部21の濃度パラメータ、シャープネス補正パラメータがΔαn、Δβn分減少させられる(S7)。他方、テンキー「3」を押すと、テンキー1の場合と同量増加させられる(S8)。 このようにして、機種ごとに個別に画像パラメータを調整することが出来る。 [第2実施形態] 前の実施形態では、1枚の原稿に対して1回だけ原稿高さを検出して、その検出結果から画像パラメータを求め、その原稿の読み取り画像に対しては一律に画像補正を行うものであったが、この実施形態では、1枚の原稿に対して先端から後端までの複数箇所に対して原稿高さを求め、その都度画像パラメータを補正している。 【0032】 図10、11は、その処理を示すフローチャートである。フローチャート以外の構成、自動原稿送り機構101、原稿高さ検出器224、画像処理部215などは前の実施形態と同じであるので、説明は省略する。 図10のフローチャートは、図外のメインルーチンに対するサブルーチンであり、処理を終了すると、メインルーチンへリターンし、他の処理を行う。図11のフローチャートは、図10のサブルーチンである。なお、図中、Fはフラグで、原稿高さ検出器224が原稿先端を検出すると、1にセットされ、原稿後端を検出すると、0にセットされる。フラグの値が1のときは、原稿読み取り中を示し、0のときは読み取り終了を示す。 【0033】 原稿が給紙トレイ200から繰り出され、タイミングローラでタイミング調整されて、原稿先端が、読取位置Lよりも上流側に配置されているタイミングセンサ位置を通過してから、所定時間(原稿先端が読取位置Lに達するまでの時間)が経過すると、原稿先端が読取位置Lに達したとして(S11)、フラグFがセット(F=1)される(S12)。 フラグFがセットされている状態で、ステップS13へ進むと、図11のサブルーチンがコールされる。すると、処理がS17→S18→S19と進み、原稿高さ検出器224の検出値Hnを読み取り、その値を基に図7に示す補正テーブルを参照して、対応する濃度補正値A+αn、シャープネス補正値B+βnを読み出して、画像調整パラメータ設定部21に対してパラメータの設定を行う。 【0034】 フラグFがセットされている状態では、図11のサブルーチンがコールされる度に、S17→S18→S19の処理を繰り返し、新たな原稿高さHnを検出して、それに対応する画像調整パラメータが設定される。 やがて、原稿後端がタイミングセンサ位置を通過してから所定時間が経過すると、原稿の後端が読取位置Lを通過したとして(S14でYES)、フラグがリセット(F=0)される(S15)。フラグがリセットされると、図11のサブルーチンがコールされても、パラメータの値は変更されない。 【0035】 図12は、原稿をコピーした場合において、コピー紙上の画像補正量の変遷を示している。コピー紙は、先端から一定距離M1、M2・・・ごとに、画像調整パラメータの値が変更されている。一定距離M1、M2・・・は、図11のサブルーチンがコールされる時間間隔に相当する。なお、図11のサブルーチンがコールされる時間間隔を適宜に調整するために、タイマーを用い、図11のサブルーチンをコールするタイミングを、タイマーがタイムアップする度に行うように設定するのが良い。 【0036】 <変形例> なお、上記の実施形態では、原稿読み取り中に画像パラメータを変更する方法を採用しているが、画像読み取り中には、原稿高さによる画像パラメータの変更は行わず、画像データをそのままメモリに格納し、その後にメモリデータを原稿高さに応じて補正する方法を採用することもできる。あるいは、原稿読み取り前に、高さを検出するための通紙動作を行い、高さ検出後、再度読み込みを行う方法を採用することも出来る。 【0037】 また、画像パラメータは、シャープネス補正パラメータ、濃度補正パラメータのいずれか一方でもよく、原稿高さに依存して特性の変化する他の画像を補正するためのパラメータであってもよい。 【産業上の利用可能性】 【0038】 シートスルー方式の原稿読取装置において、原稿高さの変動に伴う画像劣化を低減することで、シートスルー方式のより一層の普及が望める。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】本発明の1実施形態としての原稿読取装置を示す図である。 【図2】原稿読取装置と自動原稿送り機構の制御ブロック図である。 【図3】画像処理部のブロック図である。 【図4】原稿の重さによる原稿高さの違いを示す実測データである。 【図5】(a)は、原稿高さによる原稿階調再現の変化を示す図、(b)は、原稿の浮き量によるMTFの値の変化を示す図、(c)は、原稿の浮き量によるページ内色差の変化を示す図である。 【図6】原稿高さ検出器の設置例を示す図である。 【図7】原稿の高さと画像パラメータの値との対応を示すテーブルである。 【図8】画像補正処理ルーチンを示すフローチャートである。 【図9】画像パラメータの調整処理を示すフローチャートである。 【図10】第2の実施形態の原稿高さ検出処理を示すフローチャートである。 【図11】図10のサブルーチンを示す図である。 【図12】第2の実施形態において、原稿に対してなされる画像補正パラメータの設定の推移を示す図である。 【符号の説明】 【0040】 101 自動原稿送り機構 103 原稿読取装置 200 給紙トレイ 201 読み取り前ローラ 202 読み取り後ローラ 205 プラテンガラス 206 光源 213 CCD 220 給紙ローラ 221 分離ローラ 224(224a) 原稿高さ検出器 21 画像調整パラメータ設定部 L 読取位置 D 原稿
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| 【出願人】 |
【識別番号】303000372 【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月11日(2006.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090446 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 司朗
【識別番号】100072442 【弁理士】 【氏名又は名称】松村 修治
【識別番号】100125597 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 国人
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| 【公開番号】 |
特開2008−48043(P2008−48043A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−220116(P2006−220116) |
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