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【発明の名称】 送信装置および送信プログラム
【発明者】 【氏名】梶川 賢

【氏名】茅野 徹

【氏名】岩崎 泰樹

【要約】 【課題】相手装置がRFIDタグ付き送信シートに対応していない場合であっても、RFIDタグ内のデータを送信シートの記録内容と共に簡便な方法により送信することができる送信装置および送信プログラムを提供する。

【構成】複合機3は、RFIDタグ付きペーパーの記録内容をRFIDタグ付きペーパーに対応していないFAX機8、ユーザ端末装置6または複合機60に送信するとき、ペーパーに記録された情報をスキャナにより読み取り、RFIDタグに記録された情報をRFIDリーダ・ライタにより読み取り、読み取った情報をファクス、インターネットファクス、電子メール等の送信方法のうちユーザが選択した送信方法で送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグ付き送信シートを用いて情報を送信する送信装置において、
前記送信シートに記録された第1の送信情報を読み取る第1の読取部と、
前記RFIDタグに記録された第2の送信情報を読み取る第2の読取部と、
相手装置が前記RFIDタグ付き送信シートに対応していない非対応機の場合における、少なくとも前記第2の送信情報の送信方法を指定する送信方法指定手段と、
前記少なくとも第2の送信情報を前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信する送信制御手段とを備えたことを特徴とする送信装置。
【請求項2】
前記送信方法指定手段は、前記第1および第2の送信情報の送信方法を指定し、
前記送信制御手段は、前記第1および第2の送信情報を前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記送信制御手段は、前記第1の送信情報は、予め定めた所定の送信方法で送信し、前記第2の送信情報は、前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項4】
前記送信方法指定手段は、前記第2の送信情報のうち送信する情報またはページを選択する選択部を備え、
前記送信制御手段は、前記選択部によって選択された前記情報または前記ページを指定された前記送信方法で送信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項5】
前記送信方法指定手段は、前記送信方法として、ファクス、インターネットファクス、電子メールまたはファイル転送を指定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送信装置。
【請求項6】
前記送信方法指定手段は、前記第2の送信情報を送信しない指定も可能であることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項7】
前記送信制御手段は、前記RFIDタグのデータがパスワードを有するとき、前記パスワードの入力に基づいて前記送信方法指定手段によって指定された前記送信方法を実行することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項8】
RFIDタグ付き送信シートを用いて情報を送信する送信方法をコンピュータに実行させるための送信プログラムにおいて、
前記送信シートに記録された第1の送信情報を読み取る第1の読取ステップと、
前記RFIDタグに記録された第2の送信情報を読み取る第2の読取ステップと、
相手装置が前記RFIDタグ付き送信シートに対応していない非対応機の場合における、少なくとも前記第2の送信情報の送信方法を指定する送信方法指定ステップと、
相手装置が前記非対応機の場合は、前記少なくとも第2の送信情報を前記送信方法指定ステップにて送信方法で送信する送信ステップとを含むことを特徴とする送信プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency Identfication)タグ付きシートの記録内容を送信する送信装置および送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ(PC)の普及に伴い、文字や図を紙に記録して得られる視認情報と、PCが扱えるデジタル情報とを一体にして取り扱いたいという要求があり、例えば、RFIDタグ付き印字用紙が提案されている。具体的には、送信元でRFIDタグ付き印字用紙から視認情報と共に読み出したデジタル情報を送信先へ送信し、送信先では受信した視認情報とデジタル情報を受信側のRFIDタグ付き印字用紙へ出力することで送信元の原稿を復元するファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−337426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のファクシミリ装置によると、相手装置がRFIDタグ付き印字用紙に出力する機能を有していない装置の場合には、視認情報は出力できても、デジタル情報を出力できない。この場合、送信者がRFIDタグからデジタル情報を読み出し、それを一旦プリントアウトしてから送信しなければならないため、送信作業が煩わしい。
【0004】
そこで、本発明の目的は、相手装置がRFIDタグ付き送信シートに対応していない場合であっても、RFIDタグ内のデータを送信シートの記録内容と共に簡便な方法により送信することができる送信装置および送信プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、上記目的を達成するため、RFIDタグ付き送信シートを用いて情報を送信する送信装置において、前記送信シートに記録された第1の送信情報を読み取る第1の読取部と、前記RFIDタグに記録された第2の送信情報を読み取る第2の読取部と、相手装置が前記RFIDタグ付き送信シートに対応していない非対応機の場合における、少なくとも前記第2の送信情報の送信方法を指定する送信方法指定手段と、前記少なくとも第2の送信情報を前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信する送信制御手段とを備えたことを特徴とする送信装置を提供する。
【0006】
前記送信方法指定手段は、前記第1および第2の送信情報の送信方法を指定し、前記送信制御手段は、前記第1および第2の送信情報を前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信する構成とすることができる。この構成によれば、第1の送信情報と第2の送信情報とで異なる送信方法を指定することができる。
【0007】
前記送信制御手段は、前記第1の送信情報は、予め定めた所定の送信方法で送信し、前記第2の送信情報は、前記送信方法指定手段によって指定された送信方法で送信する構成とすることができる。この構成により、送信方法の指定の手間を省くことができる。
【0008】
前記送信方法指定手段は、前記第2の送信情報のうち送信する情報またはページを選択する選択部を備え、前記送信制御手段は、前記選択部によって選択された前記情報または前記ページを指定された前記送信方法で送信する構成とすることができる。この構成によれば、必要な情報のみを送信することができる。
【0009】
前記送信方法指定手段は、前記送信方法として、ファクス、インターネットファクス、電子メールまたはファイル転送を指定してもよい。これにより、相手装置の受信性能に対応した送信方法を選択することが可能となる。
【0010】
前記送信方法指定手段は、前記第2の送信情報を送信しない指定も可能としてもよい。
例えば、第2の送信情報に機密情報が含まれている場合は、機密情報の漏洩を防止することができる。
【0011】
前記送信制御手段は、前記RFIDタグのデータがパスワードを有するとき、前記パスワードの入力に基づいて前記送信方法指定手段によって指定された前記送信方法を実行する構成とすることができる。この構成によれば、データが不用意に送信されるのを防止することができる。
【0012】
本発明の第2の態様は、上記目的を達成するため、RFIDタグ付き送信シートを用いて情報を送信する送信方法をコンピュータに実行させるための送信プログラムにおいて、前記送信シートに記録された第1の送信情報を読み取る第1の読取ステップと、前記RFIDタグに記録された第2の送信情報を読み取る第2の読取ステップと、相手装置が前記RFIDタグ付き送信シートに対応していない非対応機の場合における、少なくとも前記第2の送信情報の送信方法を指定する送信方法指定ステップと、前記少なくとも第2の送信情報を前記送信方法指定ステップにて送信方法で送信する送信ステップとを含むことを特徴とする送信プログラムを提供する。
【0013】
上記第1及び第2の態様によれば、相手装置が非対応機の場合は、少なくともRFIDタグの記録内容がユーザが指定した送信方法で送信されるので、RFIDタグから記録内容を読み出し、それをプリントアウトして別途送信する手間を省くことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、相手装置がRFIDタグ付き送信シートに対応していない場合であっても、RFIDタグ内のデータを送信シートの記録内容と共に簡便な方法により送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
[第1の実施の形態]
(通信システムの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信システムを示す。この通信システム1は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク4に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等からなるユーザ端末装置2、及び送信装置としての複合機3と、ネットワーク4にインターネット5を介して接続されたPC等からなるユーザ端末装置6と、複合機3に公衆電話網7を介して接続されたFAX(ファクシミリ)通信専用のFAX機8と、FAX通信の中継網にインターネット5を利用したインターネットファクス(iFAX)に対応した複合機60とを備えて構成されている。
【0016】
(複合機の構成)
図2は、複合機3の構成を示す。この複合機3は、「コピー+プリンタ+ファクシミリ」や「コピー+プリンタ+ファクシミリ+スキャナ」等の機能を有し、筐体を構成している本体10と、本体10内に設けられて指定のサイズ及び紙質の用紙に可視像による印刷を行う印刷部20と、本体10内に設けられて印刷部20に供給される指定の用紙を収納する給紙部30とを備えている。
【0017】
本体10には、RFIDタグ付き送信シートとしてのRFIDタグ付きペーパー9や原稿がセットされる送信トレイ11と、印刷部20により印刷が終了した記録紙を排出する排紙トレイ12と、送信トレイ11からのRFIDタグ付きペーパー9や原稿を光学的に読み取る第1の読取部としてのスキャナ13と、送信トレイ11上のRFIDタグ付きペーパー9に対してデータの書き込み/読み出しを行う第2の読取部としてのRFIDリーダ・ライタ14と、送信トレイ11からのRFIDタグ付きペーパー9や原稿を排出する排紙台15と、給紙部30から印刷部20へ搬送されるRFIDタグ付きペーパー9のRFIDタグにデータを書き込むRFIDライタ16とが設けられている。
【0018】
RFIDタグ付きペーパー9は、外部から電源供給のほかデータの書き込み/読み出しが無線により行われる微小なICチップによるRFIDタグ91と、このRFIDタグ91が所定の位置に設けられた送信シートとしてのペーパー92からなる。
【0019】
RFIDタグ91は、例えば、商品の詳細なスペック、商品の拡大写真、異なる角度から写した写真等の画像データ901やテキストデータ902の書き込み/読み出しが可能な不揮発性のメモリを備えている。また、ペーパー92には、例えば、RFIDタグ91の記録内容に対する概要や外観の一部、送り状に相当する内容等の表記情報93が印刷、手書き等により記載されている。
【0020】
印刷部20は、スキャナ13による読取情報に基づいて光信号を生成する露光部21と、露光部21からの光を所定方向へ反射させるミラー22と、ミラー22からの光に基づいて表面に潜像が形成されるとともに該潜像にトナーによる可視像が形成される感光体ドラム23と、感光体ドラム23上のトナー像を給紙部30からの用紙上に転写する転写部24と、転写されたトナー像を用紙に熱及び加圧力により定着させる定着ローラ25とを備える。
【0021】
給紙部30は、例えば、A4,B4等のサイズの用紙がサイズ毎にセットされる用紙トレイ32A,32Bと、データ書き込み前のRFIDタグ付きペーパー9がセットされるタグ付きペーパートレイ33と、用紙トレイ32A,32B及びタグ付きペーパートレイ33から用紙又はRFIDタグ付きペーパー9を送り出す給紙ローラ34と、この給紙ローラ34によって送り出された用紙又はRFIDタグ付きペーパー9を印刷部20へ搬送する複数の搬送ローラ35とを備える。
【0022】
複合機60は、RFIDタグ付きペーパー9には非対応なため、RFIDリーダ・ライタ14、RFIDライタ16、タグ付きペーパートレイ33等は有しないが、その他は複合機3と同様に構成されている。
【0023】
(複合機の制御系の構成)
図3は、複合機3の制御系を示す。この複合機3は、上記したスキャナ13、RFIDリーダ・ライタ14、RFIDライタ16、印刷部20、及び給紙部30を備えるほか、複合機3の全体を制御するCPU41と、CPU41を周辺構成に接続するバス42と、各種のプログラムが格納されたROM43と、データやプログラムを一時的に記憶するRAM44と、文書データや画像データ、図4A、図4Bに示すようなプログラム等をHD(ハードディスク)に記憶するHDD45と、ネットワーク4に接続されたネットワーク通信部47と、公衆電話網7に接続されたファクス通信部48と、ユーザにより操作される操作表示部50とを備える。
【0024】
なお、CPU41、バス42、ROM43、RAM44、HDD45、ネットワーク通信部47、及びファクス通信部48を含む構成は、送信制御手段を構成している。また、CPU41、バス42、ROM43、RAM44、HDD45、操作表示部50を含む構成は、送信方法指定手段を構成している。
【0025】
ネットワーク通信部47は、ユーザ端末装置2,6との間でメール等の通信を行うほか、複写機60との間でiFAXの通信を行う構成を有する。
【0026】
ファクス通信部48は、スキャナ13で読み取った情報をG3,G4規格等の通信モードに対応したファクスデータに変換してFAX機8へ公衆電話網7を介して送信し、また、FAX機8から送信されたファクスデータを公衆電話網7を介して受信して処理する構成を有する。
【0027】
操作表示部50は、各種の設定/指定の入力結果や通信の状態等を表示する液晶表示器と、液晶表示器に設けられたタッチパネルと、スタートボタン、キャンセルボタン、テンキー、電源ボタン等の各種の機能キー等を有して、ユーザインターフェース(UI)を構成している。
【0028】
(通信システムの動作)
次に、上記構成による通信システム1の動作を場合を分けて説明する。
【0029】
(1)RFIDタグ付きペーパー9への書込み動作
RFIDタグ付きペーパー9にデータを書き込む場合、ユーザは、RFIDタグ付きペーパー9に書き込み、或いは印刷する情報をユーザ端末装置2等で作成し、これを複合機3のHDD45に保存する。次に、ユーザは、情報が書き込まれていないRFIDタグ付きペーパー9をタグ付きペーパートレイ33にセットする。
【0030】
次に、ユーザは、操作表示部50を操作してRFIDタグ付きペーパー9への書き込みを指示する。この指示により、CPU41は、給紙ローラ34及び搬送ローラ35を駆動し、タグ付きペーパートレイ33上のRFIDタグ付きペーパー9を印刷部20へ搬送させる。RFIDタグ付きペーパー9のRFIDタグ91がRFIDライタ16に到達すると、HDD45から読み出された書き込み情報がRFIDライタ16によって、無線によりRFIDタグ91にPDF(Portable Document Format)等のデータ保存形式により書き込まれる。
【0031】
RFIDタグ91に画像データ901及びテキストデータ902の書き込みが終了すると、RFIDタグ付きペーパー9は印刷部20に送られ、印刷部20により表記情報93がRFIDタグ付きペーパー9の表面に印刷される。表記情報93の印刷が終了したRFIDタグ付きペーパー9は、排紙トレイ12へ排出される。
【0032】
(2)複合機3の送信動作
上記のようにペーパー92の表面に表記情報93が印刷され、RFIDタグ91にデータ901,902が書き込み済みのRFIDタグ付きペーパー9による複合機3の送信動作について説明する。
【0033】
図4A及び図4Bは、通信システム1の動作を示す。まず、ユーザは、図4Aに示すように、記載面を下にしてRFIDタグ付きペーパー9を送信トレイ11にセットする(S101)。次に、ユーザは、複合機3の操作表示部50で「RFIDタグ付きペーパーの送信」を選択する(S102)。続いて、ユーザは、複合機3の操作表示部50で「RFIDタグ付きペーパーの非対応機への送信」選択し(S103:YES)、さらに操作表示部50により、FAX、iFAX、メールのいずれの送信方法にするかを選択する(S104)。
【0034】
なお、上記ステップS103において、「RFIDタグ付きペーパーの非対応機への送信」選択しない場合は(S103:NO)、キャンセルボタンを押下した場合は(S131:YES)、後述するステップS109のキャンセル処理へ進み、キャンセルボタンを押下していない場合は(S131:NO)、上記ステップS102に戻る。
【0035】
ユーザは、FAX送信を選択したときは(S105)、操作表示部50により送信先の電話番号を入力し(S110)、iFAX送信を選択したときは(S106)、複合機60のメールアドレスを入力し(S111)、メール送信を選択したときは(S107)、ユーザ端末装置6のメールアドレスを入力する(S112)。また、いずれの送信方法も選択されず、ユーザによりキャンセルボタンが押下された場合(S108:YES)、CPU41はキャンセル処理を実行した後(S109)、処理を終了する。
【0036】
RFIDタグ91およびペーパー92からそれぞれ読み出された情報がFAX送信されると、対応機では、受信データのうちRFIDタグ91への書込みデータがRFIDタグに書き込まれ、ペーパー92への書込みデータがペーパーに書き込まれてRFIDタグ付きペーパー9が復元される。
【0037】
上記ステップS110〜S112の処理が終了すると、CPU41はスキャナ13で読み取ったペーパー92の表記情報93を送信するサイズを選択し(S113)、RFIDタグ91のデータ901,902を送信するサイズを選択する(S114)。なお、ペーパー92の送信サイズのデフォルトは、元のペーパー92のサイズであり、RFIDタグ91のデータを送信する送信サイズのデフォルトは、データ901,902の読み出し時のペーパーサイズである。
【0038】
次に、処理は図4Bに示すステップS115へ移行し、CPU41は、ユーザによるキャンセルボタンの押下の有無を判定する(S115)。ユーザによりキャンセルボタンが押下されれば(S115:YES)、キャンセル処理を実行し(S135)、全ての処理を終了する。また、キャンセルボタンが押下されなければ(S115:NO)、ユーザによるスタートボタンの押下の有無を判定する(S116)。スタートボタンが押下されれば(S116:YES)、RFIDタグ91のデータ901,902をRFIDリーダ・ライタ14で読み取り(S117)、また、スキャナ13によりペーパー92の表記情報93を読み取る(S118)。ここで、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S119)、キャンセルボタンが押下されれば(S119:YES)、キャンセル処理を実行して(S120)処理を終了する。
【0039】
上記ステップS119でキャンセルボタンが押下されなければ(S119:NO)、送信方法がFAXか(S121)、iFAXか(S122)、メールか(S123)に応じて相手装置との接続を実行し、FAX送信(S124)、iFAX送信(S125)、またはメール送信(S126)を実行する。ついで、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S127)、キャンセルボタンが押下されれば(S127:YES)、キャンセル処理(S128)を実行して処理を終了する。また、キャンセルボタンが押下されなければ(S127:NO)、送信の完了を判定する(S129)。送信完了であれば(S129:YES)、送信完了のメッセージを操作表示部50に表示して(S130)処理を終了する。
【0040】
なお、RFIDタグ付きペーパー9ではなく、ペーパーのみからなる通常の送り状や原稿に対する送信は、図4A及び図4Bにおいて、ステップS114、S117の処理をパスしたフローにより実行される。
【0041】
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)RFIDタグ付きペーパー9に対応していない相手装置へRFIDタグ付きペーパー9の内容を送信することができる。
(ロ)RFIDタグ付きペーパー9のRFIDタグ91のデータ部分が読み取られ、送信方法に応じて送信されるため、従来必要であったRFIDタグ91のデータを取り出して別途送信する手間を省くことができる。
【0042】
[第2の実施の形態]
図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態に係る通信システムの処理を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態において、RFIDタグ91の画像データ901及びテキストデータ902を、送信後も消去せずに複合機3に蓄積しておき、必要なときに他の送信先へ送信できるようにしたものであり、その他の処理及び通信システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0043】
図5は、データ蓄積前の処理を示す。まず、第1の実施の形態で説明したステップS101〜S115の処理が実行される(S200)。次に、CPU41は、スタートボタンの押下前にRFIDタグ91のデータ901,902を蓄積するか否かを確認する表示を操作表示部50に表示させる(S201)。ここで、CPU41は、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S202)、キャンセルボタンが押下されれば(S202;YES)、キャンセル処理を実行し(S210)、処理を終了する。また、キャンセルボタンが押下されなければ(S202:NO)、CPU41はデータ蓄積をするか否かを判定し(S203A,S203B)、蓄積を実行する場合には(S203A:NO,S203B:YES)、「蓄積ボックスNo.」の選択画面を操作表示部50に表示する(S204)。この表示を見たユーザは、操作表示部50のタッチパネルにより「蓄積ボックスNo.」を入力する。
【0044】
上記ステップS204の処理の後、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S205)、キャンセルボタンが押下されれば(S205:YES)、CPU41はキャンセル処理を実行し(S211)、処理を終了する。キャンセルボタンが押下されなければ(S205:NO)、「蓄積ボックスNo.」の選択の有無を判定し(S206)、「蓄積ボックスNo.」を選択後(S206:YES)、ステップS116〜S129の処理を実行する(S207)。ついで、CPU41は、RFIDタグ91のデータ901,902をHDD45の指定の「蓄積ボックスNo.」に格納する(S208)。次に、CPU41は、処理完了のメッセージを操作表示部50に表示し(S209)、蓄積処理を終了する。
【0045】
図6は、図5の様にして蓄積したデータの蓄積後の処理を示す。まず、ユーザは、操作表示部50を操作して「ICタグ付きペーパーの送信」を選択する(S301)。この操作に対し、CPU41は、操作表示部50に「RFIDタグ付きペーパーの読み取り」及び「蓄積データの送信」のメッセージを表示する(S302)。この表示を見たユーザはタッチパネルにより「蓄積データの送信」を選択し、更に、「蓄積ボックスNo.」を選択する(S303)。なお、暗証番号が設定されている場合には、暗証番号を入力する。また、ユーザは操作表示部50により、FAX、iFAX、またはメールの1つを送信方法として選択する(S304)。
【0046】
上記ステップS304の処理の後、CPU41は、第1の実施の形態で説明したステップS110〜S129の処理を実行する(S305)。次に、CPU41は、蓄積データの消去の有無をユーザに確認させるための画面を操作表示部50に表示する(S306)。この表示により、ユーザは、必要に応じて消去を指示することができる。次に、CPU41は蓄積データ消去の指示の有無を判定し(S307)、ユーザにより消去が選択された場合には(S307:YES)、HDD45の蓄積データを消去する(S308)。そして、処理完了のメッセージを操作表示部50に表示して(309)処理を終了する。また、蓄積データの消去の指示が無かった場合(S307:NO)、処理を終了する。
【0047】
上述した第2の実施の形態によれば、RFIDタグ付きペーパー9のRFIDタグ91から読み取ったデータ901,902を、1回目の送信完了時点ではユーザの指示に応じて消去せずに蓄積しておき、この蓄積データを第三者等への送信に用いることができる。このため、再送信する場合の作業が簡単になる。
【0048】
[第3の実施の形態]
図7A及び図7Bは、本発明の第3の実施の形態に係る通信システムの処理を示す。本実施の形態は、FAX送信中に相手装置がRFIDタグ付きペーパー9に非対応であることが判明したとき、第1の実施の形態のFAX送信方法に自動的に切り替えるようにしたものであり、その他の処理及び通信システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0049】
まず、ユーザは、記載面を下にしてRFIDタグ付きペーパー9を送信トレイ11にセットする(S101)。次に、相手装置がRFIDタグ付きペーパーに非対応であるとき、CPU41は、「通常のFAX送信に自動切換え」を選択する(S401)。
【0050】
次に、ユーザは、操作表示部50を操作して、「RFIDタグ付きペーパーのFAX送信」を選択する(S402)。ここで、CPU41はキャンセルボタンの押下の有無を判定し(S403)、キャンセルボタンが押下されれば(S403:YES)、キャンセル処理を実行し(S411)、処理を終了する。キャンセルボタンが押されなければ(S403:NO)、スタートボタンが押下されたか否かを判定する(S404)。スタートボタンが押下されれば(S404:YES)、RFIDタグ91のデータ901,902の読み取り(S405)、及びペーパー92の表記情報93の読み取り(S406)を順次実行する。
【0051】
次に、処理は図7BのステップS407に移行し、CPU41は、公衆電話網7を介して相手装置と交信する(S407)。相手装置がFAX機8であれば、RFIDタグ付きペーパー9に非対応であることが判明するので(S408)、一般のFAX送信に切り替え(S409)、送信を開始する(S410)。更に、CPU41は、図4Bで説明したステップS127〜S130の処理を実行し、全ての処理を終了する。
【0052】
上述した第3の実施の形態によれば、FAX送信中に相手装置がRFIDタグ付きペーパー9に非対応であることが判明したとき、第1の実施の形態のFAX送信方法に自動的に切り替えられるため、送信のやり直しをする必要がなく、送信作業の煩わしさを解消することができる。
【0053】
なお、第3の実施の形態において、上記ステップS409、S410の処理においては、ペーパー92の表記情報93とRFIDタグ91のデータ901,902をまとめて送付しているが、ユーザの設定により、以下のようにすることも可能である。
(i)設定によりペーパー92の表記情報93のみを送付する。
(ii)RFIDタグ9のデータ901,902を蓄積し、送付したい部分のみを選択できるようにし、その選択部分のみを送付する。
(iii)受信側がRFIDタグ付きペーパー9に非対応の場合、予め入力されたメールアドレスへ転送する。
【0054】
[第4の実施の形態]
図8A及び図8Bは、本発明の第4の実施の形態に係る通信システムの処理を示す。本実施の形態は、RFIDタグ91のデータにパスワードが有る場合の処理であり、その他の処理及び通信システム1のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0055】
まず、ユーザは、操作表示部50のタッチパネルを操作して、「RFIDタグ付きペーパーのパスワード入力」を選択する(S501)。この操作に対してCPU41は、操作表示部50にパスワード入力画面を表示させる(S502)。この表示に従って、ユーザはパスワードを入力する。次に、CPU41は、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S503)、キャンセルボタンが押下されれば(S503:YES)、キャンセル処理を実行し(S517)、処理を終了する。また、キャンセルボタンが押下されなければ(S503:NO)、CPU41は、パスワード入力の有無を判定する(S504)。
【0056】
次に、ユーザは、RFIDタグ付きペーパー9を送信トレイ11にセットする(S505)。次に、CPU41は、図4AのステップS101〜S116の処理を実行する(S506)。その後、キャンセルボタンの押下の有無を判定し(S507)、キャンセルボタンが押下されれば(S507:YES)、キャンセル処理を実行し(S518)、処理を終了する。また、キャンセルボタンが押下されなければ(S507:NO)、CPU41は、スタートボタンの押下の有無を判定し(S508)、スタートボタンが押下されれば(S508:YES)、処理を図8BのステップS509に進める。
【0057】
ステップS509では、CPU41がRFIDリーダ・ライタ14を動作させてRFIDタグ91のデータ901,902の読み取りを行う(S509)。次に、CPU41は、パスワードが一致するか否かを判定し(S510)、一致する場合は(S510:YES)、スキャナ13によりペーパー92の表記情報93の読み取りを行う(S511)。その後、CPU41は、ステップS119〜S130の処理を実行し(S512)、処理を終了する。
【0058】
また、上記ステップS510でパスワードの不一致が判定された場合(S510:NO)、CPU41は、不一致のメッセージと、パスワードの入力を促すパスワード入力画面を操作表示部50に表示する(S513)。これに応じて、ユーザがパスワードを入力すると、CPU41はパスワードが一致するか否かを判定する(S514)。パスワードが一致した場合は(S514:YES)、ステップS511以降の処理を実行し、不一致の場合は(S514:NO)、不一致の判定が3回発生したか否かを判定する(S515)。不一致の判定が3回出た場合(S515:YES)、キャンセル処理を実行し(S516)、全ての処理を終了する。なお、ステップS515における判定回数は、3回に限定されるものではなく、任意の回数にすることができる。
【0059】
上述した第4の実施の形態によれば、RFIDタグ91のデータ901,902にパスワードがある場合、ユーザからのパスワード入力を受け付けることで、読み取り及び送信処理が実行されるため、データが不用意に送信されるのを防止することができる。
【0060】
なお、第4の実施の形態において、RFIDタグ付きペーパー9のRFIDタグ91のデータ901,902とペーパー92の表記情報93を読み取り、これらを送信したい順序に並べ変えて送信することも可能である。例えば、RFIDタグ91のデータ901,902が複数のページからなるとき、先に見てほしいページを最初に送信するなどのケースがある。
【0061】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
【0062】
例えば、上記各実施の形態では、本発明を複合機に適用した場合について説明したが、ファクシミリ専用装置等にも適用することができる。
【0063】
また、上記各実施の形態では、RFIDタグ付きペーパー9から情報を読み取るとき、RFIDタグ付きペーパー9を送信トレイ11にセットしたが、プラテン上に載置してもよい。
【0064】
また、上記各実施の形態では、相手装置が対応機か非対応機かを複合機のCPUが判断したが、ユーザが判断し、その結果を入力させ、CPUがその入力に応じて送信制御を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通信システムを示す構成図である。
【図2】図1の複合機の構成を示す構成図である。
【図3】複合機の制御系を示すブロック図である。
【図4A】第1の実施の形態に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図4B】図4Aの処理に続くフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る通信システムにおけるデータ蓄積前の処理を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態におけるデータ蓄積後の処理を示すフローチャートである。
【図7A】本発明の第3の実施の形態に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図7B】図7Aの処理に続くフローチャートである。
【図8A】本発明の第4の実施の形態に係る通信システムの処理を示すフローチャートである。
【図8B】図8Aの処理に続くフローチャートである。
【符号の説明】
【0066】
1 通信システム
2 ユーザ端末装置
3 複合機
4 ネットワーク
5 インターネット
6 ユーザ端末装置
7 公衆電話網
8 FAX機
9 RFIDタグ付きペーパー
10 本体
11 送信トレイ
12 排紙トレイ
13 スキャナ
14 RFIDリーダ・ライタ
15 排紙台
16 RFIDライタ
20 印刷部
21 露光部
22 ミラー
23 感光体ドラム
24 転写部
25 定着ローラ
30 給紙部
32A,32B 用紙トレイ
33 タグ付きペーパートレイ
34 給紙ローラ
35 搬送ローラ
41 CPU
42 バス
43 ROM
44 RAM
45 HDD
47 ネットワーク通信部
48 ファクス通信部
50 操作表示部
60 複合機
91 RFIDタグ
92 ペーパー
93 表記情報
901 画像データ
902 テキストデータ
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年8月10日(2006.8.10)
【代理人】 【識別番号】100071526
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 忠雄

【識別番号】100124246
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 和光


【公開番号】 特開2008−47966(P2008−47966A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−218815(P2006−218815)