| 【発明の名称】 |
デジタルスキャン制御方法及びシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】キリ ビー アマラクーン
【氏名】シリル ジー エドマンズ
【氏名】ロジャー エル トリプレット
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| 【要約】 |
【課題】デジタルスキャンユニットのスキャン速度の精度を向上させる。
【構成】画像センシングユニット28の1個の光サイト(赤:R)が対象としている位置の画素が、文書上のオブジェクト21の黒と地の白の境であるエッジであるかを判定する。また、別の1個の光サイト(青:B)についても、エッジについての判定をおこなう。このエッジが判定された時刻の差(経過時間)に基づき瞬時文書速度を求め、この速度と、そのときのスキャンユニットの動作に応じて規定された文書速度とを比較する。比較結果に基づき、スキャンユニットの速度を調整する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像処理ユニットに関連したデジタルスキャンユニットの速度を制御する方法であって、 画像センシングユニットを介してリアルタイムで文書のカラースキャンを獲得するステップと、 前記カラースキャンにおける所与の画素が、白かどうか、オブジェクトの上にあるか又はエッジの上にあるかを決定するステップと、 前記所与の画素がエッジ上にある場合、前記エッジを等価時間内に計算するステップと、 2つの色の間の経過時間を決定するステップと、 瞬時文書速度を計算するステップと、 前記瞬時文書速度を所定の文書速度と比較するステップと、 前記デジタルスキャンユニットの速度を、動き制御システムを介して、前記瞬時文書速度と前記所定の文書速度との間の差に基づいて調整するステップと、 を包含する、方法。 【請求項2】 前記画像センシングユニットが全幅アレイを備えている、請求項1に記載の方法。 【請求項3】 画像処理ユニットと、 動き制御システムと、 デジタルスキャナと、 を備えており、前記デジタルスキャナは、 画像センシングユニットを介してリアルタイムで文書のカラースキャンを獲得し、 前記カラースキャンにおける所与の画素が、白かどうか、オブジェクトの上にあるか又はエッジの上にあるかを決定し、 前記所与の画素がエッジ上にある場合、前記エッジを等価時間内に計算し、 2つの色の間の経過時間を決定し、 瞬時文書速度を計算し、 前記瞬時文書速度を所定の文書速度と比較し、 前記デジタルスキャナの速度を、動き制御システムを介して、前記瞬時文書速度と前記所定の文書速度との間の差に基づいて調整する、 ように動作する、画像処理システム。 【請求項4】 前記画像センシングユニットが全幅アレイを備えている、請求項3に記載のシステム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この例示的な実施形態は、文書処理のための方法及びシステムに関している。より具体的には、この例示的な実施形態は、デジタルスキャン速度制御方法及びシステムに関している。 【背景技術】 【0002】 デジタルコピー機は広く知られている。伝統的な「アナログ」コピー機が実質的に、コピーされることが望まれている画像の写真を直接に撮る一方で、デジタルコピー機では、入力シート上のオリジナル画像がデジタルデータとして記録され、そのデジタルデータが、オリジナル画像のコピーであるプリントを生成するために使用される。オリジナル画像は、電荷結合素子(CCD)におけるような光センサのアレイによって典型的に記録され、印刷ステップは典型的には、身近な「インクジェット」技術によって、又は電子写真装置におけるデジタル「レーザプリンタ」レンダリングによって、実行される。 【0003】 オリジナル画像の記録と結果として得られるプリントの出力との間において、画像データは、デジタル画像処理を経るように、数多くの方法にて処理され且つ操作されることができる。これらの方法の中での主なものは、画像が最終的にレンダリングされるプリントシートに関する画像の配置の変更であり、画像の配置は、電子写真プリンタで光受容体の上に潜像を生成するスキャンレーザにおけるスキャン開始制御、あるいはインクジェット装置における移動しているプリントヘッドの正確な制御のような、ハードウエアに関連した要因の考慮を伴う。記録と印刷との間の画像データの処理の他の局面は、画像の倍率に関している。 【0004】 理想的には、基本的な場合に、デジタルコピー機によって出力されるコピーが、特にプリントシートのエッジに対する画像の配置、並びに原本に対するプリントされた画像の倍率という局面において、オリジナル画像と可能な限り同様であることが望ましい。従来のデジタル再生装置では、文書又は画像はデジタルスキャナによってスキャンされ、これが、文書から反射された光を、文書の所定の領域(又は画素)からの光強度を表す電荷に変換する。画像データの画素は、画像処理システムによって処理され、このシステムが画像データの画素を信号に変換し、変換された信号が、スキャンされた画像を再生するためにデジタル再生機械によって使用されることができる。言い換えると、画像処理システムは、文書から反射された光から記録媒体上のマークまでの間の移行機能を提供する。 【0005】 画像センサアレイは、典型的には光センサのリニアアレイを備えており、これが画像担持文書をラスタスキャンして、各々の光センサによって見られた微視的な画像領域を画像信号電荷に変換する。積算期間に引き続いて、画像信号電荷は増幅されて、連続的に駆動されるマルチプレクシング・トランジスタを通じて、共通出力線又はバスにアナログビデオ信号として転送される。 【0006】 高性能画像センサアレイとして、一つの設計は、スキャンされているページの幅に匹敵する幅の光センサのアレイを含み、一般的に縮小光学系を使用することなく1対1のイメージングを可能にする。しかし、そのような「全幅」アレイを提供するためには、多数の光センサを設けるために、比較的大きなシリコン構造が使用されなければならない。そのような大きなアレイを生成するための好適な技法は、各々のチップがその上に小さなリニアアレイを規定しているいくつかの突き合わされたシリコンチップを位置合わせすることである。例えば、一つの設計では、アレイは端と端とが突き合わされた20個までのシリコンチップを備えており、各チップは、1インチ当たり600個の間隔で配置された372個のアクティブな光センサを有している。 【0007】 【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0265625号明細書 【特許文献2】米国特許出願公開第2005/0275860号明細書 【特許文献3】米国特許第6975949号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 再生機械の性能の一つの尺度は、コピーが原本にどれだけ良く合致しているかである。定速度文書トランスポート又はプラテンスキャン装置を使用している入力イメージングターミナルに関して、スキャン速度は、高品質画像再生のために重要である。しかし、多くの現存する機器は、画質の欠陥を引き起こす速度誤差を生じさせ得る。これは、紙に対するイメージングセンサの速さを保証することができないからである。 【0009】 したがって、デジタルスキャナに関連した動作の質の問題を検出し且つ補正するシステム及び方法を利用することが望まれている。 【課題を解決するための手段】 【0010】 例示的な実施形態のある局面によれば、画像処理ユニットに関連したデジタルスキャンユニットの速度を制御する方法が提供される。この方法は、画像センシングユニットを介してリアルタイムで文書のカラースキャンを獲得するステップと、前記カラースキャンにおける所与の画素が白かどうか、オブジェクトの上にあるか又はまたはエッジの上にあるかを決定するステップと、前記所与の画素がエッジ上にある場合、前記エッジを等価時間内に計算するステップと、2つの色の間の経過時間を決定するステップと、瞬時文書速度を計算するステップと、前記瞬時文書速度を所定の文書速度と比較するステップと、前記デジタルスキャンユニットの速度を、前記瞬時文書速度と前記所定の文書速度との間の差に基づいて調整するステップと、を包含する。 【0011】 例示的な実施形態の他の局面によれば、画像処理システムもまた提供される。このシステムは、画像処理ユニットと、動き制御システムと、デジタルスキャナと、を備えており、前記デジタルスキャナは、画像センシングユニットを介してリアルタイムで文書のカラースキャンを獲得し、前記カラースキャンにおける所与の画素が白かどうか、オブジェクトの上にあるか又はエッジの上にあるかを決定し、前記所与の画素がエッジ上にある場合、前記エッジを等価時間内に計算し、2つの色の間の経過時間を決定し、瞬時文書速度を計算し、前記瞬時文書速度を所定の文書速度と比較し、前記デジタルスキャナの速度を、前記動き制御システムを介して、前記瞬時文書速度と前記所定の文書速度との間の差に基づいて調整するように動作する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 例示的な実施形態の一般的な理解のために、図面が参照される。図面において、同様の参照番号が、全体を通じて同一の要素を指すために使用されている。例示的な実施形態を記述するにあたって、以下の用語が明細書で使用される。 【0013】 「画像」は、物理的な光のパターンである。カラー画像を「レンダリングする」又は「印刷する」とは、少なくとも2つの、及び好適には3つ又はそれ以上の着色料(例えば、インク、トナー、顔料など)で基材をマークして、着色料の視覚的な合成からフルカラー画像を形成することである。 【0014】 「画素」は、画像が所与のシステムにおいて分割される最小のセグメントである。各々の画素値は、画像の「二値化形態」における1ビット、画像の「グレースケール形態」におけるグレースケール値、又は画像の「色座標形態」における色空間座標のセットであり、二値化形態、グレースケール形態、及び色座標形態は、各々が画像を規定する二次元アレイである。 【0015】 「白」という用語は、ここでは、それが視覚的に白であるかどうかに関わらず、文書シートすなわち基材からの信号を記述するために使用される。例として、シートは、クリーム色又は他の名前の付いた色であっても良い。しかし、「白」は、そのシートの素の領域からのセンシングとして任意の信号を記述するために使用される。 【0016】 ここで使用される「画像再生装置」又は「プリンタ」という用語は、様々なプリンタ、スキャナ、コピー機、あるいは多機能機械又はシステム、電子写真、インクジェット、固形インク、リソグラフ、電気写真、又はその他のものを幅広く指している。「シート」という用語は、ここでは、紙、プラスチック、又は画像のためのその他の適切な物理的な基材の通常はフィルム状の物理的なシートを指し、これは、あらかじめカットされるか又はウエブ状で供給される。 【0017】 ここで図面を参照すると、図1は、例示的な実施形態に従った方法を具現化し且つ装置を備えている画像再生装置2を、ダイアグラム的に描いている。例示的な実施形態に従って形成されたデジタル画像処理装置2は、デジタル画像処理及びその他の電子的計算動作を実行するための画像処理ユニット(IPU)4を備えている。IPU4はデジタル画像スキャナ6に動作可能に結合されており、デジタル画像スキャナ6は、当該技術でよく理解されているように、画像を入力として受領して、その画像を現すデジタル画像データを導出する。ここで使用されている「スキャナ」という用語は、画像データを受領してそこからデジタル画像データを導出する全ての装置を指すことが企図されている。スキャナの例は、印刷された画像を入力として受領する文書スキャナ、及び光学的な画像を入力として受領するデジタルカメラを含む。IPU4は、スキャナ6からデジタル画像データを入力として受け取る。 【0018】 IPU4はまた、IPU4からデジタル画像データを受け取る一つ又はそれ以上の出力装置8にも、動作可能に結合されている。画像出力装置8は、デジタル画像データを後の検索のために記憶するデジタルデータストレジ装置(例えば、CD−ROM、磁気媒体、又はその他のストレジ媒体)、デジタル画像データに基づいて視覚的画像を生成するビデオディスプレイターミナル、及び/又はデジタル画像データに基づいて「ハードコピー」印刷された画像を生成するプリンタを含む。 【0019】 ここで描かれているように、IPU4は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、及び/又はインターネットのようなグローバルコンピュータネットワークのようなコンピュータネットワーク10に、オプション的に接続される。そのため、IPU4は、それが接続された任意の一つのまたは複数のネットワークへデジタル画像信号を送り、且つそこからデジタル画像信号を受領することができる。 【0020】 IPU4はまた、デジタル画像データベース入力装置12にも動作可能に接続されている。デジタル画像データベース入力装置12は、単純な固定された磁気ディスクドライブ、及び/又は取り外し可能な磁気ディスク、光学的ストレジ媒体を受領する光学媒体リーダ(例えば、CD−ROM入力装置)、及び/又は、デジタル画像ストレジ媒体を含み及び/又はそれを受領し且つ読み取るように適合された任意の他の適切なデジタル画像データストレジ装置であることができる。 【0021】 図1の装置はさらに、IPU4に動作可能に結合されたユーザインターフェース(UI)14を備える。UI14が任意の適切な入力/出力装置を備えており、ユーザによって、画像処理ユニットから情報を受領し且つそこに情報を入力するために使用される。適切なユーザインターフェース装置は、キーボード/キーパッド、機械的なボタン/スイッチ、グラフィックユーザインターフェースを有するビデオディスプレイターミナル、ジョイスティック又はマウスのようなポインティング装置、ボイスコマンド入力装置、タッチスクリーン、及び/又は、それによってユーザがIPU4から情報を受領し且つそこに情報を入力することが出来る任意の他の適切な入力/出力装置を含む。 【0022】 当業者は、UI14及び出力装置(複数及び単数)8に関係して、多少のオーバーラップが存在することが可能であることを認識するであろう。例えば、ビデオディスプレイターミナル又は出力装置8のスクリーンはまた、UI14の一部であって且つユーザに対して視覚的情報を提供することができる。 【0023】 開示されたデジタルスキャナ6は、一つ又はそれ以上の従来の動き制御システム16の適切な動作によって、動作され且つ制御されても良い。数多くの従来の特許及び商業製品によって教示されているように、そのような制御機能及びロジックを従来の又は汎用マイクロプロセッサに対するソフトウエア指令を用いてプログラムし且つ実行することが、良く知られている。そのようなプログラミング又はソフトウエアはもちろん、特定の機能、ソフトウエアのタイプ、及び使用されているマイクロプロセッサ又はその他のコンピュータシステムに依存して変わり得るが、ここに提供されているか、ここで参照された従来の特許及びアプリケーションにおける機能的な記述、及び/又は従来のものである機能の従来の知識に対して、ソフトウエア又はコンピュータ技術における一般的な知識と共に、利用可能であるか、あるいはそこからの過度の実験無しに容易にプログラム可能である。あるいは、開示された制御システム又は方法は、標準ロジック回路又は単一チップVLSI設計を使用して、部分的に又は完全に、ハードウエアにて具現化されても良い。 【0024】 当業者はまた、図1に従がって形成された装置が、IPU4を含んで、幅広く様々な既知のシステムによって提供されることができることを認識するであろう。例えば、図1の装置2は、電子写真又は電子光学写真デジタル画像再生装置(すなわちデジタルコピー機)によって提供されることができる。 【0025】 図2はデジタルスキャンユニット(又は「スキャナ」)6を描いており、例示的な実施形態に関してその必須の要素を示している。特に、光源18が、スキャンされるべきハードコピーオリジナル文書20を照明するために使用される。プラテンタイプのスキャンの場合では、文書20は通常はガラスのプラテン22の上に置かれ、これが文書20をスキャン目的のために支持する。文書20は、オペレータによってガラスのプラテン22の上に置かれても良い。あるいは、スキャンユニット6はフィーダつまり文書ハンドラ24を含んでもよく、これが文書20をガラス22の上に置く。そのようなフィーダ24の一例は米国特許第5,430,536号に示されており、これは参照によって全体としてここに援用される。 【0026】 ガラスのプラテン22及び文書20の上には、バックドロップ部(又はプラテンカバー)26が置かれて、迷光がスキャン領域から出て、入力文書がそこから区別されることができる背景を提供することを妨げる。バックドロップ部26は、文書ハンドラ24の一部であっても良い。バックドロップ部26は、文書がスキャンステーションに存在するか又は存在しないときに、画像センシングユニット28によってスキャンされることができる表面(単数又は複数)である。文書20から反射された光はレンズサブシステム(図4及び図5に36として示されている)を通過して、反射光は、電荷結合素子(CCD)アレイ又は全幅アレイのような画像センシングユニット28の上に入射する。 【0027】 CCD又は全幅アレイは、典型的には、光サイトの一つ又はそれ以上のリニアアレイを備えており、各々のリニアアレイは一つ又はそれ以上の色を感じ得る。カラー画像獲得装置では、光サイトのリニアアレイは、スキャンされた文書を表すカラー画像に変換される電気信号を作り出すために使用される。しかし、白黒スキャナでは、一般的に、光サイトの一つのリニアアレイのみが使用されて、スキャンされた文書の画像を現す白黒画像データに変換される電気信号を作り出す。画像センシングユニット28と文書20は、相対的に移動することにより、文書全体の情報を画像データに変換する。この相対移動速度は、文書を実際に送ってスキャンを行う場合には文書の搬送速度であり、画像センシングユニット28を移動させる場合には、ユニットの移動速度である。ここでは、いずれの場合でも、前記の相対移動速度を文書速度と記す。画像センシングユニット28は、電荷結合素子(CCD)アレイ又は全幅アレイ(又はイメージングバー)を含む任意のタイプの電子センサであることができる。 【0028】 全幅アレイの例は、ドキュメントセンター255DC製品又はドキュメントセンターカラーシリーズ50製品のような様々な良く知られたゼロックス社の商業製品(白黒イメージングのために代わりに使用されるものを含む)の様々な文書スキャンシステムにて使用されるものを含む。画像センシングユニット16にて使用されることができる全幅アレイの例は、例えば、米国特許第5,473,513号、第5,748,344号、第5,552,828号、第5,691,760号、第5,031,032号、第5,545,913号、第5,604,362号、及び第6,621,576号に開示されている。図3に示されているように、そのような全幅アレイは、典型的にはすでに、赤、緑、及び青のような少なくとも3つの異なるカラーフィルタ、密接した光センサ素子(光サイト)の重なった3列(30、32、及び34)と共に提供されて、スキャンされている文書画像のカラーに対応する電気的出力信号を提供する。赤の列30と青の列34との間の距離は、文字「D」によって表されている。そのようなイメージングバーは、典型的には、多くの個別のイメージングチップを一緒にエッジを突き合わせることによって形成され、各々がそのような複数の小さく且つ密接に配置された光サイトを有している。一般的に、アセンブリされたイメージングバーにおけるように、各々のそのようなチップの上にはそのような光サイトが3列あり、それぞれ赤、緑、及び青のための前記の一体化フィルタと共にある。 【0029】 例えば、米国特許第6,621,576号に示されているように、標準の文書イメージングバーは複数の個別チップから構成されても良く、各々は複数の非常に小さく且つ密接に配置された光サイトを有している。各々のそのようなチップは、長さ約16mmであり得る。現在の文書スキャナは、典型的には、人間の視覚システムを近似するRGB座標に関して色を感知する。通常は、スキャナの特徴付け(キャラクタライゼーション)が、スキャンされたRGB値(スキャナ出力信号)を色彩(すなわち視覚)信号に変換するために必要とされる。これより、各々のそのようなチップは、典型的には、それぞれ赤、緑、及び青のための一体化カラーフィルタと共に製造された3列のそのような光サイトを有する。前記米国特許第6,621,576号に記述された分光フォトメータは、そのようなチップを光検出器として使用している。各々の前記チップは、x方向に400SPI及びy方向に600SPIの解像度で読み取ることができ、セル間ピッチ63.5マイクロメータで248個の光感受性セルを提供する。セルは、ビルトイン集積ハードウエアを含み、光が生成した電子を蓄積して信号を増幅する。そのような光サイト又はフォトセルの追加の列(単数又は複数)が、白色光又は他のセンシングのために、これらのチップに加えられても良い。データは、ターゲットの光源が引き続いて照射されるときにはいつでも、これらのイメージバーセル(フォトセル)から収集される。フォトセル出力はそれから、ここで参照された特許又はアプリケーションに記述されたもののようなスペクトル再生アルゴリズムを使用して処理されて、反射スペクトル信号を作り出す。測定された画素はこれより、装置に依存しない品質であることができ、これより、様々な媒体、インク、又はトナーに対して使用されることができる。 【0030】 ここで、図3及び図4に示されているように、最初と最後(すなわち、この例においては赤及び青の光信号)を使用して、文書が画像センシングユニット28の上を通過するときに文書上の黒白移行の経過時間を計算することができる。これに関して、瞬時文書速度が、赤及び青の光サイトの間の距離を取り、その距離を経過時間で割ることによって決定され得る。また、最初と最後の光サイトに限らず、2個光サイトの信号間の経過時間を計算しても良い。 【0031】 瞬時文書速度を決定するために利用可能な時間は、スキャン速度に依存する。例えば、いくつかのシステムでは、120ppmの文書速度は毎秒540ミリメートルである。それゆえ、赤の列から青の列までの黒白移行のために取られた時間は、194ナノ秒になる。これは、十分にデジタルスキャナ6の検出能力の範囲内である。この値から測定された値(すなわち瞬時文書速度)までのずれが、紙の速度誤差である。 【0032】 図4は、時刻ゼロでアレイから赤の信号を獲得する画像センシングユニット28を示す。この例では、プラテンガラス22の上のハードコピーオリジナル文書20は、基材の白と印刷されたオブジェクト21の黒との間のエッジを有する。照明システム18が文書20への照明を提供し、光学的イメージングシステム36は、画像センシングユニット28の上にオブジェクト21の実像(実体のない像)38を作る。スキャンシステム6が図4に示された状態になったとき、すなわち白と黒の間のエッジの実像38が、画像センシングユニット28の赤センサ(R)の直上の位置に形成されたとき、赤センサ(R)に、これが検知される。このスキャンモーションの時間シーケンスプロファイルが、赤センサ(R)に対して図6に示されている。 【0033】 図5は、所与の時刻に青の信号を受け取る画像センシングユニット28を示している。図4と同様に、照明システム18は文書20に照明を提供し、光学的イメージングシステム36は、オブジェクト21の実像38を画像センシングユニット28の上に作り出す。スキャンシステム6が、オブジェクト21が移動して、図4から図5に示された状態に移行したとき、すなわち白と黒のエッジの実像38が青センサ(B)の直上に形成されたとき、青センサ(B)にこれが検知される。このスキャンモーションの時間シーケンスプロファイルが、青センサ(B)に対して図6に示されている。 【0034】 これより、図6は、赤の光サイト信号と青の光サイト信号との間の経過時間を示す。「A」という文字は、オブジェクト21が図4に示される位置にある瞬間を示し、「B」という文字は、オブジェクト21が図5に示される位置にある瞬間を示す。前述のように、瞬時文書速度は、赤の光サイトと青の光サイトとの間の距離を経過時間で割ったものに等しくなる。 【0035】 デジタルスキャン制御方法の例示的な実施形態は、図7に示されている。最初に、印刷された画像又は文書20のカラースキャンが、デジタルスキャンシステム6によってリアルタイムに獲得される(100)。このステップ(100)は、典型的には、ユーザが印刷された画像20の複製を作りたいと考えている場合に、ユーザによる印刷された画像20のスキャナ6への入力に関連して実行される。それから、所与の画素に対して、それが白であるかどうか、オブジェクトの上にあるか、又はエッジの上にあるかに関して、決定が行われる(102)。それがエッジより中に入ったオブジェクトの上にあるか又は白であるなら、そのときには画素は無視される(104)。しかし、それがエッジ上にあれば、そのときには、各々の色チャンネル(赤、緑、及び青)に対してエッジ移行が生じた正確な時間の計算が行われる(106)。次に、赤及び青の信号の間の時間差が決定される(108)。赤及び青の信号の間の時間差がそれから使用されて、青の信号が期待される公称(ノミナル)時間の前であるか又は遅れているかが決定される(110)。すなわち、瞬時文書速度が計算される。青の信号が「先」であれば、そのときには、スキャン速度は、動き制御システム16を介して低減され得る(112)。しかし、青の信号が「後」であれば、そのときには、スキャン速度は制御システム16を介して増加され得る(114)。もちろん、このプロセスが、デジタルスキャナ6の適当な速度を維持するために、必要なだけ繰り返され得ることが理解されるべきである。公称時間は、そのときのシステムの動作に応じて既定される文書速度に対応して、あらかじめ定められている。 【0036】 動き制御システム16は、一般的には、図2におけるトランスポートシステム24の速度を制御するためにモータ及び駆動エレクトロニクスを含む。これは、文書ハンドラバージョンを記述する。プラテンスキャナバージョンに対しては、動き制御システム16は、モータと、イメージングモジュールを動かすための機構とを含み、イメージングモジュールは照明システム18、光学的イメージングシステム36、及び画像センシングユニット18からなる。 【0037】 あるいは、赤と青との間のグレーレベル差を使用し、例えばデータベース12に記憶されたルックアップテーブルを通じて動き制御システム16を制御することも可能であり得る。これは、実際の時間差をリアルタイムで計算することなく、完全制御を可能にする。これは、前もって計算されて、ルックアップテーブルにロードされている。 【0038】 これより、カラー(複数列)全幅アレイセンサからの信号を使用して、定速度トランスポート又はプラテン文書スキャナにおける動きの質の問題を検出し且つ補正する。この概念はイメージングセンサの特有の配置に現れており、3列又は4列の光サイトがスロースキャン方向に配置されている。例えば、赤のセンサ列の画像のエッジの到着時刻が、青のセンサ列でのわずかに遅れた到着時刻と比較され、その差が速度をもたらす。速度はそれから、トランスポートの制御のためにフィードバックされる。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】例示的な実施形態に従って形成されたデジタル画像処理装置をダイアグラム的に描いた図である。 【図2】デジタルスキャンユニットの構成要素を描いた図である。 【図3】全幅アレイセンサの一部の平面図である。 【図4】イメージングシステムの模式的な側面図であり、印刷されたシートをスキャンし、エッジが赤のセンサの上に光学的に位置した瞬間に赤の信号を獲得することを示している図である。 【図5】イメージングシステムの模式的な側面図であり、印刷されたシートをスキャンし、エッジが青のセンサの上に光学的に位置した瞬間に青の信号を獲得することを示している図である。 【図6】赤の信号と青の信号との間の経過時間を示すチャートである。 【図7】スキャン速度調節方法の例示的な実施形態を描いたフローチャートである。 【符号の説明】 【0040】 18 光源、20 文書、22 プラテンガラス、28 画像センシングユニット、36 光学イメージングシステム、38 実像。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596170170 【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション 【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
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| 【出願日】 |
平成19年7月25日(2007.7.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075258 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 研二
【識別番号】100096976 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 純
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| 【公開番号】 |
特開2008−35515(P2008−35515A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−192973(P2007−192973) |
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