| 【発明の名称】 |
画像処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】徐 泱一
|
| 【要約】 |
【課題】1枚に複数ページを印刷する集約印刷を行う際に、集約ページ間の余白幅と仕切り線幅を任意に設定できるようにする。
【構成】画像処理装置1は、入力された原稿データに基づいて印刷データを作成して印刷する。1枚の印刷用紙に複数ページの原稿データを印刷する集約印刷が指示された場合、1枚に集約するページ数と、各余白の幅と、仕切り線幅と、用紙の印刷可能サイズとから、原稿1ページ分を印刷する集約領域の倍率を求める。倍率に従って印刷データを作成する。余白幅には、印刷可能領域の縁までの縁余白幅と、各ページ間の間余白幅がある。それぞれの余白幅を、操作パネル3から任意に設定できる。集約印刷のページ間の余白を最適な幅に調整できるので、集約印刷されたテキストが読みやすくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力された原稿データに基づいて印刷データを作成する描画処理手段と、印刷データを印刷用紙に印刷する出力手段とを備えた画像処理装置において、複数ページ分の原稿データを1枚の印刷用紙に印刷する集約印刷を指示する手段と、集約印刷における各余白領域の幅を設定する余白設定手段とを備え、前記描画処理手段は、集約印刷処理が指示されたことに応じて、1枚の印刷用紙に集約するページ数と、各余白領域の幅と、印刷可能領域のサイズとに基づいて、1ページ分の原稿データを印刷する領域である集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求める倍率計算手段と、求めた倍率に従って画像データを作成する手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 前記余白設定手段は、集約領域の縁から印刷可能領域の縁までの間の余白領域の幅である縁余白幅を設定する手段と、集約領域間の余白領域の幅である間余白幅を設定する手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記倍率計算手段は、設定された余白領域の幅が所定範囲外の場合に余白領域の幅の既定値を用いて倍率を求める手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記余白設定手段は、前記縁余白幅と前記間余白幅を、長さを示す数値で設定する手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 【請求項5】 前記余白設定手段は、前記縁余白幅と前記間余白幅の比率を設定する手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 【請求項6】 集約印刷における間余白領域に挿入される仕切り線の幅を設定する仕切り線設定手段を備え、前記倍率計算手段に、各余白領域の幅と仕切り線幅との関係に基づいて集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求める手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項7】 前記仕切り線設定手段は、縦横の仕切り線の幅を個別に設定する手段を備えることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。 【請求項8】 前記倍率計算手段に、間余白幅より仕切り線幅が広い場合には間余白幅を仕切り線幅として集約領域の印刷可能領域に対する倍率を計算する手段を備えることを特徴とする請求項6または7記載の画像処理装置。 【請求項9】 入力された原稿データに基づいて印刷データを作成し、印刷データを印刷用紙に印刷する画像処理方法において、複数ページ分の原稿データを1枚の印刷用紙に印刷する集約印刷の指示に応じて、1枚の印刷用紙に集約するページ数と、集約印刷における各余白領域について設定された幅と、印刷可能領域のサイズとに基づいて、1ページ分の原稿データを印刷する集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求め、求められた倍率に従って印刷データを作成することを特徴とする画像処理方法。 【請求項10】 集約領域の縁から印刷可能領域の縁までの間の余白領域の幅が縁余白幅として設定され、集約領域間の余白領域の幅が間余白幅として設定されることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。 【請求項11】 設定された余白領域の幅が所定範囲外の場合には、余白領域の幅の既定値を用いて倍率を求めることを特徴とする請求項9または10記載の画像処理方法。 【請求項12】 前記縁余白幅と前記間余白幅は、長さを示す数値で設定されることを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。 【請求項13】 前記縁余白幅と前記間余白幅の比率で余白領域の幅が設定されることを特徴とする請求項10記載の画像処理方法。 【請求項14】 入力された原稿データに基づいて印刷データを作成し、印刷データを印刷用紙に印刷する画像処理方法において、複数ページ分の原稿データを1枚の印刷用紙に印刷する集約印刷の指示に応じて、1枚の印刷用紙に集約するページ数と、集約印刷における各余白領域について設定された余白幅と、印刷可能領域のサイズと、集約印刷における間余白領域に挿入される仕切り線幅とに基づいて、1ページ分の原稿データを印刷する集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求め、間余白幅より仕切り線幅が広い場合は間余白幅を仕切り線幅として集約領域の印刷可能領域に対する倍率を計算し、求められた倍率に従って印刷データを作成することを特徴とする画像処理方法。 【請求項15】 請求項9〜14のいずれかに記載の画像処理方法をコンピュータで実行するための処理手順を記述したコンピュータプログラム。 【請求項16】 請求項15記載のコンピュータプログラムを格納した記録媒体。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像処理装置に関し、特に、集約印刷をする際に、集約された各ページ間の余白の幅と仕切り線を任意に設定できる画像処理装置に関する。 【背景技術】 【0002】 資料印刷をする際に、用途に応じて仕切り線を設定したり、ページサイズを拡大縮小したり、複数ページを1ページ内に印刷したり、ページ方向を混在して印刷したりすることがある。図12に示すように、印刷用紙にページを隙間なく配置して集約印刷を行うものがあるし、図13に示すように、ページ間に余白を取って印刷するものもある。以下に、これに関連する従来技術の例をいくつかあげる。 【0003】 特許文献1に開示された「画像形成装置」は、原稿の一部に印刷対象画像がある原稿において、その印刷対象画像を自動で認識し、印刷用紙に無駄なく配置して集約印刷を行う装置である。印刷用紙情報を取得し、原稿を読み取る。原稿から読み取った画像を認識し、その中から印刷対象領域を認識する。印刷対象領域の領域データとサイズを保存する。残りの原稿が無ければ、各印刷対象画像について、印刷用紙中における描画位置を決定する。印刷用紙に、各印刷対象画像を集約して描画する。残りの画像領域が無ければ印刷する。 【0004】 特許文献2に開示された「画像形成装置」は、印刷開始または印刷実行中の画像形成ジョブに対する認証が完了するまでの間のミスコピーの増加を防止するものである。印刷実行中の画像形成ジョブに対して一時停止操作を行った際に、給紙動作を中断し、操作者の認証を要求させるための認証画面を操作部上に表示する。更に、操作者の無操作時間を計測するためのタイマーの計測を開始し、無操作状態の時間が所定秒数経過した場合は、コピー動作を再開する。ユーザーは、仕切り線の線種(破線または実線)を選択して設定できるが、その線の太さは調節できない。 【0005】 特許文献3に開示された「画像形成装置」は、複数の原稿から得た画像データを、一枚の出力用紙に印刷する集約印刷のための画像形成装置である。サイズの異なる複数の原稿を、余白を付した一枚の出力用紙に適正な大きさに変換して集約印刷する。出力用紙に余白領域を形成する。余白領域の生成は任意である。出力用紙上の余白領域を除いた原稿描写領域内に、複数の原稿が全て収まるように、原稿の大きさを変える。原稿描写領域の一隅を基準にして、空白が最小限になるように複数の原稿を配置する。 【特許文献1】特開2004-104324号公報 【特許文献2】特開2005-161677号公報 【特許文献3】特開2006-042301号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、従来の集約印刷方法では、次のような問題がある。集約印刷を行う原稿データがテキストのみであったり、集約ページの境界部分に文字が集まっていたりすると、余白がないと読みづらくなる。余白があっても、余白の幅が選択できないと、最適なサイズで集約印刷を行うことができない。また、仕切り線の太さが調節できないと、読みやすい最適なレイアウトを実現できない。 【0007】 本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、集約印刷を行う際に、集約された各ページ間の余白の幅と仕切り線の太さを指定できるようにして、ユーザーの要求するレイアウトで、読みやすい最適なサイズで集約印刷ができるようにすることである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記の課題を解決するために、本発明では、入力された原稿データに基づいて印刷データを作成する描画処理手段と、印刷データを印刷用紙に印刷する出力手段とを備えた画像処理装置に、複数ページ分の原稿データを1枚の印刷用紙に印刷する集約印刷を指示する手段と、集約印刷における各余白領域の幅を設定する余白設定手段と仕切り線設定手段とを備え、描画処理手段に、集約印刷処理が指示されたことに応じて、1枚の印刷用紙に集約するページ数と、各余白領域の幅と、仕切り線の太さと、印刷可能領域のサイズとに基づいて、1ページ分の原稿データを印刷する集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求める倍率計算手段と、求めた倍率に従って画像データを作成する手段とを備える構成とした。 【0009】 また、余白設定手段に、集約領域の縁から印刷可能領域の縁までの間の余白領域の幅である縁余白幅を設定する手段と、集約領域間の余白領域の幅である間余白幅を設定する手段とを備える。倍率計算手段に、設定された余白領域の幅が所定範囲外の場合に余白領域の幅の既定値を用いて倍率を求める手段を備える。余白設定手段に、縁余白幅と間余白幅を、長さを示す数値で設定する手段、または、所定の基準値をもとにした比率で設定する手段を備える。 【0010】 さらに、集約印刷における各余白領域に挿入される仕切り線の幅を設定する仕切り線設定手段を備え、倍率計算手段に、各余白領域の幅と仕切り線幅との関係に基づいて集約領域の印刷可能領域に対する倍率を求める手段を備える。仕切り線設定手段は、複数の仕切り線の幅を個別に設定する手段を備える。倍率計算手段に、間余白幅より仕切り線幅が広い場合には間余白幅を仕切り線幅として集約領域の印刷可能領域に対する倍率を計算する手段を備える。 【発明の効果】 【0011】 上記のように構成したことにより、仕切り線幅と集約印刷のページ間の余白に関する設定が両方ある場合でも、仕切り線と余白を最適な幅に調整できるので、集約印刷されたテキストが読みやすくなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図11を参照しながら詳細に説明する。 【実施例1】 【0013】 本発明の実施例1は、仕切り線の設定なしの場合、集約印刷のページ間の余白幅を任意に設定できるようにし、1枚に集約印刷するページ数と余白幅と印刷可能サイズとに基づいて、印刷可能領域に対する集約印刷する原稿1ページ分の領域の倍率を求め、求めた倍率に従って印刷データを作成する画像処理装置である。 【0014】 図1は、本発明の実施例1における画像処理装置の構成図である。図1において、画像処理装置1は、入力された原稿データに基づいて印刷データを作成して印刷する装置である。画像処理装置1は、操作パネル3と、ホストI/F装置4と、インタプリタ5と、描画エンジン6の4部分から構成される。操作パネル3は、機器本体の設定状態を表示し、ユーザーからの入力を受け付ける手段である。ホストI/F装置4は、ホスト計算機から原稿データを受け付ける手段である。インタプリタ5は、コマンドに従って原稿データから印刷データを作成する手段である。描画エンジン6は、印刷データを印刷用紙に印刷する手段である。 【0015】 インタプリタ5は、PDLデバイス制御コマンド処理部51と、PDL描画処理制御コマンド処理部52と、描画処理・デバイス制御部53から構成されている。PDLデバイス制御コマンド処理部51は、デバイス制御コマンドの解析と実行処理を行う手段である。PDL描画処理制御コマンド処理部52は、描画処理コマンドの解析と実行処理を行う手段である。描画処理・デバイス制御部53は、PDLデータの解析結果に沿って、デバイスの制御や印刷するページイメージの作成を行う手段である。PDL描画処理制御コマンド処理部52は、描画位置決定処理部521などから構成されている。描画位置決定処理部521は、描画位置を決定する手段である。 【0016】 図2は、描画位置決定処理部の構成図である。図2において、描画位置決定処理部521は、コマンド解析部11と、通常印刷位置選択部12と、集約印刷位置選択部13から構成されている。コマンド解析部11は、PDLコマンド21を解析する手段である。通常印刷位置選択部12は、通常印刷位置を選択する手段である。集約印刷位置選択部13は、集約印刷位置を選択し、倍率を算出する手段である。 【0017】 図3は、通常印刷時の流れを表すフローチャートである。図4は、同じサイズのページを集約印刷する際の描画位置決定処理(SN7)の流れ図である。図5は、仕切り線が設定されていない場合の集約領域の決定プロセス(SN77)を説明する図である。図6は、仕切り線が設定されていない場合の集約印刷領域に反映した結果である。 【0018】 上記のように構成された本発明の実施例1における画像処理装置の機能と動作を説明する。最初に、図1を参照しながら、画像処理装置の機能の概要を説明する。ユーザーが集約印刷を行う際に、間余白幅と縁余白幅と仕切り線(仕切り線の太さ、色、線種)を、別々に設定して調整することができる。間余白幅(innermargin)は、1ページ分の原稿データを印刷する領域である集約領域の間の幅である。縁余白幅(outermargin)は、印刷用紙の印刷可能領域の縁と集約領域の縁との間の幅である。仕切り線(borderline)は、各集約領域を仕切るために用意された線である。間余白幅と縁余白幅と仕切り線の太さは、所定の範囲内(例えば1〜72point以内)なら、任意に設定可能である。 【0019】 操作パネル3は、機器本体の設定を表示や、ユーザーからの入力を受け付け、機器本体の設定を変更する。ホストI/F装置4は、ホスト計算機から印刷データを受け付ける。PDLデバイス制御コマンド処理部51は、デバイス制御コマンドの解析と実行処理を行う。PDL描画処理制御コマンド処理部52は、描画処理コマンドの解析と実行処理を行う。描画処理・デバイス制御部53は、PDLデータの解析結果に沿って、デバイスの制御や印刷するページイメージの作成を行う。描画エンジンは6、インタプリタ5から渡されたページイメージを印刷する。PDL(印刷記述言語)のファイルフォーマットとしては、PDFやRTIFFやPictBridgeなどがある。各実施例ではPDFを想定して説明するが、解釈時に用紙サイズが分かる形式のデータなら、他のフォーマットのデータでもよい。 【0020】 次に、図2を参照しながら、描画位置決定処理部の動作を説明する。コマンド解析部11は、印刷位置に関連するPDLコマンド21を、PDL描画処理制御コマンド処理部52から受信する。通常印刷位置選択部12は、コマンド解析部11から、通常印刷領域情報・用紙情報22を受信し、受信した情報から通常印刷位置を選択し、選択した通常印刷領域24を、描画処理・デバイス制御部53に通知する。集約印刷位置選択部13は、コマンド解析部11から、集約印刷領域情報・用紙情報23を受信し、受信した情報から集約印刷位置を選択し、選択した集約印刷領域25から倍率26を算出し、集約印刷領域25と倍率26を、描画処理・デバイス制御部53に通知する。 【0021】 次に、図3(a)を参照しながら、通常印刷時の流れを説明する。ステップSO1で、PDLコマンドの中から、印刷対象用紙の情報を取得する。ステップSO2で、PDLコマンドを解釈して、原稿の内容を読み取る。ステップSO3で、原稿から読み取った画像を認識する。ステップSO4で、PDLコマンドの中から、印刷用紙の印刷可能な領域の情報を取得する。ステップSO5で、ステップSO4において取得された印刷可能な領域のデータとサイズを認識する。ステップSO6で、ステップSO5において認識された領域のデータとサイズを保存する。ステップSO7で、印刷用紙に各印刷画像を描画する位置を決定する。ステップSO8で、描画を行う。ステップSO9で、印刷する。 【0022】 次に、図3(b)を参照しながら、集約印刷時の動作を説明する。PDLコマンドの中で、複数ページ分の原稿データから一枚の用紙に相当する印刷データを作成する集約印刷に関するコマンドがあれば、以下の手順で処理される。ステップSN1で、PDLコマンドの中から印刷用紙の情報を取得する。ステップSN2で、PDLコマンドを解釈して、原稿の内容を読み取る。ステップSN3で、原稿から読み取った画像を認識する。ステップSN4で、PDLコマンドの中から印刷用紙の印刷可能な領域の情報を取得する。ステップSN5で、ステップSN4 において取得された印刷可能な領域のデータとサイズを認識する。ステップSN6で、ステップSN5において認識された領域のデータとサイズを保存する。ステップSN7で、集約印刷するための領域を決定する。ステップSN8で、集約印刷領域から、原稿データを印刷データに変換する際の倍率(拡大・縮小率)を計算する。ステップSN9で、倍率を用いて、各印刷画像の描画位置を決定する。ステップSN10で、描画を行う。ステップSN11で、印刷する。 【0023】 次に、図4を参照しながら、同じサイズのページを集約印刷する際の描画位置決定処理(SN7)の手順を説明する。ステップSN71で、PDLコマンドの中に含まれている印刷領域の幅(wp)を取得し、印刷領域の高さ(hp)を取得する。ステップSN72で、PDLコマンドの中に、各集約ページ間の余白領域の設定があるかどうかを判断する。余白領域の設定がある場合、ステップSN73で、余白領域の設定値が設定可能範囲内にあるかどうかを調べる。余白領域の設定がない場合、もしくは設定値が設定可能範囲外の場合、ステップSN74で、既定値の余白幅を使用する。既定値としては、例えば50pointとする。 【0024】 ステップSN75で、余白領域の設定があり、かつ設定値が設定可能範囲内の場合、設定値を保存する。ステップSN76で、仕切り線に関する設定情報を保存する。ステップSN761で、仕切り線の設定があるかどうか調べる。実施例1では仕切り線の設定がないため、ステップSN77に進む。余白領域の幅と印刷領域のサイズから、集約領域の幅(wnup)と高さ(hnup)を決定する。ステップSN78で、画像の幅(wa)と高さ(ha)を取得する。ステップSN79で、集約領域と画像の幅・高さから、画像の倍率を求める。ステップSN80で、wa<wnupかつha<hnupになるように、画像の配置を調整する。ステップSN81で、印刷位置を決定する。 【0025】 次に、図5を参照しながら、仕切り線が設定されていない場合の集約領域の決定プロセス(SN77)を説明する。例として、4ページを1ページに集約する際の集約領域の計算方法を説明する。式(1)は、各集約領域の幅を計算する式である。 集約領域幅(wnup) =(印刷領域幅(wp)−(2×縁余白幅+間余白幅))/2・・・(1) 式(2)は、各集約領域の高さを計算する式である。 集約領域高(hnup) =(印刷領域高(hp)−(2×縁余白幅+間余白幅))/2・・・(2) 式(1)と式(2)の間余白幅と縁余白幅を変更することによって、各集約領域の幅と高さが変わる。 【0026】 以下の条件における集約印刷領域の例を示す。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 集約領域高(hp)=2450(point) 間余白幅=60(point) 縁余白幅=40(point) pointは、活字の大きさを表す単位である。 1(point)=1/72(inch)=25.4/72(mm)≒0.35(mm) 集約領域幅(wnup)=(1550−(2×40+60))/2=705(point) 集約領域高(hnup)=(2450−(2×40+60))/2=1155(point) 【0027】 式(3)、(4)、(5)は、集約印刷を行う際の倍率の決定プロセス(SN78)に関する式である。4ページを1ページにまとめて印刷する際の倍率の計算方法である。 scaleX(画像のX方向の倍率) =集約領域幅(wnup)/画像幅(wa)・・・(3) scaleY(画像のY方向の倍率) =集約領域高(hnup)/画像高(ha)・・・(4) scale(画像の全体倍率)=min(scaleX, scaleY)・・・(5) 式(5)のmin(scaleX, scaleY)とは、両者の中で小さいほうを取ることを意味する。 【0028】 以下の条件における倍率の例を示す。 集約領域幅(wnup)=705(point) 集約領域高(hnup)=1155(point) 画像幅(wa)=1223(point) 画像高(ha)=2225(point) scaleX(画像のX方向の倍率)=705/1223=0.57 scaleY(画像のY方向の倍率)=1155/2225=0.51 scale(画像の全体倍率)=min(0.57, 0.51)=0.51 【0029】 4ページを1ページに集約し、間余白幅と縁余白幅を、印刷領域に反映した結果を、図6に示す。画像高が集約領域高に合うように縮小してあるので、集約領域幅は小さくなっている。この差を調整余白として示してある。間余白幅と縁余白幅をpoint単位で設定したが、mm単位で設定してもよい。余白幅の既定値に対する倍率で設定してもよい。間余白幅と縁余白幅を別々に設定したが、区別せずに単に余白幅として設定して同じ値を使うようにしてもよい。4ページに限らず、2ページあるいは6ページなどを1ページに集約する場合も、各式を集約ページ数に応じて変更することにより、同様にできる。 【0030】 上記のように、本発明の実施例1では、仕切り線の設定なしの場合、画像処理装置を、集約印刷のページ間の余白幅を任意に設定できるようにし、1枚に集約印刷するページ数と余白幅と印刷可能サイズとに基づいて、印刷可能領域に対する集約印刷する原稿1ページ分の領域の倍率を求め、求めた倍率に従って印刷データを作成する構成としたので、ページ間の隙間を最適に設定できて読みやすくなる。 【実施例2】 【0031】 本発明の実施例2は、仕切り線の設定なしの場合、縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅をそれぞれ別々に設定できる画像処理装置である。 【0032】 実施例2における画像処理装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。間余白幅と縁余白幅の設定と、それに関連するところが異なる。ユーザーが集約印刷を行う際に、縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅をそれぞれ別々に設定する。4ページを1ページに集約して印刷する場合を例にする。次の値を設定する。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 印刷領域高(hp)=2450(point) 縦間余白幅=50(point) 横間余白幅=35(point) 縦縁余白幅=30(point) 横縁余白幅=20(point) 画像幅(wa)=1223(point) 画像高(ha)=2225(point) 【0033】 式(1)と式(2)の値は次のようになる。 集約領域幅(wnup)=(1550−((2×35)+20))/2=730(point) 集約領域高(hnup)=(2450−((2×50)+30))/2=1160(point) 式(3)と式(4)と式(5)を用いて倍率を計算すると次のようになる。 scaleX(画像のX方向の倍率)=730/1223=0.59 scaleY(画像のY方向の倍率)=1160/2225=0.52 scale(画像の全体倍率)=min(0.59, 0.52)=0.52 【0034】 図7に、縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅をそれぞれ別々に設定したときの結果を示す。間余白幅と縁余白幅をpoint単位で設定したが、mm単位で設定してもよい。余白幅の既定値に対する倍率で設定してもよい。画像高が集約領域高に合うように縮小してあるので、集約領域幅は小さくなっている。この差を調整余白として示してある。 【0035】 上記のように、本発明の実施例2では、仕切り線の設定なしの場合、画像処理装置を、縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅をそれぞれ別々に設定できる構成としたので、ページ間の隙間を、最も読みやすい幅にできる。 【実施例3】 【0036】 本発明の実施例3は、仕切り線の設定なしの場合、間余白幅と縁余白幅の比率に基づいて余白を調節する画像処理装置である。 【0037】 実施例3における画像処理装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。間余白幅と縁余白幅の設定と、それに関連するところが異なる。ユーザーが集約印刷を行う際に、間余白幅と縁余白幅の比率を入力する。4ページを1ページに集約して印刷する例で説明する。次の値を設定値とする。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 印刷領域高(hp)=2450(point) 画像幅(wa)=1323(point) 画像高(ha)=2225(point) 間余白幅:縁余白幅=3:1 【0038】 余白なしの場合を計算すると次のようになる。 集約領域幅(wnup)=1550/2=775(point) 集約領域高(hnup)=2450/2=1225(point) scaleX(画像のX方向の倍率)=775/1323≒0.58 scaleY(画像のY方向の倍率)=1225/2225≒0.55 scale(画像の全体倍率)=min(0.58, 0.55)=0.55 縦方向の倍率を採用するので、横方向の仮調整余白は次のようになる。 仮調整余白=775−1323×0.55≒47 【0039】 仮調整余白を基準として再計算すると、次のようになる。 集約領域幅(wnup)=(1550−235)/2=657.5(point) 集約領域高(hnup)=(2450−235)/2=1107.5(point) scaleX(画像のX方向の倍率)=520/1323≒0.49 scaleY(画像のY方向の倍率)=1107.5/2225≒0.49 scale(画像の全体倍率)=min(0.49, 0.49)=0.49 仮調整余白を基準として、設定された比率で余白を計算することにより、入力した比率に近い余白となるように調整できる。図8に、間余白幅と縁余白幅をこのように設定したときの結果を示す。仮調整余白が、余白幅の許容範囲を外れていたら、既定値を使う。 【0040】 上記のように、本発明の実施例3では、仕切り線の設定なしの場合、画像処理装置を、間余白幅と縁余白幅の比率に基づいて余白を調節する構成としたので、ページ間の隙間を、最も読みやすい幅にできる。 【実施例4】 【0041】 本発明の実施例4は、仕切り線の設定ありの場合、仕切り線幅と間余白幅の広い方を優先させ、仕切り線幅が間余白幅より広い場合には、仕切り線幅を間余白幅として集約領域を計算する画像処理装置である。 【0042】 実施例4における画像処理装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。仕切り線幅の設定と、それに関連する処理が異なる。図4は、同じサイズのページを集約印刷する際の描画位置決定処理(SN7)の流れ図である。図9は、本発明の実施例4における画像処理装置で、仕切り線幅より間余白幅が広い場合の集約領域の計算結果を示す図である。図10は、余白領域の幅より広い幅の仕切り線が設定された場合の集約領域の決定プロセス(SN77-SN77)を説明する図である。図11は、仕切り線幅が間余白幅より広い場合に集約領域を再計算した結果を示す図である。 【0043】 図4を参照しながら、仕切り線の設定がある場合の集約印刷の処理手順を説明する。仕切り線の設定がある場合、ステップSN762で、その設定値(仕切り線の線種・幅・色)を保存する。ステップSN763で、仕切り線の幅の設定値をデフォルト値と比較する。仕切り線幅がデフォルト値と同じである場合、SN77に進む。仕切り線幅の設定値がデフォルト値と異なる場合、ステップSN764で、仕切り線幅の設定値と間余白幅を比較する。どの仕切り線幅も間余白幅より狭い場合は、SN77に進む。間余白幅より広い仕切り線がある場合、SN765で、縦(横)仕切り線幅より狭い縦(横)間余白幅を、縦(横)仕切り線幅に更新して保存する。ステップSN77で、余白領域の幅と仕切り線幅と印刷領域のサイズから、集約領域の幅(wnup)と高さ(hnup)を決定する。 【0044】 次に、図9を参照しながら、仕切り線幅が間余白幅より狭い場合の集約領域の計算方法を説明する。ユーザーが集約印刷を行う際に、仕切り線の幅も設定する。縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅をそれぞれ別々に設定する。4ページを1ページに集約して印刷する場合を例にする。次の値を設定する。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 印刷領域高(hp)=2450(point) 縦間余白幅=50(point) 横間余白幅=35(point) 縦縁余白幅=30(point) 横縁余白幅=20(point) 仕切り線幅=5(point) 画像幅(wa)=1223(point) 画像高(ha)=2225(point) 【0045】 ここで、 仕切り線幅(5point)<横間余白幅(35point)<縦間余白幅(50point) であるため、実施例1の式(1)と式(2)が適用される。集約領域幅(wnup)と集約領域高(hnup)と画像のX方向の倍率ScaleXと画像のY方向の倍率ScaleYの計算結果は、実施例1と同じ結果となる。 【0046】 次に、図10を参照しながら、4ページを1ページに集約する際に、設定された仕切り線幅が間余白幅より広い場合の各集約領域の幅を計算する方法を説明する。式(6)は、横仕切り線幅が横間余白幅より広い場合の集約領域の幅を計算する式である。横仕切り線幅は、横間余白領域に挿入される縦長の仕切り線の幅である。 集約領域幅(wnup) =(印刷領域幅(wp)−(2×縁余白幅+横仕切り線幅))/2・・・(6) 式(7)は、縦仕切り線幅が縦間余白幅より広い場合の集約領域の高さを計算する式である。縦仕切り線幅は、縦間余白領域に挿入される横長の仕切り線の幅である。 集約領域高(hnup) =(印刷領域高(hp)−(2×縁余白幅+縦仕切り線幅))/2・・・(7) 式(6)と式(7)の仕切り線幅と縁余白幅を変更することによって、各集約領域の幅と高さが変わる。 【0047】 下記の条件における集約印刷領域の例を示す。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 印刷領域高(hp)=2450(point) 縦間余白幅=50(point) 横間余白幅=35(point) 縦縁余白幅=30(point) 横縁余白幅=20(point) 仕切り線幅=60(point) 画像幅(wa)=1223(point) 画像高(ha)=2225(point) 【0048】 ここで、 仕切り線幅(60point)>縦間余白幅(50point)>横間余白幅(35point) であるため、式(6)と式(7)が適用され、その値は次のようになる。 集約領域幅(wnup)=(1550−((2×20)+60))/2=725(point) 集約領域高(hnup)=(2450−((2×30)+60))/2=1165(point) 式(3)と式(4)と式(5)を用いて倍率を計算すると次のようになる。 scaleX(画像のX方向の倍率)=725/1223≒0.59 scaleY(画像のY方向の倍率)=1165/2225≒0.52 scale(画像の全体倍率)=min(0.59, 0.52)≒0.52 【0049】 次に、図11を参照しながら、個別に設定されている縦横の仕切り線幅に、間余白幅より広いものがある場合の集約領域の計算方法を説明する。ユーザーが集約印刷を行う際に、縦横の仕切り線の幅を個別に設定する。縦方向と横方向の間余白幅と縁余白幅もそれぞれ別々に設定する。4ページを1ページに集約して印刷する場合を例にする。次の値を設定する。 印刷領域幅(wp)=1550(point) 印刷領域高(hp)=2450(point) 縦間余白幅=50(point) 横間余白幅=35(point) 縦縁余白幅=30(point) 横縁余白幅=20(point) 縦仕切り線幅=10(point) 横仕切り線幅=60(point) 画像幅(wa)=1223(point) 画像高(ha)=2225(point) 【0050】 ここで、 横仕切り線幅(60point)>横間余白幅(35point) 縦間余白幅(50point)>縦仕切り線幅(10point) であるため、式(6)と式(2)が適用され、その値は次のようになる。 集約領域幅(wnup)=(1550−((2×20)+60))/2=725(point) 集約領域高(hnup)=(2450−((2×30)+50))/2=1170(point) 式(3)と式(4)と式(5)を用いて倍率を計算すると次のようになる。 scaleX(画像のX方向の倍率)=725/1223≒0.59 scaleY(画像のY方向の倍率)=1170/2225≒0.52 scale(画像の全体倍率)=min(0.59, 0.52)≒0.52 【0051】 上記のように、本発明の実施例4では、画像処理装置を、仕切り線幅と間余白幅の広い方を優先させ、仕切り線幅が間余白幅より広い場合には、仕切り線幅を間余白幅として集約領域を計算する構成としたので、画像X(Y)方向の倍率をより正確に求めることができて、集約領域の確保ができる。 【産業上の利用可能性】 【0052】 本発明の画像処理装置は、集約印刷をする装置として最適である。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の実施例1における画像処理装置の構成図である。 【図2】本発明の実施例1における画像処理装置の描画位置決定処理部の構成図である。 【図3】本発明の実施例1における画像処理装置の通常印刷時の流れを表すフローチャートである。 【図4】本発明の実施例1における画像処理装置で、同じサイズのページを集約印刷する際の描画位置決定処理の流れ図である。 【図5】本発明の実施例1における画像処理装置で、集約領域の決定プロセスを説明する図である。 【図6】本発明の実施例1における画像処理装置で、集約印刷領域に反映した結果である。 【図7】本発明の実施例2における画像処理装置で、余白領域の余白設定値1と、余白設定値2を任意に設定したときの結果を示す図である。 【図8】本発明の実施例3における画像処理装置で、余白領域の余白設定値1と余白設定値2を比率で設定したときの結果を示す図である。 【図9】本発明の実施例4における画像処理装置で、仕切り線幅より間余白幅が広い場合の集約領域の計算結果を示す図である。 【図10】本発明の実施例4における画像処理装置で、仕切り線幅が間余白幅より広い場合に集約領域を計算した結果を示す図である。 【図11】本発明の実施例4における画像処理装置で、仕切り線幅の1つが間余白幅より広い場合に集約領域を計算した結果を示す図である。 【図12】従来方法の集約印刷の結果を示す図である。 【図13】従来方法の集約印刷の別の結果を示す図である。 【符号の説明】 【0054】 1・・・画像処理装置、3・・・操作パネル、4・・・ホストI/F装置、5・・・インタプリタ、6・・・描画エンジン、11・・・コマンド解析部、12・・・通常印刷位置選択部、13・・・集約印刷位置選択部、21・・・PDLコマンド、22・・・通常印刷領域情報・用紙情報、23・・・集約印刷領域情報・用紙情報、24・・・通常印刷領域、25・・・集約印刷領域、26・・・倍率、51・・・PDLデバイス制御コマンド処理部、52・・・PDL描画処理制御コマンド処理部、53・・・描画処理・デバイス制御部、521・・・描画位置決定処理部。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
|
| 【出願日】 |
平成19年5月21日(2007.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100110319 【弁理士】 【氏名又は名称】根本 恵司
|
| 【公開番号】 |
特開2008−35482(P2008−35482A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−134544(P2007−134544) |
|