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【発明の名称】 画像処理装置及び画像処理方法
【発明者】 【氏名】松野下 純一

【氏名】鈴木 忠臣

【氏名】近藤 晋

【氏名】神尾 貢

【氏名】木村 努

【氏名】林 寛

【要約】 【課題】パターンの検出精度算出を容易に維持、向上することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された指定変数により形状が定められる基礎パターンと、画像処理装置の処理を制御するために用いられる情報である制御情報を表現するコードデータと、から構成される画像パターンであり、前記基礎パターンを前記コードデータに対応して配列して構成される前記画像パターンを有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された画像データの有する画像パターンに記載された制御情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された制御情報に基づいて画像処理装置の処理を制御する制御手段と、を備える画像処理装置において、
前記画像データ取得手段で取得された画像データの有する画像パターンに含まれる基礎パターンを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された基礎パターンの検出精度を算出する算出手段と、を更に備える、ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記算出手段は、前記検出手段で検出された基礎パターンに含まれる誤り訂正符号を用いることで検出精度を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記算出手段は、前記基礎パターンの配置順序に基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記算出手段で算出された検出精度に基づいて検出精度の低下を警告する表示を制御することを特徴とする請求項1ないし3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記コードデータは、前記画像パターンを生成した画像処理装置を識別する画像処理装置識別情報を有することを特徴とする請求項1ないし3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
指定された指定変数により形状を定めて前記基礎パターンを生成する基礎パターン生成手段と、
前記制御情報を表現するコードデータに対応して、前記基礎パターン生成手段の生成した基礎パターンに基づいて画像パターンを生成する画像パターン生成手段と、
前記画像パターン生成手段で生成された画像パターンと出力画像とを合成する合成手段と、を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
制御装置手段は、本画像処理装置の画像処理装置識別情報と前記取得手段で取得された画像処理装置識別情報とが一致する場合に、前記算出手段が算出した最も高い前記検出精度に対応した前記指定変数を前記基礎パターン生成手段に指定する制御を更に行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、本画像処理装置の画像処理装置識別情報と前記取得手段で取得された画像処理装置識別情報とが一致しない場合に、前記算出手段が算出した最も高い前記検出精度に対応した前記指定変数と画像処理装置識別情報とを表示する制御を更に行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記基礎パターン生成手段は、前記指定変数と前記指定変数に関連付けられたディザマトリックスとに基づくディザ処理により前記基礎パターンを生成することを特徴とする請求項1ないし8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記画像パターンは、二次元コードである背景地紋画像の有する画像パターンであることを特徴とする請求項1ないし9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
指定された指定変数により形状が定められる基礎パターンと、画像処理装置の処理を制御するために用いられる情報である制御情報を表現するコードデータと、から構成される画像パターンであり、前記基礎パターンを前記コードデータに対応して配列して構成される前記画像パターンを有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データの有する画像パターンに記載された制御情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された制御情報に基づいて画像処理方法の処理を制御する制御ステップと、を備える画像処理方法において、
前記画像データ取得ステップで取得された画像データの有する画像パターンに含まれる基礎パターンを検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された基礎パターンの検出精度を算出する算出ステップと、を更に備える、ことを特徴とする画像処理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、出力画像に含まれる画像パターンを構成する基礎パターンの検出精度の低下を検出できる画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
利用制限等を表現するパターンを文書に合成し、複写時にそのパターンで表現された利用制限に従って利用の拒否等を判断する画像処理装置においては、パターンの検出精度を維持し、向上させる必要がある。このような機能を有する画像処理装置としては、追跡ドットの付加された原稿を読込み、追跡ドットの階調レベルを検出し、検出結果に応じて階調レベルを設定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平08‐130626
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のような画像処理システムでは、パターンがドット形状等の簡単な形状である場合にはパターンの検出精度を維持、向上させることができるが、パターンが斜線等のより複雑な形状を有する場合には、細りや太りと言った想定した形状からのズレを補正しきれないばかりか、経時変化等によって生じるズレの発生の有無を、例えば定期的に検査する必要があった。このため、複雑な形状であって、特に、経時的にズレが発生するパターンの検出精度を維持、向上させることが困難であった。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、画像処理装置の有する通常の機能の提供に伴ってパターンの検出精度を算出することで、パターンの検出精度を容易に維持、向上することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る画像処理装置は、指定された指定変数により形状が定められる基礎パターンと、画像処理装置の処理を制御するために用いられる情報である制御情報を表現するコードデータと、から構成される画像パターンであり、基礎パターンをコードデータに対応して配列して構成される画像パターンを有する画像データを取得する画像データ取得手段と、画像データ取得手段で取得された画像データの有する画像パターンに記載された制御情報を取得する取得手段と、取得手段で取得された制御情報に基づいて画像処理装置の処理を制御する制御手段と、を備える画像処理装置において、画像データ取得手段で取得された画像データの有する画像パターンに含まれる基礎パターンを検出する検出手段と、検出手段で検出された基礎パターンの検出精度を算出する算出手段と、を更に備える、ことを特徴としている。
この構成によれば、通常の複製機能等の提供に伴って、基礎パターンの検出精度を自動で計算して検出精度を算出するため、例えば、定期的にユーザが検出精度をテストチャート等を用いて手計算して検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0006】
上記構成において、算出手段は、検出手段で検出された基礎パターンに含まれる誤り訂正符号を用いることで検出精度を算出する構成を採用できる。
この構成によれば、検出された基礎パターンのみに基づいて検出精度を算出することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンを記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0007】
上記構成において、算出手段は、基礎パターンの配置順序に基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定する構成を採用できる。
この構成によれば、検出された基礎パターンの配置順序のみに基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0008】
上記構成において、制御手段は、算出手段で算出された検出精度に基づいて検出精度の低下を警告する表示を制御することを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、基礎パターンの検出精度の低下を自動で警告するため、例えば、ユーザが検出精度の低下を定期的にテストチャート等を用いて手動で検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0009】
上記構成において、コードデータは、画像パターンを生成した画像処理装置を識別する画像処理装置識別情報を有することを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、画像パターンを生成した画像処理装置を知ることができるため、算出装置で算出した検出精度によって基礎パターン形状の想定した形状からのズレている程度が示される画像処理装置を特定することができる。
【0010】
上記構成において、指定された指定変数により形状を定めて基礎パターンを生成する基礎パターン生成手段と、制御情報を表現するコードデータに対応して、基礎パターン生成手段の生成した基礎パターンに基づいて画像パターンを生成する画像パターン生成手段と、画像パターン生成手段で生成された画像パターンと出力画像とを合成する合成手段と、を更に備える構成を採用できる。
この構成によれば、指定変数によって画像パターンを構成する基礎パターンの形状を設定することができるため、より複雑な形状である斜線パターンであっても、経時変化や機種固体の特性によって生じる細りや太りと言った想定した形状からのズレを容易に補正することができる。
【0011】
上記構成において、制御装置手段は、本画像処理装置の画像処理装置識別情報と取得手段で取得された画像処理装置識別情報とが一致する場合に、算出手段が算出した最も高い検出精度に対応した指定変数を基礎パターン生成手段に指定する制御を更に行うことを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、指定変数の再設定が必要な画像処理装置が基礎パターンを生成した画像処理装置と一致していることを自動で判断するばかりでなく、最適な指定変数を自動で判定して最適な指定変数を基礎パターン生成手段に指定することができるため、画像処理装置の一致と検出精度の確認と最適な指定変数の算出及び設定と言う管理者の行う管理労力を軽減することができる。
【0012】
上記構成において、制御手段は、本画像処理装置の画像処理装置識別情報と取得手段で取得された画像処理装置識別情報とが一致しない場合に、算出手段が算出した最も高い検出精度に対応した指定変数と画像処理装置識別情報とを表示する制御を更に行うことを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、指定変数の再設定が必要な画像処理装置が基礎パターン生成した画像処理装置と一致していないことを自動で判断するばかりでなく、最適な指定変数を自動で判定して最適な指定変数を表示することができるため、画像処理装置の不一致と検出精度の確認と最適な指定変数の算出と言う管理者の行う管理労力を軽減することができる。
【0013】
上記構成において、
基礎パターン生成手段は、指定変数と指定変数に関連付けられたディザマトリックスとに基づくディザ処理により基礎パターンを生成することを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、基礎パターンの複数の形状が一のディザマトリックスに予め登録されているので、例えば、それぞれ基礎パターンの形状をそれぞれ別個に登録する場合と比べ、基礎パターンの形状を登録するために要する労力を軽減できるだけでなく、基礎パターンの複数の形状を容易に管理することができる。
【0014】
上記構成において、画像パターンは、二次元コードである背景地紋画像の有する画像パターンであることを特徴とする構成を採用できる。
この構成によれば、例えば、ドットパターンで構成される画像パターンに比べ画像パターンの検出精度を高めることができる。また、背景地紋画像は、出力画像の全面に渡って背景として合成されるため、背景地紋画像の削除が困難となる。
【0015】
本発明に係る画像処理方法は、指定された指定変数により形状が定められる基礎パターンと、画像処理装置の処理を制御するために用いられる情報である制御情報を表現するコードデータと、から構成される画像パターンであり、基礎パターンをコードデータに対応して配列して構成される画像パターンを有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、取得ステップで取得された制御情報に基づいて画像処理方法の処理を制御する制御ステップと、を備える画像処理方法において、
画像データ取得ステップで取得された画像データの有する画像パターンに含まれる基礎パターンを検出する検出ステップと、
検出ステップで検出された基礎パターンの検出精度を算出する算出ステップと、を更に備える、ことを特徴としている。
この方法によれば、通常の複製機能等の提供に伴って、基礎パターンの検出精度を自動で計算して検出精度を算出するため、例えば、定期的にユーザが検出精度をテストチャート等を用いて手計算して検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、画像処理装置の有する通常の機能の提供に伴ってパターンの検出精度を算出することで、パターンの検出精度を容易に維持、向上することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像処理装置の一実施形態を示す構成図である。
【0018】
本画像処理装置100は、例えば、プリンタ、ファクシミリ、自動複製機又は複合機等で構成される。本画像処理装置100は、公衆回線網300及びネットワーク400に接続されている。画像処理装置100は、公衆回線網300、ネットワーク400又は入力装置140(以下単に、入力装置140等と言う)を通じて実行指示又は制御情報等が入力される。
【0019】
また、本画像処理装置100は、公衆回線網300、ネットワーク400及び表示装置130(以下単に、表示装置130等と言う)へ表示情報等を送信する。
【0020】
画像処理装置100は、画像データ取得手段である画像データ取得装置110、取得装置120、表示装置130、入力装置140、解析装置150、合成手段である合成装置160、生成装置170、画像形成装置180、変数蓄積装置190、及び、制御手段である制御装置200等の装置から構成されている。
【0021】
画像データ取得装置110は、FAX送受信装置111、画像展開装置112又は読込装置113等の装置から構成されている。画像データ取得装置110は、取得装置120、解析装置150、合成装置160、制御装置200、公衆回線網300及びネットワーク400に接続されている。
【0022】
画像データ取得装置110は、公衆回線網300又はネットワーク400を通じてデータを受信するか、若しくは、ユーザ500により原稿を設定される。
【0023】
その後、ユーザ500により原稿を設定された場合には、制御装置200から実行指示を受領する。次に設定された原稿を読込んで画像データを生成する。
【0024】
公衆回線網300及びネットワーク400によりデータを受信した場合には、受信したデータ基に画像データを展開する。その後、いずれの場合にも、画像データを取得装置120及び合成装置160へ送信する。最後に画像データを送信した旨の通知を制御装置200へ通知する。
【0025】
FAX送受信装置111は、取得装置120、解析装置150、合成装置160、制御装置200及び公衆回線網300に接続されている。FAX送受信装置111は、公衆回線網300からFAXデータを受信し、受信したデータを基に画像データを展開する。
【0026】
その後、展開した画像データを取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信する。最後に、制御装置200へ、画像データを取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信した旨の通知を行う。
【0027】
画像展開装置112は、取得装置120、解析装置150、合成装置160、制御装置200及びネットワーク400に接続されている。
【0028】
画像展開装置112は、ネットワーク400からデータを受信し、受信したデータを基に画像データを展開する。その後、展開した画像データを取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信する。最後に、制御装置200へ、画像データを取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信した旨の通知を行う。
【0029】
読込装置113は、例えば、スキャナ等の光学的な読取手段で構成され、取得装置120、解析装置150、合成装置160及び制御装置200に接続されている。先ず、読込装置113は、制御装置200から読込を指示する通知を受領する。その後、ユーザ500が設定した原稿を読込む。
【0030】
次に、読込まれた原稿を画像データとして取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信する。最後に、制御装置200へ、画像データを取得装置120、解析装置150及び合成装置160へ送信した旨の通知を行う。
【0031】
取得装置120は、画像データ取得装置110のFAX送受信装置111、画像展開装置112、読込装置113及び制御装置200に接続されている。先ず、取得装置120は、FAX送受信装置111、画像展開装置112又は読込装置113から画像データを受信する。
【0032】
次に、取得した画像データが制限情報を有する画像データであるかを、画像データの有する背景地紋画像から2種類の禁止コードが所定数量以上検出されるか否かによって判断する。2種類の禁止コードや検出方法については、後述する。その後、その判断結果を制御装置200へ送信する。
【0033】
ここで、背景地紋画像とは、潜像部と背景部からなり、背景部は斜線(基礎)パターンから構成される画像パターンを含み、潜像部はコピーすると再現されない細かいドットパターンで構成されている画像を言う。又、背景地紋画像は、プリント出力する出力画像の背景に合成される。
【0034】
更に、取得装置120は、制限情報を有する画像データであると判断した場合には、画像パターンのデータコードに記載されたコードデータを取得する。その後、コードデータを復号し制御情報等の記述されたコードデータの記載内容を取得する。最後に取得したコードデータの記載内容を制御装置200へ送信する。
【0035】
ここで、背景地紋画像について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施例に係る背景地紋画像を説明する為の図である。出力画像Oに示されるように、背景地紋画像は、潜像画像IPと、出力画像Oの全面にわたる画像パターンPBと、から構成される。
【0036】
画像パターンPBと潜像画像IPとは、それぞれを構成するパターンが異なる。しかし、人間の目には全面均一のグレイ背景として見える様に、単位面積あたりの画素面積及び画素色が同一なパターンにより出力画像Oを形成する。
【0037】
潜像画像は、複写された文書において、潜像画像IPが人間の目で識別できる程度に画像が浮かびあがるよう、他の部分のよりも細かいドットで構成されている。
【0038】
画像パターンPBは、コードから構成される。コードは、任意のコードデータを表すデータコードCDと制御情報を画像データが有しているため複写を制限する場合があること表す禁複写コードCPとから構成される。
【0039】
また、コードは、任意のコードデータを表す斜線(基礎)パターンPSから構成される。斜線(基礎)パターンPSは、走査方向Dに対し反時計回りに45度傾いた半直線で表されるものがコードデータのビット0を、135度傾いたものがコードデータのビット1を表す。
【0040】
禁複写コードCPは、全斜線(基礎)パターンPSがビット0を表すものとビット1を表すものとから構成される。禁複写コードCPは、2種類の禁複写コードCPを所定個数以上検出した場合に、制御情報を付加された原稿であると判断する為に使用される。
【0041】
データコードCDは、同期コード領域ASとデータコード領域ACとから構成される。同期コード領域ASとは、データコード領域ACを囲む所定サイズの矩形領域の外周がすべてビット1を表す斜線(基礎)パターンPS1で構成されているコード領域を言う。
【0042】
データコード領域ACは、背景地紋画像Wと、制御情報を表すコードデータと、を対応づける。本実施例においては、データコードCDで、制御情報と画像処理装置識別情報とその他の情報とを記述するコードデータを表現する。
【0043】
この構成によれば、例えば、ドットパターンで構成される画像パターンに比べ画像パターンの検出精度を高めることができる。また、背景地紋画像は、出力画像の全面に渡って背景として合成されるため、背景地紋画像の削除が困難となる。
【0044】
ここで、本実施例においては、画像処理装置100が、単一の指定変数に基づいて生成された基礎パターンの検出精度を算出し、算出された検出精度が一定の閾値を下回った場合にその旨の警告する実施例(以下単に、検出精度を算出する実施例と言う)と、複数の指定変数に基づいて生成された基礎パターンの検出精度をそれぞれ算出し、算出された検出精度から最適な指定変数を判定し、判定した最適な指定変数を表示又は設定する実施例(以下単に、最適指定変数を判定する実施例と言う)と、を説明する。
【0045】
次に、図3、4及び5を用いて、最適指定変数を判定する実施例において使用される画像パターンの一例を説明する。図3及び4により、複数の指定変数により生成された基礎パターンの配置規則の内から、データコード領域AC内における配置規則を説明する。図3は、基礎パターンのコード内における配置パターンの一例を説明する為の図である。
【0046】
図3において、データコード領域ACの画像パターンは、三種類の指定変数によって生成されたBit0を表す三種類の斜線(基礎)パターンとBit1を表す三種類の斜線(基礎)パターンとから構成される。
【0047】
三種類の斜線(基礎)パターンは、それぞれ指定変数を3、12、又は、50と指定した場合に生成装置170で生成される基礎パターンである。尚、指定変数と指定変数によって決定される基礎パターンの形との関係は後述する。
【0048】
図3に示すデータコード領域ACの一行一列の基礎パターンは指定変数を3に、一行二列の基礎パターンは指定変数を12に、一行三列の基礎パターンは指定変数を50に、指定した場合に生成される基礎パターンである。
【0049】
また、一行四列の基礎パターンは指定変数を3に、一行五列の基礎パターンは指定変数を12に、一行六列の基礎パターンは指定変数を50に、指定した場合に生成される基礎パターンであって、それ以降の基礎パターンも同様に一定の規則に従って配列されている。尚、画像パターンの有する複数のデータコード領域ACにおいて、データコード領域AC内の基礎パターンの配列規則(配列順序)は、それぞれ同じ配列規則(配列順序)に従うものとする。
【0050】
この構成によれば、データコード領域AC内の検出された基礎パターンの配列規則(配列順序)のみに基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0051】
次に、図4を用いて、複数の指定変数により生成された基礎パターンのデータコード領域AC内での配置規則の他例を説明する。図4は、基礎パターンのコード内における配置パターンの他例を説明する為の図である。
【0052】
図4においては、データコード領域ACの画像パターンは、図3で説明した三種類三種類の斜線(基礎)パターンから構成される。
【0053】
図4に示すデータコード領域ACの第一行の基礎パターンは指定変数を3に、第二行の基礎パターンは指定変数を12に、三行の基礎パターンは指定変数を50に、指定した場合に生成される基礎パターンである。
【0054】
また、第四行の基礎パターンは指定変数を3に、第五行の基礎パターンは指定変数を12に、第六行の基礎パターンは指定変数を50に、指定した場合に生成される基礎パターンである。また、それ以降の基礎パターンも同様に一定の規則に従って配列されている。尚、画像パターンの有する複数のデータコード領域ACにおいて、データコード領域AC内の基礎パターンの配列規則(配列順序)は、それぞれ同じ配列規則(配列順序)に従うものとする。
【0055】
この構成によれば、データコード領域AC内の検出された基礎パターンの配列規則(配列順序)のみに基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0056】
次に、図5を用いて、図3及び図4で示した基礎パターンのデータコード領域AC内での配置規則とは異なり、データコード領域ACの画像パターン内での配置規則を説明する。図5は、複数の指定変数により生成された基礎パターンの画像パターン内における配置パターンの一例を説明する為の図である。
【0057】
図5に示す画像パターンは、データコードCD1ないし4と禁複写コードCP01、02、03、11、及び、12を有しており、画像パターンはこれらのコードの繰り返しで構成されている。
【0058】
図5に示す画像パターンは、それぞれの走査方向Dについて同一の指定変数を設定した場合に生成される基礎パターンから構成されるデータコードCDを有している。
【0059】
また、副走査方向DSには、指定変数を3と指定した場合に生成装置170で生成される基礎パターンのみから構成されているデータコードCD1、指定変数を12と指定した場合のデータコードCD2及び3、指定変数を12と指定した場合のデータコードCD4と言った一定の規則に従ってデータコードCDが繰り返し配置されている
【0060】
尚、画像パターンの有する禁複写コードCP01、02、03、11、及び、12は、すべて同一の設定変数3に基づいて生成された基礎パターンにより構成されている。
【0061】
この構成によれば、画像パターン内のデータコード領域ACの配列順序、即ち、データコード領域ACを構成する検出された基礎パターンの配列規則(配列順序)のみに基づいてそれぞれのデータコード領域ACを構成する基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0062】
次に、図6を用いて、取得装置120の構成及び機能を詳細に説明する。図6は、取得装置120の構成を説明するための図である。
【0063】
取得装置120は、グレースケール変換装置1210、二値化処理装置1211、ノイズ除去処理装置1212、パターン検出装置1213、バッファメモリ1214、スキュー角検出装置1215及びコード検出装置1216、ブロック化処理装置1250、個数算出装置1251、比率算出装置1252及び判定処理装置1253等から構成される。
【0064】
グレースケール変換装置1210は、画像データ取得装置110のFAX送受信装置111、画像展開装置112、読込装置113及び二値化処理装置1211に接続されている。グレースケール変換装置1210は、画像データ取得装置110から画像データを受信する。その後、フルカラーの画像データをグレースケース化する。次に、グレースケース化された画像データを二値化処理装置1211へ送信する。
【0065】
二値化処理装置1211は、グレースケール変換装置1210及びノイズ除去処理装置1212に接続されている。二値化処理装置1211は、グレースケール変換装置1210からグレースケース化された画像データを受信する。その後、グレースケース化された画像データの各画素を黒又は白を表す0又は1と言う二値で表す二値化処理を実行する。次に、二値化された画像データをノイズ除去処理装置1212へ送信する。
【0066】
ノイズ除去処理装置1212は、二値化処理装置1211及びパターン検出装置1213に接続されている。ノイズ除去処理装置1212は、二値化処理装置1211から二値化された画像データを受信する。その後、ノイズ除去処理が実行される。
【0067】
具体的には、ノイズ除去処理装置1212は、黒画素が連結している画素塊を求める。次に、その画素塊の大きさ(連結画素数)が所定の範囲に収まってい無い場合には、画素塊を構成する各画素を白画素に置換する。尚、上記所定の範囲は、基礎(斜線)パターンやその他のパターンである孤立ドットや文書中の文字や図形が削除されることが無いように適切な範囲に設定されている。最後に、ノイズ除去処理装置1212は、ノイズ除去された画像データをパターン検出装置1213へ送信する。
【0068】
パターン検出装置1213は、ノイズ除去処理装置1212、バッファメモリ1214及びブロック化処理装置1250に接続されている。パターン検出装置1213は、ノイズ除去処理装置1212からノイズ除去処理の行われた画像データを受信する。その後、パターン検出装置1213では、基礎(斜線)パターンの検出処理が行われる。
【0069】
具体的には、パターン検出装置1213は、画像データ中の各画素の位置で、基礎画像に対応したパターンを当てはめてテンプレートマッチングによって検出を行う。基礎(斜線)パターンのビット0が検出された場合は画素値0を、基礎(斜線)パターンのビット1が検出された場合は画素値1を、いずれのパターンも検出されない場合に画素値3を出力する。最後に、各画素毎にマッチングをした結果を記述した画像データをバッファメモリ1214へ蓄積し、ブロック化処理装置1250へ送信する。
【0070】
バッファメモリ1214は、例えば、SDRAMから構成される。バッファメモリ1214は、パターン検出装置1213、スキュー角検出装置1215及びコード検出装置1216に接続されている。
【0071】
バッファメモリ1214は、パターン検出装置1213によりパターン検出後の画像データを蓄積される。その後、スキュー角検出装置1215及びコード検出装置1216により、蓄積された画像データは参照される。
【0072】
スキュー角検出装置1215は、バッファメモリ1214及びコード検出装置1216に接続している。スキュー角検出装置1215は、バッファメモリ1214に蓄積された画像データを参照する。次に、スキュー角検出装置1215は、スキュー角の検出を行い、参照された画像データのスキュー角を求める。
【0073】
具体的には、画素値0又は1のみの画素のハフ変換を行い、その角度軸上への投影分布のピークを求めることによって行われる。最後に、求めたスキュー角を、コード検出装置1216へ出力する。
【0074】
コード検出装置1216は、バッファメモリ1214、スキュー角検出装置1215及び制御装置200に接続されている。コード検出装置1216は、バッファメモリ1214に蓄積された画像データを参照する。次に、スキュー角検出装置1215からスキュー角を入力される。その後、入力されたスキュー角と参照した画像データとから、二次元コードの検出処理を実行する。
【0075】
具体的には、入力されたスキュー角にそって参照した画像データをスキャンし、0または1の画素値を取り出す(ビットの0または1に対応している)。次に、取り出されたビット列の中から同期コードを見つけ出す。同期コードとは、所定の縦横サイズの矩形領域の外周がすべてビット1で構成されているコードとして定義されている。この同期コードに囲まれたビット列がコードデータに対応している。このビット列を一次元のビット列に並べ替えて制御装置200へ送信する。
【0076】
ブロック化処理装置1250は、パターン検出装置1213及び個数算出装置1251に接続されている。ブロック化処理装置1250は、パターン検出装置1213からパターン検出処理後の画像データを受信する。次に、ブロック化処理装置1250は、受信した画像データを所定サイズのブロックに分割する。ここで、ブロックサイズは、禁止コード及びデータコードのサイズの半分よりも小さいサイズとし、コードの中に一個以上のブロックが完全に含まれるようなサイズに設定されている。最後に、分割した画像データを個数算出装置1251へ送信する。
【0077】
個数算出装置1251は、ブロック化処理装置1250、比率算出装置1252及び判定処理装置1253に接続されている。個数算出装置1251は、ブロック化処理装置1250から分割された画像データを受信する。次に、個数算出装置1251は、ブロック内に画素値0の画素の個数、および画素値1の画素をそれぞれ算出する。その後、算出結果を比率算出装置1252送信する。また、画素値0及び画素値1の画素の個数の合計値を判定処理装置1253ヘ送信する。
【0078】
比率算出装置1252は、個数算出装置1251及び判定処理装置1253に接続されている。比率算出装置1252は、個数算出装置1251からブロック毎に画素値0の個数及び画素値1の個数を受信する。次に、比率算出装置1252は、画素値0の比率を算出し、その結果を判定処理装置1253へ出力する。
【0079】
判定処理装置1253は、個数算出装置1251及び比率算出装置1252に接続されている。判定処理装置1253は、個数算出装置1251から画素値0及び画素値1の画素の個数の合計値を受信する。また、比率算出装置1252から、画素値0の比率を受信する。次に、受信したデータに基づいて判定処理を行う。
【0080】
判定処理について説明するために、先ず、判定処理の利用する特性について説明する。
処理しているブロックの内部が、全ビット1の禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット1に対応する斜線(基礎)パターンが検出され、かつビット0に対応する斜線(基礎)パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線(基礎)パターンの比率は低くほぼ0である。
【0081】
処理しているブロックがデータコードの少なくとも一部を含む場合、ブロック内部には複数のビット0に対応する斜線(基礎)パターン及び複数のビット1に対応する斜線(基礎)パターンが検出されるため、ビット0に対応する斜線(基礎)パターンの比率は1.0よりもかなり低く、0よりもかなり高くなる。
【0082】
さらに、入力された画像データが制御情報を埋め込まれた画像であれば、画像中にはブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードとブロックの内部が全ビット1の禁止コードとがそれぞれ複数個埋め込まれている。
【0083】
以上の特性を利用して、以下のような判定処理を行う。
合計個数>第一閾値、かつ、比率>第二の閾値、の場合は、そのブロックは禁止コード0と判定する。
合計個数>第一閾値、かつ、(1−比率)>第二の閾値、の場合は、そのブロックは禁止コード1と判定する。
上記以外の場合には、そのブロックは禁止コードではないと判定する。
【0084】
第一の閾値は、ブロックサイズとパターンサイズとからブロックに含まれる値論的なパターン個数にマージンを加味して設定する。第二の閾値は、1.0に近い値を設定する(例として、第二の閾値=0.95)
【0085】
判定処理装置1253は、禁止コード0と判定されたブロック数、及び複写禁止コード1と判定されたブロック数をそれぞれ別個にカウントする。禁止コード0と判定されたブロック数が閾値3以上となり、かつ禁止コード0と判定されたブロック数が閾値3以上となった場合、その画像は、複写制限を有すると判断し、制御装置200へその判断を送信する。
【0086】
ここで、図1に戻り、本発明の画像処理装置の構成の説明を続ける。
表示装置130は、例えばCRTや液晶画面等で構成される。表示装置130は制御装置200に接続されている。表示装置130は、制御装置200から表示メッセージ等の表示情報を受信する。その後、表示装置130は、受信した情報を表示する。
【0087】
入力装置140は、例えば、タッチパネル、ボタン、マウス又はキーボード等から構成される。入力装置140は、ユーザ500により実行指示又は制御情報等を入力される。
【0088】
解析装置150は、画像データ取得装置110及び制御装置200に接続されている。解析装置150は、画像データ取得装置110から画像データを受信する。
【0089】
その後、検出精度を算出する実施例においては、受信した画像データの有する画像パターンから検出した検出コードデータを制御装置200へ送信する。
【0090】
その後、解析装置150は、送信したコードデータを処理対象とするコードデータとして制御装置200から受信する。次に、制御装置200から実行指示を受領する。その後、解析装置150は、検出精度を算出する。次に、解析装置150は、制御装置200へ検出精度算出処理の完了を通知する。
【0091】
その後、解析装置150は、制御装置200から実行通知を受領する。次に、解析装置150は、検出精度が一定の閾値を下回ったか否かと言う判定結果を制御装置200へ送信する。
【0092】
その後、最適指定変数を判定する実施例においては、受信した画像データの有する画像パターンから検出した検出コードデータのリストである検出コードデータリストを制御装置200へ送信する。
【0093】
次に、解析装置150は、送信したコードデータリストについて順に処理対象とするコードデータとしてデータを受信する。その後に、解析装置150は、実行指示を受領する。次に、解析装置150は、検出精度を算出する。次に、制御装置200へ検出精度算出処理の完了を通知する。
【0094】
その後、制御装置200が解析装置150の検出した全てのコードデータについて検出精度を算出したと判断した場合には、解析装置150は、制御装置200から判定処理の実行通知を受領する。その後、検出コードデータの内で最も検出精度の高い画像パターンを生成した際に指定された指定変数(以下単に、最適指定変数と言う)を判定し、判定結果を制御装置200へ送信する。
【0095】
次に、図7を用いて、解析装置150の構成及び機能の一例を詳細に説明する。図7は、本発明の一実施例に係る解析装置150の構成を説明するための図である。
【0096】
解析装置150は、グレースケール変換装置1510、二値化処理装置1511、ノイズ除去処理装置1512、検出手段である検出装置1513、バッファメモリ1514、スキュー角検出装置1515、コード検出装置1516、誤訂正復号装置1517、算出装置1518及び判定装置1519等から構成される。
【0097】
グレースケール変換装置1510、二値化処理装置1511及びノイズ除去処理装置1512の接続及び機能等は取得装置のグレースケール変換装置1210、二値化処理装置1211及びノイズ除去処理装置1212と一致しているため省略する。
【0098】
検出装置1513の接続及び機能等はパターン検出装置1213の接続及び機能等とほぼ同様であるが、検出装置1513は、ノイズ除去処理装置1512及びバッファメモリ1514のみに接続されている点で異なる。
【0099】
バッファメモリ1514及びスキュー角検出装置1515の接続及び機能等はバッファメモリ1214及びスキュー角検出装置1215と一致しているため省略する。
【0100】
コード検出装置1516の接続及び機能等はコード検出装置1216の接続及び機能等とほぼ同様である。
検出精度を算出する実施例、及び、データコード内の配置規則に基づいて最適指定変数を判定する実施例においては、解析装置150のコード検出装置1516は、背景地紋画像から一のコードデータを取得するために、取得装置120のコード検出装置1216の機能等と同様である。しかし、制御装置200へ取得したコードデータを送信する点で異なる。
【0101】
また、画像パターン内の配置規則に基づいて最適指定変数を判定する実施例においては、解析装置150のコード検出装置1516は、背景地紋画像から複数のコードデータを取得する点、及び、制御装置200へ取得したコードデータリストを送信する点で、取得装置120のコード検出装置1216の機能等と異なる。
【0102】
誤訂正複号装置1517は、算出装置1518及び制御装置200に接続されている。誤訂正複号装置1517は、制御装置200から処理対象とするコードデータを受信する。その後、制御装置200から実行通知を受領し、検出コードデータに対して所定の誤り訂正復号処理を行う。
【0103】
誤り訂正復号処理とは、例えば、偶数パリティ・チェックを利用した垂直パリティ・チェックや水平パリティ・チェック等の誤り訂正処理を言う。最後に、誤り訂正復号後の検出コードデータ(以下単に、訂正コードデータと言う)を算出装置1518へ送信する。
【0104】
この構成によれば、検出された基礎パターンのみに基づいて検出精度を算出することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンを記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0105】
算出装置1518は、誤訂正復号装置1517、判定装置1519及び制御装置200へ接続されている。先ず、算出装置1518は、制御装置200から処理対象とする検出コードデータと指定変数リストとを受信する。次に、誤訂正復号装置1517から訂正コードデータを受信する。その後、算出装置1518は、制御装置200から実行指示を受領する。
【0106】
検出精度を算出する実施例においては、次に、算出装置1518は、受信した検出コードデータと訂正コードデータとを比較し、また、検出されなかった検出コードデータ数を特定することで検出精度を算出する。最後に、算出装置1518は、算出した検出精度を判定装置1519へ送信する。
【0107】
この構成によれば、通常の複製機能等の提供に伴って、基礎パターンの検出精度を自動で計算して検出精度を算出するため、例えば、定期的にユーザが検出精度をテストチャート等を用いて手計算して検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0108】
コードデータ内の配置規則に基づいて最適指定変数を判定する実施例においては、次に、算出装置1518は、コードデータ内の基礎パターンの配置位置を訂正コードデータのビット位置に基づいて特定する。その後、算出装置1518は、制御装置200から受信した指定変数リストの並び順により、コードデータ内の基礎パターンの配列位置を取得する。次に、算出装置1518は、指定変数とコードデータ内の基礎パターンの配列規則との関係を行列で表した指定変数−配置位置対応表MRを作成する。その後、指定変数−配置位置対応表MRと基礎パターンの配置位置とに基づいて基礎パターンが生成される際に指定されていた指定変数を特定する。
【0109】
この構成によれば、検出された基礎パターンの配置順序のみに基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0110】
これは、基礎パターンの配置規則と指定変数の指定規則とを関係づけて記憶しておくことで、基礎パターンが生成される際に指定されていた指定変数を特定するには特定することができる。
【0111】
また、画像データの有する画像パターンが表す制御情報の一部に、基礎パターンの配置規則と指定変数の指定規則との関係を記載する構成とすることもできる。
【0112】
この構成によれば、取得装置120で取得された情報のみに基づいて基礎パターンの配置規則と指定変数の指定規則との関係を特定することができるため、例えば、予め関係を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。また、例えば、指定変数の種類を追加又は変更する等の関係の変更に柔軟に対応することができる。
【0113】
次に、算出装置1518は、特定した指定変数毎に、受信した検出コードデータと訂正コードデータとを比較し、また、検出されなかった検出コードデータ数を特定することで、それぞれの検出精度を算出する。最後に、算出装置1518は、算出した検出精度と指定変数とを関連付けて判定装置1519へ送信する。
【0114】
ここで、コードデータ内の配置規則に基づいて最適指定変数を判定する実施例における算出装置1518の算出処理を図8を用いて詳細に説明する。図8は、算出装置1518の算出処理の一例を説明するための図である。
【0115】
先ず、解析装置150は、コード検出装置1516によって画像データの有する画像パターンを構成するデータコードCDからコードデータを検出する。尚、図8におけるデータコードCDについては、図3で説明したデータコードCDと同様であるとする。
【0116】
次に、解析装置150は、誤訂正複号装置1517によって、コードデータに対して所定の誤り訂正復号処理を行う。
図8においては、同期コード領域ASを除く第九行に配置された水平パリティビット及び同期コード領域ASを除く第九列に配置された垂直パリティビットを利用した偶数パリティ・チェックを行う。
【0117】
偶数パリティ・チェックの結果、解析装置150は、二行二列、三行四列、及び、五行三列のビット誤りを訂正する処理を行い、訂正コードデータを生成する。
【0118】
次に、解析装置150は、算出装置1518において、制御装置200から受信した指定変数リストに基づいて指定変数−配置位置対応表MRを生成して、基礎パターンの配置規則と指定変数の指定規則との関係を特定する。
【0119】
この構成によれば、検出された基礎パターンの配列規則(配列順序)のみに基づいて基礎パターンを生成する際に指定された指定変数を特定することができるため、例えば、予め読込まれた原稿の有する基礎パターンそれぞれを生成する際に指定された指定変数を記憶しておく方法に比べ、記憶資源の使用を抑制することができる。
【0120】
その後、解析装置150は、算出装置1518によって、コードデータにおけるビット位置から特定した指定変数毎に、受信した検出コードデータと訂正コードデータとを比較し、また、検出されなかった検出コードデータ数を特定することで、それぞれの検出精度を算出する。
【0121】
図8の指定変数−配置位置対応表MRは、二行二列、三行四列、及び、五行三列のビット誤りは、それぞれ順に指定変数50、50、及び、3を基礎パターンの生成時に指定していたことを表している。よって、指定変数3、12、及び、50を指定して生成された基礎パターンの検出誤りは、それぞれ順に1、0、及び、2個となる。また、検出対象とした基礎パターンの総数は、それぞれ順に、34、33、及び、33個であるため、検出精度はそれぞれ、97%、100%、及び、94%と算出される。
【0122】
尚、解析装置150は、判定装置1519によって、最適指定変数を検出精度の最も高い指定変数を12と判定する。
【0123】
画像パターン内の配置規則に基づいて最適指定変数を判定する実施例においては、次に、算出装置1518は、画像パターン内のデータコードの配置位置を訂正コードデータの取得順位に基づいて特定する。
【0124】
既に示した図5を用いて説明すれば、解析装置150は、走査方向Dから一のデータコードCD1を検出する。その後、副走査方向DSにデータコードCDの一つ分のシフトをして走査方向Dから一のデータコードCD2(又はデータコードCD3)を検出する。さらに、副走査方向DSにデータコードCDの一つ分のシフトをして走査方向Dから一のデータコードCD4を検出する。
【0125】
このように、データコードCDの配列順序によりデータコードCDの検出対象とされた順序が定まり、データコードCDの検出対象とされた順序から訂正コードデータの取得順序が定まり、訂正コードデータの取得順序からデータコードCDを構成する基礎パターンを生成する際に指定された指定変数が特定される。
【0126】
ここで、図7に戻り引き続き解析装置150の構成について説明する。
判定装置1519は、算出装置1518及び制御装置200に接続されている。
【0127】
検出精度を算出する実施例においては、判定装置1519は、算出装置1518が算出した検出精度のみを受信する。その後、判定装置1519は、制御装置200から実行通知を受領する。次に、受信した検出精度が一定の閾値を下回るか否かを判定する。その後、判定結果を制御装置200へ送信する。最後に制御装置200へ処理が完了した旨の通知を行う。
【0128】
最適指定変数を算出する実施例においては、判定装置1519は、算出装置1518が算出した検出精度と指定変数とを関連付けて受信する。次に、判定装置1519は、受信した指定変数と検出精度とを対応付けて記憶する。
【0129】
その後、判定装置1519は、制御装置200から実行通知を受領する。次に、受信した検出精度の中で最も高い値である検出精度に対応した指示変数(最適指定変数)を特定する。その後、最適指定変数を制御装置200へ送信する。最後に制御装置200へ処理が完了した旨の通知を行う。
【0130】
次に、図1に戻り画像処理装置100の構成について引き続き説明をする。
合成装置160は、画像データ取得装置110、生成装置170、画像形成装置180及び制御装置200に接続されている。合成装置160は、画像データ取得装置110から画像データを受信する。
【0131】
その後、合成装置160は、出力画像へ制御情報を付す場合には、生成装置170から背景地紋画像と配置座標とを受信する。次に、制御装置200から合成指示を受領する。
【0132】
その後、生成装置170から受信した背景地紋画像と画像データ取得装置110から受信した画像データとを受信した配置座標に基づいて合成する。その後、合成装置160は、合成した画像データを出力画像データとして画像形成装置180へ送信する。最後に制御装置200へ実行完了通知を送信する。
【0133】
また、例えば、単なる文書の複写等を実行する場合のように、画像データに背景地紋画像を付す必要が無い場合等には、生成装置170からは何ら画像を受信しない。次に、制御装置200から非合成指示を受領する。
【0134】
その後、受信した画像データを出力画像データとして画像形成装置180へ送信する。最後に制御装置200へ実行完了通知を送信する。
【0135】
生成装置170は、合成装置160及び制御装置200に接続されている。先ず、生成装置170は、制御装置200から基礎(斜線)パターンを生成する際に使用される指定変数のリストである指定変数リストをあらかじめ設定される。
【0136】
次に、制御装置200から制御情報、及び、潜像文字列を受信する。その後、生成装置170は、受信した制御情報を表現するコードデータを生成する。次に、生成装置170は、生成したコードデータに対応した形式で基礎パターンから構成される画像パターンを生成する。
【0137】
また、生成装置170は、受信した潜像文字列を基に潜像画像をも生成する。次に、生成装置170は、生成した画像パターンと潜像画像とを合成して背景地紋画像を生成する。その後、背景地紋画像を合成装置160へ送信する。
【0138】
また、生成装置170は、出力画像データに背景地紋画像を付す位置を定める座標位置をも決定する。その後、生成装置170は、座標位置を合成装置160へ送信する。最後に、制御装置200へ完了通知を通知する。
【0139】
ここで、生成装置170の構成の一例について図7を参照して説明する。図7は、生成装置170の構成を説明するための図である。
【0140】
生成装置170は、ディザ行列蓄積装置171、指定変数設定装置172、基礎(斜線)パターン生成手段である基礎パターン生成装置173、誤り訂正符号化装置174、コード生成装置175、画像パターン生成手段である画像パターン生成装置176、潜像描画装置177及び配置装置178等の装置から構成されている。
【0141】
ディザ行列蓄積装置171は、例えば、ハードディスクやSRAM等の記憶手段から構成される。ディザ行列蓄積装置171は、基礎パターン生成装置173に接続されている。ディザ行列蓄積装置171は、ディザ行列MDを蓄積されており、基礎パターン生成装置173により蓄積されたディザ行列MDを参照される。
【0142】
尚、本実施例においては、ディザ行列蓄積装置171は、データコードのビット0に対応する基礎(斜線)パターンを生成するためのディザ行列と、データコードのビット1に対応する基礎(斜線)パターンを生成するためのディザ行列との2種類のディザ行列を有する。
【0143】
指定変数設定装置172は、基礎パターン生成装置173及び制御装置200に接続されている。指定変数設定装置172は、制御装置200から指定変数リストを受信し、受信した指定変数リストを記憶する。その後、基礎パターン生成装置173によって記憶した指定変数リストを繰返し参照される。
【0144】
基礎パターン生成装置173は、指定変数設定装置172、画像パターン生成装置176及びディザ行列蓄積装置171に接続されている。基礎パターン生成装置173は、生成装置170が制御装置200から受領した実行指示を検知し、指定変数設定装置172が記憶した指定変数リストを参照する。
【0145】
その後、ディザ行列蓄積装置171からディザ行列を参照する。ここで、ディザ行列は、コードデータのビット0を表すディザ行列とビット1を表すディザ行列との双方を参照する。
【0146】
次に、基礎パターン生成装置173は、受信した指定変数及び参照したディザ行列に基づいて、基礎(斜線)パターンを生成する。尚、基礎パターン生成装置173は、コードデータのビット0を表すディザ行列からはコードデータのビット0を表す基礎(斜線)パターンを、コードデータのビット1を表すディザ行列からはコードデータのビット1を表す基礎(斜線)パターンを、それぞれ生成する。次に、生成した基礎(斜線)パターンを画像パターン生成装置176へ送信する。
【0147】
この構成によれば、指定変数によって画像パターンを構成する基礎パターンの形状を設定することができるため、より複雑な形状である斜線パターンであっても、経時変化や機種固体の特性によって生じる細りや太りと言った想定した形状からのズレを容易に補正することができる。
【0148】
ここで、指定変数設定装置172から参照した指定変数リストの要素数が一である場合には、指定変数リストの要素は最適指定変数であり、基礎パターン生成装置173は、最適指定変数と一対のディザ行列とに基づいて基礎(斜線)パターンを生成する。
【0149】
指定変数設定装置172から参照した指定変数リストの要素数が二以上である場合には、基礎パターン生成装置173は、指定変数リストの要素である複数の指定変数と一対のディザ行列とに基づいて複数の基礎(斜線)パターンを生成する。
【0150】
ここで、基礎パターン生成装置173が基礎(斜線)パターンを生成する方法について図10を参照して説明する。図10は、ディザ行列、指定変数及び基礎(斜線)パターンの関係を表す図である。
【0151】
ここで、本実施例において、背景地紋画像はコードデータのビット0を表す基礎(斜線)パターンとビット1を表す基礎(斜線)パターンとから構成される。よって、基礎(斜線)パターンを生成する基となるディザ行列は、それぞれビット0及びビット1に対応した一対の行列MD0及びMD1から構成される。
【0152】
基礎パターン生成装置173は、先ず、ディザマトリックスと同じ行及び列を有し、指定変数SPを要素とする指定行列MSを生成する。その後、ディザマトリックスMD0及びMD1と指定行列MSとを比較する。
【0153】
基礎パターン生成装置173は、ディザマトリックスMDの要素の値が指定行列MSの各要素の値以下の場合に1を、そうでない場合に0を行列の要素とする結果行列MCを生成する。その後、基礎パターン生成装置173は、結果行列MCの要素と基礎(斜線)パターンPSを構成するドットとを対応付けて基礎(斜線)パターンPSを生成する。具体的には、値が1の要素に関連したドットを、基礎(斜線)パターンPSを構成するドットとして採用する。
【0154】
次に、ディザ行列と孤立ドットパターンの関係を表す図11Aに示すように、基礎パターン生成装置173は、指定変数SPにあらかじめ設定されている濃度調整係数Kを加えた値を要素とする指定変数MSを生成し、指定変数MSとディザマトリックスMD2に基づいて同様の処理を行うことで基礎(孤立ドット)パターンPS2を生成する。
【0155】
次に、指定変数とディザ行列とから生成される基礎(斜線)パターンの関係を図11Bを用いて説明する。図11Bは、指定変数とディザ行列とから生成される基礎(斜線)パターンの関係を説明するための図である。
【0156】
図11Bにおいては、下から順に、指定変数の値が3、6、12、25及び50である場合にそれぞれ生成される基礎(斜線)パターンを図示したものである。
【0157】
この構成によれば、基礎(斜線)パターンの複数の形状が一のディザマトリックスに予め登録されているので、例えば、それぞれ基礎(斜線)パターンの形状をそれぞれ別個に登録する場合と比べ、基礎(斜線)パターンの形状を登録するために要する労力を軽減できるだけでなく、基礎(斜線)パターンの複数の形状を容易に管理することができる。
【0158】
次に、図9に戻り、生成装置170の構成について引き続き説明を続ける。
誤り訂正符号化装置174は、コード生成装置175及び制御装置200に接続されている。誤り訂正符号化装置174は、制御装置200から背景地紋画像により表現される制御情報を受信する。その後、受信した制御情報から誤り訂正符号を有する二次元コードデータを生成する。その後、生成した二次元コードデータをコード生成装置175へ送信する。
【0159】
コード生成装置175は、誤り訂正符号化装置174及び画像パターン生成装置176に接続されている。コード生成装置175は、誤り訂正符号化装置174から二次元コードデータを受信する。その後、コード生成装置175は、受信した二次元コードデータを一次元のビット列であるコードデータに並べ替えて画像パターン生成装置176へ送信する。
【0160】
画像パターン生成装置176は、合成装置160、基礎パターン生成装置173、コード生成装置175及び潜像描画装置177に接続されている。
【0161】
画像パターン生成装置176は、コード生成装置175からコードデータを、基礎パターン生成装置173から基礎(斜線)パターンを、潜像描画装置177から潜像画像を受信する。その後、受信したコードデータを表現する画像パターンを、受信した基礎(斜線)パターンを用いて配列規則(配列順序)に従って生成する。
【0162】
次に、画像パターン生成装置176は、生成した画像パターンと受信した潜像画像とを合成して背景地紋画像を生成する。その後、背景地紋画像を合成装置160へ送信する。
【0163】
潜像描画装置177は、画像パターン生成装置176及び制御装置200に接続されている。潜像描画装置177は、制御装置200から、潜像画像として表現される文字列である潜像文字列を受信する。その後、潜像描画装置177は、潜像文字列を表す潜像画像を生成する。最後に、潜像描画装置177は、画像パターン生成装置176へ生成した潜像画像を送信する。
【0164】
配置装置178は、合成装置160に接続されている。配置装置178は、生成装置170が制御装置200から受領した実行指示を検知し、背景地紋画像が画像データの背景の全面に渡って合成されるように、合成されるべき位置である配置位置を合成装置160へ送信する。
【0165】
次に、図1に戻り画像処理装置100の構成について引き続き説明をする。
画像形成装置180は、合成装置160に接続している。画像形成装置180は、合成装置160から出力画像データを受信し、受信した出力画像データを出力する。
【0166】
変数蓄積装置190は、例えば、ハードディスクやSRAM等の記憶手段から構成される。変数蓄積装置190は、制御装置200に接続されている。変数蓄積装置190は、基礎パターン生成装置に指定する指定変数を蓄積しており、制御装置200によって指定変数を参照される。
【0167】
制御装置200は、画像データ取得装置110、取得装置120、表示装置130、入力装置140、解析装置150、合成装置160、生成装置170、画像形成装置180及び変数蓄積装置190に接続されている。
【0168】
ここで、制御装置が出力画像へ背景地紋画像を合成する処理について図12に示すフローチャートを用いて説明する。図12は、制御装置が出力画像へ背景地紋画像を合成する処理の一例を表すフローチャートである。
【0169】
先ず、制御装置200は、入力装置140等により実行指示を入力される(ステップST1)。
次に、制御装置200は、実行指示はユーザ500により入力装置140から受信したものであるかを判断する(ステップST2)。制御装置200は、実行指示は入力装置140から受信したものであると判断した場合にはステップST3を、そうで無い場合にはステップST4を実行する。
【0170】
ステップST2において、制御装置200は、実行指示は入力装置140から受信したものであると判断した場合には、読込装置113へ読込指示を通知する(ステップST3)。
【0171】
ステップST2において、制御装置200は、実行指示は表示装置130から受信したものでないと判断した場合、又は、ステップST3を実行した後には、FAX送受信装置111、画像展開装置112、又は読込装置113から画像データを送信した旨の通知を受領する(ステップST4)。
【0172】
次に、制御装置200は、画像データを送信した旨の通知を受領したかを判断する(ステップST5)。制御装置200は、画像データを送信した旨の通知を受領したと判断した場合にはステップST6の処理を実行する。そうで無い場合には処理を終了する。
【0173】
ステップST5において、制御装置200は、画像データを送信した旨の通知を受領したと判断した場合には、表示装置130等へ、制御情報の入力を促すメッセージを送信する(ステップST6)。次に、制御装置200は、入力装置140等から入力を促した制御情報を受信する(ステップST7)。
【0174】
次に、最適指定変数を判定する実施例において、制御装置200は、変数蓄積装置190を参照し、検出精度をそれぞれ求めるために生成装置170に指定される指定変数を参照する(ステップST8)。
尚、検出精度を算出する実施例においては、ステップST8の処理は不要であり、生成装置170は、予め設定されている最適指定変数を用いて基礎パターンを生成する。
【0175】
その後、制御装置200は、生成装置170へ、受信した制御情報と指定変数リストとを送信する(ステップST9)。次に、制御装置200は、生成装置170へ実行を指示する(ステップST10)。その後、制御装置200は、生成装置170から完了通知を受領する(ステップST11)。
【0176】
次に、制御装置200は、合成装置160へ合成指示を行う(ステップST12)。その後、制御装置200は、ステップST2へ戻り上記処理を繰り返す。
【0177】
次に、検出精度を算出する実施例における制御装置200の処理について図13及び図14に示すフローチャートを用いて説明する。図13は、検出精度の低下を警告する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図14は、検出精度の低下を警告する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【0178】
先ず、制御装置200の実行するステップST101ないしステップST105の処理は、図12において既に示したステップST1ないしステップST5の処理と同様であるため、省略する。
【0179】
ステップST105において、制御装置200は、画像データを送信した旨の通知を受領したと判断した場合には、取得装置120から画像データの制御情報の有無を取得する(ステップST106)。
【0180】
次に、制御装置200は、画像データに制御情報があるかを判断する(ステップST107)。制御装置200は、画像データに制御情報があると判断した場合には、ステップST108の処理を実行する。そうでない場合には、ステップST121の処理を実行する。
【0181】
ステップST107において、制御装置200は、画像データに制御情報が存在すると判断した場合には、取得装置120から取得結果であるコードデータを受信する(ステップST108)。
【0182】
次に、制御装置200は、受信したコードデータに記載された制御情報に記載された条件であって、実行を指示された画像処理装置100の機能の提供が許可される条件を満たすかを判断する(ステップST109)。制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たすと判断する場合にはステップST110の処理を、そうでない場合にはステップST120の処理を実行する。
【0183】
ステップST109において、制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たすと判断した場合には、機能の提供を継続する処理を実行する(ステップST110)。その後、解析装置150のコード検出装置1216から検出コードデータを受信する(ステップST111)。
【0184】
次に、制御装置200は、解析装置150の誤訂正復号装置100へ受信した検出コードデータを送信する(ステップST112)。またその後、制御装置200は、解析装置150の算出装置1518へ受信した検出コードデータを送信する(ステップST113)。
【0185】
次に、制御装置200は、解析装置150へ実行通知を行う(ステップST114)。またその後、制御装置200は、解析装置150の算出装置1518から実行完了通知を受領する(ステップST115)。
【0186】
この構成によれば、通常の複製機能等の提供に伴って、基礎パターンの検出精度を自動で計算して検出精度を算出するため、例えば、定期的にユーザが検出精度をテストチャート等を用いて手計算して検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0187】
次に、制御装置200は、解析装置150の判定装置1519へ実行通知を行う(ステップST116)。またその後、制御装置200は、解析装置150の判定装置1519から検出精度が一定の閾値を下回った旨の警告をする必要があるか否かの判断を受信する(ステップST117)。
【0188】
次に、制御装置200は、判定装置1519から受信した警告の必要性の有無に基づいて警告を表示装置130等に警告メッセージを送信する必要があるかを判断する(ステップST118)。制御装置200は、警告メッセージを送信する必要があると判断する場合にはステップST119の処理を、そうでない場合にはステップST102に戻り上記処理を繰り返す。
【0189】
ステップST118において、制御装置200は、警告メッセージを送信する必要があると判断した場合には、警告メッセージを表示装置130等へ送信する(ステップST119)。その後、ST102に戻り上記処理を繰り返す。
【0190】
この構成によれば、基礎パターンの検出精度の低下を自動で警告するため、例えば、ユーザが検出精度の低下を定期的にテストチャート等を用いて手動で検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0191】
ステップST109において、制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たさないと判断した場合には、機能の提供を中止する処理を実行する(ステップST120)。その後、ST102に戻り上記処理を繰り返す。
【0192】
ステップST107において、制御装置200は、画像データに制御情報が存在しないと判断した場合には、実行を指示された画像処理装置の機能の提供を継続する処理を実行する(ステップST121)。その後、ST102に戻り上記処理を繰り返す。
【0193】
次に、最適指定変数を設定する実施例における制御装置200の処理について図14及び図15に示すフローチャートを用いて説明する。図14は、最適指定変数を設定する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図15は、最適指定変数を設定する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【0194】
先ず、制御装置200の実行するステップST201ないしステップST208の処理は、図13で示したステップST101ないしステップST108の処理と同様であるため省略する。
【0195】
ステップST208の処理を実行した後には、制御装置200は、取得装置120から受信したデータコードから画像処理装置識別情報を取得する(ステップST209)。
【0196】
この構成によれば、画像パターンを生成した画像処理装置を知ることができるため、算出装置で算出した検出精度によって基礎パターン形状の想定した形状からのズレている程度が示される画像処理装置を特定することができる。
【0197】
次に、制御装置200は、受信したコードデータに記載された制御情報に記載された条件であって、実行を指示された画像処理装置100の機能の提供が許可される条件を満たすかを判断する(ステップST210)。制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たすと判断する場合にはステップST211の処理を、そうでない場合にはステップST223の処理を実行する。
【0198】
ステップST210において、制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たすと判断した場合には、機能の提供を継続する処理を実行する(ステップST211)。
【0199】
次に、制御装置200は、変数蓄積装置190の蓄積する指定変数を参照して基礎パターンの配置順序(配置規則)の基となる指定変数リストを作成する(ステップST212)。
その後、制御装置200は、解析装置150のコード検出装置1216から検出コードデータリストを受信する(ステップST213)。
【0200】
次に、制御装置200は、受信した検出コードデータリストの内で、処理対象としていない検出コードデータ(以下単に、未処理コードデータと言う)が存在するかを判断する(ステップST214)。制御装置200は、未処理コードデータが存在すると判断した場合には、ステップST215の処理を実行する。また、そうでないと判断した場合には、ステップST219の処理を実行する。
【0201】
ステップST214において、制御装置200は、未処理コードデータが存在すると判断した場合には、未処理コードデータの内の一(以下単に、処理対象コードデータと言う)を、解析装置150の誤訂正復号装置1517へ送信する(ステップST215)。
【0202】
次に、制御装置200は、処理対象コードデータと指定変数リストとを、解析装置150の算出装置1518へ送信する(ステップST216)。
【0203】
その後、制御装置200は、解析装置150の誤訂正復号装置1517へ実行指示を行う(ステップST217)。次に、制御装置200は、解析装置150の算出装置1518から完了通知を受領する(ステップST218)。その後、ステップST214に戻り上記処理を繰り返す。
【0204】
この構成によれば、通常の複製機能等の提供に伴って、基礎パターンの検出精度を自動で計算して検出精度を算出するため、例えば、定期的にユーザが検出精度をテストチャート等を用いて手計算して検査する場合と比べて、検出精度を維持する管理者の労力を軽減することができる。
【0205】
ステップST214において、制御装置200は、未処理コードデータが存在しないと判断した場合には、解析装置150の判定装置1519へ実行指示を行う(ステップST219)。その後、制御装置200は、解析装置150の判定装置1519から最適指定変数を受信する(ステップST220)。
【0206】
次に、制御装置200は、取得した画像処理装置識別情報が本画像処理装置100の画像処理装置識別情報と一致するかを判断する(ステップST221)。制御装置200は、画像処理装置識別情報が一致すると判断する場合にはステップST222の処理を、そうでない場合にはステップST223の処理を実行する。
【0207】
ステップST221において、制御装置200は、取得した画像処理装置識別情報が本画像処理装置100の画像処理装置識別情報と一致すると判断した場合には、生成装置170へ受信した最適指定変数を送信することで、指定変数設定装置100へ最適指定変数を設定する(ステップST222)。その後、ステップST202に戻り上記処理を繰り返す。
【0208】
この構成によれば、指定変数の再設定が必要な画像処理装置が基礎パターンを生成した画像処理装置と一致していることを自動で判断するばかりでなく、最適な指定変数を自動で判定して最適な指定変数を基礎パターン生成手段に指定することができるため、画像処理装置の一致と検出精度の確認と最適な指定変数の算出及び設定と言う管理者の行う管理労力を軽減することができる。
【0209】
ステップST221において、制御装置200は、取得した画像処理装置識別情報が本画像処理装置100の画像処理装置識別情報と一致しないと判断した場合には、画像処理装置識別情報と最適指定変数とを表示装置130等へ送信する(ステップST223)。その後、ステップST202に戻り上記処理を繰り返す。
【0210】
この構成によれば、指定変数の再設定が必要な画像処理装置が基礎パターン生成した画像処理装置と一致していないことを自動で判断するばかりでなく、最適な指定変数を自動で判定して最適な指定変数を表示することができるため、画像処理装置の不一致と検出精度の確認と最適な指定変数の算出と言う管理者の行う管理労力を軽減することができる。
【0211】
ステップST210において、制御装置200は、機能の提供が許可される条件を満たさないと判断した場合には、機能の提供を中止する処理を実行する(ステップST224)。その後、ステップST202に戻り上記処理を繰り返す。
【0212】
ステップST207において、制御装置200は、画像データに制御情報が存在しないと判断した場合には、実行を指示された画像処理装置の機能の提供を継続する処理を実行する(ステップST225)。その後、ステップST202に戻り上記処理を繰り返す。
【0213】
上記実施形態では、画像パターンを生成する際に指定された指定変数は、変数蓄積装置190に蓄積された変数を用いたが、これに限定されるわけではなく、例えば、システム・ユーザが指定した値を指定変数として使用することも可能である。
【0214】
上記実施形態では、画像パターンを生成する際に指定された指定変数は、変数蓄積装置190に蓄積された変数の全てを用いたが、これに限定されるわけではなく、例えば、変数蓄積装置190に蓄積された変数から用いる変数をランダムに抽出する方法や、二分法アルゴリズムやニュートン法アルゴリズムと組合わせて用いる変数を決定することも可能である。
【0215】
上記実施形態では、一の画像データから最適指定変数を取得していたが、これに限定されるわけではなく、例えば、一連の二以上の画像データから最適指定変数を取得することも可能である。
【0216】
上記実施形態では、誤り訂正復号処理として、偶数パリティ・チェックを利用した垂直パリティ・チェックや水平パリティ・チェック等の誤り訂正処理を挙げていたが、これに限定されるわけではなく、例えば、ハミング符号、リードソロモン符号又はクロスインターリーブ・ リードソロモン符号を用いた誤り訂正処理や巡回冗長検査(CRC)を採用することも可能である。
【0217】
上記実施形態では、最も検出精度の高い基礎パターンを作成する際に指定された指定変数を最適指定変数としたが、これに限定されるわけではなく、例えば、最も検出精度の高い基礎パターンを作成すると予測される指定変数を、ニュートン法や二分法等のアルゴリズムを用いて検出指定変数から予測する構成を採用することができる。
【0218】
上記実施形態では、ディザ行列蓄積装置171、181及び変数蓄積装置190は、ハードディスクやSRAMから構成されるとしていたが、これに限定されるわけではなく、例えば、DRAM、SDRAM、フレキシブルディスク、MO又はDVDと言ったRAM、EPROM又はEEPROMと言ったPROM、若しくは、マスクROM、CD−ROM又はDVD−ROMと言ったROMを採用することができる。
【0219】
上記実施形態では、バッファメモリ1214はSDRAMから構成されるとしていたが、これに限定されるわけではなく、例えば、DRAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、MO又はDVDと言ったRAM、EPROM又はEEPROMと言ったPROMを採用することができる。
【0220】
上記実施形態では、三種類の指定変数により生成された基礎パターンの内から最適指定変数を判定していたが、これに限定される訳ではなく、二以上の定変数により生成された基礎パターンの内から最適指定変数を判定する構成を採用することができる。
【0221】
図5に示した実施形態では、画像パターンの有する禁複写コードCP01、02、03、11、及び、12は、すべて同一の設定変数に基づいて生成された基礎パターンにより構成されているとして説明したが、これに限定されるわけではなく、データコードCD1ないし4と同様に、異なる設定変数に基づいて生成された基礎パターンにより構成されるとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0222】
【図1】本発明の一実施例に係る画像処理装置の構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施例に係る背景地紋画像を説明する為の図である。
【図3】複数の指定変数により生成された基礎パターンのコード内における配置パターンの一例を説明する為の図である。
【図4】複数の指定変数により生成された基礎パターンのコード内における配置パターンの他例を説明する為の図である。
【図5】複数の指定変数により生成された基礎パターンの画像パターン内における配置パターンの一例を説明する為の図である。
【図6】本発明の一実施例に係る取得装置120の構成を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例に係る解析装置150の構成を説明するための図である。
【図8】解析装置150の処理の一例を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施例に係る生成装置170の構成を説明するための図である。
【図10】ディザ行列、指定変数と基礎パターンとの関係を説明するための図である。
【図11A】ディザ行列と孤立ドットパターンの関係を表す図である。
【図11B】指定変数とディザ行列と生成される基礎パターンとの関係を説明するための図である。
【図12】制御装置が出力画像へ背景地紋画像を合成する処理の一例を表すフローチャートである。
【図13】検出精度の低下を警告する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの一部である。
【図14】検出精度の低下を警告する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【図15】最適指定変数を設定する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの一部である。
【図16】最適指定変数を設定する画像処理装置における制御装置の実行する処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【符号の説明】
【0223】
100…画像処理装置
110…画像データ取得装置(画像データ取得手段)
111…FAX送受信装置
112…画像展開装置
113…読込装置
120…取得装置(取得手段)
130…表示装置
140…入力装置
150…解析装置
160…合成装置(合成手段)
170…生成装置
171…ディザ行列蓄積装置
172…指定変数
173…基礎パターン生成装置(基礎パターン生成手段)
174…誤り訂正符号化装置
175…コード生成装置
176…画像パターン生成装置(画像パターン生成手段)
177…潜像描画装置
178…配置装置
180…画像形成装置
190…変数蓄積装置
200…制御装置(制御手段)
300…公衆回線
400…ネットワーク
500…ユーザ
1210…グレースケール変換装置
1211…二値化処理装置
1212…ノイズ除去処理装置
1213…パターン検出装置
1214…バッファメモリ
1215…スキュー角検出装置
1215…スキュー角検出装置
1216…コード検出装置
1250…ブロック化処理装置
1251…個数算出装置
1252…比率算出装置
1253…判定処理装置
1510…グレースケール変換装置
1511…二値化処理装置
1512…ノイズ除去処理装置
1513…検出装置(検出手段)
1514…バッファメモリ
1516…コード検出装置
1517…誤訂正復号装置
1521…算出装置(算出手段)
1522…判定装置
AC1〜4…コード領域
AS1〜4…同期コード領域
CD1〜4…デジタルコード
CP01,02,03,11,12…禁複写コード
D…走査方向
DC…検出コードデータ
DR…訂正コードデータ
DS…副走査方向
HP…水平パリティビット
IP1〜10…潜像画像
MC0…結果マトリックス…(Bit0)
MC1…結果マトリックス…(Bit1)
MD0…ディザマトリックス…(Bit0)
MD1…ディザマトリックス…(Bit1)
MR…指定変数−配置位置対応表
MS…指定マトリックス
O…出力画像
PB…画像パターン
PP…最適指定変数
PS0…斜線(基礎)パターン(Bit0)
PS1…斜線(基礎)パターン(Bit1)
SP…指定変数
VP…垂直パリティビット
W…背景地紋画像
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年8月1日(2006.8.1)
【代理人】 【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平


【公開番号】 特開2008−35447(P2008−35447A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−209380(P2006−209380)