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【発明の名称】 画像形成装置および画像形成方法
【発明者】 【氏名】大槻 正明

【氏名】中村 昌次

【氏名】今川 眞司

【氏名】河野 浩史

【要約】 【課題】下地補正された画像データを短時間で印刷することができ、記録用紙の使用量を抑えることができる画像形成装置および画像形成方法を提供する。

【構成】カラーセンサ220を用いて記録用紙の下地情報を検出し、プリントコントローラ25が、検出した下地情報(下地の色の情報)に応じた画像補正処理を行う。補正された画像データは、電子写真プロセス部22で印刷される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出する検出手段と、
検出した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記記録用紙が収納される収納手段を有し、
前記検出手段は、前記記録用紙を前記収納手段から前記形成手段まで搬送するための搬送経路上に設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
原稿から画像データを読み取る読取手段を有し、
前記読取手段は、前記検出手段を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙の下地に関する下地情報を、記録用紙を特定する特定情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記特定情報を入力するための入力手段と、
入力された特定情報に対応する下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙の下地に関する下地情報を、記録用紙を特定する特定情報と関連付けて記憶するサーバとデータ通信を行う通信手段と、
前記特定情報を入力するための入力手段と、
前記通信手段を用いて、入力された特定情報に対応する下地情報を取得し、取得した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成方法において、
記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出する検出ステップと、
検出した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正ステップと、
下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成ステップとを有することを特徴とする画像形成方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリなどに搭載される電子写真方式の画像形成装置は、印刷するための記録用紙を収納する用紙収納部と、用紙収納部から搬送路を介して供給される用紙に画像を記録する画像形成部と、画像形成部で画像が記録された用紙を装置外部に排出する用紙排出部と、用紙排出部から排出される用紙を収容する排出トレイとを含んで構成される。
【0003】
画像形成装置によれば、高画質のモノクロまたはカラー画像を簡単に記録することができるので、現在ではあらゆる分野で必要不可欠な装置となっており、画像形成装置の性能に対する要求も年々増加している。
【0004】
たとえば、画像形成装置で使用される記録用紙としては、従来は画像形成装置の製造メーカなどにより定められる規格品が主に用いられてきた。しかしながら、工業製品の多種多様化が進み、その一方で低コスト化が望まれる中、画像形成装置の記録用紙にも、規格品に比べて低価格のものが市場に出回り、多用されるようになっている。また、ユーザの嗜好に合わせて材質や色目などが異なる記録用紙も使用されている。
【0005】
使用する記録用紙の種類が変わると下地の色が変わってしまう。下地の色はハイライト部分の色目に大きな影響を与えるので、下地を考慮せずに画像形成を行うと、望ましい色の画像が出力されない場合がある。
【0006】
特許文献1記載の画像形成装置は、基準用紙上と下地の色が異なる用紙上とに基準階調データ(カラーパッチ)を印刷し、これらを読み取ったデータを比較して階調補正を行っている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−289200号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1記載の発明では、使用する記録用紙が変わる、すなわち下地の色が変わるたびに基準階調データを用紙に印刷し、基準階調データを読み取ったのち、補正データを作成する必要がある。このような場合、実際に画像の印刷を開始するまでに時間がかかり、記録用紙の使用量も増加してしまう。
【0009】
本発明の目的は、下地補正された画像データを短時間で印刷することができ、記録用紙の使用量を抑えることができる画像形成装置および画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出する検出手段と、
検出した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
また本発明は、前記記録用紙が収納される収納手段を有し、
前記検出手段は、前記記録用紙を前記収納手段から前記形成手段まで搬送するための搬送経路上に設けられることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、原稿から画像データを読み取る読取手段を有し、
前記読取手段は、前記検出手段を含むことを特徴とする。
【0013】
また本発明は、入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙の下地に関する下地情報を、記録用紙を特定する特定情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記特定情報を入力するための入力手段と、
入力された特定情報に対応する下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
また本発明は、入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成装置において、
記録用紙の下地に関する下地情報を、記録用紙を特定する特定情報と関連付けて記憶するサーバとデータ通信を行う通信手段と、
前記特定情報を入力するための入力手段と、
前記通信手段を用いて、入力された特定情報に対応する下地情報を取得し、取得した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正手段と、
入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
【0015】
また本発明は、入力された画像データに基づいて、記録用紙に画像を形成する画像形成方法において、
記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出する検出ステップと、
検出した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う補正ステップと、
下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する形成ステップとを有することを特徴とする画像形成方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、検出手段が、記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出すると、補正手段が、検出された下地情報に基づいて、画像データの補正を行う。形成手段は、下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する。
これにより、従来のような、基準階調データの印刷、基準階調データの読み取りを行うことなく、記録用紙の下地に関する補正を行うことができるので、下地補正された画像データを短時間で印刷することができる。また、基準階調データを印刷する必要がないので、下地補正された画像データを印刷する際に記録用紙の使用量を抑えることができる。
【0017】
また本発明によれば、前記検出手段は、前記記録用紙を収納手段から前記形成手段まで搬送するための搬送経路上に設けられる。
これにより、画像形成プロセス中に下地情報を検出することができるので、下地補正された画像データをさらに短時間で印刷することができる。
【0018】
また本発明によれば、原稿から画像データを読み取る読取手段を有し、前記読取手段は、前記検出手段を含む。
これにより、読取手段を備える画像形成装置であれば、検出手段を別途設ける必要がないので、装置規模を小さくすることができる。
【0019】
また本発明によれば、記憶手段に、記録用紙の下地に関する下地情報を、記録用紙を特定する特定情報と関連付けて記憶しておき、入力手段によって前記特定情報が入力されると、補正手段が、入力された特定情報に対応する下地情報に基づいて、画像データの補正を行う。形成手段は、入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する。
これにより、従来のような、基準階調データの印刷、基準階調データの読み取りを行うことなく、記録用紙の下地に関する補正を行うことができるので、下地補正された画像データを短時間で印刷することができる。また、基準階調データを印刷する必要がないので、下地補正された画像データを印刷する際に記録用紙の使用量を抑えることができる。
【0020】
また本発明によれば、入力手段によって前記特定情報が入力されると、補正手段が、通信手段を用いて、入力された特定情報に対応する下地情報をサーバから取得し、取得した下地情報に基づいて、画像データの補正を行う。形成手段は、入力された特定情報によって特定される記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する。
これにより、従来のような、基準階調データの印刷、基準階調データの読み取りを行うことなく、記録用紙の下地に関する補正を行うことができるので、下地補正された画像データを短時間で印刷することができる。また、基準階調データを印刷する必要がないので、下地補正された画像データを印刷する際に記録用紙の使用量を抑えることができる。
【0021】
また本発明は、記録用紙から、その下地に関する下地情報を検出すると、検出した下地情報に基づいて、画像データの補正を行い、下地情報を検出した記録用紙に、補正された画像データに基づく画像を形成する。
これにより、従来のような、基準階調データの印刷、基準階調データの読み取りを行うことなく、記録用紙の下地に関する補正を行うことができるので、下地補正された画像データを短時間で印刷することができる。また、基準階調データを印刷する必要がないので、下地補正された画像データを印刷する際に記録用紙の使用量を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態である印刷装置1の正面断面図である。印刷装置1は、複写機、プリンタおよびファクシミリ装置としての機能を有するデジタル複合機である。図2は、第1の実施形態である印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
印刷装置1は、レーザ印刷装置2、自動原稿搬送装置3、スキャナ装置4、後処理装置5、多段給紙装置6、操作パネル7、中継搬送路装置8、両面搬送路装置(ADU)10、およびプリントコントローラ25を含んで構成される。
【0024】
自動原稿搬送装置3(RADF:Reversing Automatic Document Feeder)は、原稿セットトレイ37と原稿排紙トレイ38とを有している。そして、原稿セットトレイ37にセットされた原稿を、1枚毎に後述のスキャナ装置4の原稿載置台45に搬送するとともに、読み取り後の原稿を原稿排紙トレイ38に排出する機能を有している。
【0025】
また、自動原稿搬送装置3は、読み取り後の原稿を裏返し、再び原稿載置台45に搬送することもできる。これにより、スキャナ装置4では、原稿における両面の画像を読み取れるようになっている。
【0026】
また、この自動原稿搬送装置3は、スキャナ装置4の筺体に取り付けられた図示しないヒンジによって原稿載置台45の上方に位置するように取り付けられており、このヒンジを中心に自動原稿搬送装置3を回動させることで、原稿載置台45上を開放して、原稿載置台45上に原稿の載置を手動で行うこともできる。
【0027】
スキャナ装置4は、透明ガラスから成る原稿載置台45、第1走査ユニット40a、第2走査ユニット40b、光学レンズ43およびCCD(Charge coupled Device)44を有しており、原稿載置台45上の原稿画像を複数ライン毎、たとえば10ライン毎に読み取る読取手段である。
【0028】
第1走査ユニット40aは、光源と、原稿の反射光を第2走査ユニット40bに導く第1反射ミラーとを有し、原稿載置台45に沿って図1の左側から右側に一定速度Vで移動しながら原稿を露光する。
【0029】
第2走査ユニット40bは、第1走査ユニット40aの第1反射ミラーからの光を光学レンズ43およびCCD44に導く第2反射ミラーおよび第3反射ミラーを備え、第1走査ユニット40aに追随してV/2の速度で移動する。
【0030】
光学レンズ43は、第2走査ユニット40bからの反射光を、CCD素子44上で結像させるものである。CCD素子44は、光学レンズ43からの光をアナログの電気信号に変換するものである。なお、この電気信号は、図示しないCCD基板によってデジタルの画像データに変換される。
【0031】
レーザ印刷装置2は、プリント制御部24、プリントコントローラ25、電源ユニット26、レーザ書き込みユニット(以下、LSU;Laser Scanning Unitと呼称する)21、電子写真プロセス部22、用紙搬送部50を備え、上述のスキャナ装置4から出力される画像データに基づいて記録シートである用紙に画像を形成する形成手段である。以下に、それぞれの概略構成と概略動作を説明する。
【0032】
プリント制御部24は、画像印刷システム1を統括的に制御して、画像印刷システム全体が適切に稼動するように制御する。
【0033】
プリントコントローラ25は、スキャナ装置4から出力されるデジタルの画像データを、レーザ印刷装置2において印刷可能なデジタルの画像データに変換する。また、プリントコントローラ25は、ネットワーク上にある外部装置(たとえば、ユーザ端末など)から受信した画像データを、レーザ印刷装置2において印刷可能なデジタルの画像データに変換する機能も有している。電源ユニット26は、レーザ印刷装置2の各部に対して電力を供給する。
【0034】
排出ローラ57は、正逆回転可能なローラであり、正転時に定着を完了した用紙を中継搬送路装置8に排出し、逆回転時に定着を完了した用紙を両面搬送路装置10に向かって排出する。また、排出ローラ57は、用紙の搬送速度を可変できるようになっており、正回転時にはレジストローラ212から定着器213までの搬送路である作像搬送路を搬送される用紙の搬送速度と同じで、逆回転時に作像搬送路を搬送される用紙の搬送速度よりも大な速度で用紙を搬送するように構成されている。搬送切換ゲート58は、用紙を定着器213から排出ローラ57までの搬送路である排出搬送路または再給紙搬送路に導く。
【0035】
再給紙搬送路は、再給紙搬送路A、再給紙搬送路Bおよび再給紙搬送路Cから構成される。再給紙搬送路Aは、排出ローラ57の搬送方向上流側から図1でレーザ印刷装置2の左側面側に付設される両面搬送路装置10に用紙を排出するための搬送経路である。再給紙搬送路Bは、両面搬送路装置10内部の搬送経路であり、また、再給紙搬送路Cは、両面搬送路装置10から給送された用紙を作像搬送路に導くための搬送経路である。
【0036】
搬送ローラ群は、前記作像搬送路、排出搬送路および再給紙搬送路に複数配置されており、それぞれの搬送路において用紙を搬送する働きをする。
【0037】
排出トレイ29は、レーザ印刷装置2に後処理装置5および中継搬送路装置8を組み合わせないで印刷を行うときに使用する用紙の排出トレイである。また、レーザ印刷装置2の下部には、多段給紙装置6から送られてくる用紙をレーザ印刷装置2の作像搬送路に送り込むための用紙受入口27が設けられている。以上で、用紙搬送部50およびレーザ印刷装置2に関する説明を終了し、他のモジュール装置の説明に移る。
【0038】
両面搬送路装置10は、図1でレーザ印刷装置2の左側面側に付設されて、レーザ印刷装置2から排出された一方面に印刷済みの用紙を、再度、レーザ印刷装置2内に導くための装置である。両面搬送路装置10には、搬送ローラ群が配置され、再給紙搬送路Bが形成される。両面搬送路装置10の搬送ローラ群は、再給紙搬送路B内で用紙の搬送を作像搬送路での用紙の搬送速度よりも速い速度で搬送したり、再給紙搬送路Cと作像搬送路との合流部の手前で、用紙を停留させたりできる。このため、再給紙搬送路Bに沿って配置された搬送ローラ群は個々に独立して搬送できるように駆動が取られている。
【0039】
両方の面に画像を印刷する用紙は、レーザ印刷装置2の排出ローラ57の正逆転で、再給紙搬送路Aを通って、レーザ印刷装置2から両面搬送路装置10に排出されるが、この際に、排出ローラ57によって一旦中継搬送路装置8側に用紙の一部が排出された後に、スイッチバック搬送されるために、両面搬送路装置10から排出された用紙は、画像を印刷していない側の面が感光体ドラム200側に対向し、既に画像を印刷された側に印刷されることはない。
【0040】
中継搬送路装置8は、レーザ印刷装置2から排出された用紙を後処理装置5に導入するための搬送ユニットである。また、中継搬送路装置8は、一方面に印刷を行った用紙の他方面に印刷を行うために、一方面印刷後の用紙の一部を一時的に収容する機能も有している。中継搬送路装置8は、搬送路切換ゲート81、第1排出搬送路83、第2排出搬送路84、排出トレイ85を備えている。第1排出搬送路83は、トナーを定着させた用紙を排出トレイ85に向けて搬送するための経路である。一方、第2排出搬送路84は、定着後の用紙を後処理装置5に搬送するための経路である。また、搬送路切換ゲート81は、用紙の搬送経路(第1排出搬送路83または第2排出搬送路84)を切り換える。
【0041】
排出トレイ85は、トナー定着後の用紙を排出するためのトレイである。また、この排出トレイ85は、用紙の反転搬送路として使用されるようにもなっており、両面搬送路装置10、再供給搬送路Aなどとともに、用紙の両面への印刷を実現する。両面搬送路装置10、排出トレイ85、再供給搬送路A、排紙ローラ57などによって、用紙を裏返す方法について、簡単に説明する。定着器213を通過した用紙は、定着器213の搬送方向下流側に配置された搬送路切換ゲート58により排紙ローラ57に案内され、用紙後端が搬送路切換ゲート58を通過したら、搬送路切換ゲート58を再供給搬送路Aに用紙を導くように切り換えて、排紙ローラ57を逆回転させ、再供給搬送路Aに向かって用紙をスイッチバック搬送する。このスイッチバック搬送により、再供給搬送路Aを搬送された用紙が、電子写真プロセス部22を通過した際に、最初に対向した面と反対の面を感光体200に対向させて画像を印刷する。このようにして、両面の印刷が完了した用紙は、第1搬送路83を通って排出トレイ85に排出されるか、または、第2搬送路84を通って後処理装置5に搬送される。
【0042】
多段給紙装置6は、レーザ印刷装置2の下部に備えられた筺体装置であり、第1給紙トレイ61,第2給紙トレイ62および第3給紙トレイ63、用紙給送手段64、用紙搬出口65、固定部68および移動コロ69を備える収納手段である。
【0043】
第1用紙トレイ61,第2用紙トレイ62および第3用紙トレイ63は、ユーザの所望とする種類やサイズの用紙を収納するための給紙トレイである(以後、レーザ印刷装置2の給紙トレイと区別するために、それぞれ、第1デスクトレイ61,第2デスクトレイ62および第3デスクトレイ63と呼称する)。
【0044】
用紙給送手段64は、第1デスクトレイ61、第2デスクトレイ62および第3デスクトレイ63におけるいずれかに収納されている用紙を、上記した用紙搬出口65を介して、レーザ印刷装置2の用紙搬送部50に搬送する。
【0045】
用紙搬出口65は、用紙給送手段64によって第1デスクトレイ61、第2デスクトレイ62および第3デスクトレイ63から送られてくる用紙をレーザ印刷装置2の用紙受入口27を介してレーザ印刷装置2の用紙搬送部50に送り込むための通口である。
【0046】
固定部68および移動コロ69は、多段給紙装置6の底部に配置され、多段給紙装置6を所定の位置に設置するために使用する。すなわち、図1で床面に接触させている固定部68を上昇させて床面から離し、移動コロ69によって多段給紙装置6を支えることによって、多段給紙装置6の移動が可能となる。また、固定部68を下降させて床面に接触させることで、多段給紙装置6を所定の位置で固定できる。
【0047】
後処理装置5としては、機能を有した後処理装置が存在するが、本実施の形態では、複数の所定の載置板(以下、ビンと呼称する)54に印刷した用紙を振り分ける多段用紙振り分け装置とする。後処理装置5である多段用紙振り分け装置は、特定の部門や特定の個人に対して設けられたビン54に、特定の部門や特定の個人に対応した印刷済みの用紙を振り分けるための装置である。
【0048】
後処理装置5は、図1に示すようにレーザ印刷装置2と並んで多段給紙装置6上に配置された筺体装置である。後処理装置5は、搬入ローラ51、搬送路切換ゲート52、複数のビン54および搬送ローラ群を有している。本実施形態では、ビン54の数を4つとし、各ビン54を上から順番に第1トレイ54A、第2トレイ54B、第3トレイ54C、および第4トレイ54Dとする。
【0049】
搬入ローラ51は、中継搬送路装置8から送られてくる用紙を後処理装置5に搬入する。搬送路切換ゲート52は、ゲートを切り換えることによって、搬入ローラ51から搬入された用紙を第1トレイ54A、第2トレイ54B、第3トレイ54C、または第4トレイ54Dに導く。
【0050】
操作パネル7は、印刷装置1を動作させるために、設定パラメータ、指示コマンドなどをユーザが入力するためのインターフェイスであり、複数のハードキー、液晶表示装置などの表示装置を含む。表示装置にタッチパネルを重ねて設け、ソフトキーによる入力を可能としてもよい。
【0051】
図3は、レーザ印刷装置2におけるLSU21および電子写真プロセス部22における近傍の構成を示す図である。LSU21は、図示しないレーザダイオード、ポリゴンミラー120、fθレンズ123、折り返しミラー124、シリンドリカルミラー125などを備えている。LSU21は、レーザ印刷装置2の画像記憶部から出力された画像データに基づいて、電子写真プロセス部22における感光体ドラム200に、レーザ光を照射して静電潜像を形成する。
【0052】
電子写真プロセス部22は、感光体ドラム200と、その周囲に設けられた帯電器201、現像器202、転写器203、クリーニング器204などを備えている。そして、感光体ドラム200上に静電潜像形成し、この静電潜像を現像してトナー像を生成し、用紙に静電転写する機能を有している。
【0053】
また、図1に示すように、用紙搬送部50は、用紙の収容と、電子写真プロセス部22への用紙の供給、電子写真プロセス部22で用紙上に形成した未定着像の定着、および用紙をレーザ印刷装置2の外部(中継搬送路装置8および両面搬送路装置10)に排出する機能を有している。このため、用紙搬送部50は、給紙トレイ(以後、後述の多段給送装置の給紙トレイと区別するために、本体トレイと呼称する)210、分離給送手段211、レジストローラ212、定着器213、排出ローラ57、搬送路切換ゲート58、作像搬送路、排出搬送路、再給紙搬送路の一部(再給紙搬送路A、再給紙搬送路C)、搬送ローラ群を有している。以下にこれらについて概説する。
【0054】
本体トレイ210は、レーザ印刷装置2の下部に配置される収納手段である。この本体トレイ210は、内部に用紙を積載して収納できるようになっており、この本体トレイ210から外部に引き出して用紙の補給ができるようになっている。分離給送手段211は、本体トレイ210に積載した用紙を1枚ずつ分離して送り出す。
【0055】
レジストローラ212は、電子写真プロセス部22の用紙搬送方向上流側に配置されており、電子写真プロセス部22に搬送される用紙を一旦停止して、用紙の先端を搬送方向に対して直角にするとともに、感光体ドラム200上に形成した画像と同期を取って、電子写真プロセス部22における所定の転写位置(転写器203の配置されている位置)に向かって給送する。定着器213は、電子写真プロセス部22を通過した用紙上に担持されたトナー像を、熱と圧力で用紙に定着させる。
【0056】
本発明では、本体トレイ210および多段給紙装置6から電子写真プロセス部22までの搬送経路に、記録用紙の下地の色を検出する検出手段であるカラーセンサ220を設けている。詳細には、本体トレイ210から搬送される記録用紙および多段給紙装置6から搬送される記録用紙のいずれもが通過する共通の搬送経路部分であるレジストローラ212の上流側近傍に設けることが好ましい。
【0057】
カラーセンサ220は、感光体上のトナー付着量の測定などに用いられる発光ダイオードと受光ダイオードとを組み合わせた反射式光学センサーの1種を使用することができる。カラーセンサ220は、カラースキャナーが照明用光源と原稿読み取りのためのカラーCCDで構成されているのと同様に照明のための発光ダイオードと反射光を受光するためのRGB(Red, Green, Blue)の3色それぞれに対応したフォトダイオードとを備え、下地からの反射光を受光したときの色のR,G,Bを検出する。
【0058】
画像形成時には、ユーザによる選択、または予め定める条件に基づくプリントコントローラ25による選択などで印字する記録用紙が決定されると、決定された記録用紙が、本体トレイ210または多段給紙装置6から搬送される。このときカラーセンサ220が記録用紙の下地の色を検出し、検出結果をプリントコントローラ25に出力する。補正手段であるプリントコントローラ25は、検出された下地の色に応じた画像補正処理を行い、補正された画像データを電子写真プロセス部22で印刷する。
【0059】
画像補正処理は、RGBデータをフルスケール255階調のYMCデータに変換し、たとえばカラーデータが白色の許容値、たとえば、Y,M,Cのいずれかの濃度が12よりも大きい場合は下地色の有る用紙と判断する。次にカラーデータが、下地補正が対応出来る上限、たとえば、Y、M、Cのいずれかの濃度が40よりも大きい場合(例えば濃いピンクの用紙など)には下地補正を禁止する。下地補正が対応可能な下地の範囲 12≦(Y、MおよびC)≦40であった場合は、カラーデータを下地色として、下地色の影響を抑制するように補正を行う。また、カラーデータが(Y、MおよびC)<12の用紙については用紙が許容出来るレベルであり、下地補正を行わない。
【0060】
また、カラースキャナーのCCDがホワイトバランス調整を行うのと同様にカラーセンサ220の受光面が臨む位置に校正用白板221を設け、記録用紙が搬送されていないタイミングでホワイトバランス調整を行う。たとえば、電子写真プロセス部22に記録用紙が搬送される直前に構成を行うことが望ましい。
【0061】
上記では、搬送経路中に配置したカラーセンサによって下地の色を検出したが、下地の色の検出はスキャナ装置4を用いてもよい。スキャナ装置4で白紙の記録用紙をスキャンし、下地の色を検出する。検出した下地の色は、プリントコントローラ25の記憶領域に一時的に記憶しておき、画像形成時に記憶領域から読み出して画像補正処理を行う。
【0062】
なお、スキャン装置4で検出した下地の色を記憶する場合に、スキャンさせた記録用紙が多段給紙装置6のいずれのトレイに収納される記録用紙であるかを関連付けて記憶させることを可能とする。こうすることによって、一度下地の色を検出すれば、トレイに収納される記録用紙を変更するまでは、印刷するたびに記録用紙をスキャンさせる必要がなくなる。
【0063】
図4は、第1の実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。印刷すべき画像データが入力され、印刷の指示がユーザによって入力されると印刷処理が開始される。
【0064】
まずステップA1で下地情報を検出する。下地情報の検出は、上記のようにカラーセンサ220を用いてもよいし、スキャナ装置4を用いてもよい。ステップA2では、検出した下地情報(下地の色情報)に応じた画像補正処理を行い、ステップA3で補正された画像データを電子写真プロセス部22で印刷する。
【0065】
本発明の第2の実施形態について説明する。なお、印刷装置1の構成については、第1の実施形態と同じ構成であるので説明は省略する。
【0066】
第1の実施形態では、記録用紙の下地の色を検出し、その検出結果に基づいて画像補正処理を行ったが、本実施形態では、記録用紙を特定するための特定情報と、記録用紙の下地の色に関する下地情報とを関連付けて、たとえばプリントコントローラ25に備えられる記憶手段に記憶しておき、特定情報が入力されると、対応する下地情報を用いて画像補正処理を行う。
【0067】
特定情報は、たとえば記録用紙の商品名、製品コード番号などの文字列で構成される。特定情報の入力は、複数のキーを備える入力手段である操作パネル7を用いて、文字列などを直接入力してもよいし、バーコードなどの画像情報にコード化しておき、バーコードリーダで読み取ってもよい。特定情報は、記録用紙の包装など記録用紙に付随する部材に記載される。
【0068】
ユーザは、印刷しようとする記録用紙を本体トレイ210または多段給紙装置6にセットし、セットした記録用紙の特定情報を入力する。プリントコントローラ25は、特定情報と下地情報とを関連付けたテーブルを参照し、入力された特定情報に対応する下地情報を取得する。取得した下地情報に基づいてプリントコントローラ25は、画像補正処理を行う。
画像補正処理については、上記の実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0069】
本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は、第3の実施形態の構成を示すブロック図である。図2に示した第1および第2のブロック図と同じ構成については、同じ参照符号を付して説明は省略する。
【0070】
本実施形態では、印刷装置1は、データ通信可能に構成され、インターネットなどの通信ネットワークを介して、下地情報を複数記憶したサーバ100から取得する。サーバでは、記録用紙を特定する特定情報と、下地情報とが関連付けて下地情報記憶部101に記憶されている。
【0071】
特定情報が入力されると、印刷装置1はサーバに対してアクセスし、入力された特定情報に対応する下地情報をサーバから取得する。サーバから取得した下地情報に基づいてプリントコントローラ25は、画像補正処理を行う。
【0072】
画像補正処理については、上記の実施形態と同様であるので説明は省略する。
図6は、第2,3の実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。印刷すべき画像データが入力され、印刷の指示がユーザによって入力されると印刷処理が開始される。
【0073】
まずステップB1で特定情報が入力される。特定情報の入力は、上記のように文字列が入力されてもよいし、バーコードリーダなどでバーコードを読み取ることで入力されてもよい。ステップB2では、入力された特定情報に応じた下地情報を取得する。取得する下地情報は、印刷装置1に記憶されている下地情報であってもよいし、サーバ100とのデータ通信によってサーバ100から取得してもよい。ステップB3では、取得した下地情報(下地の色の情報)に応じた画像補正処理を行い、ステップB4で補正された画像データを電子写真プロセス部22で印刷する。
【0074】
以上のような印刷装置1によれば、従来のような、基準階調データの印刷、基準階調データの読み取りを行うことなく、記録用紙の下地に関する補正を行うことができるので、下地補正された画像データを短時間で印刷することができる。また、基準階調データを印刷する必要がないので、下地補正された画像データを印刷する際に記録用紙の使用量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1の実施形態である印刷装置1の正面断面図である。
【図2】第1の実施形態である印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】レーザ印刷装置2におけるLSU21および電子写真プロセス部22における近傍の構成を示す図である。
【図4】第1の実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】第2,3の実施形態における印刷処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1 印刷装置
2 レーザ印刷装置
3 自動原稿搬送装置
4 スキャナ装置
5 後処理装置
6 多段給紙装置
7 操作パネル
8 中継搬送装置
10 両面搬送装置
25 プリントコントローラ
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎

【識別番号】100072235
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 毅至

【識別番号】100135220
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 祥二


【公開番号】 特開2008−35443(P2008−35443A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−209271(P2006−209271)