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【発明の名称】 カメラ
【発明者】 【氏名】野中 修

【要約】 【課題】シャッタスピードを変更することによって得られる画像の差異を予測表示し、撮影者の思いを反映した、雰囲気豊かな写真をきれいに撮影することができるカメラを提供することである。

【構成】撮影時に、被写体30からの像信号を所定時間露光して撮像素子14によって撮像信号を得る。上記所定の露光時間の切り替えはキリンエス一致により行われる。そして、上記撮影に先立って、撮像素子14の出力信号を上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、撮像素子14の出力の時間的な変化を画像判定部18で検出する。また、この変化検出結果より、上記被写体の撮影に際して得られる画像を、画像処理部及び効果予測部17aで予測して表示部21に表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時に、被写体からの像信号を、所定時間露光して撮像信号を得る撮像手段と、
上記所定の露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、
上記撮影に先立って、上記撮像手段の出力信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像手段の出力の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、
上記変化検出結果より、上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測して表示する加工表示手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。
【請求項2】
上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
撮影時に、被写体からの像信号を、所定の露光時間だけ露光して撮像信号を得る撮像手段と、
上記所定の露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、
上記撮影に先立って、上記撮像手段の出力信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像手段の出力の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、
上記変化検出結果より、上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測して加工する予測手段と、
上記予測手段によって予測される画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。
【請求項4】
上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
【請求項5】
上記撮像手段の出力から得られる画像と、上記予測手段で加工された予測画像を同時に上記表示手段に表示させるマルチ画像制御手段を更に具備することを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
【請求項6】
撮影時に被写体からの像信号を所定の時間露光して撮像信号に変換する撮像手段と、上記所定の時間露光する露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、該撮像手段で変換された撮像信号に基づいて上記被写体の画像を表示する表示手段と、を備えたカメラに於いて、
上記撮影に先立つタイミングで、上記撮像手段で変換された撮像信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像信号の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、
上記画像変化検出手段で検出された時間的変化に基づいて上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測する予測手段と、
上記予測手段によって予測される画像を上記表示手段に表示させるよう制御する表示制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラ。
【請求項7】
上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
【請求項8】
上記表示制御手段は、上記撮像手段の出力から得られる画像と、上記予測手段で加工された予測画像を同時に上記表示手段に表示させることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、シャッタスピードを切り替えて画像記録するカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、写真撮影法として、シャッタスピードや絞り制御を切り替えること(マニュアル撮影を行うこと)によって、レンズの効果を変えたり、動いているものを表現する効果を変えたりして、画像の表現を調節する方法が知られていた。フィルムを使用したカメラでは、現像やプリントしてからでなければ結果がわからなかったために、なかなかこのような切り替えによる効果の違いを習得しにくいものであった。
【0003】
ところが、近年、デジタル化が進展し、レンズのぼけや被写界深度に関しては、カメラ背面等に設けられた液晶などで簡単に効果確認が可能となった。また、マニュアル撮影時には露出量が必ずしも適正にならないことから、その露出が好ましいかどうかを表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−96392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1による撮影方法では、露出がオーバかアンダーかの問題は分かっても、シャッタスピードによる画像の変化はわからないという問題を有している。
【0005】
したがって本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、デジタルカメラならではの画像処理機能を有効利用して、シャッタスピードを変化させたときに、撮影時に生じる画像の効果を予め目視可能とし、それを確認しながら、ユーザの意図を正しく再現した写真を撮影することのできるカメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち請求項1に記載の発明は、撮影時に、被写体からの像信号を、所定時間露光して撮像信号を得る撮像手段と、上記所定の露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、上記撮影に先立って、上記撮像手段の出力信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像手段の出力の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、上記変化検出結果より、上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測して表示する加工表示手段と、を具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、撮影時に、被写体からの像信号を、所定の露光時間だけ露光して撮像信号を得る撮像手段と、上記所定の露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、上記撮影に先立って、上記撮像手段の出力信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像手段の出力の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、上記変化検出結果より、上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測して加工する予測手段と、上記予測手段によって予測される画像を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、上記撮像手段の出力から得られる画像と、上記予測手段で加工された予測画像を同時に上記表示手段に表示させるマルチ画像制御手段を更に具備することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、撮影時に被写体からの像信号を所定の時間露光して撮像信号に変換する撮像手段と、上記所定の時間露光する露光時間の切り替えを行う切り替え手段と、該撮像手段で変換された撮像信号に基づいて上記被写体の画像を表示する表示手段と、を備えたカメラに於いて、上記撮影に先立つタイミングで、上記撮像手段で変換された撮像信号を、上記所定の露光時間より短い露光時間で所定の時間間隔で繰り返し入力し、上記撮像信号の時間的な変化を検出する画像変化検出手段と、上記画像変化検出手段で検出された時間的変化に基づいて上記被写体の撮影に際して得られる画像を予測する予測手段と、上記予測手段によって予測される画像を上記表示手段に表示させるよう制御する表示制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記画像変化検出手段は、上記被写体の時間変化に応じて、上記時間変化検出の時間間隔を切り替えることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記表示制御手段は、上記撮像手段の出力から得られる画像と、上記予測手段で加工された予測画像を同時に上記表示手段に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、デジタルカメラならではの画像処理機能を有効利用して、シャッタスピードを変化させたときに、撮影時に生じる画像の効果を予め目視可能とし、それを確認しながら、ユーザの意図を正しく再現した写真を撮影することのできるカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの基本構成を示したブロック図である。このデジタルカメラ(以下、カメラと略記する)は、メインCPU(以下、MPUと記す)10と、ズーム制御部11と、ズームレンズ(撮影レンズ)13と、撮像素子14と、アナログフロントエンド部(AFE)15と、画像処理部17と、画像判定部18と、表示制御部20と、表示部21と、圧縮部23と、記録制御部24と、記録メディア25と、出力部26と、補助光発光部27と、複数のスイッチ28a、28b、28cとを有して構成される。
【0017】
切り替え手段、画像変化検出手段としての機能を有するMPU10はマイクロコントローラ等から構成されるもので、ユーザによる各種の操作をスイッチ28a、28b、28cの状態によって検出する。MPU10は、上記スイッチ28a、28b、28cの検出結果と所定のプログラムに従って状態を判定し、撮影時に上述した各ブロックをシーケンシャルに制御する。これらのスイッチ28a、28b、28cの操作に従って、撮影/再生のモード切り替えや撮影モードの切り替え等も行えるようになっている。また、ズーミングの操作も、このように構成されたスイッチをユーザが操作することを、MPU10が検知して実行する。このズーム制御用の釦(図示せず)等も備えておき、ズームレンズ13をズーム制御部11で制御し、レンズでの被写体拡大ができない場合には、撮像素子14の中から像を取り出すエリアを、MPU10が限定する制御をAFE15に実行させて、部分画像を全画像として表示、記録することでズームの延長とする。
【0018】
尚、スイッチ28a〜28cは、電源のオン、オフを行う電源スイッチ(28a)や、レリーズ操作を行うためのレリーズスイッチ(28b)、撮影と再生、シャッタスピードの切り替えやその他のスイッチ(28c)の機能を有しており、ユーザの操作を入力するものである。
【0019】
被写体30からの像は、ズームレンズ13を介して多数の受光面(画素)から成るCMOSセンサやCCD等で構成される撮像素子14で受光される。撮像素子14では、これが電気的な信号に変換される。そして、この結果がA/D変換部を含むAFE15にてデジタル信号化され、更に画像処理部17に入力される。
【0020】
また、AFE15は、撮像素子14の出力する信号を取捨選択する機能を有しており、全部の受光面から限られた範囲の画像データや、間引かれた画素データのみを抽出することができる。この制御によって、所定の領域のみの画像を記録すれば、いわゆるトリミングと同様の効果を出すことができる。画面に入ってくる全てのものを、必ずしも撮影したくない場合には、このような工夫が有効である。
【0021】
また、撮像素子14は、無数の画素から構成されるが、幾つかの同色の画素信号を加算して利用することによって、S/Nを改善することが可能である。このような出力加算処理も、AFE15にて可能である。
【0022】
画像処理部17は、入力信号の色や階調やシャープネスを補正処理するもので、撮影時には、後段の圧縮部23にて圧縮記録を行う。また、画像処理部17の信号を利用して、撮像素子14から入力されてくる画像の特徴等を判定する画像判定部18等が、このシステムには含まれている。後述するが、逆光シーン等、補助的な光を照射した方が良いシーン等を判定して、しかるべき制御を行う場合等にこの機能の出力を参照する。また、本発明の特徴たる、被写体の動きの検出等も行うようになっている。更に、この画像処理部17内には、後述するように、シャッタスピード等の効果を予測する効果予測部17aを有している。
【0023】
画像処理部17から出力された信号は、圧縮部23によって圧縮される。圧縮部23内には、JPEGコア部等の静止画像用圧縮部23a(図1には圧縮Sと示される)、またはMPEG4やH.264等の圧縮用コア部で構成される動画用圧縮部23b(図1には圧縮Mと示される)を有している。
【0024】
この圧縮部23で圧縮された画像信号は、記録制御部24を介して記録メディア25に記録される。そして、ここで記録されたデータは、出力部26によって、図示されないパーソナルコンピュータ等を介して、ホームページやブログ等のサービスにアップロード可能である。こうした用途を前提にした画像は、撮影時から、それに相応しい撮影方法をとっておき、掲載時に所定の効果が得られるような工夫をしておく。そして、記録メディア25に記録された圧縮データは、画像処理部17によって伸張されて再生されるが、この結果は表示制御部20を介して表示部21にて鑑賞することが可能になっている。また、この表示部21は液晶や有機EL等から成るもので、カメラのファィンダの機能を兼用している。
【0025】
上記画像処理部17は、また、図示されないがリサイズ回路を有している。このリサイズ回路は、表示制御部20によって制御される表示部21に、撮像素子14からの信号を表示できるようなサイズに加工してリアルタイムに入力する。
【0026】
上記表示制御部20には、マルチ画像制御部20aを有している。画面を単一の画像表示にのみ使用するのではなく、複数画像の表示に利用する場合には、このマルチ画像制御部20aを利用して、表示部21の表示パネルに複数の画像を表示可能としている。これは、例えば、奇数番目に入力された画像を画面の左側に、偶数番目に入力された画像信号を画面の右側に表示するような制御を司るものである。
【0027】
補助光発光部27では、撮影状況に応じて、被写体30に光を照射して、明るさの不足や、不均一な明るさを防止するようにしている。例えば、川の流れを表現する写真にて、ユーザがシャッタスピードを切り替え操作し、適正露出を絞りの制御で行うカメラの場合、シャッタスピードを遅く設定すれば、水の流れが糸のように伸びた描写が可能になる。反対に、シャッタスピードを速く設定すれば、その瞬間が捉えられて、水しぶきが上がった出間や、さざ波の様子を細かく再現することが可能になる。
【0028】
このように、画像が時間的にどう変化するかは、高速で画像取得した結果を比較して判断することができる。単純化した図で示すと、図2(a)に示されるように、複数の画素が並んでいる場合に、このうちの1つの画素がt1のタイミングで水しぶきのように白く表されるとする。そして、次のタイミング(△t経過後)で、図2(b)に示されるように、この白点がシフトした画像が得られれば、動きの方向(図示矢印Aの方向)や量(△pic)を判定することができる。これは、画像判定部18によって判定される。
【0029】
そして、t1のタイミングと、t1+△tのタイミングで得られた画像から、t1のタイミングから2×△tだけ経過した間、露光させた場合には、図2(c)に示されるような画像が得られることが予測される。このような方法で、実際の露光時間より短い露光時間で得られた各画像から、指定された露光期間で得られるであろう画像を推測することが可能である。
【0030】
これには、例えば、図3に示されるようなタイミングチャートに於いて、図3(a)に示されるように、△tのタイミング間隔で繰り返し撮像を行い、その2つのタイミングで得られた画像の差異を、図3(b)に示されるタイミングで検出し、続く図3(c)に示されるタイミングでその差異と、実際の露光時間(Te)とから、次のような考え方による画像加工を行えばよい。
【0031】
(1)△tの間に所定量以上変化している画素群を検出。
(2)その変化量、△picを検出する。
(3)その画素群部分をその画素の色で塗りつぶす。その範囲は、
△pic×Te/△t …(1)
である。
(4)変化していない画素部分は(3)の処理を行わない。
(5)これを表示する。
(6)これを(1)から繰り返す。
【0032】
このように、上記(1)〜(6)を繰り返して表示するので、この時の表示画像は動画としての応答性やフレーム/秒の値が低くなってしまう。しかしながら、例えば、1秒間にこのサイクルを15回繰り返せるような高速撮像及び読み出しができるような素子を利用すれば、自然なライブビュー表示が可能となる。
【0033】
また、動きがゆっくりとした被写体であれば、あまりに高速の画像読み出しでは、変化画素の検出ができなくなる可能性がある。例えば、図4に示されるように、図4(a)に示されるT=t1のタイミングから、図4(b)に示されるような△t経過したt2のタイミングになっても画素の変化がない場合であっても、図4(c)に示されるような次の△tが経過したt3のタイミングでは、変化(図示矢印Bの方向への変化)を判定することができることがある。
【0034】
このように変化がゆっくりとした被写体でも、露出時間が長くなれば、特殊な効果の写真撮影を行うことができる。特に、高速の読み出しが可能な撮像素子(イメージャ)を利用する場合、イメージャの画像更新スピードが速すぎて正しい動きの検出ができない場合がある。このような場合、図4(a)に示されるt1のタイミングと、図4(c)に示されるt3のタイミングで得られた画像から、t1〜t3の間に露光が行われた場合、図4(d)に示されるように、白点が流れたような映像となる。(但し、露出はオーバにならないよう、絞りや感度によって制御している。)
このような比較的ゆっくりとした動きに対しては、図5に示されるようなタイミングチャートに従い、撮像結果を毎回利用するのではなく、1回おきに利用するなどして、差異の検出方法を工夫して、動いた画素の動きを強調した画像加工を行った表示を行えばよい。尚、図2及び図4に於いてはTのタイミングを横方向で説明しているが、これに限られるものではない。
【0035】
また、こうして複数の画像を利用して画像加工する表示方法では、必ず表示に遅れが生じるので、リアルタイムな表示と、この加工画像の表示を、図6に示されるように、並べて表示してもよい。つまり、この図6の例では、液晶パネル35に表示する画像を35aと35bの複数画像とし、画像35aにはリアルタイム表示を、画像35bには効果表示を行って、ユーザが最適なタイミングや構図、効果を判定できるようにしている。この場合、リアルタイム表示で撮影タイミングを決定し、効果表示でシャッタスピードの効果を予測して確認する。これらの効果予測は、画像処理部17内の効果予測部17aにて処理が行われる。
【0036】
次に、図7のフローチャートを参照して、このような構成のカメラの制御動作について説明する。尚、このフローチャートによる処理動作は、主にMPU10の指令に従って行われる。
【0037】
電源スイッチ28aがオンされることにより本ルーチンが開始され、先ず、ステップS1に於いてユーザによる撮影の操作が行われたか否かが判定される。ここで、撮影の操作が行われた場合はステップS2へ移行し、そうでない場合はステップS7へ移行する。
【0038】
ステップS2では、補助光発光を伴う撮影か伴わない撮影かが判定される。ここで、補助光発光が行われる場合は、ステップS3に移行して、補助光発光部27によるパルス投光を伴う撮影が行われる。これは、液晶でのモニタ時に比べると大きな光量で瞬間的に発光して終了し、発熱を抑えて破壊を予防するものである。一方、補助光の発光が無いならば、ステップS4に移行して、シャッタスピードや絞り、感度等を最適化させた制御での撮影が行われる。
【0039】
次いで、ステップS5にて、上記ステップS3またはS4で撮影された画像が圧縮され、続くステップS6にて記録メディア25に記録される。その後、上記ステップS1に移行して、以降の処理動作が繰り返される。
【0040】
一方、上記ステップS1にて撮影の操作が行われていないと判定された場合は、ステップS7に於いて、再生モードであるか否かが判定される。ここで、図示されないモードスイッチ等が使用されてユーザにより再生モードに設定されている場合は、ステップS8に移行して再生表示が行われる。これは、撮影結果からユーザによって選択されたものが液晶等の表示パネル(表示部21)に再生表示される。更に、ステップS9に於いて、転送したい画像があるか否かが判定される。その結果、転送する画像がある場合、すなわち、スイッチ28c等によって当該画像が指定されれば、ステップS10に移行する。そして、出力部26を介して、外部の図示されないパーソナルコンピュータ等に、指定された画像が転送される。
【0041】
また、上記ステップS9にて転送画像がない場合、及びステップS10にて画像転送した後は、上記ステップS7に移行する。
【0042】
上記ステップS7にて、再生モードでないと判定された場合は、次にステップS11に於いて電源スイッチ28aの状態が判定される。ここで、電源スイッチ28がオフの場合は、電源をオフにする制御が行われる。一方、それ以外の場合は、ステップS12に移行して、撮像処理が行われる。尚、特に記述はしていないが高速でこれが繰り返される。
【0043】
次いで、ステップS13では、ユーザにより設定されたシャッタスピードS等がMPU10に読み込まれて、上述したように、先に繰り返し撮像された結果と露光時間の割合から画像加工ができるようにする。
【0044】
そして、ステップS14に於いて、2回の撮像の結果に差異があるか否か、または、シャッタスピードが短いか否かが判定される。この何れかの条件が満たされた場合には、ステップS15に移行して隣接タイミングの撮像結果の差異が利用された予測が、効果予測部17aにて行われる。一方、上記ステップS14に於ける条件が満たされない場合には、上記(1)式の結果が大きくなりすぎないように、ステップS16にて、間欲したタイミングの像の差が利用された予測が、効果予測部17aにて行われる。予測の誤差を小さくするためにも、上記(1)式の分母△tは、表示画像の連続性が確保できる範囲で、大きめにした方がよい。
【0045】
このように、ステップS13にて得られたシャッタスピードTが利用されて、上記ステップS15またはS16での複数画像取得の結果から、上述した撮影時に像が流れて広がる様子が、ステップS18にて予測される。続いて、ステップS19に於いて、画像処理にて効果が視覚的に表示される。
【0046】
この結果は、マルチ画面表示し、発光無し画像と比較して、補助光の効果を確認できるようにしてもよい。この場合、ステップS20に於いて、マルチ画面表示の有無が判定される。ここで、マルチ画面の表示がなされる場合は、ステップS21に移行して、図6に示されるような、画像35a及び35bによるマルチ画面の表示がなされる。一方、マルチ画面の表示が無い場合は、ステップS23に移行して、マルチ画面表示が解除されて通常表示がなされる。
【0047】
このように、本実施形態によれば、シャッタスピードを変更することによって得られる画像の差異を予測表示し、撮影者の思いを反映した、雰囲気豊かな写真をきれいに撮影することができるカメラを提供することが可能となる。
【0048】
また、本発明の他の実施形態として、例えば、一眼レフレックスカメラ(以下、単に一眼レフカメラと略記する)のように、撮影用の撮像素子への光路と、ファインダ用の光路が分けられているカメラにも応用することができる。
【0049】
図8は、このような一眼レフカメラの概略構成を示したブロック図である。
【0050】
図8に於いて、被写体30の像は、撮影レンズ13を介してメインの撮像素子14a(撮影時に画像を記録メディア25に記録するためのセンサ)に入射し、ここで取り込まれた像が記録部45に記録される。この時、反射ミラー40は、図示されないが撮影光路外に退避する。反射ミラー40が図示のような状態では、反射された被写体像は、ペンタプリズム41を介して接眼レンズ系42に導かれ、ユーザにより目視可能となっている。
【0051】
このような構成にする理由は、撮像素子14aが大型、且つ高画素であり、高速な読み出しができないからである。メインの撮像素子14a以外に、ペンタプリズム41内で結像した画像をモニタするサブの撮像素子14bを利用すれば、撮影前に画像モニタが可能となる。この表示部43用の撮像素子14bに高速のものを利用すれば、本発明のような撮影効果やプレビュー可能な一眼レフカメラを提供することが可能となる。つまり、2つの撮像素子の特性の差異や、モニタ時と撮影時の発光の差異を考慮して、表示画像を加工し、ユーザは撮影時の効果を撮影前にリアルタイムで目視可能となる。
【0052】
つまり、本実施形態では、撮影前の複数の撮像結果と撮影時の設定されたシャッタスピードの差、撮影前の撮像素子及び光学系と、撮影後の撮像素子及び光学系の差異を考慮して、表示画像を強調等、加工して表示制御するので、非常に高画質で、レンズ交換可能なカメラでありながら、シャッタスピード優先撮影等、露出制御の効果をモニタ上で確認し、十分予測、把握した撮影が可能となる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
【0054】
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの基本構成を示したブロック図である。
【図2】画像が時間的にどう変化するかについて説明するための図である。
【図3】実際の露光時間より短い露光時間で得られた各画像から、指定された露光期間で得られるであろう画像を推測するための動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】動きがゆっくりとした被写体の場合の画像が時間的にどう変化するかについて説明するための図である。
【図5】動きがゆっくりとした被写体の場合の撮像素子とLEDとモニタ表示の動作タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図6】液晶パネル35に表示する画像35a及び35bの例を示した図である。
【図7】本発明の一実施形態に於けるカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態としての一眼レフカメラの概略構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0056】
10…メインCPU(MPU)、11…ズーム制御部、13…ズームレンズ(撮影レンズ)、14…撮像素子、15…アナログフロントエンド部(AFE)、17…画像処理部、17a…効果予測部、18…画像判定部、20…表示制御部、20a…マルチ画像制御部、21…表示部、23…圧縮部、23a…静止画像用圧縮部(圧縮S)、23b…動画用圧縮部(圧縮M)、24…記録制御部、25…記録メディア、27…補助光発光部、26…出力部、28a、28b、28c…複数のスイッチ、30…被写体、35…カメラ。
【出願人】 【識別番号】504371974
【氏名又は名称】オリンパスイメージング株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−35422(P2008−35422A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−208999(P2006−208999)