| 【発明の名称】 |
写真アルバム作製装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】牧野 俊介
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| 【要約】 |
【課題】業者が撮影した写真と顧客が用意した写真とを融合させることにより内容の充実した顧客満足度の高い写真アルバムを作製可能とする。
【構成】写真館に設けたデジタルカメラ2により撮影された写真から所望の写真をモニタ装置3およびセレクタ14を用いて選択すると、当該写真の写真データがアルバム記憶部13に格納される。アルバム記憶部13に格納された写真データは写真アルバムに貼付した状態の画像データとして、インターネットNTを介して端末6に転送され、端末6によって顧客が閲覧可能になる。一方、顧客が用意した写真の写真データは端末6から転送され、当該写真データを写真融合部18がセレクタ14で選択された写真データとともにアルバム記憶部13に格納する。アルバム記憶部13に格納された写真データは、プリンタ4により写真用紙にプリントされ、写真アルバムに貼付される写真が得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 写真館に配置された第1のカメラにより撮影した複数枚分の写真の写真データを格納する写真記憶部と、写真館に設置され写真記憶部に格納された写真データによる画像を表示するモニタ装置と、写真館に設置され複数枚の写真が貼付される写真アルバムに用いる写真をモニタ装置に表示された画像から選択するセレクタと、セレクタで選択された写真の属性である写真の内容と写真アルバム内での位置およびサイズとがセレクタで選択された写真データとともに格納され、かつ写真アルバムのアルバム台紙にセレクタで選択された写真を貼付した状態の画像データが格納されるアルバム記憶部と、コンピュータネットワークを通して接続された端末に対してアルバム記憶部に格納した前記画像データを提示するアルバム提示部と、第2のカメラにより撮影され前記端末から前記コンピュータネットワークを通して転送される写真データに前記端末により設定された写真の属性を付与し当該デジタル写真をセレクタで選択された写真データとともにアルバム記憶部に格納する写真融合部とを備え、アルバム記憶部に格納された写真データの画像を写真用紙にプリントするプリンタが接続されていることを特徴とする写真アルバム作製装置。 【請求項2】 前記アルバム提示部は、前記アルバム記憶部に格納した前記画像データを前記端末に提示する際に、アルバム記憶部に格納された写真の属性のうちの配置およびサイズの変更を可能とすることを特徴とする請求項1記載の写真アルバム作製装置。 【請求項3】 前記写真アルバムは複数種類であって写真アルバムごとに行事が対応付けられるとともに行事ごとに写真の属性のテンプレートが定められており、行事に応じて写真アルバムの種類を選択して入力する入力装置が付加されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の写真アルバム作製装置。 【請求項4】 前記写真アルバムにおいて写真に代えて用いる複数種類のイラストに対応したイラストデータを格納したイラスト記憶部と、前記写真アルバムに定めたテンプレートの内容ごとに分類されたイラストを前記端末に提示するとともに選択させるイラスト選択部とが付加され、前記写真融合部は、イラスト選択部で選択されたイラストのイラストデータを当該イラストで代用する写真の属性とともにアルバム記憶部に格納することを特徴とする請求項3記載の写真アルバム作製装置。 【請求項5】 前記アルバム提示部が前記端末に提示する写真は端末でのプリントが禁止されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の写真アルバム作製装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、写真を貼付した写真アルバムを作製する写真アルバム作製装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 一般に、写真アルバムは、子どもの成長記録として作製したり、旅行や結婚などの行事の記録として作製されることが多い。ただし、この種の写真アルバムでは、写真のサイズやレイアウトに変化が乏しく、また、市販のアルバム用紙ではデザイン性にも乏しい。 【0003】 近年では、デジタルカメラの普及により、デジタルカメラで撮影した写真を加工して写真アルバムを作製する人も増加している。もっとも、自宅で保有しているプリンタでプリントした写真は、銀塩写真に比較すると発色や保存性に劣るという問題を有している場合も少なくない。また、写真のサイズやレイアウトの調整には手間がかかるという問題もある。 【0004】 この種の問題を解決する一案として、インターネット上に写真アルバム作りのウェブサイトが出現している。この種のウェブサイトには、写真データを転送し、写真アルバムのデザイン、写真のサイズ、写真のレイアウトなどを指定すると、後日、製本した写真アルバムが送付されてくるというものがある。 【0005】 この種のウェブサイトを利用して写真アルバムを作製するときには、商品が送付されてくるまでは実物の写真アルバムに触れることができないから、送付されてきた商品に満足できない場合も生じる。とくに、家族や子どもの行事に関する写真アルバムでは、実物を見ずに写真アルバムの作製を依頼するには不安がある。 【0006】 また、一般に写真館で撮影した写真のほうが品質が高く、写真の修正についても写真館の専門技術者が実施するほうが品質の高い仕上がりが期待できる。 【0007】 そこで、写真撮影およびプリントについては写真館などの業者に依頼し、写真アルバムに貼付する写真の選択およびレイアウトの決定については、顧客が行うことを可能とすることが提案されている。すなわち、すべての写真を業者に依頼して撮影してもらい、業者の撮影した写真を顧客がインターネットで閲覧することによって、写真アルバムの作製に必要な写真を顧客が選択するとともにレイアウトを決定し、顧客が選択した写真のプリントおよび写真アルバム作製を業者が行うのである(たとえば、特許文献1参照)。 【0008】 特許文献1には、他の例として、写真の選択とレイアウトの決定との一方のみを顧客が行い他方は業者に委ねる方法と、従来から行われているように、写真の選択とレイアウトの決定とをともに業者に任せる方法とが記載されている。 【特許文献1】特開2004−258920号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 特許文献1に記載された技術は、写真の撮影およびプリントを業者が行うものであるから、品質の高い写真アルバムを作製することができるが、上述したように、商品が送付されてくるまでは実物の写真アルバムに触れることがないから、顧客にとっては依然として不安感が残るという問題がある。また、写真アルバムに使用する写真のすべてを業者が撮影するものであるから、七五三のような家族の行事であると、他人である撮影者が一日中同行することは困難であり、限られた内容の写真しか撮影できないことがある。また仮に、撮影者が家族に一日中同行するとすれば、1日では多くの家族には対応しきれないという問題も生じる。 【0010】 さらにまた、結婚式のような行事では多くの人が写真を撮影しているが、このような業者ではない人が撮影した顧客側で用意される写真は、業者の作製する写真アルバムには採用されることがなく、業者の撮影した写真と顧客側で用意した写真とを融合させた写真アルバムの作製は行われていないのが現状である。 【0011】 本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、業者による撮影を写真館での撮影に制限することにより多人数の対応を可能とし、また写真アルバムの実物を見るとともに写真アルバムの作製に顧客が関与できるようにして顧客満足度を高め、さらには業者が撮影した写真と顧客が用意した写真とを融合させて写真アルバムの内容を充実させることができる写真アルバム作製装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 請求項1の発明は、写真館に配置された第1のカメラにより撮影した複数枚分の写真データを格納する写真記憶部と、写真館に設置され写真記憶部に格納された写真データによる画像を表示するモニタ装置と、写真館に設置され複数枚の写真が貼付される写真アルバムに用いる写真をモニタ装置に表示された画像から選択するセレクタと、セレクタで選択された写真の属性である写真の内容と写真アルバム内での位置およびサイズとがセレクタで選択された写真データとともに格納され、かつ写真アルバムのアルバム台紙にセレクタで選択された写真を貼付した状態の画像データが格納されるアルバム記憶部と、コンピュータネットワークを通して接続された端末に対してアルバム記憶部に格納した前記画像データを提示するアルバム提示部と、第2のカメラにより撮影され前記端末から前記コンピュータネットワークを通して転送される写真データに前記端末により設定された写真の属性を付与し当該デジタル写真をセレクタで選択された写真データとともにアルバム記憶部に格納する写真融合部とを備え、アルバム記憶部に格納された写真データの画像を写真用紙にプリントするプリンタが接続されていることを特徴とする。 【0013】 なお、原則として、「写真」は、モニタ装置の画面に表示されるか写真用紙にプリントされた形態であって、画像の内容を視認できるものの意味に用いており、「写真データ」は、「写真」を作製するのに必要なデジタルデータを意味に用いている。 【0014】 請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記アルバム提示部が、前記アルバム記憶部に格納した前記画像データを前記端末に提示する際に、アルバム記憶部に格納された写真の属性のうちの配置およびサイズの変更を可能とすることを特徴とする。 【0015】 請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記写真アルバムは複数種類であって写真アルバムごとに行事が対応付けられるとともに行事ごとに写真の属性のテンプレートが定められており、行事に応じて写真アルバムの種類を選択して入力する入力装置が付加されていることを特徴とする。 【0016】 請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記写真アルバムにおいて写真に代えて用いる複数種類のイラストに対応したイラストデータを格納したイラスト記憶部と、前記写真アルバムに定めたテンプレートの内容ごとに分類されたイラストを前記端末に提示するとともに選択させるイラスト選択部とが付加され、前記写真融合部は、イラスト選択部で選択されたイラストのイラストデータを当該イラストで代用する写真の属性とともにアルバム記憶部に格納することを特徴とする。 【0017】 請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記アルバム提示部が前記端末に提示する写真は端末でのプリントが禁止されていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0018】 請求項1の発明の構成によれば、写真アルバムに貼付する写真の撮影者を第1のカメラと第2のカメラとによる撮影者に分けることができるから、第1のカメラを写真館において業者が操作することで、業者は多人数について写真撮影が可能になる。また、写真館において第1のカメラで撮影した写真は、写真館においてセレクタを用いて選択するから、顧客は所望の写真を選択することができる上に、実物の写真アルバムに触れて仕上がりを予想しながら写真アルバムの作製に参加することができることになり顧客満足度が高くなる。さらには、第2のカメラで撮影した写真は、コンピュータネットワークを通して接続された端末から転送し、写真融合部において第1のカメラで撮影した写真の写真データと併せて第2のカメラで撮影した写真の写真データをアルバム記憶部に格納するから、顧客自身が第2のカメラで撮影した写真から所望のものを選択しアルバム記憶部に格納することによって、顧客の用意した写真も写真アルバムに貼付することが可能になり、写真館で撮影した写真のみを用いる場合よりも充実した内容の写真アルバムを作製することができる。しかも、端末からコンピュータネットワークを介して写真データをアルバム記憶部に格納した後に写真用紙にプリントするから、業者において写真のプリントを行うことで質の高い写真を出力することができる。 【0019】 請求項2の発明の構成によれば、端末において写真の属性のうちの配置とサイズとの変更が可能であるから、顧客が端末を操作することにより写真アルバムの中での写真の位置および大きさを自由に変更することができ、顧客満足度の一層の向上が期待できる。 【0020】 請求項3の発明の構成によれば、行事に応じて写真アルバムを選択することができる上に、写真アルバムにはテンプレートが定められているから、入力装置によって行事に応じた写真アルバムを選択することで、テンプレートに沿った写真アルバムの作製が可能になり、アルバム提示部ではセレクタによる写真の選択直後から端末への提示が可能になる。しかも、テンプレートを定めていることにより、顧客が第2のカメラによって撮影すべき写真の内容をわかりやすく示すことができ、顧客にとっては第2のカメラで写真を撮影したり撮影後の写真を選択したりする際の指針が得られる利便性がある。 【0021】 請求項4の発明の構成によれば、あらかじめ用意されている複数種類のイラストから選択したイラストを写真に代えて写真アルバムに用いることができるから、写真アルバムに適合した写真を顧客がテンプレートで示された通りに用意できない場合でも、体裁のよい写真アルバムに仕上げることができる。 【0022】 請求項5の発明の構成によれば、端末に提示された写真のプリントが禁止されていることにより、写真館で第1のカメラにより撮影した写真が顧客側でプリントされることによる利益の喪失を防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 本実施形態は、写真館において顧客の依頼を受け、子どもの行事に関する写真アルバムを作製する場合を例として説明する。子どもの行事とは、お宮参り、七五三、幼稚園の入園式、ピアノの発表会などを意味し、普段着ではない服装をしたり、特別な一日として記念に残したりする出来事を意味している。 【0024】 写真館では、この種の行事に適した様々な衣装を準備しており、子どもがあらかじめ着ていた衣装のほかに、行事に適した衣装を子どもに着せて写真を撮ることも可能になっている。写真館ではデジタルカメラ(第1のカメラ)による撮影が行われる。ここで、写真館では、写り具合のよい写真を選択して用いるために、「同種類の構成」の写真を複数枚ずつ撮影する。写真が「同種類の構成」であるとは、写真に写る人員と服装とが少なくとも同じであることを意味しており、ポーズや配置は異なっていても「同種類の構成」の範疇である。 【0025】 本実施形態における写真アルバムは、写真館で撮影した写真ばかりではなく、写真アルバムの作製を依頼する顧客が用意した撮影した写真(顧客が撮影した写真、顧客が入手した写真:すなわち、第2のカメラで撮影した写真)についても写真アルバムに採用することが特徴である。ただし、顧客が用意した写真は、原則としてデジタル化した写真データとして用意されていることが要求される。銀塩写真の場合はスキャナなどを用いてデジタル化した上で用いる。写真アルバムを構成する写真の枚数と、写真館で撮影する写真の枚数と、顧客が用意する写真の枚数とは、顧客が写真アルバムの作製を写真館に依頼する際に打ち合わせのうえ決定する。 【0026】 たとえば、写真アルバムを15頁とするとき、8頁分は写真館で撮影した写真を用い、残りの7頁分を顧客が用意した写真とする。あるいはまた、写真アルバムに貼付する写真の枚数を20枚とするとき、写真館で撮影した写真と顧客が用意した写真を10枚ずつ用いるなどとする。なお、これらの比率は、写真アルバムごとにテンプレートによって定められている。写真アルバムの装丁は複数種類用意され、顧客による選択が可能になっている。 【0027】 顧客が用意した写真の写真データは、CD、DVD、メモリなどの適宜の記録媒体に格納した状態で顧客が写真館に持ち込むことが可能ではあるが、原則としては、写真館に直接持ち込むのではなく、コンピュータネットワーク(ここでは、インターネットを想定する)を通して顧客の端末から写真館の管理するウェブサーバに必要な写真(写真データ)のみを転送する。 【0028】 写真アルバムには、子どもの行事に応じたストーリが設定されている。たとえば、行事がお宮参りであれば、命名写真、家族写真、祖父母、お祝い膳、お参りの様子、お参り支度、へその緒などがストーリに含まれ、命名写真、家族写真、祖父母などは写真館において撮影し、お祝い膳、お参りの様子、お参り支度、へその緒などは顧客自身が撮影する。このように写真館で撮影した写真と顧客自身が撮影した写真とを併せて、お宮参りに関する1冊の写真アルバムを作製する。写真アルバムのストーリでは、写真の内容が定められており、さらに、写真の配置およびサイズを含めたテンプレート(基本形)が設定されている。つまり、テンプレートは、写真アルバムの種類(行事の種類に応じて決められる)により規定される。 【0029】 写真アルバムは、図2に示すように、写真用紙21に写真データによる画像をプリントした写真をアルバム台紙22に貼付し、アルバム台紙22を製本・装丁することにより作製される。後述するように、写真用紙21には写真ではなくイラストがプリントされる場合もあり、また、写真の代わりにイラストを採用する場合には、写真用紙21ではなくアルバム台紙22にイラストをプリントする場合もある。アルバム台紙22には、必要に応じてコメントを書き込むことができ、アルバム台紙22に貼付した写真に関連するタイトルや短い文章を記載することが可能になっている。アルバム台紙22のデザインは複数種類が用意されており、アルバム台紙22の種類を顧客が選択できるようにしてある。アルバム台紙22のサイズについては選択可能としてもよいが、ここではアルバム台紙22のデザインのみが選択可能であるものとする。 【0030】 なお、完成した写真アルバムは、写真館に来店して受け取ることが可能であるが、原則として顧客の自宅に配送される。したがって、顧客は写真撮影の際に一度だけ写真館を訪れるだけで、作製された写真アルバムを受け取ることができる。また、写真館に行くのは原則として一度だけであるから、写真アルバムの作製にあたっては代金は前払いとし、写真館に訪問した当日に代金の支払いを完了させる。すなわち、写真アルバムの代金は、写真アルバムの種類を決めると自動的に決定される。 【0031】 要するに、顧客が行事の種類を決めると写真アルバムの種類の選択肢が制限され、写真アルバムの種類を決めるとテンプレートが決まることによって、写真アルバムの仕様(アルバム台紙の種類、アルバム台紙の枚数、使用する写真の枚数、写真館で撮影する写真の枚数、装丁など)が決まるから、写真アルバムの仕様によって代金が一律に決まるのである。ここに、写真アルバムの代金は、写真アルバムのテンプレートが決まると写真の配置やサイズにはかかわりなく決定される。 【0032】 以下では、写真館において写真アルバムを作製するために用いるアルバム作製装置1について図1を用いて説明する。アルバム作製装置1には、デジタルカメラ(第1のカメラ)2が接続され、このデジタルカメラ2を用いて写真館において撮影を行う。アルバム作製装置1は、パーソナルコンピュータを主構成としており、以下に説明する処理を可能とする適宜のアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータで実行することにより実現される。 【0033】 アルバム作製装置1には、デジタルカメラ2が接続されるほか、CRTや液晶表示器により構成されたモニタ装置3と、写真データやイラストデータによる画像を写真用紙にプリントしたりアルバム台紙にプリントしたりするプリンタ4と、顧客の管理する端末6との間でインターネットNTを通してデータ通信を行うウェブサーバ5とが接続される。ここに、アルバム作製装置1とウェブサーバ5との間には、インターネットNTあるいはローカルネットワークが介在していてもよい。本実施形態では、インターネットNTを介在させている。 【0034】 モニタ装置3は、撮影した個々の写真、写真を貼着した個々のアルバム台紙、写真を貼着した写真アルバムの全体を表示することができる。プリンタ4は、写真用紙とアルバム台紙とに兼用してもよいが、写真用紙にプリントするプリンタとアルバム台紙にプリントするプリンタとは別に設けるのが望ましい。写真用紙にプリントするプリンタは写真品質でプリント可能なものを用いる。一方、アルバム台紙にプリントするプリンタは写真品質を要求されないから、写真用紙にプリントするプリンタよりも低解像度であってもよい。 【0035】 アルバム作製装置1は、デジタルカメラ2で撮影された写真の写真データを取り込むためにインターフェース11が設けられる。デジタルカメラ2は、通常はインターフェース11に直接接続しているが、デジタルカメラ2に装着されたメモリカードをデジタルカメラ2から取り出し、インターフェース11を通して当該メモリカードのデータを読み込むようにしてもよい。 【0036】 アルバム作製装置1は、デジタルカメラ2から取り込んだ写真データを格納する写真記憶部12と、写真をアルバム台紙に貼付した状態を想定して生成される画像データを格納するためのアルバム記憶部13とを備える。アルバム作製装置1には、写真記憶部12に格納された写真データから所望の写真データを選択するためのセレクタ14が設けられる。さらに、写真アルバムのテンプレートを選択したり写真アルバムに書き込むコメントを入力したりするための入力装置15と、写真アルバムのテンプレートを格納したテンプレート記憶部16も設けられる。 【0037】 テンプレート記憶部16には、写真アルバムの種類に対応付けて写真の配置およびサイズの基本形(テンプレート)が登録されており、見本やカタログ(カタログを用いる場合でも、店頭で説明を受けたり類似商品の見本を見ることにより、顧客は実物を想像することができるから、不安感を取り除くことができる)によって顧客が選択した写真アルバムの種類を入力装置15により入力すると、当該写真アルバムの種類とテンプレートとがアルバム記憶部13に格納される。また、写真アルバムの注文毎に設定した暗証コードもアルバム記憶部13に格納される。 【0038】 セレクタ14は、写真記憶部12に格納された写真データの画像を写真としてモニタ装置3に表示させる機能と、モニタ装置3に表示された写真から所望の写真を選択し、当該写真の写真データをアルバム記憶部13に格納する機能とを有している。セレクタ14は、図3(a)のようにモニタ装置3の1画面を複数領域に分割し各領域に1枚の写真P1〜P4を表示することによって1画面に複数枚の写真P1〜P4を表示する状態と、図3(b)のようにモニタ装置3の画面全体を用いて1画面に1枚の写真P0を表示する状態とを選択する。 【0039】 どちらの表示を行う場合にも、図3(c)のように、左端部に複数画面のサムネイルS1〜S5を並べたパレットPLを表示することが可能であり、サムネイルS1〜S5をマウスなどでクリックすることにより、当該サムネイルS1〜S5の画面をモニタ装置3に表示できるようにしてある。サムネイルS1〜S5を並べたパレットPLの表示・非表示を選択するためにパレットPLにはタブTbを付設してあり、タブTbをマウスなどでクリックするたびにパレットPLの表示・非表示が交互に切り換えられる。 【0040】 サムネイルS1〜S5は、図3(a)の画面では1画面を複数領域に分割した画面であり、図3(b)の画面では1画面を複数領域に分割して表示した写真の各1枚になる。説明を簡単にするために、1画面を4分割し、その1画面において「同種類の構成」の写真のみを表示するとする(つまり、「同種類の構成」の写真を4枚ずつ撮影した場合を例として説明する)。図3(a)の画面では、「同種類の構成」の写真を4枚ずつ集めた1画面が1個のサムネールS1〜S5になり、各サムネールS1〜S5は、それぞれ異なる構成の写真を表示していることになる。一方、図3(b)の画面では、「同種類の構成」の写真である4枚の写真が、それぞれサムネールS1〜S4になる。 【0041】 モニタ装置3およびセレクタ14は写真館に設置されており、まず図3(a)のように、「同種類の構成」の複数枚の写真をモニタ装置3の1画面に表示しておき、他の写真と見比べながら写り具合のよい写真を選択する。写り具合の細部について確認しようとするときには、図3(b)のように、モニタ装置3の1画面に全体を表示する。このようにして、顧客は、セレクタ14を用いることによって、複数枚の「同種類の構成」の写真の中から所望の1枚を選択することができ、選択した写真の写真データはアルバム記憶部13に格納される。 【0042】 アルバム記憶部13には、上述のように、写真アルバムの注文毎に設定した暗証コードが写真アルバムの種類およびテンプレートに対応付けて登録されており、セレクタ14で選択した写真の写真データも当該暗証コードに対応付けてアルバム記憶部13に格納される。 【0043】 ところで、セレクタ14で選択した写真は写真館において撮影した写真であって、写真アルバムに設定されたテンプレートに則って撮影されたものであるから、テンプレートによってサイズおよび位置が規定されている。つまり、写真アルバムにおける写真の位置およびサイズは指定しなければ基本形に従うことになる。ただし、写真の位置およびサイズは変更可能であり、アルバム記憶部13には、写真ごとに写真アルバム内での位置およびサイズに関するパラメータが属性として格納される。さらに、アルバム記憶部13には、顧客が選択した写真アルバムの仕様も記録される。 【0044】 なお、顧客が自身のカメラ(第2のカメラ)で撮影した写真の写真データを記録媒体に格納して写真館に持ち込んでいる場合には、この写真を写真館で撮影した写真と同様にモニタ装置3に表示するとともにセレクタ14で選択し、さらに写真アルバム内での位置およびサイズを指定してアルバム記憶部13に格納することが可能である。この場合、記録媒体に格納されている写真の写真データは写真記憶部12には転送しない。写真館で顧客の記録媒体から選択した写真をアルバム記憶部13に格納するのはインターネットNTを使用できない顧客などに対する例外の作業であり、原則としては、顧客が用意した写真の写真データはインターネットNTを通して転送され、アルバム記憶部13に格納されることになる。 【0045】 アルバム記憶部13には、上述のようにして選択された写真の写真データ(アルバムの種類およびテンプレートと、暗証コードを含む)を格納する写真格納領域D1のほか、写真館が提供する様々な写真アルバムに関する画像データを格納したアルバム領域D2と、写真に代えて用いるイラストのイラストデータを格納したイラスト領域D3とが設けられている。アルバム領域D2およびイラスト領域D3は、一種のカタログであって、アルバム領域D2には写真館が提供するすべての写真アルバムの画像データおよび仕様が登録され、イラスト領域D3には利用可能なすべてのイラストのイラストデータが登録されている。写真アルバムの画像データやイラストデータについては、適宜に分類してグループ化することにより検索を容易にするのが望ましい。このように、イラスト領域D3はイラスト記憶部として機能する。 【0046】 アルバム領域D2に格納されている写真アルバムの画像データは、アルバム記憶部13において暗証コードに対応付けて格納されている写真アルバムの仕様に対応付けて読み出される。また、暗証コードには写真格納領域D1に格納された写真データが対応付けられており、各写真データにはテンプレートにより写真アルバムにおける写真の位置およびサイズが属性として記録されているから、この属性によって、写真アルバムの画像データに対して各写真データが位置およびサイズを合わせて合成される。 【0047】 写真アルバムの画像データに各写真データを合成した画像データは、アルバム提示部17が端末6からの指示を受けることによって端末6に転送することができるようになっている。この画像データは、端末6において画面上に表示することのみを可能とし、端末6におけるプリントや加工が不可能になるように画像データの属性が設定されている。つまり、アルバム提示部17では端末6に転送する写真データについてはプリントを禁止している。ただし、写真の位置およびサイズのみは端末6の操作により変更可能であって、端末6の画面上でマウスの操作により位置変更を行ったり、サイズの変更を行ったりすることが可能になっている。 【0048】 端末6に設けられているディスプレイ装置の画面の構成例を図4に示す。この画面は、暗証コードの認証処理後であって写真アルバムを編集する画面である。画面左側には写真アルバムのアルバム台紙に3枚の写真N1〜N3を貼付した状態の画像Imが表示されており、どの写真を編集するかは画面左上に配列した複数個のキーからなる編集キーB1を用いることによって、選択できるようになっている。 【0049】 また、写真N1〜N3に対応する領域が、顧客の用意した写真を貼付する部位であるときには、当該写真を保存しているファイル名をフィールドF1に入力する。ファイル名を記憶していないときには、参照釦B2を押す(マウスでクリックする)ことによりファイル名の一覧表示を行うことができ、フィールドF1に入力するファイルをマウスのクリックによって選択することができるようにしてある。 【0050】 フィールドF2は操作方法の解説を表示する領域であって、編集キーB1の中のヘルプキーを操作すると操作方法の解説が表示される。また、表示されている写真アルバムの頁を変えるときには、「前頁」釦B3または「後頁」釦B4を用い、編集が終了すれば「送信」釦B5を押すことにより、端末6での指示内容がアルバム編集装置1に転送される。 【0051】 各写真アルバムのテンプレートでは、写真館において撮影した写真を貼付する位置およびサイズが規定されている以外に、顧客が用意した写真を貼付する位置およびサイズが規定されている。つまり、顧客が用意した写真を貼付する枚数も指定されている。顧客が用意した写真の写真データは、端末6を用いウェブサーバ5を経由して、アルバム作製装置1に転送できる。転送された写真データは、写真融合部18において、写真を貼付する位置およびサイズが属性として付与され、アルバム記憶部13に属性とともに格納される。この属性は初期値としてはテンプレートの属性が適用される。 【0052】 顧客が用意した写真の写真データは、アルバム記憶部13に格納されることによって、端末6では写真館で撮影した写真と同様に扱うことが可能になり、写真アルバムに対する位置およびサイズの変更が可能になる。また、写真アルバムでは顧客が用意する写真について、どのような内容の写真が必要かはテンプレートにおいて指定されており、顧客は該当する種類の写真を用意できる場合には、写真アルバムの指定位置に対して当該写真の写真データを転送する。なお、顧客が端末6からアルバム作製装置1に転送しようとする写真の写真データは、あらかじめ端末6に読み込んでおくことが望ましい。 【0053】 上述の例では、ウェブサーバ5はアルバム作製装置1と端末6との間の中継器として用いているが、アルバム作製装置1の一部機能(写真記憶部12、アルバム記憶部13、テンプレート記憶部16、アルバム提示部17、写真融合部18)はウェブサーバ5に持たせるようにしてもよい。また、端末6からアルバム作製装置1に対して伝送される暗証コードを照合する機能もウェブサーバ5に持たせるのが望ましい。 【0054】 ところで、顧客ではテンプレートで指定された種類の写真を用意できない場合もある。この場合には、イラスト選択部19において、イラスト領域(イラスト記憶部)D3から所望のイラストのイラストデータを選択し、当該イラストを指定された箇所に貼付することができる。つまり、イラスト選択部19では、アルバム記憶部13に格納された写真アルバムに応じたグループのイラストをイラスト領域D3から選択して端末6に提示し、端末6において所望のイラストを選択させる。 【0055】 したがって、端末6ではイラスト領域D3に格納されたイラストのイラストデータの読み出しをアルバム作製装置1に対して要求することができ、読み出されたイラストデータを端末6の画面に一覧表示させることができる。一覧表示されたイラストから所望のイラストを選択するとともに、写真アルバムの中で当該イラストを貼付する場所を指定するとイラストを写真と同様に扱うことができる。ここに、イラスト以外に風景や動植物などの適宜の写真の写真データもアルバム記憶部13に格納しておき、イラストと同様にして選択可能にしておいてもよい。 【0056】 上述のようにして、写真館で撮影した写真を写真アルバムに貼付した状態の画像を基本にし、端末6を用いて、顧客が用意した写真あるいは選択したイラスト(場合によっては写真)を写真アルバムに付加し、さらに、端末6を用いて写真やイラストの位置やサイズを適宜に変更することが可能になる。 【0057】 上述した作業の後に、端末6からアルバム作製装置1に対して作業開始の指示を与えると、写真館では写真アルバムの作製作業を開始する。写真アルバムの作製作業が開始されると、まずアルバム記憶部13に格納された写真の写真データ(必要に応じてイラストのイラストデータ)が、アルバム作製装置1に接続されたプリンタ4により写真用紙にプリントされる。ここに、イラストについてはアルバム台紙に直接プリントする場合もあり、イラストを写真用紙にプリントするかアルバム台紙にプリントするかは、写真アルバムの仕様により決められる。 【0058】 次に、作業者が写真用紙にプリントされた写真をアルバム台紙に貼付し、製本および装丁を行って写真アルバムを完成させる。写真データには顧客の暗証コードが付記され、顧客が特定されているから、完成した写真アルバムを当該顧客に発送し、一連の作業を完了する。なお、アルバム台紙への写真の貼付作業やアルバム台紙の製本および装丁の作業は、人手により行うことを想定しているが、専用装置を用いて作業を自動化することも可能である。 【0059】 また、端末6によって写真アルバムに貼付する写真やイラストに対する変更を行った後、作業開始の指示を与えずに保存の指示を行った場合には、写真アルバムの作製作業が開始されず、端末6によって作業した変更内容の保存のみを行うことも可能になっている。ただし、保存が可能な期限は制限され、制限期限になると写真アルバムの作製作業が自動的に開始される。写真アルバムの内容について、顧客からの指示がない部分については、テンプレートに従って作製される。また、制限期限までに、写真アルバムにおいて顧客が用意した写真を貼付する場所に貼付する写真データが得られていない場合には、テンプレートに従って適宜のイラストまたは写真が適用される。 【0060】 以上説明したように、あらかじめストーリが設定された写真アルバムを作製するにあたり、写真館で撮影した写真から写真アルバムに貼付するための写真を顧客に選択させ、さらに、顧客が端末6を用いて顧客自身の撮影した写真の写真データを写真アルバムへの貼付用として転送することで、写真館で撮影された写真と顧客が用意した写真とを融合させ、さらに、写真館で撮影した写真と顧客が用意した写真とのサイズおよび位置を端末6を用いて変更可能とし、しかも写真館で撮影した写真と顧客が用意した写真とを写真館において写真専用のプリンタ4でプリントし、加えて写真館の作業者が写真アルバムへの写真の貼付、写真アルバムの製本および装丁を行うので、顧客に対して非常に満足度の高い写真アルバムを提供することが可能になる。 【図面の簡単な説明】 【0061】 【図1】本発明の実施形態を示すブロック構成図である。 【図2】同上に用いる写真アルバムの分解斜視図である。 【図3】同上の動作説明図である。 【図4】同上における端末の画面の表示例を示す図である。 【符号の説明】 【0062】 1 アルバム作製装置 2 デジタルカメラ 3 モニタ装置 4 プリンタ 5 ウェブサーバ 6 端末 11 インターフェース 12 写真記憶部 13 アルバム記憶部 14 セレクタ 15 入力装置 16 テンプレート記憶部 17 アルバム提示部 18 写真融合部 19 イラスト選択部 D3 イラスト領域(イラスト記憶部) D2 アルバム領域 D1 写真格納領域 NT インターネット
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| 【出願人】 |
【識別番号】397014271 【氏名又は名称】株式会社スタジオアリス
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| 【出願日】 |
平成18年7月31日(2006.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清
【識別番号】100085604 【弁理士】 【氏名又は名称】森 厚夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−35398(P2008−35398A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−208713(P2006−208713) |
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