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【発明の名称】 情報処理装置及び情報処理方法
【発明者】 【氏名】高島 和宏

【要約】 【課題】動画ファイル中に音声情報が含まれる場合、再生装置で再生可能なファイル形式の音声ファイルを生成する情報処理装置を提供する。

【構成】動画ファイルを記憶領域に格納する記憶部と、抽出して再生できる音声情報が動画ファイルに含まれているか判断する判断部と、判断部が抽出して再生できる音声情報が動画ファイル中に含まれていると判断すると動画ファイルから音声情報を抽出して音声ファイルを生成する生成部をもつ情報処理装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画ファイルを記憶領域に格納する記憶部と、
抽出して再生できる音声情報が前記動画ファイルに含まれているか判断する判断部と、
前記判断部が抽出して再生できる音声情報が前記動画ファイル中に含まれていると判断すると、前記動画ファイルから前記音声情報を抽出して音声ファイルを生成する生成部と、
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記動画ファイル中にコピー制御情報が含まれている場合、前記コピー制御情報を更新して前記音声ファイルに含めることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記音声ファイルを再生するための外部の再生装置と通信を行ない、前記再生装置が再生可能なファイル形式を取得し、前記抽出した音声情報に基づきこの再生可能なファイル形式の音声ファイルを生成することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成部が生成した音声ファイルを、この音声ファイルを再生する外部の再生装置に転送する通信部を更に有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
抽出して再生できる音声情報が動画ファイル中に含まれているかどうかを判断し、
そのような音声情報が動画ファイル中に含まれていると判断した場合、前記動画ファイルから前記音声情報を抽出して音声ファイルを生成することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
前記動画ファイル中にコピー制御情報が含まれている場合、前記コピー制御情報を更新して前記音声ファイルに含めることを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記音声ファイルを再生するための外部の再生装置と通信を行ない、前記再生装置が再生可能なファイル形式を取得し、前記抽出した音声情報に基づきこの再生可能なファイル形式の音声ファイルを生成することを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記生成した音声ファイルを、この音声ファイルを再生する外部の再生装置に転送することを特徴とする請求項5記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
再生装置に音声ファイルを再生させるため、動画ファイルに含まれる音声情報を抽出して音声ファイルを生成する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル機器が広範囲に普及してきており、携帯型オーディオ機器についても何百曲もの音声データを自由に持ち運び可能に利用することが可能となっている。このような携帯型オーディオ機器においては、一般的にCD(Compact Disc)等のデジタルデータである音声ファイルを本体の記憶部に取り込んで、再生処理を行なっている。このような携帯型オーディオ機器は、一般には、通信可能なPC(Personal Computer)等から音声ファイルを提供される場合が多い。
【0003】
特許文献1には、携帯型オーディオ機器が再生可能な動画ファイルを、他の装置の記憶領域から読み出して取得し、これを再生するデータ再生装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−56649公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の従来技術は、単に再生可能な形式のコンテンツファイルを他の装置から取得する場合を示しているだけである。従って、例えば、再生装置が音声ファイルだけ再生可能であり、外部の装置中には動画ファイルしか存在しない場合、この動画ファイル中に音声情報が含まれていても、再生装置ではこの音声を再生することができない。
【0005】
本発明は、動画ファイル中に音声情報が含まれる場合、再生装置で再生可能なファイル形式の音声ファイルに生成する情報処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段の一つとして、
動画ファイルを記憶領域に格納する記憶部(23)と、
抽出して再生できる音声情報が前記動画ファイルに含まれているか判断する判断部(22:S13)と、
前記判断部が抽出して再生できる音声情報が前記動画ファイル中に含まれていると判断すると、前記動画ファイルから前記音声情報を抽出して音声ファイルを生成する生成部(18)を具備することを特徴とする情報処理装置(20)が示される。
【発明の効果】
【0007】
PC装置等において、再生装置で再生可能な音声情報が動画ファイル中にあればこれを抽出して音声ファイルを生成し提供することで、再生装置で音声ファイルを再生できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る再生装置と情報処理装置(PC)とからなる情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係る再生装置の外観の一例を示す外観図である。図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のファイル変換処理の一例を示すフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のファイル変換処理の他の一例を示すフローチャートである。
【0009】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置(PC)は、一例として、MP3プレーヤ等の再生装置の付属品であるCD(Compact Disc)に格納された実行ファイルとして、PC装置にインストールされて実現するプログラムアプリケーションである。一例として、ユーザは、MP3プレーヤである再生装置を購入後、その付属品であるCDをPC装置にインストールして、起動させたアプリケーションの働きとして、本発明の一実施形態である情報処理装置を使用することとなる。
【0010】
このPC装置内のアプリケーションである情報処理装置1は、例えば、PC装置20内に格納されている動画ファイルであるWMV(Windows(登録商標) Media Video)の音声情報だけを抽出して、再生装置で再生可能な音声ファイルであるWMA(Windows(登録商標) Media Audio)に変換させるものだが、扱うファイル形式はこれに限定されない。
【0011】
以下、図面をもちいて、このPC装置内のアプリケーションである情報処理装置20と再生装置1とを詳細に説明する。
【0012】
<本発明の一実施形態に係る再生装置>
(構成と動作)
初めに、再生装置1の構成を図1及び図2を用いて説明する。本実施形態に係る再生装置1は、例えば無線LAN規格802.11a、UWB(Ultra Wide Band)、Ethernet(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等により通信するI/F部11と、一例として、MP3(MPEG Audio Layer-3)、MP2(MPEG audio layer-2)、MPEG(Moving Picture Experts Group)、SBC(Sub Band Codec)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、AC−3(Audio Code number 3)等の符号化方式による動画コンテンツデータ又は音声コンテンツデータを再生する再生部13と、音声コンテンツデータを再生するスピーカ部14と、全体の動作の制御等を行なう制御部17と、コンテンツデータ等を格納する記憶部19を有している。更に、再生装置1は、プレーヤ機器の各種操作をユーザに行わせるための一例として十字キーによる操作部15と、動画コンテンツやアルバム名等のコンテンツのタグ情報を含む操作情報を表示する表示部16を有している。
【0013】
この再生装置1は、ユーザによる操作に応じた操作部15から操作信号を制御部17で受け、制御部17の制御下において、I/F部11等を介して取得した音声データや動画データ等のコンテンツデータを再生部13等でデコードする。そして、液晶画面等の表示部16にてコンテンツデータである動画等を再生したり、音声データをスピーカ部14や図示しないイヤフォーンにより再生したりするものである。
【0014】
又、後述するように、情報処理装置から再生可能なファイル形式を要求されると、制御部17の働きにより、記憶部19等に格納されている再生可能なファイル形式情報をI/F部11を介して情報処理装置20に送信する。
【0015】
<本発明の一実施形態に係る情報処理装置>
(構成と動作)
本発明の一実施形態に係る情報処理装置(PC)は、上述したように、一例として、MP3プレーヤ等の再生装置の付属品であるCD(Compact Disc)に格納された実行ファイルとして、PC装置20にインストールされて実現するプログラムアプリケーションである。一例として、ユーザは、MP3プレーヤである再生装置を購入後、その付属品であるCDをPC装置にインストールして、起動させたアプリケーションの働きとして、本発明の一実施形態である情報処理装置を使用することとなる。
【0016】
しかし、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、このPC装置の場合に限定されず、このファイル生成機能が専用機して予め設けられたデジタル情報処理装置であってもよい。
【0017】
ここでは、MP3プレーヤ等の再生装置の付属品であるCD(Compact Disc)に格納された実行ファイルがPC装置にインストールされて実現した場合を例にとって以下に説明する。
【0018】
PC装置20は、再生装置1と例えばUSB(Universal Serial Bus)やEthernet(登録商標)、IEEE1394、無線LAN等の通信規格による通信部21と、図3及び図4のフローチャートにより機能が特定されるファイル生成機能を伴うMPU(Micro Processor Unit)部22と、OS(Operating System)及びこのファイル生成機能をもつアプリケーションプログラム、その他、WMV(Windows(登録商標) Media Video)等、多様な形式の動画ファイル等を格納しているハードディスドライブ等の記憶部23と、ユーザに視覚的に情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部24と、例えば、キーボードやマウス等の操作部25を有している。
【0019】
PC装置20は、一例として、非常に汎用的なコンピュータ装置であるが、上述したファイル生成機能をもつアプリケーション機能を持った単機能の情報処理装置であってもよい。
【0020】
(ファイル生成機能)
このようなPC装置20は、図3及び図4のフローチャートに示すようなファイル生成機能をもっている。なお、以下の図3及び図4のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、各フローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0021】
すなわち、PC装置20において、ファイル生成機能をもったアプリケーションが起動中の状態にて、初めに、再生装置1と通信を行い、再生装置1が再生可能なファイル形式を再生装置1から取得する(ステップS11)。再生装置1は、PC装置20から再生可能なファイル形式を要求されると、制御部17及び記憶部19の働きにより、このファイル形式の情報をPC装置20に送信する。
【0022】
再生装置1が再生可能な音声ファイルとしては、一例として、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)、MP3(MPEG Audio Layer-3)、AC−3(Audio Code number 3)、MP2(MPEG Audio Layer-2)等が好適である。次に、例えば、ユーザのマウス等の操作部25の操作等により、記憶部23等に格納されたファイルから、処理対象となる動画ファイルを特定する(ステップS12)。ここでの動画ファイルの一例は、WMV(Windows(登録商標) Media Video)、ASF(Advanced Streaming Format)、MPEG2等が好適である。
【0023】
ここで、特定されたファイル形式は、再生装置1で再生が可能かどうかを、ステップS11で取得したファイル形式情報により判断する(ステップS13)。又は、アプリケーションが保有する情報として、再生可能又は変換可能のファイル形式情報をもっていることも好適である。
【0024】
ユーザが特定した動画ファイル等が変換するまでもなく、再生装置1で再生可能であれば、直ちに動画ファイル等を再生装置に転送する(ステップS20)。
【0025】
しかし、ユーザが特定した動画ファイル等が再生装置1で再生不可能であれば、次に、MPU部22等は、ファイル解析を行なう(ステップS14)。そして、ユーザが特定した動画ファイル中に再生可能な音声情報があるかどうかを判断する(ステップS15)。
【0026】
そのような音声情報がなければ直ちに処理を終了する。再生可能な音声情報が存在すれば、対象のファイルから音声情報を抽出し、再生可能な音声ファイルのうち、ユーザに指定されたファイル形式又はデフォルトのファイル形式に変換する(ステップS16)。
【0027】
又、ここで、特定された動画ファイル中にコピー制御情報があるかどうかが問われる(ステップS17)。コピー制御情報が存在すれば、例えば、現在の変換処理を1回のコピー処理であると判断して、1回のコピー処理をカウント(更新)したコピー制御情報を生成し、音声ファイルに添付する(ステップS18)。そして、この音声ファイルを再生装置1に転送する(ステップS19)。コピー制御情報が存在しなければ、直ちに音声ファイルを再生装置1に転送する(ステップS19)。
【0028】
この結果、再生装置1では、再生できなかった動画ファイルの音声情報だけが抽出され、再生可能な音声ファイルとして再生されるものである。
【0029】
なお、ここで、処理の対象となる動画ファイルと音声ファイルの組合せの一例を以下に述べる。
【0030】
初めに、動画ファイルのWMV(Windows(登録商標) Media Video)を音声ファイルのWMA(Windows(登録商標) Media Audio)又は音声ファイルのMP3(MPEG Audio Layer-3)に変換する場合が好適である。
【0031】
又、動画ファイルのASF(Advanced Streaming Format)を音声ファイルのMP3に変換する場合が好適である。
【0032】
又、動画ファイルのMPEG2を音声ファイルのAC−3(Audio Code number 3)や音声ファイルのMP2(MPEG Audio Layer-2)に変換する場合が好適である。
【0033】
又、図3のフローチャートの『再生装置1と通信を行ない、再生装置が再生可能なフィある形式を情報処理装置20が取得する』という処理は、必ずしも必要なく、図4のフローチャートが示すように省略することが可能である。この場合は、ファイル形式情報は、アプリケーションのデータとして予め保存してある等が好適である。
【0034】
以上により、本発明の一実施形態による情報処理装置20によれば、再生装置1が再生できない形式の動画ファイルであっても、情報処理装置20の機能として音声情報を抽出し再生可能な音声ファイルとして生成して再生装置1に送付することで、多くの形式の音声情報を再生することが可能となる。
【0035】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係る再生装置と情報処理装置(PC)とからなる情報処理システムの構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る再生装置の外観の一例を示す外観図。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のファイル変換処理の一例を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のファイル変換処理の他の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0037】
11…I/F部、13…再生部、14…スピーカ部、15…操作部、16…表示部、17…制御部、18…ファイル生成部、19…記憶部。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−35396(P2008−35396A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−208697(P2006−208697)