| 【発明の名称】 |
画像処理装置及び画像処理プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 篤
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| 【要約】 |
【課題】網点処理などが施されたスクリーン領域が存在する画像についても、確実に限定色化することができる画像処理装置を提供する。
【構成】平坦化処理部11では、例えば縮小処理や平滑化処理などにより、入力画像中の網点を平坦化する。背景代表色抽出部12は、平坦化処理部11により平坦化された画像から1ないし複数の代表色を抽出する。平坦化された画像を参照しているので、スクリーン領域において網点の有無による色の違いは生じず、またスクリーン領域でも平坦な領域として代表色が抽出される。色置換部13は、入力画像及び平坦化処理部11で平坦化された画像を参照し、入力画像中の各画素の色を、最も近い代表色の1つに置換して限定色化する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力画像中の網点を平坦化する平坦化処理手段と、該平坦化処理手段により平坦化された画像から1ないし複数の代表色を抽出する背景代表色抽出手段と、前記入力画像中の色を前記代表色に置換する色置換手段を有することを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 さらに、前記入力画像から1ないし複数の代表色を抽出する前景代表色抽出手段と、前記前景代表色抽出手段で抽出した代表色と前記背景代表色抽出手段で抽出した代表色を合成する代表色合成手段を有し、前記色置換手段は、前記入力画像中の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記色置換手段は、前記入力画像中の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換するとともに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換し、両者を合成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 【請求項4】 さらに、前記入力画像から1ないし複数の代表色を抽出する前景代表色抽出手段を有し、前記色置換手段は、前記入力画像中の色を前記前景代表色抽出手段で抽出された代表色に置換するとともに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像の色を前記背景代表色抽出手段で抽出された代表色に置換し、両者を合成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 【請求項5】 さらに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像から輪郭部か否かを判定する判定手段を有し、前記前景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部と判定された領域について代表色の抽出を行い、前記背景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部でないと判定された領域について代表色の抽出を行うことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項6】 さらに、前記入力画像から輪郭部か否かを判定する判定手段を有し、前記前景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部と判定された領域について代表色の抽出を行い、前記背景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部でないと判定された領域について代表色の抽出を行うことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項7】 さらに、前記入力画像中の網点を平坦化する判定前処理手段を有し、前記判定手段は、前記判定前処理手段で平坦化された画像から輪郭部か否かの判定を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 【請求項8】 さらに、入力画像中にスクリーン領域が存在するか否かを判定するスクリーン領域判定手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域判定手段で前記入力画像中にスクリーン領域が存在しないと判定された場合に、前記入力画像色置換手段による処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項9】 さらに、入力画像中にスクリーン領域が存在するか否かを判定するスクリーン領域判定手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域判定手段で前記入力画像中にスクリーン領域が存在しないと判定された場合には、前記前景代表色抽出手段による前記代表色の抽出と前記色置換手段による前記入力画像の色の前記代表色への置換を行うことを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項10】 さらに、入力画像中のスクリーン領域を抽出するスクリーン領域抽出手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域抽出手段でスクリーン領域として抽出されなかった領域に対して、前記入力画像色置換手段による処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項11】 さらに、入力画像中のスクリーン領域を抽出するスクリーン領域抽出手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域抽出手段でスクリーン領域として抽出されなかった領域については、前記前景代表色抽出手段による前記代表色の抽出と前記色置換手段による前記入力画像の色の前記代表色への置換を行うことを特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 【請求項12】 コンピュータに、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、画像中に使用されている色数を低減する限定色化の処理が行われている。この限定色化の処理によって、画像中に含まれる各種のノイズやムラ、例えば画像が画像読取装置で原稿画像を読み取ったものである場合には、原稿の印刷ムラや読み取り時のスキャンノイズ、手書き部分がある場合には手書きムラなどを低減することができる。また画像を圧縮する場合には、圧縮ノイズを低減し、また圧縮率を向上させることができる。 【0003】 処理対象の画像としては様々なものがあるが、例えば特許文献1では、主にアニメーションやイラストなどの画像を対象とし、そのような画像に対して輪郭抽出処理、ベタ色抽出処理、パレット色選定処理、減色画像変換処理を行って、画像の減色化を実現している。 【0004】 【特許文献1】特開平6−301773号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、網点処理が施されたスクリーン領域が存在する原稿を読み取った画像や、そのようなスクリーン領域が存在する画像についても、確実に限定色化することができる画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本願請求項1に記載の発明は、入力画像中の網点を平坦化する平坦化処理手段と、該平坦化処理手段により平坦化された画像から1ないし複数の代表色を抽出する背景代表色抽出手段と、前記入力画像中の色を前記代表色に置換する色置換手段を有することを特徴とする画像処理装置である。 【0007】 本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に、さらに、前記入力画像から1ないし複数の代表色を抽出する前景代表色抽出手段と、前記前景代表色抽出手段で抽出した代表色と前記背景代表色抽出手段で抽出した代表色を合成する代表色合成手段を有し、前記色置換手段は、前記入力画像中の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換することを特徴とする画像処理装置である。 【0008】 本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成における前記色置換手段が、前記入力画像中の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換するとともに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像の色を前記代表色合成手段で合成された代表色に置換し、両者を合成することを特徴とする画像処理装置である。 【0009】 本願請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成に、さらに、前記入力画像から1ないし複数の代表色を抽出する前景代表色抽出手段を有し、前記色置換手段は、前記入力画像中の色を前記前景代表色抽出手段で抽出された代表色に置換するとともに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像の色を前記背景代表色抽出手段で抽出された代表色に置換し、両者を合成することを特徴とする画像処理装置である。 【0010】 本願請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の構成に、さらに、前記平坦化処理手段で平坦化された画像から輪郭部か否かを判定する判定手段を有し、前記前景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部と判定された領域について代表色の抽出を行い、前記背景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部でないと判定された領域について代表色の抽出を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0011】 本願請求項6に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の構成に、さらに、前記入力画像から輪郭部か否かを判定する判定手段を有し、前記前景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部と判定された領域について代表色の抽出を行い、前記背景代表色抽出手段は、前記判定手段によって輪郭部でないと判定された領域について代表色の抽出を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0012】 本願請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に、さらに、前記入力画像中の網点を平坦化する判定前処理手段を有し、前記判定手段は、前記判定前処理手段で平坦化された画像から輪郭部か否かの判定を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0013】 本願請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の構成に、さらに、入力画像中にスクリーン領域が存在するか否かを判定するスクリーン領域判定手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域判定手段で前記入力画像中にスクリーン領域が存在しないと判定された場合に、前記入力画像色置換手段による処理を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0014】 本願請求項9に記載の発明は、請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の構成に、さらに、入力画像中にスクリーン領域が存在するか否かを判定するスクリーン領域判定手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域判定手段で前記入力画像中にスクリーン領域が存在しないと判定された場合には、前記前景代表色抽出手段による前記代表色の抽出と前記色置換手段による前記入力画像の色の前記代表色への置換を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0015】 本願請求項10に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の構成に、さらに、入力画像中のスクリーン領域を抽出するスクリーン領域抽出手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域抽出手段でスクリーン領域として抽出されなかった領域に対して、前記入力画像色置換手段による処理を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0016】 本願請求項11に記載の発明は、請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の構成に、さらに、入力画像中のスクリーン領域を抽出するスクリーン領域抽出手段と、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出して前記入力画像の色を前記代表色に置換する入力画像色置換手段を有し、前記スクリーン領域抽出手段でスクリーン領域として抽出されなかった領域については、前記前景代表色抽出手段による前記代表色の抽出と前記色置換手段による前記入力画像の色の前記代表色への置換を行うことを特徴とする画像処理装置である。 【0017】 本願請求項12に記載の発明は、コンピュータに、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。 【発明の効果】 【0018】 本願請求項1に記載の発明によれば、網点処理などが施されたスクリーン領域が存在する原稿を読み取った画像や、そのようなスクリーン領域が存在する画像についても、確実に代表色に限定色化することができる。これによって、スクリーン領域が存在していても、各種のノイズやムラなどを低減し、また圧縮する際の圧縮ノイズの低減や圧縮率の向上を図ることができるという効果がある。 【0019】 本願請求項2ないし請求項4の各請求項に記載の発明によれば、本願請求項1に記載の発明の効果に加え、本願請求項1に記載の発明よりも好ましい代表色に限定色化することができる。 【0020】 本願請求項5ないし請求項7の各請求項に記載の発明によれば、本願請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、本願請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明よりもさらに好ましい代表色に限定色化することができる。 【0021】 本願請求項8及び請求項10の各請求項に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、スクリーン領域が存在しない画像あるいはスクリーン領域以外の領域については、本願請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の発明の網点画像に対する処理を行わないので、高速化を実現するとともに網点画像以外の部分に対する最適な代表色の抽出及び限定化の処理を行うことができる。 【0022】 本願請求項9及び請求項11の各請求項に記載の発明によれば、本願請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、スクリーン領域が存在しない画像あるいはスクリーン領域以外の領域については、平坦化や背景代表色抽出処理などを行わないので、同じ構成を用いながら高速化及び網点画像以外の画像に対する処理の最適化を図ることができる。 【0023】 本願請求項12に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、11は平坦化処理部、12は背景代表色抽出部、13は色置換部である。平坦化処理部11は、入力画像中の網点を平坦化する。この平坦化の処理としては、例えば縮小処理を行って網点をつぶすように処理を行うことができる。あるいは、平滑化処理を行い、網点をなめらかにすることによって平坦化してもよい。もちろんそのほかの処理でもよく、網点がなめらかな色領域となるような処理であればよい。 【0025】 背景代表色抽出部12は、平坦化処理部11により平坦化された画像から1ないし複数の代表色を抽出する。特にこの背景代表色抽出部12では、平坦部分の色を代表色として抽出する。平坦化された画像を参照しているので、スクリーン領域において網点の有無による色の違いは生じず、またスクリーン領域でも平坦な領域として代表色が抽出される。代表色の抽出は、例えば平坦化された画像中に使用されている色ごとに計数して色空間における頻度情報を作成し、その頻度情報をもとに代表色を抽出することができる。 【0026】 色置換部13は、入力画像及び平坦化処理部11で平坦化された画像を参照し、入力画像中の各画素の色を、最も近い代表色の1つに置換して限定色化する。例えば入力画素値をF、平坦化された画素値をB、重みをp(0≦p≦1)とし、G=p・F+(1−p)・Bにより得られた画素値Gと最も近い代表色を選択し、その代表色を画素値として出力することができる。なお、平坦化処理部11で平坦化処理が施された画像は、細線などが消滅している可能性があり、そのため背景代表色抽出部12で抽出された代表色は細線などの色が代表色として抽出されていない可能性がある。そのため、この第1の実施の形態における色置換部13では、入力画像と平坦化された画像とで著しく色が異なる場合には、入力画像の色を代表色に追加するように構成してもよい。このとき、入力画像中のスクリーン領域の網点の有無による色の違いを代表色として追加しないようにするとよい。 【0027】 色置換部13によって、入力画像で使用されていた色は、背景代表色抽出部12で抽出された代表色及び後で追加された代表色に集約され、これによって、限定色化の処理が行われたことになる。スクリーン領域も平坦化された画像を参照することにより均一な色に置換される。また、各種のノイズやムラがあっても、代表色に置換されて、ノイズやムラは低減される。さらに、色数が代表色に限定されることから、例えば符号量が多くなる可逆符号化を行った場合でも、本発明の限定色化の処理を行わない場合に比べて符号量を削減することができ、特にスクリーン領域を含む画像においては大幅に符号量は少なくなる。 【0028】 図2は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。14は前景代表色抽出部、15は代表色合成部である。この第2の実施の形態では、平坦化された画像からだけでなく、入力画像からも代表色を抽出する例を示している。 【0029】 前景代表色抽出部14は、入力画像から1ないし複数の代表色を抽出する。特にこの前景代表色抽出部14では、平坦化処理部11による平坦化処理によってつぶれてしまうような細線などの細かい部分ではあるが、色として他とは異なる色を代表色として抽出するものである。図3は、前景代表色抽出部14の一例を示すブロック図である。図中、21は1次微分処理部、22は2次微分処理部、23は代表色候補抽出部、24は代表色決定部である。1次微分処理部21は、入力画像の1次微分値を算出する。また2次微分処理部22は、入力画像の2次微分値を算出する。代表色候補抽出部23は、1次微分値及び2次微分値をもとに、例えば画像中の尾根部分や谷部分、極大、極小部分、変化量の小さい部分などの色を代表色候補として抽出する。具体例として、1次微分値をD1、2次微分値をD2、α,βを定数とするとき、 H=|α・D1|−|β・D2| で計算されるHの値が所定の閾値より小さいときの色を代表色候補として抽出することができる。1次微分値D1は色の変化量であり、値が大きい部分はエッジなどを示す。エッジ部分では正しく色の抽出が行えない場合があることから、1次微分値D1が小さく、2次微分値D2が大きい部分で色の抽出を行っている。代表色決定部24は、代表色候補抽出部23で抽出された代表色候補から、例えば色空間における出現頻度情報などをもとに代表色を決定する。このようにして、入力画像中の尾根部や谷部などの色を代表色として抽出することができる。 【0030】 代表色合成部15は、前景代表色抽出部14で抽出した代表色(前景代表色)と、背景代表色抽出部12で抽出した代表色(背景代表色)を合成する。この代表色の合成は、類似している前景代表色と背景代表色とを統合するものである。例えば、前景代表色と背景代表色をクラスタリングし、類似色があれば1つの代表色に統合すればよい。クラスタリングの他、例えば代表色間の色空間における距離が所定のしきい値以下であれば統合することができる。統合の際には、統合する代表色の平均値を新たな代表色とするほか、統合する代表色の頻度に従って選択したり、あるいは背景代表色または前景代表色のいずれかを優先して選択するなど、統合した後の代表色の設定方法は任意である。 【0031】 色置換部13は、入力画像及び平坦化処理部11で平坦化された画像を参照し、入力画像中の各画素の色を、代表色合成部15で合成した代表色のうちの最も近い代表色に置換して限定色化する。具体例としては、上述の第1の実施の形態と同様に入力画像の画素値と平坦化された画像の画素値を演算した結果に最も近い代表色を選択することができる。なお、この第2の実施の形態では、この色置換部13で新たな代表色の選択は行わない。 【0032】 この色置換部13により、入力画像で使用されていた色は、平坦化処理された画像から抽出された背景代表色とともに、入力画像から抽出された前景代表色にも置換されることになり、平坦な部分だけでなく細線などについても良好に限定色化されることになる。また、各種のノイズやムラが低減され、符号量が削減されることなどは上述の第1の実施の形態と同様である。 【0033】 図4は、本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1、図2と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。31は前景置換部、32は背景置換部、33は合成部である。この第3の実施の形態では、色置換部13の構成として、入力画像と平坦化された画像の代表色への置換を別々に行って、その後に合成する例を示している。 【0034】 前景置換部31は、入力画像中の色を前景代表色抽出部14で抽出された代表色(前景代表色)のうち最も近い前景代表色に置換する。また背景置換部32は、平坦化された画像の色を背景代表色抽出部12で抽出された代表色(背景代表色)のうち最も近い背景代表色に置換する。 【0035】 合成部33は、前景代表色に置換された入力画像と、背景代表色に置換された画像とを合成する。この第3の実施の形態では、前景代表色と背景代表色をクラスタリングなどによって合成するとともに、合成の際に複数の代表色が統合されたときには画像の合成の際に統合された代表色へ置換する。 【0036】 このような構成でも、第2の実施の形態と同様に、平坦な部分だけでなく細線などについても良好に限定色化され、各種のノイズやムラを低減し、符号化の際には符号量を削減することができる。 【0037】 図5は、本発明の第3の実施の形態の変形例を示すブロック図である。図中、図1、図2、図4と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。この変形例では、上述の第2の実施の形態と同様に代表色合成部15を設けた例を示している。この変形例の場合、前景置換部31及び背景置換部32とも代表色合成部15で合成した代表色を用い、前景置換部31では入力画像中の色を合成した代表色のうち最も近い代表色に置換し、背景置換部32では平坦化された画像の色を合成した代表色のうち最も近い代表色に置換することになる。合成部33は、前景置換部31で代表色に置換した画像と、背景置換部32で代表色に置換した画像を合成する。このとき、代表色の合成はすでに代表色合成部15で行っているので、この合成部33では行わない。上述の第3の実施の形態は、このような変形が可能である。 【0038】 図6は、本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1、図2、図4と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。16は判定部である。この第4の実施の形態では、判定部16を有した構成を示している。 【0039】 判定部16は、この例では平坦化処理部11で平坦化された画像について、例えば画素毎あるいは複数画素の領域毎に、輪郭部か否かを判定する。判定方法は任意であり、公知の種々の技術を適用することができる。 【0040】 この判定部16による判定結果に従って、前景代表色抽出部14は判定部16が輪郭部と判定した場合に代表色の抽出を行い、背景代表色抽出部12は判定部16が輪郭部でないと判定した場合に代表色の抽出を行う。さらに色置換部13の前景置換部31は、判定部16が輪郭部と判定した場合に代表色合成部15で合成された代表色への入力画像の色の置換を行い、背景置換部32は、判定部16が輪郭部でないと判定した場合に代表色合成部15で合成された代表色への入力画像の色の置換を行う。このようにして、輪郭部については入力画像から代表色を抽出し、また入力画像について代表色への色の置換を行う。また輪郭部以外では平坦化した画像から代表色を抽出し、また平坦化した画像について代表色への色の置換を行う。そして色置換部13の合成部33で、輪郭部について色の置換を行った画像と輪郭部以外について色の置換を行った画像とを合成する。これにより、平坦化の処理によって失われやすい輪郭部については入力画像からの代表色の抽出及び色の置換によって輪郭部の色が失われることはなく、また輪郭部以外については平坦化して代表色の抽出及び色の置換を行うのでスクリーン領域が存在していても網点に影響されることなく代表色への置換が行われる。 【0041】 図6に示した例では、図5に示した構成に判定部16を設けた例を示したが、これに限らないことは言うまでもない。例えば、図2に示した構成や,図4に示した構成に判定部16を設け、判定部16による判定結果に従って前景代表色抽出部が画像中の輪郭部の代表色を抽出し、また背景代表色抽出部12が画像中の輪郭部以外の部分の代表色を抽出し、さらには前景置換部31で画像の輪郭部についての色の置換を行い、また背景置換部32で画像の輪郭部以外の部分についての色の置換を行うように構成することができる。 【0042】 図7は、本発明の第4の実施の形態の第1の変形例を示すブロック図である。図中、図6と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。この第4の実施の形態の第1の変形例では、判定部16は入力画像から輪郭部か否かの判定を行っている。 【0043】 図8は、本発明の第4の実施の形態の第2の変形例を示すブロック図である。図中、図6と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。17は判定用平坦化処理部である。この第4の実施の形態の第2の変形例では、平坦化処理部11とは別に、判定部16で判定を行うための画像処理を行う判定用平坦化処理部17を設けた例を示している。この判定用平坦化処理部17も平坦化処理部11と同様に、入力画像中の網点を平坦化する処理を行う。平坦化処理部11と判定用平坦化処理部17とは、異なる平坦化処理を行うこともできるし、同じ処理であっても異なったパラメータによる処理を行うことができる。例えば平坦化処理として縮小処理を行う場合には倍率を異ならせることができる。また、例えば平滑化処理を行うのであれば、その平滑化特性を異ならせることができる。このように判定部16のための判定用平滑化処理部17を設け、輪郭部を判定するための処理を行うことによって、輪郭部の判定を確実に行うことができる。 【0044】 図9は、本発明の第5の実施の形態を示すブロック図である。図中、41はスクリーン領域判定部、42は入力画像色置換部、43は画像処理部である。この第5の実施の形態において、画像処理部43は、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態及びその変形例の構成をそのまま有するものである。この画像処理部43の前段にスクリーン領域判定部41を設けている。また入力画像色置換部42は、従来より行われている、網点画像を考慮しない限定色化の処理を行うものである。 【0045】 スクリーン領域判定部41は、入力画像中にスクリーン領域が存在するか否かを判定する。そして、入力画像中にスクリーン領域が存在する場合には、その入力画像を画像処理部43に渡し、本発明の第1〜第4の実施の形態及びその変形例の構成によって入力画像の色を代表色に置換する限定色化の処理を行う。また、入力画像中にスクリーン領域が存在しない場合には、網点画像に対する処理は不要であるので、入力画像を入力画像色置換部42に渡し、従来の限定色化の手法により処理を行う。 【0046】 このように第5の実施の形態では、予めスクリーン領域が入力画像に含まれているか否かによって処理を切り替えることにより、網点画像に対する処理が不要な場合には、当該網点画像に対する処理を行わないようにしている。 【0047】 上述の説明では、スクリーン領域判定部41は入力画像単位でスクリーン領域が存在するか否かを判定した。しかしこれに限らず、領域単位で処理を振り分けることも可能である。すなわち、スクリーン領域判定部41が入力画像中のスクリーン領域を判定し、スクリーン領域については画像処理部43において処理を行わせ、スクリーン領域以外では入力画像色置換部42において処理を行わせるように制御すればよい。 【0048】 また、上述の図9に示した本発明の第5の実施の形態では画像処理部43とは別に、従来の手法によって限定色化の処理を行う入力画像色置換部42を設ける例を示したが、入力画像色置換部42を設けずに構成することも可能である。すなわち、例えば本発明の第2ないし第4の実施の形態及びその変形例で示したように、入力画像から代表色を抽出する前景代表色抽出部14を設けている構成では、スクリーン領域判定部41でスクリーン領域が存在しないと判定された入力画像、あるいは入力画像中のスクリーン領域でない領域については、平坦化処理部11や背景代表色抽出部12などの処理を行わないように制御することによっても実現可能である。 【0049】 図10は、本発明の画像処理装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、51はプログラム、52はコンピュータ、61は光磁気ディスク、62は光ディスク、63は磁気ディスク、64はメモリ、71はCPU、72は内部メモリ、73は読取部、74はハードディスク、75,76はインタフェース、77は通信部である。 【0050】 上述の各実施の形態及びその変形例として説明した本発明の画像処理装置の各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム51によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム51およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部73に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部73にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク61,光ディスク62(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク63,メモリ64(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。 【0051】 これらの記憶媒体にプログラム51を格納しておき、例えばコンピュータ52の読取部73あるいはインタフェース75にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム51を読み出し、内部メモリ72またはハードディスク74に記憶し、CPU71によってプログラム51を実行することによって、本発明の画像処理装置の機能を実現することができる。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム51をコンピュータ52に転送し、コンピュータ52では通信部77でプログラム51を受信して内部メモリ72またはハードディスク74に記憶し、CPU71によってプログラム51を実行することによって、本発明の画像処理装置の機能を実現してもよい。なお、コンピュータ52には、このほかインタフェース76を介して様々な装置と接続することができ、例えば情報を表示する表示装置やユーザが情報を入力する入力装置等も接続されている。 【0052】 もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他の構成とともに本発明も含めたプログラムとして構成することも可能である。例えば複写機などの画像読取装置や画像形成装置を含む装置において制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成し、画像読取装置で読み取られた画像に対して限定色化の処理を行うように構成することもできる。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。なお、コンピュータ52が画像読取装置または画像形成装置のいずれかあるいは双方を有する構成、あるいは他の構成を有していてよいことは言うまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。 【図2】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。 【図3】前景代表色抽出部14の一例を示すブロック図である。 【図4】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。 【図5】本発明の第3の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 【図6】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。 【図7】本発明の第4の実施の形態の第1の変形例を示すブロック図である。 【図8】本発明の第4の実施の形態の第2の変形例を示すブロック図である。 【図9】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図である。 【図10】本発明の画像処理装置の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。 【符号の説明】 【0054】 11…平坦化処理部、12…背景代表色抽出部、13…色置換部、14…前景代表色抽出部、15…代表色合成部、16…判定部、17…判定用平坦化処理部、21…1次微分処理部、22…2次微分処理部、23…代表色候補抽出部、24…代表色決定部、31…前景置換部、32…背景置換部、33…合成部、41…スクリーン領域判定部、42…入力画像色置換部、43…画像処理部、51…プログラム、52…コンピュータ、61…光磁気ディスク、62…光ディスク、63…磁気ディスク、64…メモリ、71…CPU、72…内部メモリ、73…読取部、74…ハードディスク、75,76…インタフェース、77…通信部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005496 【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月31日(2006.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101948 【弁理士】 【氏名又は名称】柳澤 正夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−35387(P2008−35387A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−208628(P2006−208628) |
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