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【発明の名称】 記録再生装置および自動録画方法
【発明者】 【氏名】藤原 一幸

【要約】 【課題】専用データを用いることなくリレー中継の自動録画を実現することを可能とした利便性の高い記録再生装置を提供する。

【構成】映像情報或いは音声情報の記録及び再生を行う記録再生装置が番組の録画を行う際に、EPGを用いて、録画対象番組の放送終了時刻を取得する。そして終了時刻から予め定められた所定期間内(例えば終了時刻から前後30分の時間帯)において放送開始予定である番組の情報を、EPGを用いて取得する。そして取得した複数の番組の中から、録画対象番組の類似番組を検索する。検索の結果、類似番組が存在した場合、前記類似番組の録画予約を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像及び音声を格納するハードディスクを備え、映像及び音声から成る番組を受信して前記ハードディスクに記録する番組記録手段と、
放送電波のVBI領域からEPGを取得する電子番組情報取得手段と、
を備えたハードディスクレコーダであって、
前記番組記録手段が番組の記録を行う際に、記録対象番組の放送終了日時を前記EPGを用いて取得する終了時刻取得部と、
前記放送終了日時の前後の予め設定された所定期間内に放送開始予定である近接番組を前記EPGを用いて取得する近接番組取得部と、
前記近接番組の中から、前記記録対象番組の番組名を複数の文字列に分割するとともに、前記複数の文字列のいずれか1の文字列と一致する文字列を前記近接番組の番組名より検索することにより前記類似番組を取得する類似番組取得部と、
前記類似番組の録画予約を行う録画予約部と、
前記録画対象番組のジャンルを前記電子番組情報から取得するジャンル取得部と、
取得された前記ジャンルが、あらかじめ設定された録画対象ジャンルと一致するか否かの確認を行うジャンル確認部と、
を備えており、
前記ジャンル確認部によって、前記ジャンルが前記録画対象ジャンルと一致しないと確認された場合には、前記終了時刻取得部、前記近接番組取得部、前記類似番組取得部および前記録画予約部の動作を禁止すること
を特徴とするハードディスクレコーダ。
【請求項2】
映像及び音声を格納する記録手段を備え、映像及び音声から成る番組を受信して前記記録手段に記録する番組記録手段と、
放送電波のVBI領域から電子番組情報を取得する電子番組情報取得手段と、
を備えた記録再生装置であって、
前記番組記録手段が番組の記録を行う際に、記録対象番組の放送終了日時を前記電子番組情報を用いて取得する終了時刻取得部と、
前記放送終了日時の前後の予め設定された所定期間内に放送開始予定である近接番組を前記電子番組情報を用いて取得する近接番組取得部と、
前記近接番組の中から、前記記録対象番組と内容の少なくとも一部が共通する類似番組を取得する類似番組取得部と、
前記類似番組の録画予約を行う録画予約部と、
を備えたことを特徴とする記録再生装置。
【請求項3】
前記類似番組取得部が、前記記録対象番組の番組名を複数の文字列に分割するとともに、前記複数の文字列のいずれか1の文字列と一致する文字列を前記近接番組の番組名より検索することにより前記類似番組を取得すること
を特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
【請求項4】
前記録画対象番組のジャンルを前記電子番組情報から取得するジャンル取得部と、
取得された前記ジャンルが、あらかじめ設定された録画対象ジャンルと一致するか否かの確認を行うジャンル確認部と、
を備えており、
前記ジャンル確認部によって、前記ジャンルが前記録画対象ジャンルと一致しないと確認された場合には、前記終了時刻取得部、前記近接番組取得部、前記類似番組取得部および前記録画予約部の動作を禁止すること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の記録再生装置。
【請求項5】
映像及び音声から成る番組を受信してハードディスクに格納する番組記録工程と、
放送電波のVBI領域からEPGを取得する電子番組情報取得工程と、
を実行する自動録画方法であって、
前記番組記録工程が番組の記録を行う際に、記録対象番組の放送終了日時を前記EPGを用いて取得する終了時刻取得工程と、
前記放送終了日時の前後の予め設定された所定期間内に放送開始予定である近接番組を前記EPGを用いて取得する近接番組取得工程と、
前記近接番組の中から、前記記録対象番組の番組名を複数の文字列に分割するとともに、前記複数の文字列のいずれか1の文字列と一致する文字列を前記近接番組の番組名より検索することにより前記類似番組を取得する類似番組取得工程と、
前記類似番組の録画予約を行う録画予約工程と、
前記録画対象番組のジャンルを前記電子番組情報から取得するジャンル取得工程と、
取得された前記ジャンルが、あらかじめ設定された録画対象ジャンルと一致するか否かの確認を行うジャンル確認工程と、
を実行し、
前記ジャンル確認工程によって、前記ジャンルが前記録画対象ジャンルと一致しないと確認された場合には、前記終了時刻取得工程、前記近接番組取得工程、前記類似番組取得工程および前記録画予約工程を実行させないこと
を特徴とする自動録画方法。
【請求項6】
映像及び音声から成る番組を受信して記録手段に記録する番組記録工程と、
放送電波のVBI領域から電子番組情報を取得する電子番組情報取得工程と、
を実行する自動録画方法であって、
前記番組記録工程において番組の記録を行う際に、記録対象番組の放送終了日時を前記電子番組情報を用いて取得する終了時刻取得工程と、
前記放送終了日時の前後の予め設定された所定期間内に放送開始予定である近接番組を前記電子番組情報を用いて取得する近接番組取得工程と、
前記近接番組の中から、前記記録対象番組と内容の少なくとも一部が共通する類似番組を取得する類似番組取得工程と、
前記類似番組の録画予約を行う録画予約工程と、
を実行することを特徴とする自動録画方法。
【請求項7】
前記類似番組取得工程において、前記記録対象番組の番組名を複数の文字列に分割するとともに、前記複数の文字列のいずれか1の文字列と一致する文字列を前記近接番組の番組名より検索することにより前記類似番組を取得すること
を特徴とする請求項6に記載の自動録画方法。
【請求項8】
前記録画対象番組のジャンルを前記電子番組情報から取得するジャンル取得工程と、
取得された前記ジャンルが、あらかじめ設定された録画対象ジャンルと一致するか否かの確認を行うジャンル確認工程と、
を実行し、
前記ジャンル確認工程において、前記ジャンルが前記録画対象ジャンルと一致しないと確認された場合には、前記終了時刻取得工程、前記近接番組取得工程、前記類似番組取得工程および前記録画予約工程を実行させないこと
を特徴とする請求項6または請求項7に記載の自動録画方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、映像情報の記録および再生が可能な記録再生装置に関するものであり、特に記録再生装置を用いた映像情報の自動録画方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ等の映像装置において処理される映像或いは音声の記録および再生を行うための装置として、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダまたはHDD(Hard Disk Drive)レコーダ等のデジタル方式による記録再生装置が広く普及している。これらの記録再生装置の機能の一つとして従来、継続録画機能(=リレー中継録画機能)の存在が知られている。
【0003】
継続録画機能とは、複数のチャンネルにわたって同一あるいは類似する番組が継続して放送される場合において、最初の番組が終了した時点で録画対象チャネルを切り替える機能である。これにより、継続して放送される複数の番組を録画することが可能である。例えば野球番組において延長戦のため番組が延長され、かつ延長放送を他局で放送する場合において、ユーザは放送局の変更を意識することなく、最後まで番組の録画を行うことが可能となる。
【0004】
上記の機能を実現するための発明として特許文献1では、複数のチャンネルにわたって継続して放送される番組であっても、ユーザがチャンネルの変更を行うことなくチャンネルを切り替えることができる伝送方式およびそれに適応した文字放送受信装置が開示されている。
【0005】
特許文献1の伝送方式においては、送信側では符号化伝送方式の文字放送を用いて、複数のチャンネルにわたって放送が継続される番組に関する番組追随情報を送信する。受信側では、文字放送を受信して文字放送信号を抽出するとともに、文字放送信号に含まれる番組追随情報を抽出する。受信側は番組追随情報に基づいてチャンネルを切り替える時間を設定する。そして番組の継続先の放送局コードに関するチャンネル情報を抽出し、抽出したチャンネル情報に基づいてチャンネルを切り替える。
【0006】
以上のような伝送方式によれば、テレビジョン受信機において、番組の放送に追随してチャンネルが切り替わる。このためユーザがチャンネルを切り替えることが不要となる。また、画像記録装置においては、番組の放送に追随してチャンネルが切り替わるため途切れることがなく番組を録画することができる。
【0007】
また上記の機能を実現するための発明として特許文献2では、チャンネル変更を伴う番組延長や緊急報道番組が発生した場合に、視聴者にその事実を確実に知らせると共に、現在の番組を継続して収録させることができる放送受信機が開示されている。
【0008】
特許文献2の放送受信機は、放送波に含まれている制御信号を分離する制御信号分離手段を備えている。また、延長される番組あるいは臨時に割り込まれる番組を表示あるいは録画するための条件をあらかじめユーザが設定することが可能である。制御信号分離手段により分離された制御信号とユーザによって設定された前記条件とを比較し、その結果をもって番組を表示あるいは録画するかの判断を行う。
【0009】
以上のような放送受信装置によれば、放送受信機は、番組が延長された場合や臨時番組が急に編成された場合において、視聴者が予め設定した条件に応じて、番組の表示形態を変えることができる。これによりユーザは、元の番組と延長された番組とが隙間無く継続して視聴あるいは録画できるようになるため、利便性が向上する。
【特許文献1】特開平05−219483号公報
【特許文献2】特開2002−281404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の伝送方式あるいは放送受信機においては、放送電波の中にあらかじめ中継表示あるいは中継録画用の専用データを組み込む必要があった。このため、専用データが付加されていない放送についてはその機能を利用することができないという問題があった。また受信側では、組み込まれた専用データの解析機能を保持している必要があるという問題があった。
【0011】
本発明は上記のような専用データを用いることなくリレー中継の自動録画を実現することを可能とした利便性の高い記録再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、映像及び音声を格納する記録手段を備え、映像及び音声から成る番組を受信して前記記録手段に記録する番組記録手段と、放送電波のVBI領域から電子番組情報を取得する電子番組情報取得手段とを備えた記録再生装置であって、前記番組記録手段が番組の記録を行う際に、記録対象番組の放送終了日時を前記電子番組情報を用いて取得する終了時刻取得部と、前記放送終了日時の前後の予め設定された所定期間内に放送開始予定である近接番組を前記電子番組情報を用いて取得する近接番組取得部と、前記近接番組の中から、前記記録対象番組と内容の少なくとも一部が共通する類似番組を取得する類似番組取得部と、前記類似番組の録画予約を行う録画予約部とを備えたことを特徴としている。
【0013】
これによると、映像情報或いは音声情報の記録及び再生を行う記録再生装置が番組の録画を行う際に、終了時刻取得部はEPG(Electronic Program Guide−電子番組情報)を用いて、録画対象番組(=記録対象番組)の放送終了時刻を取得する。そして近接番組取得部は、終了時刻から予め定められた所定期間内、例えば終了時刻から前後30分の時間帯において放送開始予定である番組の情報を、EPGを用いて取得する。そして類似番組取得部は取得した複数の番組の中から、録画対象番組の類似番組を検索する。なお類似番組とは、内容の少なくとも一部が共通する番組であり、例えば野球中継であれば同じ対戦カードの中継放送等を指す。検索の結果、類似番組が存在した場合、録画予約部は前記類似番組の録画予約を行う。
【0014】
また、上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、前記類似番組取得部が、前記記録対象番組の番組名を複数の文字列に分割するとともに、前記複数の文字列のいずれか1の文字列と一致する文字列を前記近接番組の番組名より検索することにより前記類似番組を取得することを特徴としている。
【0015】
これによると、類似番組取得部が、録画対象番組の類似番組を検索する際に、まず録画対象番組の番組名を複数の文字列に分割する。そして分割により得られた各文字列を検索キーとして、録画対象番組の終了時刻から所定の期間内に放送開始予定の番組に対して検索を行う。検索の結果、検索キーと一致する文字列を1或いは複数含む番組が取得された場合、その番組を録画対象番組の類似番組と判定する。
【0016】
また、上記目的を達成するために本発明の記録再生装置は、前記録画対象番組のジャンルを前記電子番組情報から取得するジャンル取得部と、取得された前記ジャンルが、あらかじめ設定された録画対象ジャンルと一致するか否かの確認を行うジャンル確認部とを備えており、前記ジャンル確認部によって、前記ジャンルが前記録画対象ジャンルと一致しないと確認された場合には、前記終了時刻取得部、前記近接番組取得部、前記類似番組取得部および前記録画予約部の動作を禁止することを特徴としている。
【0017】
これによると、記録再生装置が録画指示を受けた際に、ジャンル取得部は録画対象番組のジャンル(例えばスポーツ、ニュース等)を、EPGを用いて取得する。そして取得したジャンルが、あらかじめユーザにより指定されている自動録画対象ジャンルと一致しない場合は、自動録画予約を行わない。例えばユーザが、スポーツ番組のみ、本発明の自動録画機能を利用するように指定していたとする。この場合、EPGにおいてジャンルが歌番組等の他のジャンルであると示されている番組は自動録画の対象としない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、録画対象番組の終了時刻から予め定められた所定期間内において放送開始予定である類似番組を録画予約する。これにより、例えば野球中継の延長戦が複数の放送局に分かれて放送されている場合において、両方の番組を確実に録画することが可能である。また、ユーザは録画対象番組と類似番組のうち、最初に放送される録画対象番組の録画指示のみを行うだけでよい。つまり後続の類似番組の録画指示を行う必要がないため、ユーザにとっての作業負担が減るといったメリットがある。
【0019】
また本発明によれば、EPGを用いて取得した番組の中から録画対象番組の類似番組を検索する場合において、録画対象番組の番組名に含まれる文字列を検索キーとして使用する。これにより、類似番組を簡易かつ高い確率で抽出することが可能である。
【0020】
また本発明によれば、あらかじめユーザにより指定されたジャンルと一致しない番組の自動録画処理を行なわない。これにより、複数の番組に渡って放送が継続される確率が非常に少ない番組、例えばドラマや紀行番組等を自動録画対象から外すことが可能である。この結果、ユーザが意図しない自動録画を防止することができるため、処理用資源や記憶用資源を有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
【0022】
[実施の形態1]
〈1−1.HDDレコーダの内部構成について〉
ここで、本発明の第一の実施形態におけるHDDレコーダ(=記録再生装置)1の電気回路システムの要部構成を、図2のブロック図を用いながら説明する。
【0023】
図2のブロック図に示すように、本発明のHDDレコーダ1は、少なくとも、制御部11、メモリ12、HDD13、データ入力部14、データ分離部15,エンコーダ部16、デコーダ部17、データ出力部18、OSD生成部19、時計回路20、操作ボタン群21、およびフロントパネル22を含むように構成されている。
【0024】
制御部11は、HDDレコーダ1の各部材の駆動を制御することにより映像情報処理、例えばコンテンツの録画或いは再生等を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、各装置(例えばHDD13等)の制御やデータの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
【0025】
メモリ12は、HDDレコーダ1が保持する各種データを一時的に記憶する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は、例えば制御部11によって各種情報処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記憶しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
【0026】
HDD13(=記録手段)は、HDDレコーダ1が保持する映像データ、或いは管理データ等を記録するための磁気記憶媒体である。なお、HDD13は、複数の領域(=パーティション)に物理的に分割されており、記憶するデータの種別に応じて領域別に記憶することがより望ましい。
【0027】
データ入力部14は、例えばデジタルチューナーなどの外部装置からデジタルデータを入力するための入力インターフェースである。また、例えばアナログデータを入力する場合は、A/Dコンバータ(Analog Digital Converter)を用いてアナログの映像データおよび音声データをデジタルデータに変換して入力することが可能である。
【0028】
データ分離部15は、データ入力部14により外部から入力されたデータを分離するための処理回路である。入力データは、映像および音声に関するデータを含む映像データと、EPG等の各種情報処理機能のために利用される付加データとに分離される。これにより取得された映像データは、後述するエンコーダ部16に送られる。また取得された付加データはHDD13に送られて記憶される。
【0029】
エンコーダ部16は、映像データをMPEG2等の動画圧縮方式により圧縮を行ったり、音声データをDolby AC−3やLPCM等の音声圧縮方式により圧縮を行ったりするためのものである。なお、圧縮を行うデータとしては、例えばデータ入力部14より入力された映像データおよび音声データ等が対象となる。なお、入力された映像データが既になんからの圧縮方式で圧縮されている場合は、エンコードを行わないようにすることも可能である。
【0030】
デコーダ部17は、前記エンコーダ部16等により圧縮された映像データおよび音声データを伸長して映像信号或いは音声信号を生成するためのものである。生成された各種信号は、例えば後述するデータ出力部18等を用いて外部機器に対して出力される。
【0031】
データ出力部18は、例えばモニタなどの外部装置に対して映像データおよび音声データを出力するための出力インターフェースである。なお、例えば出力先の機器がアナログインタフェースしか備えていない場合は、D/Aコンバータ(Digital Analog Converter)を用いてデジタルの映像データおよび音声データをアナログデータに変換して出力することが可能である。
【0032】
OSD(On Screen Display)生成部19は、デコーダ部17で生成された映像信号をもとに情報表示ウインドウを作成するための回路である。OSD生成部19は、前記映像信号により表示される画面内の所定の位置に、情報表示ウインドウを映像が透ける形式(アルファブレンディング方式)で重ね合わせる。或いは、所定の位置の映像情報を情報表示ウインドウで差し替えた映像信号を作成する。
【0033】
時計回路20は、現在時刻をカウントするための刻時用回路であり、例えばユーザに対する現在時刻の通知や、録画予約機能における録画処理開始のトリガーとして用いられる。
【0034】
操作ボタン群21は、ユーザが番組の録画および録画予約等の各種指示をHDDレコーダ1に対して行なうための入力インターフェースである。フロントパネル22は、HDDレコーダ1の各種情報をユーザに対して表示するためのものである。
【0035】
〈1−2.EPG表示画面について〉
ここで、本発明のHDDレコーダ1のOSD生成部19により表示されるEPG表示画面について、図3〜図6の画面図を用いながら説明する。
【0036】
図3〜図6は、本発明のHDDレコーダ1が備えるOSD生成部19により生成されたEPG表示画面の一例である。図3〜図6に示されているように、本発明のHDDレコーダ1のEPG表示画面は、少なくともメニュータブ51、番組表52、番組選択カーソル53、表示ウインドウ54および録画中アイコン55を含むように構成されている。
【0037】
メニュータブ51は、OSD機能を用いて表示したいデータを選択するためのタブである。ユーザが複数あるメニュータブ51のいずれかを選択すると、タブに対応した内容のデータがOSD機能により表示される。なお図3〜図6に示す例では、番組表タブを選択した場合に表示されるEPG表示画面の一例を示したものである。
【0038】
番組表52は、放送予定の番組を表形式で表した表データである。なお、ここで表示される表データは、例えばデータ分離部15により受信データから抽出された放送予定番組情報(=EPGデータ)を元に作成される。
【0039】
番組選択カーソル53は、番組表52の内部で移動可能なカーソルである。ユーザは操作ボタン群21に含まれるキー等を用いてこれを操作することにより、録画あるいは視聴したい番組を選択することが可能である。なお、番組選択カーソルを用いて録画予約が行われた番組は、図4の「プロ野球 阪神×広島」の例に示すように背景色が変化する。
【0040】
表示ウインドウ54は、番組表52において選択された番組に関する各種補助情報を表示するための表示枠である。図3に示す例では、番組選択カーソル53で選択された番組のタイトル名が表示されている。
【0041】
録画中アイコン55は、現在HDDレコーダ1が録画を行っている番組を示すためのアイコンである。なお、録画中の番組を示す方法としては、録画中アイコン55の他に、録画中番組の番組欄の背景色を、録画中を示す色に変化させる等によりユーザが判別できるようにしてもよい。
【0042】
〈1−3.リレー中継録画処理について〉
ここで、本発明のHDDレコーダ1におけるリレー中継番組(=類似番組)の録画処理を、図1のフロー図、図2のブロック図、および図3〜図6の画面図を用いながら説明する。
【0043】
図1は、本発明の録画処理の処理フローを示したフローチャートである。図1に示すように本処理は、制御部11が映像情報の録画開始命令を検知することにより開始される。なお、ここでいう録画開始命令とは、ユーザが手動で行う録画処理、予約録画機能を用いた録画処理、あるいはジャンル指定による録画処理等、いかなる種類の録画処理の開始命令であっても構わない。
【0044】
録画開始命令を検知した制御部11は、データ入力部14より入力された映像情報の録画処理を実行する。なお録画開始命令は、例えばユーザが操作ボタン群21を用いて録画操作を行うことや、また例えばあらかじめ設定されている録画予約の録画開始時刻になったことを時計回路20が検知することにより発行される。
【0045】
録画開始命令を検知した制御部11はステップS110において、ユーザによりあらかじめリレー中継録画機能が有効に設定されているかどうかの確認を行う。なお、リレー中継録画の設定は、HDDレコーダ1に対して設定する方式、つまり設定が有効になっていれば録画する全番組に対して有効となる方式であってもよいし、あるいは番組毎に個別に設定する方式であってもよい。
【0046】
リレー中継録画機能が有効に設定されている場合、次のステップS120に移行する。逆にリレー中継録画機能が無効に設定されている場合、本処理を終了する。
【0047】
次に制御部11はステップS120において、EPGデータ(=電子番組情報)の取得を行う。なお、EPGデータの取得は、データ入力部14より入力された放送データのVBI領域より、データ分離部15を用いてVBIデータを分離することにより行われる。なお、既に取得した最新のEPGデータが記憶部13のEPGデータ記憶領域に存在する場合は、HDD13からEPGデータを読み出すことにより取得してもよい。
【0048】
次に制御部11はステップS130において、録画対象番組の番組名の取得を行う。番組名は、ステップS120において取得されたEPGデータを用いて取得する。具体的には、指示された録画対象番組の放送チャネル、あるいは時計回路20により得られた現在時刻等の情報をキーとして、EPGデータの中より録画対象番組の番組情報を検索する。そして検索により得られた番組情報より、録画対象番組の番組名を取得する。取得された番組名は一時的にメモリ12等に記憶される。
【0049】
次に制御部11はステップS140において、録画対象番組の放送時刻情報の取得を行う。放送時刻情報とは、録画対象番組の放送開始日時および放送終了日時を示した時刻情報である。放送時刻情報はEPGデータを用いて取得される。具体的には、指示された録画対象番組の放送チャネル、時計回路20により得られた現在時刻等の情報をキーとして、EPGデータの中より録画対象番組の番組情報を検索する。そして検索により得られた番組情報より、録画対象番組の放送時刻情報を取得する。取得された放送時刻情報は一時的にメモリ12等に記憶される。従ってステップS140の処理は、録画対象番組の放送終了時刻を取得する終了時刻取得部によって行われる。
【0050】
次に制御部11はステップS150において、ステップS140で得られた放送時刻情報より、録画対象番組の放送終了時刻の前後30分の時間帯のEPGデータを抽出する。なお、本実施例では番組終了時刻の前後30分を抽出範囲としているが、必ずしもこの範囲に限定されるものではなく、任意の範囲を用いることが可能である。従ってステップS150の処理は、録画対象番組の近接番組を取得する近接番組取得部によって行われる。
【0051】
次に制御部11はステップS160において、抽出EPGデータ(=ステップS150により抽出されたEPGデータ)の中から録画対象番組と内容の少なくとも一部が共通する類似番組を検索する。類似番組を検索する方法としては、ステップS130で取得した番組名を使用する。番組名を単語単位に分割し、分割により得られた各単語を検索キーとする。そして検索キーを用いて、抽出EPGデータの中に検索キーと一致する単語があるかの判定を行う。一致する単語を少なくとも一つ含む番組は、類似番組として抽出される。従ってステップS160の処理は、録画対象番組と類似する番組を取得する類似番組取得部によって行われる。
【0052】
次に制御部11はステップS170において、録画対象番組の類似番組がステップS160の検索処理により抽出されたかどうかの判定を行う。抽出された場合はステップS180において、類似番組の録画の予約を行った後、本処理を終了する。逆に録画対象番組の類似番組が抽出されなかった場合、ステップS180の処理は行わず、本処理を終了する。
【0053】
上記一連の処理の具体例を、図3〜図6の画面図を用いて説明する。図3は録画対象番組が選択されていない場合におけるEPG表示画面の一例である。図4は、録画対象番組が一つだけ選択されている場合におけるEPG表示画面の一例である。図5は、録画対象番組の録画処理中におけるEPG表示画面の一例である。図6は、本発明のリレー中継録画処理により類似番組が録画予約された状態を示したEPG表示画面の一例である。
【0054】
例えば図4の例に示すように、放送局「サンテレビ」において「14時0分」から放送予定の番組「プロ野球 阪神×広島」に対して録画予約設定が行われたとする。そして時刻が14時0分になった段階で録画処理が開始され、図5に示す状態に遷移する。図5においては、番組「プロ野球 阪神×広島」に録画中アイコンが表示されている。
【0055】
図5に示す例では、録画対象番組の放送終了時刻は16時0分である。そこで16時0分から前後30分の時間帯、つまり15時30分〜16時30分において、録画対象番組の類似番組がないかのチェックが行われる。この場合、録画対象番組「プロ野球 阪神×広島」を複数の文字列に分割することにより、文字列「プロ野球」、「阪神」、「広島」が取得される。そしてこれらの文字列を含み、かつ録画対象番組の放送終了時刻の前後30分に放送開始予定の番組を検索する。この結果、放送局「ABCテレビ」において「16時0分」より放送開始予定の番組「プロ野球リレー中継 阪神×広島」が抽出される。抽出された番組は録画予約が行われ、図6の例に示すように背景色が変化する。
【0056】
[実施の形態2]
〈2−1.HDDレコーダの内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0057】
〈2−2.EPG表示画面について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0058】
〈2−3.リレー中継録画処理について〉
ここで、本発明の第2の実施形態におけるリレー中継番組の録画処理を、図7のフロー図、図2のブロック図、および図3〜図6の画面図を用いながら説明する。
【0059】
図7は、本発明の録画処理の処理フローを示したフローチャートである。図7に示すように本処理は、制御部11が映像情報の録画開始命令を検知することにより開始される。なお、ここでいう録画開始命令とは、ユーザが手動で行う録画処理、予約録画機能を用いた録画処理、あるいはジャンル指定による録画処理等、いかなる種類の録画処理の開始命令であっても構わない。
【0060】
録画開始命令を検知した制御部11は、データ入力部14より入力された映像情報の録画処理を実行する。なお録画開始命令は、例えばユーザが操作ボタン群21を用いて録画操作を行うことや、また例えばあらかじめ設定されている録画予約の録画開始時刻になったことを時計回路20が検知することにより発行される。
【0061】
録画開始命令を検知した制御部11はステップS210において、EPGデータの取得を行う。なお、EPGデータの取得方法は実施の形態1と同内容であるためここでは説明を省略する。
【0062】
次に制御部11はステップS220において、録画対象番組のジャンル情報の取得を行う。ジャンル情報とは、複数の番組を一つのカテゴリにまとめるために用いられる情報である。具体的には例えば、スポーツ、ニュース、あるいは紀行番組などのカテゴリがジャンル情報として用いられる。
【0063】
ジャンル情報は、ステップS210において取得されたEPGデータを用いて取得する。具体的には、指示された録画対象番組の放送チャネル、あるいは時計回路20により得られた現在時刻等の情報をキーとして、EPGデータの中より録画対象番組の番組情報を検索する。そして得られた番組情報より、録画対象番組のジャンル情報を取得する。取得されたジャンル情報は一時的にメモリ12等に記憶される。従ってステップS220の処理は、録画対象番組のジャンル情報を取得するジャンル取得部によって行われる。
【0064】
次に制御部11はステップS230において、ステップS220により取得されたジャンル情報がリレー中継録画の対象ジャンルと一致するかどうかの確認を行う。リレー中継録画の対象ジャンルは、ユーザがリレー中継録画したい番組のジャンルをあらかじめ選択してHDD13に対して記憶させた情報である。なお、対象ジャンルは複数設定することも可能である。従ってステップS230の処理は、録画対象番組のジャンルを確認するジャンル確認部によって行われる。
【0065】
取得されたジャンル情報がリレー中継録画の対象ジャンルと一致する場合、次のステップS240に移行する。逆にリレー中継録画の対象ジャンルと一致しない場合、本処理を終了する。
【0066】
次に制御部11はステップS240において、録画対象番組の放送時刻情報の取得を行う。なお取得処理の詳細については、実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。取得された放送時刻情報は一時的にメモリ12等に記憶される。
【0067】
次に制御部11はステップS250において、ステップS240で得られた放送時刻情報を用いて、録画対象番組の放送終了時刻前後30分の時間帯のEPGデータを抽出する。なお抽出処理の詳細については、実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。
【0068】
次に制御部11はステップS260において、抽出EPGデータ(=ステップS250により抽出されたEPGデータ)の中から録画対象番組の類似番組を検索する。類似番組を検索する方法は実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。
【0069】
次にステップS270において、録画対象番組と類似する番組がステップS260の検索処理により発見されたかどうかの判断を行う。発見された場合は次のステップS280に移行する。逆に録画対象番組と類似する番組が発見されなかった場合、ステップS280の処理は行わず、本処理を終了する。
【0070】
次に制御部11はステップS280において、発見された類似番組の放送時間帯に、他の番組の録画予約設定が行われているかどうかの確認を行う。録画予約設定が行われていない場合は、ステップS290において、類似番組の録画の予約を行った後に本処理を終了する。
【0071】
逆に類似番組の放送時間帯に他の番組の録画予約設定が行われている場合は、ステップS285において、リレー中継録画の予約設定の失敗をユーザに対して通知する。失敗の通知は、例えばフロントパネル22を用いて警告メッセージを表示する、或いはOSD生成部19で作成したエラーメッセージをモニタに出力する等によって行われる。制御部11は通知を行った後、本処理を終了する。
【0072】
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0073】
例えば前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、HDDレコーダ1に供給し、そのHDDレコーダ1内のコンピュータ(例えばCPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0074】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0075】
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、HDD、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0076】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0077】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0078】
また、本発明の映像情報処理方法が、HDDレコーダ以外の記録再生装置において用いられたとしても、同様の効果がえられることは言うまでもない。なお、記録再生装置としては、例えばDVDレコーダ、DVレコーダ、パソコン、デジタルビデオカメラなどが挙げられる。
【0079】
また、本実施の形態においてはEPGデータを、データ入力部14により取得されたVBIデータから分離して取得しているが、例えばインターネット等の通信網を通じてEPGデータを取得する等の他の方法を用いたとしても、本発明と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0080】
また、本実施の形態においては、類似番組を検索する際に番組名を分割した文字列を使用しているが、番組名以外の番組情報、例えば番組の詳細を説明した説明文を分割して文字列を取得し、その結果得られた文字列を用いて検索処理を行ったとしても、本発明と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第一の実施形態における、リレー中継録画処理の処理フロー図である。
【図2】本発明のHDDレコーダの電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【図3】本発明のEPG表示画面の一例を示した画面図である。
【図4】本発明のEPG表示画面の一例を示した画面図である。
【図5】本発明のEPG表示画面の一例を示した画面図である。
【図6】本発明のEPG表示画面の一例を示した画面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態における、リレー中継録画処理の処理フロー図である。
【符号の説明】
【0082】
1 HDDレコーダ(記録再生装置)
11 制御部
12 メモリ
13 HDD(記録手段)
15 データ分離部
19 OSD生成部
20 時計回路
21 操作ボタン群
22 フロントパネル
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫

【識別番号】100128842
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 温


【公開番号】 特開2008−35218(P2008−35218A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−206425(P2006−206425)