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【発明の名称】 デジタル放送受信装置
【発明者】 【氏名】廣田 亨

【要約】 【課題】多画面表示中に予約録画処理が始まった場合でも、ユーザにとって違和感のない表示制御技術を提供する。

【構成】リモコン装置から予約録画に関する指示を受けた場合に、制御部は、表示制御に関する処理を開始し(ステップS1)、タイマにより計時されている予め決められている時間である例えば予約開始2分前になると(ステップS2)、制御部は、現在、表示部が2画面以上の表示をしているか否かを判定し、2画面以上の表示中であればステップS4に進み、予約録画開始時間より前に、録画予約した番組の画面を除く、すなわち、予約チャネルとして選局していない方の1画面を残し、多画面のうちの一画面を非表示にする。次いで、ステップS5において、予約開始時間になると(Yes)、ステップS6に進み予約録画が開始される。この際、表示領域に、予約録画が開始された旨をユーザに報知するメッセージが表示されるようにすることもできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部に多画面表示が可能な放送受信装置であって、
多画面表示中に、現在表示されている番組に関する予約録画開始時間が近づいた時点で、多画面のうちの少なくとも一画面を非表示にする表示制御を行う表示制御部を有することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記非表示領域を利用して残された番組を拡大表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、予約録画開始時間が近づくと、予約録画開始に関するメッセージ表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記表示部に表示する対象としてインターネットを介して取得した情報の表示を含み、残りの番組表示がない場合には、該インターネットに基づく表示のみを残すことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記非表示のチャネルの識別番号を前記表示部に表示する制御を行うことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項6】
表示部に多画面表示が可能な放送受信装置における表示制御方法であって、
多画面表示中に、現在表示されている番組に関する予約録画開始時間が近づいた時点で、多画面のうちの少なくとも一画面を非表示にするステップと、
現表示番組を前記非表示領域に拡大して表示するステップと
を有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載のステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送受信装置に関し、特に多画面表示に関する表示制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
アナログ放送受信装置が主流であったころから、1表示部に複数の番組を表示させる技術が利用されていた。さらに、デジタル放送受信装置が主流になりつつある現在においては、多画面表示可能な装置が一般的になってきている。例えば、特許文献1に記載のデジタル放送受信装置では、テレビの表示画面とインターネット画面を2画面で表示する技術が記載され、これらの画面をスムーズに切り換える技術も公開されている。
【0003】
【特許文献1】特開2005−244716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術を含む従来技術においては、例えばテレビ番組に関する2画面表示を行っている場合に、ある番組予約録画処理が開始された場合、テレビ番組に関する2画面のうちの1画面は予約チャンネルに関する表示に変更されるようになっている。このような表示の変更が生じると、ユーザにとっては今まで視聴していた番組が突然切り換わることになり、驚かされることになる。その後の処理においても、予約チャンネルに関する表示に変更された画面に対してチャンネル変更などのリモコン操作を行うたびに、選局できない旨のメッセージが表示され、煩わしさを感じる場合がある。
【0005】
本発明は、多画面表示中に予約録画処理が始まった場合でも、ユーザにとって違和感の無い表示制御技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、表示部に多画面表示が可能な放送受信装置であって、多画面表示中に、予約録画開始時間が近づいた時点で、多画面のうちの少なくとも一画面を非表示にする表示制御を行う表示制御部を有することを特徴とする放送受信装置が提供される。これによれば、予約録画番組に関して、実際にはできない無駄な操作を繰り返すことがない。
【0007】
前記表示制御部は、前記非表示領域を利用して残された番組を拡大表示する制御を行うことを特徴とする。これによれば、非表示になった表示部の領域を有効活用することができる。前記表示制御部は、予約録画開始時間が近づくと、予約録画開始に関するメッセージ表示を行うことを特徴とする。例えば、予約録画が開始されることを報知するメッセージにより、上記の制御が正しく行われていることをユーザに認識させることができる。
【0008】
前記表示部に表示する対象としてインターネットを介して取得した情報の表示を含み、残りの番組表示がない場合には、該インターネットに基づく表示のみを残すことを特徴とする。尚、インターネットに基づく表示は、常時取得可能であるため、最終的に残る画面表示に適している。
【0009】
前記表示制御部は、前記非表示のチャネルの識別番号を前記表示部に表示する制御を行うことも可能である。これにより、現在予約に基づく録画が行われている番組IDを知ることができる。
【0010】
本発明の他の観点によれば、表示部に多画面表示が可能な放送受信装置における表示制御方法であって、多画面表示中に、現在表示されている番組に関する予約録画開始時間が近づいた時点で、多画面のうちの少なくとも一画面を非表示にするステップと、現表示番組を前記非表示領域に拡大して表示するステップと、を有することを特徴とする表示制御方法が提供される。このステップをコンピュータに実行させるためのプログラムも本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、録画が行われるチャンネルをユーザの見えないように画面表示の形式を自動で切り換えることにより、ユーザ操作により表示される選局できない旨のメッセージが表示され、ユーザが煩わしさを感じることがないようにすることができる。また、非表示画面の領域まで表示画面を拡大することができるため、表示画面に有効利用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態によるデジタル放送受信装置について、図面を参照しながら説明を行う。図1は、本実施の形態によるデジタル放送受信装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態によるデジタル放送受信装置Aは、多画面表示が可能なように、アンテナ1と、フロントエンド回路(A)3、デマルチプレクサ(A)5、映像・音声デコード部(A)7と、フロントエンド回路(B)11、デマルチプレクサ(B)15、映像・音声デコード部(B)17と、タイマ24と、を有する。それぞれのフロントエンド回路には、チューナ回路とIF復調回路及びDC−DCコンバータ回路が集積化されている。これらの2系統の入力が、画面合成部21により合成されて表示部35に表示され、また、音声切換部33において、音声出力部(A)37と音声出力部(B)41とに出力される。
【0013】
さらに、一般的な構成として、プログラムなどを記憶するROM25とプログラムを展開して高速処理するRAM23と、全体を制御する制御部(CPU)27と、リモコン信号を受光するリモコン受光部45とを有している。加えて、インサーネット部43が設けられており、さらに、制御部27にはHTMLブラウザなどが設けられ例えばインターネット(NT)経由で取得したコンテンツなどを取得して表示部35に表示させることも可能である。
【0014】
図2は、本実施の形態による画面表示処理例を示すフローチャート図であり、図3は、具体的な表示の様子を示す図である。デジタルテレビ受信装置に番組等を表示させて視聴している際に、図示しないリモコン装置からリモコン受光部45が予約録画に関する指示を受けた場合に、制御部27は、表示制御に関する処理を開始する(ステップS1)。タイマ24により計時されている予め決められている時間である例えば予約開始2分前になると(ステップS2)、制御部は、現在、表示部35が2画面以上の表示をしているか否かを判定し、2画面以上の表示中であれば(Yes:図3の表示部35において表示領域35aにはBS103チャネルのTV番組が、表示領域35bにはBS141のTV番組が表示されている。)、ステップS4に進み、予約録画開始時間より前に、録画予約した番組の画面を除く、すなわち、予約チャネルとして選局していない方の1画面を残し、録画予約が行われたチャネルの番組が表示されていた場合にはその画面を表示部において表示させないように表示制御する(非表示にする)。例えば、図3の右側の図に示すように、TV画面35には、録画予約が行われたBS141のチャネルに関する番組表示が消えており、残されたBS103に関する表示35dのみが表示される。余白領域35c・35eを設けるか否かは任意である。
【0015】
次いで、ステップS5において、予約開始時間になると(Yes)、ステップS6に進み予約録画が開始される。この際、例えば符号36で示される表示領域に、予約録画が開始された旨をユーザに報知するメッセージが表示されるようにすると良い。この表示により、予約録画がされたことを知らせることで、多画面に戻しても他のチャネルに切り替える等の処理ができないことを、ユーザに報知することができる。
【0016】
このように、予約録画された番組を含む複数の番組が表示されている場合には、そのうち予約録画された番組を表示しないように表示制御することで、予約録画された番組が依然として画面表示されている場合に生じうるユーザの操作に起因する余分な「選局できません」などのメッセージ表示を未然に防止する効果を発揮する。尚、残った番組の表示は、予約録画された番組で増加した表示可能領域に応じて拡大して表示しても良いし、余白領域にしても良い。換言すれば、予約録画された番組を子画面表示又はチャネル数表示のみにしても良い。
【0017】
次に、本実施の形態の第1変形例について図面を参照しながら説明を行う。図4は、図3と対応する別の表示例を示す図である。図4の左側に示される図では、表示領域135aにBS103の番組が、表示領域135bにBS141の番組が表示されるとともに、表示領域135cにインターネット経由で取得したWeb画面135cが表示されている。このような多画面表示状態において、図3の場合と同様にBS141の番組に関する録画予約がされると、図4の右図に示すように、例えば録画予約2分前にBS141の番組が表示されなくなり、BS103の番組表示とWeb画面135cの表示とが残る。さらに、領域136に、予約録画が開始される旨のメッセージが表示されても良い。予約に基づく録画処理が終了した場合には、同じチャネルの番組を再表示しても良いし、再表示しなくても良い。いずれにするかを予め設定しておいても良い。このように、インターネットによるWeb画面が表示されている場合でも放送番組が多画面で表示されている場合(第1変形例)でも原理は同じである。
【0018】
次に、本実施の形態の第2変形例について図面を参照しながら説明を行う。図5は、本第2変形例による表示制御処理の流れを示すフローチャート図である。図6は、図5の流れに沿った表示例を示す図である。webを含む2画面表示の場合の例を示す図である。
【0019】
図5(図1も含む)に示すように、図示しないリモコン装置からリモコン受光部45が予約録画に関する指示を受けた場合に、制御部27は、表示制御に関する処理を開始する(ステップS11)。タイマにより計時されている時間が予め決められている時間である例えば予約開始2分前になると(ステップS12)、制御部27は、現在、表示部135がインターネットによるWeb表示を含む2画面以上の表示か否かを判定し(ステップS13)、図6左図に示すように、BS103チャネルの第1表示135bと、web表示135dとの2画面以上の表示であれば(Yes)ステップS14に進み、予約録画開始時間より前に録画予約した番組の画面を除く、すなわち、予約チャネルとして選局していない方の画面(BS103)を非表示とし、図6の135eに示すようにweb表示の1画面表示のみを表示部において表示するように表示制御する。次いで、ステップS15において、予約開始時間になった場合には(Yes)、ステップS16において例えばBS103の番組の予約録画を開始する。
【0020】
以上に説明したように、本実施の形態によるデジタルテレビ受信装置によれば、多画面表示時に、表示されている番組と同じチャネルの番組について録画予約が行われている場合には、その録画予約に基づく録画開始時間よりもある時間だけ前になると、録画予約されているチャネルの番組表示が除かれ、残りの番組又はwebのみが表示されるようになる。尚、予約録画に伴い非表示にする番組をどれにするかについては、ユーザ設定によって決めても良い。
【0021】
従って、ユーザが現在視聴中の番組であって録画予約がされていない番組であると誤認し、その番組に関する変更処理を行うことを未然に防止することができる。従って、ユーザの操作に関する無駄や煩わしさを低減することができるという利点がある。
【0022】
尚、上記実施の形態では、デジタル放送受信装置を例にして説明したが、アナログ放送が混在していても良いのは言うまでもない。
【0023】
また、複数の録画予約が行われている場合には、それぞれの予約時間の少し前のタイミングで録画予約対象番組の表示を除く制御を行うのが好ましい。双方向通信可能なリモコン装置を用いている場合には、予約録画対象番組に関する操作を無効にするように制御しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、多画面表示が可能なデジタル放送受信装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施の形態によるデジタル放送受信装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図2】図2は、本実施の形態による画面表示処理例を示すフローチャート図である。
【図3】図3は、具体的な表示の様子を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の第1変形例による画面表示例を示す図であり、図3と対応する別の表示例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2変形例による表示制御処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図6は、図5の流れに沿った表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0026】
A…デジタル放送受信装置、1…アンテナ、3…フロントエンド回路(A)、5…デマルチプレクサ(A)、7…映像・音声デコード部(A)、11…フロントエンド回路(B)、15…デマルチプレクサ(B)、17…映像・音声デコード部(B)、21…画面合成部、23…RAM、24…タイマ、25…ROM、27…制御部(CPU)、33…音声切換部、35…表示部、37…音声出力部(A)、41…音声出力部(B)、45…リモコン受光部。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔


【公開番号】 特開2008−35179(P2008−35179A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−205990(P2006−205990)