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【発明の名称】 記録装置
【発明者】 【氏名】田路 茂

【要約】 【課題】ユーザがチャンネル情報を設定する必要がない利便性の高い記録装置を提供する。

【構成】記録装置が電源に接続されて主電源が投入された際に、現在位置特定部は、GPS衛星を用いて記録装置の位置情報を取得する。そして得られた位置情報をもとに地域特定部は、記録装置が配設されている地域の判定を行う。そしてチャンネル情報設定手段は、判定された地域に適切なチャンネル情報をメモリ等の記憶媒体より読み出し、読み出したチャンネル情報を用いて記録装置のチューナーの設定を行う。また位置情報の取得を行った際に、記憶装置が配設されている位置が地域境界から予め定められた所定距離の範囲内に位置するかどうかの判定を行う。そして読み出した地域コードの中からいずれを用いてチャンネル設定を行うかの選択要求を、表示パネル或いはOSD機能等を用いて表示し、選択を受け付ける状態に移行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送の電波を受信する受信手段と、
前記テレビ放送の記録を行うハードディスクと、
受信するテレビ放送を選択するために用いるチャンネル情報を、地域毎にコード番号と対応付けて記憶したチャンネル情報記憶手段と、
前記コード番号に対応した前記チャンネル情報を前記受信手段に対して設定するチャンネル情報設定手段と、
を備えたハードディスクレコーダであって、
GPS衛星から位置情報を取得する現在位置特定部と、
前記現在位置特定部によって取得された位置情報をもとに該装置が配設されている地域を判定する地域特定部と、
計時機能を有する時計回路と、
を備えており、
前記チャンネル情報設定手段は、前記地域特定部によって判定された前記地域に対応する前記コード番号を前記チャンネル情報記憶手段を用いて前記受信手段に対して設定し、
前記現在位置特定部が位置を特定できない場合に、外部に対して前記コード番号の入力を促し、
前記地域特定部は、前記現在位置特定部によって特定された位置と、複数の地域の境界線との距離が、予め設定された距離以下であるか否かを判定し、
予め設定された距離以下であると判定された場合に、前記複数の地域に対応するコード番号を特定し、
特定した前記複数の地域にそれぞれ対応する前記コード番号のいずれを用いて前記チャンネル情報設定手段を行うかの選択を受け付け、
前記現在位置特定部が、所定期間毎に時刻情報をGPS衛星より取得するとともに、取得した時刻情報を前記時計回路に対して設定すること
を特徴とするハードディスクレコーダ。
【請求項2】
テレビ放送の電波を受信する受信手段と、
前記テレビ放送の記録を行う記録手段と、
受信するテレビ放送を選択するために用いるチャンネル情報を、地域毎にコード番号と対応付けて記憶したチャンネル情報記憶手段と、
前記コード番号に対応した前記チャンネル情報を前記受信手段に対して設定するチャンネル情報設定手段と、
を備えた記録装置であって、
GPS衛星から位置情報を取得する現在位置特定部と、
前記現在位置特定部によって取得された位置情報をもとに該装置が配設されている配設地域を判定する地域特定部と、
を備え、
前記チャンネル情報設定手段は、前記地域特定部によって判定された配設地域に対応する前記コード番号を前記チャンネル情報記憶手段から読み出すことによって前記受信手段に対して設定すること、
を特徴とする記録装置。
【請求項3】
前記現在位置特定部が位置を取得できない場合に、外部から前記コード番号の入力を受け付けること
を特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記地域特定部は、前記現在位置特定部によって特定された位置と、複数の地域の境界線との距離が、予め設定された距離以下であるか否かを判定し、
予め設定された距離以下であると判定された場合に、前記複数の地域に対応するコード番号を特定し、
特定した前記複数の地域にそれぞれ対応する前記コード番号のいずれを用いて前記チャンネル情報設定手段を行うかの選択を受け付けること、
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
計時機能を有する時計回路を備え、前記現在位置特定部が、所定期間毎に時刻情報をGPS衛星より取得するとともに、前記時計回路の時刻を前記GPS衛星より取得した時刻情報に一致させること
を特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の記録装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、映像情報の記録が可能な記録装置に関するものであり、特に記録装置が配設された位置をGPS(Global Positioning System)を用いて取得するGPS機能を搭載した記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ等の映像装置において処理される映像及び音声の記録を行うための装置として、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダまたはHDD(Hard Disk Drive)レコーダ等のデジタル方式による記録装置が広く普及している。これらの記録装置はテレビ放送等を受信するためのチューナーを備えたものが多い。
【0003】
一般のテレビ放送は地域によって利用できる放送局(=チャンネル)が異なるため、地域毎の利用可能放送局の情報(=チャンネル情報)をチューナーに対して設定する必要がある。この設定はチャンネル単位で設定する必要があるが、近年では地域コードと呼ばれるコード番号を利用して設定する方法が一般的である。
【0004】
地域コードとは、チューナー、ひいては記録装置が配設された地域、例えば都道府県や市などを特定するための番号である。ユーザが配設地域に該当する地域コードを入力することにより、記録装置は配設地域に適切なチャンネル情報をチューナーに対して設定する。
【0005】
このような地域コードを用いれば、チャンネル情報を設定する手間を大幅に省くことができる。しかし例えば引っ越し等により配設地域が変われば、再び地域コードの入力を行わなければならないという煩わしさがあった。
【0006】
上記のような問題に関連して特許文献1では、配設地域が変わった場合に放送方式の違いを意識せず、常に配設地域に適したテレビ放送を視聴することを可能としたテレビ受信装置が開示されている。
【0007】
特許文献1のテレビ受信装置は、テレビ受信装置の位置情報を特定する機能と、受信電波におけるテレビ放送規格の種別を判定する機能とを備えている。そして得られた位置情報とテレビ放送規格の種別とに基づいて、受信したテレビ放送の電波を復調処理することを特徴としている。
【0008】
具体的には、複数の地域毎に、テレビ放送規格の種別と変調方式との対応関係をあらわしたテーブルを記憶部に記憶している。また、変調方式毎の復調処理を行うための処理情報を記憶部に記憶している。そして得られた位置情報及び判定結果に基づいて、記憶部に記憶されている対応関係を参照する。これによって現在地域の適切な変調方式を特定するとともに、特定された変調方式に対応する処理情報を記憶部から読み出し、復調処理を行う。
【0009】
上記の構成によれば、得られた位置情報と判定情報とから変調方式を割り出し、その地域におけるテレビ受信装置の変調方式の設定を自動で適化することが可能となる。これにより、その地域の変調方式を考慮することなくテレビを視聴することができる。
【0010】
また上記のような問題に関連して特許文献2では、受信機の受信状態が有利なエリアからサービスリスト取得ができ、受信環境を設定できるようにしたデジタル放送受信機が開示されている。なお、サービスリストとは受信したチャンネルのトランスポートストリームで放送されている番組のジャンル、及び番組を選択するための選択番号を示すリストである。
【0011】
特許文献2のデジタル放送受信機は、受信される放送の受信周波数を変化させ、デジタル放送信号をスキャン動作によって受信し、受信可能な複数のチャンネルを特定するデジタルチューナーを備えている。デジタル放送受信機は、デジタルチューナーで特定された複数のチャンネルのトランスポートストリームから、各チャンネルに関する事業者情報を含むネットワークインフォメーションテーブル情報を分離する。またデジタル放送受信機はその記憶部に、ネットワークインフォメーションテーブル情報内に含まれる居住地域毎に識別可能な識別情報を記憶している。この識別情報から識別情報が属する居住地域を判定し、この判定された居住地域を現在の地域であると特定する。
【0012】
特許文献2の発明によれば、デジタル放送受信機を配設したとき、ユーザが視聴者居住地域の設定を行わなくても、受信機の受信状態が有利なエリアからサービスリストを取得できる。このため受信機の配設地域が変更される、或いは受信機が移動したとしても、ユーザに負担をかけることなくサービスリストを取得することが可能である。
【特許文献1】特開2006−086730号公報
【特許文献2】特開2005−064718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら特許文献1のテレビ受信装置においては、地域毎の変調方式の違いに対応することはできたが、地域毎のチャンネル情報の違いには対応することができなかった。また特許文献2のデジタル放送受信機においては、受信可能な複数のチャンネルを特定するデジタルチューナーを新規に開発する必要があり、コストがかかるという問題があった。また電波状況が悪い場合、サービスリストを取得できないという問題があった。
【0014】
本発明はユーザがチャンネル情報を設定する必要がない利便性の高い記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、テレビ放送の電波を受信する受信手段と、前記テレビ放送の記録を行う記録手段と、受信するテレビ放送を選択するために用いるチャンネル情報を、地域毎にコード番号と対応付けて記憶したチャンネル情報記憶手段と、前記コード番号に対応した前記チャンネル情報を前記受信手段に対して設定するチャンネル情報設定手段とを備えた記録装置であって、GPS衛星から位置情報を取得する現在位置特定部と、前記現在位置特定部によって取得された位置情報をもとに該装置が配設されている配設地域を判定する地域特定部とを備え、前記チャンネル情報設定手段は、前記地域特定部によって判定された配設地域に対応する前記コード番号を前記チャンネル情報記憶手段から読み出すことによって前記受信手段に対して設定することを特徴としている。
【0016】
これによると、記録装置が電源に接続されて主電源が投入された際に、現在位置特定部は、GPS衛星を用いて記録装置の位置情報を取得する。そして得られた位置情報をもとに地域特定部は、記録装置が配設されている地域(例えばどの都道府県であるか等)の判定を行う。そしてチャンネル情報設定手段は、判定された地域に適切なチャンネル情報をメモリ等の記憶媒体(=チャンネル情報記憶手段)より読み出し、読み出したチャンネル情報を用いて記録装置のチューナー(=受信手段)の設定を行う。
【0017】
また、上記目的を達成するために本発明の記録装置は、前記現在位置特定部が位置を取得できない場合に、外部から前記コード番号の入力を受け付けることを特徴としている。
【0018】
これによると、記録装置が電源に接続されて主電源が投入された際に現在位置特定部が、GPS衛星を用いて位置情報の取得を行う。そして位置情報を取得できなかった場合、例えばGPS衛星との通信異常が発生した場合に、表示パネル或いはOSD(On-screen Display)機能等を用いて、位置情報が取得できなかったことを通知する。そしてチャンネル設定を行うための地域コード(=コード番号)の手動入力を要求するメッセージを表示し、入力を受け付ける状態に移行する。
【0019】
また、上記目的を達成するために本発明の記録装置は、前記地域特定部は、前記現在位置特定部によって特定された位置と、複数の地域の境界線との距離が、予め設定された距離以下であるか否かを判定し、予め設定された距離以下であると判定された場合に、前記複数の地域に対応するコード番号を特定し、特定した前記複数の地域にそれぞれ対応する前記コード番号のいずれを用いて前記チャンネル情報設定手段を行うかの選択を受け付けることを特徴としている。
【0020】
これによると、現在位置特定部がGPS衛星を用いて位置情報の取得を行った際に、記憶装置が配設されている位置が地域境界(=地域コードにより分類されている地域間の境界線)から予め定められた所定距離の範囲内に位置するかどうかの判定を行う。判定を行う方法としては、例えばハードディスク(=記録手段)に記録されている地図データを参照する。地図データをもとに、現在位置と地域境界との距離を算出する。そして現在位置が地域境界から所定の距離内であると判定された場合に、前記地域境界によって区切られている複数の地域、例えば都道府県単位なら大阪府と奈良県等の各地域コードを読み出す。そして読み出した複数の地域コードの中からいずれを用いてチャンネル設定を行うかの選択要求を、表示パネル或いはOSD機能等を用いて表示し、選択を受け付ける状態に移行する。
【0021】
また、上記目的を達成するために本発明の記録装置は、計時機能を有する時計回路を備え、前記現在位置特定部が、所定期間毎に時刻情報をGPS衛星より取得するとともに、前記時計回路の時刻を前記GPS衛星より取得した時刻情報に一致させることを特徴としている。
【0022】
これによると、記録装置はGPS衛星と通信を行い、時刻情報をGPS衛星より取得し、取得した時刻情報と時計回路の時刻とを一致させる。また、時刻情報の取得は、予め定められた所定期間毎に定期的に行う。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に記載の記録装置によれば、GPS衛星を用いて特定した位置に適切なチャンネル情報を割り出し、割り出したチャンネル情報を用いて記録装置のチューナーの設定を行う。これによりユーザは手動でチャンネル情報の設定を行う必要がなくなるため作業負担が軽減されるとともに、チャンネル情報の設定ミスを防止することができる。
【0024】
請求項2に記載の記録装置によれば、GPS衛星を用いて位置情報が取得できなかった場合に、チャンネル情報設定を行うための地域コードの入力を要求する。このためユーザはチャンネル情報設定を容易に行うことができる。
【0025】
請求項3に記載の記録装置によれば、GPS衛星を用いて特定した位置が複数地域の地域境界から所定距離の範囲内である場合において、複数地域の地域コードのいずれを用いて前記チャンネル情報設定手段を行うかの選択要求を行う。このためユーザは、複数の地域コード候補の中から適切であると思われる地域コードを容易に設定することが可能である。
【0026】
請求項4に記載の記録装置によれば、記録装置はGPS衛星と通信を行い、時刻情報をGPS衛星より取得し、取得した時刻情報と時計回路の時刻とを一致させる。これにより時計回路の時刻の修正を行う作業を省くことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
【0028】
[実施の形態1]
〈1−1.GPS搭載HDDレコーダの内部構成について〉
ここで、本発明の第一の実施形態におけるGPS搭載HDDレコーダ1の電気回路システムの要部構成を、図2のブロック図を用いながら説明する。
【0029】
図2のブロック図に示すように、本発明のGPS搭載HDDレコーダ1は、少なくとも、制御部11、メモリ12、HDD13、データ入力部14、エンコーダ部15、デコーダ部16、データ出力部17、位置検出部18、時計回路19、操作ボタン群21、及びフロントパネル22を含むように構成されている。
【0030】
制御部11は、GPS搭載HDDレコーダ1の各部材の駆動を制御することにより映像情報処理(コンテンツの録画等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、各装置(例えばHDD13等)の制御やデータの計算、加工処理等を行う中枢部分となっている。
【0031】
メモリ12は、GPS搭載HDDレコーダ1が保持する各種データを一時的に記憶する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は、例えば制御部11によって各種情報処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記憶しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。
【0032】
HDD13(=記録手段)は、GPS搭載HDDレコーダ1が保持する映像データ、音声データ、または管理データ等を記録するための磁気記憶媒体である。なお、HDD13は、複数の領域(=パーティション)に物理的に分割されており、記憶するデータの種別(映像情報、管理情報等)に応じて領域別に記憶することがより望ましい。
【0033】
データ入力部14は、例えばデジタルチューナーなどの外部装置からデジタルデータ(=映像情報)を入力するための入力インタフェースである。また、例えばアナログデータを入力する場合は、A/D(Analog Digital)コンバータ(不図示)を用いてアナログの映像データ及び音声データをデジタルデータに変換して入力することが可能である。
【0034】
エンコーダ部15は、映像データをMPEG2等の動画圧縮方式により圧縮(=エンコード)を行い、音声データをDolby AC−3やLPCM等の音声圧縮方式により圧縮を行うためのものである。なお、圧縮を行うデータとしては、例えばデータ入力部14より入力された映像データ及び音声データ等が対象となる。
【0035】
デコーダ部16は、前記エンコーダ部15等により圧縮された映像データ及び音声データを伸長(=デコード)するためのものである。伸張が行われたデータは、例えば後述するデータ出力部17等を用いて外部機器に対して出力される。
【0036】
データ出力部17は、例えばモニターなどの外部装置に対して映像データ及び音声データを出力するための出力インタフェースである。なお、例えば出力先の機器がアナログインタフェースしか備えていない場合は、D/Aコンバータを用いてデジタルの映像データ及び音声データをアナログデータに変換して出力することが可能である。
【0037】
位置検出部18は、GPS搭載HDDレコーダ1が配設された位置を特定するための回路である。位置検出部18は、GPS受信機(不図示)を用いてGPS衛星からの電波を受信する。そして受信した電波より、配設位置を特定するための位置情報を抽出する。抽出した位置情報は、制御部11に対して通知される。
【0038】
時計回路19は、現在時刻をカウントするための刻時用回路であり、例えばユーザに対する現在時刻の通知や、録画予約機能における録画処理開始のトリガー等として用いられる。
【0039】
操作ボタン群21は、ユーザが番組の録画等の各種指示をGPS搭載HDDレコーダ1に対して行うための入力インタフェースである。フロントパネル22は、GPS搭載HDDレコーダ1の各種情報をユーザに対して表示するためのものである。
【0040】
〈1−2.チャンネル情報設定処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態におけるチャンネル情報設定処理について、図1のフロー図と図2のブロック図とを用いながら説明する。
【0041】
図1は、本発明のチャンネル情報設定処理の処理フローを示したフローチャートである。図1に示すように本処理は、GPS搭載HDDレコーダ1が備えるACコード(不図示)が外部電源(例えば家庭用の100Vコンセント)に接続され、GPS搭載HDDレコーダ1が起動することにより開始される。
【0042】
GPS搭載HDDレコーダ1の起動を検知した制御部11はステップS110で、位置検出部18を用いて現在位置(=GPS搭載HDDレコーダ1が配設されている位置)の取得を行う。具体的には、位置検出部18がGPSアンテナ(不図示)を用いて軌道衛星上のGPS衛星との通信を行う。この通信により、GPS搭載HDDレコーダ1が現在地球上のどの位置に配設されているかを特定する。このようにして特定された現在位置の情報は、メモリ12に一時的に記憶される。従ってステップS110の処理は、GPS衛星より位置情報を取得する現在位置特定部によって行われる。
【0043】
次に制御部11はステップS120で、ステップS110における現在位置の取得処理が成功したかどうかの判定を行う。例えばGPS搭載HDDレコーダ1の位置、或いはGPS衛星と通信を行った時間帯によっては、GPS衛星と通信できない場合がある。このような場合は、現在位置を取得することができない。
【0044】
現在位置の取得ができなかった場合、制御部11はステップS125で、ユーザに対して手動による地域コードの設定を要求した後、本処理を終了する。地域コードの入力要求メッセージは、例えばフロントパネル22を用いて表示する。或いはOSD機能を用いてモニター(不図示)上に表示してもよい。
【0045】
逆に現在位置の取得ができた場合、制御部11はステップS130で、取得された現在位置に対応する地域コードを判定する。具体的にはHDD13に、GPS衛星より取得する位置情報とチャンネル情報設定用の地域コードとを関連付けたテーブルデータが記憶されている。制御部11はこのテーブルデータを読み出して参照することにより、適切な地域コードを取得する。従ってステップS130の処理は、記録装置の配設地域を判定する地域特定部によって行われる。
【0046】
次に制御部11はステップS140で、ステップS130で取得した地域コードを用いたチャンネル情報の設定を行う。なお、地域コードを用いたチャンネル情報設定処理の内容については従来と同様であるため、ここでは説明を省略する。従ってステップS140の処理は、チャンネル情報設定手段によって行われる。
【0047】
次に制御部11はステップS150で、GPS衛星より時刻情報の取得を行う。具体的には、位置検出部18がGPSアンテナ(不図示)を用いて軌道衛星上のGPS衛星との通信を行う。この通信により、GPS搭載HDDレコーダ1の位置における時刻情報(=現在時刻)を特定する。制御部11はステップS160で、この時刻情報を時計回路19に対して設定する。
【0048】
次に制御部11はステップS170で、時計回路19への時刻設定後、予め定められた所定時間、例えば一週間等が経過したかどうかの判定を行う。所定時間が経過していない場合、ステップS170の処理を繰り返し行う。逆に所定時間が経過している場合、ステップS150に移行し、GPS衛星を用いた時刻設定処理を再度行う。なお本処理は、ACコードによる電極供給が停止される等によりGPS搭載HDDレコーダ1の機能が完全に停止されるまで、継続して行われる。
【0049】
[実施の形態2]
〈2−1.GPS搭載HDDレコーダの内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0050】
〈2−2.チャンネル情報設定処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態におけるチャンネル情報設定処理について、図3のフロー図と図2のブロック図とを用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の処理については、おなじステップ番号を付加することにより説明を省略するものとする。
【0051】
図3は、本発明のチャンネル情報設定処理の処理フローを示したフローチャートである。図3に示すように本処理は、GPS搭載HDDレコーダ1が備えるACコード(不図示)が外部電源(例えば家庭用の100Vコンセント)に接続され、GPS搭載HDDレコーダ1が起動することにより開始される。
【0052】
ステップS110、ステップS120、ステップS125については、実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。ステップS120で現在位置の取得に成功した制御部11は次にステップS121で、取得された現在位置が地域境界から予め定められた所定の範囲内であるかどうかの判定を行う。
【0053】
地域境界とは、地域コードが示す地域間の境界線である。例えば地域コードが都道府県単位で存在する場合、都道府県の県境が地域境界に相当する。制御部11はステップS120で得られた位置情報と、予めHDD13に記憶されている地図情報とを照らし合わせ、現在位置から所定の範囲内(例えば半径5km内)に地域境界が存在するかどうかの判定を行う。
【0054】
ステップS121で所定の範囲内に地域境界が存在しないと判定された場合、ステップS130〜ステップS170の処理に移行する。なおステップS130〜ステップS170の処理内容は実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。逆にステップS121で所定の範囲内に地域境界が存在すると判定された場合、次のステップ131に移行する。
【0055】
制御部11はステップS131で、S121において得られた地域境界をもとに、現在位置より所定の範囲内に存在する複数の地域を特定する。そしてそれぞれの地域に対応する地域コードを取得する。例えば現在位置が大阪府と奈良県の県境から所定の範囲内に位置すると判断された場合、地域境界に隣接する大阪府と奈良県との二つの地域コードが取得されることとなる。
【0056】
次に制御部11はステップS132で、S131で得られた複数の地域コードの中から、いずれの地域コードを用いてチャンネル設定を行うかの選択要求をユーザに対して行う。地域コードの選択要求メッセージは、例えばフロントパネル22を用いて表示する、或いはOSD機能を用いてモニター(不図示)上に表示してもよい。
【0057】
次に制御部11はステップS133で、地域コードの選択要求に対する応答を検知したかどうかの判定を行う。検知できなかった場合、再度ステップS132に移行し、地域コードの選択要求を行う。逆に検知できた場合、ステップS140〜ステップS170の処理に移行する。なおステップS140〜ステップS170の処理内容は実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0058】
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0059】
例えば前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、GPS搭載HDDレコーダ1に供給し、そのGPS搭載HDDレコーダ1内のコンピュータ(例えばCPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0060】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0061】
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、HDD、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0062】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】
また、本発明の映像情報処理方法が、GPS搭載HDDレコーダ以外の記録装置において用いられたとしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。なお、記録装置としては、例えばDVDレコーダ、DVレコーダ、パソコン、デジタルビデオカメラなどが挙げられる。
【0065】
また、本実施の形態においては、GPS搭載HDDレコーダに対してACコードからの電源が供給されるのを処理開始のトリガーとしているが、これ意外の要因、例えばユーザ操作によるチャンネル情報の初期化命令の発効等により処理開始を行うようにしてもよい。
【0066】
また、本実施の形態においては、地域境界として都道府県間の県境を例にとって説明を行っているが、これ以外の境界、例えば市町村などの境界を地域境界として用いてもよい。
【0067】
また、本実施の形態においては、現在位置がどの地域に属するかを特定する際に、ハードディスクに記憶された地図情報を参照して特定を行っているが、例えば通信網を用いて外部より取得した地図情報をもとに地域を特定する方法であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第一の実施形態における、チャンネル情報設定処理の処理フロー図である。
【図2】本発明のGPS搭載HDDレコーダの電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の第二の実施形態における、チャンネル情報設定処理の処理フロー図である。
【符号の説明】
【0069】
1 GPS搭載HDDレコーダ(記録装置)
11 制御部
12 メモリ
13 HDD(記録手段)
18 位置検出部(現在位置特定部)
19 時計回路
21 操作ボタン群
22 フロントパネル
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫

【識別番号】100128842
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 温


【公開番号】 特開2008−35160(P2008−35160A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−205737(P2006−205737)