トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 映像記録再生システムおよび映像記録再生方法
【発明者】 【氏名】辻内 昌哉

【氏名】高山 佳文

【氏名】森本 孝司

【要約】 【課題】映像データメモリに蓄えられた多数の映像データをサムネイル画像として映像表示部に表示できるようにし、取扱者にとって映像データの検索作業や不要画像の削除が容易且つ簡便に行うことができる映像記録再生システムおよび映像記録再生方法を提供すること。

【構成】撮影して得た映像データaを演算処理する演算処理部22と、この演算処理部22により得られた映像処理データa´をデータ保存する映像データメモリ24とを備え、演算処理部22は、撮影された映像データaをインデックス作成/映像解析した結果から所定の閾値以下の映像データaの中から所定の映像データa1を記録し、この映像データa1から抽出して代表パターン映像データaxとし、この代表パターン映像データaxに類似した複数の映像データa1を抽出して、サムネイル映像データを作成する映像データ作成部26(27)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を撮影する撮影部と、この撮影部により撮影して得た映像データを演算処理する演算処理部と、この演算処理部により演算処理して得られた映像処理データに基づき映像表示する映像表示部と、前記映像処理データをデータ保存する映像データメモリとを具備し、
演算処理部は、撮影部により撮影された映像データに基づく映像からインデックス作成/映像解析した結果から所定の閾値以下の映像データの中から所定の映像データを記録する映像データ記憶部と、この映像データ記憶部に記憶された映像データから抽出して代表パターン映像データとし、この代表パターン映像データに類似した複数の映像データを抽出して、サムネイル映像データを作成する映像データ作成部とを具備したことを特徴とする映像記録再生システム。
【請求項2】
上記映像データ作成部は、代表パターン映像データに類似した複数の映像データを抽出して、それぞれの映像データに類似する映像データをグルーピングすると共に、前記グルーピングされた映像データの中から、当該映像データの鮮明,不鮮明を相対的に判別できる機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の映像記録再生システム。
【請求項3】
上記映像表示部には、サムネイル画像の個々の画像を削除することができるように、前記個々の画像毎に削除候補アイコンを表示したことを特徴とする請求項1記載の映像記録再生システム。
【請求項4】
記録された映像データに対して非類似映像データ検索を行うステップと、
前記検索により得られた映像データから代表パターン映像データを選定するステップと、
この代表パターン映像データに類似するサムネイル映像データを検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データに基づくサムネイル画像を表示するステップと、
この表示されたサムネイル画像毎に類似する画像をグルーピングするステップと、
このグルーピングされた複数の画像を不鮮明度を基準に相対的に判別するステップと、を具備することを特徴とする映像記録再生方法。
【請求項5】
記録された映像データに対して非類似映像データ検索を行うステップと、
前記検索により得られた映像データから代表パターン映像データを選定するステップと、
この代表パターン映像データに類似するサムネイル映像データを検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データに基づくサムネイル画像を表示するステップと、
この表示されたサムネイル画像毎に類似する画像をグルーピングするステップと、
このグルーピングされた複数の画像を不鮮明度を基準に相対的に判別し、この判別結果を、前記複数の画像別に画像表示するステップと、を具備することを特徴とする映像記録再生方法
【請求項6】
上記画像表示された複数の画像の1つまたは2つ以上を削除候補アイコン操作により削除するステップを含むことを特徴とする請求項4または5記載の映像記録再生方法。
【請求項7】
上記グルーピングされた複数の画像を不鮮明度を基準に相対的に判別した結果により、前記不鮮明度を基準以下の画像にのみ削除候補アイコンを付設するステップを含むことを特徴とする請求項4または5記載の映像記録再生方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタルカメラや携帯電話器等の映像を取り扱うことできる機器における映像記録再生システムに係り、特にメモリに記録される映像データを削除するに便利な映像記録再生システムおよび映像記録再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の映像記録再生システムとして取り扱われる、例えばデジタルカメラの場合、再生および消去が簡単にできることから、人物等の同一被写体に対して多数の映像(写真)データを取得することが多い。このため、メモリ不足が生じた際には、多数の映像の中から取扱者自身が削除する映像を選定して映像データの削除がなされるようになっている。すなわち、取扱者にてこの映像データの削除を行うに場合は、映像データの1枚1枚を取扱者にて先ずチェックしなければならないようになっている。
【0003】
この種の映像記録再生システムとして例えば特許文献1に開示されているものがある。特許文献1に示される映像記録再生システム1は、図9〜図11に示すように、写真撮影したデータを取扱者自身にて自動的にプリントアウトできるラボシステムに適用された例である。
【0004】
図9は、映像記録再生システム1におけるシステムの制御系全体を示す機能ブロック図である。図10は、図9に示す映像処理部の機能ブロック図である。図11は、図9におけるグループ化処理ルーチンのフロー図である。
【0005】
映像記録再生システム1は、図9に示すように、映像データが入力される入力部2、入力された映像データをイメージデータに変換するデータ変換器3、この変換されたイメージデータに所定の映像処理を施す映像処理部4、映像処理後のデータを記憶するメモリ部5、入力された映像データを表示し、任意のモード設定を行うための表示部6、所望の映像を出力制御する出力部7、プリント料金を演算する料金演算部8、所定の料金が投入されたかどうかを判断する料金投入分9および各ブロック2〜9の全体制御を行う制御部10とから構成される。
【0006】
映像処理部4は、図10に示すように、特徴抽出部11と、類似度判定部12と、グループ化部10と、撮影状態判定部14とから構成される。
【0007】
このように構成された映像記録再生システム1は、図11に示すように、グループ化処理ルーチンに従って映像処理がなされる。すなわち処理が開始されると、図示しない映像が表示される画面においてグルーピングモードが選択されたか否かが判別される<ステップ1>。
【0008】
グルーピングモードが選択されている場合には、グループ化の基準がシーンであるか否かを判別する<ステップ2>。
【0009】
シーンを判別した場合、入力されたRGBデータが色相、明度、彩度に変換処理する<ステップ3>。
【0010】
そして、各映像のH,V,C毎にヒストグラムを作成する<ステップ4>。
【0011】
第1ページ目映像データがヒストグラムの作成が完了すると、この作成されたヒストグラムのデータをメモリ部に格納する。そして、次ページ以降のページについても、順次ヒストグラムのデータを作成してメモリ部に格納し、全ページの映像データについてH,V,Cのパターン作成と記憶処理を行う<ステップ5>。
【0012】
メモリ部から全ページの映像データについてのH,V,Cのヒストグラムパターンを読み出す<ステップ6>。
【0013】
次に、各ページの映像毎にパターンマッチングを行う<ステップ7>。
【0014】
比較する映像のヒストグラムパターンの差異が閾値未満であるか否かを判定する<ステップ8>。
【0015】
その結果、閾値未満であった場合には、これらのページの映像は同一シーンが撮影されたものであると判断する<ステップ9>。
【0016】
このヒストグラムパターンの読み出し、パターンマッチングおよび同一シーンの判定を全てのページの映像データに対して終了するまで繰り返す<ステップ10>。
【0017】
全ての映像について同一シーンの判定が終了すると、同一シーンであると判定された写真映像がメモリ上でグループ化される<ステップ11>。
【0018】
このように、映像記録再生システム1によれば、以上の<ステップ1>〜<ステップ11>による処理により、数多くの写真データがあった場合にも人手を使うことなく、自動的且つ簡単に近似のシーン毎にグループ化することができるようになっている。
【特許文献1】特開2000−137722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
従来の映像記録再生システム1によれば、数多くの写真データがあった場合にでも人手を使うことなく、自動的且つ簡単に近似するシーン毎にグループ化できるので、所望する映像を選択する場合に、グループ単位で大まかにデータ検索できる。
【0020】
従って、取扱者において見ようとする映像データや、削除しようとする映像データの選別作業が取扱者によって比較的容易に行うことができる。
【0021】
しかしながら、映像記録再生システム1によれば、グループ単位で大まかにデータ検索できたとしても、そのグループ単位の検索対象となる生の映像データ全数を取扱者により一つずつ目視確認しなければならず、特に映像データ量が多い場合には、その確認作業に手間取り相当の労力を要していた。
【0022】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、映像処理再生システムである、例えばカメラにて撮影し、映像データメモリに蓄えられた多数の映像データの検索作業の自動化を向上させることで、取扱者による映像データの検索作業をより一層容易に行なうことができる映像記録再生システムおよび映像記録再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するために、本発明によれば、映像を撮影する撮影部と、この撮影部により撮影して得た映像データを演算処理する演算処理部と、この演算処理部により演算処理して得られた映像処理データに基づき映像表示する映像表示部と、前記映像処理データをデータ保存する映像データメモリとを具備し、前記演算処理部は、前記撮影部により撮影された映像データに基づく映像からインデックス作成/映像解析した結果から所定の閾値以下の映像データの中から所定の映像データを記録する映像データ記憶部と、この映像データ記憶部に記憶された映像データから特定の映像データを抽出して代表パターン映像データとし、この代表パターン映像データに類似した複数の映像データを抽出して、この複数の映像データに基づくサムネイル映像データを作成する映像データ作成部と、を具備したことを特徴とする映像記録再生システムを提供する。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明によれば、記録された映像データに対して非類似映像データ検索を行うステップと、前記検索により得られた映像データから代表パターン映像データを選定するステップと、この代表パターン映像データに類似するサムネイル映像データを検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データに基づくサムネイル画像を表示するステップと、この表示されたサムネイル画像毎に類似する画像をグルーピングするステップと、このグルーピングされた複数の画像を不鮮明度を基準に相対的に判別するステップと、を具備することを特徴とする映像記録再生方法を提供する。
【0025】
上記目的を達成するために、本発明によれば、記録された映像データに対して非類似映像データ検索を行うステップと、前記検索により得られた映像データから代表パターン映像データを選定するステップと、この代表パターン映像データに類似するサムネイル映像データを検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データに基づくサムネイル画像を表示するステップと、この表示されたサムネイル画像毎に類似する画像をグルーピングするステップと、このグルーピングされた複数の画像を不鮮明度を基準に相対的に判別し、この判別結果を、前記複数の画像別に画像表示するステップと、を具備することを特徴とする映像記録再生方法を提供する。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る映像記録再生システムによれば、映像データメモリに蓄えられた多数の映像データをサムネイル画像として映像表示部に表示できるので、取扱者にとって映像データの検索作業や不要画像の削除が容易且つ簡便に行うことができる映像記録再生システムおよび映像記録再生方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の映像記録再生システムの実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明の映像記録再生システム20の概要を示すブロック図である。図2は、本発明の映像記録再生システム20の演算処理部における機能を示すブロック図である。図3は、映像記録再生システム20による映像削除候補選定機能を説明するフロー図である。
【0029】
図1に示す映像記録再生システム20は、取扱者が簡単に取り扱うことのできる、例えばCCDカメラや携帯電話のようなカメラ機能付の機器に設けられる映像記録再生システムである。この映像記録再生システム20は、映像を撮影する撮影部21と、この撮影部21により撮影して得た映像データaを演算処理する演算処理部22と、この演算処理部22により演算処理して得られた映像処理データa´に基づき映像表示する映像表示部23と、前記演算処理部22にて演算処理して得られた映像処理データa´をデータ保存する映像データメモリ24とから構成される。
【0030】
撮影部21は、例えば図示しないレンズ装置およびCCD(撮像素子)が設けられ、静止画像および動画像を取得する光学系を備えたものである。
【0031】
演算処理部22は、撮影部21により撮影された映像データaに基づく映像の非類似映像データa1を記録する映像データ記憶部25と、この映像データ記憶部25に記憶された非類似映像データa1から特定の代表パターン映像データaxを抽出して、抽出した映像データaxと類似する映像データa11を作成する映像データ制御部(以下、第1の映像データ作成部という。)26と、代表パターン映像データaxに類似した複数の映像データa11を抽出して、サムネイル映像データa4を作成する映像データ処理部(以下、第2の映像データ作成部という。)27と、各種映像処理のために用いられるRAM(Random Access Memory)28と、を備えている。
【0032】
映像データ記憶部25は、撮影部21により撮影された映像データaを一時的に記憶させる働きをなすものである。
【0033】
第1の映像データ作成部26は、その機能について図2に示すように、メモリ残量判定機能31および映像削除候補選定機能32を有する。
【0034】
メモリ残量判定機能31は、演算処理部22の、例えば映像データ記憶部25に設けられるもので、例えば1枚の映像を撮影するときに必要なメモリ容量を判定基準とすることができる。なお、このメモリ残量判定機能31は、RAM28に設けてもよく、更には映像データ記憶部25とRAM28とを協働させて機能させてもよい。
【0035】
また、映像削除候補選定機能32は、インデックス作成/映像解析機能33および非類似映像検索機能34を有している。
【0036】
インデックス作成/映像解析機能33は、映像検索/映像の鮮明度(手ぶれ,ピンボケ,コントラスト不良等)の判別を実行する際に、必要なインデックスデータを作成するモジュールである。すなわち、図4に示すように、映像読み込み処理<ステップ1>、映像縮小処理<ステップ2>、色空間変換処理<ステップ3>、ヒストグラム変換処理(例えば画像のカラーヒストグラム化)<ステップ4a>、エッジ検出処理<ステップ4b>およびファイル出力処理<ステップ5>の各ステップを踏むことにより得られるものである。
【0037】
具体的には、映像読み込み処理<ステップ1>で読み込まれる映像ファイルは、例えばBMP(Bit Map)などの非圧縮映像データでもよい。JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の(不/可逆)圧縮映像でもよい。
【0038】
映像縮小処理<ステップ2>では、元となる映像から画素を間引くことで映像を縮小し、メモリ消費、演算量の縮小を図り高速化することができる。この場合の、縮小映像のサイズは、例えば32×32Pixel程度の大きさにすることができる。
【0039】
色空間変換処理<ステップ3>では、R・G・B(またはYCrCb)色空間よりH・S・B(色相・彩度・明度)空間色に変換される。
【0040】
また、ヒストグラム計算処理<ステップ4a>では、色空間変換された縮小映像に対し、例えば縦横3分割に領域分割を施した領域映像毎にH・S・Bそれぞれのヒストグラムを求めるものである。
【0041】
更に、エッジ検出処理<ステップ4b>では、2つの方法がある。そして、何れかで算出された値を映像の鮮明度とすることができる。この方法の1つは、Wavelet変換を用いてエッジを検出する手法である。これは、図4<ステップ4b>に示すように、色空間処理を施した後、例えば縦横3分割に領域分割を行い、領域映像毎のH(色相)成分に対してWavelet変換を施す。そして、得られたWavelet係数の対角成分の合計を算出する。
【0042】
また、2つめの方法は、ラプラシアンフィルタ等のエッジ検出フィルタを用いてエッジ検出する方法である。
【0043】
具体的には、図4の点線で示すように、映像縮小処理<ステップ2>の次のステップからエッジ検出処理<ステップ4b>のステップに入るようにする。すなわち、映像縮小処理を施した後、例えば縦横3分割を行い、領域のR・G・B成分それぞれに対して、例えばラプラシアンフィルタ(画像の先鋭化処理)を適用する。そして、各成分に対してラプラシアンフィルタの値が閾値以上の場合、エッジと判別し、カウントアップする。
【0044】
更に、ファイル出力処理<ステップ5>では、得られたヒストグラム計算値とエッジ検出値をファイル出力するものである。
【0045】
一方、非類似映像検索機能34は、図5(A)および(B)に示すように、先ず映像データAを非類似映像データa1(映像データA)として1枚与え、先ずその1枚の非類似映像データa1と検索対象映像データBとの類似度が所望の閾値以下、且つ最小数である映像データBを非類似映像データa2(映像データB)として判別し、そこで判別された非類似映像データa2(映像データB)と最初の非類似映像データa1(映像データA)とのそれぞれの類似度を求め、類似度が閾値以内且つ類似度の合計が最小数となった映像データCを非類似映像データa3とし、非類似映像データa1,a2,a3を代表パターン映像データasとして定めることができる機能を有している。
【0046】
具体的には、図6に示すように、非類似映像データ検索機能を有し、特定された検索対象映像aの中から任意の1映像を非類似映像として登録する<ステップ1>と、1つの非類似映像データa1に類似するものを抽出する類似度比較計算処理を行う<ステップ2>と、この処理の結果、予め基準に定めた閾値以内であればflag=1とし、類似度累積計算を行うステップを踏むようになっている。
【0047】
続いて、類似度の累積が適正(例えば最小値)であるかをチェックする<ステップ3>。適正であれば、検索対象映像を非類似映像として仮登録する<ステップ4>。ここで全ての検索対象映像を検索するか否かをチェックする<ステップ5>。なお<ステップ3>で、flag=0の場合には、この<ステップ5>に入る。
【0048】
次に、<ステップ5>が完了すれば、類似度の累積が最適となった検索対象映像を非類似映像として登録する<ステップ6>。
【0049】
次に、<ステップ6>にて登録された非類似映像が指定(所望)の登録数に達したかをチェックする<ステップ7>。
【0050】
なお、<ステップ7>の段階で指定の登録数に達していない場合には、<ステップ2>の段階に戻るようになる。すなわち、検索対象映像データから1映像データを読み込む<ステップ8>。
【0051】
次に、上述の<ステップ7>で登録された非類似映像データから1映像データを読み込む<ステップ9>。そして、RAM28に、計算済の類似度データがあるかをチェックする<ステップ10>。すなわち、RAM28上に既に非類似映像データと検索対象映像データとのヒストグラムの差分値(計算値)が保持されている場合、その類似度が閾値以内かどうか判別する<ステップ11>。閾値以内であればflag=1として類似度累積計算する<ステップ12>。閾値以外であればflag=0として処理を中止する。そして、登録された全ての非類似映像データを検索したかをチェックする<ステップ13>を踏む。
【0052】
なお、RAM28上に、差分値が保持されていない場合には、検索対象映像データを読み込み、その非類似映像データと検索対象映像データとのヒストグラムの差分を計算する<ステップ14>。そして、RAM28に、類似度を記憶させる<ステップ15>を踏む。
【0053】
このように、<ステップ1>〜<ステップ13>乃至は<ステップ1>〜<ステップ15>を踏むことにより、非類似映像検索機能34が発揮される。
【0054】
類似映像検索機能35は、図2に示すように、撮影部21により撮影された映像データaおよび映像データ記憶部25に記憶された映像データaの中から、1つの非類似映像データa1を特定することにより、この特定された非類似映像データa1を代表パターン映像データaxとして認識(映像データ記憶部25に記憶)し、この認識された代表パターン映像データaxに対して類似する映像データaを検索する機能を有するものである。
【0055】
具体的には、図7に示すように、先ず任意の映像1枚を読み込む<ステップ1>。このとき、実際に読み込むデータは、任意の映像に対応するインデックス作成/映像解析部33で得られたインデックスデータである。類似度比較計算処理<ステップ2a>では、検索対象映像に対応するインデックスデータを読み込み<ステップ2b>、キー映像とのヒストグラムの差分を計算する。このときの差分が閾値以上の映像を類似映像として判別する<ステップ2c>機能を発揮するものである。
【0056】
一方、RAM28は、第1の映像データ作成部26にて登録された、1つの非類似映像データa1に類似する所要数の映像データa11の類似度比較計算処理にあたって、類似度のレベル(度数閾値)基準となるデータを保存するものである。このデータは、取扱者により任意に類似度のレベルが選択設定することができるようになっている。
【0057】
一方、映像表示部23は、演算処理部22から出力される各種の映像データ、すなわち、映像処理データa´,非類似映像データa1(a11),サムネイル映像データa4,代表パターン映像データaxのそれぞれを入力して画面表示されるものである。
【0058】
また、映像データメモリ24は、第1の映像データ作成部26にて認識された代表パターン映像データaxを複数記憶することができるもので、例えば取扱者にて任意に選定した4つの代表パターン映像データaxが記憶される。
【0059】
次に、映像記録再生システム20の作用について、図1〜図3および図8を参照して説明する。
【0060】
図8は、映像記録再生システム20の映像表示部23に表示される映像データaの代表パターン映像のサムネイル映像asを例示する図で、(A)は、代表パターン映像のサムネイル画像asを、(B)は、(A)における1つのサムネイル画像as1に含まれる複数の画像(例えば6つの画像)を示す図である。
【0061】
図1に示すように、撮影部21にて被写体を撮影すると、撮影部21にて被写体の映像データaを生成し、演算処理部22へ送信する。映像データaを受信した演算処理部22は、第1の映像データ作成部26にてメモリ残量判定および映像削除候補選定を行う。メモリ残量が必要量ないと判断されれば、映像削除候補選定機能32を働かせる。この映像削除候補選定機能32による映像削除候補の選定にあたっては、先ず、図2に示すインデックス作成/映像解析機能33により、インデックス作成/映像解析を行う。
【0062】
次に、インデックス作成/映像解析がなされてから以後について、図3を参照して説明する。
【0063】
図2に示すインデックス作成/映像解析機能33によるインデックス作成/映像解析により、所定基準(閾値)以下の映像データa1を抽出する<ステップ1>。
【0064】
次に、この抽出された映像データa1の中から所望の1つまたは2つ以上の代表パターン映像データaxを選定して、この代表パターン映像データaxに類似する映像データa1を検索して抽出する<ステップ2>。
【0065】
この抽出された映像データa1をエッジ判別処理する<ステップ3>。
【0066】
次に、図8(A)に示すように、非類似映像からなるサムネイル画像as(映像A〜F)を、映像表示部23に画面表示する<ステップ4>。
【0067】
続いて、サムネイル画像asの中の、例えばA画像as1を選択し、この複数枚(例えば画像A1〜A6の6枚)を、図8(B)に示すように表示する。このA画像as1の複数枚(画像A1〜A6)の内、画像A1〜A3には、削除を可能とする削除候補アイコンI1〜I3がそれぞれ表示される<ステップ5>。
【0068】
これらの削除候補アイコンI1〜I3は、A画像as1の中で、例えば相対的に画質レベルの低いものに対して自動的に付加される。従って、映像記録再生システム20の取扱者にて、画像A1〜A3の何れか、または全部が不要であれば、削除候補アイコンI1〜I3をクリックして削除することができる。
【0069】
なお、図8に示すサムネイル画像(複数に縮小画像化される絵柄の映像)asの画像A〜Fのそれぞれに付加されたx/yは、母数y(例えば6(枚))に対して削除候補対象となる不鮮明画像数x(例えば3(枚))を表している。
【0070】
本発明の映像記録再生システム20によれば、映像を撮影する撮影部21と、この撮影部21により撮影して得た映像データaを演算処理する演算処理部22と、この演算処理部22により演算処理して得られた映像処理データa´に基づき映像表示する映像表示部23と、前記映像処理データa´をデータ保存する映像データメモリ24とを備え、演算処理部22は、撮影部21により撮影された映像データaに基づく映像からインデックス作成/映像解析した結果から所定の閾値以下の映像データaの中から所定の映像データa1を記録する映像データ記憶部27と、この映像データ記憶部27に記憶された映像データa1から抽出して代表パターン映像データaxとし、この代表パターン映像データaxに類似した複数の映像データa1を抽出して、サムネイル映像データa4を作成する映像データ作成部26(27)とを備えた構成であるから、映像データメモリ24に蓄えられた多数の映像データaをサムネイル画像asとして映像表示部23に表示できるので、取扱者にとって映像データaの検索作業や不要画像の削除が容易且つ簡便に行うことができる映像記録再生システムを提供することができる。
【0071】
また、映像記録再生システム20によれば、映像処理再生システムである、例えばカメラ20に撮影し、映像データメモリ24に蓄えられた多数の映像データaの検索作業の自動化をより一層向上させることができ、取扱者にとって映像データaの検索作業がより一層容易に行なうことができる。
【0072】
更に、映像記録再生システム20の第2の映像データ作成部は、非類似映像データa1の中から特定された代表パターン映像データaxに類似した複数の映像データa11を抽出してグルーピングすると共に、このグルーピングされた映像データa11に対して、例えばエッジ判別手法を用いて映像データa11の鮮明,不鮮明を相対的に判別できる機能を備え、映像表示部23側に表示することができるようにしたから、映像記録再生システムである、例えばカメラ20の取扱者にとって、自動的に抽出される映像データa11の映像の鮮明度の向上によって、映像データの検索作業がより一層容易に行なうことができる。
【0073】
更にまた、代表パターン映像データaxに類似する映像データを判別して画像表示部23に表示可能に設けるにあたって、画像表示部23には、図示しないが代表パターン映像asに類似する画像を見たり、削除することのできる削除候補アイコンを付設することにより一層使い勝手をよくすることができる。
【0074】
更にまた、映像記録再生システム20における映像記録再生方法によれば、記録された映像データaに対して非類似映像データa1の検索を行うステップと、この検索により得られた映像データa1から代表パターン映像データaxを選定するステップと、この代表パターン映像データaxに類似するサムネイル映像データa4を検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データa4に基づくサムネイル画像asを表示するステップと、この表示されたサムネイル画像as毎に類似する画像をグルーピングするステップと、このグルーピングされた複数の画像as1を不鮮明度を基準に相対的に判別するステップとを具備する映像記録再生方法であるから、映像データメモリ24に蓄えられた多数の映像データaをサムネイル画像asとして映像表示部に表示することができるので、取扱者にとって映像データの検索作業や不要画像の削除が容易且つ簡便に行うことができる。
【0075】
また、映像記録再生システム20における映像記録再生方法によれば、記録された映像データaに対して非類似映像データa1の検索を行うステップと、この検索により得られた映像データa1から代表パターン映像データasを選定するステップと、この代表パターン映像データasに類似するサムネイル映像データa4を検索するステップと、この検索されたサムネイル映像データa4に基づくサムネイル画像asを表示するステップと、この表示されたサムネイル画像as毎に類似する画像をグルーピングするステップと、このグルーピングされた複数の画像as1を不鮮明度を基準に相対的に判別し、この判別結果を、前記複数の画像as1別に画像表示するステップとを具備する映像記録再生方法であるから、映像記録再生システムである、例えばカメラ20の取扱者にとって、自動的に抽出される映像データa11の映像の鮮明度の向上によって、映像データの検索作業がより一層容易に行なうことができると共に、画質そのものが取扱者にて目視にて容易に判別することができるように、例えばサムネイル画像asそのものの不鮮明のままで表示することができる他、映像データメモリ24に蓄えられた多種の映像データaに基づくサムネイル画像asとして映像表示部23に表示することができるので、取扱者にとって映像データaの検索作業や不要画像の削除が容易且つ簡便に行うことができる。
【0076】
なお、本発明の映像記録再生システム20によれば、上述した実施形態のものに限られない。すなわち、映像記録再生システムとして例示したカメラ20は、必ずしも撮影部21を備える必要はなく、映像処理再生専用の装置であってもよい。
【0077】
また、映像記録再生システム20によれば、インデックス作成/映像解析機能33および非類似映像検索機能34を第1の映像データ作成部26に、類似映像検索機能35を第2の映像データ作成部27にて発揮させるようにしたが、上記3機能を上記2つの作成部に特定される必要はなく、上記2つの作成部の何れか一方か、両方を1つにした映像データ作成部であってもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の映像記録再生システムの概要を示すブロック図。
【図2】本発明の映像記録再生システムの演算処理部における機能を説明するブロック図。
【図3】本発明の映像記録再生システムによる映像削除候補選定機能を説明するフロー図。
【図4】本発明の映像記録再生システムによるインデックス作成処理機能を説明するフロー図。
【図5】本発明の映像記録再生システムにおける検索対象映像と非類似映像との対比関係を示す図で、(A)は検索対象映像と非類似映像との関係を、(B)は検索された非類似映像と検索対象映像との相関を示す図。
【図6】本発明の映像記録再生システムによる非類似映像検索処理機能を説明するフロー図。
【図7】本発明の映像記録再生システムによる類似映像検索処理機能を説明するフロー図。
【図8】本発明の映像記録再生システムの映像表示部に表示される映像データの代表パターン映像のサムネイル画像を例示する図で、(A)は代表パターン映像のサムネイル画像を示す図、(B)は(A)における代表パターン映像のサムネイル画像の1つに含まれる個々の画像を示す図。
【図9】従来の映像記録再生システムにおけるシステムの制御系全体を示す機能ブロック図。
【図10】図9に示す映像処理部の機能ブロック図。
【図11】図9におけるグループ化処理ルーチンのフロー図。
【符号の説明】
【0079】
20 カメラ(映像記録再生システム)
21 撮影部
22 演算処理部
23 映像表示部
24 映像データメモリ
24a 映像テーブルデータメモリ
26 第1の映像データ作成部(映像データ制御部)
27 第2の映像データ作成部(映像データ処理部)
25 映像データ記憶部
28 RAM(Random Access Memory)
30 演算処理機能
31 メモリ残量判定機能
32 映像削除候補選定機能
33 インデックス作成/映像解析機能
34 非類似映像検索機能
35 類似映像検索機能
A1〜A6 画像
a 映像データ
a´ 映像処理データ
a1(a11),a2,a3 非類似映像データ
a4(a41) サムネイル映像データ
ax 代表パターン映像データ
as(as1) サムネイル画像
I1〜I3 削除候補アイコン
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年7月28日(2006.7.28)
【代理人】 【識別番号】100078765
【弁理士】
【氏名又は名称】波多野 久

【識別番号】100078802
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 俊三

【識別番号】100077757
【弁理士】
【氏名又は名称】猿渡 章雄

【識別番号】100122253
【弁理士】
【氏名又は名称】古川 潤一


【公開番号】 特開2008−35149(P2008−35149A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−205622(P2006−205622)