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【発明の名称】 通信端末装置
【発明者】 【氏名】岡田 和広

【要約】 【課題】無駄なタイムスタンプの取得を防ぎつつ、効果的にファクシミリデータにタイムスタンプを付与する。

【構成】ファクシミリデータの送受信に先立ち送信相手との間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う通信端末装置(100および200)において、予め受信側ファクシミリ装置100から自装置でタイムスタンプを取得可能か否かを示す能力情報を送信側ファクシミリ装置200に送信する。送信側ファクシミリ装置200では、ファクシミリデータへのタイムスタンプ付与指示が行われ、受信側ファクシミリ装置100でタイムスタンプを取得可能な場合、受信側ファクシミリ装置100に、タイムスタンプの取得指示を含む指示情報を送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリデータの送受信に先立ち送信相手との間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う通信端末装置であって、
タイムスタンプ局からタイムスタンプを取得するタイムスタンプ取得部と、
ファクシミリデータを受信する通信制御部であって、当該ファクシミリデータの受信に先立ち、送信側端末に自装置の能力情報を送信するとともに前記能力情報に対する前記送信側端末からの前記ファクシミリデータに関する指示情報を受信する通信制御部と、
前記通信制御部が送信する前記能力情報に、自装置でタイムスタンプを取得可能か否かを示す情報を含める能力情報生成部と、
前記通信制御部が受信した前記指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれるか否かを検出する指示情報検出部と、
前記指示情報検出部が、前記指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれることを検出すると、前記タイムスタンプ取得部にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを前記通信制御部が受信した前記ファクシミリデータに付与するタイムスタンプ付与部と、
を含む通信端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末装置において、
前記通信プロトコルは、非標準機能設定信号を含むファクシミリ制御信号の送受信を行い、
前記能力情報および前記指示情報は、前記非標準機能設定信号に含まれる通信端末装置。
【請求項3】
ファクシミリデータの送受信に先立ち送信相手との間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う通信端末装置であって、
送信するファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付ける指示受付部と、
ファクシミリデータを送信する通信制御部であって、当該ファクシミリデータの送信に先立ち、受信側端末から当該装置の能力情報を受信するとともに前記能力情報に対する前記ファクシミリデータに関する指示情報を前記受信側端末に送信する通信制御部と、
前記通信制御部が受信した前記能力情報に、前記受信側端末がタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれるか否かを検出する能力情報検出部と、
前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれることを検出した場合、前記通信制御部が送信する前記指示情報に、タイムスタンプの取得指示を含める指示情報生成部と、
を含む通信端末装置。
【請求項4】
請求項3に記載の通信端末装置において、
タイムスタンプ局からタイムスタンプを取得するタイムスタンプ取得部と、
前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、前記タイムスタンプ取得部にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを前記通信制御部が送信する前記ファクシミリデータに付与するタイムスタンプ付与部と、
をさらに含む通信端末装置。
【請求項5】
請求項3に記載の通信端末装置において、
前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、タイムスタンプ付与を行えないことを示す情報を通知する通知部をさらに含む通信端末装置。
【請求項6】
請求項3から5いずれかに記載の通信端末装置において、
前記通信プロトコルは、非標準機能設定信号を含むファクシミリ制御信号の送受信を行い、
前記能力情報および前記指示情報は、前記非標準機能設定信号に含まれる通信端末装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文書の電子化が急速に進む中、電子文書の真正性を保証するための仕組みが求められている。その仕組みの一つとして、電子文書に信頼される認証局より発行された電子署名と信頼されるTA(Time Authority:時刻配信局)から配信された正確な時刻情報を元にTSA(Time-Stamping Authority:時刻認証局)より発行された時刻認証用のタイムスタンプを付与する方法がある。
【0003】
特許文献1には、送信された電子メール文書およびメールに添付されたファイルを保存する電子メール文書原本保存装置であって、電子メール文書およびメールに添付されたファイルの改ざんを検知する手段と、改ざん検知時に送信者および受信者に改ざんを通知する手段と、電子メール文書およびメールに添付されたファイルを暗号化して記録装置に保存する保存手段と、タイムスタンプを作成し電子メールに付加する手段と、保存した前記記録装置へのアクセスを制限する手段とを備える電子メール文書原本性保証装置が記載されている。
【特許文献1】特開2005−101883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、TSAとクライアントとの間では、予め契約により所定数毎に課金されるタイムスタンプを必要数購入する。そして必要に応じて、文書のハッシュ値をTSAに送信してタイムスタンプの発行を要求し、TSAからタイムスタンプを受け取り、文書にタイムスタンプを押印することができる。従って、タイムスタンプ数を削減するため、すなわちタイムスタンプにかかる費用を節約するために、無駄なタイムスタンプの取得はできるだけ避けることが好ましい。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、無駄なタイムスタンプの取得を防ぎつつ、効果的にファクシミリデータにタイムスタンプを付与することのできる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
ファクシミリデータの送受信に先立ち送信相手との間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う通信端末装置であって、
タイムスタンプ局からタイムスタンプを取得するタイムスタンプ取得部と、
ファクシミリデータを受信する通信制御部であって、当該ファクシミリデータの受信に先立ち、送信側端末に自装置の能力情報を送信するとともに前記能力情報に対する前記送信側端末からの前記ファクシミリデータに関する指示情報を受信する通信制御部と、
前記通信制御部が送信する前記能力情報に、自装置でタイムスタンプを取得可能か否かを示す情報を含める能力情報生成部と、
前記通信制御部が受信した前記指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれるか否かを検出する指示情報検出部と、
前記指示情報検出部が、前記指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれることを検出すると、前記タイムスタンプ取得部にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを前記通信制御部が受信した前記ファクシミリデータに付与するタイムスタンプ付与部と、
を含む通信端末装置が提供される。
【0007】
本発明によれば、
ファクシミリデータの送受信に先立ち送信相手との間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う通信端末装置であって、
送信するファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付ける指示受付部と、
ファクシミリデータを送信する通信制御部であって、当該ファクシミリデータの送信に先立ち、受信側端末から当該装置の能力情報を受信するとともに前記能力情報に対する前記ファクシミリデータに関する指示情報を前記受信側端末に送信する通信制御部と、
前記通信制御部が受信した前記能力情報に、前記受信側端末がタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれるか否かを検出する能力情報検出部と、
前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれることを検出した場合、前記通信制御部が送信する前記指示情報に、タイムスタンプの取得指示を含める指示情報生成部と、
を含む通信端末装置が提供される。
【0008】
これにより、送信側の通信端末装置で、受信側の通信端末装置がタイムスタンプ局からタイムスタンプを取得可能か否かを予め把握することができるので、必要に応じて、送信側からタイムスタンプの取得指示を受信側の通信端末装置に行うことができる。通常、送信者は送信するファクシミリデータの内容を把握しているため、ファクシミリデータに、タイムスタンプ局から取得したタイムスタンプを付与すべきか否かの判断を容易に行うことができる。本発明の構成によれば、送信側で、タイムスタンプ取得の指示を行うことができるため、無駄なタイムスタンプの取得を防ぎつつ、効果的にファクシミリデータにタイムスタンプを付与することができる。また、受信側でタイムスタンプを取得するようにすることにより、受信側でそのデータを取得した時刻の証明も同時に行うことができ、効果的なタイムスタンプの付与処理を行うことができる。
【0009】
本発明の通信端末装置は、タイムスタンプ局からタイムスタンプを取得するタイムスタンプ取得部と、前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、前記タイムスタンプ取得部にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを前記通信制御部が送信する前記ファクシミリデータに付与するタイムスタンプ付与部と、をさらに含むことができる。
【0010】
本発明の通信端末装置は、前記指示受付部が前記ファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、前記能力情報検出部が前記能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、タイムスタンプ付与を行えないことを示す情報を通知する通知部をさらに含むことができる。
【0011】
以上の本発明の通信端末装置において、前記通信プロトコルは、非標準機能設定信号を含むファクシミリ制御信号の送受信を行うものとすることができ、前記能力情報および前記指示情報は、前記非標準機能設定信号に含まれる構成とすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、無駄なタイムスタンプの取得を防ぎつつ、効果的にファクシミリデータにタイムスタンプを付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0014】
本実施の形態において、通信端末装置は、たとえばネットワークファクシミリ装置、MFP(Multi Functional Peripheral)等のファクシミリ装置とすることができる。
【0015】
図1は、本実施の形態に係るファクシミリ装置を含むネットワーク構成を示すブロック図である。
ここでは、わかりやすくするために、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とをそれぞれ示し、それぞれに特有の構成のみ示す。しかし、受信側ファクシミリ装置100および送信側ファクシミリ装置200は、送信側と受信側の区別なく、両方の機能を有する装置とすることができる。
【0016】
受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とは、ネットワーク300を介して接続される。ここで、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とは、ファクシミリデータの送受信に先立ち相互間で能力交換を行う通信プロトコルに従いファクシミリ通信を行う。
【0017】
本実施の形態において、ネットワーク300は、PSTN(公衆交換電話網)とすることができる。受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とは、G3(Group3)規格またはG4(Group4)規格でファクシミリ通信を行うことができる。
【0018】
本実施の形態において、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とは、ファクシミリデータの送受信に先立ち、ファクシミリ制御信号を送受信する。ファクシミリ制御信号は、非標準機能設定信号(国際機関の勧告で使い方が規定されておらず、各メーカが独自の使い方で独自の機能を実現できるための信号であるNSS)を含む。受信側ファクシミリ装置100や送信側ファクシミリ装置200は、能力情報および指示情報を非標準機能設定信号に含めることができる。具体的には、能力情報および指示情報は、ファクシミリ制御信号のNSF(拡張ビットを指定できるフィールド)に書き込むことができる。
【0019】
受信側ファクシミリ装置100および送信側ファクシミリ装置200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には、いろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。すなわち、本明細書において説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。なお、図1において、本発明の本質に関わらない部分の構成については、省略してあり、たとえばファクシミリ装置の構成である画像処理部および記録部などは図示されていない。
【0020】
受信側ファクシミリ装置100は、通信制御部102、能力情報生成部104、指示情報検出部106、出力処理部108、タイムスタンプ取得部110、およびタイムスタンプ付与部112を含む。
【0021】
通信制御部102は、送信側ファクシミリ装置200から送信されるファクシミリデータを受信する。また、通信制御部102は、当該ファクシミリデータの受信に先立ち、送信側ファクシミリ装置200に自装置の能力情報を送信するとともに能力情報に対する送信側ファクシミリ装置200からのファクシミリデータに関する指示情報を受信する。
【0022】
能力情報生成部104は、通信制御部102が送信する能力情報に、自装置でタイムスタンプを取得可能か否かを示す情報を含める。指示情報検出部106は、通信制御部102が受信した指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれるか否かを検出する。上述したように、能力情報および指示情報は、ファクシミリ制御信号の非標準機能設定信号に含めることができる。
【0023】
タイムスタンプ取得部110は、ネットワーク302を介して、タイムスタンプ局(TSA:Time-Stamping Authority)310からタイムスタンプを取得する。ネットワーク302は、たとえばインターネットとすることができる。タイムスタンプ局310は、信頼できるTA(Time Authority)(不図示)から取得した正確な時刻情報を元に時刻認証用のタイムスタンプを生成し、クライアント端末である受信側ファクシミリ装置100に発行する。
【0024】
タイムスタンプ付与部112は、指示情報検出部106が、指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれることを検出すると、タイムスタンプ取得部110にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを通信制御部102が受信したファクシミリデータに付与する。また、タイムスタンプ付与部112は、指示情報にタイムスタンプの取得指示が含まれないことを検出すると、装置の設定時刻をファクシミリデータに付与することができる。このような時刻の付与は従来のファクシミリ装置と同様の手順で行うことができる。
【0025】
出力処理部108は、タイムスタンプが付与されたファクシミリデータを印刷する。
【0026】
送信側ファクシミリ装置200は、通信制御部202、指示情報生成部204、能力情報検出部206、データ取得部208、タイムスタンプ取得部210、タイムスタンプ付与部212、指示受付部214、および通知部216を含む。
【0027】
データ取得部208は、送信するファクシミリデータを取得する。ここで、送信側ファクシミリ装置200は、原稿を読み取り、当該原稿に基づき画像データを生成する読取部(不図示)を含むことができる。データ取得部208は、読取部が生成した画像データをファクシミリデータとして取得することができる。また、データ取得部208は、ネットワーク経由で他の端末から、または取り外し可能な記録媒体等から、ファクシミリデータを取得することもできる。
【0028】
指示受付部214は、送信するファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付ける。この指示は、たとえば送信側ファクシミリ装置200の図示しない操作パネル等を介して受け付けることができる。
【0029】
通信制御部202は、受信側ファクシミリ装置100にファクシミリデータを送信する。通信制御部202は、当該ファクシミリデータの送信に先立ち、受信側ファクシミリ装置100から当該装置の能力情報を受信するとともに能力情報に対するファクシミリデータに関する指示情報を受信側ファクシミリ装置100に送信する。
【0030】
能力情報検出部206は、通信制御部202が受信した能力情報に、受信側ファクシミリ装置100がタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれるか否かを検出する。
【0031】
指示情報生成部204は、指示受付部214がファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、能力情報検出部206が能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれることを検出した場合、通信制御部202が送信する指示情報に、タイムスタンプの取得指示を含める。
【0032】
タイムスタンプ取得部210は、ネットワーク304を介して、タイムスタンプ局312からタイムスタンプを取得する。ネットワーク304は、たとえばインターネットとすることができる。タイムスタンプ局312は、信頼できるTA(不図示)から取得した正確な時刻情報を元に時刻認証用のタイムスタンプを生成し、クライアント端末である送信側ファクシミリ装置200に発行する。
【0033】
タイムスタンプ付与部212は、指示受付部214がファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、能力情報検出部206が能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、タイムスタンプ取得部にタイムスタンプを取得させ、当該タイムスタンプを通信制御部が送信するファクシミリデータに付与する。ここで、この場合、タイムスタンプ付与部212は、ファクシミリデータのたとえばヘッダやフッタ領域に、タイムスタンプが表示されるようにして、画像データを生成し、それを送信するファクシミリデータとすることができる。また、そのタイムスタンプが、タイムスタンプ局312から取得したものであることを示す情報が表示されるようにして、画像データを生成することもできる。
【0034】
通知部216は、指示受付部214がファクシミリデータへのタイムスタンプの付与指示を受け付けるとともに、能力情報検出部206が能力情報にタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれないことを検出した場合、タイムスタンプ付与を行えないことを示す情報を通知する。
【0035】
次に、本実施の形態における受信側ファクシミリ装置100および送信側ファクシミリ装置200の動作を説明する。図2は、受信側ファクシミリ装置100および送信側ファクシミリ装置200の処理手順を示すフローチャートである。以下、図1も参照して説明する。
【0036】
送信側ファクシミリ装置200において、ファクシミリの送信指示があると(S100のYES)、通信制御部202は、送信先の受信側ファクシミリ装置100に発呼(call)を行う(S102)。
【0037】
受信側ファクシミリ装置100において、送信側ファクシミリ装置200からの発呼を受け、能力情報生成部104は、自装置でタイムスタンプ(TS)を取得可能か否か示す情報を含む能力情報を生成する(S104)。通信制御部102は、能力情報生成部104が生成した能力情報を送信側ファクシミリ装置200に送信する(S106)。
【0038】
つづいて、送信側ファクシミリ装置200において、能力情報検出部206は、受信側ファクシミリ装置100から送信された能力情報を解析し、当該能力情報に受信側ファクシミリ装置100がタイムスタンプを取得可能であることを示す情報が含まれるか否かを検出する(S108)。
【0039】
タイムスタンプ付与部212は、指示受付部214がタイムスタンプ付与指示を受け付けているか否かを判断し(S110)、タイムスタンプ付与指示を受け付けている場合(S110のYES)、ステップS108における能力情報検出部206の検出に基づき、受信側ファクシミリ装置100がタイムスタンプを取得可能であるか否かを判断する(S112)。受信側ファクシミリ装置100がタイムスタンプを取得可能な場合(S112のYES)、タイムスタンプ付与部212は、指示情報生成部204にその旨を通知する。指示情報生成部204は、タイムスタンプ付与部212の通知に基づき、タイムスタンプ付与指示を含む指示情報を生成する(S114)。
【0040】
一方、ステップS112において、受信側ファクシミリ装置100がタイムスタンプを取得可能でない場合(S112のNO)、タイムスタンプ付与部212は、図示しない設定記憶部に記憶された設定等に従い、送信側ファクシミリ装置200側でタイムスタンプを取得してファクシミリデータに付与する処理、またはタイムスタンプの取得が不可能であることを通知する処理を行う(S116)。送信側ファクシミリ装置200側でタイムスタンプを取得してファクシミリデータに付与する場合、タイムスタンプ付与部212は、タイムスタンプ取得部210にタイムスタンプを取得させる。タイムスタンプ付与部212は、タイムスタンプ取得部210が取得したタイムスタンプを送信するファクシミリデータに付与する。一方、タイムスタンプの取得が不可能であることを通知する処理を行う場合、タイムスタンプ付与部212は、通知部216に、通知を行わせる。ステップS116の後、指示情報生成部204は、通常の指示情報を生成する(S118)。通常の指示情報とは、タイムスタンプ付与指示を含まない非標準機能設定信号を生成することである。
【0041】
また、ステップS110において、指示受付部214がタイムスタンプ付与指示を受け付けていない場合(S110のNO)もステップS118に進み、通常の指示情報を生成する。
【0042】
ステップS114またはステップS118の後、通信制御部202は、指示情報生成部204が生成した指示情報を受信側ファクシミリ装置100に送信する(S120)。
【0043】
受信側ファクシミリ装置100において、送信側ファクシミリ装置200から指示情報が送信されると、指示情報検出部106は、指示情報を解析し、指示情報に、タイムスタンプ付与指示が含まれるか否か等を検出する(S122)。また、送信側ファクシミリ装置200は、指示情報を含む通信制御信号を送信した後、受信側ファクシミリ装置100にファクシミリデータを送信する(S124)。
【0044】
受信側ファクシミリ装置100において、送信側ファクシミリ装置200から送信された指示情報にタイムスタンプ付与指示が含まれる場合(S126のYES)、タイムスタンプ付与部112は、タイムスタンプ取得部110にタイムスタンプを取得させる(S128)。タイムスタンプ付与部112は、タイムスタンプ取得部110が取得したタイムスタンプを受信したファクシミリデータに付与する(S130)。出力処理部108は、タイムスタンプが付与されたファクシミリデータを印刷出力する(S132)。
【0045】
また、ステップS126において、送信側ファクシミリ装置200から送信された指示情報にタイムスタンプ付与指示が含まれない場合(S126のNO)、タイムスタンプ付与部112は、装置の設定時刻をファクシミリデータに付与する(S134)。この後、出力処理部108は、この設定時刻が付与されたファクシミリデータを印刷出力する(S132)。以上により処理が終了する。
【0046】
本実施の形態における受信側ファクシミリ装置100および送信側ファクシミリ装置200によれば、送信側の通信端末装置で、受信側の通信端末装置がタイムスタンプ局からタイムスタンプを取得可能か否かを予め把握することができるので、必要に応じて、送信側からタイムスタンプの取得指示を受信側の通信端末装置に行うことができる。通常、送信者は送信するファクシミリデータの内容を把握しているため、ファクシミリデータに、タイムスタンプ局から取得したタイムスタンプを付与すべきか否かの判断を容易に行うことができる。本発明の構成によれば、送信側で、タイムスタンプ取得の指示を行うことができるため、無駄なタイムスタンプの取得を防ぎつつ、効果的にファクシミリデータにタイムスタンプを付与することができる。
【0047】
なお。受信側ファクシミリ装置100とタイムスタンプ局310との通信、およびタイムスタンプ取得部210とタイムスタンプ局312との間の通信プロトコルは、たとえば、IETF RFC3161(Time Stamp Protocol)規格に準拠させることができる。
【0048】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0049】
以上の実施の形態においては、ネットワーク300がPSTNで、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とがG3規格またはG4規格でファクシミリ通信を行う例を示した。しかし、本発明はファクシミリデータの送受信に先立ち相互間で能力交換を行う通信プロトコルを用いる形式であれば、ネットワーク300がインターネットであって、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とがインターネット経由で通信を行う形態に適用することもできる。たとえば、受信側ファクシミリ装置100と送信側ファクシミリ装置200とは、T38形式のファクシミリ通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置を含むネットワーク構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるファクシミリ装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
100 受信側ファクシミリ装置
102 通信制御部
104 能力情報生成部
106 指示情報検出部
108 出力処理部
110 タイムスタンプ取得部
112 タイムスタンプ付与部
200 送信側ファクシミリ装置
202 通信制御部
204 指示情報生成部
206 能力情報検出部
208 データ取得部
210 タイムスタンプ取得部
212 タイムスタンプ付与部
214 指示受付部
216 通知部
300 ネットワーク
302 ネットワーク
304 ネットワーク
310 タイムスタンプ局
312 タイムスタンプ局
【出願人】 【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治


【公開番号】 特開2008−35099(P2008−35099A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−205081(P2006−205081)