| 【発明の名称】 |
通信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 哲也
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| 【要約】 |
【課題】原稿をスキャニングして遠隔地の印刷装置に印刷指示を行う装置において、実行した処理の各種状態確認を可能とする技術を提供することを課題とする。
【構成】デジタル複合機1のスキャン部13に原稿が載置されると、印刷指示部12が、デジタル複合機2に対して状態確認コマンドを送信する。そして、印刷可能であることが判明すると、スキャン部13で読み込んだ原稿データをデジタル複合機2に送信する。この送信データには、印刷状態の確認要求が含まれる。デジタル複合機2は、印刷処理に移行すると、その状態をデジタル複合機1に通知する。さらに、複合機1は、印刷結果確認コマンドを複合機2に送信し、その状態結果を得る。また、印刷を中止したい場合には、印刷キャンセルコマンドを複合機2に送信する。これにより、複合機2では、受信原稿データの印刷処理が中止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、 原稿をスキャニングするスキャニング手段と、 前記印刷装置に対して、印刷処理が実行可能であるかを問い合わせる状態確認コマンドを送信する手段と、 前記状態確認コマンドに対して印刷処理が可能であることを示す応答を受信した場合、前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。 【請求項2】 ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、 原稿をスキャニングするスキャニング手段と、 前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、 を備え、 前記送信手段は、 印刷状態を確認する印刷状態確認コマンドを送信する手段、 を含み、 前記印刷状態確認コマンドに対して、前記印刷装置から印刷状態に移行したかどうかの状態通知応答を受信することを特徴とする通信装置。 【請求項3】 ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、 原稿をスキャニングするスキャニング手段と、 前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、 前記送信手段による送信処理後、前記印刷装置に対して印刷結果を確認する印刷結果確認コマンドを送信する手段と、 を備え、 前記印刷結果確認コマンドに対して、前記印刷装置から印刷に成功したかどうかの状態通知応答を受信することを特徴とする通信装置。 【請求項4】 ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、 原稿をスキャニングするスキャニング手段と、 前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、 前記送信手段による送信処理後、前記印刷装置に対して、前記原稿データの印刷処理を中止させるためのキャンセルコマンドを送信する手段と、 を備えることを特徴とする通信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ネットワーク経由で遠隔地にある印刷装置に印刷処理を実行させる技術に関する。 【背景技術】 【0002】 データ転送の方法が多様化している。従来、ファクシミリ送信といえば、電話回線を利用して圧縮画像データを送信するG3ファクシミリなどが一般的であった。しかし、インターネットの普及、各種アプリケーションの開発により様々な形態でデータの転送が行われている。 【0003】 そのひとつが、ダイレクトSMTPと言われるデータ転送技術である。たとえば、ネットワーク機能、スキャナ機能、メール機能などを備えたデジタル複合機においてダイレクトSMTPが利用されている。ユーザは、デジタル複合機において、原稿をスキャンさせる。そして、ユーザは、送信先のデジタル複合機のアドレス(IPアドレスやURI)を指定するのである。これにより、原稿をスキャンしたデジタル複合機からアドレスが指定されたデジタル複合機に対して、SMTPを利用して電子メールが送信される。この電子メールには、スキャンされた原稿が添付ファイルとして付加されている。そして、電子メールを受信したデジタル複合機では、添付ファイルの原稿データを抽出し、印刷出力するのである。 【0004】 このように、ダイレクトSMTPを利用することで、ユーザは、インターネットなどのネットワークを利用し、複数の通信装置間で、ファクシミリ送信と同様の処理を行うことができるのである。 【0005】 【特許文献1】特開2004−118701号公報 【特許文献2】特開2005−14373号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記のように、SMTPを利用することで、ユーザは、通信装置間で便利なデータ転送を行うことができる。データはインターネット経由で送受信されるため、G3ファクシミリのようにデータ転送時間に応じた課金がされることはない。また、添付ファイルとして電子メールを送信する形態であるので、データ転送処理が迅速に行われるという利点もある。 【0007】 しかし、その一方で、SMTPを利用しているため、添付データの送信後の状態が監視できないという問題がある。SMTPは、電子メールを転送するプロトコルであり、電子メールが相手に届いたということまでは確認することは可能であるが、その後、添付ファイルがどのように処理されたかを知ることはできない。つまり、上記のように、SMTPを利用してファクシミリ送信と同様の操作を行うわけであるが、実際に、宛先の通信装置で、原稿が印刷されたのかどうかなど、状態を知ることはできない。 【0008】 上記特許文献1あるいは特許文献2は、IPP(Internet Printing Protocol)を利用した印刷技術に関するものである。IPPは、遠隔地にある印刷装置に対して印刷処理を実行させるプロトコルである。このプロトコルには、遠隔地にある印刷装置の状態を確認する機能や、印刷状態を確認する機能が備わっている。これら機能は、アプリケーションを実行するパソコンなどのクライアント端末と印刷装置との間で利用できる機能である。つまり、これら機能を利用するために、ユーザは、アプリケーションソフトなどを利用して、クライアント端末内で印刷したいデータを作成する必要がある。 【0009】 そこで、本発明は前記問題点に鑑み、原稿をスキャニングして遠隔地の印刷装置に印刷指示を行う装置において、実行した処理の各種状態確認を可能とする技術を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、原稿をスキャニングするスキャニング手段と、前記印刷装置に対して、印刷処理が実行可能であるかを問い合わせる状態確認コマンドを送信する手段と、前記状態確認コマンドに対して印刷処理が可能であることを示す応答を受信した場合、前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。 【0011】 請求項2記載の発明は、ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、原稿をスキャニングするスキャニング手段と、前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、を備え、前記送信手段は、印刷状態を確認する印刷状態確認コマンドを送信する手段、を含み、前記印刷状態確認コマンドに対して、前記印刷装置から印刷状態に移行したかどうかの状態通知応答を受信することを特徴とする。 【0012】 請求項3記載の発明は、ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、原稿をスキャニングするスキャニング手段と、前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、前記送信手段による送信処理後、前記印刷装置に対して印刷結果を確認する印刷結果確認コマンドを送信する手段と、を備え、前記印刷結果確認コマンドに対して、前記印刷装置から印刷に成功したかどうかの状態通知応答を受信することを特徴とする。 【0013】 請求項4記載の発明は、ネットワーク接続された印刷装置に対して印刷処理を実行させる通信装置であって、原稿をスキャニングするスキャニング手段と、前記スキャニング手段により入力した原稿データを、前記印刷装置に対して送信する送信手段と、前記送信手段による送信処理後、前記印刷装置に対して、前記原稿データの印刷処理を中止させるためのキャンセルコマンドを送信する手段と、を備えることを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明の通信装置は、スキャニング手段を備え、スキャニングした原稿データをネットワーク接続された印刷装置に対して送信し、印刷処理させる。そして、原稿データの送信に先立って、状態確認コマンドを送信し、印刷処理が可能であることを確認する。ファクシミリ送信と同じような操作で、原稿データを宛先の印刷装置から出力させることが可能である。また、状態を確認してから原稿データを送信するので、印刷不可能な状態の印刷装置に対してデータを送信することを防止できる。 【0015】 また、通信装置は、印刷状態確認コマンドを送信し、印刷装置から印刷状態に移行したかどうかの状態通知応答を受信する。これにより、ファクシミリ送信と同様の操作で、原稿データを送信する形態でありながら、印刷処理状態を把握することができる。 【0016】 また、通信装置は、印刷結果確認コマンドを送信し、印刷装置から印刷に成功したかどうかの状態通知応答を受信する。これにより、ファクシミリ送信と同様の操作で、原稿データを送信する形態でありながら、印刷処理状態を把握することができる。 【0017】 また、通信装置は、印刷処理実行後に、印刷処理をキャンセルすることができるので、不必要なデータの印刷を中止させることができ、利便性がよい。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体図である。このネットワークシステムは、2つのデジタル複合機1、2がネットワーク3を介して接続される構成となっている。 【0019】 デジタル複合機1、2は、それぞれ、プリンタ機能、スキャニング機能、ファクシミリ機能、コピー機能などを備えた多機能装置である。ただし、図には、本実施の形態の処理に関係する処理部のみを図示している。 【0020】 ネットワーク3は、インターネットなどを含む広域ネットワークである。もちろん、ネットワーク3は、LANなどの小さいエリアのネットワークであってもよいが、本実施の形態は、デジタル複合機1からネットワーク2を介して遠隔地にあるデジタル複合機2に対してデータを転送することを想定している。より具体的には、デジタル複合機1とデジタル複合機2とは、IPP(Internet Printing Protocol)を利用してデータの送受信を行うものであるが、ユーザから見れば、デジタル複合機1とデジタル複合機2との間で、従来のファクシミリ送信を行うような感覚で原稿を送受信できるシステムである。つまり、ユーザは、デジタル複合機1において原稿をスキャニングさせる。そして、宛先としてデジタル複合機2を指定する。これにより、スキャニングされた原稿が、デジタル複合機2において印刷出力されるのである。 【0021】 図に示すように、デジタル複合機1は、制御部11、印刷指示部12、スキャン部13、記憶部14、操作部15、表示部16を備えている。 【0022】 制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを含み、デジタル複合機1の全体制御を行う。印刷指示部12は、IPPを利用して、ネットワーク3を介して接続されたデジタル複合機2に対して印刷処理を実行する処理部である。スキャン部13は、送信原稿をスキャニングする処理部であり、記憶部14は、スキャニングした原稿データや、印刷ジョブデータなどが保存される。また、操作部15と表示部16は、本実施の形態においては、タッチパネル式ディスプレイ17として構成されている。ユーザは、デジタル複合機1の装置前面に設けられたタッチパネル式ディスプレイ17を利用して、各種の入力操作を行うことができ、また、タッチパネル式ディスプレイ17により、各種の情報を閲覧可能となっている。 【0023】 デジタル複合機2は、制御部21、印刷制御部22、記憶部23、印刷部24を備えている。制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを含み、デジタル複合機2の全体制御を行う。印刷制御部22は、印刷指示部12との間でIPPに基づく通信を行う。つまり、印刷制御部22は、印刷指示部12から送信された印刷データや、各種のコマンドを受信する。また、印刷制御部22は、印刷指示部12に対して各種の情報通知を行う。記憶部23には、受信した印刷データなどが格納される。印刷部24は、受信した印刷データを印刷出力する処理部である。 【0024】 以上のような構成のネットワークシステムにおける印刷処理の流れについて、図2ないし図4のフローチャートを参照しながら説明する。図2ないし図4のフローチャートは、デジタル複合機1における処理の流れであり、主に、制御部11、印刷指示部12により実行される処理である。 【0025】 まず、図2および図3を参照して、印刷処理の流れについて説明する。ユーザは、このネットワークシステムを利用してデータを転送させるために、まず、デジタル複合機1のスキャン部13に原稿を載置し、原稿をスキャンさせる操作を行う。つまり、従来からのファクシミリ送信と同様の操作を行う。 【0026】 制御部11は、原稿がスキャニング台に載置されたことを検知すると(ステップS101でYES)、データ転送用のガイド画面を表示部16に表示させる。このガイド画面には、宛先のデジタル複合機を指定するURIの一覧が表示される。また、送信実行を指示するためのボタンが表示される(ステップS102)。 【0027】 ここで、ユーザが、登録されているURIの1つを選択する操作を行う。ここでは、ユーザが、デジタル複合機2のURIを指定したものとする。さらに、ユーザは、送信実行操作を行う。なお、ここでは、宛先の印刷装置を指定する情報として、URIを利用しているが、IPアドレスを指定する形態であってもよい。 【0028】 ユーザにより、送信実行操作が行われると、制御部11は、状態確認コマンドをデジタル複合機2に送信する(ステップS103)。ここで、本実施の形態においては、印刷指示部12と印刷制御部22とはIPPを利用して通信を行うので、状態確認コマンドとしては、IPPで定義されている”Get-Printer-Attributes”と呼ばれるオペレーションIDが利用される。 【0029】 デジタル複合機2は、状態確認コマンドを受信すると、機器内の状態情報を取得し、現在、印刷処理が可能であるかの応答をデジタル複合機1に返送する。たとえば、印刷可能であるとのレスポンスデータが返送される。あるいは、トナー切れ、紙切れ、障害発生などの情報を示すレスポンスデータが返送される。 【0030】 デジタル複合機1は、状態確認コマンドに対するレスポンスデータを受信するまで待機し(ステップS104)、レスポンスデータを受信すると、デジタル複合機2にプリンタ異常が発生しているかどうかを判定する(ステップS105)。ここでは、オペレーションID”Get-Printer-Attributes”を利用しているので、レスポンスデータに含まれる”printer-state”あるいは”printer-state-reason”フィールドを参照する。そして、それらフィールドにプリンタ異常に関する記述があれば、表示部16に異常情報を表示し(ステップS106)、処理を終了する。たとえば、タッチパネル式ディスプレイ17に、「プリンタのトナー切れです。」などといったメッセージが表示される。 【0031】 デジタル複合機2にプリンタ異常が発生していない場合(ステップS105でNO)、スキャン部13により、スキャニング台に載置されていた原稿が読み取られる。読み取られた原稿データは、制御部11において符号化され、記憶部14に格納される(ステップS107)。そして、全ての原稿の読取りが終了するまで処理を繰り返す(ステップS107〜S108)。 【0032】 全ての原稿の読取りおよびデータ格納が完了すると、次に、原稿データをTIFFファイルとして転送するかどうかを判定し(ステップS109)、TIFFファイルで転送する場合には、原稿データをTIFFファイルに変換する(ステップS110)、TIFFファイルで転送しない場合には、原稿データをPDFファイルに変換する(ステップS111)。データをTIFFファイルとして転送するのか、PDFファイルとして転送するのかはユーザにより設定可能とすればよい。また、TIFF、PDFファイル以外のフォーマットに変換して転送する形態であってもよい。 【0033】 データの変換が終わると、次に、デジタル複合機2に対して変換したTIFFファイルあるいはPDFファイルを送信する(ステップS112)。ここでは、IPPを利用して転送するので、”Print-Job”と呼ばれるオペレーションIDを利用してファイルを転送する。ここで、オペレーションID”Print-Job”は、プリント要求に対するレスポンスデータを受信するオプション付きの印刷指示コマンドである。つまり、印刷データを送信した後、印刷機側で印刷状態に移行したかどうかのレスポンスデータを受信することができる印刷コマンドである。 【0034】 デジタル複合機2は、オペレーションID”Print-Job”とともに、TIFFファイルあるいはPDFファイルを受信すると、受信したデータを記憶部23に格納する。そして、印刷制御部22は、記憶部23に格納された原稿データを印刷部24からプリント出力させる印刷ジョブを開始する。 【0035】 印刷制御部22は、デジタル複合機2の制御が印刷処理に移行すると、プリント状態に移行したことを示すレスポンスデータをデジタル複合機1に送信する。つまり、印刷ジョブを開始したことを示すレスポンスデータを返送する。具体的には、”Job State”というフィールドにプリント状態に移行したことを示す情報を含めてレスポンスする。 【0036】 デジタル複合機1は、レスポンスデータの受信待機状態となっており(ステップS113)、レスポンスデータを受信すると、デジタル複合機2がプリント状態となっているかどうかを判定する(ステップS114)。プリント状態に移行していない場合(ステップS114でNO)には、異常情報を表示し(ステップS115)、処理を終了する。 【0037】 プリント状態に移行していることが分かった場合(ステップS114でYES)、次に、印刷指示部12は、印刷結果確認コマンドをデジタル複合機2に送信する(図3のステップS201)。ここでは、IPPを利用して通信を行っているので、印刷結果確認コマンドとしては、IPPで定義されている”Get-Job-Attributes Request”と呼ばれるオペレーションIDが利用される。印刷指示部12は、ステップS112において印刷データを送信した後、設定された時間が経過したところで、この印刷結果確認コマンドを送信する。 【0038】 デジタル複合機2は、印刷結果確認コマンドを受信すると、現在の印刷処理の状況を確認し、その状態をレスポンスデータとして返送する。つまり、印刷ジョブの処理中であるか、印刷ジョブの処理が完了したかを示す情報をレスポンスデータとして返送する。ここで、印刷ジョブの処理完了とは、印刷制御部22における処理が完了し、印刷部24における処理に移行したことを示す。 【0039】 デジタル複合機1の印刷指示部12は、レスポンスデータの受信待機状態となっており(ステップS202)、レスポンスデータを受信すると、デジタル複合機2の現在の印刷処理状況を判定する。そして、現在印刷ジョブ処理中(Job Process状態)であることが判明した場合(ステップS203でYES)、ステップS201に戻り、再び印刷結果確認コマンドをデジタル複合機2に送信する。 【0040】 一方、現在印刷ジョブ処理中ではない場合(ステップS203でNO)、印刷ジョブの処理完了状態(Job Complete状態)であるかどうかを判定し、印刷ジョブの処理完了状態でなければ、表示部16に異常情報を表示し(ステップS205)、処理を終了する。そして、印刷ジョブの処理完了状態であることが判明すると(ステップS204でYES)、正常終了する。 【0041】 次に、キャンセル処理について説明する。印刷指示部12は、ステップS112において、印刷データを送信した後、その印刷ジョブを記憶部14に登録する。この印刷ジョブには、ジョブIDと宛先機器のURIが登録されている。 【0042】 制御部11は、記憶部14に登録されている印刷ジョブを一覧表示する機能をもっている。ユーザは、操作部15を操作して印刷ジョブ一覧を表示し、印刷実行済みのジョブを閲覧することができる。さらに、ユーザは、操作部15を操作して、一覧表示された中から特定の印刷ジョブを指定し、印刷キャンセル指示を行うことができる。 【0043】 ユーザにより、デジタル複合機2を宛先とする印刷ジョブが選択され、当該ジョブに対する印刷キャンセル指示が行われると、印刷指示部12は、印刷キャンセルコマンドをデジタル複合機2に送信する(ステップS301)。ここでは、IPPで定義されている”Cancel-Job”オペレーションIDが利用される。 【0044】 デジタル複合機2は、印刷キャンセルコマンドを受信すると、そのコマンドに従い印刷処理を中止するのである。印刷処理をキャンセルすると、その情報をレスポンスデータとして返送する。 【0045】 デジタル複合機1の印刷指示部12は、印刷キャンセルコマンドの送信後、レスポンスデータの受信待機状態となっている(ステップS302)。レスポンスデータを受信すると、印刷処理がキャンセル状態(Job Cancel状態)となっているかどうかを判定し(ステップS303)、キャンセル状態が通知された場合には、表示部16に印刷処理が中止されたことを表示する(ステップS304)。一方、キャンセル状態が通知されない場合、つまり、既に印刷処理が行われていた場合には、そのまま処理を終了する。なお、ステップS204において、印刷ジョブの完了通知を受けた後であっても、印刷部24における印刷処理実行中であれば、印刷処理を中止させることができる。 【0046】 このように、本実施の形態のデジタル複合機1は、原稿をスキャナ部で読ませるとともに、宛先の印刷機器のアドレスを指定する操作を行うことで、原稿データを遠隔地にある印刷機からプリント出力することができる。つまり、従来のファクリミリ装置と同じような利用が可能である。そのような利用方法を可能としながら、送信前に、宛先である印刷機の状態を確認することや、印刷処理を実行した後に、印刷処理の状態を確認することができる。あるいは、印刷処理を実行した後であっても、印刷処理をキャンセルすることが可能である。 【0047】 つまり、従来のファクシミリ送信と同様に、原稿を読み取らせて宛先を指定するという簡単な操作で原稿データの送信を可能としながら、出力先である印刷機の情報を取得して、その状態を確認しながら作業を行うことができるのである。 【0048】 たとえば、ダイレクトSMTPによる電子メールを利用したデータ転送の場合も、原稿をスキャナ部で読ませて宛先を指定するという操作を可能としていたが、電子メールを送信した後は、宛先である装置の動作を確認することができなかった。つまり、電子メールに添付されている原稿データが印刷されたのかどうかを確認することができなかった。また、印刷処理を中止することもできなかった。これに対して、本発明は、上記のように、双方向で状態を確認しながた作業を進めることができるので、印刷状態の確認や、印刷処理の中止を実行することができ、利便性がよい。 【0049】 なお、上記の実施の形態においては、デジタル複合機1が送信側、デジタル複合機2が受信側である場合を例に説明した。しかし、デジタル複合機1が、図1等で示したデジタル複合機2が備える受信機能を備え、デジタル複合機2が、図1等で示したデジタル複合機1が備える送信機能を備えるよう構成すれば、デジタル複合機1およびデジタル複合機2がそれぞれ送信側としても機能し、受信側としても機能させることができる。 【0050】 また、上記実施の形態においては、デジタル複合機1とデジタル複合機2がIPPを利用する場合を例に説明した。そして、それに従い、状態確認コマンドとして、オペレーションID”Get-Printer-Attributes”や、印刷結果確認コマンドとして、オペレーションID”Get-Job-Attributes Request”を例に説明した。しかし、デジタル複合機1とデジタル複合機2との間のプロトコルはIPPに限られるものではない。その他のプロトコルや、独自のプロトコルを利用してもよい。 【0051】 また、上記実施の形態で説明したように、印刷指示部12は、ジョブIDと印刷先の装置URIなどの情報を印刷ジョブとして記憶部14に格納している。そして、制御部11は、この記憶部14に格納されている印刷ジョブ一覧を表示部16に表示させることが可能である。そして、印刷処理の終了後も、これら印刷ジョブの情報を保持し、履歴情報として表示可能としている。これにより、ユーザは、ファクシミリ送信の送信履歴のようにして、印刷履歴情報を閲覧することができる。また、デジタル複合機1がWEBサーバ機能を備えることで、この履歴情報を、クライアント端末からブラウジングさせることも可能である。また、履歴情報の印刷機能をもたせるようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】実施の形態に係るネットワークシステムの全体図である。 【図2】印刷処理のフローチャートである。 【図3】印刷処理のフローチャートである。 【図4】印刷キャンセル処理のフローチャートである。 【符号の説明】 【0053】 1 デジタル複合機 2 デジタル複合機 3 ネットワーク 12 印刷指示部 13 スキャン部 21 印刷制御部 24 印刷部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006297 【氏名又は名称】村田機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125704 【弁理士】 【氏名又は名称】坂根 剛
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| 【公開番号】 |
特開2008−35062(P2008−35062A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−204742(P2006−204742) |
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