| 【発明の名称】 |
ファクシミリ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川崎 真史
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| 【要約】 |
【課題】時刻指定やリダイヤルによるファクシミリ送信であっても誤送信を回避することができるファクシミリ装置を提供する。
【構成】宛先情報を集めた最新のデータベース6aを保持するLDAPサーバ6と接続されるファクシミリ装置1であって、宛先を含む送信指示を受け付ける入力部20と、宛先を検索キーとしてデータベース6a内の宛先情報を検索する検索部24と、ファクシミリ送信を実行する送信部25と、送信指示を受け付けた直後の第1回目、及び、時刻指定による送信指示を受け付けた場合におけるファクシミリ送信の直前、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信の直前の第2回目において、検索部24に検索を実行させ、第1回目及び第2回目の検索においてデータベース6a内に検索キーを含む宛先情報が存在した場合に、当該宛先に対するファクシミリ送信を送信部25に実行させる制御部23とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ファクシミリの宛先を示す宛先情報を集めた最新のデータベースを保持するデータベース装置と通信網を介して接続されるファクシミリ装置であって、 ファクシミリ送信の宛先を含む送信指示を受け付ける入力手段と、 前記入力手段が受け付けた宛先を検索キーとして前記データベース装置が保持するデータベース内の宛先情報を検索する検索手段と、 ファクシミリ送信を実行する送信手段と、 前記入力手段が前記送信指示を受け付けた直後の第1回目、及び、前記入力手段が時刻指定による送信指示を受け付けた場合におけるファクシミリ送信の直前、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信の直前の第2回目において、前記検索手段による検索を実行させ、前記第1回目及び前記第2回目の検索において前記データベース内に前記検索キーを含む宛先情報が存在した場合に、当該宛先に対するファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる制御をする制御手段と を備えることを特徴とするファクシミリ装置。 【請求項2】 前記制御手段はさらに、前記入力手段が前記送信指示を受け付けてから、前記送信手段が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をするまでの時間が予め定められた時間よりも経過しているか否かを判断し、経過していない場合には、前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 【請求項3】 前記制御手段は、前記入力手段が前記送信指示を受け付けた日と、前記送信手段が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をする日とが一致するか否かを判断し、一致する場合には、前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる ことを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。 【請求項4】 前記入力手段はさらに、宛先とデータベースとの照合をするか否かについての指示を受け付け、 前記制御手段は、前記入力手段が宛先とデータベースとを照合しない旨の指示を受け付けている場合には、前記第1回目及び前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 【請求項5】 前記制御手段は、時刻指定によるファクシミリ送信及びリダイヤルによるファクシミリ送信の原稿を保持しておく送信キューを有し、前記第1回目の検索において前記データベース内に前記検索キーを含む宛先情報が存在し、かつ、前記第2回目の検索において前記データベース内に前記検索キーを含む宛先情報が存在しなかった場合には、当該宛先が存在しない旨を通知するとともに、前記送信キューにおける当該宛先の原稿を消去、又は、当該宛先の編集が可能な保留状態にする ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、誤った宛先にファクシミリ送信をしてしまう誤送信の防止機能を備えるファクシミリ装置に関する。 【背景技術】 【0002】 誤った宛先にファクシミリ送信をしてしまう誤送信は、相手先に迷惑をかけるだけでなく、情報漏洩等の問題を引き起こしてしまう。このような誤送信は、ファクシミリ番号の直接入力における入力ミスや、相手先の移転等によるファクシミリ番号の変更等により引き起こされる。 【0003】 従来、このような誤送信を避けるために、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術では、ファクシミリ装置に登録されているダイヤル情報を最新の正しいダイヤル情報に維持しておくために、最新の正しい情報が登録されたデータベースに定期的にアクセスし、記憶しているダイヤル情報を自動更新するファクシミリ装置が提案されている。これによって、ファクシミリ番号の入力ミス、あるいは、相手先のファクシミリ番号が変更されたこと等に起因する誤送信を回避しようとしている。 【特許文献1】特開2002−232663号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記特許文献1に記載されたファクシミリ装置では、自動更新と相手先のファクシミリ番号が変更されるタイミングの関係によっては、誤送信が行われてしまうという問題がある。たとえば、相手先のファクシミリ番号が変更された直後においてファクシミリ送信が実行される場合には、ファクシミリ装置に登録されているダイヤル情報が必ずしも自動更新されているとは限らないために、古いファクシミリ番号に対してファクシミリ送信が実行されてしまうことが起こり得る。 【0005】 特に、時刻指定によるファクシミリ送信や、リダイヤルによるファクシミリ送信においては、送信先のファクシミリ番号が確定した時点と実際に送信される時点とでは時間的なずれがあるために、たとえダイヤルが自動更新される場合であっても、宛先が確定してから実際に送信されるまでに長い時間が経過し、その結果、その間に相手先のファクシミリ番号が変更される確率が高くなり(つまり、自動更新の対象とならない期間が発生することとなり)、古いファクシミリ番号に対して送信されてしまうという誤送信が起こり得る。 【0006】 そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、時刻指定やリダイヤルによるファクシミリ送信であっても誤送信をすることなく、正しい宛先にファクシミリ送信をすることができるファクシミリ装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するために、本発明に係るファクシミリ装置は、ファクシミリの宛先を示す宛先情報を集めた最新のデータベースを保持するデータベース装置と通信網を介して接続されるファクシミリ装置であって、ファクシミリ送信の宛先を含む送信指示を受け付ける入力手段と、前記入力手段が受け付けた宛先を検索キーとして前記データベース装置が保持するデータベース内の宛先情報を検索する検索手段と、ファクシミリ送信を実行する送信手段と、前記入力手段が前記送信指示を受け付けた直後の第1回目、及び、前記入力手段が時刻指定による送信指示を受け付けた場合におけるファクシミリ送信の直前、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信の直前の第2回目において、前記検索手段による検索を実行させ、前記第1回目及び前記第2回目の検索において前記データベース内に前記検索キーを含む宛先情報が存在した場合に、当該宛先に対するファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる制御をする制御手段とを備えることを特徴とする。これにより、送信指示の時だけでなく、時刻指定やリダイヤルによるファクシミリ送信の直前においても、宛先が最新のデータベースに存在することが確認されるので、その間におけるファクシミリ番号の変更等に起因するファクシミリの誤送信が回避される。 【0008】 ここで、前記制御手段はさらに、前記入力手段が前記送信指示を受け付けてから、前記送信手段が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をするまでの時間が予め定められた時間よりも経過しているか否かを判断し、経過していない場合には、前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させてもよい。例えば、前記制御手段は、前記入力手段が前記送信指示を受け付けた日と、前記送信手段が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をする日とが一致するか否かを判断し、一致する場合には、前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させてもよい。これにより、データベースが1日に1回しか更新されない場合には、送信指示時と送信時において重複して宛先確認が実行されることによる無駄な通信負荷と処理時間が発生してしまうことが回避される。 【0009】 また、前記入力手段はさらに、宛先とデータベースとの照合をするか否かについての指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力手段が宛先とデータベースとを照合しない旨の指示を受け付けている場合には、前記第1回目及び前記第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を前記送信手段に実行させる構成とするのが好ましい。これにより、宛先確認をする/しないを選択することが可能となり、誤送信の防止と、宛先確認を省略することによる送信処理の迅速化のいずれかを優先することができ、多様な運用方法に対応できる。 【発明の効果】 【0010】 本発明により、時刻指定やリダイヤルによるファクシミリ送信であっても誤送信をすることなく、正しい宛先にファクシミリ送信をすることができる。 【0011】 よって、ファクシミリの誤送信によって他人に迷惑をかけてしまうことや情報が漏洩してしまうことが確実に防止され、本発明の実用的価値は極めて高い。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。 【0013】 図1は、本発明に係るファクシミリ装置を含む通信システムの構成を示す図である。この通信システムでは、本発明に係るファクシミリ装置1は、PSTN(Public Switched Telephone Networks;公衆電話交換回線網)7を介して、ファクシミリの送受信の相手先となる相手ファクシミリ装置2に接続されるとともに、LAN8を介して、端末装置3及び4、ルータ5に接続されている。さらに、このファクシミリ装置1は、LAN8、ルータ5及びインターネット9を介して、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ6にも接続されている。 【0014】 端末装置3及び4は、Webクライアントとして、LAN8を介して、Webサーバとしてのファクシミリ装置1にアクセスし、ファクシミリ装置1に対して各種指示を与えたり、各種設定をする端末装置であり、ファクシミリ装置1の遠隔操作パネルとしても機能する。 【0015】 ルータ5は、LAN8とWANとしてのインターネット9とを相互接続するゲートウェイとして機能するルータである。 【0016】 LDAPサーバ6は、LDAPと呼ばれるプロトコルを用いて、ディレクトリサービスを提供する装置であり、ここでは、図2に示されるように、ネットワークを利用する全ユーザについての宛先情報、つまり、ファクシミリの送信先を示す「宛先名称(ユーザ名)」と「ファクシミリ番号」と「電子メールアドレス」とを含む宛先情報を集めた最新のデータベース6aを保持するデータベース装置の一例である。このLDAPサーバ6は、データベース6aに対して、宛先名称やファクシミリ番号等を検索キーとして、検索キーを完全一致等の条件とし、宛先情報を検索する機能を備える。なお、最新のデータベースとは、最新の内容に更新される対象となっているデータベースをいい、その更新の頻度についてはケースバイケースで決定される。 【0017】 ファクシミリ装置1は、本発明に係るファクシミリ装置の一例であり、後述するように、誤送信を防止する各種機能を備える点に特徴を有する。このファクシミリ装置1は、例えば、Webサーバとしての機能を備えるMFP(Multi Function Peripherals;複合機)等であり、ハードウェア構成として、図3に示されるように、CPU10、ROM11、RAM12、モデム13、NCU(Network Control Unit)14、操作パネル15、ディスプレイ16、スキャナ17、プリンタ18及びLANI/F(LAN インターフェース)19を備える。 【0018】 CPU10は、ROM11に格納された制御プログラム11aを実行するプロセッサであり、カレンダ・タイマ等を内蔵するワンチップマイコン等である。 【0019】 ROM11は、制御プログラム11a等を保持する読み出し専用メモリである。 【0020】 RAM12は、CPU10が制御プログラム11aを実行するときに使用するワークエリア、スキャナ17で読み込まれた画像データや相手ファクシミリ装置2から送信されてきた画像データ等を一時的に保持する揮発性の記憶領域、及び、送信バッファとしての送信キュー12aを保持する不揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリである。 【0021】 ここで、送信キュー12aとは、時刻指定によるファクシミリ送信及びリダイヤルによるファクシミリ送信の原稿(送信待ち原稿)を保持しておく記憶バッファである。この送信キュー12aには、送信キュー12aに保持されている原稿を管理するための管理テーブル12bも格納されている。ここで、管理テーブル12bは、図4に示されるように、送信キュー12aに保持されている原稿ごとに対応するエントリとして、送信指示を受け付けた日時を示す「受付日時」、送信先を示す「宛先」、送信先の指定方法を示す「入力モード」、送信する原稿のデータ名(又は、RAM12内の格納場所)を示す「原稿(ファイル名)」、及び、送信のタイミングを示す「送信予定日時」等からなる。なお、管理テーブル12bの「入力モード」において、「直接入力」とは、数値キーでファクシミリ番号が直接入力されたことを意味し、「ワンタッチ」とは、ワンタッチボタンや短縮ダイヤルの押下によって予め登録されているファクシミリ番号が入力されたことを意味する。また、「送信予定日時」において、「即時」とは、送信指示がなされた順(送信キュー12aへの登録順)に従って遅滞なく送信することを意味し、「指定:(日時)」とは、指定された日時に送信することを意味し、「リダイヤル:(日時)」とは、送信できなかった前回の送信試行日時から一定時間を経過した日時にリダイヤルによって再送信することを意味する。 【0022】 モデム13は、ファクシミリ送信のために画像データを変調したり、外部からファクシミリ送信されてきた画像データを復調するファックスモデムである。 【0023】 NCU14は、PSTN7と接続される回線終端装置である。 【0024】 操作パネル15は、ユーザからの操作を受け付けるパネルであり、例えば、ファクシミリ送信の宛先を直接入力したり、短縮ダイヤルを入力するための数値キー、ワンタッチ送信用のキー、ディスプレイ16に表示されたソフトボタンを押下するためのタッチパネル等である。 【0025】 ディスプレイ16は、液晶表示装置(LCD)等であり、ユーザとの対話に使用されたり、ファクシミリ装置1の動作状態を表示したりする。 【0026】 スキャナ17は、ファクシミリ送信したり、プリンタ18に複写出力したりする原稿の内容をCCD等で読み取り、送信キュー12aに蓄積される画像データを生成する画像読み取り装置である。 【0027】 プリンタ18は、印刷装置であり、例えば、相手ファクシミリ装置2から送信されてきた画像データ(ファクシミリ受信データ)や、スキャナ17からの読み取り内容、ファクシミリ装置1の動作状態等を印刷出力する。 【0028】 LANI/F19は、このファクシミリ装置1とLAN8とを接続する通信アダプタである。 【0029】 図5は、本発明に係るファクシミリ装置1の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図3に示されるハードウェア構成によって発揮されるファクシミリ装置1の機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。 【0030】 このファクシミリ装置1は、機能的には、入力部20、原稿読み取り部21、出力部22、制御部23、検索部24及び送信部25を備える。 【0031】 入力部20は、図3における操作パネル15あるいはWebクライアント(端末装置3及び4)からの各種指示を受け取るWebサーバとしての機能に対応し、ファクシミリ送信の宛先を含む送信指示を受け付けたり、「照合モード」等の各種設定パラメータについての指示を受け付けたりする。ここで、「照合モード」とは、ファクシミリ送信の宛先としてファクシミリ番号が直接入力された場合に、その宛先とデータベース6aとの照合を行うか否かを指定する設定パラメータの一つであり、その値はRAM12に保存される。「照合モード」が「ON」に設定された場合には、ファクシミリ番号の入力時、及び、時刻指定送信時及びリダイヤル送信時において、宛先がデータベース6aと照合され、宛先を含む宛先情報がデータベース6aに存在するときにだけ、ファクシミリ送信が実行される。 【0032】 原稿読み取り部21は、図3におけるスキャナ17等に対応し、ファクシミリ送信の対象となる原稿を取得する処理部である。この原稿読み取り部21によって取得された原稿は、一旦、制御部23の送信キュー12aに蓄積され、即座に、あるいは、指定時刻になったときに、送信部25によって送信される。 【0033】 出力部22は、図3におけるCPU10と制御プログラム11aとディスプレイ16あるいはプリンタ18等によって実現される処理部であり、送信先として指定された宛先がデータベース6aに存在しないときに、当該宛先が存在しない旨を操作者に通知したりする。 【0034】 検索部24は、図3におけるCPU10と制御プログラム11aとLANI/F19等によって実現される処理部であり、入力部20が受け付けた宛先を検索キーとしてLDAPサーバ6が保持するデータベース6a内の宛先情報を検索する検索手段の一例である。 【0035】 送信部25は、図3におけるCPU10と制御プログラム11aとモデム13とNCU14等によって実現される処理部であり、ファクシミリ送信を実行する送信手段の一例である。 【0036】 制御部23は、図3におけるCPU10と制御プログラム11a等によって実現される処理部であり、入力部20が送信指示を受け付けた直後の第1回目、及び、入力部20が時刻指定による送信指示を受け付けた場合におけるファクシミリ送信の直前、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信の直前の第2回目において、検索部24による検索を実行させ、その第1回目及び第2回目の検索においてデータベース内に検索キーを含む宛先情報が存在した場合に、当該宛先に対するファクシミリ送信を送信部25に実行させる制御をする制御手段の一例である。 【0037】 制御部23はさらに、入力部20が送信指示を受け付けてから、送信部25が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をするまでの時間が予め定められた時間よりも経過しているか否かを判断し、経過していない場合には、第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を送信部25に実行させる。具体的には、制御部23は、入力部20が送信指示を受け付けた日と、送信部25が時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をする日とが一致するか否かを判断し、一致する場合には、第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を送信部25に実行させる。 【0038】 なお、制御部23は、入力部20が宛先とデータベースとを照合しない旨の指示を受け付けている(「照合モード」が「OFF」に設定されている)場合には、第1回目及び第2回目の検索を実行させることなく、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信を送信部25に実行させる。また、この制御部23は、時刻指定によるファクシミリ送信及びリダイヤルによるファクシミリ送信の原稿を保持しておく送信キュー12aを有し、第1回目の検索においてデータベース内に検索キーを含む宛先情報が存在し、かつ、第2回目の検索においてデータベース内に検索キーを含む宛先情報が存在しなかった場合には、当該宛先が存在しない旨を出力部22を介して操作者に通知するとともに、送信キュー12aに格納された原稿と管理テーブル12bの当該エントリを消去、又は、管理テーブル12bの当該エントリを編集可能な保留状態にする。 【0039】 次に、以上のように構成された本実施の形態におけるファクシミリ装置1の動作について説明する。 【0040】 図6は、操作者によってファクシミリ送信の指示がなされたときのファクシミリ装置1の処理手順を示すフローチャートである。 【0041】 まず、入力部20は、図7の上図に示される操作例のように、操作者から、ファクシミリ送信の宛先を含む送信指示を受け付ける(S10)。 【0042】 次に、制御部23は、予め設定されている「照合モード」を参照し、その「照合モード」が「OFF」に設定されている場合には(S11でNo)、原稿読み取り部21を起動して原稿を読み取らせ、読み取られた原稿を送信キュー12aに格納するとともに、図4に示される管理テーブル12bに1つのエントリを登録する(S15)。 【0043】 一方、「照合モード」が「ON」に設定されている場合には(S11でYes)、制御部23は、続いて、宛先が直接入力によるか否かを判断し(S12)、直接入力でない(ワンタッチ等による入力)場合には(S12でNo)、宛先が誤入力となる可能性が低いと判断し、原稿読み取り部21による原稿の読み取りと読み取った原稿の送信キュー12aへの登録を行う(S15)。 【0044】 一方、宛先が直接入力による場合には(S12でYes)、制御部23は、宛先が誤入力となる可能性が高いと判断し、その宛先について、検索部24による検索を実行させる(S13)。つまり、検索部24は、制御部23による制御下で、その宛先を検索キーとしてLDAPサーバ6が保持するデータベース6a内の宛先情報を完全一致で検索し、その検索結果を制御部23に報告する。 【0045】 その結果、データベース6a内に検索キーを含む宛先情報が存在する場合には(S14でYes)、制御部23は、宛先が正しいものと判断し、原稿読み取り部21による原稿の読み取りと読み取った原稿を送信キュー12aに格納し、その送信情報を管理テーブル12bに登録するとともに(S15)、図7の左下図に示される表示例のように、送信指示を受け付けた旨を出力部22を介して操作者に通知する。 【0046】 一方、データベース6a内に検索キーを含む宛先情報が存在しない場合には(S14でNo)、制御部23は、図7の右下図に示される表示例のように、当該宛先が存在しない旨を出力部22を介して操作者に通知する(S16)。 【0047】 このように、操作者がファクシミリ番号を直接入力して送信指示した場合には、そのファクシミリ番号が最新のデータベース6aに存在するか否かが判断され、存在する場合にだけ、原稿が送信キュー12aに格納され、ファクシミリ送信の対象となる。よって、入力ミス等によって最新のデータベース6aに登録されていないファクシミリ番号が入力された場合には、送信が拒否され、誤送信が回避される。 【0048】 図8は、送信キュー12aに蓄積された原稿を読み出して時刻指定又はリダイヤルによるファクシミリ送信をするときのファクシミリ装置1の処理手順を示すフローチャートである。 【0049】 まず、制御部23は、内蔵するカレンダ・タイマが示す現在日時と送信キュー12aの管理テーブル12bにおける「送信予定日時」とを照合することで、送信キュー12aに蓄積された原稿のうち、送信時刻が到来した原稿を抽出する(S20)。 【0050】 送信時刻が到来した原稿が見つかると(S20でYes)、制御部23は、送信キュー12aの管理テーブル12bの「宛先」を読み出すことで、宛先を取得する(S21)。 【0051】 そして、制御部23は、予め設定されている「照合モード」を参照し、その「照合モード」が「OFF」に設定されている場合には(S22でNo)、いま時刻が到来した原稿を送信キュー12aから読み出し、読み出した原稿と「宛先」情報とを送信部25に渡すことで、ファクシミリ送信を実行させる(S27)。 【0052】 一方、「照合モード」が「ON」に設定されている場合には(S22でYes)、制御部23は、続いて、管理テーブル12bの「入力モード」を読み出し、読み出した「入力モード」が「直接入力」であるか否かを判断し(S23)、「直接入力」でない(ワンタッチ等による入力)場合には(S23でNo)、宛先が誤入力となる可能性が低いと判断し、いま時刻が到来した原稿を送信キュー12aから読み出し、読み出した原稿と「宛先」情報とを送信部25に渡すことで、ファクシミリ送信を実行させる(S27)。 【0053】 一方、「入力モード」が「直接入力」である場合には(S23でYes)、制御部23は、続いて、管理テーブル12bの「受付日時」を読み出し、その「受付日時」とカレンダ・タイマが示す現在日時とを比較することで、送信指示がなされた日から1日以上経過しているか否か、つまり、送信指示を受け付けた日と、時刻指定によるファクシミリ送信、又は、リダイヤルによるファクシミリ送信をする日とが異なるか否かを判断する(S24)。 【0054】 その結果、1日以上経過していない場合には(S24でNo)、制御部23は、宛先の再確認が不要と判断し、いま時刻が到来した原稿を送信キュー12aから読み出し、読み出した原稿と「宛先」情報とを送信部25に渡すことで、ファクシミリ送信を実行させる(S27)。なお、再確認が不要と判断したのは、本実施の形態では、データベース6aが更新される頻度が1回/日であり、既に、同じ日(送信指示時)において宛先をデータベース6aと照合しているからである。 【0055】 一方、送信指示がなされた日から1日以上経過している場合には(S24でYes)、制御部23は、宛先が誤入力となる可能性が高いと判断し、その宛先について、検索部24による検索を実行させる(S25)。つまり、検索部24は、制御部23による制御下で、その宛先を検索キーとしてLDAPサーバ6が保持するデータベース6a内の宛先情報を完全一致で検索し、その検索結果を制御部23に報告する。 【0056】 その結果、データベース6a内に検索キーを含む宛先情報が存在する場合には(S26でYes)、制御部23は、宛先が正しいものと判断し、いま時刻が到来した原稿を送信キュー12aから読み出し、読み出した原稿と「宛先」情報とを送信部25に渡すことで、ファクシミリ送信を実行させる(S27)。 【0057】 一方、データベース6a内に検索キーを含む宛先情報が存在しない場合には(S26でNo)、制御部23は、図9の上図に示される表示例のように、当該宛先がデータベース6a内に存在しない旨を出力部22で表示するとともに(S28)、送信キュー12aに格納された原稿と管理テーブル12bの当該エントリを消去、又は、管理テーブル12bの当該エントリを編集可能な保留状態にし(S29)、図9の下図に示される印刷例のように、その旨を出力部22で印刷出力する。なお、管理テーブル12bが「保留状態」になった場合には、操作者は、入力部20を介して管理テーブル12bの該当エントリにアクセスし、「宛先」を正しい内容に変更したりする等の編集をすることができる。 【0058】 このように、「照合モード」が「ON」で、宛先のファクシミリ番号が直接入力され、かつ、送信指示がなされてから送信されるまでに1日以上経過している場合には、送信指示時だけでなく、送信の直前においても、その宛先が最新のデータベース6aに存在するか否かが判断され、存在する場合にだけ、送信が実行される。よって、送信指示がなされてから送信されるまでの間において相手側のファクシミリ番号が変更された等の理由によって宛先が変更された場合であっても、そのことが検出されて送信がキャンセルされるので、誤送信が回避される。 【0059】 以上、本発明に係るファクシミリ装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。 【0060】 たとえば、本実施の形態では、宛先の確認は、直接入力されたファクシミリ番号がデータベース6aに存在するか否かによって判断されたが、本発明は、このような判断手法に限定されるものではない。宛先として、宛先名称、ファクシミリ番号及び電子メールアドレスのいずれか、あるいは、2以上の組み合わせで指定されている場合には、それらが完全一致、あるいは、少なくとも1つが一致(部分一致)する場合に、宛先がデータベース6aに存在すると判断してもよい。これによって、宛先照合における判断基準の厳格さを調整することが可能となる。 【0061】 また、本実施の形態では、宛先情報を集めた最新のデータベースを保持するデータベース装置として、LDAPサーバ6が用いられたが、本発明は、このようなプロトコルを実装した装置に限定されるものではなく、少なくとも最新のファクシミリ番号を保持する装置であれば、いかなるデータベース装置であってもよい。 【0062】 また、本実施の形態では、送信の直前における宛先確認として、宛先のファクシミリ番号が直接入力され、かつ、送信指示がなされてから送信されるまでに1日以上経過している場合だけが対象となったが、本発明は、このような条件だけに限定されるものではない。たとえば、送信指示における宛先の「入力モード」に拘わらず、常に、送信直前における宛先確認を実行してもよい。より確実にファクシミリ番号の変更等による誤送信が回避されるからである。同様に、送信指示から送信までの経過日数(時間)に拘わらず、常に、送信直前における宛先確認を実行してもよい。データベース6aの更新頻度に依存することなく、ファクシミリ番号の変更等による誤送信が確実に回避されるからである。 【産業上の利用可能性】 【0063】 本発明は、ファクシミリ装置として、例えば、MFP等として、特に、相手先のファクシミリ番号の変更に起因する誤送信を防止することができるファクシミリ装置として、利用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】本発明に係るファクシミリ装置を含む通信システムの構成を示す図である。 【図2】LDAPサーバが保持する最新のデータベースの構成を示す図である。 【図3】ファクシミリ装置のハードウェア構成を示す図である。 【図4】ファクシミリ装置が保持する送信キューに置かれる管理テーブルの構成を示す図である。 【図5】ファクシミリ装置の特徴的な機能構成を示すブロック図である。 【図6】操作者によってファクシミリ送信の指示がなされたときのファクシミリ装置の処理手順を示すフローチャートである。 【図7】図6のフローチャートに示される処理を説明する図である。 【図8】送信キューに蓄積された原稿を読み出して時刻指定又はリダイヤルによるファクシミリ送信をするときのファクシミリ装置の処理手順を示すフローチャートである。 【図9】図8のフローチャートに示される処理を説明する図である。 【符号の説明】 【0065】 1 ファクシミリ装置 2 相手ファクシミリ装置 3、4 端末装置 5 ルータ 6 LDAPサーバ 6a データベース 7 PSTN 8 LAN 9 インターネット 10 CPU 11 ROM 11a 制御プログラム 12 RAM 12a 送信キュー 12b 管理テーブル 13 モデム 14 NCU 15 操作パネル 16 ディスプレイ 17 スキャナ 18 プリンタ 19 LANI/F 20 入力部 21 原稿読み取り部 22 出力部 23 制御部 24 検索部 25 送信部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006297 【氏名又は名称】村田機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109210 【弁理士】 【氏名又は名称】新居 広守
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| 【公開番号】 |
特開2008−35021(P2008−35021A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−204239(P2006−204239) |
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