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【発明の名称】 データ伝送システム
【発明者】 【氏名】難波 陽介

【要約】 【課題】コンテンツ出力装置側で行われたリモコン操作による制御情報を、比較的簡便な構成により効率よくコンテンツ提供装置に送信させることができるデータ伝送システムを提供する。

【構成】コンテンツ提供装置に接続された第1送受信装置(例えば、サーバ機器)と、コンテンツ出力装置に接続された第2送受信装置(例えば、クライアント機器)と、が無線伝送路を介して接続されてなるデータ伝送システムにおいて、リモコン信号から得られたリモコン信号波形を所定の周波数(例えば、10/msec)でサンプリングして第1サンプリング情報を取得し、この第1サンプリング情報に基づいてリモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、検出されたサンプリング数を所定の情報量(例えば1バイト)で表現した第2サンプリング情報を生成し、この第2サンプリング情報を制御情報としてクライアント機器からサーバ機器に送信するようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体からコンテンツ情報を読み出しコンテンツ出力装置に提供するコンテンツ提供装置に接続された第1送受信装置と、提供されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを再生可能なコンテンツ出力装置に接続された第2送受信装置と、が無線伝送路を介して接続されてなるデータ伝送システムにおいて、
前記第2送受信装置は、
前記コンテンツ提供装置を制御するリモコン信号を受光するリモコン信号受光部と、前記リモコン信号を検波してリモコンコードを表すリモコン信号波形を取得するリモコン信号波形取得手段と、前記リモコン信号波形を所定の周波数でサンプリングして第1サンプリング情報を取得するサンプリング情報取得手段と、前記第1サンプリング情報に基づいて、リモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、前記検出されたサンプリング数を1バイトで表現した第2サンプリング情報を生成するサンプリング情報変換手段と、前記第2サンプリング情報を前記第1送受信装置に送信可能な送信装置と、を備え、
前記第1送受信装置は、
前記第2送受信装置から送信された第2サンプリング情報を受信可能な受信装置と、前記第2サンプリング情報から前記第1サンプリング情報を復元するサンプリング情報復元手段と、前記第1サンプリング情報から前記リモコン信号波形を復元するリモコン信号波形復元手段と、前記リモコン信号波形復元手段により復元されたリモコン信号波形からリモコン信号を生成するリモコン信号生成手段と、前記リモコン信号を前記コンテンツ提供装置に送信するリモコン信号送信手段と、を備えることを特徴とするデータ伝送システム。
【請求項2】
記録媒体からコンテンツ情報を読み出しコンテンツ出力装置に提供するコンテンツ提供装置に接続された第1送受信装置と、提供されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを再生可能なコンテンツ出力装置に接続された第2送受信装置と、が無線伝送路を介して接続されてなるデータ伝送システムにおいて、
前記第2送受信装置は、
前記コンテンツ提供装置を制御するリモコン信号を受光するリモコン信号受光部と、
前記リモコン信号を検波してリモコン信号波形を取得するリモコン信号波形取得手段と、
前記リモコン信号波形を所定の周波数でサンプリングして第1サンプリング情報を取得するサンプリング情報取得手段と、
前記第1サンプリング情報に基づいて、リモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、前記検出されたサンプリング数を1バイトで表現した第2サンプリング情報を生成するサンプリング情報変換手段と、
前記第2サンプリング情報を前記第1送受信装置に送信可能な送信装置と、を備え、
前記第1送受信装置は、
前記第2送受信装置から送信された第2サンプリング情報を受信可能な受信装置と、
前記第2サンプリング情報から前記第1サンプリング情報を復元するサンプリング情報復元手段と、
前記第1サンプリング情報に基づいて前記コンテンツ提供手段を制御可能なリモコンコードを生成するリモコンコード生成手段と、を備えることを特徴とするデータ伝送システム。
【請求項3】
前記第1送受信装置は、
前記第1サンプリング情報から前記リモコン信号波形を復元するリモコン信号波形復元手段と、
前記リモコン信号波形復元手段により復元されたリモコン信号波形からリモコン信号を生成するリモコン信号生成手段と、
前記リモコン信号を前記コンテンツ提供装置に送信するリモコン信号送信手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載のデータ伝送システム。
【請求項4】
前記サンプリング情報変換手段は、前記検出されたサンプリング数を1バイトで表現した第2サンプリング情報を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載のデータ伝送システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供装置(例えば、DVDプレイヤー)とコンテンツ出力装置(例えば、液晶ディスプレイ)とが無線通信を介して接続されてなり、DVD(Digital Versatile Disk)等の記録メディアに記録されているコンテンツ情報(映像情報および音声情報)を再生可能なデータ伝送システムに関し、特に、コンテンツ出力装置側で入力されたリモコン信号によりコンテンツ提供装置の動作を制御可能なデータ伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDプレイヤー等のコンテンツ提供装置と液晶ディスプレイ等のコンテンツ出力装置とを備え、コンテンツ提供装置において読み出されたコンテンツを、無線通信を介してコンテンツ出力装置で再生させるようにしたデータ伝送システムが提案されている。例えば、コンテンツ提供装置が接続されたサーバ機器と、コンテンツ出力装置が接続されたクライアント機器とが、無線通信によって接続され構成される。無線通信の一つである無線LANの代表的な技術としては、IEEEにおいて標準化されているIEEE802.11があり、2.4GHz帯を使用するものが主流となっている。
【0003】
このような無線LANを利用したデータ伝送システムにより、コンテンツ提供装置とコンテンツ出力装置とを離れた場所に設置することが可能となるので、利便性が格段に向上する。また、離れた場所に設置されているコンテンツ提供装置を遠隔操作できるように、視聴者がコンテンツ出力装置側でリモコン操作を行うと、これに基づいて制御情報がクライアント機器からサーバ機器に送信され、この制御情報によりコンテンツ提供装置におけるコンテンツの再生や停止等の動作が制御されるように構成されている。
【0004】
具体的には、クライアント機器では、リモコンから送信されたリモコン信号(赤外線信号)がリモコン信号波形に変換される。そして、そのリモコン信号波形が特定の周波数(例えば、10/msec)によりサンプリングされ、取得されたサンプリング情報が制御情報としてサーバ機器に送信される。一方、サーバ機器では、前記サンプリング情報に基づいてリモコン信号波形が復元され、このリモコン信号波形からリモコン信号(赤外線信号)が生成される。そして、IRブラスタ等の赤外線発光手段を介してリモコン信号がコンテンツ提供装置に送信される。このような手法により、さまざまなフォーマットのリモコンコードに対応することができる。
【0005】
しかし、コンテンツ出力装置側(例えば、クライアント機器)からコンテンツ提供装置側(例えば、サーバ機器)に伝送されるサンプリング情報が大きくなると、コンテンツ出力装置とコンテンツ提供装置の間で送受信可能なデータ量が圧迫されるため、画質が劣化する等、コンテンツ情報の送受信に問題が生じるおそれがある。
【0006】
そこで、このような問題を解決するために、コンテンツ出力装置側において受信したリモコン信号(赤外線信号)を、効率よくコンテンツ提供装置側に送信する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
【特許文献1】特開2005−277942号公報
【特許文献2】特開2005−252987号公報
【特許文献3】特開2004−282259号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、コンテンツ提供装置に接続されたサーバ機器と、コンテンツ出力装置に接続されたクライアント機器とが無線伝送路を介して接続されてなり、DVD等の記録メディアに記録されているコンテンツ情報を再生可能なデータ伝送システムであって、コンテンツ出力装置側で行われたリモコン操作による制御情報を、比較的簡便な構成により効率よくコンテンツ提供装置に送信させることのできるデータ伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録媒体からコンテンツ情報を読み出しコンテンツ出力装置に提供するコンテンツ提供装置(例えば、DVDプレイヤー等)に接続された第1送受信装置(例えば、サーバ機器)と、提供されたコンテンツ情報に基づいてコンテンツを再生可能なコンテンツ出力装置(例えば、液晶ディスプレイ)に接続された第2送受信装置(例えば、クライアント機器)と、が無線伝送路を介して接続されてなるデータ伝送システムにおいて、前記第2送受信装置は、前記コンテンツ提供装置を制御するリモコン信号(赤外線信号)を受光するリモコン信号受光部と、前記リモコン信号を検波してリモコンコードを表すリモコン信号波形を取得するリモコン信号波形取得手段と、前記リモコン信号波形を所定の周波数(例えば、10/msec)でサンプリングして第1サンプリング情報を取得するサンプリング情報取得手段と、前記第1サンプリング情報に基づいて、リモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、前記検出されたサンプリング数を1バイトで表現した第2サンプリング情報を生成するサンプリング情報変換手段と、前記第2サンプリング情報を前記第1送受信装置に送信可能な送信装置と、を備え、前記第1送受信装置は、前記第2送受信装置から送信された第2サンプリング情報を受信可能な受信装置と、前記第2サンプリング情報から前記第1サンプリング情報を復元するサンプリング情報復元手段と、前記第1サンプリング情報に基づいて前記コンテンツ提供手段を制御可能なリモコンコードを生成するリモコンコード生成手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記第1送受信装置は、前記第1サンプリング情報から前記リモコン信号波形を復元するリモコン信号波形復元手段と、前記リモコン信号波形復元手段により復元されたリモコン信号波形からリモコン信号を生成するリモコン信号生成手段と、前記リモコン信号を前記コンテンツ提供装置に送信するリモコン信号送信手段と、を有するようにしてもよい。これにより、容易かつ確実に元のリモコン信号(赤外線信号)を生成し、発光させることができるので、サーバ機器に設けられたIRブラスタを利用してコンテンツ提供装置を制御する場合に有効である。
【0010】
また、前記サンプリング情報変換手段は、前記検出されたサンプリング数を1バイトで表現した第2サンプリング情報を生成するようにした。これにより、演算処理が容易になるとともに、サンプリング周波数を、例えば、10/msecとすれば、現存する全てのリモコンコードのフォーマットに対応できると考えられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、リモコン信号(赤外線信号)を検波して得られるリモコン信号波形を所定の周波数でサンプリングしたサンプリング情報をそのままサーバ機器に送信していた従来技術に比べ、伝送される制御情報(第2サンプリング情報)のデータ量は格段に小さくなるので、コンテンツ情報の送受信に悪影響を与える可能性が低くなり、高品質のデータ伝送を実現可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のデータ伝送システム100の概略構成図である。
本実施形態に係るデータ伝送システム100は、映像データ及び音声データを含むコンテンツ(アナログデータ又はディジタルデータ)を提供するコンテンツ提供装置10と、サーバ機器20と、クライアント機器30と、液晶モニタやスピーカ等の出力装置40と、で構成される。いわゆる、AV系のホームネットワークシステムである。
【0013】
ここで、コンテンツ提供装置10は、例えば、DVD/HDDレコーダ、ビデオテープレコーダ、アナログテレビジョン放送やディジタルテレビジョン放送の受信機等に相当する。また、コンテンツ出力装置40は、例えば、液晶ディスプレイやスピーカ等に相当する。
【0014】
本実施形態のデータ伝送システム100では、例えば、コンテンツ提供装置10とサーバ機器20、及びクライアント機器30とコンテンツ出力装置40はIEEE1394準拠のケーブル等で接続され、サーバ機器20とクライアント機器30間はIEEE802.11gに基づく無線LANを利用してデータ伝送を行う。
【0015】
また、離れた場所に設置されているコンテンツ提供装置10を遠隔操作できるように、リモコン308からクライアント機器30に入力されたリモコン信号(赤外線信号)により、コンテンツ提供装置10の動作を制御できるようにされている。つまり、視聴者がコンテンツ出力装置40側でリモコン操作を行うと、これに基づいて制御情報(第2サンプリング情報)がクライアント機器30からサーバ機器20に送信され、サーバ機器20で受信した制御情報に基づいて生成されたリモコン信号(赤外線信号)がコンテンツ提供装置10に送信されて、コンテンツ提供装置10におけるコンテンツの再生や停止等の動作が制御される。
【0016】
図2は、サーバ機器20の概略構成図である。図2に示すように、サーバ機器20は、A/D変換部201と、MPEGエンコーダ202と、送信側バッファ203と、無線LAN通信部204と、アンテナ205と、赤外線発光部206と、サーバ制御部207と、を有し、コンテンツ提供装置10から供給されたAVデータを例えばMPEG2準拠のディジタルデータ形式に変換して、変換したコンテンツ情報をクライアント機器30に送信する。
【0017】
A/D変換部201は、コンテンツ提供装置10から送信されたアナログのAVデータをディジタルデータに変換する。MPEGエンコーダ202は、A/D変換部201から供給されたディジタルAVデータをMPEG2方式に従い圧縮符号化する。
【0018】
なお、コンテンツ提供装置10から供給されるAVデータが、既にディジタルAVデータである場合は、A/D変換部201及びMPEGエンコーダ202は使用されない。
【0019】
送信側バッファ203は、供給されたディジタルAVデータを格納する。無線LAN通信部204は、送信側バッファ203から出力されたディジタルAVデータに対してプロトコル処理及び変復調処理を行い、無線通信により送信可能なコンテンツ情報を生成し、アンテナ205を介してクライアント機器30に送信する。また、無線LAN通信部204は、クライアント機器30からの制御情報(第2サンプリング情報)を受信可能に構成される。
【0020】
赤外線発光部206は、サーバ機器20に接続されているコンテンツ提供装置10に対してリモコン信号を送信可能に構成される。なお、赤外線発光部206は、サーバ機器本体からコードを介して延設される構成とし、発光部の位置を比較的自在に変更できるようにするのが望ましい(いわゆる、IRブラスタ)。
【0021】
サーバ制御部207は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。
【0022】
例えば、サーバ制御部207は、クライアント機器30から送信された制御情報(第2サンプリング情報)から第1サンプリング情報を復元し、この第1サンプリング情報に基づいてリモコン信号波形を生成する(サンプリング情報復元手段、リモコン信号波形復元手段)。また、復元したリモコン信号波形を赤外線信号に変換して赤外線発光部206によりコンテンツ提供装置10に送信させる。
【0023】
図3は、クライアント機器30の概略構成図である。図3に示すように、クライアント機器30は、アンテナ301と、無線LAN通信部302と、受信側バッファ303と、MPEGデコーダ304と、D/A変換部305と、赤外線受光部306と、クライアント制御部307と、を有し、サーバ機器20から送信されたコンテンツ情報を受信し、コンテンツ出力装置40に出力する。
【0024】
無線LAN通信部302は、サーバ機器20から無線通信により送信されたコンテンツ情報を、アンテナ301を介して受信し、受信したコンテンツ情報に対してプロトコル処理及び変復調処理を行い、ディジタルAVデータを生成する。また、無線LAN通信部302は、サーバ機器20に制御情報(第2サンプリング情報)を送信可能に構成される。受信側バッファ303は、無線LAN通信部302から供給されたディジタルAVデータを順次格納する。
【0025】
MPEGデコーダ304は、受信側バッファ303から供給されたディジタルAVデータを伸張復号化する。D/A変換部306は、MPEGデコーダ304から供給されたディジタルAVデータをアナログAVデータに変換し、コンテンツ出力装置40に出力する。なお、コンテンツ出力装置40が、ディジタルAVデータを再生可能な場合は、MPEGデコーダ304及びD/A変換部305は使用されない。
【0026】
赤外線受光部308は、リモコン308からのリモコン信号(赤外線信号)を受信可能に構成される。
【0027】
クライアント制御部307は、図示しないCPUと、RAMと、ROMと、で構成される。ROMには、各種制御プログラムが格納されており、CPUはRAMを作業領域として利用しつつ、ROM内の制御プログラムに従って動作する。
【0028】
例えば、リモコン308からのリモコン信号(赤外線信号)が赤外線受光部306で受信され入力されると、クライアント制御部307は、リモコン信号を検波してリモコン信号波形を取得し(リモコン信号波形取得手段)、リモコン信号波形を所定の周波数(例えば、10/msec)でサンプリングして第1サンプリング情報を取得する(サンプリング情報取得手段)。さらに、クライアント制御部307は、第1サンプリング情報に基づいて、リモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、検出されたサンプリング数を所定の情報量で表現した第2サンプリング情報を生成し(サンプリング情報変換手段)、この第2サンプリング情報を制御情報として無線LAN通信部302によりサーバ機器20に送信させる。
【0029】
上述したように、本実施形態に係るデータ伝送システム100では、クライアント機器30で受信したリモコン信号を所定形式の制御情報(第2サンプリング情報)に変換して、サーバ機器20に送信するようにしている。
【0030】
図4,5を参照して、リモコン信号の変換処理について具体的に説明する。
図4は、リモコン信号(赤外線信号)を検波して取得されるリモコン信号波形と、該リモコン信号波形を所定の周波数でサンプリングしたときに得られるサンプリング情報(第1サンプリング情報)の説明図である。
【0031】
このリモコン信号波形は、リモコンコードのスタートを示すヘッドパルスと、当該リモコン信号で制御される対象の機器や製造メーカを示すカスタムコード(16ビット)と、リモコン信号による制御内容を示すデータコード(8ビット)と、エラー検出用コード(8ビット)を含み、例えば、108msecのパルス信号で構成される。
【0032】
まず、赤外線受光部306で受信したリモコン信号(赤外線信号)を検波すると、図4に示すリモコン信号波形が取得される。そして、クライアント制御部307は、所定の周波数(例えば、10/msec)でリモコン信号波形のレベルをサンプリングして、第1サンプリング情報を取得する(サンプリング情報取得手段)。なお、第1サンプリング情報に基づいて、コンテンツ提供装置10の動作を制御可能なリモコンコードが生成される。
【0033】
従来のデータ伝送システムでは、この第1サンプリング情報をそのままサーバ機器20に送信していたので、情報量が比較的大きくなっていた。例えば、リモコン信号波形が108msecのパルス信号波形で構成される場合、これを0.1msec毎にサンプリングすると、サンプリング情報は1080ビット(135バイト)の情報量となる。
【0034】
図5は、第1サンプリング情報から第2サンプリング情報への変換処理について示した説明図である。
すなわち、図4に示すリモコン信号波形は、ハイレベル「1」とロウレベル「0」が交互に出現するパルス信号波であり、そのパルス幅は、High1(H1)が9msec、Low1(L1)が4.5msec、High2(H2)が6msec、・・となっている。したがって、このリモコン信号波形を10/msecの周波数でサンプリングすると、それぞれのレベルを示すサンプリング数は、90,45,6,・・となる。これを1バイトで表現すると、それぞれ「01011010」、「00101101」、「00000110」、・・となる。
【0035】
つまり、図4に示すリモコン信号波形において、ハイレベルからロウレベルへの切り換えが1回のヘッドパルスは2バイトで表現でき、ハイレベルからロウレベル或いはロウレベルからハイレベルへの切り換えが16回(16ビット)のカスタムコードは32バイトで表現できる。また、データコード、エラー検出用コードは、それぞれ16バイトで表現できる。したがって、リモコン信号波形の始端と終端を示す部分を含めると、第1サンプリング情報を変換した第2サンプリング情報は67バイトで表現できることになり、情報量は第1サンプリング情報(135バイト)の約半分に低減される。
【0036】
第2サンプリング情報はこのようにして生成され、この第2サンプリング情報が制御情報としてサーバ機器20に送信される。
【0037】
一方、サーバ機器20では、受信した第2サンプリング情報から第1サンプリング情報を復元し、さらに、第1サンプリング情報からリモコン信号波形を復元する。そして、このリモコン信号波形をリモコン信号(赤外線信号)に変換し、IRブラスタ等の赤外線発光部206を介してコンテンツ提供装置10に送信することで、コンテンツ提供装置10の動作を制御することができる。
【0038】
このように、本実施形態では、第1サンプリング情報に基づいて、リモコン信号波形のハイレベル「1」及びロウレベル「0」のパルス幅に対応するサンプリング数を検出し、検出されたサンプリング数を所定の情報量(例えば、1バイト)で表現した第2サンプリング情報を生成し(サンプリング情報変換手段)、これを制御情報としてサーバ機器20に送信するようにしたので、伝送される制御情報のデータ量は格段に小さくなる。したがって、制御情報の送受信が、コンテンツ情報の送受信に悪影響を与える可能性は低くなるので、高品質のデータ伝送が実現される。
【0039】
また、上記実施形態では、108msecのパルス信号で構成されるリモコンコードについて説明したが、この場合、第1サンプリング周波数の情報量は135バイトとなるので、108msec以内に135回以上の切り替わりが発生しなければ、情報量の低減が実現されることになる。つまり、108msec以内に135回以上の切り替わりが発生しないリモコンコードについて本発明を適用することができる。
【0040】
さらに、1つのハイレベル又はロウレベルを示すパルス幅が0〜25.5msec以内であれば1バイトで表現できるので、第2サンプリング情報に変換して制御情報として送信することが可能である。なお、リモコンコードの実用性を考慮すると、1つのハイレベル又はロウレベルを示すパルス幅は0〜25.5msec以内になるものと考えられる。
【0041】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0042】
例えば、上記実施形態では、サーバ機器20では、受信した第2サンプリング情報に基づいてリモコン信号(赤外線信号)を生成し、IRブラスタ等の赤外線発光部206を介してコンテンツ提供装置10に送信するようにしているが、第2サンプリング情報から復元された第1サンプリング情報からリモコンコードを取得し、制御信号を送信可能な伝送路によりこのリモコンコードをコンテンツ提供装置10に送信するようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、IEEE802.11gで規定された2.4GHz帯の無線LANを利用してホームネットワークシステムを構築した例について説明したが、その他の無線伝送技術を利用したホームネットワークシステムにも適用することもできる。例えば、IEEE802.11aで規定された5.2GHz帯の無線LANやIEEE802.11bで規定された2.4GHz帯の無線LAN等がある。
【0044】
また、上記実施形態において、サーバ機器20とコンテンツ提供装置10を一体的に構成してもよいし、クライアント機器30と出力装置40を一体的に構成してもよい。
【0045】
さらに、上記実施形態では、サーバ機器20とクライアント機器30とが1対1で設けられた構成としたが、複数のクライアント機器30をサーバ機器20と接続したデータ伝送システムを構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施形態のデータ伝送システムの概略構成図である。
【図2】サーバ機器20の概略構成図である。
【図3】クライアント機器30の概略構成図である。
【図4】リモコン信号(赤外線信号)を検波して取得されるリモコン信号波形と、該リモコン信号波形を所定の周波数でサンプリングしたときに得られるサンプリング情報について示した説明図である。
【図5】第1サンプリング情報から第2サンプリング情報への変換処理について示した説明図である。
【符号の説明】
【0047】
10 コンテンツ提供装置
20 サーバ機器
206 赤外線発光部
30 クライアント機器
306 赤外線受光部
40 コンテンツ出力装置
100 データ伝送システム
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成18年7月27日(2006.7.27)
【代理人】 【識別番号】100085811
【弁理士】
【氏名又は名称】大日方 富雄


【公開番号】 特開2008−35018(P2008−35018A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−204216(P2006−204216)