| 【発明の名称】 |
固体撮像素子の駆動方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊澤 慎一郎
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| 【要約】 |
【課題】横型オーバーフロードレイン構造のCCD固体撮像素子にAGP駆動を適用した場合、オーバーフロードレイン領域から情報電荷を蓄積する領域に電荷の漏れ込みが生じることがある。その結果、情報電荷にノイズが重畳するという問題が生じる。
【構成】本発明における固体撮像素子の駆動方法は、情報電荷が転送される複数の第1チャネル領域と、第1チャネル領域の情報電荷を吸収するオーバーフロードレイン領域と、オーバーフロードレイン領域に接続されたドレイン電極と、複数の第1チャネル領域と交差する方向に設けられた複数の第1転送電極とを有し、第1チャネル領域に情報電荷を蓄積する複数のポテンシャル井戸を形成し、情報電荷を第1チャネル領域に沿って転送し、情報電荷をポテンシャル井戸に蓄積する蓄積駆動時には、ドレイン電極に第1電位を印加し、情報電荷を転送する転送駆動時にはドレイン電極に第1電位と異なる第2電位を印加する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報電荷が転送される複数の第1チャネル領域と、 前記第1チャネル領域の前記情報電荷を吸収するオーバーフロードレイン領域と、 前記オーバーフロードレイン領域に接続されたドレイン電極と、 前記複数の第1チャネル領域と交差する方向に設けられた複数の第1転送電極と、を有し、 前記第1チャネル領域に情報電荷を蓄積する複数のポテンシャル井戸を形成し、前記情報電荷を前記第1チャネル領域に沿って転送する固体撮像素子の駆動方法において、 前記情報電荷を前記ポテンシャル井戸に蓄積する蓄積駆動時には、前記ドレイン電極に第1電位を印加し、 前記情報電荷を転送する転送駆動時には、前記ドレイン電極に前記第1電位と異なる第2電位を印加することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 【請求項2】 請求項1に記載の固体撮像素子の駆動方法において、 前記複数の第1チャネル領域は、第1導電型であって、隣り合う所定の数の前記第1転送電極を組として画素を形成し、 前記画素に含まれる前記第1転送電極のうち少なくとも1つに対応した前記第1チャネル領域に、第1導電型で不純物濃度の異なる第2チャネル領域を設けたことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 【請求項3】 請求項2に記載の固体撮像素子の駆動方法において、 前記第2チャネル領域は、前記第1転送電極のうち少なくとも2つに対応した前記第1チャネル領域に設けられ、 前記オーバーフロードレイン領域は、前記第2チャネル領域が重畳する前記第1転送電極の数よりも少ない数の前記第1転送電極に対応した領域に、前記第2チャネル領域に向かって突出部を有することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 【請求項4】 請求項2〜3に記載の固体撮像素子の駆動方法において、 前記第1導電型は、N型であって、 前記第2チャネル領域に位置する前記第1転送電極には、第1負電位と第1正電位が印加され、 前記第1チャネル領域に位置する前記第1転送電極には、前記第1負電位よりも絶対値が小さい第2負電位と、前記第1正電位よりも絶対値が大きい第2正電位が印加されることを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 【請求項5】 請求項1に記載の固体撮像素子の駆動方法において、 前記第1電位は、正電位であって、 前記第2電位は、前記第1電位よりも高電位の正電位であって、 前記情報電荷を前記オーバーフロードレイン領域に排出する排出駆動時には、前記ドレイン電極に前記第2電位よりも高電位の第3電位を印加することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、CCD固体撮像素子に関し、特に、オーバーフロードレイン構造を有する固体撮像素子の駆動方法に関する。 【背景技術】 【0002】 図13は、フレーム転送方式のCCD固体撮像素子の概略の構成図である。フレーム転送方式のCCD固体撮像素子は、撮像部50、蓄積部52、水平転送部54及び出力部56を有する。撮像部50で生成された情報電荷は蓄積部52に高速で転送される。情報電荷は蓄積部52に保持されると共に、1行ずつ水平転送部54へ転送され、さらに、1画素単位で水平転送部54から出力部56へ転送される。出力部56は1画素毎の電荷量を電圧値に変換し、その電圧値の変化がCCD出力とされる。 【0003】 撮像部50において情報電荷が過剰に発生すると、情報電荷が周辺画素に溢れるブルーミングという現象を生じる。このブルーミングを抑制するために、不要な情報電荷を排出するオーバーフロードレイン構造が設けられる。オーバーフロードレイン構造には、縦型オーバーフロードレイン構造と横型オーバーフロードレイン構造とがある(例えば、特開2004−165479号公報)。 【0004】 縦型オーバーフロードレイン構造では、N型半導体基板の表面にN型拡散層であるNウェル及びその下にP型拡散層であるPウェルを形成し、基板深さ方向のNPN構造を構成する。基板裏面に正電圧を印加しPウェルを空乏化させることで、表面のフォトダイオードの余剰電荷が、Pウェルが形成する電位障壁を越えて基板に排出される。 【0005】 一方、横型オーバーフロードレインでは、受光画素に隣接してN+拡散層のドレイン領域が設けられる。そのため、基板深さ方向のNPN構造は不要であり、P型半導体基板の表面に、受光画素、CCDレジスタ等を構成するためのNウェルが形成される。 【0006】 図14は、横型オーバーフロードレイン構造の撮像部50と蓄積部52との境界近傍の要部の平面図であり、図15(a)は、図14のX−X’直線に沿った撮像部50内の断面図であり、(b)はポテンシャル分布である。 【0007】 図14を用いて横型オーバーフロードレイン構造の固体撮像素子の平面構造を説明する。チャネル領域64は、撮像部50から蓄積部52に亘って互いに平行に設けられる。隣り合うチャネル領域64の間に分離領域62が互いに平行に設けられる。一つおきの分離領域62にオーバーフロードレイン領域66が設けられる。撮像部50におけるオーバーフロードレイン領域66の幅は、蓄積部52におけるオーバーフロードレイン領域66の幅よりも広く形成される。60−1〜60−3は、撮像部50で生成された情報電荷を転送するための転送電極である。ここでは、転送電極60−1〜60−3を一組として一列の画素を構成している。 【0008】 図15(a)を用いて横型オーバーフロードレイン構造の固体撮像素子の積層構造を説明する。チャネル領域64は、P型半導体基板(P−sub)68の主面にN型不純物をイオン注入して拡散処理され形成される。チャネル領域64は、P−sub68とともにフォトダイオードを構成している。分離領域62は、P型不純物をイオン注入して拡散処理され形成される。分離領域62は、チャネル領域64の間隙に設けられ、チャネル領域64を電気的に分離する。オーバーフロードレイン領域66は、分離領域62内にN型不純物をイオン注入して拡散処理され形成される。オーバーフロードレイン領域66などが 形成されたP−sub68上に酸化絶縁膜70を介して転送電極60が形成される。 【0009】 図15(b)を用いて、撮像時におけるポテンシャル分布を説明する。横軸はX−X´直線上の位置、縦軸は各位置での電位を表し、下方に向かって正電位が増す。ここでのポテンシャル分布は、転送電極60−1、60−2に正電位、60−3に負電位を印加した場合を示している。チャネル領域64は、転送電極60に印加される電圧によって空乏化されポテンシャル井戸76を形成する。撮像時には、このポテンシャル井戸76に情報電荷を蓄積することができる。オーバーフロードレイン領域66は、チャネル領域64より不純物濃度が高いのでポテンシャル井戸76よりも深いポテンシャル井戸74(ドレイン領域)を形成している。分離領域62は、隣り合うチャネル領域64の間、あるいはチャネル領域64とオーバーフロードレイン領域66との間にポテンシャル障壁72、78を形成する。横型オーバーフロードレイン構造では、ポテンシャル井戸76に余分な情報電荷が発生し又は流れ込んだ場合、その余分な情報電荷をポテンシャル障壁78を越えてオーバーフロードレイン領域74に排出することができ、これにより過剰電荷が周辺画素に漏れ出すブルーミングを抑制できる。 【0010】 図14、14では、オーバーフロードレイン領域66が1列おきの分離領域62に形成されており、オーバーフロードレイン領域66が設けられた分離領域62と設けられない分離領域62とがあるため、ポテンシャル障壁72と78との高さが異なっている。つまり、オーバーフロードレイン領域66が設けられている側のポテンシャル障壁78の高さは、オーバーフロードレイン領域66の影響により、オーバーフロードレイン領域66が設けられていない側のポテンシャル障壁72の高さよりも低くなっている。ポテンシャル井戸76に発生した余剰な情報電荷は、このポテンシャル障壁78を越えて、オーバーフロードレイン領域66に排出される。 【0011】 図16に従来の横型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の情報電荷の撮像駆動、転送駆動、排出駆動時において、転送電極、オーバーフロードレインに印加される電位を示す。 【0012】 まず、撮像する直前にオーバーフロードレイン領域66に印加される電位(OFD)を低電位(L)から高電位(H)に排出駆動(電子シャッタ)することによって、ポテンシャル井戸76に発生した余剰な情報電荷をオーバーフロードレイン領域66に排出する(t<t0)。この時、転送電極60−1、60−2、60−3には低電位(φ1、φ2、φ3=L)が印加されており、チャネル領域64に蓄積された情報電荷は隣接するオーバーフロードレイン領域66にポテンシャル井戸76の側壁全体から排出される。 【0013】 その後、OFDがHからLに立ち下がり、φ1、φ2がLからHに立ち上がることによって撮像が開始する。撮像時のφ1、φ2はH、φ3はLであり、φ1、φ2が印加される転送電極60−1、60−2下のチャネル領域64に形成されたポテンシャル井戸76に、情報電荷が蓄積される。撮像期間終了後、転送電極60−1〜60−3に印加される転送クロックφ1〜φ3によって、順次情報電荷が転送される(t≧t1)。ここで、転送駆動時におけるOFDはLレベルを維持する。 【0014】 時刻t=t1でφ1がHからLに立ち下がる。それによって、転送電極60−1下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−2下の領域に転送される。時刻t=t2でφ3がLからHに立ち上がる。これによって、転送電極60−2下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−2と60−3下の領域に分配して蓄積される。時刻t=t3でφ2がHからLに立ち下り、転送電極60−2下に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−3下の領域に転送される。時刻t=t4でφ1がLからHに立ち上がり、転送電極60−3下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−1と60−3下の領域に分 配して蓄積される。時刻t=5でφ3がHからLに立ち下がり、転送電極60−3下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−1下の領域に転送される。時刻t=t6でφ2がLからHに立ち上がり、転送電極60−1下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極60−1と60−2下の領域に分配して蓄積される。このような動作を繰り返すことによって、情報電荷が順次転送される。 【0015】 以上説明した横型オーバーフロードレイン構造のCCD固体撮像素子では、撮像駆動時に各画素毎に情報電荷を取り込むために、転送電極60−1〜60−3に異なる電位を印加して、ポテンシャル井戸を形成する必要がある。 【0016】 一方、縦型オーバーフロードレイン構造のCCD固体撮像素子において、撮像駆動時に、全ての転送電極60−1〜60−3に負電位を印加してゲートをオフ状態にするAGP(All Gates Pinning)駆動という技術が用いられているものがある(例えば、特開2006−135172号公報参照)。 【0017】 図17に縦型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の模式的な平面図、X−X´直線に沿った断面図及びA−A´直線に沿ったポテンシャル分布を示す。 【0018】 図17(a)を用いて縦型オーバーフロードレインの平面構造を具体的に説明する。第1チャネル領域94が撮像部50と蓄積部52(不図示)に亘って、互いに平行に設けられる。隣り合う第1チャネル領域94の間には、分離領域98が互いに平行に設けられる。第1チャネル領域94が延在する方向と垂直な方向に転送電極100−1〜100−3が互いに平行に設けられる。第1チャネル領域94と転送電極100−1が交差する領域近傍に第2チャネル領域96が設けられる。 【0019】 図17(b)を用いて縦型オーバーフロードレインの積層構造を具体的に説明する。N型半導体基板(N−sub)90の表面領域にP型不純物が拡散されたPウェル92が配置される。さらに、Pウェル92の表面領域にはN型の不純物が拡散された第1チャネル領域94が配置される。転送駆動時には、この第1チャネル領域94が情報電荷の転送経路となる。さらに、第1チャネル領域94の間隙に隣り合う第1チャネル領域94を電気的に区画する高濃度のP型不純物が拡散された分離領域98が設けられる。不純物が拡散された半導体基板90上に絶縁膜102を介して転送電極100−1〜100−3が配置される。 【0020】 AGP駆動では、一つの画素を構成する転送電極100−1〜100−3のうち、例えば1つ(転送電極100−1)を選択し、その転送電極下の第1チャネル領域94に高濃度のN型不純物が添加された第2チャネル領域96を選択的に設ける。このような構造にすることによって、撮像部50に情報電荷を蓄積する際に、全ての転送電極に負電位を印加してゲートをオフ状態とした場合でも、第2チャネル領域96が設けられた転送電極100−1下には第1チャネル領域94と第2チャネル領域96の不純物濃度の差により他の転送電極100−2、100−3下よりも深いポテンシャル井戸が形成され、情報電荷を蓄積することができる。このとき、第1チャネル領域94の表面付近にはホールが集まり半導体基板90と絶縁膜102との界面に存在する界面準位にピンニング(pinning)される。このピンニングされたホールで界面準位が満たされることによって露光期間中に生ずる暗電流を低減し、暗電流に伴って発生する情報電荷へのノイズ混入を防ぐことができる。 【0021】 図17(c)は、図17(b)のA−A´直線(半導体の深部方向)に沿ったポテンシャル分布である。縦型オーバーフロードレイン構造の場合、撮像時には、実線110で示すようなポテンシャル分布を示し、第2チャネル領域96に蓄積された情報電荷が半導体基板 90に漏れ出すことがない。電子シャッタ時には、半導体基板90に高電位を印加することによって、ポテンシャル分布が実線110から破線112のように変化し、半導体基板90に情報電荷を排出することができる。 【0022】 図18は、AGP駆動を行った場合の駆動タイミングチャート図である。まず、情報電荷を蓄積する直前に半導体基板90に印加する電圧レベルVsubを低電位(L)から高電位(H)にする。これによって、転送電極100−1下の領域に蓄積されていた情報電荷が半導体基板90に排出される。その後、VsubがHからLに立ち下がることによって、撮像が開始する。所定の期間、転送電極100−1下の領域に情報電荷を蓄積した後、フレーム転送により情報電荷を転送する。 【0023】 時刻t=t1でφ2がLレベルからHレベルに立ち上がることによって、情報電荷が転送電極100−1下の領域から100−2下の領域に転送される。時刻t=t2でφ3がLレベルからHレベルに立ち上がることによって、転送電極100−2下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極100−2と100−3下の領域に分配して蓄積される。時刻t=t3でφ2がHレベルからLレベルに立ち下がることによって、転送電極100−2下の領域に蓄積されていた情報電荷が100−3下の領域に転送される。時刻t=t4でφ1がLレベルからHレベルに立ち上がることによって、転送電極100−3下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極100−1と100−3下の領域に分配蓄積される。t=t5でφ3がHからLに立ち下がることによって、転送電極100−3下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極100−1下の領域に転送される。時刻t=t6でφ2がLからHに立ち上がることによって、転送電極100−1下の領域に蓄積されていた情報電荷が転送電極100−1と100−2下の領域に分配して蓄積される。時刻t=t7でφ1がHからLに立ち下がることによって、転送電極100−1に蓄積されていた情報電荷が転送電極100−2下の領域に転送される。これらの動作を繰り返すことによって、情報電荷が転送される。 【0024】 ここで、図16に示すAGP駆動ではない横型オーバーフロードレイン構造の駆動方法と大きく異なる点は、撮像期間中に全ての転送電極100に負電位(L)が印加される点と、撮像期間から転送期間に移る際に、所定の転送電極を高電位(H)、つまりON電圧にする点である。 【特許文献1】特開2004−165479号公報 【特許文献2】特開2006−135172号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0025】 暗電流による情報電荷へのノイズの重畳を抑制する観点から、横型オーバーフロードレイン構造のCCD固体撮像素子にAGP駆動を適用することが考えられる。しかしながら、従来の横型オーバーフロードレイン構造にAGP駆動を適用すると、転送駆動時において、正常に情報電荷を転送することができない場合がある。つまり、転送駆動時にオーバーフロードレイン領域に印加される電圧が、蓄積駆動時に印加される電圧と同電位であるときに、2つの転送電極下の領域に蓄積されていた情報電荷を1つの転送電極下の領域に転送すると、第2チャネル領域とオーバーフロードレイン領域との間で電荷の移動が生じることがある。その結果、情報電荷にノイズが重畳するという問題が生じる。 【0026】 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、AGP駆動による転送駆動時に、情報電荷へのノイズの重畳を防止する横型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の駆動方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0027】 上記目的を達成するために、本発明は、情報電荷が転送される複数の第1チャネル領域と、第1チャネル領域の情報電荷を吸収するオーバーフロードレイン領域と、オーバーフロードレイン領域に接続されたドレイン電極と、複数の第1チャネル領域と交差する方向に配置された複数の第1転送電極と、を有し、第1チャネル領域に情報電荷を蓄積する複数のポテンシャル井戸を形成し、前記情報電荷を前記第1チャネル領域に沿って転送する固体撮像素子の駆動方法において、情報電荷をポテンシャル井戸に蓄積する蓄積駆動時には、ドレイン電極に第1電位を印加し、情報電荷を転送する転送駆動時には、ドレイン電極に第1電位と異なる第2電位を印加する。 【発明の効果】 【0028】 本発明は、以上説明したように構成されているので、情報電荷を転送する転送駆動時にオーバーフロードレイン領域に印加する電圧を、蓄積駆動時に印加する電圧と異なる電圧に設定することにより、オーバーフロードレイン領域からポテンシャル井戸に電荷が漏れ込むことを防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0029】 本発明の実施の形態におけるCCD固体撮像素子について図を参照して詳細に説明する。本実施形態におけるCCD固体撮像素子の全体構造は、図13と同様に、撮像部50、蓄積部52、水平転送部54及び出力部56から基本的に構成される。 (第1実施形態) <CCD固体撮像素子の構造> 図1に本発明における第1実施形態におけるCCD固体撮像素子の撮像部50と蓄積部52との境界近傍の平面図を示す。また、図2には、撮像部50のX−X´方向の断面図及びポテンシャル分布、図3には、撮像部50のY−Y´方向の断面図及びポテンシャル分布を示す。 【0030】 まず、図1を用いて本実施形態におけるCCD固体撮像素子の撮像部50における平面構造を説明する。撮像部50には、互いに平行に複数の第1チャネル領域4が設けられる。第1チャネル領域4は、所定の間隙を設けて形成され、その間隙に互いに平行に複数の分離領域12が設けられる。第1チャネル領域4は、隣り合う2つの分離領域12によって電気的に区画される。この分離領域12によって区画された第1チャネル領域4が情報電荷の転送経路となる。ここで、第1チャネル領域4と分離領域12とは間隙なく設けられることが好ましい。 【0031】 第1チャネル領域4が延在する方向と垂直な方向に、互いに平行に複数の転送電極10−1〜10−3が形成される。ここで、転送電極10は、3つ一組(転送電極10−1〜10−3)で一列の画素を形成している。 【0032】 第1チャネル領域4内には、第1チャネル領域4と2つの転送電極10−1、10−2が交差する領域近傍に第2チャネル領域8が設けられる。ここで、第2チャネル領域8は転送電極10−1、10−2と重畳するが、転送電極10−3とは重畳せずに設けられる。なお、第2チャネル領域8の一方側辺は、分離領域12と間隙を設けて形成され、他方側辺は、分離領域12と間隙なく形成されることが好ましい。 【0033】 分離領域12にはオーバーフロードレイン領域14が設けられる。オーバーフロードレイン領域14は、分離領域12の中央付近に第1チャネル領域4と平行に延在して形成され、第2チャネル領域8が設けられた領域近傍で第2チャネル領域8に向かって、突出部18を有する。突出部18は、各第2チャネル領域8に対応して形成され、隣り合う第2チャネル領域8の一方に向かって突出している。第1実施形態における突出部18は、第2チャネル領域8が形成される領域上のうち、第1転送電極10−1の下方に設けられて いるが、第1転送電極10−2の下方に設けてもよい。また、突出部18は、矩形で表されているが、本発明はこれに限られるものではない。なお、オーバーフロードレイン領域14には不図示のドレイン電極が接続されており、ドレイン電極を介してオーバーフロードレイン領域14に電圧が印加される。 【0034】 本実施形態では、第1チャネル領域4の延在方向に連続する3つの第1転送電極10−1、10−2、10−3が一列の画素を構成するが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、一画素に対応する一組の第1転送電極10がN本あれば、2〜(N−1)本の第1転送電極10下に第2チャネル領域8を設けてもよい。この場合、突出部18は、1〜(N−2)本の転送電極10下の領域に設けるのが好適である。 【0035】 次に、図2(a)、図3(a)、図5(a)を用いて、第1実施形態における固体撮像素子の積層構造を説明する。P型基板(P−sub)2の表面領域に、N型の不純物が添加された第1チャネル領域4が形成される。第1チャネル領域4は、互いに所定の間隔を設けて平行に形成される。半導体基板2としては、例えば、シリコン基板などの一般的な半導体材料を用いることができ、N型の不純物としては、リン(P)、ヒ素(As)などを用いることができる。 【0036】 さらに、半導体基板2の表面領域には、第1チャネル領域4に重畳してN型の不純物をイオン注入して拡散処理された領域6を設ける。この領域6を設けることによって、情報電荷を後述のポテンシャル井戸に蓄積できる蓄積電荷量を増やすことができる。 【0037】 また、半導体基板2の表面領域には、一画素に対応する一組の第1転送電極10−1〜10−3のうち少なくとも2つ(本実施形態では第1転送電極10−1、10−2)の第1転送電極の領域下に第1チャネル領域4よりも選択的に半導体基板2の深部方向に深く形成される複数の第2チャネル領域8が設けられる。ここで、第2チャネル領域8の不純物としては、第1チャネル領域4と同一の不純物を用いて形成することが好適である。第2チャネル領域8は、第1チャネル領域4が設けられた領域にさらにN型不純物をイオン注入して形成されるので、第1チャネル領域4よりも高濃度のN型半導体領域となる。 【0038】 第1チャネル領域4の間隙には、P型の不純物がイオン注入され拡散処理された分離領域12が設けられる。分離領域12に添加されるP型不純物はボロン(B)などを用いることができる。 【0039】 分離領域12には、N型の不純物が高濃度にイオン注入されたオーバーフロードレイン領域14が分離領域12よりも深部方向に深く設けられる。 【0040】 第1チャネル領域4などが設けられた半導体基板2上には、絶縁膜16が形成される。絶縁膜16としては、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜などのシリコン系材料や酸化チタン系材料などを用いることができる。 【0041】 絶縁膜16上には、第1チャネル領域4の延在方向と直交するように、複数の第1転送電極10が互いに平行に設けられる。第1転送電極10としては、金属や多結晶シリコンなどの導電性材料を用いることができるし、シリコンナイトライド(SiN)層及びポリシリコン(PolySi)層からなる多層構造を用いることもできる。絶縁膜16上にSiNを挟んでPolySiを形成することで、反射防止機能が向上する。なお、撮像部50では、第1転送電極10下にあるPN接合型のフォトダイオードが光を受けて光電変換を起こすので、第1転送電極10を金属で形成する場合には、光を透過する程度に薄く形成する必要がある。 【0042】 次に、図1を用いて蓄積部52における本実施形態の構造を説明する。蓄積部52には、撮像部50から延在して第1チャネル領域4、分離領域12及びオーバーフロードレイン領域14が形成される。蓄積部52に設けられるオーバーフロードレイン領域14は、撮像部50と異なり突出部18を有さない。蓄積部52は、不図示の遮光膜で覆われており、余剰な電荷が発生せず、電荷をオーバーフロードレイン領域14に排出する必要がないためである。また、蓄積部52の第1チャネル領域4には、N型の不純物が添加された第3チャネル領域15が形成される。第3チャネル領域15は、第1チャネル領域4内部であって、隣り合う分離領域12と間隙を設けて形成される。そのため、オーバーフロードレイン領域14から第3チャネル領域15にノイズの原因となる電荷が漏れ込むことをより確実に防止することができる。 【0043】 さらに、半導体基板2上には、絶縁膜16を介して、撮像部50と同様に情報電荷を水平転送部54に順次転送するための第2転送電極10−4〜10−6が形成される。これらの第2転送電極10−4〜10−6には、位相の異なる3相の転送クロックφ4〜φ6が印加されることによって、情報電荷を順次転送することができる。 【0044】 なお、蓄積部52では情報電荷をドレイン領域14に排出する必要がないので、ドレイン領域を設けなくてもよい。この場合、第3チャネル領域15は分離領域12と間隙なく配置することが好適である。 <ポテンシャル分布> 本実施形態のCCD固体撮像素子におけるAGP駆動による撮像時のポテンシャル分布について説明する。図2(b)は、X−X´に沿ったポテンシャル分布であり、横軸が第1チャネル領域4が延在する方向の距離、縦軸が各位置でのポテンシャルを表し、下が正電位側、上が負電位側となる。図3(b)は、Y−Y´に沿ったポテンシャル分布、図5(b)はZ−Z´に沿ったポテンシャル分布であり、横軸が第1転送電極10が延在する方向の距離、縦軸が各位置でのポテンシャルを表している。なお、撮像時における各第1転送電極10には、それぞれ同一の負電位(例えば−5.7V)が印加され、オーバーフロードレイン領域14には、低電位(例えば3.5V)が印加されている。 【0045】 図2(b)において、第1チャネル領域4が延在する方向では、第1チャネル領域4よりも高濃度の不純物が添加された第2チャネル領域8が形成されているため、全ての第1転送電極10に同一の負電位を印加した場合でも図2(b)のように、不純物濃度の差に起因したポテンシャルの井戸20が形成される。 【0046】 図3(b)において、第1転送電極10が延在する方向では、第1及び第2チャネル領域4、8とオーバーフロードレイン領域14との間に分離領域12に起因したポテンシャル障壁22a、bが形成されるとともに、第2チャネル領域8にはポテンシャル井戸20が形成される。本実施形態では、オーバーフロードレイン領域14の突出部18が隣り合う第1チャネル領域4の一方のみに向かって形成されているので、Y−Y´断面では、オーバーフロードレイン領域14が第1チャネル領域4に対して非対称に形成されている。この非対称性により、ポテンシャル障壁22a、22bの高さが異なり、ポテンシャル分布も非対称な形状となる。 【0047】 図5(b)においても図3(b)と同様なポテンシャル障壁22a、b及びポテンシャル井戸20が形成される。ここで、第2チャネル領域8は隣り合う分離領域12の一方に寄って形成されているため、第2チャネル領域8と隣り合う2つのオーバーフロードレイン領域14との距離が異なる。これによって、第2チャネル領域8とオーバーフロードレイン領域14との間に生じるポテンシャル障壁22aと22bとの高さが異なる。 【0048】 情報電荷は、図2(b)、図3(b)、図5(b)に示したポテンシャル井戸20に蓄積 され、ポテンシャル障壁22a、bによりポテンシャル井戸20に蓄積された情報電荷がオーバーフロードレイン領域14に漏れ出すことを防止することができる。 【0049】 図5(a)は、排出駆動(電子シャッタ)時における撮像部50の平面図、図5(b)は、X−X´方向に沿った断面のポテンシャル分布を示している。排出駆動時は、全ての第1転送電極10に撮像駆動時と同様に負電位が印加されており、オーバーフロードレイン領域14には、撮像駆動時よりも高電位が印加される。オーバーフロードレイン領域14に印加される高電位によって突出部18側のポテンシャル障壁22bが消滅するため、ポテンシャル井戸20に蓄積されていた情報電荷が突出部18を介してオーバーフロードレイン領域14に排出される。 【0050】 第1実施形態での突出部18は、オーバーフロードレイン領域14の一方側面にのみ設けられているので、突出部18が設けられていない他方側面の第2チャネル領域8から情報電荷が排出されることを防ぐことができる。また、図示していないが、第1転送電極10−2下の領域には突出部18が設けられていないため、そこから情報電荷が排出されることもほとんどない。 <AGP駆動方法> 本実施形態におけるAGP駆動による、情報電荷の蓄積、排出、転送方法を説明する。図6は、本実施形態のAGP駆動におけるタイミングチャート図であり、図7〜図9は、蓄積駆動、転送駆動時におけるポテンシャル分布の変化の様子を表した模式図である。 【0051】 まず、撮像する直前にオーバーフロードレイン領域14に印加される電位(OFD)が低電位(L)の第1電位から高電位(H)の第3電位に立ち上がることによって、オーバーフロードレイン領域14に情報電荷が排出される(t<t0)。このとき、全ての転送電極10には負電位(L)が印加されており、転送電極10−1、10−2下の領域に形成されたポテンシャル井戸に蓄積された情報電荷が隣接するオーバーフロードレイン領域14にオーバーフロードレイン領域14と一体の突出部18を介して排出される。ここで、OFDに印加される低電位の第1電位は、例えば4Vであり、高電位の第3電位は、14Vである。 【0052】 時刻t=t0でOFDがHレベルからLレベルに立ち下がることによって、撮像が開始する。撮像時においても、全ての第1転送電極10にはLレベルが印加されている。このとき、第2チャネル領域8に情報電荷が蓄積される。図7(b)に情報電荷がポテンシャル井戸に蓄積された模式図を示す。ここで、ポテンシャルは簡単化のため矩形状で表している。 【0053】 時刻t=t1で撮像期間が終了し、蓄積された情報電荷がフレーム転送される。時刻t=t1で第1転送電極10−2に印加される電位φ2がLレベルからHレベルに立ち上がる。これによって、第1転送電極10−2下のポテンシャルが正方向に大きくなり、つまり、ポテンシャルの井戸が深くなり、第1転送電極10−1下の領域に蓄積されていた情報電荷が第1転送電極10−2下の領域に転送される(図7(c))。つまり、第1転送電極10−1、10−2下の領域に蓄積されていた情報電荷は、2つの第1転送電極10−1、10−2のうち、突出部18が設けられていない第1転送電極10−2下の領域に転送される。ここで、OFDは、Lレベルを維持したままである。このときのポテンシャル分布を図10に示す。図10は撮像部50における平面図とX−X´方向に沿ったポテンシャル分布である。OFDをLレベルに維持したまま、情報電荷を転送しても、転送先である転送電極10−2下の領域には突出部18が設けられていないため、ポテンシャル障壁22bが維持される。これによって、突出部18を介してオーバーフロードレイン領域14と第2チャネル領域8との間で電荷の移動は起こらず、情報電荷にノイズが重畳することを防止することができる。 【0054】 突出部18が設けられていない第1転送電極10−2下の領域に情報電荷が転送された後、時刻t=t2でOFDが低電位(L)の第1電位から中電位(M)の第2電位に立ち上がる。以後のフレーム転送期間においては、OFDは中電位の第2電位に保たれる。ここで、中電位の第2電位は、第1電位よりも高く、第3電位よりも低い電圧値を有する電位であり、たとえば8Vである。中電位で転送駆動を行うことによって、情報電荷が突出部18が設けられる第1転送電極10−1下の第2チャネル領域8に転送された場合でも、第2チャネル領域8からオーバーフロードレイン領域14に情報電荷が漏れ出すことや、オーバーフロードレイン領域14から第2チャネル領域にノイズの原因となる電荷が漏れ込むことを防ぐことができる。 【0055】 さらに、転送駆動時の第2電位を蓄積時の第1電位よりも高くすることで、飽和電荷量を稼ぐことができる。 【0056】 時刻t=t3で第1転送電極10−3に印加される電位がLレベルからHレベルに立ち上がる。それによって、第1転送電極10−2下の領域に蓄積されていた情報電荷が第1転送電極10−2と10−3に分配蓄積される(図8(e))。 【0057】 時刻t=t4で第1転送電極10−2に印加される電位φ2がHレベルからLレベルに立ち下がる。それによって、第1転送電極10−2に蓄積されていた情報電荷が第1転送電極10−3に転送される(図8(f))。 【0058】 時刻t=t5で第1転送電極10−1に印加される電位φ1がLレベルからHレベルに立ち上がる。それによって、第1転送電極10−3下の領域に蓄積されていた情報電荷が第1転送電極10−1と10−3に分配蓄積される(図8(g))。 【0059】 時刻t=t6でφ3がHレベルからLレベルに立ち下がり、情報電荷が第1転送電極10−1下の領域に転送される(図9(h))。 【0060】 時刻t=t7でφ2がLレベルからHレベルに立ち上がり、情報電荷が第1転送電極10−1と10−2に分配蓄積される(図9(i))。以上の動作によって、情報電荷が一画素分転送されたことになる。OFDがMレベルになった後の動作を繰り返すことによって、情報電荷が順次転送される。 【0061】 本実施形態では、第1転送電極10−3下の領域には、第1転送電極10−1,10−2と異なり第2チャネル領域8が形成されていない。その結果、第1転送電極10−3下の領域と第1転送電極10−1、10−2下の領域とは不純物濃度の差に起因したポテンシャルの差が生じる。このポテンシャルの差は、情報電荷を転送する際に障壁となり、転送効率の低下を招く場合があるので、ポテンシャル差を考慮した電圧値をそれぞれの第1転送電極10に印加することが好適である。 【0062】 具体的には、φ1、φ2のHレベルとして2.9を印加する場合、φ3のHレベルとしては、4.9Vを印加し、φ1、φ2のLレベルとして−5.8Vを印加する場合、φ3のLレベルとして−3.8Vを印加するのが好適である。すなわち、転送駆動時には、φ3に印加する電位レベルは、φ1、φ2に印加する電位レベルよりも、ポテンシャル差に対応した電位分だけ正方向にシフトした所定の電圧を印加することが好適である。このように、第1チャネル領域が位置する第1転送電極に印加される電圧と第2チャネル領域が位置する第1転送電極に印加される電圧が異なることにより、情報電荷の転送効率を向上させることができる。 【0063】 また、情報電荷の転送方法として、連続する3つの転送電極10−1〜10−3の組み合わせ毎に異なる位相(HレベルとLレベル)を有する3相の転送クロックを印加して情報電荷を転送する方法を示したが、本発明においては、これに限られるものではなく、3相以上の多相の転送クロックを印加して情報電荷を転送する方法を用いてもよい。 【0064】 撮像部50から蓄積部52に転送された情報電荷も第2転送電極10−4〜10−6によって、水平転送部54に順次転送される。蓄積部52に転送された情報電荷は、基本的に撮像部50と同様に転送される。ただし、蓄積部52には、第3チャネル領域15が全ての第2転送電極10−4〜10−6下の領域に設けられているため、φ4〜φ6に印加する転送クロックは全て同一レベルの電位を印加することができる。 (第2実施形態) 次に、本発明における他の実施形態のCCD固体撮像素子について説明する。 【0065】 図11には、第2実施形態におけるCCD固体撮像素子の撮像部50と蓄積部52との境界近傍の模式図を示している。図11では、半導体基板上に設けられ、互いに平行に延在する第1チャネル領域4、第1チャネル領域4の間隙に設けられる第2、第3チャネル領域8、15、第1〜第3チャネル領域4、8、15を電気的に区画する分離領域12、突出部18を有するオーバーフロードレイン領域14、第1転送電極10−1〜10−3及び第2転送電極10−4〜10−6が示されている。 【0066】 本実施形態におけるオーバーフロードレイン領域14は、1つおきの分離領域12に設けられる。さらに、オーバーフロードレイン領域14は、分離領域12の中央付近に延在し、第1実施形態と異なり、隣り合う2つの第2チャネル領域8の両方に向かって突出部18を有する。これによって、排出駆動時には、隣り合う2つの第2チャネル領域8からその間隙に設けられたオーバーフロードレイン領域14に、情報電荷が排出される。 【0067】 なお、第2実施形態においても、突出部18は、第1転送電極10−2下の領域に設けられていてもよく、第2チャネル領域8は、複数の第1転送電極下の領域に設けられていてもよい。 【0068】 また、蓄積部52に形成される第3チャネル領域15は、撮像部50に形成される第2チャネル領域8よりも幅が狭くなっている。これにより、オーバーフロードレイン領域14と第3チャネル領域15との間隙を十分に確保することができ、蓄積部52に転送された情報電荷がオーバーフロードレイン領域14に漏れ出すことを防止することができる。 【0069】 なお、本実施形態における電荷の排出、蓄積、転送駆動は、第1実施形態におけるのと同様に行うことができる。 (第3実施形態) 図12は、第3実施形態におけるCCD固体撮像素子の撮像部50と蓄積部52との境界近傍の模式図を示している。図12には、図11と同様に第1チャネル領域4、第2チャネル領域8、第3チャネル領域15、分離領域12、突出部18を有するオーバーフロードレイン領域14、第1転送電極10−1〜10−3及び第2転送電極10−4〜10−6が示されている。 【0070】 本実施形態におけるオーバーフロードレイン領域14は、全ての分離領域12に設けられており、分離領域12の中央付近に延在して配置され、それぞれのオーバーフロードレイン領域14が隣り合う2つの第2チャネル領域8の両方に向かって突出部18を有している。本実施形態での排出駆動においては、第2チャネル領域8に蓄積された情報電荷は、隣り合う2つのオーバーフロードレイン領域14に突出部18を介して排出される。 【0071】 また、本実施形態においても、第2チャネル領域8は分離領域12と実質的に間隙なく形成されており、蓄積部52における第3チャネル領域15の幅は、撮像部50における第2チャネル領域8の幅よりも狭く形成されることが好適である。さらに、第2チャネル領域8は2以上の複数の転送電極下に設けられていてもよい。 【0072】 また、本実施形態における電荷の排出、蓄積、転送駆動も第1実施形態と同様に行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0073】 【図1】本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な平面図。 【図2】(a)本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な断面図。(b)(a)の断面におけるポテンシャル分布。 【図3】(a)本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な断面図。(b)(a)の断面におけるポテンシャル分布。 【図4】(a)本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な断面図。(b)(a)の断面におけるポテンシャル分布。 【図5】(a)本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な平面図。(b)(a)の平面におけるポテンシャル分布。 【図6】AGP駆動におけるタイミングチャート図。 【図7】AGP駆動による電荷の転送を模式的に表した図。 【図8】AGP駆動による電荷の転送を模式的に表した図。 【図9】AGP駆動による電荷の転送を模式的に表した図。 【図10】(a)本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な平面図。(b)(a)の平面におけるポテンシャル分布。 【図11】本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な平面図。 【図12】本実施形態におけるCCD固体撮像素子の模式的な平面図。 【図13】本実施形態及び従来のフレーム転送におけるCCD固体撮像素子の模式図。 【図14】従来の横型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の模式的な平面図。 【図15】従来の横型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の模式的な断面図。 【図16】従来の横型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子におけるタイミングチャート図。 【図17】従来の縦型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子の(a)、平面図、(b)断面図、(c)ポテンシャル分布。 【図18】従来の縦型オーバーフロードレイン構造を有するCCD固体撮像素子におけるタイミングチャート図。 【符号の説明】 【0074】 2 P−sub、 4 第1チャネル領域、 8 第2チャネル領域、 10 転送電極、 12 分離領域、 14 オーバーフロードレイン領域、 15 第3チャネル領域、 16 絶縁膜、 18 突出部、 20 ポテンシャル井戸、 22 ポテンシャル障壁、 50 撮像部、 52 蓄積部、 54 水平転送部、 56 出力部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【識別番号】506227884 【氏名又は名称】三洋半導体株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100131071 【弁理士】 【氏名又は名称】▲角▼谷 浩
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| 【公開番号】 |
特開2008−35004(P2008−35004A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−204102(P2006−204102) |
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