| 【発明の名称】 |
映像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】炭谷 英昭
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| 【要約】 |
【課題】ノイズ低減機能の強弱設定時に、ノイズ低減機能の影響の程度を常に一定の基準で容易に把握することができ、それにより、様々な映像場面に適したユーザにとって納得のいく強弱設定を簡単に行うことのできる映像装置を提供する。
【構成】映像に含まれる所定のノイズの低減処理が可能であるとともにこのノイズ低減処理の強弱が設定可変にされたノイズ低減手段19と、所定の評価用映像データが格納された記憶手段14と、前記ノイズ低減処理の強弱設定を変更させる操作入力が可能な操作入力手段26とを備え、前記評価用映像データに基づく映像出力或いは映像信号の出力を行いながら、ノイズ低減処理の強弱を変化させ、ノイズ低減手段19の強弱を設定することが出来る構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 3次元ノイズフィルタ、ブロックノイズリデューサ、モスキートノイズリデューサの複数のノイズ低減処理が可能であるとともに、各ノイズ低減処理の強弱が設定可変にされたノイズ低減手段と、 前記複数のノイズ低減処理にそれぞれ対応して当該ノイズ低減処理によりノイズが低減される表示部分と副次的に悪影響が生じる表示部分とが含まれる複数の評価用映像のデータが格納された記憶手段と、 前記複数のノイズ低減処理の強弱設定をそれぞれ変更させる操作入力が可能な操作入力手段と、 各部の制御を行う制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記操作入力手段の操作入力に基づいて、前記複数の評価用映像のデータに基づく映像出力或いは映像信号の出力を順次行わせるとともに、各評価用映像の出力時に前記ノイズ低減手段を作用させた状態で、当該評価用映像に対応したノイズ低減作用の強弱の設定入力を受け付けていくノイズ低減設定処理を実行することを特徴とする映像装置。 【請求項2】 映像に含まれる所定のノイズの低減処理が可能であるとともにこのノイズ低減処理の強弱が設定可変にされたノイズ低減手段と、 所定の評価用映像データが格納された記憶手段と、 前記ノイズ低減処理の強弱設定を変更させる操作入力が可能な操作入力手段とを備え、 前記評価用映像データに基づく映像出力或いは映像信号の出力を行いながら、前記ノイズ低減処理の強弱を変化させて、前記ノイズ低減手段の強弱を設定することが可能にされていることを特徴とする映像装置。 【請求項3】 各部の制御を行う制御手段を備え、 前記制御手段は、 前記評価用映像データに基づく映像出力或いは映像信号の出力を行わせるとともに、前記ノイズ低減手段を作用させた状態で、前記操作入力手段から前記ノイズ低減作用の強弱の設定入力を受け付ける、ノイズ低減設定処理が実行可能な構成であることを特徴とする請求項2記載の映像装置。 【請求項4】 前記評価用映像データの映像は、 前記ノイズ低減処理によりノイズが低減される表示部分と、当該ノイズ低減処理により副次的に悪影響が生じる表示部分と、が含まれる映像であることを特徴とする請求項2又は3に記載の映像装置。 【請求項5】 前記ノイズ低減手段は、複数種類のノイズ低減処理を実行可能であり、 前記記憶手段には、前記ノイズ低減手段の複数種類のノイズ低減処理にそれぞれ対応した複数種類の評価用映像データが格納されている、 ことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の映像装置。 【請求項6】 前記ノイズ低減手段は、3次元ノイズフィルタ、ブロックノイズリデューサ、モスキートノイズリデューサの何れか1つ又は複数のノイズ低減処理が実行可能であることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の映像装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えばビデオレコーダやデジタル放送テレビジョン受像装置などの映像装置に関する。 【背景技術】 【0002】 現在、テレビ放送を録画するDVDレコーダやHDDレコーダ、デジタルテレビ放送を受信するデジタル放送チューナ、テレビ放送を受信して映像出力するテレビジョン受像装置などの映像装置がある。このような映像装置においては、映像信号や映像データをデジタル処理することで、映像に含まれる種々のノイズを低減するノイズ低減機能を備えたものもある。 【0003】 ノイズ低減機能としては、例えば映像画面のX方向とY方向および時間軸方向の3次元方向に画素比較を行ってランダムノイズを除去する3次元ノイズフィルタ(3DNR:3D Noise Reduction)、デジタル圧縮された映像に現れるブロックノイズを平滑化して目立たなくするブロックノイズリデューサ(BNR)、デジタル圧縮された映像の輪郭部分の周囲にモワモワと現れるモスキートノイズを平滑化して目立たなくするモスキートノイズリデューサ(MNR)などが一般的に知られている。 【0004】 従来、このようなノイズ低減機能の設定を種々の方式で行う技術が提案されている。例えば特許文献1では、ユーザの嗜好や映像信号の種別によってノイズ低減設定を最適化する技術が開示されている。また、特許文献2には、ユーザの操作を学習して最適なノイズ低減処理が行われるようにする技術が開示されている。また、特許文献3には、ユーザが行ったノイズ低減調整の情報をサーバで管理して使用することでユーザに煩わしさを感じさせずに適切な調整処理を行う技術が開示されている。また、特許文献4には、スキャナ画像のモアレの発生を抑制する調整を簡易化する技術が開示されている。 【特許文献1】特開2005−354534号公報 【特許文献2】再表03/071479号公報 【特許文献3】特開2005−354534号公報 【特許文献4】特開2005−354534号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記のノイズ低減機能は、所定のノイズを低減させることが出来る一方、副次的に悪影響も発生する。例えば、3DNRではランダムノイズが低減されるが、動きのある映像で残像が現れるという副次的な作用が生じる。また、BNRやMNRではそれぞれのノイズが低減される一方、映像のディテール部分がぼやけてしまうという副次的な作用が生じる。また、このようなノイズ低減と副次的な悪影響とは、ノイズ低減機能の強度を大小変化させることで、相反して小さくなったり大きくなったりする。そのため、ノイズ低減機能の強弱の設定はユーザの好みにより行わせるのが一般的である。 【0006】 しかしながら、このようなノイズ低減機能の強弱設定はユーザにとって大変煩雑なものであった。というのも、従来、ユーザは録画した映像やテレビ放送中の映像を見ながらノイズ低減機能の強弱設定を行うのが一般的であったが、映像の内容によってはノイズ低減機能の影響が大きく表れるものであったり、余り表れるものでなかったりとその都度ノイズ低減の状況が異なってくるため、設定する強弱値とノイズ低減機能の効果や悪影響の程度との相関関係が把握し難いという事情があるからではと考えられた。 【0007】 また、このような事情があるため、ユーザは異なる映像コンテンツを視聴する度に、或いは一つの映像コンテンツであってもその視聴するシーンごとに、ノイズ低減機能の設定がしっくりいっていないように感じて、設定変更を繰り返すといった状況に陥ることが多々生じていた。 【0008】 この発明の目的は、ノイズ低減機能の強弱設定時にノイズ低減機能の影響の程度を常に一定の基準で容易に把握することができ、それにより、様々な映像場面に適したユーザにとって納得のいく強弱設定を簡単に行うことのできる映像装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、上記目的を達成するため、映像に含まれる所定のノイズの低減処理が可能であるとともにこのノイズ低減処理の強弱が設定可変にされたノイズ低減手段と、所定の評価用映像データが格納された記憶手段と、前記ノイズ低減処理の強弱設定を変更させる操作入力が可能な操作入力手段とを備え、前記評価用映像データに基づく映像出力或いは映像信号の出力を行いながら、前記ノイズ低減処理の強弱を変化させ、前記ノイズ低減手段の強弱を設定することが可能にされている構成とした。 【0010】 このような手段によれば、常に所定の評価用映像を見ながらノイズ低減機能の強弱の設定を行うことが出来るので、ユーザはノイズ低減機能の効果や悪影響の程度を常に一定の基準で把握することが出来る。したがって、ユーザは様々な映像場面でのノイズ低減機能の作用の程度を想定しながらそれぞれに適した納得のいく設定を行うことが出来る。刻々と変化し一定しない映像を用いて上記の設定を行った場合、ノイズ低減機能の効果や悪影響の程度を把握することが困難であるため、何度も設定変更を繰り返す事態に陥りやすいが、上記のような納得のいく設定によりユーザはこのような事態を回避することが出来る。 【0011】 好ましくは、各部の制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記評価用映像データに基づく映像出力或いは映像信号の出力を行わせるとともに、前記ノイズ低減手段を作用させた状態で、前記操作入力手段から前記ノイズ低減作用の強弱の設定入力を受け付ける、ノイズ低減設定処理が実行可能な構成とすると良い。 【0012】 このようなノイズ低減設定処理により、評価用映像の出力からノイズ低減機能の強弱設定の入力までを一連の流れで自動的に実行することが出来るので、ユーザは少ない操作でノイズ低減機能の強弱設定を完了することが出来る。 【0013】 さらに望ましくは、前記評価用映像データの映像に、前記ノイズ低減処理によりノイズが低減される表示部分と、当該ノイズ低減処理により副次的に悪影響が生じる表示部分と、を含んだ映像とすると良い。 このような構成により、ユーザはノイズ低減機能の影響をより正確に把握することが可能となる。 【0014】 また、ノイズ低減機能の効果と悪影響とがユーザが視聴する平均的な映像とほぼ同じ割合で発生するような評価用映像を用意しておくことで、この映像に対してユーザが一番好みの状態となるノイズ低減の強弱設定を行うことで、普段視聴する様々な映像に対しても平均してユーザの好みにほぼ合った強弱設定を得ることが出来る。 【0015】 さらに具体的には、前記ノイズ低減手段は、複数種類のノイズ低減処理を実行可能であり、前記記憶手段には、前記ノイズ低減手段の複数種類のノイズ低減処理にそれぞれ対応した複数種類の評価用映像データが格納されている構成とすると良い。また、前記ノイズ低減手段は、3次元ノイズリデューサ、ブロックノイズリデューサ、モスキートノイズリデューサの何れか1つ又は複数のノイズ低減処理が実行可能な構成とすることが出来る。 このような構成により、種々のノイズ低減機能の強弱設定をそれぞれ整然と行うことが出来る。 【発明の効果】 【0016】 以上説明したように、本発明に従うと、ノイズ低減機能の作用の程度を常に一定の基準で容易に把握することができ、ユーザは様々な映像場面に適した納得のいく設定を容易に行うことが出来るという効果がある。 【0017】 また、評価用映像の内容を、ユーザが通常視聴する平均的な映像とほぼ同じ割合でノイズ低減機能の効果と悪影響とが発生するようなものとしておくことで、ユーザはこの評価用映像に対して一番好みの状態となるノイズ低減機能の強弱設定を行うだけで、普段視聴する様々な映像に対して平均してユーザの好みにほぼ合った強弱設定を得ることが出来るという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の実施の形態の映像装置としてのビデオレコーダの全体構成を示すブロック図である。 この実施の形態のビデオレコーダ10は、テレビ放送を受信してそれを外部モニタに出力したり、映像信号や音声信号をデジタルデータに変換してハードディスク(HDD)や光ディスク(DVD)に記録したり、これらを読み出して外部モニタに出力したりする装置である。 【0019】 このビデオレコーダ10は、アンテナAN1で受けた放送信号の中から所定のテレビ放送信号を選択的に受信するチューナ部11と、受信した放送信号に対して復調処理を行う信号処理部12と、音声信号をデジタル化したり映像信号を例えばMPEG(Motion Picture Experts Group)などのデジタルデータに符号化するエンコーダ13と、デジタルの映像データや音声データを記録したり読み出したりする記憶手段としてのハードディスク14と、ハードディスク14に記録した映像データや音声データを光ディスク16にコピーしたり光ディスク16からこれらのデータを読み出したりするドライブ処理部15と、映像データや音声データをハードディスク14やドライブ処理部15に入出力する際にバッファ処理を行うバッファメモリ17およびバッファ制御部18と、符号化された映像データや音声データを復号するデコーダ19と、映像信号に文字や記号などの表示を上書き挿入するOSD(オンスクリーンディスプレー)処理部20と、映像信号を外部モニタに対応させた信号に変換して出力する映像出力部21と、音声信号を出力する音声出力部22と、上記の各ブロックを統括的に制御するシステム制御部23と、システムの状態をユーザに表示する表示器24と、複数の操作ボタンやリモコンの受光部25aを有する操作パネル25と、複数の操作ボタンを有し外部から種々の操作指令を入力可能な操作入力手段としてのリモコン(リモートコントローラ)26等を備えている。 【0020】 デコーダ19は、映像データの復号処理に際して、3次元ノイズフィルタ(3DNR)、ブロックノイズリデューサ(BNR)、モスキートノイズリデューサ(MNR)の各ノイズ低減処理を施すことが可能になっている。また、システム制御部23からの信号により各ノイズ低減処理の強弱を設定変更することも可能になっている。 【0021】 システム制御部23は、内部に、制御データや制御プログラムが格納された不揮発性メモリ、制御プログラムを実行するCPU(中央演算処理装置)などを備え、操作パネル25からの入力信号に基づき各部にコマンドコード等を出力してシステムの統括的な制御を行う。 【0022】 ハードディスク14は、録画データが格納されるが、その他、ユーザにより消去されない領域に予めノイズ低減機能の評価用映像データが格納されている。 【0023】 ユーザはリモコン26を用いて所定の選択操作を行うことで、システム制御部23に所定の制御処理を実行させて、この評価用映像データをハードディスク14から読み出してデコーダ19や映像出力部21を介して映像信号にして出力することが可能になっている。また、システム制御部23のCPUにより、この評価用映像データを用いて3種類のノイズ低減機能の強弱設定をユーザに連続的に行わせる後述のノイズ低減設定処理が実行されるようになっている。 【0024】 図2と図3には、ハードディスク14に記録されている3種類の評価用映像の第1例と第2例とを示す。 図2の評価用映像は実写映像によるもの、図3の評価用映像はグラフィック映像によるものである。図2の実写映像によるものは、データ量が比較的に大きくなるものの、ユーザが実際に良く視聴する映像に近い映像で、ノイズ低減機能の効果や悪影響を確認することが出来るという利点を有する。一方、図3のグラフィックによる評価用映像は、データ量を非常に小さくすることが出来るので、ハードディスク14などの大容量の記憶手段を内蔵しない映像装置に設ける場合に都合が良いという利点を有する。 【0025】 なお、これらの各画像図の下部には、ノイズ低減の強弱を示すゲージG1が表示されているが、これはOSD処理部20により表示されるものであり、評価用映像データによるものではない。 【0026】 評価用映像は、3DNR、BNR、MNRの3種類のノイズ低減機能にそれぞれ対応させて3種類が用意されている。例えば、図2と図3の(a)は3DNR用、(b)はMNR用、(c)はBNR用のものである。また、これらの評価用映像には、対応するノイズ低減機能によりノイズの低減効果が得られる表示部分と、副次的な悪影響が表れる表示部分とがそれぞれ含まれている。 【0027】 次に、上記の評価用映像の各々について一つずつ説明していく。図2(a)の3DNR評価用映像は、芝生51の上を人52が軽く走り回る映像であり、その全体には人の目に粗く見えるランダムノイズが付加されたものである。この評価用映像では、3DNRの作用を強くしていくと、ランダムノイズが減少して芝生が良く見えるようになる。一方、3DNRの作用を強くしていくと、副次的な悪影響として走っている人の後に残像が生じてくる。したがって、ユーザは、この評価用映像でランダムノイズの除去量と残像の発生量とを確かめながら、3DNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0028】 また、図2(b)のMNR評価用映像は、暗い背景54の中に白壁の家55が建ち、前方に芝生56が広がっている映像であり、映像のビットレートを中程度にしたものである。この評価用映像では、MNRの作用がないと白壁の家55と背景54との境界部分にモスキートノイズが発生するが、MNRの作用を強くしていくと、このモスキートノイズが平滑されて減少する。一方、MNRの作用を強くしていくと、副次的な悪影響として芝生56のディテールがつぶれていく。したがって、ユーザは、この評価用映像でモスキートノイズの除去量とディテール部分のつぶれ具合とを確かめながら、MNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0029】 また、図2(c)のBNR評価用映像は、滝57の水が岩場58に当たって水けむり59が生じている映像であり、映像のビットレートを中程度のしたものである。この評価用映像では、BNRの作用がないと細かく変化する水けむり59の部分にブロックノイズが発生するが、BNRの作用を強くしていくと、このブロックノイズが平滑されて目立たなくなる一方、副次的な悪影響として岩場58のディテールがつぶれていく。したがって、ユーザは、この評価用映像でブロックノイズの除去量とディテール部分のつぶれ具合とを確かめながら、BNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0030】 同様に、図3(a)の3DNR評価用映像は、暗い色の背景面61の上を白い円62が左右に移動するグラフィック映像であり、さらに全体にランダムノイズのイメージ効果を付加したものである。この評価用映像では、3DNRの作用を強くしていくと、ランダムノイズが減少して背景面61が綺麗に見えるようになる一方、移動する円62に残像が現れてくる。したがって、ユーザは、このランダムノイズの除去量と残像の発生量とを確かめながら、3DNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0031】 また、図3(b)のMNR評価用映像は、中央からグレーの領域63、その周囲を枠状に囲む白い領域64、背景の暗い色の領域65を有する静止画のグラフィック映像であり、グレーの領域63や暗い色の領域65に固定のざらざらしたイメージ効果を付加したものである。この評価用映像では、MNRの作用がないと白い領域64の境界部分にモスキートノイズが発生するが、MNRの作用を強くしていくと、このモスキートノイズが平滑されて減少する一方、グレー領域63や暗い色の領域65のざらざらした感じがつぶれていく。したがって、ユーザは、この評価用映像でモスキートノイズの除去量とざらざら感のつぶれ具合とを確かめながら、MNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0032】 また、図3(c)のBNR評価用映像は、時間の経過で徐々に明るくなったり暗くなったりする背景67に、毛糸球のような細かい線が描かれた円68が静止しているグラフィック映像である。この評価用映像では、BNRの作用がないと円68の周囲にブロックノイズが発生し、BNRの作用を強くしていくと、このブロックノイズが平滑されて減少する一方、円68内のディテールがつぶれていく。したがって、ユーザは、この評価用映像でブロックノイズの除去量とディテール部分のつぶれ具合とを確かめながら、BNRの強弱を自分にあったものに調整することが出来る。 【0033】 次に、上記の評価用映像データを用いて行われるノイズ低減設定処理について説明する。 図4と図5には、システム制御部23のCPUにより実行されるノイズ低減設定処理のフローチャートを示す。 このノイズ低減設定処理は、例えばユーザがリモコン26のメニューボタンを押した後に、メニューの中からノイズ低減設定処理の項目を選択し決定ボタンを押したときに開始される処理である。 【0034】 この処理が開始されると、先ず、システム制御部23は、OSD処理部20に表示データを送信し、それによりノイズ低減設定処理の説明画面の出力を行わせる(ステップS1)。説明画面には、図示は省略するが、3種類のノイズ低減機能について順次評価用映像を見ながら設定を行っていくなどの概要説明や、ノイズ低減機能の強度が強くなったり弱くなったり連続的に変化していくので途中で丁度良いと感じたときに決定ボタンを押せばそれで設定が確定するといった操作方法などが表示される。また、説明画面には、設定処理に移行するか、設定処理をキャンセルするかを選択するボタン表示が行われる。 【0035】 次いで、リモコン26からの入力により説明画面のボタン表示が選択決定されるまで待機する(ステップS2)。そして、決定ボタンが押されたらステップ3に、キャンセルボタンが押されたら図2のステップS15にジャンプする。 【0036】 決定ボタンが押されて設定処理に移行したら、先ず、ステップS3で、図2(a)又は図3(a)の3DNR評価用映像の出力を行う(ステップS3)。すなわち、システム制御部23がハードディスク14にこの評価用映像データを読み出させ、読み出された評価用映像データをデコーダ19で復号させて映像信号として外部モニタへ出力させる。 【0037】 次いで、システム制御部23がデコーダ19の3DNR機能の強度を表わす設定値を0から最大値まで最大値から0までと1つずつ変更し(ステップS4)、リモコン26の決定ボタンの入力の有無を確認する(ステップS5)。そして、決定ボタンの入力がなければステップS4に戻る。これにより、3DNR評価用映像の出力中、3DNR機能の強弱が0と最大値の間を一定の速さで大小に変化し、ユーザは映像画面を見ながら3DNRの作用を認識することが出来る。また、この強度の設定値に応じて表示画面中のゲージG1にこの設定強弱が表わされる。 【0038】 ステップS5で決定ボタンの入力が確認されたら、そのときの3DNR機能の設定値を3DNR設定データとしてシステム制御部23の不揮発性メモリに保存する(ステップS6)。この設定データの保存により、システム制御部23からデコーダ19にこの設定値が出力されて、通常の映像視聴の際にこの設定値で3DNRのノイズ低減処理が行われることとなる。 【0039】 3DNRの設定処理が終わったら、次に、ステップS7〜S10により、ハードディスク14中のBNR評価用映像データを用いてBNR機能の強弱を設定させる処理を行う。これらの各ステップの処理は、使用する評価用映像データと強弱設定するノイズ低減機能がBNRとMNRのものである点以外は、上記のステップS3〜S6の処理と同様である。 【0040】 また、BNRの設定処理が終わったら、続いて、ステップS11〜S14により、ハードディスク14中のMNR評価用映像データを用いてMNR機能の強弱を設定させる処理を行う。この処理もステップS3〜S6の処理と同様のものである。 【0041】 そして、3種類のノイズ低減機能の強弱設定が完了したら、ステップS15に移行して表示画面を通常画面に戻してこのノイズ低減処理を終了する。 【0042】 このようなノイズ低減処理により、評価用映像の出力からノイズ低減機能の強弱設定の受け付けまでが順次自動的に実行されていくので、ユーザは少ない操作で3種類のノイズ低減機能の強弱設定を簡単に行うことが出来る。 【0043】 以上のように、この実施の形態のビデオレコーダ10によれば、ユーザはいつも一定の評価用映像を見ながらノイズ低減機能の強弱設定を行うことが出来るので、ノイズ低減機能の作用の程度を常に一定の基準で容易に把握することができ、ユーザは様々な映像場面に適した納得のいく設定を容易に行うことが出来る。 【0044】 また、評価用映像の内容を、ユーザが通常視聴する平均的な映像とほぼ同じ割合でノイズ低減機能の効果と悪影響とが発生するようなものとしておくことで、ユーザはこの評価用映像に対して一番好みの状態となるノイズ低減機能の強弱設定を行うだけで、普段視聴する様々な映像に対して平均してユーザの好みにほぼ合った強弱設定を得ることが出来るという効果がある。 【0045】 なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、評価用映像データをハードディスクに格納しているが、ハードディスクを内蔵しない映像装置などでは不揮発性メモリなどに格納するようにしても良い。 【0046】 また、上記の実施形態では、ノイズ低減設定処理において、システム制御部23がノイズ低減機能の強弱設定値を自動的に変化させていき、ユーザが丁度良いと思ったところで決定ボタンを押すことでその強度で設定値が保存されるという構成を示したが、強弱の設定値を変化させる操作もユーザに行わせる構成としても良い。 【0047】 また、上記のようなノイズ低減設定処理による強弱設定だけでなく、ユーザがリモコン操作で各評価用映像を出力させながらマニュアルでノイズ低減機能の強弱設定を行えるような構成としても良い。 【0048】 また、上記の実施形態では、ノイズ低減機能として3DNR、BNR、MNRの3種類を例示したが、これに限られず、種々のノイズ低減機能を含めるようにしても良い。また、2種類のノイズ低減機能が相互干渉するようなものであっても対応することが出来る。そのような場合、相互干渉するノイズ低減機能の設定を同一の評価用映像を用いて同時に設定させるように構成すると良い。 その他、実施の形態で示した細部等は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。 【産業上の利用可能性】 【0049】 この発明は、外部モニタに映像信号を出力する光ディスクビデオレコーダ、ハードディスクビデオレコーダ、および、デジタル放送チューナ、並びに、テレビ放送を受信して映像出力を行うテレビジョン受像装置など、ノイズ低減機能を搭載しうる種々の映像装置に適用することが出来る。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】本発明の実施の形態であるビデオレコーダの全体構成を示すブロック図である。 【図2】実写映像により構成されたノイズ低減機能の評価用映像を示す画像図である。 【図3】グラフィック映像により構成されたノイズ低減機能の評価用映像を示す画像図である。 【図4】システム制御部のCPUにより実行されるノイズ低減設定処理の前半部分を示すフローチャートである。 【図5】同、ノイズ低減設定処理の後半部分のフローチャートである。 【符号の説明】 【0051】 10 ビデオレコーダ(映像装置) 14 ハードディスク(記憶手段) 19 デコーダ(ノイズ低減手段を内蔵) 23 システム制御部(制御手段) 25 操作パネル 26 リモコン(操作入力手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月27日(2006.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085811 【弁理士】 【氏名又は名称】大日方 富雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−35001(P2008−35001A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−204024(P2006−204024) |
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