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【発明の名称】 表示装置及び表示システム
【発明者】 【氏名】吉田 竜也

【要約】 【課題】HDMI入力端子を備える外部機器が表示装置のHDMI入力端子に接続されている場合、各機器のHDMI入力を表示装置で切換操作可能とする。

【構成】テレビ装置70はHDMI入力端子を備え、そのHDMI入力端子にAVアンプ60などの外部機器が接続される。AVアンプ60はリピータ機能を有し、複数のHDMI入力端子を備えている。そしてテレビ装置70は、HDMI規格に基づくCECコマンドを使用して、AVアンプ60が備えるHDMI入力端子のポート数を取得し、そのポート数を使用してテレビ装置70に表示する入力切替メニューの入力数を拡張し、拡張した入力表示をそれぞれ選択可能とする。このようにCECコマンドを利用してHDMI入力端子のポート数を取得することにより、テレビ装置70側では、実際に備えられたHDMI端子よりも多い入力端子が存在するかのような表示を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
HDMI入力端子を備える表示装置において、該表示装置は、HDMI入力端子を備えた外部機器が、前記表示装置のHDMI入力端子に接続されている場合、HDMI規格に基づくCECコマンドを使用して、前記外部機器が備えるHDMI入力端子のポート数を取得し、該ポート数を使用して前記表示装置に表示する入力切替メニューの入力数を拡張して表示し、該拡張して表示した入力をそれぞれ選択可能とすることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、前記外部機器は、前記表示装置のHDMI入力端子に直接にまたは他の外部機器のHDMI入力端子を介して間接に接続された外部機器を含み、前記表示装置は、各前記外部機器が備えるHDMI入力端子のポート数を全て取得して前記入力切替メニューを拡張することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の表示装置において、該表示装置は、前記入力切替メニューを拡張する際に、該表示装置が備えるHDMI入力表示を拡張し、該表示装置が備えるHDMI入力と、各前記外部機器が備えるHDMI入力とを一つの入力切替メニューで同時に表示させることを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1に記載の表示装置において、該表示装置は、前記入力切替メニューから、前記外部機器が備える特定のHDMI入力端子に対する入力が選択された場合、前記CECコマンドを使用して、前記選択されたHDMI入力端子を備える外部機器に対して前記選択された入力に対応するHDMI入力端子からデータストリームが入力されるように指示することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1ないし5のいずれか1に記載の表示装置において、該表示装置は、前記CECコマンドを使用して、前記表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続された外部機器の種類を特定し、該特定した種類に応じて予め定めた情報を前記入力切替メニューに表示させることを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1に記載の表示装置において、該表示装置は、前記CECコマンドを使用して、前記表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続された外部機器の接続階層を特定し、該特定した接続階層に応じて予め定めた情報を前記入力切替メニューに表示させることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれか1に記載の表示装置において、該表示装置は、前記CECコマンドを使用して、前記表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続される外部機器の状態を取得し、該取得した各外部機器の状態に応じて、前記入力切替メニューの入力表示を変化させることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1の表示装置と、該表示装置のHDMI入力端子に接続される外部機器とを備え、該外部機器は、前記表示装置の制御に応じて該外部機器が備えるHDMI入力端子の入力を切り替えることを特徴とする表示システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び表示システム、より詳細には、HDMI(High Definition Multimedia Interface)によるデジタルインタフェースによりDVD再生装置などの出力装置と接続可能な表示装置、及び該装置を備えた表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像伝送用のデジタルインタフェースとしてHDMIが普及している。HDMIは、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIに音声伝送機能や著作権保護機能を加えて、AV機器向けにアレンジしたものとなっている。
従来は機器間の接続にビデオ、オーディオ、コントロールの各信号用の複数のケーブルを用いていたが、HDMIではケーブル1本で済み、コントロール信号は双方向の伝送に対応しているため、例えばモニタからHDMIで接続されたSTBやDVDプレーヤ等の出力装置にコントロール信号を中継することによって、一つのリモコンでホームシアタなどのAVシステム全体を操作することも可能となる。
【0003】
このようなHDMIに関する先行技術として、例えば、特許文献1には、HDMI規格を含むマスター,スレーブ型のネットワークを形成し、DDCバス(一方向)とCECバス(双方向)との接続におけるルーティング決定方法と構成が開示されている。
【0004】
また特許文献2には、HDMIによる接続を使用して機器情報を取得し、各機器のフォーマット(映像・音声)変換を自動で行い、ユーザ設定作業を軽減する技術が開示されている。
さらに特許文献3には、HDMI対応のデータ送信機器とHDMI対応のデータ受信機器間で仕様が異なる場合に自動でマッチングする技術が開示されている。
【特許文献1】特表2005−528853号公報
【特許文献2】特開2005−51547号公報
【特許文献3】特開2006−129256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
HDMI入力端子を備える表示装置として例えばテレビ装置がある。そしてテレビ装置のHDMI端子には、HDMI出力が可能な出力機器やその出力機器のストリームを中継するリピータ機器などの外部機器が接続される。
テレビ装置に対して持続するリピータ機器として、例えばAVアンプが用いられる。AVアンプにおいては、HDMI端子を複数備えるものも多い。ここで例えば、テレビ装置のHDMI入力端子が一つで、その入力端子にAVアンプを接続し、さらにそのAVアンプのHDMI入力端子に複数の出力装置、例えばHDDレコーダとDVDプレーヤとを接続した構成を考える。
【0006】
このとき、テレビ装置には入力端子が一つしか設けられていないため、テレビ装置の表示画面に表示させる入力切替メニューには、HDMI入力は一つしか表示されない。例えば図8は、HDMI入力端子を一つ備えるテレビの入力切り換えメニューの一例を示す図である。ここでHDMI入力表示が入力5であるものとすると、このように一つの入力表示が行われるだけである。
【0007】
つまり、リピータ機器としてのAVアンプが複数のHDMI入力端子を備え、これらに複数の出力装置が接続されている場合であっても、一つのHDMI入力端子しか持たないテレビ装置では、その入力切替メニューには一つの入力表示しか行われない。
この場合複数の出力装置のうち、AVアンプを介したテレビ装置への入力を切り換える場合には、通常はAVアンプを操作してAVアンプからの出力を選択する必要がある。
【0008】
このように、AVアンプ等のリピータ機器を介して複数の出力装置と表示装置とをHDMIにより接続するとき、データストリームを表示装置に出力する出力装置を切り替える場合には、テレビの入力切替メニューではなく、リピータ機器を切替操作する必要があり、ユーザにとっては煩雑な操作が必要であった。
ユーザにとっては、リピータ機器に接続する複数の出力装置の切替をテレビの入力切替メニューから一括して操作することができれば、操作が簡便となってユーザに対する利便性を大きく高めることができる。上記のような特許文献の機器であっても、このような表示装置による入力切替に関する思想は開示されていない。
【0009】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、HDMI入力端子を備える外部機器が表示装置のHDMI入力端子に接続されている場合、各機器のHDMI入力を表示装置で切替操作可能とした表示装置、及び該表示装置を備えた表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、HDMI入力端子を備える表示装置において、HDMI入力端子を備えた外部機器が、表示装置のHDMI入力端子に接続されている場合、表示装置は、HDMI規格に基づくCECコマンドを使用して、外部機器が備えるHDMI入力端子のポート数を取得し、ポート数を使用して表示装置に表示する入力切替メニューの入力数を拡張して表示し、拡張して表示した入力をそれぞれ選択可能とすることを特徴としたものである。
【0011】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、外部機器が、表示装置のHDMI入力端子に直接にまたは他の外部機器のHDMI入力端子を介して間接に接続された外部機器を含み、表示装置は、各外部機器が備えるHDMI入力端子のポート数を全て取得して入力切替メニューを拡張することを特徴としたものである。
【0012】
第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、表示装置が、入力切替メニューを拡張する際に、表示装置が備えるHDMI入力表示を拡張し、表示装置が備えるHDMI入力と、各外部機器が備えるHDMI入力とを一つの入力切替メニューで同時に表示させることを特徴としたものである。
【0013】
第4の技術手段は、第1ないし第3のいずれか1の技術手段において、入力切替メニューから、外部機器が備える特定のHDMI入力端子に対する入力が選択された場合、表示装置は、CECコマンドを使用して、選択されたHDMI入力端子を備える外部機器に対して選択された入力に対応するHDMI入力端子からデータストリームが入力されるように指示することを特徴としたものである。
【0014】
第5の技術手段は、第1ないし第5のいずれか1の技術手段において、表示装置が、CECコマンドを使用して、表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続された外部機器の種類を特定し、特定した種類に応じて予め定めた情報を入力切替メニューに表示させることを特徴としたものである。
【0015】
第6の技術手段は、第1ないし第5のいずれか1の技術手段において、表示装置が、CECコマンドを使用して、表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続された外部機器の接続階層を特定し、特定した接続階層に応じて予め定めた情報を入力切替メニューに表示させることを特徴としたものである。
【0016】
第7の技術手段は、第1ないし第5のいずれか1の技術手段において、表示装置が、CECコマンドを使用して、表示装置のHDMI入力端子に直接または間接に接続される外部機器の状態を取得し、取得した各外部機器の状態に応じて、入力切替メニューの入力表示を変化させることを特徴としたものである。
【0017】
第8の技術手段は、第1ないし第7のいずれか1の技術手段による表示装置と、表示装置のHDMI入力端子に接続される外部機器とを備え、外部機器は、表示装置の制御に応じて外部機器が備えるHDMI入力端子の入力を切り替えることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、HDMI入力端子を備える外部機器が表示装置のHDMI入力端子に接続されている場合、各機器のHDMI入力を表示装置で切替操作可能とすることにより、ユーザ操作性を向上させることができる。
また、このときにHDMIのCECコマンドを使用して、外部機器の種類やその動作状態、あるいは接続階層構成を表示装置が判別し、その判別結果に応じて入力切替メニューの表示を変更することにより、ユーザは、入力切替可能な外部機器の情報を容易に認識することができ、ユーザ操作性をさらに向上させることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態では、AVアンプ等のリピータ機器を介して複数の出力装置と表示装置とがHDMI接続される構成において、表示装置の入力切替メニューにおいて、あたかもその表示装置に複数のHDMI入力端子が存在するかのように入力切替メニューを拡張することで、ユーザは表示装置のみを操作することにより複数の出力機器からの入力を任意に切り替えることができるようになる。
【0020】
表示装置における切替機能の拡張には、HDMI規格に含まれるCEC(Consumer Electronics Control)を使用する。ここでは表示装置側でリピータ機器等の外部機器にHDMI入力端子が何ポートあるのかを検出し、表示装置の入力切替機能を拡張して、HDMIの入力端子分の切り替えを可能とする。
CECは、HDMIで規格化されている制御プロトコルであり、そのプロトコルに基づく制御信号であるCECコマンドを機器間でやりとりすることにより、表示装置における接続機器の入力構成を認識し、その入力切替動作を実行させるようにする。
【0021】
なお本明細書でいうHDMI入力端子とは、HDMI規格に基づいて映像/音声を含むデータストリームが入力する側のHDMI端子を指すものとする。HDMIの場合にCECコマンドやEDIDは双方向に伝送が可能であり、上記HDMI入力端子から相手機器に対してデータの伝送が行われることもある。
【0022】
図1は、本発明の表示装置の一実施形態を説明するためのブロック図で、本発明の表示装置をテレビ装置に適用した例を示すものである。
テレビ装置100は、デジタル放送信号を選局して復調するTVチューナ101と、復調した放送信号からEPGデータの抽出や復調されたデータの分離を行うデマルチプレクサ102と、分離されたデジタル放送のビデオデータをデコードするビデオデコーダ103とを備えている。
【0023】
またテレビ装置100は、システム全体の制御を行うシステム制御部104と、システム制御部104からのバスの使用要求を受けてバスの使用許可を与えるバス調停部105とを有している。バス調停部105は、一時に一つのバスの使用要求があったときはただちに使用許可を与え、一時に複数の使用要求があったときは、すなわちバスの使用要求が競合したときは、予めシステム制御部104等に定められている優先度に従ってバスの使用許可を与える。
【0024】
テレビ装置100には、複数の外部入力I/F(外部入力1〜外部入力3)106,107,108と、HDMI機器からの入力I/F109とが設けられる。HDMI用のI/Fとしては、後述するHDMIレシーバやCEC I/Fなどが備えられる。これら複数の外部入力とHDMI入力とを切り替えるために入力切替メニューが用意され、システム制御部104の記憶手段に保持される。
【0025】
画像処理部110では、ノイズリダクション、スケーリングやIP変換等の映像信号変換処理を適宜必要に応じて実施する。また画質強調補正処理やγ補正処理等の画質調整を適宜実施する。また画像信号変換処理において、各種の3次元画像処理を行うためにフレームメモリ112が使用される。デバイス駆動部111は、液晶パネル等の表示デバイス113を駆動制御して、画像処理部から出力された映像信号を表示デバイス113に表示させる。またテレビ装置100には、ユーザが操作するリモートコントローラからの赤外線信号を受信する赤外線受光部114が設けられる。
【0026】
図2は、本発明が適用可能なAVシステムの構成例を説明するためのブロック図で、出力装置10と、リピータ機器20と、表示装置30とが接続されている構成を示すものである。リピータ機器20及び出力装置10は、本発明に関わる外部機器に該当する。そして出力装置10とリピータ機器20とはHDMIケーブルによって接続され、さらにリピータ機器20と表示装置30とがHDMIケーブルによって接続される。
【0027】
出力装置10は、例えばHDMI出力端子を持つDVDレコーダやHDDレコーダ、D−VHSレコーダ、デジタルビデオカメラなどであり、リピータ機器は、HDMI入力端子と出力端子とをもつAVアンプなどであり、表示装置はHDMI入力端子をもつ液晶テレビやモニタなどである。AVアンプなどのリピータ機器が複数のHDMI入力端子を持っていれば、複数の出力装置10を接続することができ、AVアンプのセレクタ機能によって入力ラインを切り替えることができる。
【0028】
HDMIケーブルは、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン(デジタル信号転送ライン)41と、機器間で共通の制御信号(CECコマンド)を伝送する双方向バスであるCEC(Consumer Electronic Control)ライン42とを含んでいる。またこの他、HDMIケーブルには、EDID(Extended Display Identification Data)の送信やHDCP認証等に利用される図示しないDDCラインが含まれる。
【0029】
ビデオ/音声を含むストリームは、TMDSライン41用いて伝送される。TMDSライン41はシリアル伝送路であり、例えば、赤(R),緑(G),青(B)のチャンネル毎の3つのデータ伝送路と、1つのクロック伝送路とが設けられている。R,G,Bに分解された映像信号は伝送路内をベースバンド信号で伝送され、音声信号は映像信号のブランキング期間に挿入されて映像信号と同時に伝送される。HDMIは、5.1chや6.1chなどマルチサラウンドの音声信号の伝送にも対応しており、マルチサラウンド音声信号を映像信号に挿入して同時に伝送することができる。
【0030】
また本発明に関わる表示装置30の切替機能の拡張を行うために、CECライン42を介して転送されるCECコマンドが用いられる。上述のように、CECはHDMIで規格化されている制御プロトコルであり、CECコマンドはCECプロトコルに基づく制御信号である。そしてCECコマンドを用いて機器間で情報をやりとりすることにより、表示装置30と接続機器との間で各種の動作制御を実現する。
【0031】
出力装置10は、HDMIトランスミッタ11、HOST CPU12、フロントマイコン13、CEC I/F14を備えている。HDMIトランスミッタ11は、例えばDVDなどのメディアに記録されている映像データと音声データとを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン41によってリピータ機器20へ転送する。HOST CPU12は、HDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ11の動作を制御する。
【0032】
CEC I/F14は、HDMIケーブル1内のCECライン42を接続し、リピータ機器20との間でCECコマンドの双方向通信を可能とする。CEC I/F14の動作は、CECコントローラを含むフロントマイコン13により制御され、CECコマンドによってHDMI接続された機器を制御することができる。CECの場合、HDMI接続された各機器の論理アドレス(機器の種別)と物理アドレス(機器の位置)が取得されるため、この論理アドレスと物理アドレスを指定することで所望の機器にCECコマンドを送信することができる。
【0033】
HOST CPU12は装置全体を制御する。またフロントマイコン13は低電力で動作し、常にCECライン42から転送されてくるCECコマンドを監視する。またリモコン装置があれば、そのリモコン信号の送信の有無を監視する。また装置のスタンバイモードなどによってHOST CPU12がダウンしているときも、フロントマイコン13は動作している(少なくともCECコマンドの転送が可能な状態で動作する)。
【0034】
リピータ機器20は、HDMIレシーバ21、HDMIトランスミッタ22、HOST CPU23、フロントマイコン24、及びCEC I/F25を備えている。リピータ機器20は、出力装置10から転送されたストリームをHDMIレシーバ21で受信し、さらにHDMIトランスミッタ22から送出して、表示装置30に転送する。またCEC I/F25によって、出力装置10との間のCECライン42と、表示装置30との間のCECライン42とを接続する。
【0035】
HOST CPU23とフロントマイコン24は、上述の出力装置10と同様の機能を備え、HOST CPU23は、HDMIレシーバ21とHDMIトランスミッタ22とを制御するともに装置全体を制御する。またフロントマイコン13はCECコントローラを含み、CECライン42から転送されてくるCECコマンドを監視する。
【0036】
またAVアンプなどのように、リピータ機器20に複数のHDMI入力端子がある場合、複数のHDMI機器を出力装置10として接続することができる。この場合、リピータ機器20のセレクト機能より、表示装置30に転送するストリームの入力ポートを適宜切り替えることができる。そしてストリームの入力ポートの切替は、表示装置30に対する操作に応じたCECコマンドによって実現することができる。これらの動作例については後述する。
【0037】
表示装置30は、HDMIレシーバを内蔵したHOST CPU31、モニターマイコン32、CEC I/F33を備えている。表示装置30は、リピータ機器20から送出されたストリームをHDMIレシーバ内蔵のHOST CPU31で受信する。HDMIレシーバはHOST CPU31と分離された構成であってもよい。またCEC I/F33によって、リピータ機器20との間のCECライン42が接続される。
【0038】
HOST CPU31は、HDMIレシーバを内蔵し、また装置全体を制御している。またモニターマイコン32は、CECライン42のコントローラを含み、CECライン42から転送されてくるCECコマンドを監視する。またモニターマイコン32は、リモコン装置35からのリモコン信号を受信する受光部34を制御している。そして装置のスタンバイモードなどにおいてHOST CPU31がダウンしているときでも、モニターマイコン32が動作し、CECコマンドの送受信とリモコン信号の受信とが可能な状態に維持される。
【0039】
表示装置30では、HOST CPU31に内蔵されたHDMIレシーバによりストリームの映像/音声が分離され、必要に応じて所定の映像信号処理及び音声信号処理を行って、ディスプレイ等の表示画面に映像表示を行うとともに、スピーカから音声出力させる。またHDMIではない経路から映像/音声信号が入力する場合には、ビデオ/オーディオスイッチにより出力信号が切り替えられる。
【0040】
図3は、本発明に関わるメニュー拡張機能を説明するための図である。本例では、表示装置(Sink)であるテレビ装置70のHDMI入力端子に対して、リピータ機器であるAVアンプ60が接続される構成を考える。またAVアンプ60のHDMI入力端子には、複数の出力装置(Source)が接続される。この場合、出力装置として、例えばDVDプレーヤ51,52が2台接続されているものとする。各機器は、HDMI入力端子に取り付けたHDMIケーブルによって接続されている。
【0041】
つまりテレビ装置70のHDMI入力端子には、AVアンプ60が直接に接続され、2台のDVDプレーヤ51,52がAVアンプ60を介して間接に接続されている。そしてこれらの機器は、テレビ装置70に対して階層構造を形成している。ここではAVアンプ60を第1階層、DVDプレーヤ51,52を第2階層とする。
【0042】
図3のような構成において、テレビ装置70では、HDMIケーブルのCECラインを使用して、テレビ装置70に接続されたAVアンプ60のHDMI入力端子のポート数の情報を得ることができる。つまり、テレビ装置70では、所定のCECコマンドをAVアンプ60に送信することにより、AVアンプ60から、そのHDMI入力端子のポート数を出力させるようにする。
【0043】
図4は、本発明が適用されたテレビ装置の入力切り換えメニューの一例を示す図である。テレビ装置70のHDMI入力端子の入力表示は入力5であるものとする。そして入力5に該当するHDMI入力端子には、図3に示すような構成でAVアンプ60とDVDプレーヤ51,52が接続されているものとする。
【0044】
そして上述のようなCECコマンドにより、AVアンプのHDMI入力端子のポート数を入手したテレビ装置70の制御部は、入力切替メニューを拡張して図4に示すような切替メニューとして表示する。この場合、テレビ装置70が備えるHDMI入力5を、入力5−1と入力5−2、入力5−3の三つの入力に拡張して表示し、それぞれの入力をユーザに選択可能に表示する。
【0045】
この場合、入力5−1は、テレビ装置70が備えるHDMI入力端子に対する入力であり、入力5−2は、AVアンプ60が備える二つのHDMI入力端子の一方に対する入力であり、入力5−3は、AVアンプが備える二つのHDMI入力端子の他方に対する入力である。
【0046】
ユーザは、図4のような入力切替メニューに対して、任意の入力を選択することができる。例えば、入力5−1を選択すれば、AVアンプ60から出力されるストリームが入力される。この場合、AVアンプ60によりテレビ装置70に送信されるストリームは、いずれのDVDプレーヤ51,52から出力されていてもよい。
【0047】
一方、入力5−2または入力5−3が選択された場合、テレビ装置70の制御部は、CECコマンドによってAVアンプ60に対して入力切替を指示する。AVアンプ60では、テレビ装置70から送られたCECコマンドに従って、AVアンプ60のHDMI入力端子を切り替えて、ユーザに指定されたHDMI入力端子からストリームを入力可能な状態に設定する。またAVアンプ60では、選択されたHDMI入力端子が現在使用可能な状態に設定されていることを示すCECコマンドをテレビ装置70に送る。
【0048】
このように、CECコマンドを利用してHDMI入力端子のポート数を取得することにより、表示装置(sink)側では、実際に備えられたHDMI端子よりも多い入力端子が存在するかのような表示を行うことができる。
【0049】
図5は、本発明が適用されたテレビの入力切り換えメニューの他の例を示す図である。ここでは、テレビ装置70のHDMI入力端子に対して、AVアンプ60のようなリピータ機器が一台接続され、そのAVアンプ60が一つのHDMI入力端子を持っているものとする。
この場合には、上記の例と同様に、テレビ装置70は、AVアンプ60からCECコマンドによるHDMI入力端子のポート数を取得し、入力切替メニューのHDMI入力5を二つの入力に拡張して、入力5−1,入力5−2とする。入力5−1は、テレビ装置70が備えるHDMI入力端子に対する入力であり、入力5−1は、AVアンプ60が備えるHDMI入力端子に対する入力である。こうして、上記の例と同様に、あたかもテレビ装置70に複数のHDMI入力端子が存在するかのように入力切替メニューを拡張することができる。
【0050】
また上記のような入力切替メニューを拡張表示するときに、接続されている機器の状態を認識して、その認識結果に応じてメニュー表示を変更するように設定してもよい。例えば、テレビ装置70では、CECコマンドにより外部機器の種類を特定し、その種類に応じた名称表示を行うようにすることができる。このときに外部機器の種類に応じて入力名称を変更したり、メニューの色を変更したりすることができる。またテレビ装置70に対する外部機器の接続階層に応じて外部機器の表示を変更するようにしてもよい。あるいは接続されている外部機器の電源on/offを判別し、その判別結果に応じてメニュー表示を変更するようにしてもよい。
【0051】
例えば、図3に示すような構成において、テレビ装置70では、HDMIケーブルのCECラインを使用して、テレビ装置70に接続された各外部機器の数とその設置位置情報を得ることができる。つまりテレビ装置70のでは、CECライン上に接続された機器から、CECの物理アドレスと論理アドレスとを取得することにより接続機器の種類と位置情報を得ることができる。
【0052】
例えば図3の例において、テレビ装置70の物理アドレスは“0.0.0.0”であり、論理アドレスは“0”である。論理アドレスの割り当ては、HDMI規格によって定められている。またテレビ装置70の下層(第1階層)に当たるAVアンプ60の物理アドレスは“1.0.0.0”であり、論理アドレスは“5”である。さらにAVアンプの下層(第2階層)に当たるDVDプレーヤ51,52の物理アドレスはそれぞれ“1.1.0.0”と“1.2.0.0”であり、論理アドレスはそれぞれ“4”,“8”である。このようなCECによるアドレス情報を取得することにより、テレビ装置70では、AVアンプ60と、そのAVアンプ60に接続された二つのDVDプレーヤ51,52のツリー構造を知ることができる。
【0053】
そしてテレビ装置70の制御部では、上記のように入力切替メニューを拡張する際に、論理アドレスに応じた機器名称を表示させることができる。つまり接続された外部機器の論理アドレスに応じた機器名称データを予め用意し、外部機器から論理アドレスを取得したときに、そのアドレスに応じた機器名称を入力切替メニューに表示する。たとえば、上記のような入力5−1、入力5−2・・・の代わりに、機器名称の頭文字を一字表示させることができる。
【0054】
例えば図6に示すように、論理アドレスがオーディオシステムであれば、入力切替メニューに“A”を加えて“入力5A”とする。またDVDプレーヤであれば“D1”“D2”を加えて、“入力5D1”、“入力D2”と表示する、などの方式を採ることができる。あるいは、上記のような頭文字ではなく、DVDプレーヤやアンプのマークやシンボルを表示させるようにしてもよい。
【0055】
また入力切替メニューの拡張の際に、接続された外部機器の種別に応じて入力切替メニューの表示色を変化させるようにしてもよい。例えば、AVアンプ60の入力であれば入力切替メニューの“入力5−1”を赤色に表示し、DVDプレーヤ51,52であれば入力切替メニューの“入力5−2”、“入力5−3”を緑色に表示するなどの方式を採ることができる。
【0056】
さらにテレビ装置70に対する機器接続が階層構造を備えているときに、各機器の階層位置を表示させるようにしてもよい。階層位置は上記のようにCECの物理アドレスから判別することができる。例えば、図7に示すように、テレビ装置70に直接HDMI接続された第一階層の外部機器からの入力は、入力切替メニューにおいて○で囲むようにし、第2階層の外部機器からの入力は、二重の○で囲むようにしてもよい。勿論○でなく□であってもよく、二重線や太線で囲んだり網掛けを施すなど適宜表示設定ができる。
【0057】
さらにテレビ装置70に接続されている外部機器の状態を取得し、その状態に応じて入力切替メニューの表示方法を変更するようにしてもよい。例えばテレビ装置70は、各外部機器の状態情報を送信させるようなCECコマンドを各機器に送信する。そしてその結果に従って、例えば電源がONになっている機器、OFFになっている機器を判別する。また電源がONでスタンバイモードに入っているかどうかを判別してもよい。そして電源OFFの機器を入力切替メニューによって黒く表示したり、上述のように色や形状を変えて表示させる。この場合、CECコマンドによって相手機器の電源をONにさせることができるので、電源OFFの外部機器を選択したときにその外部機器の電源をONにさせるようにしてもよい。
【0058】
上記の例では、表示装置における入力切替メニューの例を説明したが、HDMI入力端子のポート数に応じて入力を拡張するときに、ダイレクトに入力を切り換える方式の表示装置であっても、その入力切替のトグル順を拡張することにより、表示装置側で切替操作を可能とすることができる。これによりユーザは、外部機器の接続構成を意識することなく、あたかも表示装置に複数の出力機器が接続されているかのような感覚で、簡便に操作を行うことができるようになる。
【0059】
尚、上記実施形態では、Sink機器としてHDMI端子を備えるテレビ装置を本発明の表示装置に適用した例で説明したが、本発明では、HDMI端子と入力切替メニューを表示できる表示手段とを備えた機器システムであれば良く、例えばHDMI端子を備えるとともに小型ディスプレイを本体部に内蔵したDVD機器、あるいはHDMI端子を備えるとともに本体に外部でディスプレイを接続したDVD機器等をSink機器として用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の表示装置の一実施形態を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明が適用可能なAVシステムの構成例を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明に関わるメニュー拡張機能を説明するための図である。
【図4】本発明が適用されたテレビ装置の入力切替メニューの一例を示す図である。
【図5】本発明が適用されたテレビの入力切替メニューの他の例を示す図である。
【図6】本発明が適用されたテレビの入力切替メニューの更に他の例を示す図である。
【図7】本発明が適用されたテレビの入力切替メニューの更に他の例を示す図である。
【図8】HDMI入力端子を一つ備えるテレビの従来の入力切替メニューの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
10…出力装置、11…HDMIトランスミッタ、12…HOST CPU、13…フロントマイコン、14…CEC I/F、20…リピータ機器、21…HDMIレシーバ、22…HDMIトランスミッタ、23…HOST CPU、24…フロントマイコン、25…CEC I/F、30…表示装置、31…HOST CPU、32…モニターマイコン、33…CEC I/F、34…受光部、35…リモコン装置、41…TMDSライン、42…CECライン、51,52…DVDプレーヤ、60…AVアンプ、70…テレビ装置、100…テレビ装置、101…TVチューナ、102…デマルチプレクサ、103…ビデオデコーダ、104…システム制御部、105…バス調停部、106,107,108…外部入力、109…HDMI入力I/F、110…画像処理部、111…デバイス駆動部、112…フレームメモリ、113…表示デバイス、114…表示デバイス。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近


【公開番号】 特開2008−34976(P2008−34976A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−203770(P2006−203770)