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【発明の名称】 撮影装置
【発明者】 【氏名】増井 光

【要約】 【課題】複数のユーザーで共用した場合、ユーザー毎にアクセスすることができるデータを特定することができる撮影装置を提供する。

【構成】信号処理部2において生成された映像データを管理するための管理データを生成するシステム管理部9と、装置内に固定して配され少なくとも信号処理部2から出力される映像データを記録可能な固定メモリー4とを備えた撮影装置であって、装置に着脱可能でシステム管理部9で生成される管理データを記録可能なリムーバブルメモリー5を備え、管理データは、少なくとも、映像データのファイル名の情報と、固定メモリー4において映像データが記録されるアドレスの情報とが含まれている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射される光学画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部で撮像された光学画像から、映像データを生成する信号処理部と、
前記信号処理部において生成された映像データを管理するための管理データを生成するシステム管理部と、
当該装置内に固定して配され、少なくとも前記信号処理部から出力される映像データを記録可能な第1の情報媒体とを備えた撮影装置であって、
当該装置に着脱可能で、前記システム管理部で生成される管理データを記録可能な第2の情報媒体を備え、
前記管理データは、少なくとも、前記映像データのファイル名の情報と、前記第1の情報媒体において前記映像データが記録されるアドレスの情報とが含まれていることを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記システム管理部は、前記第2の情報媒体に記録されている管理データで管理されている映像データのみに、アクセスを許可する請求項1記載の撮影装置。
【請求項3】
複数の前記第2の情報媒体を選択的に装着可能であり、
前記複数の第2の情報媒体における各情報媒体に記録される管理データは、前記第1の情報媒体上のアクセス領域が互いに排他的関係になるようにアドレス情報が設定されている請求項1記載の撮影装置。
【請求項4】
前記第2の情報媒体は、半導体メモリーで構成されている請求項1記載の撮影装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル映像信号を固定式のハードディスクドライブに記録可能な撮影装置に関し、特に大容量ハードディスクドライブを複数のユーザーで使用する際に好適なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、動画を記録するビデオカメラ装置の記録媒体としては、VHS規格やDV規格の磁気テープメディアあるいは、DVD規格の光ディスクメディアが一般的であったが、近年、これらのメディアに加えて、特許文献1に開示されているように、ハードディスクドライブを内蔵し、撮影した動画をハードディスクドライブに記録することができるビデオカメラが普及し始めている。ハードディスクドライブを利用すると、大容量性、ランダムアクセス性、パーソナルコンピューターとの親和性、などのメリットを享受することができる。特に、容量については、動画の記録時間が、DV規格の磁気テープでは最大120分、DVD規格の光ディスクでは最大75分に対して、7時間以上の記録が可能となり、記録メディアを交換する必要がない固定メディア化ができるという大きな特長を有している。
【0003】
以下、ハードディスクドライブが内蔵された撮影装置について説明する。
【0004】
図7は、従来の撮影装置の構成を示すブロック図である。図7において、撮影装置は、カメラ部101、信号処理部102、画像圧縮部103、固定メモリ104、制御部106,操作部107、バス108、システム管理部109、表示部110を備えている。
【0005】
カメラ部101は、フォーカスレンズやズームレンズなどで構成されるレンズと、入射される光学画像の光量を制限する絞りと、入射される光学画像を結像し電気信号に変換する撮像素子とを備えている。撮像素子は、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーなどで構成されている。
【0006】
信号処理部102は、カメラ部101から出力される電気信号に基づいて映像信号を生成する。具体的には、電気信号に基づいて映像信号を生成し、ノイズ除去やガンマ補正などの映像信号処理や、画像圧縮部103を制御して動画の圧縮制御を行うものである。
【0007】
画像圧縮部103は、信号処理部2で生成された映像信号のデータ量を削減するために、画像圧縮処理を行うものである。圧縮処理(符号化処理)の一例としては、動画の場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)規格に準拠したMPEG2(ISO/IEC 13818)、MPEG4(ISO/IEC 14496)、H.264(MPEG-4 Part 10)などの圧縮法があり、静止画の場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に準拠した圧縮法があるが、これらに限定されるものではなく、少なくともデジタル信号処理によって動画または静止画が生成される圧縮処理であればよい。
【0008】
固定メモリー104は、信号処理部102から出力される動画あるいは静止画を、所定のファイル形式で記録させることができる媒体であり、少なくとも撮像装置内に固定して配されている。固定メモリー104は、動画等の他、ファイル管理を行うための管理情報が記録されている。固定メモリー104は、本実施の形態では大容量のハードディスクドライブで構成されている。ハードディスクドライブは、高速回転するディスク上にデジタル信号を磁気記録するもので、安価、大容量、ランダムアクセスという特長を有している。例えば、ビットレートが10MbpsのMPEG2フォーマットの映像信号を、100ギガバイトのハードディスクに記録する場合、最長記録時間は理論上22時間22分になり、磁気テープや光ディスクに比べてかなりの長時間記録が可能となる。なお、固定メモリー4は、ハードディスクドライブに限らず、少なくとも撮像装置内に固定され、ユーザーによって取り外すことができない媒体であればよく、例えば半導体メモリーで構成されていてもよい。
【0009】
制御部106は、操作部107で入力された命令に基づき、各部に対して動作命令・制御を行うものである。
【0010】
操作部107は、操作釦などで構成され、ユーザーによって各種操作を行うことができる。例えば、撮影動作を開始/停止させるためのレリーズスイッチや、固定メモリー104に記録されている動画などを再生させるためのスイッチや、各種操作を行うことができるカーソルボタンなどで構成されている。
【0011】
バス108は、少なくとも信号処理部102、固定メモリー104、制御部106、操作部107、システム管理部109、表示部110が接続され、互いにデータの授受を行うことができる通信路である。
【0012】
システム管理部109は、本装置で撮影された動画や静止画に対して、所定の規則性に従ってファイル名を付与したり、ファイル名の重複を避けるようにファイル名を付与しなおしたりするものである。また、固定メモリー104におけるデータ記録アドレスの管理も行っている。また、ファイル名、記録アドレス、動画/静止画データの関連付けも行っている。
【0013】
表示部110は、動画や静止画、各種情報を表示させることができるものであり、本実施の形態では撮像装置に一般に搭載されている2〜4インチ程度の液晶ディスプレイに相当する。なお、表示部110に表示させる各種情報は、撮影日時やファイル名などであるが、他の情報であってもよい。また、表示部10は液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイなどで構成されていてもよい。
【0014】
以下、動作について説明する。
【0015】
まず、基本動作について説明する。図7において、撮影装置で被写体などの動画撮影を行う際は、装置の電源が投入され、装置が撮影モードになっている時、カメラ部101は入射される光学画像を電気信号に変換して、信号処理部102へ出力している。信号処理部102は、ノイズ除去などの画像処理を行った後、映像信号を表示部110に出力している。表示部110には、入力される映像信号(スルー画像)を表示させている。
【0016】
このように表示部110にスルー画像が表示されている状態において、ユーザーによって操作部107における撮影開始命令が入力されると、制御部106は信号処理部102を制御して、カメラ部101から入力されている映像信号の圧縮処理を行う。圧縮処理は、画像圧縮部103において行われ、例えばMPEG2フォーマットの動画データが生成される。生成された動画データは、固定メモリー104に記録される。
【0017】
この時、固定メモリー104に記録される動画データのファイル名は、システム管理部109において付与される。付与されたファイル名は、システムデータとして固定メモリー104に記録される。
【0018】
ユーザーによって操作部107が操作され、撮影終了命令が入力されると、制御部106は信号処理部102を制御して、画像圧縮部103における圧縮処理を停止させる。また、制御部106は、固定メモリー104における記録動作を停止させるよう制御する。
【0019】
また、静止画を撮影する際の動作は、上記動画撮影時の動作とほぼ同等であり、操作部107においてレリーズスイッチが操作された時に、画像圧縮部103で圧縮処理された静止画データが固定メモリー104に記録されるように制御されている。
【0020】
また、固定メモリー104に記録されている動画データや静止画データを再生する際は、ユーザーによって操作部7が操作され再生命令が入力されると、制御部106は、システム管理部109を制御して、ユーザーによって指定されたファイル名に対応した記録アドレスなどの情報を読み出す。制御部106は読み出された情報に基づき、固定メモリー104における指定の記録アドレスにアクセスして、動画データなどを読み出す。読み出された動画データは、信号処理部102に入力される。信号処理部102は、入力される動画データをデコードして、アナログ映像信号を生成し、表示部110へ出力する。表示部110は、入力されるアナログ映像信号を表示させる。
【0021】
図8は、固定メモリー104におけるデータ構造を示している。図8において、固定メモリー104には、ファイル名データ201、アドレスデータ202などから構成されるシステムデータ200と、動画データや静止画データなどのユーザーデータで構成されている画像データ203とが記録されている。また、システムデータ200には、固定メモリー104における空き容量やファイルシステムの情報が記録されている。
【0022】
図8において、「IMAGE#DATA-1」や「IMAGE#DATA-2」などのファイルは、所定の記録アドレスに記録されている画像データを示している。また、「FILE#NAME-1」や「FILE#NAME-2」などは、画像データ毎に付与されているファイル名情報を示しており、「ADDRESS-1」や「ADDRESS-2」などは各画像データの、固定メモリー104上における記録アドレスを示している。なお、システムデータ200には、図8に示す情報以外に、撮影日時や記録日時の情報、圧縮フォーマット情報、ビットレート情報なども含まれている。
【0023】
通常、固定メモリー104の一例であるハードディスクドライブにデータを記録する場合、ユーザーは記憶装置の特性に依存しないデータファイル名を用いてアクセスするが、実際に記録される時には、ハードディスクドライブ個々の特性に依存したシリンダ/ヘッド/セクタと呼ばれる物理アドレスでのアクセスが必要である。そこで、データのファイル名と物理アドレスとを関連付けて、ハードディスクドライブにアクセスすることが必要になる。この関連付けは、ファイル名で指定されるデータが、ハードディスクドライブ上のどのアドレスに記録されているかを規定するデータテーブルを参照して行われる。このデータテーブルと、容量、パーティションタイプやFAT(File Allocation Table)タイプなどのハードディスクドライブの特性情報等と合わせて、実際のハードディスクドライブにおいてデータが記録されている物理アドレスを特定することができる。
【0024】
図8に示すように、本構成では、システムデータと画像データなどのユーザーデータは、固定メモリー4に記録されている。
【0025】
図9は、撮影時のデータ記録シーケンスを示している。まず、ユーザーによって操作部107が操作されて画像データが取り込まれると(ステップS101)、システム管理部109は、固定メモリー104からシステムデータ200を読み出し、システム管理部109内のバッファメモリーへ一時的に記憶させる(ステップS102)。
【0026】
次に、システム管理部109は、撮影された画像データに対して、所定の規則性に従ってファイル名を付与するとともに(ステップS103)、固定メモリー104上において画像データを記録するアドレスを決定する(ステップS104)。
【0027】
この際、システム管理部109は、バッファに記憶させているシステムデータ200を参照し、固定メモリー104上の空き領域および予約ファイル名を参照する。記録しようとしている画像データに付与されるファイル名が、既存のファイル名と重複することを避けるため、システム管理部109はシステムデータ200を参照し、画像データに付与するファイル名を決定している。
【0028】
また、固定メモリー104に記録済みの画像データを、誤って上書きしてしまうことを避けるため、既に固定メモリー104に記録されている画像データのアドレス情報を、システムデータ200から取得し、記録しようとしている画像データのアドレスを決定する。すなわち、システムデータ200におけるアドレスデータ202に重複しないアドレスを検索し、重複しないアドレスが見つかればそのアドレスデータを、記録しようとしている画像データのアドレスとして決定する。
【0029】
このようにして決定されたファイル名とアドレスデータに基づいて、画像データを固定メモリー104に記録する(ステップS105)。
【0030】
画像データの記録と同時に、システム管理部109は、バッファに記憶されているシステムデータ200を、新しく記録を行った画像データに関するアドレスデータ、ファイル名データ、空き容量情報などを更新して、固定メモリー4へ書き込む(ステップS106)。
【0031】
画像データの記録、システムデータの更新が完了すれば、ステップS101に戻って、次の撮影操作が行われるまで待機する。
【特許文献1】特開平8−140027号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
しかしながら上記のようにハードディスクドライブが内蔵された撮影装置であれば、1台の撮影装置を複数のユーザーで使用する場合、プライバシーが守られないという問題がある。
【0033】
即ち、図10に示すように、1台の撮影装置を複数のユーザーで使用する場合、撮影装置に内蔵されたハードディスクなどの固定メモリー104には、全てのユーザー120a〜120cが撮影した画像データが記録されるため、自分自身が撮影した画像が、他のユーザーによってシステムデータ200を介して簡単に見られてしまう。すなわち、プライバシー上、セキュリティ上の問題が発生する。
【0034】
本発明は、上記問題に鑑み、複数のユーザーで共用した場合、ユーザー毎にアクセスすることができるデータを特定することができる撮影装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0035】
この目的を達成するために本発明の撮影装置は、入射される光学画像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された光学画像から、映像データを生成する信号処理部と、前記信号処理部において生成された映像データを管理するための管理データを生成するシステム管理部と、当該装置内に固定して配され、少なくとも前記信号処理部から出力される映像データを記録可能な第1の情報媒体とを備えた撮影装置であって、当該装置に着脱可能で、前記システム管理部で生成される管理データを記録可能な第2の情報媒体を備え、前記管理データは、少なくとも、前記映像データのファイル名の情報と、前記第1の情報媒体において前記映像データが記録されるアドレスの情報とが含まれているものである。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、複数のユーザーで共用した場合、ユーザー毎にアクセスすることができるデータを特定することで、プライバシー性およびセキュリティ性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明の撮影装置は、前記システム管理部は、前記第2の情報媒体に記録されている管理データで管理されている映像データのみに、アクセスを許可する構成とすることが好ましい。このように構成することにより、ユーザー毎にアクセス可能な映像データを特定することができるため、プライバシー性やセキュリティ性を向上させることができる。
【0038】
また、複数の前記第2の情報媒体を選択的に装着可能であり、前記複数の第2の情報媒体における各情報媒体に記録される管理データは、前記第1の情報媒体上のアクセス領域が互いに排他的関係になるようにアドレス情報が設定されている構成とすることが好ましい。このように構成することにより、ユーザー毎にアクセス可能な映像データを特定することができるため、プライバシー性やセキュリティ性を向上させることができるとともに、他のユーザーによってデータが消去されてしまうことを防止することができる。
【0039】
また、前記第2の情報媒体は、半導体メモリーで構成されていることが好ましい。このように構成することにより、装置に衝撃が加わっても第2の情報媒体に記録されている管理データが破損することがなく、第1の情報媒体に記録されている映像データの一部が破損したとしても、破損していない映像データを読み出すことができる。
【0040】
(実施の形態1)
〔基本構成及び動作〕
図1は、実施の形態1における撮影装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の撮影装置は、動画を撮影可能なパームサイズのビデオカメラで構成されているが、静止画を中心に撮影可能なデジタルスチルカメラや、カメラ付き携帯電話機などでもよい。
【0041】
図1において、撮影装置は、カメラ部1、信号処理部2、画像圧縮部3、ハードディスクドライブ4、リムーバブルメモリー5、制御部6,操作部7、バス8、システム管理部9、表示部10を備えている。
【0042】
カメラ部1は、フォーカスレンズやズームレンズなどで構成されるレンズと、入射される光学画像の光量を制限する絞りと、入射される光学画像を結像し電気信号に変換する撮像素子とを備えている。撮像素子は、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーなどで構成されている。
【0043】
信号処理部2は、カメラ部1から出力される電気信号に基づいて映像信号を生成する。具体的には、電気信号に基づいて映像信号を生成し、ノイズ除去やガンマ補正などの映像信号処理や、画像圧縮部3を制御して動画の圧縮制御を行うものである。
【0044】
画像圧縮部3は、信号処理部2で生成された映像信号のデータ量を削減するために、画像圧縮処理を行うものである。圧縮処理(符号化処理)の一例としては、動画の場合はMPEG(Moving Picture Experts Group)規格に準拠したMPEG2(ISO/IEC 13818)、MPEG4(ISO/IEC 14496)、H.264(MPEG-4 Part 10)などの圧縮法があり、静止画の場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)規格に準拠した圧縮法があるが、これらに限定されるものではなく、少なくともデジタル信号処理によって動画または静止画が生成される圧縮処理であればよい。
【0045】
固定メモリー4は、信号処理部2から出力される動画あるいは静止画を、所定のファイル形式で記録させることができる媒体であり、少なくとも撮像装置内に固定して配されている。固定メモリー4は、動画等の他、ファイル管理を行うための管理情報が記録されている。固定メモリー4は、本実施の形態では大容量のハードディスクドライブ(HDD)で構成されている。HDDは、高速回転するディスク上にデジタル信号を磁気記録するもので、安価、大容量、ランダムアクセスという特長を有している。例えば、ビットレートが10MbpsのMPEG2フォーマットの映像信号を、100ギガバイトのハードディスクに記録する場合、最長記録時間は理論上22時間22分になり、磁気テープや光ディスクに比べてかなりの長時間記録が可能となる。なお、固定メモリー4はHDDに限らず、少なくとも撮像装置内に固定され、ユーザーによって取り外すことができない媒体であればよく、例えば半導体メモリーで構成されていてもよい。
【0046】
リムーバブルメモリー5は、信号処理部2から出力される動画あるいは静止画を、所定のファイル形式で記録させることができる媒体であり、撮像装置に対して着脱可能に構成されている。リムーバブルメモリー5は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Randum Access Memory)などの不揮発性半導体メモリーが、カード状の薄型筐体に内蔵されて構成されている。このようなリムーバブルメモリー5は、装置に対して着脱可能、ランダムアクセスが可能などのメリットに加えて、仮に衝撃が加わっても記録されているデータが破壊されることが極めて少ないという特長を有している。なお、リムーバブルメモリー5は、半導体メモリーに限らず、少なくとも撮像装置に対して着脱可能であるとともにデジタルデータを記録させることができる媒体であればよいため、1インチ程度の小型HDDや、光学式ディスクなどのディスク状媒体で構成されていてもよい。
【0047】
制御部6は、操作部7で入力された命令に基づき、各部に対して動作命令・制御を行うものである。
【0048】
操作部7は、操作釦などで構成され、ユーザーによって各種操作を行うことができる。例えば、撮影動作を開始/停止させるためのレリーズスイッチや、固定メモリー4やリムーバブルメモリー5に記録されている動画などを再生させるためのスイッチや、各種操作を行うことができるカーソルボタンなどで構成されている。
【0049】
バス8は、少なくとも信号処理部2、固定メモリー4、リムーバブルメモリー5、制御部6、操作部7、システム管理部9、表示部10が接続され、互いにデータの授受を行うことができる通信路である。
【0050】
システム管理部9は、本装置で撮影された動画や静止画に対して、所定の規則性に従ってファイル名を付与したり、ファイル名の重複を避けるようにファイル名を付与しなおしたりするものである。また、固定メモリー4及びリムーバブルメモリー5におけるデータ記録アドレスの管理も行っている。また、ファイル名、記録アドレス、動画/静止画データの関連付けも行っている。
【0051】
表示部10は、動画や静止画、各種情報を表示させることができるものであり、本実施の形態では撮像装置に一般に搭載されている2〜4インチ程度の液晶ディスプレイに相当する。なお、表示部10に表示させる各種情報は、撮影日時やファイル名などであるが、他の情報であってもよい。また、表示部10は液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイなどで構成されていてもよい。
【0052】
以下、動作について説明する。
【0053】
まず、基本動作について説明する。図1において、撮影装置で被写体などの動画撮影を行う際は、装置の電源が投入され、装置が撮影モードになっている時、カメラ部1は入射される光学画像を電気信号に変換して、信号処理部2へ出力している。信号処理部2は、ノイズ除去などの画像処理を行った後、映像信号を表示部10に出力している。表示部10には、入力される映像信号(スルー画像)を表示させている。
【0054】
このように表示部10にスルー画像が表示されている状態において、ユーザーによって操作部7における撮影開始命令が入力されると、制御部6は信号処理部2を制御して、カメラ部1から入力されている映像信号の圧縮処理を行う。圧縮処理は、画像圧縮部3において行われ、例えばMPEG2フォーマットの動画データが生成される。生成された動画データは、固定メモリー4に記録される。
【0055】
この時、固定メモリー4に記録される動画データのファイル名は、システム管理部9において付与される。付与されたファイル名は、固定メモリー4における記録アドレスなどの情報とともに、リムーバブルメモリー5に記録される。
【0056】
なお、本実施の形態では、撮影された動画データは固定メモリー4に記録される構成としたが、リムーバブルメモリー5に記録される構成としてもよい。
【0057】
ユーザーによって操作部7が操作され、撮影終了命令が入力されると、制御部6は信号処理部2を制御して、画像圧縮部3における圧縮処理を停止させる。また、制御部6は、固定メモリー4における記録動作を停止させるよう制御する。
【0058】
また、静止画を撮影する際の動作は、上記動画撮影時の動作とほぼ同等であり、操作部7においてレリーズスイッチが操作された時に、画像圧縮部3で圧縮処理された静止画データが固定メモリー4に記録されるように制御されている。
【0059】
また、固定メモリー4またはリムーバブルメモリー5に記録されている動画データや静止画データを再生する際は、ユーザーによって操作部7が操作され再生命令が入力されると、制御部6は、システム管理部9を制御して、ユーザーによって指定されたファイル名に対応した記録アドレスなどの情報を読み出す。制御部6は読み出された情報に基づき、固定メモリー4における指定の記録アドレスにアクセスして、動画データなどを読み出す。読み出された動画データは、信号処理部2に入力される。信号処理部2は、入力される動画データをデコードして、アナログ映像信号を生成し、表示部10へ出力する。表示部10は、入力されるアナログ映像信号を表示させる。
【0060】
なお、本実施の形態では、圧縮された動画データや静止画データは、全て固定メモリー4に記録される構成としたが、本発明はその限りでなく、圧縮されたデータの大部分が固定メモリー4に記録され、一部がリムーバブルメモリー5に記録される構成も可能である。
【0061】
〔固定メモリー4及びリムーバブルメモリー5のデータ構造〕
図2は、固定メモリー4におけるデータテーブルを示している。図2において、固定メモリー4には、固定メモリー4における空き容量やファイルシステムの情報が記録されているシステムデータ41と、動画データや静止画データなどのユーザーデータで構成されている画像データ42とが記録されている。また、図3は、リムーバブルメモリー5におけるデータテーブルを示している。図3において、リムーバブルメモリー5には、ファイル名情報52や記録アドレス情報53などから構成されているシステムデータ51が記録されている。
【0062】
図2において、「FILE#SYSTEM」のファイルは、固定メモリー4における空き容量やファイルシステム(FATなどの情報)などが書き込まれている。また、「IMAGE#DATA-1」や「IMAGE#DATA-2」などのファイルは、所定の記録アドレスに記録されている画像データを示している。また、図3において、「FILE#NAME-1」や「FILE#NAME-2」などは、画像データ毎に付与されているファイル名情報を示しており、「ADDRESS-1」や「ADDRESS-2」などは各画像データの、固定メモリー4上における記録アドレスを示している。なお、システムデータ51には、図3に示す情報以外に、撮影日時や記録日時の情報、圧縮フォーマット情報、ビットレート情報なども含まれている。
【0063】
通常、固定メモリー4(例えばHDD)にデータを記録する場合、ユーザーは記憶装置の特性に依存しないデータファイル名を用いてアクセスするが、実際に記録される時には、HDD個々の特性に依存したシリンダ/ヘッド/セクタと呼ばれる物理アドレスでのアクセスが必要である。そこで、データのファイル名と物理アドレスとを関連付けて、HDDにアクセスすることが必要になる。この関連付けは、ファイル名で指定されるデータが、HDD上のどのアドレスに記録されているかを規定するデータテーブルを参照して行われる。このデータテーブルと、容量、パーティションタイプやFAT(File Allocation Table)タイプなどのHDDの特性情報等と合わせて、実際のHDDにおいてデータが記録されている物理アドレスを特定することができる。
【0064】
図2及び図3に示すように、本実施の形態では、システムデータはリムーバブルメモリー5に記録され、画像データなどのユーザーデータは固定メモリー4に記録されている。
【0065】
〔撮影シーケンス〕
図4は、撮影時のデータ記録シーケンスを示している。まず、ユーザーによって操作部7が操作されて画像データが取り込まれると(ステップS21)、システム管理部9は、固定メモリー4からシステムデータ41を読み出し、システム管理部9内のバッファへ一時的に記憶させるとともに、リムーバブルメモリ5からシステムデータ51を読み出して、システム管理部9内のバッファへ一時的に記憶させる(ステップS22)。
【0066】
次に、システム管理部9は、所定の規則性に従ってファイル名を付与するとともに(ステップS23)、固定メモリー4上において画像データを記録するアドレスを決定する(ステップS24)。
【0067】
この際、システム管理部9は、バッファに記憶させているシステムデータ41及び51を参照し、固定メモリー4上の空き領域および予約ファイル名を参照する。記録しようとしている画像データに付与されるファイル名が、既存のファイル名と重複することを避けるため、システム管理部9はシステムデータ51を参照し、画像データに付与するファイル名を決定している。本実施の形態では、ファイル名は、「ABC00001」などのように、英字と数字とを組み合わせて7桁のファイル名を付与している。下5桁の数字はファイル作成順に昇順となるように付与されるため、新たにファイル名を付与する際は、現在システムデータ51におけるファイル名データ52のうち、下5桁の数値が最も大きいファイル名(即ち最新のファイル名)を検索し、そのファイル名の数値に1を加算したファイル名にしている。例えば、最新のファイル名が「ABC00008」の場合は「ABC00009」を付与する。
【0068】
また、固定メモリー4に記録済みの画像データを、誤って上書きしてしまうことを避けるため、既に固定メモリー4に記録されている画像データのアドレス情報を、システムデータ51から取得し、記録しようとしている画像データのアドレスを決定する。すなわち、システムデータ51におけるアドレスデータ53に重複しないアドレスを検索し、重複しないアドレスが見つかればそのアドレスデータを、記録しようとしている画像データのアドレスとして決定する。
【0069】
このようにして決定されたファイル名とアドレスデータに基づいて、画像データを固定メモリー4に記録する(ステップS25)。
【0070】
画像データの記録と同時に、システム管理部9は、バッファに記憶されているシステムデータ51を、新しく記録を行った画像データに関するアドレスデータおよびファイル名データで更新し、リムーバブルメモリー5へ書き込む。また、バッファに記憶されているシステムデータ41における空き容量情報などを更新して、固定メモリー4へ書き込む(ステップS26)。空き容量情報は、画像データの記録前の空き容量から、今回記録した画像データのデータ容量を減算した空き容量情報に更新される。
【0071】
画像データの記録、システムデータの更新が完了すれば、ステップS21に戻って、次の撮影操作が行われるまで待機する。
【0072】
〔ユーザー毎の画像データ管理〕
図5は、記録システムの概念を示す模式図である。図5は、3人のユーザー20a,20b,20cが、1台の撮影装置を使って撮影を行うことを前提としている。ユーザー20aはシステムデータ51aが保存されているリムーバブルメモリー5aを所持し、ユーザー20bはシステムデータ51bが保存されているリムーバブルメモリー5bを所持し、ユーザー20cはシステムデータ51cが保存されているリムーバブルメモリー5cを所持している。システムデータ51a〜51cは、互いにそれぞれ異なるデータである。また、システムデータ51a〜51cの内容は、図3に示すように、ファイル名データ52やアドレスデータ53などが記載されている。ただし、各システムデータ51a〜51cに記載されているファイル名データやアドレスデータは、必ずシステムデータ毎(すなわち、リムーバブルメモリー毎)に異なる内容になっているため、各システムデータに対応した画像データのみにアクセスできるようになっている。なお、固定メモリー4には、ユーザー20a〜20cによって撮影された画像データが記録されている。
【0073】
図5において、まず、ユーザー20aが撮影装置で撮影を行う際は、ユーザー20a専用のリムーバブルメモリー5aを撮影装置に装着する。次に、撮影操作が行われると、システム管理部9はリムーバブルメモリー5aに保存されているシステムデータ51aと、固定メモリー4に保存されているシステムデータ41とを読み出し、撮影された画像データにファイル名を付与して固定メモリー4に保存させる。この時、画像データに付与されるファイル名は、固定メモリー4において既存のファイル名に重複しないファイル名が付与される。また、固定メモリー4における保存場所は、固定メモリー4において既にデータが記録されているアドレスに重複しないアドレスが指定される。次に、ファイル名データとアドレスデータとが更新されたシステムデータ51aが、リムーバブルメモリー5aへ書き込まれる。既にリムーバブルメモリー5aにシステムデータが存在する場合は、新たなシステムデータに更新する。
【0074】
例えば、図5に示す関係では、ユーザー20aによって撮影された画像データ「image#data-A」と「image#data-2」のファイル名及びアドレスデータは、リムーバブルメモリー5aのシステムデータ51aに書き込まれることになる。
【0075】
次に、ユーザー20bにが撮影装置で撮影を行う際は、ユーザー20b専用のリムーバブルメモリー5bを撮影装置に装着する。次に、撮影操作が行われると、システム管理部9はリムーバブルメモリー5bに保存されているシステムデータ51bと、固定メモリー4に保存されているシステムデータ41とを読み出し、撮影された画像データにファイル名を付与して固定メモリー4に保存させる。この時、画像データに付与されるファイル名は、固定メモリー4において既存のファイル名に重複しないファイル名が付与される。また、固定メモリー4における保存場所は、固定メモリー4において既にデータが記録されているアドレスに重複しないアドレスが指定される。次に、ファイル名データとアドレスデータとが更新されたシステムデータ51bが、リムーバブルメモリー5bへ書き込まれる。既にリムーバブルメモリー5bにシステムデータが存在する場合は、新たなシステムデータに更新する。
【0076】
例えば、図5に示す関係では、ユーザー20bによって撮影された画像データ「image#data-C」に対応したファイル名及びアドレスデータは、リムーバブルメモリー5bのシステムデータ51bに書き込まれることになる。
【0077】
次に、ユーザー20cにが撮影装置で撮影を行う際は、ユーザー20c専用のリムーバブルメモリー5cを撮影装置に装着する。次に、撮影操作が行われると、システム管理部9はリムーバブルメモリー5cに保存されているシステムデータ51cと、固定メモリー4に保存されているシステムデータ41とを読み出し、撮影された画像データにファイル名を付与して固定メモリー4に保存させる。この時、画像データに付与されるファイル名は、固定メモリー4において既存のファイル名に重複しないファイル名が付与される。また、固定メモリー4における保存場所は、固定メモリー4において既にデータが記録されているアドレスに重複しないアドレスが指定される。次に、ファイル名データとアドレスデータとが更新されたシステムデータ51cが、リムーバブルメモリー5cへ書き込まれる。既にリムーバブルメモリー5cにシステムデータが存在する場合は、新たなシステムデータに更新する。
【0078】
例えば、図5に示す関係では、ユーザー20cによって撮影された画像データ「image#data-D」と「image#data-E」に対応したファイル名及びアドレスデータは、リムーバブルメモリー5cのシステムデータ51cに書き込まれることになる。
【0079】
このようにして記録された画像データを再生する場合は、各リムーバブルメモリー5a〜5cに保存されているシステムデータ51a〜51cに対応した画像データしか再生できないようになっている。
【0080】
例えば、図5において、リムーバブルメモリー5aに保存されているシステムデータ51aには、「image#data-A」と「image#data-B」に対応したファイル名やアドレスデータなどが記載されているため、リムーバブルメモリー51aを撮影装置に装着して画像データの再生を行うと、固定メモリー4に保存されている「image#data-A」と「image#data-B」の画像データのみしか再生されず、他の画像データは再生されない。したがって、ユーザー20aは、自身によって撮影された画像データしか閲覧することができず、ユーザー20bや20cによって撮影された画像データを閲覧することはできない。
【0081】
また、リムーバブルメモリー5bに保存されているシステムデータ51bには、「image#data-C」に対応したファイル名やアドレスデータなどが記載されているため、リムーバブルメモリー51bを撮影装置に装着して画像データの再生を行うと、固定メモリー4に保存されている「image#data-C」の画像データのみしか再生されず、他の画像データは再生されない。したがって、ユーザー20bは、自身によって撮影された画像データしか閲覧することができず、ユーザー20aや20cによって撮影された画像データを閲覧することはできない。
【0082】
また、リムーバブルメモリー5cに保存されているシステムデータ51cには、「image#data-D」と「image#data-E」に対応したファイル名やアドレスデータなどが記載されているため、リムーバブルメモリー51cを撮影装置に装着して画像データの再生を行うと、固定メモリー4に保存されている「image#data-D」と「image#data-E」の画像データのみしか再生されず、他の画像データは再生されない。したがって、ユーザー20cは、自身によって撮影された画像データしか閲覧することができず、ユーザー20aや20bによって撮影された画像データを閲覧することはできない。
【0083】
また、本実施の形態では、撮影を行う前に、撮影装置にリムーバブルメモリー5が装着されていなければ、撮影を行うことができないように構成されている。また、画像データの再生を行う際、撮影装置にリムーバブルメモリー5が装着され、そのリムーバブルメモリー5に記録されているシステムデータに対応した画像データのみが再生できるように構成されている。
【0084】
〔撮影シーケンスの他例〕
また、図4に示すシーケンスでは、撮影操作毎(静止画の場合は、1枚の静止画を撮影する毎で、動画の場合は、1本の連続的な動画を撮影する毎)に固定メモリー4及びリムーバブルメモリー5のシステムデータを更新する構成としたが、図6に示すようなシーケンスであってもよい。
【0085】
図6に示すシーケンスは、システムデータを固定メモリーから参照することを、最初のアクセス時に行い、以後の参照についてはシステム管理部9上のバッファメモリー上のシステムデータに対して行い、全ての撮影後にシステムデータを固定メモリー4に書き戻すような制御を行うシーケンスである。
【0086】
図6において、まず撮影装置の電源オンや、撮影モードへの移行が行われた時、システム管理部9は固定メモリー4及びリムーバブルメモリー5からシステムデータ41及び51を読み出す(ステップS41)。読み出されたシステムデータ41及び51は、システム管理部9内のバッファメモリーへ一時的に保存させる(ステップS42)。
【0087】
次に、ユーザーによって撮影操作が行われると(ステップS43)、システム管理部9は、所定の規則性に従ってファイル名を付与するとともに(ステップS44)、固定メモリー4上において画像データを記録するアドレスを決定する(ステップS45)。
【0088】
この際、システム管理部9は、バッファに記憶させているシステムデータ41及び51を参照し、固定メモリー4上の空き領域および予約ファイル名を参照する。記録しようとしている画像データに付与されるファイル名が、既存のファイル名と重複することを避けるため、システム管理部9はシステムデータ51を参照し、画像データに付与するファイル名を決定している。
【0089】
また、固定メモリー4に記録済みの画像データを、誤って上書きしてしまうことを避けるため、既に固定メモリー4に記録されている画像データのアドレス情報を、システムデータ51から取得し、記録しようとしている画像データのアドレスを決定する。すなわち、システムデータ51におけるアドレスデータ53に重複しないアドレスを検索し、重複しないアドレスが見つかればそのアドレスデータを、記録しようとしている画像データのアドレスとして決定する。
【0090】
このようにして決定されたファイル名とアドレスデータに基づいて、画像データを固定メモリー4に記録する(ステップS46)。
【0091】
画像データの記録と同時に、システム管理部9は、バッファメモリーに記憶されているシステムデータ41及び51を、新しく記録を行った画像データに関するアドレスデータおよびファイル名データで更新する(ステップS47)。
【0092】
次に、ユーザーによって、撮影終了操作(撮影モードから他のモードへ移行されたり、撮影装置の電源オフ操作が行われた場合など)が行われるか否か待機し(ステップS48)、再び撮影操作が行われればステップS43から処理を行う。撮影終了操作が行われれば、バッファメモリーに保存されているシステムデータ41を固定メモリー4へ書き込むとともに、システムデータ51をリムーバブルメモリー5へ書き込む(ステップS49)。
【0093】
〔作用効果〕
以上のように本実施の形態によれば、撮影時に、リムーバブルメモリー毎に異なるシステムデータを作成するように構成したことで、撮影装置に装着されたリムーバブルメモリーに対応した画像データしか再生されない。よって、複数のユーザーで1台の撮影装置を使用する際に、ユーザー毎に専用のリムーバブルメモリーを用意して撮影を行うことで、画像データの再生時、自身が撮影した画像データのみを再生することができ、他人によって自身の画像データが再生されることを防ぐことができる。
【0094】
このようにシステムデータをリムーバブルメモリー5に記録しているので、いったんリムーバブルメモリー5を撮影装置本体から取り外すと、ユーザーデータ(画像データ)は固定メモリー4に記録されているにも関わらず、固定メモリー4上の物理アドレスを特定できないので読み出すことができない。つまり、プライバシー性、セキュリティ性を向上させることができる。
【0095】
また、自分自身が撮影した画像データにおいて、他のユーザーによるアクセスそ防止しているため、データの再生とともに、データの消去を防止することができる。
【0096】
また、ファイル名データは、リムーバブルメモリー5のシステムデータ51に記録されるとともに、固定メモリー4のシステムデータ41に記録されるため、ファイル名の重複を防止することができる。
【0097】
また、記録アドレスデータは、リムーバブルメモリー5のシステムデータ51に記録されるとともに、固定メモリー4のシステムデータ41に記録されるため、アドレスの重複を防止することができ、既に固定メモリー4に記録されているデータの一部または全部が消去されてしまうことを防止することができる。
【0098】
また、本実施の形態では、固定メモリー4がハードディスクドライブで構成されている場合、落下等の衝撃によりハードディスクドライブ4に記録されているデータに損傷を受けた時にも、その損傷を最小限度に留めるという新たな効果も期待できる。
【0099】
以下、この効果について説明する。
【0100】
ハードディスクドライブは、一般的に衝撃に対して弱いと言われている。ハードディスクドライブは回転する磁気ディスク上において、ヘッドが記録面に対して非接触状態(浮上状態)で移動され、ディスクの記録面にアクセスしている。このような構成においてハードディスクドライブが落下等による衝撃を受けた時に磁気ヘッドが磁気ディスクに衝突し、記録面に傷がつき、傷が付いた部分に記録されているデータが損傷し、読み書きができなくなる場合がある。一般的なハードディスクドライブの対衝撃性能は200G程度と言われている。これはおよそ10cmの高さから落下させた時に装置に印加される衝撃に相当する。
【0101】
撮影された画像データをハードディスクドライブに記録中に、ドライブに衝撃が加わった場合、記録中の画像データは損なわれるが、それ以外の画像データ(例えば過去に記録した画像データ)は損なわれない。しかし、システムデータが損傷した場合は、ハードディスクドライブの物理アドレスを計算することができなくなり、過去に記録した映像信号を含めて、ハードディスクドライブに記録されている全てのデータが読み出せなくなる可能性がある。
【0102】
しかしながら本発明では、システムデータはリムーバブルメモリー5に記録させている。半導体メモリーなどで構成されているリムーバブルメモリー5は、落下等による衝撃でデータが破損する可能性がないため、ハードディスクドライブ上のシステムデータや画像データの一部が破損したとしても、リムーバブルメモリー5に記録されているシステムデータを使って、ハードディスクドライブ4における一部の画像データ(破損していないアドレスに書き込まれている画像データ)を読み出すことができる。
【0103】
さらに、システムデータは、ユーザーデータに比べてデータ量が極めて小さいので、ハードディスクドライブ4に比べて容量あたりの価格が高いリムーバブルディスクを利用しても、大きなコストアップにならない。
【0104】
また、本実施の形態では、リムーバブルメモリー5が装着されていない場合は撮影操作を禁止する構成としたが、リムーバブルメモリー5が装着されていない場合は、システムデータを固定メモリー4に記録する構成としてもよい。このような構成では、従来のように撮影した画像データを他のユーザーによって再生が可能になってしまうが、リムーバブルメモリー5を持ち合わせていない場合にも撮影を行うことができる。
【0105】
また、リムーバブルメモリー5が装着されていない場合に、撮影を禁止するモードと撮影を許可するモード(システムデータは固定メモリー4に記録)とを備え、ユーザーによって所望のモードを選択可能に構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、デジタル映像信号をハードディスクドライブなどの固定メモリーに記録することができる、ビデオカメラなどの撮影装置に関し、大容量ハードディスクドライブを複数のユーザーで使用するに好適なシステムを提供するものであり、個々のユーザーが記録した映像信号を他のユーザーに対して見られることがないようにできる効果がある。さらに、ハードディスクドライブが落下等の衝撃によって損傷を受けた場合にも損失する映像信号データを最小限に留める効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施の形態1における撮影装置の構成を示すブロック図
【図2】固定メモリーのデータテーブル
【図3】リムーバブルメモリーのデータテーブル
【図4】撮影装置の撮影シーケンスを示すフローチャート
【図5】複数のユーザーによるデータ管理の概念を示す図
【図6】撮影装置の撮影シーケンスの他例を示すフローチャート
【図7】従来の撮影装置の構成を示すブロック図
【図8】従来の固定メモリーのデータテーブル
【図9】従来の撮影装置の撮影シーケンスを示すフローチャート
【図10】従来の撮影装置において複数のユーザーによるデータ管理の概念を示す図
【符号の説明】
【0108】
1 カメラ部
2 信号処理部
3 画像圧縮部
4 固定メモリー
5 リムーバブルメモリー
6 制御部
7 操作部
9 システム管理部
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】 【識別番号】110000040
【氏名又は名称】特許業務法人池内・佐藤アンドパートナーズ


【公開番号】 特開2008−34952(P2008−34952A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−203529(P2006−203529)