| 【発明の名称】 |
固体撮像装置の駆動方法、及び固体撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 一朗
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| 【要約】 |
【課題】差分処理を用いたスミアの低減方法における、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させる。
【構成】本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、複数の画素毎に、第1フィールドで、入射光から得られるスミアとなる電荷を第1メモリ111により保持する第1保持ステップと、第2フィールドで、入射光から得られる信号電荷を第2メモリ112により保持する第2保持ステップと、第3フィールドで、入射光から得られるスミアとなる電荷と、第1メモリ111により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第1平均化ステップと、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第1減算ステップとを含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マトリックス状に配置された複数の画素を有し、フレーム期間が前記画素の信号電荷を取得するフィールド期間と、スミアとなる電荷を取得するフィールド期間とを含む固体撮像装置の駆動方法であって、 前記複数の画素に含まれる第1画素毎に、フレーム期間の所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間のうちの、時間的に先に登場するフィールド期間である前フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を第1保持手段により保持する第1保持ステップと、 前記第1画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を第2保持手段により保持する第2保持ステップと、 前記第1画素毎に、前記2個のフィールド期間のうちの、時間的に後に登場するフィールド期間である後フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第1保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第1平均化ステップと、 前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第1減算ステップとを含む 固体撮像装置の駆動方法。 【請求項2】 前記2個のフィールド期間における垂直CCDの転送速度を、前記所定のフレーム期間の転送速度より速くし、 前記固体撮像装置に駆動方法は、さらに、 前記第1画素毎に、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷にゲイン補正を行うゲイン補正ステップを含み、 前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記ゲイン補正ステップにおいてゲイン補正されたスミアとなる電荷を減算する 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項3】 前記フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間と、第3フィールド期間とで構成されており、 前記所定のフィールド期間は、前記第2フィールド期間であって、 前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記第1フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、 前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記第2フィールド期間で前記入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出する 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項4】 前記フレーム期間及び前記フレーム期間の直後のフレーム期間である直後フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間とで構成されており、 前記所定のフィールド期間は、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間であって、 前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、 前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出する 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項5】 前記所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間は、前記所定のフィールド期間を挟み、かつ前記所定のフィールド期間に隣接する2個のフィールド期間である 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項6】 前記複数の画素は、各列に含まれる前記第1画素と、第2画素とを含み、 前記固体撮像装置の駆動方法は、さらに、 前記第2画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を第3保持手段により保持する第3保持ステップと、 前記第2画素毎に、前記後フィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を第4保持手段により保持する第4保持ステップと、 前記第2画素毎に、前記後フィールド期間より後ろのフィールド期間であり、かつ前記後フィールド期間と前記所定のフィールド期間との時間的な距離と等しい位置にあるフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第2平均化ステップと、 前記第2画素毎に、前記第4保持手段により保持されている信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第2減算ステップとを含む 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項7】 前記スミアとなる電荷の垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅を、前記信号電荷の垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅より狭く設定する 請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項8】 前記第1画素及び前記第2画素は、列方向において交互に配置された画素である 請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項9】 前記フレーム期間及び前記フレーム期間の直後のフレーム期間である直後フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間とで構成されており、 前記所定のフィールド期間は、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間であって、 前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、 前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出し、 前記第2平均化ステップでは、前記第2画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第2フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、 前記第2減算ステップでは、前記第2画素毎に、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で前記入射光から得られる信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出する 請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項10】 前記入射光から得られるスミアとなる電荷を得る方法は、前記画素から垂直CCDへの読み出しパルスを印加しないことにより行う 請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。 【請求項11】 マトリックス状に配置された複数の画素を有し、フレーム期間が前記画素の信号電荷を取得するフィールド期間と、スミアとなる電荷を取得するフィールド期間とを含む固体撮像装置であって、 前記複数の画素に含まれる第1画素毎に、フレーム期間の所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間のうちの、時間的に先に登場するフィールド期間である前フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を保持する第1保持手段と、 前記第1画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を保持する第2保持手段と、 前記第1画素毎に、前記2個のフィールド期間のうちの、時間的に後に登場するフィールド期間である後フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第1保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する平均化手段と、 前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記平均化手段により平均化されたスミアとなる電荷を減算する減算手段とを備える 固体撮像装置。 【請求項12】 前記複数の画素は、各列に含まれる前記第1画素と、第2画素とを含み、 前記固体撮像装置は、さらに、 前記第2画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を保持する第3保持手段と、 前記第2画素毎に、前記後フィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を保持する第4保持手段と、 前記第2画素毎に、前記後フィールド期間より後ろのフィールド期間であり、かつ前記後フィールド期間と前記所定のフィールド期間との時間的な距離と等しい位置にあるフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第2平均化手段と、 前記第2画素毎に、前記第4保持手段により保持されている信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第2減算手段とを備える 請求項11に記載の固体撮像装置。 【請求項13】 前記固体撮像装置は、さらに、 所定の列の画素の電荷を第1方向に垂直転送する第1垂直CCDと、 前記所定の列以外の画素の電荷を前記第1方向と逆の第2方向に垂直転送し、前記第1垂直CCDと、共通の信号で垂直転送を制御される第2垂直CCDと、 前記複数の画素がマトリックス状に配置される領域の一方に配置され、前記第1垂直CCDから転送された電荷を水平転送する第1水平CCDと、 前記複数の画素がマトリックス状に配置される領域を挟み、前記第1水平CCDと対向して配置され、前記第2垂直CCDから転送された電荷を水平転送する第2水平CCDと、 前記第1水平CCDから転送された電荷を対応する電圧値に変換し、変換した値を前記第1保持手段、前記第2保持手段、前記第3保持手段、前記第4保持手段、前記第1平均化手段及び前記第2平均化手段に出力する第1出力手段と、 前記第2水平CCDから転送された電荷を対応する電圧値に変換し、変換した値を前記第1保持手段、前記第2保持手段、前記第3保持手段、前記第4保持手段、前記第1平均化手段及び前記第2平均化手段に出力する第2出力手段とを備え、 前記第1画素及び第2画素は、列方向及び行方向に交互に配置された画素である 請求項12に記載の固体撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、マトリックス状に配置された複数の画素を有する固体撮像装置の駆動方法、及び固体撮像装置に関する。 【背景技術】 【0002】 ビデオカメラやデジタルスチルカメラの需要は年々高まる傾向にある。需要の増加につれ、カスタマー層も広がっている。従来からのカスタマー層からはもちろん、新たなカスタマー層からも、ダイナミックレンジの広い画像が要求されている。そのため、カメラに用いられる固体撮像装置、特にCharge Coupled Device(CCD:電荷結合素子)型固体撮像装置に関して、カスタマーの要求にかなう開発が必要とされている。 【0003】 一般的なCCDイメージセンサを説明する。図13は、一般的なCCDイメージセンサの構成を示す図である。CCDイメージセンサは、マトリックス状に配置された多数のフォトダイオード901と、各フォトダイオード901とその左側の垂直CCD903とを接続する転送ゲート902と、各フォトダイオード901の左側に配置された垂直方向の電荷転送路である垂直CCD903と、垂直CCD903の下端に配置された水平方向の電荷転送路である水平CCD907と、電荷に対応する電圧値をCCDイメージセンサ外部に出力する出力部908とを備える。フォトダイオード901は入射する光を電荷に変換し、転送ゲート902は光電変換された電荷を垂直CCD903に転送する。垂直CCD903は転送されてきた電荷を水平CCD907に転送する。水平CCD907は垂直CCD903から転送された電荷を出力部908に転送し、出力部908は、電荷を電圧に変換し、得られた電圧値をCCDイメージセンサ外部に出力する。 【0004】 次に、スミアの発生原因を説明する。 図14は、一般的なCCD固体撮像装置の画素の断面図である。固体撮像装置では、n型シリコン基板10と、p--型ウェル領域11と、n型電荷蓄積領域12と、p++型領域13とからフォトダイオード部(光電変換部)4が構成されている。n型埋め込みチャネル領域14と、その下部に形成されているp-型領域15と、ポリシリコン膜等で形成されているゲート電極16とから、光電変換された信号電荷を水平CCD部に転送するための垂直CCD部5が構成されている。 【0005】 フォトダイオード部4と垂直CCD部5との間に転送ゲート部17が設けられており、フォトダイオード部4を基準にして転送ゲート部17と反対側の位置にはp+型チャネルストップ領域18が形成されている。転送ゲート部17とp+型チャネルストップ領域18とはフォトダイオード部4を挟む。n型埋め込みチャネル領域14、転送ゲート部17、及びp+型チャネルストップ領域18の上部には、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造等から構成されているゲート絶縁膜19が形成されている。ゲート電極16の上には層間絶縁膜20を介してタングステン膜等の遮光膜8が形成されており、フォトダイオード部4の表面には反射防止膜21が形成されている。 【0006】 スミアは、電荷の蓄積時において、光電変換された電荷がフォトダイオード部4に蓄積されずに垂直CCD部5に流れ込み、偽信号が発生することにより生ずる。これを図14を用いて説明する。スミアは大きく分けて次の4つの原因により発生すると考えられる。(i)遮光膜8を透過した光が垂直CCD部5まで到達し、垂直CCD部5の中で光電変換することにより、スミアが発生する。(ii)入射光の一部が遮光膜8とゲート絶縁膜19との界面から内部に入射し、その後遮光膜8の内部、ゲート絶縁膜19とゲート電極16との間、ゲート絶縁膜19と遮光膜8との間を多重反射しつつ垂直CCD部5に伝播する。そして垂直CCD部5の内部で光電変換することによって、スミアが発生する。(iii)フォトダイオード部4の外部で光電変換した電荷が拡散し垂直CCD部5に到達することにより、スミアが発生する。(iv)フォトダイオード部4の表面のp++型領域13の内部の再結合領域で光電変換した電荷が弱い電界により転送又は拡散することにより移動し、垂直CCD部5に到達し偽信号として検出されることによって、スミアが発生する。 【0007】 スミアは上述した要因により発生すると考えられている。画素の微細化により、スミアに対する対策が常に要求される。これは以下の理由による。画素サイズを単純にシュリンクした場合、図14に示す転送ゲート部17の幅、言い換えればフォトダイオード部4と垂直CCD部5との間の距離が縮小する。これにより例えば(ii)の光が伝播する距離が狭められるため、途中で吸収される光の量が減少し、光が垂直CCD部5に到達しやすくなりスミアの悪化を招く。また(iii)又は(iv)の電荷の拡散距離が短くなるため、電荷が垂直CCD部5に到達しやすくなりスミアの悪化を招く。このように、画素を単純に縮小すると、スミアの悪化を招く。 【0008】 スミアを改善する方法として、通常の信号電荷(信号電荷+スミア電荷)を読み出すパケットと、スミア電荷のみを読み出すパケットを設け、通常の信号電荷(信号電荷+スミア電荷)からスミア電荷を差分する方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。 【0009】 特許文献1に記載の技術では、信号電荷及びスミア電荷を読み出す画素と、異なる画素からスミア電荷のみとを読み出し、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷との差分を算出する方法が用いられている。 【0010】 特許文献2に記載の技術では、時間的に異なるタイミングで、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷のみとを読み出し、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷との差分を算出する方法が用いられている。 【特許文献1】特開2005−328212号公報 【特許文献2】特開2001−119629号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 しかしながら、特許文献1に記載の方法では、信号電荷及びスミア電荷を読み出す画素と、異なる画素で得られたスミア電荷とを用いて差分処理するため、それが隣の画素であっても現実のスミア電荷とは異なっている。特に、ベイヤー配列等のフィルターが配置されている場合には異なるフィルターから得られるスミアとなる電荷は大きく異なっている。また同じ色のフィルターから取り出す場合には少なくとも一つおきとなり、現実のスミアとなる電荷とはさらに大きな差が生じる。これは静止画、動画とも低照度時の黒沈み等の現象によって表れる。 【0012】 また、特許文献2に記載の方法では、同じ画素からスミア電荷を取り出すが、信号電荷及びスミア電荷を取り出すタイミングと、スミア電荷のみを取り出すタイミングが時間的に異なっている。これにより、動画の撮像時、時間的なずれにより差分されるスミア電荷は、現実のスミア電荷とは異なっており、スミアとなる電荷量が大きすぎると黒沈み等の現象になって現れる。すなわち、従来の差分処理を用いたスミアの低減方法では、差分処理に用いるスミア電荷は、実効的なスミア電荷とは異なる。 【0013】 そこで、本発明は、差分処理を用いたスミアの低減方法における、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させる固体撮像装置、及びその駆動方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0014】 上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、マトリックス状に配置された複数の画素を有し、フレーム期間が前記画素の信号電荷を取得するフィールド期間と、スミアとなる電荷を取得するフィールド期間とを含む固体撮像装置の駆動方法であって、前記複数の画素に含まれる第1画素毎に、フレーム期間の所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間のうちの、時間的に先に登場するフィールド期間である前フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を第1保持手段により保持する第1保持ステップと、前記第1画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を第2保持手段により保持する第2保持ステップと、前記第1画素毎に、前記2個のフィールド期間のうちの、時間的に後に登場するフィールド期間である後フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第1保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第1平均化ステップと、前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第1減算ステップとを含む。 【0015】 これによれば、所定のフィールド期間から時間的に等距離にある2個のフィールド期間で得られるスミアとなる電荷(スミア電荷)を平均化する。また、所定のフィールド期間で得られる信号電荷から平均化したスミア電荷を減算することにより、フレーム期間の信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、所定のフィールド期間から時間的に等距離にある2個のフィールド期間で得られるスミア電荷を平均化した値は、所定のフィールド期間で得られる信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。すなわち、特許文献2に記載の従来の方法と比べ、時間的な差による実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。また、同一の画素から異なるタイミングで、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷のみを読み出している。よって、特許文献1に記載の従来の方法に比べ、画素の違いによる実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。 【0016】 また、前記2個のフィールド期間における垂直CCDの転送速度を、前記所定のフレーム期間の転送速度より速くし、前記固体撮像装置に駆動方法は、さらに、前記第1画素毎に、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷にゲイン補正を行うゲイン補正ステップを含み、前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記ゲイン補正ステップにおいてゲイン補正されたスミアとなる電荷を減算してもよい。 【0017】 これによれば、スミア電荷の垂直CCDの転送速度を、信号電荷の垂直CCDの転送速度より速くする。信号電荷の電荷量は、スミア電荷の電荷量に比べて大きい。よって、スミア電荷の垂直CCDの転送速度を、信号電荷の垂直CCDの転送速度より速くしても、転送における転送不良は生じない。これにより、全体の電荷の読み出し速度を向上させることができる。また、ゲイン補正ステップで、垂直CCDの転送速度の比に基づくゲイン補正を行うことで、平均化されたスミア電荷を、所定のフィールド期間で読み出されたスミア電荷と等しくなるように補正するこができる。 【0018】 また、前記フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間と、第3フィールド期間とで構成されており、前記所定のフィールド期間は、前記第2フィールド期間であって、前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記第1フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記第2フィールド期間で前記入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出してもよい。 【0019】 これによれば、第1フィールド期間及び第3フィールド期間で得られるスミア電荷を平均化する。また、第2フィールド期間で得られる信号電荷から平均化したスミア電荷を減算することにより、フレーム期間の信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、第1フィールド期間及び第3フィールド期間で得られるスミア電荷を平均化した値は、第2フィールド期間で得られる信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。 【0020】 また、前記フレーム期間及び前記フレーム期間の直後のフレーム期間である直後フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間とで構成されており、前記所定のフィールド期間は、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間であって、前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出してもよい。 【0021】 これによれば、所定のフレーム期間の第1フィールド期間及び所定のフレーム期間の直後のフレーム期間である直後フレーム期間の第1フィールド期間で得られるスミア電荷を平均化する。また、所定のフレーム期間の第2フィールド期間で得られる信号電荷から平均化したスミア電荷を減算することにより、所定のフレーム期間の信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、所定のフレーム期間の第1フィールド期間及び直後フレーム期間の第1フィールド期間で得られるスミア電荷を平均化した値は、所定のフィールド期間の第2フィールド期間で得られる信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。さらに、1フレーム期間を2フィールド期間で構成することで、通常のフレーム期間方式による動作で上記の効果が得られる。よって、駆動回路の構成が容易である。加えて、各部の動作の高速化も容易である。 【0022】 また、前記所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間は、前記所定のフィールド期間を挟み、かつ前記所定のフィールド期間に隣接する2個のフィールド期間であってもよい。 【0023】 これによれば、所定のフィールド期間に隣接する2個のフィールド期間においてスミア電荷が読み出される。よって、動作の制御を容易に行うことができる。 【0024】 また、前記複数の画素は、各列に含まれる前記第1画素と、第2画素とを含み、前記固体撮像装置の駆動方法は、さらに、前記第2画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を第3保持手段により保持する第3保持ステップと、前記第2画素毎に、前記後フィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を第4保持手段により保持する第4保持ステップと、前記第2画素毎に、前記後フィールド期間より後ろのフィールド期間であり、かつ前記後フィールド期間と前記所定のフィールド期間との時間的な距離と等しい位置にあるフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第2平均化ステップと、前記第2画素毎に、前記第4保持手段により保持されている信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第2減算ステップとを含んでもよい。 【0025】 これによれば、所定のフィールド期間で、第1画素のスミア電荷のみを読み出し、第2画素の信号電荷を得る。これにより、垂直CCDを転送される電荷は、スミア電荷のみのパケットと、信号電荷のパケットとが混在する。よって、例えば、垂直CCDの信号電荷の転送において、信号電荷の転送に用いる領域を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくすることで、垂直CCDの最大電荷量を拡大させることができ、信号電荷の転送を効率よく行うことができる。 【0026】 また、前記スミアとなる電荷の垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅を、前記信号電荷の垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅より狭く設定してもよい。 【0027】 これによれば、垂直CCDの信号電荷の転送において、信号電荷の転送に用いる領域(ポテンシャル井戸の垂直方向の幅)を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくする。信号電荷の電荷量は、スミア電荷の電荷量に比べて大きい。よって、スミア電荷の垂直CCDの転送に用いる領域を、信号電荷の垂直CCDの転送に用いる領域より小さくしても、転送における電荷の劣化等は生じない。これにより、全体の電荷の読み出し速度を向上させることができる。 【0028】 また、前記第1画素及び前記第2画素は、列方向において交互に配置された画素であってもよい。 【0029】 これによれば、隣接する画素の一方でスミア電荷のみが読み出され、他方で信号電荷が読み出される。よって、垂直CCDの転送において、スミア電荷のみのパケットと、信号電荷のパケットとが隣接するので、垂直CCDの転送の制御を容易に行うことができる。 【0030】 また、前記フレーム期間及び前記フレーム期間の直後のフレーム期間である直後フレーム期間は、時間的に連続する第1フィールド期間と、第2フィールド期間とで構成されており、前記所定のフィールド期間は、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間であって、前記第1平均化ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、前記第1減算ステップでは、前記第1画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で入射光から得られる信号電荷から、前記第1平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出し、前記第2平均化ステップでは、前記第2画素毎に、前記フレーム期間の前記第2フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記直後フレーム期間の前記第2フィールド期間で前記入射光から得られるスミアとなる電荷とを平均化し、前記第2減算ステップでは、前記第2画素毎に、前記直後フレーム期間の前記第1フィールド期間で前記入射光から得られる信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算して、前記フレーム期間の信号電荷を算出してもよい。 【0031】 これによれば、各フレーム期間の第1フィールド期間で、第1画素のスミア電荷のみが読み出され、第2画素の信号電荷が読み出される。また、各フレーム期間の第2フィールド期間で、第1画素の信号電荷が読み出され、第2画素のスミア電荷のみが読み出される。よって、各フィールにおける処理を規則的に行うことができるので、動作の制御を容易に行うことができる。 【0032】 また、前記入射光から得られるスミアとなる電荷を得る方法は、前記画素から垂直CCDへの読み出しパルスを印加しないことにより行ってもよい。 【0033】 これによれば、単純な処理により、スミア電荷を読み出すことができる。 また、本発明の固体撮像装置は、マトリックス状に配置された複数の画素を有し、フレーム期間が前記画素の信号電荷を取得するフィールド期間と、スミアとなる電荷を取得するフィールド期間とを含む固体撮像装置であって、前記複数の画素に含まれる第1画素毎に、フレーム期間の所定のフィールド期間から時間的に等距離に位置する異なる2個のフィールド期間のうちの、時間的に先に登場するフィールド期間である前フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を保持する第1保持手段と、前記第1画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を保持する第2保持手段と、前記第1画素毎に、前記2個のフィールド期間のうちの、時間的に後に登場するフィールド期間である後フィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第1保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する平均化手段と、前記第1画素毎に、前記第2保持手段により保持されている信号電荷から、前記平均化手段により平均化されたスミアとなる電荷を減算する減算手段とを備える。 【0034】 この構成によれば、所定のフィールド期間から時間的に等距離にある2個のフィールド期間で得られるスミアとなる電荷(スミア電荷)を平均化する。また、所定のフィールド期間で得られる信号電荷から平均化したスミア電荷を減算することにより、フレーム期間の信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、所定のフィールド期間から時間的に等距離にある2個のフィールド期間で得られるスミア電荷を平均化した値は、所定のフィールド期間で得られる信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、本発明の固体撮像装置は、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。 【0035】 また、本発明の固体撮像装置は、前記複数の画素は、各列に含まれる前記第1画素と、第2画素とを含み、前記固体撮像装置は、さらに、前記第2画素毎に、前記所定のフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷を保持する第3保持手段と、前記第2画素毎に、前記後フィールド期間で、入射光から得られる信号電荷を保持する第4保持手段と、前記第2画素毎に、前記後フィールド期間より後ろのフィールド期間であり、かつ前記後フィールド期間と前記所定のフィールド期間との時間的な距離と等しい位置にあるフィールド期間で、入射光から得られるスミアとなる電荷と、前記第3保持手段により保持されているスミアとなる電荷とを平均化する第2平均化手段と、前記第2画素毎に、前記第4保持手段により保持されている信号電荷から、前記第2平均化ステップにおいて平均化されたスミアとなる電荷を減算する第2減算手段とを備えてもよい。 【0036】 この構成によれば、所定のフィールド期間で、第1画素のスミア電荷のみを読み出し、第2画素の信号電荷を得る。これにより、垂直CCDを転送される電荷は、スミア電荷のみのパケットと、信号電荷のパケットとが混在する。よって、例えば、垂直CCDの信号電荷の転送において、信号電荷の転送に用いる領域を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくすることで、垂直CCDの最大電荷量を拡大させることができ、信号電荷の転送を効率よく行うことができる。 【0037】 また、本発明の固体撮像装置は、前記固体撮像装置は、さらに、所定の列の画素の電荷を第1方向に垂直転送する第1垂直CCDと、前記所定の列以外の画素の電荷を前記第1方向と逆の第2方向に垂直転送し、前記第1垂直CCDと、共通の信号で垂直転送を制御される第2垂直CCDと、前記複数の画素がマトリックス状に配置される領域の一方に配置され、前記第1垂直CCDから転送された電荷を水平転送する第1水平CCDと、前記複数の画素がマトリックス状に配置される領域を挟み、前記第1水平CCDと対向して配置され、前記第2垂直CCDから転送された電荷を水平転送する第2水平CCDと、前記第1水平CCDから転送された電荷を対応する電圧値に変換し、変換した値を前記第1保持手段、前記第2保持手段、前記第3保持手段、前記第4保持手段、前記第1平均化手段及び前記第2平均化手段に出力する第1出力手段と、前記第2水平CCDから転送された電荷を対応する電圧値に変換し、変換した値を前記第1保持手段、前記第2保持手段、前記第3保持手段、前記第4保持手段、前記第1平均化手段及び前記第2平均化手段に出力する第2出力手段とを備え、前記第1画素及び第2画素は、列方向及び行方向に交互に配置された画素であってもよい。 【0038】 この構成によれば、2つの水平CCDを備え、高速で読み出しが可能な固体撮像装置において、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。さらに、例えば、垂直CCDの信号電荷の転送において、信号電荷の転送に用いる領域を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくすることで、信号電荷の転送を効率よく行うことができる。 【発明の効果】 【0039】 本発明は、差分処理を用いたスミアの低減方法における、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させる固体撮像装置、及びその駆動方法を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0040】 以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。 【0041】 (実施の形態1) 本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置は、1フレームを時間的に連続した3つのフィールドから構成し、第1フィールドよび第3フィールドにおいて、スミア電荷のみを取得し、第2フィールドにおいて、信号電荷及びスミア電荷を取得する。さらに、第2フィールドで取得した信号電荷及びスミア電荷から、第1フィールド及び第2フィールドで取得したスミア電荷の平均値を減算することで、スミア電荷の影響を低減した信号電荷を読み出すことができる。 【0042】 先ず、実施の形態1の固体撮像装置の構成を説明する。 図1は実施の形態1の固体撮像装置の構成図である。実施の形態1の固体撮像装置は、光電変換領域(固体撮像素子)100と、出力部108と、A/D変換部109と、選択部110と、第1メモリ111と、第2メモリ112と、加算部113と、平均化部114と、ゲイン補正部115と、減算部116と、制御部117と、出力部118と、駆動部119とを備える。なお、図示しないが、固体撮像装置は電子シャッタも備える。 【0043】 光電変換領域100は、入射した光を電荷に変換する機能を有する領域であり、マトリックス状に配置された多数のフォトダイオード101と、各フォトダイオード101の左側に配置された垂直方向の電荷転送路である垂直CCD103と、各フォトダイオード101とその左側の垂直CCD103とを接続する第1の転送ゲート102と、水平CCD104とを備える。水平CCD104は、垂直CCD103の下端に配置された水平方向の電荷転送路であり、各垂直CCD103からの電荷を出力部108に転送する。 【0044】 出力部108は、水平CCD104からの電荷を、その電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からのアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。選択部110は、制御部117からの指示に従って、A/D変換部109によって変換された値を、第1メモリ111と第2メモリ112と加算部113との何れかに転送させる。第1メモリ111及び第2メモリ112は、A/D変換部109によって変換された値を保持する。加算部113は、選択部110からの値と、第1メモリ111によって保持されている値とを加算する。平均化部114は、加算部113によって加算された値を平均化する。例えば、平均化部114は、加算部113によって加算された値を1/2にする。ゲイン補正部115は、平均化部114が平均化した値に所定の係数をかけることで、ゲイン補正を行う。減算部116は、第2メモリ112によって保持されている値から、ゲイン補正部115によってゲイン補正された値を減算する。制御部117は、光電変換領域100、出力部108、A/D変換部109、選択部110、第1メモリ111、第2メモリ112、加算部113、平均化部114、ゲイン補正部115、減算部116、及び出力部118の動作を制御する。出力部118は、減算部116によって得られた値を固体撮像装置外部に出力する。駆動部119は、固体撮像装置外部からの駆動信号に基づいて制御部117を駆動させる。 【0045】 次に、実施の形態1の固体撮像装置の動作を説明する。 実施の形態1では、1フレームは時間的に連続した3個のフィールドで構成されている。ここで、フレームとは、入射した光に対応する1つの画像を取得するための期間であり、フィールドとは、1つのフレームに含まれる複数の期間である。また、第1フィールド及び第3フィールドでは、各画素に対して、入射光から得られるスミアとなる電荷であるスミア電荷が取得され、第2フィールドでは、各画素に対して、入射した光に対応する電荷である信号電荷及びスミア電荷が取得される。図2は、一つのフレームを構成する第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドそれぞれの期間における電子シャッタをも制御するためのVSUB電圧及び読み出し電圧のパルス波形を示す。また、第2フィールドの電子シャッタの停止開始時をt1、読み出し開始時をt2と仮定する。 【0046】 図2に示すように、第1フィールド及び第3フィールドにおいて、画素101から垂直CCD103への読み出しパルスが印加されない。これにより、入射した光に対応し蓄積された電荷は、転送ゲート102を介して垂直CCD103に転送されない。よって、スミア電荷のみが垂直CCD103に転送される。また、第2フィールドにおいては、読み出しパルスが印加され、電子シャッタの停止開始時t1から読み出し開始時t2までに蓄積された信号電荷及びスミア電荷が読み出される。 【0047】 ここで、第1フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN1とし、第2フィールドで読み出される信号電荷の電荷量をS2とし、第2フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN2とし、第3フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN3とする。スミア電荷の時間変化は、局所的な短時間では直線的であるので、スミア電荷の電荷量N1〜N3に対して以下の関係が成り立つ。 【0048】 (N1+N3)/2 ≒ N2 ・・・(式1) 【0049】 すなわち、第1フィールドで読み出されたスミア電荷N1と第3フィールドで読み出されたスミア電荷N2とを平均化した電荷量は、第2フィールドに読み出されたスミア電荷の電荷量N2にほぼ等しい。 【0050】 また、第2フィールドで読み出される信号電荷S2及びスミア電荷N2に対して(式1)より以下の関係が成り立つ。 【0051】 S2 ≒ S2+N2−(N1+N3)/2 ・・・(式2) 【0052】 すなわち、第2フィールドで読み出した信号S2+N2から第1フィールドで読み出した信号及び第3フィールドで読み出した信号を平均化した値を引くことで、スミア電荷の影響を排除した、信号電荷S2のみを抽出することができる。 【0053】 図3は、実施の形態1の固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 各画素において、第1フィールドで、光電変換領域(固体撮像素子)100を構成するフォトダイオード101において発生した第1のスミア電荷は、垂直CCD103に転送され、更に水平CCD104に転送され、その後、出力部108に転送される。出力部108は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち、第1フィールドにおけるスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第1のスミア電荷に対応する値)は第1メモリ111に蓄積される。 【0054】 第2フィールドで、光電変換領域(固体撮像素子)100を構成するフォトダイオード101は、時刻t1〜t2の間、入射光量に応じた電荷を蓄積する。蓄積された電荷は第1の転送ゲート102により垂直CCD103に転送され、更に水平CCD104に転送され、その後、出力部108に転送される。出力部108は、水平CCD104からの電荷を、その電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち第2フィールドで蓄積された電荷(信号電荷及びスミア電荷)に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。得られたデジタルの値は第2メモリ112に蓄積される。 【0055】 第3フィールドで、光電変換領域(固体撮像素子)100を構成するフォトダイオード101において発生した第2のスミア電荷は、垂直CCD103に転送され、更に水平CCD104に転送され、その後、出力部108に転送される。出力部108は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち、第3フィールドにおけるスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。加算部113は、変換された値、すなわち第3フィールドにおけるスミア電荷に対応する値(第2のスミア電荷に対応する値)と、第1メモリ111に蓄積された値(第1のスミア電荷に対応する値)とを加算して第3のスミア電荷に対応する値を算出する。平均化部114は、加算部113からの、第3のスミア電荷に対応する値を、平均化する。すなわち、平均化部114は、第1フィールドで読み出された第1のスミア電荷及び第3フィールドで読み出された第2のスミア電荷の平均値を出力する。ゲイン補正部115は、平均化部114が出力する値に、所定の係数をかけることで、ゲイン補正を行う。減算部116は、第2メモリ112に蓄積された第2フィールドで読み出された信号電荷およびスミア電荷に対応する値から、ゲイン補正部115が出力する第1フィールド及び第3フィールドで読み出されたスミア電荷の平均値にゲイン補正した値を減算する。出力部118は、減算部116によって得られた値を固体撮像装置外部に出力する。 【0056】 上述したように、実施の形態1では、第1フィールドで読み出される第1のスミア電荷と第3フィールドで読み出される第2のスミア電荷との合計のスミア電荷(第3のスミア電荷)を平均化する。第2フィールドで蓄積される信号電荷から平均化した第3のスミア電荷を減算することにより、1フレームの信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、第1のスミア電荷と第2のスミア電荷とを平均化した値は、第2フィールドで読み出された信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、第2フィールドで蓄積される信号電荷から平均化した第3のスミア電荷を減算することにより、スミア電荷の影響を低減することができる。これにより、特許文献2に記載の従来の方法と比べ、時間的な差による実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。また、本発明の実施の形態1では、同一の画素から異なるタイミングで、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷のみを読み出している。よって、特許文献1に記載の従来の方法に比べ、画素の違いによる実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。すなわち、本発明の実施の形態1の固体撮像装置は、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。 【0057】 また、第1フィールド及び第3フィールドにおける垂直CCD103の転送スピードを、第2フィールドにおける垂直CCD103の転送スピードより速くしてもよい。第2フィールドでは、信号電荷及びスミア電荷が転送されるのに対して、第1フィールド及び第3フィールドでは、スミア電荷のみが転送される。すなわち、第2フィールドに転送される電荷量に比べ、第1フィールド及び第3フィールドに転送される電荷量は、少ない。よって、第1フィールド及び第3フィールドの転送スピードを第2フィールドの転送スピードより早くしても、転送不良は生じない。これにより、固体撮像装置の読み出し速度を向上させることができる。また、第1フィールド及び第3フィールドの転送スピードと第2フィールドの転送スピードとを変化させると、第1フィールド及び第3フィールドで読み出されたスミア電荷の平均値と、第2フィールドで読み出されたスミア電荷の値とは転送スピードに比例して異なる値となる。上述したゲイン補正部115により、平均化された値を、第1フィールド及び第3フィールドと、第2フィールドの転送スピードとの比に基づく係数をかけることで、ゲイン補正部115が出力する値を、第2フィールドで読み出されたスミア電荷と等しくなるように補正するこができる。なお、第1フィールド、第2フィールド及び第3フィールドにおける垂直CCD103の転送スピードが等しい場合には、ゲイン補正部115を設けずに、減算部116は、第2メモリ112に保持されている値から、平均化部112が平均化した値を減算してもよい。 【0058】 (実施の形態2) 本発明の実施の形態2では、1フレームを2つのフィールドから構成する実施例について説明する。 【0059】 なお、実施の形態2の固体撮像装置の構成は、実施の形態1と同様であり、説明は省略する。 【0060】 以下、実施の形態2の固体撮像装置の動作を説明する。 実施の形態2では、1フレームは2個のフィールドで構成されている。また、第1フィールドにおいて、入射光から得られるスミアとなる電荷であるスミア電荷が読み出され、第2フィールドにおいて、入射した光に対応する電荷である信号電荷及びスミア電荷が読み出される。図4は、一つのフレームを構成する第1フィールド、及び第2フィールドそれぞれにおける電子シャッタをも制御するためのVSUB電圧及び読み出し電圧のパルス波形を示す。また、第1フレームの第2フィールドの電子シャッタの停止開始時をt3、読み出し開始時をt4と仮定する。第1フレームと第2フレームとは連続するフレームであり、第1フレームの方が第2フレームよりも先の時刻に登場するフレームである。 【0061】 図4に示すように、第1フレーム及び第2フレームの第1フィールドにおいて、画素101から垂直CCD103への読み出しパルスが印加されない。これにより、入射した光に対応し蓄積された電荷は、転送ゲート102を介して垂直CCD103に転送されない。よって、スミア電荷のみが読み出される垂直CCD103に読み出される。また、第1フレームの第2フィールドにおいては、読み出しパルスが印加され、電子シャッタの停止開始時t3から読み出し開始時t4までに蓄積された信号電荷及びスミア電荷が読み出される。 【0062】 ここで、第1フレームの第1フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN11とし、第1フレームの第2フィールドで読み出される信号電荷の電荷量をS12とし、第1フレームの第2フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN12とし、第2フレームの第1フィールドで読み出されるスミア電荷の電荷量をN21とする。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動するので、スミア電荷の電荷量N11、N12、N21に対して以下の関係が成り立つ。 【0063】 (N11+N21)/2 ≒ N12 ・・・(式3) 【0064】 すなわち、第1フレームの第1フィールドで読み出されたスミア電荷N11と第2フレームの第1フィールドで読み出されたスミア電荷N21とを平均化した電荷量は、第1フレームの第2フィールドに読み出されたスミア電荷の電荷量N12にほぼ等しい。 【0065】 また、第2フィールドで読み出される信号電荷N12及びスミア電荷N12に対して(式3)より以下の関係が成り立つ。 【0066】 S12 ≒ S12+N12−(N11+N21)/2 ・・・(式4) 【0067】 すなわち、第1フレームの第2フィールドで読み出した信号S12+N12から第1フレームの第1フィールドで読み出した信号及び第2フレームの第2フィールドで読み出した信号を平均化した値を引くことで、スミア電荷の影響を排除した、信号電荷のみを抽出することができる。 【0068】 図5は、実施の形態2の固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 各画素において、第1フレームの第1フィールドで、固体撮像素子100は、第1のスミア電荷を読み出し、出力部108に転送する。出力部108は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち、第1フレームの第1フィールドにおけるスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第1のスミア電荷に対応する値)は第1メモリ111に蓄積される。 【0069】 第1フレームの第2フィールドで、固体撮像素子100は、時刻t3〜t4の間、入射光量に応じた電荷を蓄積し、水平CCD104は固体撮像素子100が蓄積した電荷を出力部108に転送する。出力部108は、転送されてきた電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち、第1フレームの第2フィールドで蓄積された電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値は第2メモリ112に蓄積される。 【0070】 第2フレームの第1フィールドで、固体撮像素子100は、第2スミア電荷を読み出し、出力部108に転送する。出力部108は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部108からの値、すなわち、第2フレームの第1フィールドにおけるスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。加算部113は、変換された値、すなわち第2フレームの第1フィールドにおけるスミア電荷に対応する値(第2のスミア電荷に対応する値)と、第1メモリ111に蓄積された値(第1のスミア電荷に対応する値)とを加算して第3のスミア電荷に対応する値を算出する。平均化部114は、加算部113からの、第3のスミア電荷に対応する値を、平均化する。すなわち、平均化部114は、第1フレームの第1フィールドで読み出された第1のスミア電荷及び第2フレームの第1フィールドで読み出された第2のスミア電荷の平均値を出力する。ゲイン補正部115は、平均化部114が出力する値に、所定の係数をかけることで、ゲイン補正を行う。減算部116は、第2メモリ112に蓄積された第1フレームの第2フィールドで読み出された信号電荷及びスミア電荷に対応する値から、ゲイン補正部115が出力する第1フレーム及び第2フレームの第1フィールドで読み出されたスミア電荷の平均値をゲイン補正した値を減算する。出力部118は、減算部116によって得られた値を固体撮像装置外部に出力する。 【0071】 上述したように、実施の形態2では、第1フレームの第1フィールドで読み出される第1のスミア電荷と第2フレームの第1フィールドで読み出される第2のスミア電荷との合計のスミア電荷(第3のスミア電荷)を平均化する。第1フレームの第2フィールドで蓄積される信号電荷から、平均化した第3のスミア電荷を減算することにより、1フレームの信号電荷を得る。局所的な短時間ではスミア電荷は直線的に移動する。したがって、第1のスミア電荷と第2のスミア電荷とを平均化した値は、第1フレームの第2フィールドで読み出された信号電荷に含まれるスミア電荷とほぼ等しくなる。よって、第2フィールドで蓄積される信号電荷から、平均化した第3のスミア電荷を減算することにより、スミア電荷の影響を低減することができる。これにより、特許文献2に記載の従来の方法と比べ、時間的な差による実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。また、本発明の実施の形態1では、同一の画素から異なるタイミングで、信号電荷及びスミア電荷と、スミア電荷のみを読み出している。よって、特許文献1に記載の従来の方法に比べ、画素の違いによる実効的なスミアとなる電荷との差から生じる黒ひずみの発生を低減させることができる。 【0072】 更に、実施の形態1と比較した場合、特殊な第3フィールドを必要としない、通常のフレーム方式による動作で上記の効果が得られるので、駆動回路の構成が容易である。加えて、実施の形態1と比較した場合、1フレームが2フィールドで構成されているので、各部の動作の高速化も容易である。 【0073】 (実施の形態3) 実施の形態1及び実施の形態2では、各フィールドにおいて、同時に全ての画素に対して、スミア電荷のみ、又は信号電荷とスミア電荷とを読み出す場合について説明した。実施の形態3では、各フィールドにおいて、所定の画素に対しては、スミア電荷のみを読み出し、他の画素に対しては、信号電荷及びスミア電荷を読み出す固体撮像装置について説明する。 【0074】 図6は、実施の形態4の固体撮像装置の構成図である。実施の形態3の固体撮像装置は、光電変換領域(固体撮像素子)200と、出力部208及び209と、A/D変換部109と、選択部110と、第1メモリ111と、第2メモリ112と、加算部113と、平均化部114と、ゲイン補正部115と、減算部116と、制御部117と、出力部118と、駆動部119とを備える。なお、図示しないが、固体撮像装置は電子シャッタも備える。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており詳細な説明は省略する。 【0075】 光電変換領域200は、入射した光を電荷に変換する機能を有する領域であり、マトリックス状に配置された多数のフォトダイオード201と、各フォトダイオード201の左側に配置された垂直方向の電荷転送路である垂直CCD203と、各フォトダイオード201とその左側の垂直CCD203とを接続する第1の転送ゲート202と、第1の水平CCD204と、第2の水平CCD205とを備える。偶数列(図6における左端の列を0列とした場合の偶数列)の垂直CCD203は、偶数列のフォトダイオード201のからの電荷を下方向に垂直転送する。奇数列(図6における左端の列を0列とした場合の奇数列)の垂直CCD203は、奇数列のフォトダイオード201のからの電荷を上方向に垂直転送する。第1の水平CCD204は、垂直CCD203の下端に配置された水平方向の電荷転送路であり、偶数列の垂直CCD203からの電荷を出力部208に水平転送する。第2の水平CCD205は、垂直CCD203の上端に配置された水平方向の電荷転送路であり、奇数列の垂直CCD203からの電荷を出力部209に水平転送する。 【0076】 出力部208は、水平CCD204からの電荷を、その電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。出力部209は、水平CCD205からの電荷を、その電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。 【0077】 次に、実施の形態3の固体撮像装置の動作を説明する。 実施の形態3では、実施の形態2と同様に、1フレームは2個のフィールドで構成されている。さらに、実施の形態3では、複数のフォトダイオード201に含まれる第1の画素に対しては、第1フィールドにおいて、スミアとなる電荷であるスミア電荷が読み出され、第2フィールドにおいて、入射した光に対応する電荷である信号電荷及びスミア電荷が読み出される。複数のフォトダイオード201に含まれる第1の画素以外の第2の画素に対しては、第1フィールドにおいて、入射した光に対応する電荷である信号電荷及びスミア電荷が読み出され、第2フィールドにおいて、スミアとなる電荷であるスミア電荷が読み出される。 【0078】 また、各第1の画素に対しては、第1フィールドにおいて、読み出しパルスが印加されない。これにより、入射した光に対応し蓄積された電荷は、転送ゲート202を介して垂直CCD203に転送されない。よって、スミア電荷のみが読み出される垂直CCD203に読み出される。また、各第1の画素に対して、第2フィールドにおいて、読み出しパルスが印加され、電子シャッタの停止開始時から読み出し開始時までに蓄積された信号電荷及びスミア電荷が読み出される。各第2の画素に対しては、第1フィールドにおいて、読み出しパルスが印加され、電子シャッタの停止開始時から読み出し開始時までに蓄積された信号電荷及びスミア電荷が読み出される。また、各第2の画素に対して、第2フィールドにおいて、読み出しパルスが印加されない。これにより、入射した光に対応し蓄積された電荷は、転送ゲート202を介して垂直CCD203に転送されない。よって、スミア電荷のみが読み出される垂直CCD203に読み出される。 【0079】 図7は、第1フィールドにおける、スミア電荷の読み出し、又は蓄積電荷及びスミア電荷の読み出しが行われる画素の配置を示す図である。なお、図中のNで示される画素は、第1フィールドにおいて、スミア電荷のみが読み出される画素(第1の画素)を示し、S+Nで示される画素は、蓄積電荷及びスミア電荷が読み出される画素(第2の画素)を示す。図7に示すように、第1フィールドにおいて、偶数列かつ偶数行の画素と、奇数列かつ奇数行の画素とは、スミア電荷のみが読み出され、偶数列かつ奇数行の画素と、奇数列かつ偶数行の画素とは、蓄積電荷及びスミア電荷が読み出される。すなわち、第1画素及び第2画素は、列方向及び行方向に交互に配置された画素である。 【0080】 図8は、第2フィールドにおける、スミア電荷の読み出し、又は蓄積電荷及びスミア電荷の読み出しが行われる画素の配置を示す図である。図8に示すように、第2フィールドにおいて、第1フィールドとは逆に、偶数列かつ偶数行の画素と、奇数列かつ奇数行の画素とは、蓄積電荷及びスミア電荷が読み出され、偶数列かつ奇数行の画素と、奇数列かつ偶数行の画素とは、スミア電荷のみが読み出される。 【0081】 図9は、垂直CCDの電極の構成の一例を示す図である。図9(a)は、図8における偶数列の垂直CCDの電極の構成を示す図である。図9(b)は、図8における奇数列の垂直CCDの電極の構成を示す図である。図9に示すように、例えば、垂直CCD203は、2画素に対して繰り返しの8相垂直CCDである。また、偶数列と、奇数列とでは、電極の配置順序が逆転する。これにより、共通の制御信号を用いて、偶数列では下方向に垂直転送が行い、奇数列では上方向に垂直転送が行うことができる。 【0082】 図10は、図9に示す垂直CCDの電極に印加される信号のタイミングチャートの一例を示す図である。図10に示すように、時刻T1において、電極V2に読み出し電圧(12V)が印加され、フォトダイオード201に蓄積された電荷及びスミア電荷が垂直CCD203に転送される。また、時刻T1において、電極V6に読み出し電圧(12V)は印加されず、スミア電荷が垂直CCD203に転送される。時刻T2〜T7において、図10に示す電圧を印加することで、蓄積電荷及びスミア電荷と、スミア電荷とが順次転送される。 【0083】 ここで、蓄積電荷及びスミア電荷の合計の信号電荷と、スミア電荷のみの信号電荷とを比較すると、蓄積電荷及びスミア電荷の合計の信号電荷のほうが、電荷量が大きい。よって、スミア電荷のみの垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅を、蓄積電荷及びスミア電荷の垂直CCDの転送に用いられるポテンシャル井戸の垂直転送方向の幅より狭く設定することで、垂直CCD203の最大電荷量を拡大させることができる。例えば、図10に示すように、蓄積電荷及びスミア電荷の合計の信号電荷の転送に電極3つ分の領域を用い、スミア電荷のみの信号電荷の転送に電極1〜2つ分の領域を用いる。 【0084】 図11は、実施の形態3の固体撮像装置の第1の画素(偶数列かつ偶数行の画素、及び奇数列かつ奇数行の画素)の動作の手順を示すチャートである。 【0085】 各第1の画素において、第1フレームの第1フィールドで、固体撮像素子200は、第1の画素に対応する第1のスミア電荷を読み出し、出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第1フレームの第1フィールドにおける第1の画素のスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第1のスミア電荷に対応する値)は第1メモリ111に蓄積される。 【0086】 第1フレームの第2フィールドで、固体撮像素子200の第1の画素は、入射光量に応じた電荷を蓄積し、水平CCD204及び205は第1の画素が蓄積した第1の電荷を出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきた電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第1フレームの第2フィールドで蓄積された第1の画素の電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第1の電荷に対応する値)は第2メモリ112に蓄積される。 【0087】 第2フレームの第1フィールドで、固体撮像素子200は、第1の画素に対応する第2のスミア電荷を読み出し、出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第2フレームの第1フィールドにおける第1の画素のスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。加算部113は、変換された値、すなわち第2フレームの第1フィールドにおける第1の画素のスミア電荷に対応する値(第2のスミア電荷に対応する値)と、第1メモリ111に蓄積された値(第1のスミア電荷に対応する値)とを加算して第3のスミア電荷に対応する値を算出する。平均化部114は、加算部113からの、第3のスミア電荷に対応する値を、平均化する。すなわち、平均化部114は、第1フレームの第1フィールドで読み出された第1のスミア電荷及び第2フレームの第1フィールドで読み出された第2のスミア電荷の平均値を出力する。ゲイン補正部115は、平均化部114が出力する値に、所定の係数をかけることで、ゲイン補正を行う。減算部116は、第2メモリ112に蓄積された第1フレームの第2フィールドで読み出された第1の画素の信号電荷及びスミア電荷に対応する値から、ゲイン補正部115が出力する第1フレーム及び第2フレームの第1フィールドで読み出された第1の画素のスミア電荷の平均値をゲイン補正した値を減算する。出力部118は、減算部116によって得られた値を固体撮像装置外部に出力する。 【0088】 図12は、実施の形態3の固体撮像装置の第2の画素(偶数列かつ奇数行の画素、及び奇数列かつ偶数行の画素)の動作の手順を示すチャートである。 【0089】 各第2の画素において、第1フレームの第2フィールドで、固体撮像素子200は、第2の画素に対応する第4のスミア電荷を読み出し、出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第1フレームの第1フィールドにおける第2の画素のスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第4のスミア電荷に対応する値)は第1メモリ111に蓄積される。 【0090】 第2フレームの第1フィールドで、固体撮像素子200の第2の画素は、入射光量に応じた電荷を蓄積し、水平CCD204は第2の画素が蓄積した第2の電荷を出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきた電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第2フレームの第1フィールドで蓄積された第2の画素の電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。変換された値(第2の電荷に対応する値)は第2メモリ112に蓄積される。 【0091】 第2フレームの第2フィールドで、固体撮像素子200は、第2の画素に対応する第5のスミア電荷を読み出し、出力部208又は209に転送する。出力部208及び209は、転送されてきたスミア電荷をその電荷に対応する電圧値に変換してA/D変換部109に出力する。A/D変換部109は、出力部208及び209からの値、すなわち、第2フレームの第2フィールドにおける第2の画素のスミア電荷に対応するアナログの電圧値をデジタルの値に変換する。加算部113は、変換された値、すなわち第2フレームの第2フィールドにおける第2の画素のスミア電荷に対応する値(第5のスミア電荷に対応する値)と、第1メモリ111に蓄積された値(第4のスミア電荷に対応する値)とを加算して第6のスミア電荷に対応する値を算出する。平均化部114は、加算部113からの、第6のスミア電荷に対応する値を、平均化する。すなわち、平均化部114は、第1フレームの第2フィールドで読み出された第4のスミア電荷及び第2フレームの第2フィールドで読み出された第5のスミア電荷の平均値を出力する。ゲイン補正部115は、平均化部114が出力する値に、所定の係数をかけることで、ゲイン補正を行う。減算部116は、第2メモリ112に蓄積された第2フレームの第1フィールドで読み出された第2の画素の信号電荷及びスミア電荷(第2の電荷)に対応する値から、ゲイン補正部115が出力する第1フレーム及び第2フレームの第2フィールドで読み出された第2の画素のスミア電荷の平均値に対応する値を減算する。出力部118は、減算部116によって得られた値を固体撮像装置外部に出力する。 【0092】 上述したように、実施の形態3では、所定のフィールドにおいて、列方向に隣接する画素の一方において、スミア電荷のみを読み出し、他方において、蓄積電荷及びスミア電荷を読み出す。さらに、垂直CCD203の信号電荷の転送において、蓄積電荷及びスミア電荷の転送に用いる領域を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくする。これにより、実施の形態2の効果に加え、垂直CCD203の最大電荷量を拡大させることができ、信号電荷の転送を効率よく行うことができる。 【0093】 また、第1の画素及び第2の画素を列方向に対して交互に配置することで、垂直CCD203の転送において、スミア電荷のみの転送と、蓄積電荷及びスミア電荷の転送とが隣接する。これにより、蓄積電荷及びスミア電荷の転送に用いる領域を、スミア電荷のみの転送に用いる領域より大きくした場合でも、垂直CCD203の転送の制御を容易に行うことができる。 【0094】 また、上述したように、2つの水平CCDを備え、高速で読み出しが可能な固体撮像装置において、差分処理に用いるスミアとなる電荷と、実効的なスミアとなる電荷との差を低減させることができる。 【0095】 なお、上記説明において、出力部208及び209が出力した信号は、一つのA/D変換部109に転送されるとしたが、固体撮像装置が2つのA/D変換部を備え、出力部208及び209が出力した信号がそれぞれ個別のA/D変換部に転送されてもよい。さらに、選択部110、第1のメモリ111、第2のメモリ112、加算部113、平均化部114、ゲイン補正部115及び減算部116のうちいくつかを、それぞれ2つ備え、2つのA/D変換部から出力される値を、それぞれ異なる、処理経路で処理してもよい。さらに、第1の画素の電荷の処理を行う処理経路と、第2の画素の電荷の処理を行う処理経路をそれぞれ個別に設けてもよい。 【0096】 また、上記説明において、上下に2つの水平CCDを備える固体撮像素子200を用いた場合について説明したが、実施の形態1と同様に1つの水平CCDを備える固体撮像素子を用いてもよい。この場合、例えば、第1フィールドにおいて、偶数行の画素は、スミア電荷のみが読み出され、奇数行の画素は、蓄積電荷及びスミア電荷が読み出される。また、第2フィールドにおいて、奇数行の画素は、スミア電荷のみが読み出され、偶数行の画素は、蓄積電荷及びスミア電荷が読み出される。 【産業上の利用可能性】 【0097】 本発明の固体撮像装置及びその駆動方法は、出力画像の画質が良好なビデオムービーやデジタルスチルカメラ、携帯用のカメラ、医療用カメラ、監視用カメラ等に用いられるCCDイメージセンサ及びCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子を組み込んだ固体撮像装置に有用である。 【図面の簡単な説明】 【0098】 【図1】実施の形態1における固体撮像装置の構成図である。 【図2】実施の形態1における、一つのフレームを構成する第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドそれぞれにおけるVSUB電圧及び読み出し電圧のパルス波形を示す図である。 【図3】実施の形態1における、固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 【図4】実施の形態2における、第1フレームの第1フィールド、第1フレームの第2フィールド、及び第1フレームの第1フィールドそれぞれにおけるVSUB電圧及び読み出し電圧のパルス波形を示す図である。 【図5】実施の形態2における、固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 【図6】実施の形態3における固体撮像装置の構成図である。 【図7】実施の形態3における第1フィールドでスミア電荷の読み出し、又は蓄積電荷及びスミア電荷の読み出しが行われる画素の配置を示す図である。 【図8】実施の形態3における第2フィールドでスミア電荷の読み出し、又は蓄積電荷及びスミア電荷の読み出しが行われる画素の配置を示す図である。 【図9】実施の形態3における垂直CCDの電極の構成を示す図である。 【図10】実施の形態3における垂直CCDの電極に印加される信号のタイミングチャートである。 【図11】実施の形態3における、第1の画素に対する固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 【図12】実施の形態3における、第2の画素に対する固体撮像装置の動作の手順を示すチャートである。 【図13】従来のCCDイメージセンサの構成を示す図である。 【図14】従来のCCD固体撮像装置の画素の断面図である。 【符号の説明】 【0099】 100、200 光電変換領域(固体撮像素子、CCDイメージセンサ) 101、201、901 フォトダイオード 102、202、902 第1の転送ゲート 103、203、903 垂直CCD 104、204、205、907 水平CCD 108、208、209、908 出力部 109 A/D変換部 110 選択部 111 第1メモリ 112 第2メモリ 113 加算部 114 平均化部 115 ゲイン補正部 116 減算部 117 制御部 118 出力部 119 駆動部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月26日(2006.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109210 【弁理士】 【氏名又は名称】新居 広守
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| 【公開番号】 |
特開2008−34949(P2008−34949A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−203444(P2006−203444) |
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