| 【発明の名称】 |
画像処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 修
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| 【要約】 |
【課題】CMOSセンサにおいて、XYアドレス信号生成回路のトランジスタのスイッチ速度が、温度の上昇によって変化し、映像信号出力が遅延することで、波形のサンプリング位置がずれるため、A/D変換したときのデジタル信号の出力が小さくなってしまう。これに伴い、ホワイトバランスがずれてしまうという問題がある。
【構成】AWBモード及びプリセットWBモードにおいて、工場調整時のセンサ温度と現在の温度との温度差分に応じてホワイトバランスゲインを補正する。また、WBセット時のセンサ温度と現在の温度との温度差分に応じてWBを補正する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光電変換を行う撮像素子と、 撮像素子の温度を検出する温度センサと、 撮像素子の温度状態を記憶する手段と、 前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と ホワイトバランスを自動追従する、オートホワイトバランスゲイン設定手段を備え、 工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正すること を特徴とする、画像処理装置。 【請求項2】 光電変換を行う撮像素子と、 撮像素子の温度を検出する温度センサと、 撮像素子の温度状態を記憶する手段と、 前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、 固定ホワイトバランスゲインを与える手段を備え、 工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正すること を特徴とする、画像処理装置。 【請求項3】 光電変換を行う撮像素子と、 撮像素子の温度を検出する温度センサと、 撮像素子の温度状態を記憶する手段と、 前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、 R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットする手段とを備え、 R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットしたときの温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正すること を特徴とする、画像処理装置。 【請求項4】 ホワイトバランスゲインに応じて、補正量を変化させること を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。 【請求項5】 ホワイトバランスの補正において、補正を温度に対してリニアに行うこと を特長とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。 【請求項6】 温度センサの温度が範囲内であるか判別する手段を備え、 範囲外と判別したときは、補正量を一定とすること を特長とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。 【請求項7】 撮像素子の温度を検出する温度センサは、撮像素子と一体化していること を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。 【請求項8】 撮像素子は、CCD(電荷結合素子)であること を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。 【請求項9】 撮像素子は、XYアドレス型CMOSセンサであること を特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3に記載の画像処理装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、デジタルビデオカメラやデジタルカメラなどの、静止画像および動画像を撮像、記録、再生する撮像装置における、ホワイトバランス制御に関するものである。 【背景技術】 【0002】 デジタルビデオカメラや、デジタルカメラなどの撮像装置のホワイトバランス(以下WB)の制御方法として、CCDの信号出力をR(赤)、G(緑)、B(青)の3つの成分に分離し、このうちRとBのゲインをWBゲインとして変化させることで、WB制御を行うのが一般的である。 【0003】 そして、WBゲインを被写体の照明光の色温度に自動追従させるオートホワイトバランス(以下AWB)モードや、特定の照明光の色温度、たとえばハロゲン光や、太陽光などに適した、固定WBゲインを与える、プリセットWBモード、また、WBゲインを照明光の色温度に一致させる、WBセットモードなどがある。 ビデオカメラやデジタルビデオカメラにおいては、光学像の光電変換に、CCDセンサが多く使われてきた。 【0004】 近年、ハイビジョン撮影や、高画素静止画撮影が求められてきているが、CCDの場合、水平転送周波数が高くなることにより、電荷の転送劣化が大きくなり、高速転送に不向きである。 このような用途においては、上記理由により、高速読み出しが可能な、XYアドレス型CMOSセンサ(以下CMOSセンサ)が、使われ始めている。 【0005】 また、温度変化等に起因して輝度信号や色差信号の直流成分が変動した場合に、色差信号から黒レベルを減算した後で、WBすることで、温度変化による変動を補償しているものがある(特許文献1)。 【特許文献1】特開平10−065958 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 撮像素子の駆動のため、外部からタイミングジェネレータ(以下TG)により、基準となるクロック信号を供給するが、ハイビジョン動画像といった、高画素の動画像を撮影する場合、このクロックは非常に高いものとなる。 【0007】 このときの、撮像素子の映像信号の出力波形を図7に示す。本来であれば、図中の破線のように出力されるべきであるが、出力が高速なため、出力波形が狭い上に、立ち上がりに十分な時間がとれず、図中の実線のように、出力信号波形がなまってしまう。 【0008】 また、高速で撮像素子を駆動することにより、回路の発熱も大きくなる。 【0009】 CMOSセンサにおいては、CCDセンサと異なり、CMOSプロセスで論理回路を容易に組み込むことが可能なため、前述のXYアドレス信号を生成するための回路を、CMOSセンサ上に組み込んでいるものが多い。 【0010】 このとき、XYアドレス信号生成回路のトランジスタのスイッチ速度が、温度の上昇によって変化し、映像信号出力が遅延するという現象が発生する。また、回路のトランジスタ数が多いことから、遅延量が積分されて大きいものとなってしまう。 【0011】 このときの出力信号の波形を図8に示す。 温度が低いときは、トランジスタのスイッチ速度が速いため、破線の波形であったのが、温度上昇による遅延のため、実線のように、位相のずれた波形となってしまっている。 【0012】 そして、各種デジタル画像処理を行うために、出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換を行うが、前述の理由により、温度の上昇により出力波形の位相がずれ、波形のサンプリング位置がずれるため、図8に示すように、デジタル信号の出力が小さくなってしまう。 【0013】 このとき、カラーフィルターつきの撮像素子であった場合、WBがずれてしまうという問題がある。 原色フィルターを持つ撮像素子を例にとると、赤色に対し感度を持つRの画素と,緑色に感度をもつGの画素,青色に感度を持つBの画素があるが、自然光に対する感度比は、一般的にR,BがGに対して低い。ここでは例として各画素の感度比をR:G:B=1:2:1とする。 【0014】 このとき、自然光に対してWBを取るためには、Gを基準として、RとBのゲインを2倍にしなければならない。 【0015】 もし、ある温度でWBを取った状態で、温度が上昇して、上記理由により、撮像素子の出力が小さくなった場合、R,BはGに対して2倍のゲインをかけていることから、Gに比べ、RとBは2倍大きく減少してしまい、WBがずれるという現象が発生する。 【0016】 そのため、WBセットモードやプリセットWBモードのような、固定WBゲインを与えるモードにおいては、温度上昇に伴い、WBがずれてしまうという問題がある。 【0017】 また、WBを自動追従する、AWBモードにおいては、多少のずれ量は吸収できるかも知れないが、制御によっては性能向上のために黒体放射曲線に沿ってWBゲインの制御量を制限しているものもあるため、このような制御を行っている場合、温度によるWBずれは、AWB性能の劣化をもたらす。 【0018】 この現象は、OBの波形にも発生するため、OBを引いた後でも同様であり、特許文献1における方法では改善することができない。 【0019】 また、サンプルホールド位置を変化させて、遅延を吸収することも考えられるが、温度による遅延量は、トランジスタのスイッチ速度よりは小さいため、精度よくサンプルホールド位置を制御することができない。 【課題を解決するための手段】 【0020】 本発明の画像処理装置は、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、 撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と ホワイトバランスを自動追従する、オートホワイトバランスゲイン設定手段を備え、工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴としている。 【0021】 また、本発明の他の特徴とするところは、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、固定ホワイトバランスゲインを与える手段を備え、工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴としている。 【0022】 また、本発明の他の特徴とするところは、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットする手段とを備え、R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットしたときの温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴としている。 【0023】 また、本発明の他の特徴とするところは、上記特徴に加え、ホワイトバランスゲインに応じて、補正量を変化させることを特徴としている。 【0024】 また、本発明の他の特徴とするところは、上記特徴に加え、ホワイトバランスの補正において、補正を温度に対してリニアに行うことを特徴としている。 【0025】 また、本発明の他の特徴とするところは、上記特徴に加え、温度センサの温度が範囲内であるか判別する手段を備え、範囲外と判別したときは、補正量を一定とすることを特徴としている。 【0026】 また、本発明の他の特徴とするところは、上記特徴に加え、撮像素子の温度を検出する温度センサは、撮像素子と一体化していることを特徴としている。 【0027】 また、本発明の他の特徴とするところは、上記特徴に加え、撮像素子は、CCD(電荷結合素子)であることを特徴としている。 【0028】 また、本発明の他の特徴とするところは、撮像素子は、XYアドレス型CMOSセンサであること を特徴としている。 【発明の効果】 【0029】 以上説明したように、本発明によれば、AWBモード及びプリセットWBモードにおいて、工場調整時の温度と現在の温度との温度差分に応じてホワイトバランスゲインを補正することで、センサーの温度が変化したとしても、適正なWBとすることが可能となる。 【0030】 工場調整時の温度と現在の温度の差で制御するのは、工場調整時のWB調整パラメータからAWBゲインやプリセットWBゲインを生成しているためであり、このときの温度からの差分で制御することで、WBゲインを良好に補正できる。 【0031】 また、WBセット時の温度と現在の温度との温度差分に応じてWBを補正することで、WBセットしたときからセンサーの温度が変化したとしても、適正なWBとすることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0032】 図2は、本発明における、全体の構成を表す図である。 以下にその詳細について説明する。 【0033】 201は撮像する映像を結像するためのレンズであり、202は入射する光量を制限するアイリス・メカシャッターであり、203はレンズ201およびアイリス・メカシャッター202を駆動するレンズ・アイリス駆動回路である。 【0034】 204は結像した光を光電変換する撮像素子であり、CCDやCMOSセンサなどである。205は撮像素子204の信号を相関二重サンプリング(CDS)、ゲインコントロール、A/D変換を行うCDS・AGC・A/D回路である。 【0035】 206は撮像素子204や、CDS・AGC・A/D回路205に対し、水平・垂直転送パルスや、シャッターパルス、サンプルホールド信号、水平・垂直同期信号などを供給するTG(タイミング発生器)である。 207は、CDS・AGC・A/D回路205からの画像データを入力し、リサイズ処理、アパーチャ処理、WB処理、色信号処理などを行い、静止画像および動画像を生成する信号処理回路である。 【0036】 208は、撮像素子204の温度を測定する、温度センサであり、撮像素子204の近傍に配置されるか、撮像素子204と一体化しているものである。 209は、レンズ・アイリス駆動回路203、TG206、信号処理回路207などに対し制御を行うシステムコントローラーである。 【0037】 210は、記録媒体211を制御し、動画像や静止画像の入出力を行う画像入出力コントローラーであり、211は記録媒体であり、磁気テープ、光ディスク、メモリーカードなどである。 【0038】 212は、撮像、再生した画像を表示したり、外部出力したりする、パネル・ビデオ出力回路である。213は、ユーザーが、AWBモードやプリセットWBモード、WBセットモードなどを指示する、WBモード切替スイッチである。 【0039】 214は、ユーザーがWBセット実行を指示する、WBセット実行スイッチである。 【0040】 また、図1は、信号処理回路207およびシステムコントローラー209の、本発明に関連する部分についてより詳細に記した図である。それぞれについて説明する。 【0041】 2071は、入力された画像データに対し、システムコントローラで生成されたWBゲインからWB処理を行う、WB回路である。 【0042】 2072は、WB回路から出力された、WBが取られたRGB画像信号を、輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yに変換する、色マトリクス回路である。 【0043】 2091は、色マトリクス回路2072の出力を色検出データとして最適なWBを算出したり、WBセット動作、プリセットWBゲインを生成したりする、WB制御回路である。 【0044】 2092は、WBモード切替スイッチ213、WBセット実行スイッチ214の入力に基づいて、WB制御回路2091、補正量算出回路2093、温度データ切替スイッチ2096の制御を行う、全体制御回路である。 【0045】 2093は、温度センサ208の温度データと、補正量データ2097、WBゲインデータ、調整時温度データ2095、WBセット実行時温度データ2094をもとに、WB補正データを生成する、WB補正量算出回路である。 【0046】 2094は、WBセット実行時の温度センサ208のデータを保存しておく、WBセット実行時温度データであり、2095は、撮像素子やレンズの特性のばらつきを補正するために行うWB工場調整の時の、調整時温度を保存しておく、工場調整時温度データである。 【0047】 2096は、WB補正量算出回路に対し、WBセット実行時温度データ2094と工場調整時温度データ2095のどちらかを選択して出力する、温度データ切替スイッチである。 【0048】 2097は、WB補正データを算出する際の基準となる、補正量データである。 2098は、WBセット実行時に設定されたWBゲインデータを保存しておく、WBセット実行時WBゲインデータである。 2099は、WBセット実行時温度データ2094、工場調整時温度データ2095、補正量データ2097、WBセット実行時WBゲインデータを格納する、不揮発性ROMである。 【実施例1】 【0049】 図3は、本発明における動作のフローチャートを示している。 請求項1及び2に記載の発明について、図2を参照しながら、図3のフローチャートにそって説明する。 【0050】 WBモード切替スイッチ213でAWBモードもしくはプリセットWBモードが選択されると(F301)、 温度データ切替スイッチ2096をaに切り替え、WB補正量算出回路2093に設定し、WB補正量算出回路2093は、工場調整時温度データ2095を読み込む(F302)。 【0051】 WB補正量算出回路2093は、温度センサ208で得られた現在の温度データと工場調整時温度データ2095との温度差データΔTを生成する。(F304) このとき、現在の温度が、補正範囲外であった場合、補正範囲内までの温度変化とみなして温度差ΔTを生成し、補正データ量を制限する(F305)。 【0052】 たとえば、調整時温度が20℃、補正範囲が0℃〜40℃として、現在の温度が45℃となった場合、補正範囲の上限である40℃を現在の温度とみなし、ΔT=40℃とする。 【0053】 このようにすることで、温度が補正範囲外になったとき、補正量を一定にすることができ、不正な補正を防ぐことができる。 【0054】 続いて、この温度差データΔTと、WB制御回路2091が生成したWBゲインR,Bと、補正量データ2097を元に、WB補正データを生成する(F306)。生成の方法については後述する。 【0055】 最後にWB制御回路2091で生成されたWBゲインデータと、WB補正量算出回路2093で生成されたWB補正データを加算し、WB回路2071に設定し(F307)、これらの動作を繰り返し行う。 【0056】 続いて、WB補正データの生成についての詳細を説明する。 まず、現在の色温度における、センサー温度1℃あたりの補正量である、補正係数K_R,K_Bを算出する。 【0057】 これは、現在のWB制御回路からのWBゲインデータRgain,Bgainと、補正係数データ2097から算出する。 【0058】 本実施例の場合、補正係数データは、低色温度時の各WBゲインの補正係数をCMP_R_L,CMP_B_L、このときのWBゲインをR_L,B_L。、高色温度時の各WBゲインの補正係数をCMP_R_H,CMP_B_H、このときのWBゲインをR_H,B_Hとした。 【0059】 これらのパラメータから、RゲインおよびBゲインの補正係数K_R,K_Bは、(式1)(式2)であらわされる。 K_R=(CMP_R_H−CMP_R_L)*(Rgain−R_L)/(R_H−R_L)+CMP_R_L (式1) K_B=(CMP_B_H−CMP_B_L)*(Bgain−B_L)/(B_H−B_L)+CMP_B_L (式2) 参考までに、(式1)におけるパラメータがあらわすグラフを、図6に示しておく。 【0060】 続いて、WB補正データCMP_R,CMP_Bを算出する。 【0061】 これは、K_R,K_Bが、温度1℃あたりの補正量であるから、現在の温度と工場調整時における温度差をΔTとすると、WB補正データCMP_R,CMP_Bは、 CMP_R=K_R*ΔT (式3) CMP_B=K_B*ΔT (式4) となる。 【0062】 最終的に、RgainにCMP_Rを、BgainにCMP_BをWB補正データとして加算してWB回路2071に設定することで、良好にWBを補正することが可能となる。 【0063】 工場調整時の温度と現在の温度の差で制御するのは、工場調整時のWB調整パラメータからプリセットWBゲインやAWBゲインを生成しているためであり、このときの温度からの差分で制御することで、プリセットWBゲインやAWBが良好に補正できる。 【0064】 本実施例においては、補正係数を上記のように算出したが、センサー温度とWBゲインを軸としたテーブルデータとして保持し、補正を行ってもよい。 【0065】 以上により、AWBモードやプリセットWBモードにおいては、工場調整時の温度と現在の温度との温度差分に応じてWBを補正することで、工場調整時の温度からセンサーの温度が変化したとしても、適正なWBとすることが可能となる。 【実施例2】 【0066】 図4及び図5は、本発明における動作のフローチャートを示している。 【0067】 請求項3に記載の発明である、WBセットモード、つまり、白色板などを撮影し、このときの画像が白色となるよう、WBゲインを設定し(この動作をWBセット実行と呼ぶ、以下同様)、またそのゲインを保持もしくは再設定するモードにおける、本発明の実施例について、 まず、WBセット実行時の動作について、図2を参照しながら、図4のフローチャートにそって説明する。 【0068】 WBモード切替スイッチ213でWBセットモードが選択され、WBセット実行スイッチ214の入力により、WBセット実行が指示されると(F401)、WB補正量算出回路2093は、WB補正データの出力を0にする(F402)。 【0069】 WB制御回路2091は、色検出データが白色となるよう、WBゲインデータを生成する(F403)。ここでの動作は、一般的なWBセット動作と同様である。 【0070】 生成されたWBゲインデータを、セット時WBゲインデータ2098に保存する(F404)。 【0071】 WB補正量算出回路2093は、WBセット時温度データ2094に、温度センサ208で得られた現在の温度データを保存する(F405)。 【0072】 以上が、WBセット実行時の動作である。 続いて、WBセット実行後のゲイン保持状態、およびAWBモード、プリセットWBモードなどから遷移して、WBゲインが再設定された場合の動作について、図2を参照しながら、図5のフローチャートに沿って説明する。 【0073】 まず、温度データ切替スイッチ2096をbに切り替え、WB補正量算出回路2093は、WBセット実行時温度データ2094を読み込む(F502)。 【0074】 WB補正量算出回路2093は、温度センサ208で得られた現在の温度データとWBセット時温度データ2094との温度差データΔTを生成する(F504)。 【0075】 このとき、現在の温度が、動作補償範囲外であった場合、補償範囲内までの温度変化とみなして温度差データΔTを生成し、補正データ量を制限する(F505)。 【0076】 続いて、この温度差データΔTと、WB制御回路2091が生成した前回WBセットしたときのWBゲインRgain,Bgainと、補正量データ2097を元に、WB補正データを生成する(F506)。 【0077】 生成の方法については実施例1でのΔTの基準が、工場調整時温度データ2095かWBセット時温度データ2094かの違いだけで、あとは同様である。 【0078】 最後に不揮発性ROM2099からセット時WBゲインデータ2098を読み出し、WB補正量算出回路2093で生成されたWB補正データと加算し、WB回路2071に設定する(F507)。これらの動作をモードか切り替えられない限り、繰り返し行う。 【0079】 以上により、WBセット時の温度と現在の温度との温度差分に応じてWBを補正することで、WBセットしたときからセンサーの温度が変化したとしても、適正なWBとすることが可能となる。 【0080】 また、上記実施例の温度センサ208での温度測定において、測定データにヒステリシスを持たせることで、ノイズなどによるデータの揺らぎを防ぐことができる。 【0081】 以上のように、本実施の形態の画像処理装置は、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、ホワイトバランスを自動追従する、オートホワイトバランスゲイン設定手段を備え、工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴とする。 【0082】 また、本実施の形態の画像処理装置は、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、固定ホワイトバランスゲインを与える手段を備え、工場調整時の温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴とする。 【0083】 また、本実施の形態の画像処理装置は、光電変換を行う撮像素子と、撮像素子の温度を検出する温度センサと、撮像素子の温度状態を記憶する手段と、前記撮像素子から出力される映像信号をR,G,B信号に分離したものに対し、それぞれゲインを与えてホワイトバランスを行うホワイトバランス回路と、R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットする手段とを備え、R,G,B信号が1:1:1となるようホワイトバランスゲインをセットしたときの温度を記憶しておき、現在の温度との差に応じて、ホワイトバランスゲインを補正することを特徴とする。 【0084】 また、本実施の形態の画像処理装置は、ホワイトバランスゲインに応じて、補正量を変化させることを特徴とする。 また、本実施の形態の画像処理装置は、ホワイトバランスの補正において、補正を温度に対してリニアに行うことを特長とする。 また、本実施の形態の画像処理装置は、温度センサの温度が範囲内であるか判別する手段を備え、範囲外と判別したときは、補正量を一定とすることを特長とする。 また、本実施の形態の画像処理装置は、撮像素子の温度を検出する温度センサは、撮像素子と一体化していることを特徴とする。 また、本実施の形態の画像処理装置は、撮像素子は、CCD(電荷結合素子)であることを特徴とする。 また、本実施の形態の画像処理装置は、撮像素子は、XYアドレス型CMOSセンサであることを特徴とする。 【図面の簡単な説明】 【0085】 【図1】詳細図 【図2】全体図 【図3】AWB時の動作フローチャート 【図4】WBセット実行時の動作フローチャート 【図5】WBセット保持時の動作フローチャート 【図6】(式1)におけるパラメータがあらわすグラフ 【図7】撮像素子の出力波形を表す図 【図8】A/D変換したときの出力の差を表す図 【符号の説明】 【0086】 207 信号処理回路 2071 WB回路 2072 色マトリクス回路 209 システムコントローラ 2091 WB制御回路 2092 全体制御回路 2093 WB補正量算出回路 2094 WBセット実行時温度データ 2095 工場調整時温度データ 2096 温度データ切替スイッチ 2097 補正係数データ 2098 WBセット実行時WBゲインデータ 2099 不揮発性ROM 213 WBモード切替スイッチ 214 WBセット実行スイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月26日(2006.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三
【識別番号】100096965 【弁理士】 【氏名又は名称】内尾 裕一
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| 【公開番号】 |
特開2008−34942(P2008−34942A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−203371(P2006−203371) |
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