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【発明の名称】 撮像装置及び撮像方法
【発明者】 【氏名】高山 和紀

【要約】 【課題】発生する符号量を抑えることができるようにする。

【構成】差分画像を求めてその差分画像をフレーム間予測符号化する際に、フレーム間予測符号化処理回路8の符号量情報算出回路810から送られる符号量情報に基づいてウォブリング移動量を制御するようにして、高周波成分の変動が少なくなるようにすることにより、画像間の差分を減らすようにして、符号量が増えやすい時には焦点調節の制御を変えるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、
前記画像信号に基づいて検出されるフォーカスレンズの合焦状態に応じてフォーカスレンズを移動させて焦点の調節をする焦点調節手段と、
前記画像信号を信号処理して圧縮符号化する圧縮符号化手段と、
前記圧縮符号化手段による圧縮符号化の符号量に応じて、前記焦点調節手段のフォーカスレンズの移動量を制御する制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、圧縮符号化の符号量が大きくなるほど前記フォーカスレンズの移動量が小さくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、圧縮符号化の符号量が予め設定された目標符号量よりも多いか否かを検出し、圧縮符号化の符号量が前記目標符号量よりも多い場合にはフォーカスレンズの移動量を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記フォーカスレンズの移動量は、前記圧縮符号化手段により行われる圧縮符号化が破綻しないような設定量であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記圧縮符号化手段によって圧縮符号化された画像信号を、異なるフォーマットで記録媒体に記録するよう制御する記録手段を有し、
前記制御手段は、前記記録手段によって前記画像信号を記録するフォーマットに応じて、前記焦点調節手段が行う焦点調節動作を変えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記制御手段は、HDフォーマットで前記記録媒体に記録する場合には、SDフォーマットで記録する場合よりも、前記焦点調節手段の前記フォーカスレンズの移動量を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
被写体光を光電変換して出力された画像信号に基づいて検出されるフォーカスレンズの合焦状態を検出するする焦点調節工程と、
前記画像信号を信号処理して圧縮符号化する圧縮符号化工程と、
前記圧縮符号化工程による圧縮符号化の符号量に応じて、前記焦点調節工程を制御する制御工程とを有することを特徴とする撮像方法。
【請求項8】
請求項7に記載の撮像方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置、撮像方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、フレーム間予測符号化を行うために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビデオカメラの自動合焦機能(以下、AF機能という)においては、映像信号中より画像の鮮鋭度を検出し、それが最大となるようにフォーカスレンズの位置を制御して、焦点調節を行うようにした、いわゆる山登り方式が主流となっている。ここでいう画像の鮮鋭度とはフォーカスレンズの合焦状態を示す。山登り方式では、鮮鋭度信号(合焦状態)の変化に応じて、フォーカスレンズを至近方向または無限方向のどちらに動かすかを決定している。
【0003】
ところが鮮鋭度の変化は、実際にレンズを動かさない限り、どちらが合焦の方向であるかを判断することができない。そこで、最小錯乱円と呼ばれる、目で見たときにぼけがわからない範囲内でレンズを往復運動させ、そのときの鮮鋭度がどのように変化するかを判断する方法がある。この方法は、ウォブリングと一般に呼ばれている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方で、動画の符号化方式としては、フレーム間予測符号化方式(方法)が主流となっている。これは、連続したフレームまたはフィールドでは、画像が似ているという時間方向の情報を用いて、高い圧縮率の画像データを生成できるようにする方法である。実際には、画像間の動きによるずれを補償し、差分画像を求めて、その差分画像をフレーム間予測符号化する方法が一般的である。そのため、画像間の差分が大きい場合には発生する符号量も多くなり、画像間の差分が小さい場合には発生する符号量が少なくなる特性があった。
【0005】
【特許文献1】特開平2−140074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のようなウォブリングが行われることによって映像信号は、常に鮮鋭度が変化する。特に合焦時は、合焦点を中心に高周波成分の変動が繰り返されているため、画像間の差分が大きくなっている。一方で、フレーム間予測符号化は、合焦時においては映像信号の鮮鋭度が高いため、発生する符号量が多くなる。
【0007】
したがって、合焦時においては映像信号の鮮鋭度が高く、発生する符号量が多いにも関わらず、ウォブリングによる画像間の差分がさらに多く発生する。よって、合焦時においては符号量が劇的に増大し、圧縮符号化が破綻するほど符号量が多くなってしまう場合があるという問題点があった。
【0008】
本発明は前述の問題点に鑑み、発生する符号量が極端に多くなってしまうことを抑えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の撮像装置は、被写体光を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、前記画像信号に基づいて検出されるフォーカスレンズの合焦状態に応じてフォーカスレンズを移動させて焦点の調節をする焦点調節手段と、前記画像信号を信号処理して圧縮符号化する圧縮符号化手段と、前記圧縮符号化手段による圧縮符号化の符号量に応じて、前記焦点調節手段のフォーカスレンズの移動量を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の撮像方法は、被写体光を光電変換して出力された画像信号に基づいて検出されるフォーカスレンズの合焦状態を検出するする焦点調節工程と、前記画像信号を信号処理して圧縮符号化する圧縮符号化工程と、前記圧縮符号化工程による圧縮符号化の符号量に応じて、前記焦点調節工程を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明のプログラムは、前記の撮像方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
本発明の記録媒体は、前記のプログラムを記憶したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、発生する符号量が非常に増えることを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、図1及び図2を参照しながら、第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の撮像装置の機能構成例を示すブロック図である。
図1において、1はレンズであり、2は絞りである(これらは撮像光学系ともいう)。3は撮像素子であり、4はCDS回路及びA/D変換器を含むアナログフロントエンド部(AFEと図示する)である。
【0015】
5はレンズ1、絞り2及び撮像素子3の駆動回路であり、6は撮像した画像信号から輝度・色差信号を生成するカメラ信号処理回路である。7は画像信号を記憶する画像メモリであり、8はカメラ信号処理された画像信号をフレーム間予測符号化処理するフレーム間予測符号化処理回路である。
【0016】
9はフレーム間予測符号化処理回路8から送られる符号量情報によりウォブリングの移動量を制御するウォブリング制御回路であり、11は撮像装置から取り外し可能な記録媒体である。10はフレーム間予測符号化処理された画像信号を記録媒体11に記録するための処理をする記録処理回路であり、12は撮像装置全体を制御するシステム制御部である。
【0017】
15はシステム制御部12と撮像装置内の各ブロックとの通信を行うバスである。13はシステム制御部12で実行される制御方法を記載したプログラムと、プログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データとを記憶しておく不揮発性メモリ(ROM)である。14は不揮発性メモリ13に記憶されたプログラムおよび制御データを転送して記憶しておき、システム制御部12が撮像装置を制御する際に使用する揮発性メモリ(RAM)である。
【0018】
以下、前述のように構成された撮像装置での撮像動作について説明する。撮像動作に先立ち、撮像装置の電源投入時等のシステム制御部12の動作開始の際、不揮発性メモリ13から必要なプログラム、制御データ及び補正データを揮発性メモリ14に転送して記憶しておくものとする。また、これらのプログラムやデータは、システム制御部12が撮像装置を制御する際に使用するものとする。さらに、必要に応じて、追加のプログラムやデータを不揮発性メモリ13から揮発性メモリ14に転送したり、システム制御部12が直接不揮発性メモリ13内のデータを読み出して使用したりするものとする。
【0019】
まず、システム制御部12から送られる制御信号により、絞り2とレンズ1とを駆動して、適切な明るさに設定された被写体像を撮像素子3上に結像させる。撮像素子3は、システム制御部12により制御される駆動パルスによって駆動され、被写体光を光電変換により電気信号に変換してアナログの画像信号として出力する。
【0020】
撮像素子3から出力されたアナログの画像信号は、システム制御部12により制御される動作パルスにより、AFE4内部のCDS回路でクロック同期性ノイズが除去され、AFE4内部のA/D変換器でデジタルの画像信号に変換される。システム制御部12により制御されるカメラ信号処理回路6は、AFE4から出力されるデジタルの画像信号から、輝度色差の画像信号を生成する。
【0021】
画像メモリ7は、信号処理中のデジタルの画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタルの画像信号を記憶したりするために用いられる。フレーム間予測符号化処理回路8は、信号処理されたデジタルの画像信号を圧縮符号化する。フレーム間予測符号化処理回路8によって符号化された画像信号は、記録処理回路11において記録媒体10に適したデータ(例えば、階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて記録媒体11に記録される。また、ウォブリング制御回路9は、前述したようにフレーム間予測符号化処理回路8から送られる符号量情報に応じて、ウォブリングの移動量を制御する。
【0022】
システム制御部12は、バス15を介して、駆動回路5、カメラ信号処理回路6、フレーム間予測符号化処理回路8、ウォブリング制御回路9及び記録処理回路10を制御する。各信号処理回路に必要な制御パラメータや、回路を制御するプログラム等の情報は、システム制御部12に接続された不揮発性メモリ13から読み出される。
【0023】
次に、図2に本実施形態のフレーム間予測符号化処理回路8の構成例を示す。
図2において、第1の加算器800は、カメラ信号処理回路6で信号処理された画像信号と、フレームメモリ807から出力された予測値とを加算して、両者の差を算出し、予測誤差として直交変換回路801に出力する。
【0024】
直交変換回路801は、この予測誤差を直交変換し、直交変換された変換係数を量子化回路802に出力する。量子化回路802は、ある係数によって変換係数を量子化する。そして、量子化された変換係数を、逆量子化回路804及び多重化回路803に出力する。
【0025】
多重化回路803は、量子化回路802で量子化された変換係数と動きベクトル検出回路808で検出された動きベクトルとを多重化する。そして、多重化された信号がバッファ809に一時保存され、固定レートで記録処理回路10へ出力される。
【0026】
一方、逆量子化回路804は、量子化回路802で量子化された変換係数を逆量子化して変換係数に戻し、逆直交変換回路805は、逆量子化回路804で逆量子化した変換係数を予測誤差に逆直交変換して予測誤差を第2の加算器806に出力する。
【0027】
第2の加算器806は、フレームメモリ807から出力された予測値と逆直交変換回路805から出力された予測誤差とを加算し、再生画素値をフレームメモリ807に出力する。フレームメモリ807は、第2の加算器806から出力された再生画素値から再生画像を生成し、その再生画像を次フレームの予測値として動きベクトル検出回路808に出力する。
【0028】
動きベクトル検出回路808は、カメラ信号処理回路6で信号処理された画像信号とフレームメモリ807から出力された再生画像から動きベクトルを求め、多重化回路803及びフレームメモリ807に出力する。また、符号量情報算出回路810は、バッファ809の占有量から換算した符号量情報をウォブリング制御回路9へ出力する。
【0029】
ここで符号量情報とは、目標符号量に対して発生符号量がどのくらい多いか少ないかについての情報、または、フレーム間予測符号化における符号量が許容量を超えてしまうかどうかといった情報である。また、本実施形態では、符号量情報についてはバッファの占有量から換算するようにしているが、量子化する際の量子化テーブルから換算するなど、符号量の状態がわかればよい。
【0030】
次に、本実施形態の特徴であるウォブリング制御回路9の制御動作手順の一例について図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS300において、合焦させるために、撮像光学系であるレンズ1に含まれるフォーカスレンズを至近方向または無限方向のどちらに動かすかの判断をし、フォーカスレンズを動かす方向を決定する。方向が決まったら、ステップS301において山登り制御を行う。ここで、山登り制御とは、撮像素子から出力された画像信号に基づいてフォーカスレンズの合焦状態を検出し、検出結果に応じて合焦状態が最大となるような方向にフォーカスレンズを移動させる制御をして、焦点調節を行う焦点調節方式である。具体的には、画像信号の鮮鋭度の情報に基づいてフォーカスレンズの合焦状態を検出する。
【0031】
次に、ステップS302へ進み、合焦した状態であるか否かの判定を行う。この判定の結果、合焦した状態でなかったならば、ステップS301へ戻り、再び山登り制御を行う。一方、ステップS302の判定の結果、合焦した状態であるならば、ステップS303へ進み、フレーム間予測符号化処理回路8から符号量情報を読み出す。
【0032】
次に、ステップS304において、ウォブリング移動量(フォーカスレンズの焦点調節量)を算出する。例えば、図4の曲線401に示すように、符号量情報において、発生符号量が目標符号量より多い場合には、発生符号量に応じて通常のウォブリング移動量(つまり、予め決められたウォブリング移動量)よりもウォブリング移動量を小さく設定する。このように符号量が予め決められた値より多いか否かの判定をしてウォブリング移動量を設定する。
【0033】
そして、発生符号量が目標符号量より少ない場合には、通常のウォブリング移動量(つまり、予め設定されたウォブリング移動量)を設定する。このように、予め設定された符号量と発生符号量を比べて、比較結果に応じてウォブリング移動量を調整するようにすれば、合焦時に発生する符号量を抑えることができる。このときのフォーカスレンズの移動量(ウォブリング移動量)は、圧縮符号化が破綻しないような設定量である。なお、ウォブリング移動量については、ウォブリング制御回路9内にテーブルとして所持していたり、その都度演算したりするようにしてもよい。
【0034】
次に、ステップS305において、システム制御部12から送られる制御信号により、設定されたウォブリング移動量を読み出し、その移動量の範囲内でウォブリング動作を行う。そして、ステップS306へ進み、合焦状態から大きくはずれているか否かを判断する。この判断の結果、大きく外れていた場合は、ステップS300へ戻り、再び合焦動作を開始する。一方、ステップS306の判断の結果、大きく外れていない場合は、ステップS307に進む。
【0035】
次に、ステップS307において、ウォブリング制御を終了するか否かを判定する。この判定の結果、終了する場合は、ウォブリング制御を終了する。一方、ステップS307の判定の結果、終了しない場合は、ステップS303に戻り、再び符号量情報を読み出して、ウォブリング制御を行う。
【0036】
以上のように、本実施形態においては、合焦した状態の場合にウォブリング移動量を制御すると、高周波成分の変動が少なくなり、画像間の差分を減らすことができる。画像間の差分を減らすことによって、フレーム間予測符号化処理回路8で発生する符号量を減らしている。つまり、圧縮符号化された符号量に応じて焦点調節の制御を変えるようにしたので、合焦時であっても発生する符号量を抑えることができる。
【0037】
(第2の実施形態)
次に、図5に示すフローチャートを参照しながら第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態の構成と略同様であり、同一の部分についての説明は省略する。異なっている点は、ウォブリング制御回路9の制御動作である。
【0038】
図5は、本実施形態の特徴であるウォブリング制御回路9の制御動作手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS300〜S303及びステップS305〜S307の処理については、第1の実施形態の図3に示すステップS300〜S303及びステップS305〜S307の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0039】
次に、ステップS501において、フレーム間予測符号化における符号量が限界に達して破綻してしまいそうであるか否かの判定を行う。この判定の結果、限界に達してしまい破綻しそうである場合は、ステップS502へ進んで第1のウォブリング移動量算出処理を行い、例えば、図6の曲線602に基づいてウォブリング移動量を算出する。すなわち、符号量情報において発生符号量が目標符号量より多い場合には、発生符号量に応じてウォブリング移動量を小さく設定し、発生符号量が目標符号量より少ない場合にも、発生符号量に応じてウォブリング移動量を小さく設定する。
【0040】
一方、ステップS501の判定の結果、限界に達して破綻してしまいそうでない場合は、ステップS503に進んで第2のウォブリング移動量算出処理を行い、図6の曲線601に基づいてウォブリング移動量を算出する。すなわち、第1の実施形態と同様にウォブリング移動量を設定する。なお、ウォブリング移動量については、ウォブリング制御回路9内にテーブルとして所持していたり、その都度演算するようにしたりしてもよい。
【0041】
以上のように、本実施形態においては、フレーム間予測符号化における符号量が限界に達してしまいそうか否かの情報に応じてウォブリング移動量を制御する。したがって、限界に達してしまいそうな場合はウォブリング移動量をより小さく制御し、画像間の差分をより小さくすることができる。これにより、画像間の差分がより小さくなることによって、フレーム間予測符号化処理回路8で発生する符号量をより減らすことができる。
【0042】
(第3の実施形態)
次に、図7に示すフローチャートを参照しながら、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、第2の実施形態の構成と略同様であり、同一部材には同一番号を付しており、同一の部分についての説明は省略する。異なっている点は、ウォブリング制御回路9の制御動作を記録信号のフォーマットに応じて変更する点である。具体的には、SDフォーマットとHDフォーマットを例にあげて以下に説明する。
【0043】
SDフォーマットは、画像を縮小して表示するため、ぼけを認識できるフォーカス移動量が、HDフォーマットよりも大きくなる。図8に、第1及び第2の実施形態と本実施形態の制御方法の違いについて示す。
【0044】
図8(a)は、記録フォーマットの違いによる、ぼけが認識されないウォブリング移動量の許容最大値の違いを示す。ここで、SDフォーマットの許容最大値をSmax、HDフォーマットの許容最大値をHmaxとしたときに、図8(a)に示すように、SDフォーマットの方が最大値が大きくなる。
【0045】
次に、図8(b)に第1及び第2の実施形態において記録フォーマットに関係なく、同じウォブリング移動量aで制御した場合を示す。図8(b)に示すように、SDフォーマットでは適切な移動量制御となっているが、HDフォーマットでは移動量が許容最大値を超えているため、画像にぼけが見えてしまう。そこで本実施形態では、例えば図8(c)に示すように、SDフォーマットの場合は移動量をaとし、HDフォーマットの場合は移動量をbとして制御することによって、どちらの記録フォーマットでも適切な移動量を設定することができる。
【0046】
図7は、本実施形態の特徴であるウォブリング制御回路9の制御動作手順一例を示すフローチャートである。
ステップS300〜S303、ステップS501及びステップS305〜S306の処理については、第2の実施形態の図5に示すステップS300〜S303、ステップS501及びステップS305〜S306の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0047】
ステップS501の判定の結果、限界に達してしまいそうでない場合は、ステップS701に進み、記録フォーマットがSDフォーマットであるか否かを判定する。この判定の結果、SDフォーマットである場合は、ステップS702に進み、SDフォーマットに応じた第1のウォブリング移動量算出処理を行い、ウォブリング移動量を算出する。一方、ステップS701の判定の結果、SDフォーマットでない場合は、ステップS703に進んで第2のウォブリング移動量算出処理を行い、装着されている記録媒体11のフォーマットに応じたウォブリング移動量を算出する。
【0048】
一方、ステップS501の判定の結果、限界に達してしまいそうな場合は、ステップS704に進み、記録フォーマットがSDフォーマットであるか否かを同様に判定する。この判定の結果、SDフォーマットである場合は、ステップS705に進んで第3のウォブリング移動量算出処理を行い、SDフォーマットに応じたウォブリング移動量を小さく設定する。すなわち、図6の曲線602に示すように、符号量情報において発生符号量が多い場合には、ウォブリング移動量を小さく設定し、発生符号量が適量または少ない場合にも、ウォブリング移動量を小さく設定する。
【0049】
一方、ステップS704の判定の結果、SDフォーマットでない場合は、ステップS706に進んで第4のウォブリング移動量算出処理を行い、ステップS705と同様に装着されている記録媒体11のフォーマットに応じたウォブリング移動量を小さく設定する。なお、ウォブリング移動量については、ウォブリング制御回路9内にテーブルとして所持していたり、その都度演算するようにしたりしてもよい。
【0050】
以上のように、本実施形態においては、記録フォーマットに応じた制御を行うことにより、適切に画像間の差分データを制御でき、適切に符号量を制御することができる。
【0051】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における撮像装置を構成する各手段、並びに撮像方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0052】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0053】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図3、5、7に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0054】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0055】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0056】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
【0057】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0058】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0059】
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0060】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0061】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるフレーム間予測符号化処理回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるウォブリング制御回路の制御動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における発生符号量とウォブリング移動量との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるウォブリング制御回路の制御動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態における発生符号量とウォブリング移動量との関係を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態におけるウォブリング制御回路の制御動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】フォーマットによる制御処理の違いを示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1 レンズ
2 絞り
3 撮像素子
4 AFE
5 駆動回路
6 カメラ信号処理回路
7 画像メモリ
8 フレーム間予測符号化処理回路
9 ウォブリング制御回路
10 記録処理回路
11 記録媒体
12 システム制御部
13 不揮発性メモリ(ROM)
14 揮発性メモリ(RAM)
15 バス
800 第1の加算器
801 直交変換回路
802 量子化回路
803 多重化回路
804 逆量子化回路
805 逆直交変換回路
806 第2の加算器
807 フレームメモリ
808 動きベクトル検出回路
809 バッファ
810 符号量情報算出回路
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦


【公開番号】 特開2008−17286(P2008−17286A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187985(P2006−187985)