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【発明の名称】 固体撮像装置
【発明者】 【氏名】水本 賢次

【要約】 【課題】本発明は、位相余裕を確保するための位相補償用の容量素子を設置することなく、CDS回路を構成する素子の特性によるバラツキに基づくFPNを防ぐことができる固体撮像装置を提供することを目的とする。

【構成】キャパシタC1,C2の接続ノードに対して、MOSトランジスタT10をONとしてMOSトランジスタT11が自己バイアスをかけることで、初期電圧が印加されるように設定する。そして、MOSトランジスタT11とキャパシタC1,C2による反転増幅回路で反転増幅された信号を、MOSトランジスタT15をONとしてMOSトランジスタT13のゲートに転送する。その後、MOSトランジスタT14をONとして、MOSトランジスタT13のソース電圧を、ノイズ除去された画像信号として出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、
前記読み出し回路が、
前記出力信号線に一端が接続された第1容量素子と、該第1容量素子の他端に一端が接続された第2容量素子とを備え、前記第2容量素子を負帰還経路として、前記第1容量素子への前記出力信号線からの入力を反転増幅する反転増幅回路と、
該反転増幅回路の出力が入力に与えられるとともに前記第2容量素子の他端が入力に接続される増幅回路と、
前記第1及び第2容量素子の接続ノードに第1初期電圧を与える第1スイッチ素子と、
前記反転増幅回路の出力と前記増幅回路の入力との間に接続される第2スイッチ素子と、
を備え、
前記画素が前記電気信号として2種類の電気信号を出力し、
前記第1スイッチ素子をONとするとともに前記第2スイッチ素子がOFFとして、前記第1及び第2容量素子の接続ノードに前記第1初期電圧を与えているときに、前記画素より一方の前記電気信号が出力され、
前記第1スイッチ素子をOFFとするとともに前記第2スイッチ素子をONとして、前記反転増幅回路からの出力が前記増幅回路に入力されるときに、前記画素より他方の前記電気信号が出力されることを特徴とする固体撮像装置。
【請求項2】
前記反転増幅回路からの出力をサンプルホールドする第3容量素子と、
前記第2容量素子と前記第3容量素子との間に接続される第3スイッチ素子と、
を備え、
前記第3スイッチ素子が、少なくとも、前記第1スイッチ素子がONとされているときから前記他方の電気信号が出力されるまでの期間はONとなることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
前記第2スイッチ素子と前記第3容量素子との間に前記第3スイッチ素子が設置され、
前記第1スイッチ素子がONとしたとき、前記第2スイッチ素子をOFFとするとともに前記第3スイッチ素子をONとし、
前記第1スイッチ素子をOFFとしたとき、前記第2スイッチ素子をONとし、そして、前記第3スイッチ素子をOFFとした後に、前記第3容量素子に前記反転増幅回路のからの出力をサンプルホールドした後、前記増幅回路から出力を行うことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
【請求項4】
前記第2スイッチ素子と前記第2容量素子との間に前記第3スイッチ素子が設置され、
前記第1スイッチ素子がONとしたとき、前記第2スイッチ素子をOFFとするとともに前記第3スイッチ素子をONとし、
前記第1スイッチ素子をOFFとしたとき、前記第3スイッチ素子をONとしたまま、前記第2スイッチ素子をONとし、そして、前記第2スイッチ素子をOFFとした後に前記第3スイッチ素子をOFFとして、前記第3容量素子に前記反転増幅回路のからの出力をサンプルホールドした後、前記増幅回路から出力を行うことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
【請求項5】
前記第1スイッチ素子がONとしたとき、前記第2スイッチ素子をOFFとし、
前記第1スイッチ素子をOFFとしたとき、前記第2スイッチ素子をONとして、前記反転増幅回路からの出力が前記増幅回路の入力に与えられた状態とし、前記第2スイッチ素子をONとしたままの状態で、前記増幅回路から出力を行うことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項6】
前記増幅回路が、
前記増幅回路の入力となる制御電極に前記反転増幅回路からの出力が入力され、第1及び第2電極とを備える第1トランジスタと、
前記増幅回路の出力となる前記第1トランジスタの前記第2電極に基準電圧を与える第4スイッチ素子と、
前記第1トランジスタの制御電極に第2初期電圧を与える第5スイッチ素子と、
を備え、
前記第2スイッチ素子がOFFの間に、前記第4及び第5スイッチ素子をONとし、
前記第2スイッチ素子がONの間は、前記第4及び第5スイッチ素子をOFFとすることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の固体撮像装置。
【請求項7】
前記第5スイッチ素子が、前記第1トランジスタの制御電極と第1電極との間に接続され、前記第1電極に印加される電圧を前記第2初期電圧とすることを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
【請求項8】
前記反転増幅回路が、
前記第1及び第2容量素子の接続ノードに制御電極が接続されるとともに、第1及び第2電極を備えた第2トランジスタを更に備え、
該第2トランジスタの第1電極が前記反転増幅回路の出力となることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の固体撮像装置。
【請求項9】
前記第1スイッチ素子が、前記第2トランジスタの制御電極と第1電極との間に接続され、前記第1電極に印加される電圧を前記第1初期電圧とすることを特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置。
【請求項10】
前記複数の画素が出力する前記2種類の電気信号が、リセット時の電圧信号であるノイズ信号と、光電変換出力された電圧値に前記ノイズ信号の電圧値が重畳された画像信号とであることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の固体撮像装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、入射光量に応じた電気信号を出力する固体撮像装置に関するもので、特に、各画素の感度バラツキを除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路を備えた固体撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より使用されている固体撮像装置には、光電変換素子で発生した光電荷を読み出す手段によってCCD型とCMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、又、CMOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通して読み出すようになっている。そして、CMOS型の固体撮像装置について、本出願人は、そのダイナミックレンジを広くするために対数変換動作を行う構成とした固体撮像装置や、線形変換動作と対数変換動作とを切り換えることが可能な固体撮像装置を提案している(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
このような固体撮像装置は、同一行に配置された各画素から出力される画像信号を電圧信号として各行毎にサンプリングするとともにサンプリングされた1行分の画像信号を各列毎に装置外部に出力するCDS回路が備えられる。即ち、CDS回路では、1行分の画素からの画像信号が読み出されてサンプリングされるととともに、この1行分の各画素の感度バラツキを表すノイズ信号が読み出されてサンプリングされる。そして、このサンプリングされた画像信号及びノイズ信号が1画素毎に読み出されて、ノイズ除去された画像信号が装置外部に出力される。
【0004】
このようなCDS回路を備えた固体撮像装置の一般的な構成を、図1に示す。図1の固体撮像装置は、行列配置(マトリクス配置)された画素G11〜Gmnを備えるとともに、この画素G11〜Gmnに垂直走査回路1が行(ライン)3−1〜3−nを通じて信号を与えることで、垂直方向に順次走査していく。又、水平走査回路2によって、CDS回路5−1〜5−mを駆動させることで、画素から出力信号線4−1〜4−mに導出された光電変換信号を画素ごとに水平方向に順次読み出す。尚、出力信号線4−1〜4−mそれぞれには、定電流源6−1〜6−mが接続されている。
【0005】
そして、このCDS回路5−1〜5−mでは、1行分における各画素から出力された画像信号(撮像情報とノイズ成分とを含む電気信号)とノイズ信号(ノイズ成分から成る電気信号)とが順番に与えられ、ノイズ信号に基づいて補正された画像信号がサンプルホールドされる。その後、CDS回路5−1〜5−mが順番に、サンプルホールドした補正後の画像信号を入力側に定電流源8が接続されたアンプ7に送出する。
【0006】
図1の固体撮像装置において、従来のCDS回路5(図1のCDS回路5−1〜5−mに相当する)が、図11のように、出力信号線4(図1の出力信号線4−1〜4−mに相当する)に一端が接続されるキャパシタC1と、キャパシタC10の他端に一端が接続されるキャパシタC2と、キャパシタC1,C2の接続ノードにソースが接続されたMOSトランジスタT10と、MOSトランジスタT10のソース及びドレインそれぞれにゲート及びドレインそれぞれが接続されたMOSトランジスタT11と、MOSトランジスタT11のドレインにドレインが接続されたMOSトランジスタT12と、MOSトランジスタT12のソースに一端が接続されたキャパシタC3と、MOSトランジスタT12のソースにゲートが接続されたMOSトランジスタT13と、MOSトランジスタT13のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT14と、キャパシタC2の他端にドレインが接続されたMOSトランジスタT50と、MOSトランジスタT50のドレインにドレインが接続されたMOSトランジスタT51と、MOSトランジスタT10〜T12のドレインの接続ノードに一端が接続された定電流源20と、MOSトランジスタT13,T51のソースの接続ノードに一端が接続された定電流源25と、を備える。
【0007】
又、MOSトランジスタT13のドレインと定電流源20の他端に直流電圧VDDが印加されるとともに、キャパシタC3の他端とMOSトランジスタT11のソースと定電流源20の他端に直流電圧VSSが印加される。そして、MOSトランジスタT50のソースに直流電圧Vrefが印加される。又、MOSトランジスタT10,T50のそれぞれのゲートに信号φVr1,φVr10が入力され、MOSトランジスタT12,T51のそれぞれのゲートに信号φVs1,φVs10が入力される。更に、MOSトランジスタT14のゲートに信号φH1〜φHmのいずれかがが与えられる。
【0008】
尚、信号φVr1,φVr10,φVs1,φVs10が垂直走査回路1より与えられるとともに、信号φH1〜φHmが水平走査回路2より与えられる。又、MOSトランジスタT10〜T14,T50,T51はそれぞれ、バックゲートに直流電圧VSSが印加されたNチャネルのMOSトランジスタである。
【0009】
このような構成のCDS回路5−1〜5−mを備える固体撮像装置の画素G1b〜Gmb(b:1≦b≦nの自然数)では、まず、リセット動作がなされて出力信号線4にノイズ信号となるリセット電圧Vnが現れる。その後、入射光量に対して光電変換された値を示す画像信号となる信号電圧Vsnが出力信号線4に現れる。このとき、実際に入射された入射光量に応じた光電変換信号電圧Vsが電圧値Vsn−Vnとなる。この電圧値Vsn−Vnによる光電変換信号電圧Vsがノイズ除去された画像信号に相当する。
【0010】
画素G1b〜Gmbがこのように動作しているとき、CDS回路5−1〜5−mに垂直走査回路1からの信号φVr1,φVr10,φVs1,φVs10が同時に与えられる。この信号φVr1,φVr10,φVs1,φVs10の変遷を、図12のタイミングチャートに示す。尚、図12のタイミングチャートには、画素Gab(a:1≦a≦mの自然数)に接続された出力信号線4−aに現れる電圧値、CDS回路5−aに与える信号φHa、CDS回路5−aのMOSトランジスタT13のソースに現れる電圧値も示す。
【0011】
まず、画素G1b〜Gmbがリセット動作を行うため、CDS回路5−1〜5−mに与えられる信号φVr1,φVr10がハイとされて、MOSトランジスタT10,T50がONとされる。これにより、MOSトランジスタT11のドレイン及びゲートが電気的に接続されて自己バイアスがかかった状態となるとともに、キャパシタC2の他端には、MOSトランジスタT50を介して基準電圧Vrefが印加される。このとき、MOSトランジスタT12,T51がOFFの状態である。そして、画素G1b〜Gmbにおいてリセット動作が行われて、出力信号線4にノイズ信号となるリセット電圧Vnが現れる。このとき、キャパシタC2の両端には、MOSトランジスタT11のドレイン電圧Vdrと基準電圧Vrefとの差が印加された状態となる。
【0012】
その後、信号φVr1,φVr10をローとしてMOSトランジスタT10,T50をOFFとするとともに、信号φVs1,φVs10をハイとしてMOSトランジスタT12,T51をONとする。これにより、MOSトランジスタT11のドレインがMOSトランジスタT13のゲートに接続され、又、キャパシタC2の他端がMOSトランジスタT13のソースに接続される。このように、MOSトランジスタT12,T51がONとなることで、MOSトランジスタT11,T13の増幅アンプにおける負帰還回路がキャパシタC2を介して構成されることとなる。
【0013】
このMOSトランジスタT11,T13による負帰還回路のループゲインが十分に大きいと、MOTトランジスタT11のゲート電圧は電圧Vdrのままでほとんど不変の状態となる。よって、キャパシタC2の他端には基準電圧Vrefが保持された状態となるため、MOSトランジスタT13のソースには基準電圧Vrefが現れる。このとき、MOSトランジスタT11,T13のゲート・ソース間の動作電圧(閾値電圧)とは無関係に、MOSトランジスタT13のソースに現れる基準電圧Vrefが設定される。そのため、各列毎において、MOSトランジスタT11,T13の閾値電圧にバラツキが生じても、出力となるMOSトランジスタT13のソースに現れる電圧にバラツキを生じさせることがない。これにより、縦筋FPN(固定パターンノイズ)の発生を抑制することができる。
【0014】
そして、画素G1b〜Gmbにおいて光電変換されて得られた光電荷の転送が成されることで、画像信号となる信号電圧Vsnが出力信号線4に現れる。ところで、MOSトランジスタT11,T13による負帰還回路は、キャパシタC1,C2とで反転型増幅回路を形成し、キャパシタC1,C2の容量値Ca,Cbとしたとき、そのゲインが(−Ca/Cb)となる。そして、キャパシタC1での電圧の変化分となる電圧Vs(=Vsn−Vn)が反転増幅されて、キャパシタC2での電圧の変化分となる電圧Vas(=Vs×(−Ca/Cb))が得られる。これにより、MOSトランジスタT13のソースに現れる電圧Vscが、Vref+Vasとなる。
【0015】
そして、信号φVs1がローとされてMOSトランジスタT12がOFFとされることで、キャパシタC3がMOSトランジスタT13のゲート電圧をサンプルホールドすることで、MOSトランジスタT13のソース電圧Vscがホールドされた状態となる。その後、信号φVs10がローとされてMOSトランジスタT51がOFFとされる。このようにして、b行の各画素G1b〜Gmbのノイズ除去された画像信号に相当する電圧信号VsがMOSトランジスタT13のソースにホールドされると、水平走査回路2よりハイとなるパルス信号φH1〜φHmが順番に与えられる。
【0016】
そして、ハイとなるパルス信号φHaが与えられたとき、CDS回路5−aのMOSトランジスタT14がONとなる。このとき、MOSトランジスタT13が定電流源8とのソースフォロワ回路として動作し、画素Gabのノイズ除去された画像信号に相当する電圧信号がアンプ7に入力される。よって、アンプ7からは、1画素毎のノイズ除去された画像信号が順番に出力される。
【0017】
【特許文献1】特開平11−313257号公報
【特許文献2】特開2002−77733号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
上述の図1の固体撮像装置において、CDS回路5−1〜5−mを図11に示す構成とすることで、ノイズ除去した画像信号をアンプ7に出力することができる。しかしながら、アンプ7には、各列となるCDS回路5−1〜5−mにおけるMOSトランジスタT14が接続され、1列のMOSトランジスタT14がONとなるとき、残りのm−1列のMOSトランジスタT14がOFFとなっている。そのため、OFFとなるm−1個のMOSトランジスタT14が等価的に複数の電極間容量が並列に接続されたこととなり、高速動作にとって無視できない大等価容量の負荷となってしまう。
【0019】
これにより、高い周波数の水平走査クロックで駆動させるとき、定電流負荷となる定電流源8の動作電流を大きくする必要がある。よって、CDS回路5−1〜5−mにおいて、信号をサンプルホールドするためのキャパシタC3とアンプ7との間には、緩衝用回路となるMOSトランジスタT13によるソースフォロワ回路が必要となる。この信号出力用のソースフォロワ回路を構成するMOSトランジスタT13が、CDS回路5−1〜5−mにおける負帰還回路内に存在するため、そのループゲインに位相遅れが発生してしまう。そのため、安定した負帰還をかけるために、負帰還回路内の位相余裕の確保を行うよう、キャパシタC3の容量値を大きくする必要がある。しかし、限られた半導体のチップサイズ内に、このように容量値の大きいキャパシタC3のような容量素子を実装することは困難である。
【0020】
このような問題を鑑みて、本発明は、位相余裕を確保するための位相補償用の容量素子を設置することなく、CDS回路を構成する素子の特性によるバラツキに基づくFPNを防ぐことができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、前記読み出し回路が、前記出力信号線に一端が接続された第1容量素子と、該第1容量素子の他端に一端が接続された第2容量素子とを備え、前記第2容量素子を負帰還経路として、前記第1容量素子への前記出力信号線からの入力を反転増幅する反転増幅回路と、該反転増幅回路の出力が入力に与えられるとともに前記第2容量素子の他端が入力に接続される増幅回路と、前記反転増幅回路の入力に第1初期電圧を与える第1スイッチ素子と、前記反転増幅回路の出力と前記増幅回路の入力との間に接続される第2スイッチ素子と、を備え、前記第1スイッチ素子をONとするとともに前記第2スイッチ素子がOFFとして、前記第1及び第2容量素子の接続ノードに前記第1初期電圧を与えているときに、前記画素より一方の前記電気信号が出力され、前記第1スイッチ素子をOFFとするとともに前記第2スイッチ素子をONとして、前記反転増幅回路からの出力が前記増幅回路に入力されるときに、前記画素より他方の前記電気信号が出力されることを特徴とする。
【0022】
尚、読み出し回路が、本明細書における「CDS回路」に相当する。
【0023】
このような固体撮像装置において、前記反転増幅回路からの出力をサンプルホールドする第3容量素子と、前記第2容量素子と前記第3容量素子との間に接続される第3スイッチ素子と、を備え、前記第3スイッチ素子が、少なくとも、前記第1スイッチ素子がONとされているときから前記他方の電気信号が出力されるまでの期間はONとなるものとしても構わない。
【0024】
このとき、前記第2スイッチ素子と前記第3容量素子との間に前記第3スイッチ素子が設置され、前記第1スイッチ素子がONとしたとき、前記第2スイッチ素子をOFFとするとともに前記第3スイッチ素子をONとし、前記第1スイッチ素子をOFFとしたとき、前記第2スイッチ素子をONとし、そして、前記第3スイッチ素子をOFFとした後に、前記第3容量素子に前記反転増幅回路のからの出力をサンプルホールドした後、前記増幅回路から出力を行うものとしても構わない。
【0025】
又、前記第2スイッチ素子と前記第2容量素子との間に前記第3スイッチ素子が設置され、前記第1スイッチ素子がONとしたとき、前記第2スイッチ素子をOFFとするとともに前記第3スイッチ素子をONとし、前記第1スイッチ素子をOFFとしたとき、前記第3スイッチ素子をONとしたまま、前記第2スイッチ素子をONとし、そして、前記第2スイッチ素子をOFFとした後に前記第3スイッチ素子をOFFとして、前記第3容量素子に前記反転増幅回路のからの出力をサンプルホールドした後、前記増幅回路から出力を行うものとしても構わない。
【0026】
更に、上述の固体撮像装置において、前記増幅回路が、前記増幅回路の入力となる制御電極に前記反転増幅回路からの出力が入力され、第1及び第2電極とを備える第1トランジスタと、前記増幅回路の出力となる前記第1トランジスタの前記第2電極に基準電圧を与える第4スイッチ素子と、前記第1トランジスタの制御電極に第2初期電圧を与える第5スイッチ素子と、を備え、前記第2スイッチ素子がOFFの間に、前記第4及び第5スイッチ素子をONとし、前記第2スイッチ素子がONの間は、前記第4及び第5スイッチ素子をOFFとする。
【0027】
このとき、前記第5スイッチ素子が、前記第1トランジスタの制御電極と第1電極との間に接続され、前記第1電極に印加される電圧を前記第2初期電圧とするものとしても構わない。
【0028】
又、上述の固体撮像装置において、前記反転増幅回路が、前記第1及び第2容量素子の接続ノードに制御電極が接続されるとともに、第1及び第2電極を備えた第2トランジスタを更に備え、該第2トランジスタの第1電極が前記反転増幅回路の出力となる。
【0029】
このとき、前記第1スイッチ素子が、前記第2トランジスタの制御電極と第1電極との間に接続され、前記第1電極に印加される電圧を前記第1初期電圧とするものとしても構わない。
【0030】
又、上述の固体撮像装置において、前記複数の画素が出力する前記2種類の電気信号が、リセット時の電圧信号であるノイズ信号と、光電変換出力された電圧値に前記ノイズ信号の電圧値が重畳された画像信号とである。
【発明の効果】
【0031】
本発明によると、読み出し回路における反転増幅回路において、第2容量素子を負帰還経路とした負帰還回路部を形成している。このとき、第2容量素子が反転増幅回路の出力と次段の増幅回路の入力との接続部分に接続されるため、この負帰還回路部に従来のような位相補償用の容量値の大きな容量素子を設置する必要がなくなる。よって、この読み出し回路を構成する回路部分の大型化を防ぐことができ、固体撮像装置の小型化に効果を与えることとなる。又、サンプルホールドをするための第3容量素子を設置した場合においても、この第3容量素子に位相補償機能を兼用させる必要がないため、その素子の大型化を防ぐことができる。
【0032】
更に、反転増幅回路で第1初期電圧が与えられ、又、増幅回路で基準電圧と第2初期電圧が与えられる構成とすることで、読み出し回路から出力される光電変換信号が、各増幅回路を構成する素子における動作電圧によるバラツキに影響をされることのない信号とすることができる。これにより、読み出し回路から出力される信号によるFPNを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
<固体撮像装置の構成>
まず、本発明の各実施形態における固体撮像装置の構成の概略について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の各実施形態において共通となる二次元のMOS型固体撮像装置(以下、「エリアセンサ」とする)の構成の概略を示すブロック図である。
【0034】
[背景技術]で説明したように、図1に示す固体撮像装置は、画像信号及びノイズ信号を出力する画素G11〜Gmnと、画素G11〜Gmnを行毎に信号を与えて動作させる垂直走査回路1と、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号を各列毎に出力されるように動作する水平走査回路2と、垂直走査回路1から行単位で画素に信号を与えるためのライン3−1〜3−nと、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号が出力される出力信号線4−1〜4−mと、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号が与えられノイズ除去した画像信号を出力するCDS回路5−1〜5−mと、出力信号線4−1〜4−mそれぞれに接続された定電流負荷となる定電流源6−1〜6−mと、CDS回路5−1〜5−mそれぞれから与えられる画像信号を増幅するアンプ7と、アンプ7の入力側に接続された定電流負荷となる定電流源8と、を備える。尚、後述するように、ライン3−1〜3−nはそれぞれ、複数の信号線によって構成される。
【0035】
このような固体撮像装置において、画素Gabからの出力となる画像信号及びノイズ信号が、それぞれ、出力信号線4−aを介して出力されるとともに、この出力信号線4−aに接続された定電流源6−aによって電圧増幅される。即ち、出力信号線4−aに接続された定電流源6−aが定電流負荷として働く。又、画素G11〜Gmnには、後述するように、これらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するMOSトランジスタT3が設けられている。このMOSトランジスタT3と定電流源6−aとが出力信号線4−aを介して接続されるとき、定電流源6−aは定電流負荷と等価であるため、このMOSトランジスタT3と定電流源6−aとによる回路がソースフォロワ型の増幅回路となる。
【0036】
このようにソースフォロワ型の増幅回路を構成することにより、出力信号線4−aよりこの増幅がない場合に比べて大きな信号を増幅して出力することができる。従って、画素がダイナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出力信号が小さいが、本増幅回路を設けることにより結果として増幅回路がない場合に比べて大きな信号が得られるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。又、増幅回路の負荷抵抗部分を構成する定電流源6−1〜6−mを画素内に設けずに、列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線4−1〜4−m毎に設けることにより、定電流負荷の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0037】
そして、画素Gabから出力された画像信号及びノイズ信号が順番にCDS回路5−aに送出されると、CDS回路5−aにおいて、ノイズ除去された画素Gabの画像信号がサンプルホールドされる。その後、信号φHaがあたえられることで、ノイズ除去された画像信号がCDS回路5−aからアンプ7に与えられると、アンプ7で増幅されて外部に出力される。このとき、アンプ7の入力側には接続された定電流源8が定電流負荷として駆動するため、この定電流源8と後述するCDS回路5−a内のMOSトランジスタT13とによってソースフォロワ回路が構成され、電圧信号がアンプ7に入力されることとなる。
【0038】
又、図1の各画素が備える画素回路の一例を図2に示す。図2に示す画素は、カソードに直流電圧VSSが印加されたフォトダイオードPDのアノードにMOSトランジスタT1のソースが接続され、このMOSトランジスタT1のドレインにMOSトランジスタT4のソース及びMOSトランジスタT2のゲートが接続される。そして、MOSトランジスタT2のソースにMOSトランジスタT3のドレインが接続されるとともに、MOSトランジスタT3のソースが出力信号線4(図1の出力信号線4−1〜4−mに相当する)に接続される。
【0039】
MOSトランジスタT2,T4のドレインには、直流電圧VDDが印加される。そして、MOSトランジスタT1,T3,T4それぞれのゲートには、垂直走査回路1からの信号線31〜33のそれぞれとソースが接続されたMOSトランジスタT5〜T7のドレインが接続される。このMOSトランジスタT5〜T7のゲートには、信号φXが与えられる。よって、信号φXがハイとされて、MOSトランジスタT5〜T7それぞれがONとなることで、信号線31〜33(この3本の信号線31〜33が図1の信号線3−1〜3−nそれぞれに相当する)より信号φTX,φV,φRSがMOSトランジスタT1,T3,T4それぞれのゲートに与えられる。このMOSトランジスタT1〜T7は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSを印加)NチャネルのMOSトランジスタである。尚、MOSトランジスタT1〜T7をPチャネルのMOSトランジスタとするときは、電源電圧が印加される。
【0040】
この図1に示す固体撮像装置の構成、及び図2に示す画素の構成は、以下に示す各実施形態で共通の構成及び動作である。よって、以下に示す各実施形態においては、各実施形態において異なる構成及び動作となるCDS回路5−1〜5−mを中心に説明する。
【0041】
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路の内部構成を示す回路図である。尚、図3によって示されるCDS回路の構成において、図11と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0042】
(CDS回路の構成)
本実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5x(図1に示すCDS回路5−1〜5−mに相当する)は、図3に示すように、出力信号線4(図1に示す出力信号線4−1〜4−mに相当する)に一端が接続されるキャパシタC1と、キャパシタC1の他端に一端が接続されるキャパシタC2と、キャパシタC1,C2の接続ノードにソースが接続されるMOSトランジスタT10と、MOSトランジスタT10のドレイン及びソースそれぞれにドレイン及びゲートが接続されたMOSトランジスタT11と、MOSトランジスタT10,T11のドレインの接続ノードにドレインが接続されるMOSトランジスタT12と、一端に直流電圧VSSが印加されたキャパシタC3と、キャパシタC3の他端にゲートが接続されるMOSトランジスタT13と、MOSトランジスタT13のソースにドレインが接続されるMOSトランジスタT14と、MOSトランジスタT10,T11のドレインの接続ノードに一端が接続された定電流源20と、を備える。
【0043】
更に、このCDS回路5xは、MOSトランジスタT12のソースとキャパシタC2の他端との接続ノードにドレインが接続されたMOSトランジスタT15と、MOSトランジスタT13のドレイン及びゲートそれぞれにドレイン及びソースが接続されたMOSトランジスタT16と、MOSトランジスタT13,T16のドレインの接続ノードにドレインが接続されたMOSトランジスタT17と、MOSトランジスタT13のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT18と、MOSトランジスタT13,T16のドレインの接続ノードに一端が接続された定電流源21と、を備える。
【0044】
MOSトランジスタT10〜T16,T18は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタで構成され、MOSトランジスタT17は、バックゲートに電源電位が印加された(直流電圧VDDが印加された)PチャネルのMOSトランジスタで構成される。そして、MOSトランジスタT11のソースに直流電圧VSSが印加され、MOSトランジスタT17のソースと定電流源20,21の他端とに直流電圧VDDが印加される。又、MOSトランジスタT18のソースに基準電圧となる直流電圧Vrefが印加される。
【0045】
更に、図11のCDS回路5と同様、MOSトランジスタT10,T12それぞれのゲートには信号φVr1,φVs1が入力され、MOSトランジスタT14のゲートには信号φH(CDS回路5−1〜5−mそれぞれに与えられる信号φH1〜φHmに相当する)が入力される。又、MOSトランジスタT15〜T18のゲートにはそれぞれ、信号φVx1,φVr2,φVx2,φVr3が入力される。そして、垂直走査回路1より信号φVs1,φVr1〜φVr3,φVx1,φVs2が与えられ、水平走査回路2より信号φH(φH1〜φHm)が与えられる。
【0046】
(画素の動作)
まず、本実施形態の固体撮像装置における画素G11〜Gmnの動作について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図4のタイミングチャートは、1水平期間の信号の状態を示すものであるとともに、出力信号線4−aに現れる電圧値をも示す。今、b行目の各画素G1b〜Gmbがノイズ信号及び画像信号を出力するとき、垂直走査回路2より図1の信号線3−bに相当する信号線31〜33の信号φTX,φV,φRSを有効とするため、垂直走査回路2よりMOSトランジスタT5〜T7に与える信号φXをハイとする。よって、MOSトランジスタT5〜T7がONとなり、信号線31〜33それぞれとMOSトランジスタT1,T3,T4のゲートが電気的に接続される。
【0047】
そして、ハイとなる信号φVを信号線32及びMOSトランジスタT6を通じてMOSトランジスタT3のゲートに与えることで、MOSトランジスタT3をONとする。尚、フォトダイオードPDでは、光電変換動作を行うことによって、その露光量に応じた電荷を発生して蓄積する。その後、ハイとなる信号φRSを信号線33及びMOSトランジスタT7を通じてMOSトランジスタT4のゲートに与えることで、MOSトランジスタT4をONとする。よって、MOSトランジスタT2のゲートにおいて蓄電された電荷が再結合されて、MOSトランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。
【0048】
このとき、リセットされたMOSトランジスタT2のゲート電圧に応じたドレイン電流がMOSトランジスタT2に流れる。そのため、リセットされたMOSトランジスタT2のゲート電圧に比例した電圧信号となるノイズ信号が出力信号線4−1〜4−mに現れる。その後、信号φRSをローとしてMOSトランジスタT4をOFFとした後、次に、ハイとなる信号φTXを信号線31及びMOSトランジスタT5を通じてMOSトランジスタT1のゲートに与えることでMOSトランジスタT1をONとするまで、出力信号線4−1〜4−mにはノイズ信号であるリセット電圧(出力信号線4−aにおける電圧Vnに相当)が現れる。尚、このリセット電圧となるノイズ信号は、信号φRSをローとした直後に現れる。
【0049】
そして、信号φTXをハイとして、MOSトランジスタT1がONとされると、MOSトランジスタT2のゲートにフォトダイオードPDに蓄電されていた電荷が転送される。よって、信号φTXをローとしてMOSトランジスタT1をOFFとした後も、MOSトランジスタT2のゲートにフォトダイオードPDで光電変換されて得られた電荷が蓄積された状態となるため、MOSトランジスタT2のゲート電圧がフォトダイオードPDにおける露光量に応じた電圧となる。
【0050】
よって、MOSトランジスタT2に保持されたゲート電圧に応じたドレイン電流が流れるため、フォトダイオードPDにおける露光量に線形的に比例する信号電圧(出力信号線4−aにおける電圧Vsnに相当)となる画像信号が出力信号線4−1〜4−mに現れる。尚、この信号電圧となる画像信号は、信号φTXをローとした直後に現れる。又、この信号電圧Vsnとなる画像信号は、実際に入射された入射光量に応じた光電変換信号電圧Vsがリセット電圧Vnに加算された信号である。
【0051】
その後、信号φXをローとすることで、MOSトランジスタT5〜T7をOFFとして、垂直走査回路1からb行目の各画素G1b〜Gmbに信号φTX,φV,φRSが供給されることが禁止される。このように、b行目の各画素G1b〜Gmbが動作されて画素信号及びノイズ信号が出力されてCDS回路5−1〜5−mにサンプルホールドされた後、CDS回路5−1,5−2,…,5−mから順に、画素G1b,G2b,…,Gmbの画像信号とノイズ信号とが補正回路6に与えられることで、画素G1b,G2b,…,Gmbのノイズ除去された画像信号が順に出力される。
【0052】
そして、b+1行目の各画素G1(b+1)〜Gm(b+1)に接続されるライン3−(b+1)に相当する信号線31〜33を有効とするために、このライン3−(b+1)に相当する信号線31〜33に接続されたMOSトランジスタT5〜T7のゲートに与える信号φXをハイとする。その後、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)内の各素子が図4のタイミングチャートに応じた動作をすることで、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)の画像信号が出力される。
【0053】
(CDS回路の動作)
このように動作する各行の画素と同期して、1水平期間毎に垂直走査回路1からCDS回路5−1〜5−mに信号が与えられることで、CDS回路5−1〜5−mにノイズ除去された画像信号がサンプルホールドされた後、1画素分毎にアンプ7に出力される。このCDS回路5−1〜5−mの動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図5には、画素G1b〜Gmbに与える信号φX,φTX,φV,φRS、CDS回路5−aに与える信号φHa、出力信号線4−aに現れる電圧値、及びCDS回路5−aのMOSトランジスタT11のドレイン及びMOSトランジスタT13のソースそれぞれに現れる電圧値を示す。
【0054】
画素G1b〜Gmbが、上述したように、図4のタイミングチャートに従って動作を行うとき、b行目の信号φXがハイとされて信号φTX,φV,φRSが供給可能な状態とされるとともに、MOSトランジスタT3のゲートに与えられる信号φVがハイとされる。このとき、同時に、CDS回路5−1〜5−mに対して垂直走査回路1から与えられる信号φVr1〜φVr3,φVx1,φVx2がハイとされる。
【0055】
これにより、信号φVr1〜φVr3,φVx1がゲートに与えられるMOSトランジスタT10,T16,T18,T15がONとなるとともに、信号φVx2がゲートに与えられるMOSトランジスタT17がOFFとなる。尚、信号φVs1がローのままであるため、この信号φVs1がゲートに与えられるMOSトランジスタT12はOFFである。
【0056】
よって、MOSトランジスタT11,T13それぞれのドレインとゲートが、MOSトランジスタT10,T16により電気的に接続されて自己バイアス回路を形成し、又、MOSトランジスタT15により、キャパシタC1〜C3が直流電圧VSSと出力信号線4との間で直列に接続される。そして、MOSトランジスタT17がOFFであるとともにMOSトランジスタT18がONであるため、MOSトランジスタT13は、そのドレイン及びゲートが定電流源21と接続されるとともに、そのソースに基準電圧Vrefが印加される。
【0057】
このとき、定電流源21から電流値Idshとなる定電流が流れることにより、図6に示すMOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係より、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧が電圧値Vgsshに設定される。これにより、MOSトランジスタT13のソース電圧が印加される基準電圧Vrefであるため、MOSトランジスタT13のゲート電圧Vgが、Vref+Vgsshに設定されることとなる。又、MOSトランジスタT13と同様、自己バイアスがかかるMOSトランジスタT11のゲート及びドレインには初期電圧となる電圧値Vgs1が現れる。
【0058】
そして、ハイとなるパルス信号φRSが与えられて、画素G1b〜Gmbより出力信号線4−1〜4−mにリセット電圧となるノイズ信号が現れる。即ち、出力信号線4−aに接続されるキャパシタC1の両端には、リセット電圧Vnと初期電圧Vgs1とによる電圧差が印加された状態となる。その後、信号φVr1,φVr2をローとすることで、MOSトランジスタT10,T16をOFFとして、MOSトランジスタT11,T13それぞれのドレイン・ゲート間の電気的な接続を切断する。このとき、MOSトランジスタT11のゲートとキャパシタC1,C2との接続ノード及びMOSトランジスタT11のドレインに電圧値Vgs1が保持され、又、MOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC2,C3との接続部分に電圧値Vgが保持される。
【0059】
そして、信号φVr3をローとしてMOSトランジスタT18をOFFとすることで、MOSトランジスタT13のソースを浮遊状態とし、同時に、信号φVs1をハイとしてMOSトランジスタT12をONとすることで、MOSトランジスタT11のドレインをMOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC2,C3との接続部分に接続させる。これにより、MOSトランジスタT11のドレインには、MOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC2,C3との接続部分に保持された電圧値Vgが現れることとなる。
【0060】
このとき、MOSトランジスタT11とキャパシタC2とによって負帰還回路が構成されるとともに、この負帰還回路に更にキャパシタC1が接続されることで、そのゲインが(−Ca/Cb)となる反転型増幅回路が構成されることとなる。又、MOSトランジスタT12のドレインとキャパシタC2,C3との接続部分に現れる電圧値Vgは、MOSトランジスタT11の動作電圧のバラツキ(閾値電圧のバラツキ)とは無関係に設定される。そのため、各列毎に、この負帰還回路を形成するMOSトランジスタT11の動作電圧にバラツキが生じたとしても、MOSトランジスタT13のゲートに与える電圧値にその影響が現れることがない。よって、MOSトランジスタT11を含む負帰還回路部分での縦筋FPNの発生原因を低減することができる。
【0061】
このように、MOSトランジスタT11及びキャパシタC1,C2によって反転型増幅回路が構成されているときに、ハイとなるパルス信号φTXが与えられ、画素G1b〜Gmbより出力信号線4−1〜4−mに信号電圧となる画像信号が現れる。即ち、出力信号線4−aに接続されるキャパシタC1の一端に現れる電圧がリセット電圧Vnから信号電圧Vsnに変化する。よって、キャパシタC1の両端に印加される電圧が、フォトダイオードPDに入射された入射光に応じた電圧値Vs(=Vsn−Vn)だけ変化することとなる。
【0062】
このキャパシタC1の両端に印加される電圧が電圧値Vsだけ変化するため、キャパシタC2の両端に印加される電圧が電圧値Vas(=Vs×(−Ca/Cb))だけ変化する。このとき、MOSトランジスタT11のゲートとキャパシタC1,C2との接続ノードにおける電圧が電圧値Vgs1に保持されているため、MOSトランジスタT12のドレインとキャパシタC2,C3との接続部分に現れる電圧が電圧値Vgから電圧値Vd(=Vg+Vas)に変化することとなる。
【0063】
そして、このMOSトランジスタT12のドレインとキャパシタC2,C3との接続部分に現れる電圧値Vdは、キャパシタC3によってサンプルホールドされる。よって、信号φVx1がローとなってMOSトランジスタT15がOFFとなることで、キャパシタC2,C3における電気的な接続が切断されたとき、MOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC3との接続ノードには電圧値Vdがサンプルホールドされることとなる。その後、信号φVs1がローとされてMOSトランジスタT12がOFFとされて、キャパシタC2とMOSトランジスタT11のドレインとの接続が切断される。
【0064】
このようにして、キャパシタC3にノイズ除去された画像信号が反転増幅された電圧値がサンプルホールドされると、信号φVがローとなって画素G1b〜GmbのMOSトランジスタT3がOFFとなる。これにより、出力信号線4−aと接続されたキャパシタC1の一端に現れる電圧値が、定電流源6−aを通じて電圧VSSに近い値に低下する。又、MOSトランジスタT11のドレイン電圧は定電流源20を通じて電圧VDDに近い値に上昇する。
【0065】
このとき、信号φVx2を同時にローとすることによってMOSトランジスタT17をONとすることで、MOSトランジスタT13のドレインに直流電圧VDDを印加する。その後、ハイとなるパルス信号φH1〜φHmが水平走査回路2よりCDS回路5−1〜5−mに順番に与えられることによって、CDS回路5−1〜5−m内のMOSトランジスタT14が順番にONとなって、画素G1b〜Gmbの画像信号が順番にアンプ7に出力される。このとき、CDS回路5−1〜5−mそれぞれから、キャパシタC3にサンプルホールドされた電圧値に応じた電圧信号が、画像信号としてアンプ7に入力されることとなる。
【0066】
即ち、CDS回路5−aにおいて、ハイとなるパルス信号φHaが与えられてMOSトランジスタT14がONとされると、MOSトランジスタT13のソースに定電流源8が接続されるため、MOSトランジスタT13には定電流源8による定電流Idroが流れる。この定電流IdroがMOSトランジスタT13の動作電流となるため、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧が電圧値Vgsroに決定される。よって、MOSトランジスタT13のゲートには、キャパシタC3によってサンプルホールドされた電圧値Vdが印加されているため、MOSトランジスタT13のソースに現れる電圧値VsroがVd−Vgsro(=Vas+Vgssh+Vref−Vgsro=Vs×(−Ca/Cb)+Vref+(Vgssh−Vgsro))となる。
【0067】
よって、アンプ7には、CDS回路5−aより出力される電圧値Vsro(=Vs×(−Ca/Cb)+Vref+(Vgssh−Vgsro))となる画像信号が出力されることとなる。尚、MOSトランジスタのドレイン電流Idとゲート・ソース間電圧Vgsとの関係は、下の(1)式のように表される。尚、VthがMOSトランジスタの閾値電圧であり、Kは比例定数である。これにより、MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧Vgsが、下の(2)式のように表される。
Id=K×(Vgs−Vth)2 …(1)
Vgs=(Id/K)1/2+Vth …(2)
【0068】
よって、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧となる電圧値Vgssh,Vgsroがそれぞれ、その動作電流となる電流値Idsh,Idroに対して、下の(3)、(4)式のように表される。そのため、CDS回路5−aより出力される画像信号となる電圧値Vsroに含まれる項(Vgssh−Vgsro)が、(5)式のように表され、電流値Idsh,Idroが定常値であることから、(Vgssh−Vgsro)による項で表される電圧値も定常値となる。
Vgssh=(Idsh/K)1/2+Vth …(3)
Vgsro=(Idro/K)1/2+Vth …(4)
Vgssh−Vgsro=(Idsh/K)1/2−(Idro/K)1/2 …(5)
【0069】
よって、電圧値Vref+(Vgssh−Vgsro)が定常値となるため、CDS回路5−aより出力される電圧値Vsroとなる画像信号は、電圧値Vs×(−Ca/Cb)が変化する電圧信号となる。これにより、CDS回路5−aより出力される画像信号には、MOSトランジスタT13の動作電圧(閾値電圧)のバラツキが含まれることなく、MOSトランジスタT13とキャパシタC3で構成されるサンプルホールド回路における縦筋FPNの発生を抑制することができる。
【0070】
このように動作するとき、上述のように、定電流源21によるドレイン電流Ishと、定電流源8によるドレイン電流Iroとを略等しい電流値とすることで、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧となる電圧値Vgsshと電圧値Vgsroとを略等しい値とすることができる。これにより、MOSトランジスタT13のソースに現れる電圧値Vsroにおける(Vgssh−Vgsro)を無視できる値に設定することが可能となる。
【0071】
このようにして、CDS回路5−1〜5−mそれぞれから出力される画像信号は、MOSトランジスタT11,T13の動作電圧のバラツキによる影響を小さくした電圧信号として、アンプ7に出力されることとなる。そして、パルス信号φH1〜φHmが順番に与えられることで、アンプ7から、CDS回路5−1〜5−mそれぞれから出力される画素G1b〜Gmbの画像信号を増幅した信号を順番に出力することができる。
【0072】
その後、パルス信号φHmがCDS回路5−mに与えられて、画素Gmbの画像信号がアンプ7より出力されると、b行目の信号φXをローとして画素G1b〜Gmbと接続されたMOSトランジスタT5〜T7をOFFとする。このとき、b+1行目の信号φXをハイとして画素G1(b+1)〜Gm(b+1)と接続されたMOSトランジスタT5〜T7をONとして、b+1行目の画素G1(b+1)〜Gm(b+1)による撮像動作を行い、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)の画像信号を順番に出力する。このような動作を、画素G11〜Gm1,G12〜Gm2,…,G1n〜Gmn毎に繰り返し行うことによって、1フレーム分の画像信号を出力する。
【0073】
本実施形態によると、上述のように動作するため、MOSトランジスタT11を含む反転型増幅回路と、MOSトランジスタT13を含むサンプルホールド回路とにおいて、各列毎に、MOSトランジスタT11,T13それぞれの動作電圧のバラツキが生じても、その動作電圧のバラツキに影響のない画像信号を出力することができる。又、反転型増幅回路をMOSトランジスタT11とキャパシタC1,C2だけで構成し、従来と異なり、サンプルホールドを行う回路部分を別回路とした。これにより、反転増幅回路を構成する際に従来において必要となっていた位相補償要の容量素子が不要となる。
【0074】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路の内部構成を示す回路図である。尚、図7によって示されるCDS回路の構成において、図3の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。又、本実施形態において、画素G11〜Gmnは、第1の実施形態と同様、図4に示すタイミングチャートに基づいて動作する。
【0075】
本実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5y(図1に示すCDS回路5−1〜5−mに相当する)は、図7に示すように、図3の構成と異なり、MOSトランジスタT15が、MOSトランジスタT11のドレインとキャパシタC2の他端との間に設置された構成となる。即ち、キャパシタC2の他端にMOSトランジスタT15のドレインが接続され、MOSトランジスタT12,T15のソースによる接続ノードが、キャパシタC3とMOSトランジスタT13のゲートとの接続ノードに接続される。その他の構成については、第1の実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5x(図3参照)と同様の構成である。
【0076】
このように構成されるCDS回路5yは、図3に示すCDS回路5xの動作タイミングと同様のものとなるが、キャパシタC3とMOSトランジスタT13とによるサンプルホールド回路を形成する際に、MOSトランジスタT12,T15をOFFとするタイミングが異なるものとなる。即ち、図8のタイミングチャートに示すように、第1の実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5xと同様、信号φVr1,φVr2をローとした後に信号φVr3をローとするとともに信号φVs1をハイとして、MOSトランジスタT11とキャパシタC1,C2によって反転型増幅回路を形成する。
【0077】
その後、画像信号となる電圧値がCDS回路5yのキャパシタC1に現れると、MOSトランジスタT11のドレイン電圧が、MOSトランジスタT11とキャパシタC1,C2による反転型増幅回路によって増幅された画像信号を含む電圧値となる。そして、まず、信号φVs1をローとすることによってMOSトランジスタT12をOFFとして、MOSトランジスタT11のドレイン電圧となる電圧値(電圧値Vd=Vs×(−Ca/Cb)+Vgssh+Vrefに相当)をキャパシタC2,C3の接続部分に保持する。その後、信号φVx1をローとしてキャパシタC2,C3の電気的な接続を切断することにより、キャパシタC3にMOSトランジスタT11のドレイン電圧となる電圧値(電圧値Vd=Vs×(−Ca/Cb)+Vgssh+Vrefに相当)がサンプルホールドされる。
【0078】
本実施形態のように、MOSトランジスタT15をキャパシタC2,C3の間に接続するような構成としても、第1の実施形態と同様、MOSトランジスタT11,T13それぞれの動作電圧による影響を低減した電圧信号を画像信号として出力することができる。又、本実施形態においても、サンプルホールドを行う回路部分を別回路とするため、反転増幅回路を構成する際に従来において必要となっていた位相補償要の容量素子が不要となる。
【0079】
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路の内部構成を示す回路図である。尚、図9によって示されるCDS回路の構成において、図3の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。又、本実施形態においては、画素G11〜Gmnに与える信号のタイミングが、第1及び第2の実施形態と異なる。
【0080】
本実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5z(図1に示すCDS回路5−1〜5−mに相当する)は、図9に示すように、CDS回路5x(図3参照)の回路構成におけるMOSトランジスタT15とキャパシタC3が省かれた構成となる。即ち、MOSトランジスタT12のソースとキャパシタC2の他端の接続ノードが、MOSトランジスタT13のゲートに接続される。
【0081】
このように構成されたCDS回路5zを備える固体撮像装置において、画素G11〜Gmnに対して各行毎に設置されたMOSトランジスタT5〜T7に与えられる信号φXと、画素G11〜Gmn内のMOSトランジスタT1,T4に与えられる信号φTX,φRSとが、第1の実施形態と同様のタイミングで与えられるが、画素G11〜Gmn内のMOSトランジスタT3に与えられる信号φVが第1の実施形態と異なるタイミングで切り替わる。即ち、図10のタイミングチャートで示すように、1水平期間の間、常に信号φVがハイとされて、MOSトランジスタT3がONとされる。即ち、任意の1水平期間において、b行目の信号φXがハイとされるとき、選択されている画素G1b〜GmbにおけるMOSトランジスタT3のゲートにハイとなるφVが与えられ、MOSトランジスタT3がONのままとされる。
【0082】
このように画素G11〜Gmnに与えられる信号φTX,φRS,φVが切り替わるとき、図9の構成となるCDS回路5zが、図10のタイミングチャートによる信号φVr1〜φVr3,φVs1,φVx2が与えられて駆動する。このCDS回路5zにおいて、信号φVr1〜Vr3,φVx2については、第1及び第2の実施形態の固体撮像装置におけるCDS回路5xに与えられる信号と同様のタイミングで信号値が切り替わる。即ち、CDS回路5zに与えられる信号φVs1の信号値の切り替わるタイミングが、第1の実施形態と異なり、信号φVr3がハイとなる間のみ、即ち、画素G11〜Gmnがリセット動作を行っている間ローとなり、その他の期間においてはハイとなる。
【0083】
このように、本実施形態では、画素G11〜Gmnにおいて、第1の実施形態と異なり、信号φH1〜φHmが順番にCDS回路5−1〜5−mに与えられる水平走査モード期間においても、信号φVをハイとしてMOSトランジスタT3をONとして、信号電圧Vsnとなる画像信号がCDS回路5−1〜5−mのキャパシタC1に与えられるものとしている。又、CDS回路5−1〜5−mについても、水平走査モード期間においても、信号φVs1をハイとしてMOSトランジスタT11とキャパシタC1,C2による反転型増幅回路を形成したままとする。
【0084】
このように、信号φV,φVs1を水平走査モード期間においてもハイとすることで、MOSトランジスタT13のゲートにおいて、第1及び第2の実施形態においてキャパシタC3でサンプルホールドされた電圧値Vd(=Vs×(−Ca/Cb)+Vgssh+Vref)が保持されることとなる。よって、CDS回路5−aに、ハイとなるパルス信号φHaが与えられると、第1の実施形態と同様、アンプ7の入力側に電圧値Vsro(=Vs×(−Ca/Cb)+Vref+(Vgssh−Vgsro))となる画像信号が出力されることとなる。
【0085】
よって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、MOSトランジスタT11,T13それぞれの動作電圧による影響を低減した電圧信号を画像信号として出力することができる。又、本実施形態では、キャパシタC3を除いた構成とすることにより、第1及び第2の実施形態と比べて、更に装置の小型化を図ることができる。更に、本実施形態では、MOSトランジスタT11のドレインからキャパシタC2による負帰還がかかった状態となっているため、低い出力インピーダンスでMOSトランジスタT13を駆動でき、MOSトランジスタT13から安定な信号の読み出しが可能となる。
【0086】
尚、上述の第1〜第3の実施形態において、MOSトランジスタT10,T16をMOSトランジスタT11,T13のゲート・ドレイン間に接続して自己バイアス可能な構成とすることで、キャパシタC1,C2の接続ノードに初期電圧が与えられるものとするとともに、MOSトランジスタT13のゲート電圧を初期化するものとした。しかしながら、このMOSトランジスタT10,T16の代わりに、キャパシタC1,C2の接続ノードにおける電圧及びMOSトランジスタT13のゲート電圧を初期化する際に、MOSトランジスタT11,T13が動作可能な動作電圧をMOSトランジスタT11,T13のゲートに与えるものであれば、他の回路構成としても構わない。
【0087】
又、上述の第1〜第3の実施形態において、固体撮像装置に備える各画素の構成を図2のような構成とし、入射光量の積分値に対して線形的に変化した値となる画像信号を出力する(線形変換動作を行う)ものとしたが、このような構成に限らず、例えば、特許文献1に記載されるように入射光量に対して自然対数的に変化した値となる画像信号を出力する(対数変換動作を行う)画素構成としても構わないし、特許文献2に記載されるように線形変換動作と対数変換動作とを切り換えることができる画素構成としても構わない。
【0088】
更に、上述の各固体撮像装置の各部を構成するMOSトランジスタにおいて、Nチャネルで構成したものをPチャネルで構成するとともに、Pチャネルで構成したものをNチャネルで構成するものとしても構わない。又、各画素からノイズ信号が出力された後に画像信号が出力されるものとしたが、画像信号からノイズ信号が出力されるものとしても構わない。このとき、CDS回路の反転増幅回路で反転増幅された光電変換信号(電圧値Vasに相当する)が逆極性となるが、その効果についてかわるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】は、固体撮像装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】は、図1の固体撮像装置に備えられる画素の構成を示す回路図である。
【図3】は、第1の実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路それぞれ内部構成を示す回路図である。
【図4】は、図2の画素による撮像動作を示すタイミングチャートである。
【図5】は、図3のCDS回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】は、MOSトランジスタのゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。
【図7】は、第2の実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路それぞれ内部構成を示す回路図である。
【図8】は、図7のCDS回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】は、第3の実施形態における固体撮像装置におけるCDS回路それぞれ内部構成を示す回路図である。
【図10】は、図9のCDS回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】は、従来の固体撮像装置におけるCDS回路それぞれ内部構成を示す回路図である。
【図12】は、図11のCDS回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0090】
1 垂直走査回路
2 水平走査回路
3−1〜3−n ライン
4−1〜4−m 出力信号線
5−1〜5−m CDS回路
6−1〜6−m,8 定電流源
7 アンプ
G11〜Gmn 画素
【出願人】 【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタホールディングス株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100085501
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 静夫

【識別番号】100111811
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 茂樹


【公開番号】 特開2008−17282(P2008−17282A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187928(P2006−187928)