| 【発明の名称】 |
画像読取装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】是永 賢二
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材が設けられた画像読取装置に関する。
【構成】この画像読取装置1は、原稿読取位置2に原稿3を供給する自動原稿供給装置4と、原稿読取位置2に載置されたコンタクトガラス5と、原稿読取位置2を原稿3が通過している間コンタクトガラス5を介して該原稿3に光を照射する光源6とを具備する画像読取装置1において、光源6の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材7が、コンタクトガラス5における原稿3が通過する領域外に設けられ、さらに、必要に応じて、基準部材7が、コンタクトガラス5の自動原稿供給装置4側の面に設けられたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿読取位置に原稿を供給する自動原稿供給装置と、前記原稿読取位置に載置されたコンタクトガラスと、前記原稿読取位置を原稿が通過している間前記コンタクトガラスを介して該原稿に光を照射する光源とを具備する画像読取装置において、 前記光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材が、前記コンタクトガラスにおける原稿が通過する領域外に設けられたことを特徴とする画像読取装置。 【請求項2】 前記基準部材が、前記コンタクトガラスの前記自動原稿供給装置側の面に設けられたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材が設けられた画像読取装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の画像読取装置における、原稿に光を照射する光源の光量補正の手段として、図6に示す画像読取装置Aのように、ラインイメージセンサ100と、ターゲットガラス101上の原稿102の相対位置が、ギア103によりベルト104を介してモータ105と連結されることで移動される。そして、光源106と光学系107とラインイメージセンサ100とから成る走行体108と、前記モータ105に指令を出すコントローラ109とを備えると共に、前記ラインイメージセンサ100によって原稿102と同様に読取り可能であって該原稿102から読取られた画像情報の光量データに対して基準レベルを設定するための白基準板110とを備えている。そして、走行体108は、原稿102との相対位置を移動させる第1の走査を行うと共に、前記白基準板110との相対位置を移動させる第2の走査を行うものであり、前記ラインイメージセンサ100は、第1の走査中と第2の走査中に亙って画像情報の光量データを出力するものがある(例えば特許文献1)。 【0003】 【特許文献1】特開平9−18656号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記のような画像読取装置における光量補正は、主走査方向の光量補正を行うことは可能である。ここで、フラットベッドスキャナ(FBS: Flat Bed Scanner)における原稿の画像情報の読取りは、該原稿を一枚ずつ読取るため、その際には、一枚原稿を読取るごとに、該原稿の画像情報を読取るための光源の光は消える。しかし、自動原稿供給装置(ADF:Auto Document Feeder)による原稿の画像情報の読取りにおいては、多量の原稿、若しくは長尺の原稿を読取る場合、さらには、原稿を高画質で読取る場合に、その読取り時間が長くなるにつれ、光源の光の照射時間が長くなり、その結果、該光源の光量低下が生じることが知られている。そのため、フラットベッドスキャナを使用する時には、光源の照射時間に伴う経時的な光量低下を考慮する必要がなかったが、自動原稿供給装置を用いて原稿の画像情報を読取る際には、その読取り初期と、読取り後期での光量の変化が生じ、原稿本来の画像情報を正確に読取ることができないという問題が生じる。さらに、光源の近傍に、光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材を設けた場合には、光の照射に伴う光源の発熱により基準部材の酸化による変色等の劣化が生じると共に、それらの取替えが困難であるという問題があった。 【0005】 この発明は、上記のような種々の課題を解決することを目的としてなされたものであって、原稿を読取ると同時に、光源の経時的な光量低下を補正する基準情報となる基準部材を読取ることができると共に、該基準部材の変色等の劣化が生じず、取替えが容易である、画像読取装置に関する。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために、請求項1記載の画像読取装置は、原稿読取位置に原稿を供給する自動原稿供給装置と、前記原稿読取位置に載置されたコンタクトガラスと、前記原稿読取位置を原稿が通過している間前記コンタクトガラスを介して該原稿に光を照射する光源とを具備する画像読取装置において、前記光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材が、前記コンタクトガラスにおける原稿が通過する領域外に設けられたことを特徴としている。 【0007】 請求項2記載の画像読取装置は、前記基準部材が、前記コンタクトガラスの前記自動原稿供給装置側の面に設けられたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0008】 請求項1記載の画像読取装置は、前記光源の経時的な光量低下を補正するための基準情報となる基準部材が、前記コンタクトガラスにおける原稿が通過する領域外に設けらている。これによって、画像情報を読取ると同時に光源の経時的な光量低下を補正する基準情報となる基準部材を読取ることができる。また、基準部材の取付け位置が、光源から離れていることで、該光源の発熱に伴う酸化による変色等の劣化を防止することができ、該基準部材が劣化した際にもその取替えが容易である。 【0009】 請求項2記載の画像読取装置は、前記基準部材が、前記コンタクトガラスの前記自動原稿供給装置側の面に設けられている。これによって、光源から照射される光は、コンタクトガラスを介して、基準部材に照射されるため、光源からの輻射熱を遮断することで、該基準部材の酸化による変色等の劣化を防止することができると共に、該基準部材を容易に取替えることが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、この発明の実施例に係る画像読取装置について図1に基づいて説明する。画像読取装置1は、図1に示すような、例えば、コピー機やファクシミリ装置、及びこれらの複合機等の原稿3の画像情報を読取る装置であって、例えば、図3に示すように、原稿読取部8と、自動原稿供給装置4と、フラットベッド部9とを備えている。ここで、自動原稿供給装置4は、読取り前の複数枚の原稿3が載置される原稿供給トレイ10と、この複数枚の原稿3を1枚ずつ分離して搬送する搬送ローラと、原稿3が搬送される経路を構成する原稿搬送路12と、原稿搬送路12の終端に設けられて読取り後の原稿3が排出される原稿排出トレイ13とを有している。そして、原稿搬送路12を搬送される原稿3は、原稿読取位置2に載置された透明な平板からなるコンタクトガラス5の上面を通過する際に、その下方の所定位置に停止している原稿読取部8によりその画像情報が読取られる。一方、フラットベッド部9は、その上面に原稿3を載置するための透明な平板からなる原稿載置面14と、自動原稿供給装置4と一体的に形成され原稿載置面14の上面に載置された原稿3を上から押えつけて密着させるための押えカバー15とを有している。そして、原稿載置面14に載置された原稿3は、その下方において移動する原稿読取部8によりその画像情報が読取られる。 【0011】 原稿読取部8は、図3に示すように、コンタクトガラス5の上面を通過する原稿3、又は原稿載置面14の上面に載置された原稿3に光を照射する光源6と、原稿3からの反射光を結像レンズ16へ入射させるために光路を変更する複数のミラー17と、そこから入射した光を撮像素子18(CCD:Charge Coupled Devices)上に結像させるための結像レンズ16と、この結像レンズ16により結像された画像情報を電気信号に変換して出力する撮像素子18とを有して構成される。また、光源6としては、ここでは一般的な冷陰極管を使用しているが、その他のLED(Light Emitting Diode)を光源6として用いてもよく、本願実施例に限定されるものではない。そして、この原稿読取部8は、自動原稿供給装置4及びフラットベッド部9の双方における原稿3の読取りに使用される。そのため、原稿読取部8は、移動機構(不図示)により原稿載置面14に沿って水平に前後方向に適宜移動される。 【0012】 また、図3に示すように、自動原稿供給装置4の原稿搬送路12におけるコンタクトガラス5の上方には、主走査方向の光量補正の基準情報となる白色基準板19が配置されている。この白色基準板19は、原稿読取部8においてこれを読取ることにより、主走査方向の光量補正の際に使用する、白色基準情報を取得するための板状部材である。すなわち、該白色基準情報に基づいて、主走査方向両端部における光量の低下をはじめ、撮像素子18の各画素の感度のばらつき、光源6の光量のムラ、あるいは撮像素子18に入射する光を収束させる結像レンズ16の歪み等に起因する各画素の画像データの濃度のばらつきを低減させるために主走査方向の光量補正を行うのである。 【0013】 そのため、白色基準板19は、基準となる白色の色彩を有し、汚れ等が付着しにくい合成樹脂等の素材により形成される。そして、原稿3読取り時の光の条件と略同等の条件で、白色基準板19を読取ることができるように、コンタクトガラス5、または原稿載置面14の上面と略同じ高さとなるように配置されるのが好ましい。そのため、本願実施例においては、白色基準板19は、自動原稿供給装置4の原稿搬送路12を構成する部材と一体とし、コンタクトガラス5の上面に接する位置に配置している。なお、白色基準板19の位置はこの位置に限定されるものではなく、他の位置に配置することも可能であり、また、その数量も1個に限定されるものではなく、複数配置することも可能である。 【0014】 そして、基準部材7は、図5に示すような、前記光源6の経時的な光量低下を補正するための基準情報となるものである。すなわち、自動原稿供給装置4を用いて原稿3の画像情報を読取る際には、例えば多量の原稿3、若しくは長尺の原稿3を読取る場合、さらには、原稿3を高画質で読取る場合は、光源6の光を原稿3に照射し続けるため、該光源6の照射時間が長くなり、該光源6の経時的な光量低下が生じる。そのため、基準部材7から前述のような光量低下の補正のための基準情報に基づいて、図5に示すように、それらの補正を行う。 【0015】 そして本実施例において、基準部材7は、図2に示すように、該原稿3の画像情報を読取る際に、その妨げにならないように、コンタクトガラス5における原稿3が通過する、図4に示す領域X外であって、コンタクトガラス5の自動原稿供給装置4側の面の端部に設けられている。そのため、前述のように光源6の光が原稿3に照射されている間、連続的、若しくは一定の間隔で、それと同時に基準部材7を読取ることができる。また、基準部材7は、図4に示すように、本願実施例においては、白色の合成樹脂からなる板状部材を用いている。そして、該基準部材7は例えば、白色で弾性を有する有機材料や、無機若しくは有機材料に白色の塗料を塗布したものでもよく、さらに、それらに蛍光物質等を含有させてもよい。そして、基準部材7は、コンタクトガラス5の自動原稿供給装置4側の面に容易に取替え可能となるように、例えば、接着剤や、テープ等で該コンタクトガラス5に固定されていてもく、また、コンタクトガラス5ごと取替えてもよい。 【0016】 そして、図3に示すように、基準部材7の、光源6から照射される光を反射するための面、すなわち、基準部材7の原稿読取部8側の色は、汎用的に光源6に白色光が用いられることから、該光源6の光を該基準部材7が効率的に反射すると共に、それらの光を熱エネルギーとして吸収しにくい白色であることが好ましいが、例えば灰色等やその他の、光源6から照射される光を反射できるものであれば適宜変更することができる。また、その表面は、該光源6からの光が、該表面の凹凸により散乱することがなく効率的に反射できる程度に平滑でることが好ましい。 【0017】 また、光源6は光の照射に伴い高温になるため、原稿読取部8の光源近傍に、基準部材7を設けた場合には、例えば、その熱により基準部材7の表面の材料が、酸化による変色等の劣化が生じる可能性がある。しかし、本願実施例においては、図3に示すように、前記基準部材7が、コンタクトガラス5における原稿3が通過する、図4に示す領域X外であって、該コンタクトガラス5の前記自動原稿供給装置4側の面の端部に設けられている。 【0018】 これによって、画像情報を読取ると同時に光源の経時的な光量低下を補正する基準情報となる基準部材を読取ることができる。また、原稿3読取り時の光の条件と略同等の条件で、白色基準板19を読取ることができるため、正確に光源6の経時的な光量低下の補正を行うことができる。さらに、光源6から照射される光が、コンタクトガラス5を介して、基準部材7に照射されるため、光源6からの輻射熱を遮断することで、例えば該基準部材7の酸化による変色等の劣化を防止することができると共に、該基準部材7を容易に取替えることが可能である。そして、基準部材7の位置はこの位置に限定されるものではなく、原稿が通過する、図4に示す領域X外であれば、コンタクトガラス5の下面であってもよく、他の位置に配置することも可能である。そして、その数量も1個に限定されるものではなく、複数配置することも可能である。 【0019】 そして、上述の白色基準板19から取得した白色基準情報、及び基準部材7から取得した基準情報に基づき、連続的、若しくは一定の間隔で、主走査方向の光量補正、及び経時的な光量低下の補正を行う補正手段(不図示)を画像読取装置1内部に有する。 【0020】 以下、図3に基づいて、前記光源6の経時的な光量低下を補正する手法について説明する。 【0021】 原稿供給トレイ10に原稿3が載置され、操作部20等の操作により、自動原稿供給装置4を用いた、原稿読取指令がされた後、該自動原稿供給装置4が原稿3を原稿読取位置2へ供給する。そして、光源6から原稿3に光が照射され、それらの反射光が複数のミラー17を介して結合レンズ16へ入射し、該結合レンズ16により結合された画像情報を撮像素子18により電気信号に変換する。そして、原稿読取位置2を原稿3が通過している間、すなわち、原稿3の画像情報を読取るために光源6の光が該原稿3に照射されている間、該光源6の光は、図5に示すように経時的にその光量が低下する。しかし、前述のように、光源6の光が原稿3に照射されている間、連続的、若しくは一定の間隔で、光量低下を補正するための基準情報となる基準部材7を同時に読取る。そして、取得した基準情報に基づき、前記補正手段が、図5に示すように、経時的な光量低下の補正を行うことで、原稿3本来の画像情報を読取ることができる。また、その際には、白色基準板19から取得された白色基準情報に基づき、前記補正手段が、主走査方向における光量補正も同時に行う。 【産業上の利用可能性】 【0022】 この発明の画像読取装置は、例えば、コピー機やファクシミリ装置、及びこれらの複合機に対して適用することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本願実施例における画像読取装置符号の図 【図2】本願実施例における画像読取装置符号の拡大図 【図3】本願実施例における画像読取装置符号の断面図 【図4】本願実施例におけるコンタクトガラス符号の拡大図 【図5】本願実施例における光量補正前後のその光量変化を示す図 【図6】従来技術における画像読取装置符号の図 【符号の説明】 【0024】 1 画像読取装置 2 原稿読取装置 3 原稿 4 自動原稿供給装置 5 コンタクトガラス 6 光源 7 基準部材 8 原稿読取部 9 フラットベッド部 10 原稿供給トレイ 11 搬送ローラ 12 原稿搬送路 13 原稿排紙トレイ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006297 【氏名又は名称】村田機械株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月7日(2006.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080182 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 三彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−17276(P2008−17276A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−187876(P2006−187876) |
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