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【発明の名称】 画像形成装置及びその方法
【発明者】 【氏名】木村 努

【氏名】林 寛

【氏名】鈴木 忠臣

【氏名】神田 公克

【氏名】花岡 新治

【氏名】北 洋実

【氏名】安達 真太郎

【氏名】古山 健司

【氏名】山田 健二

【要約】 【課題】原稿が不用意に閲覧されるのを防止すると共に、原稿の検索作業の煩わしさを解消することができる画像形成装置を提供する。

【構成】原稿の画像を読み込むスキャナ部2と、原稿に埋め込まれたコード情報を検出する埋め込み情報検出部7と、コード情報として埋め込まれた認証情報と、ユーザインターフェース部9から入力された認証情報との照合と、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を読み込む読込手段と、
前記原稿画像に埋め込まれたコード情報を検出する検出手段と、
前記コード情報として埋め込まれた認証情報と、入力手段によって入力した認証情報との照合を行う認証手段と、
前記コード情報として埋め込まれたキーワードと、前記入力手段によって入力したキーワードとを比較する比較手段と、
前記認証情報の照合に成功した場合に、前記キーワードが含まれる原稿の画像形成を許可する判定手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記読込手段で読み込んだ複数枚の原稿画像を、前記キーワードを含む原稿画像と、前記キーワードを含まない原稿画像とにソートするソート手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
原稿画像を読み込むステップと、
前記原稿画像に埋め込まれたコード情報を検出するステップと、
前記コード情報として埋め込まれた認証情報と、入力手段によって入力した認証情報との照合を行うステップと、
前記コード情報として埋め込まれたキーワードと、前記入力手段によって入力したキーワードとを比較するステップと、
前記認証情報の照合に成功した場合に、前記キーワードが含まれる原稿の画像形成を許可するステップと、
を有することを特徴とする画像形成方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の紙原稿から所望の原稿だけを検出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子データは、データのコピーや検索が簡単にできることから、この特性を利用した種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、デジタルカメラで撮影した画像データを、パーソナルコンピュータを介さずにプリンタで直接印刷する技術について開示しているが、プリンタ側で、記録媒体に格納された画像データを日付順にソートしたり、選択した日付の画像データだけを検出する技術を開示している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−111928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、住民票などの公文書や、会社の人事情報は、サインもしくは印鑑が押された紙原本として保存されていることが多い。この紙原本のコピーは、証明書の写しとして有効な書類であるため、デジタルコードによるパスワードが埋め込まれ、厳重に管理されている。
これらの管理された紙原本から所望の原本だけを検索して複写する場合、紙であるので検索作業が煩わしく、また検索時に第三者の閲覧を許してしまう可能性もある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、原稿が不用意に閲覧されるのを防止すると共に、原稿の検索作業の煩わしさを解消することができる画像形成装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明の画像形成装置は、原稿画像を読み込む読込手段と、前記原稿画像に埋め込まれたコード情報を検出する検出手段と、前記コード情報として埋め込まれた認証情報と、入力手段によって入力した認証情報との照合を行う認証手段と、前記コード情報として埋め込まれたキーワードと、前記入力手段によって入力したキーワードとを比較する比較手段と、前記認証情報の照合に成功した場合に、前記キーワードが含まれる原稿の画像形成を許可する判定手段と、を有する構成としている。
このように本発明は、認証を行って原稿が不用意に複写されるのを防止すると共に、必要な原稿をキーワードから検索することができるので、紙原稿の検索作業の煩わしさを解消することができる。
また、検索作業時に第三者による原稿の閲覧を防止することができる。
【0007】
上記画像形成装置において、 前記読込手段で読み込んだ複数枚の原稿画像を、前記キーワードを含む原稿画像と、前記キーワードを含まない原稿画像とにソートするソート手段を有しているとよい。
従って、キーワードを含む原稿と含まない原稿とに簡単に分類することができる。
【0008】
本発明の画像形成方法は、原稿画像を読み込むステップと、前記原稿画像に埋め込まれたコード情報を検出するステップと、前記コード情報として埋め込まれた認証情報と、入力手段によって入力した認証情報との照合を行うステップと、前記コード情報として埋め込まれたキーワードと、前記入力手段によって入力したキーワードとを比較するステップと、前記認証情報の照合に成功した場合に、前記キーワードが含まれる原稿の画像形成を許可するステップと、を有している。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、認証を行って原稿が不用意に複写されるのを防止すると共に、必要な原稿をキーワードから検索することができるので、紙原稿の検索作業の煩わしさを解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
【実施例】
【0011】
まず、図1を参照しながら本実施例の詳細な構成を説明する。
本実施例の画像形成装置1は、読み取り部2と、画像処理部3と、蓄積・読出し処理部4と、画像蓄積部5と、出力部6と、埋め込み情報解析部7と、制御部8とを有している。
【0012】
スキャナ部2は、自動原稿送り機構(Automatic Document Feeder;以下「ADF」という)を備えている。ADFは、読み取り対象となる原稿が積載される原稿セット部と、読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部と、原稿セット部にセットされた原稿をその原稿セット部からプラテンガラス上を経て原稿排出部まで搬送する原稿搬送機構と、を備えている。
【0013】
画像処理部3は、入力した画像データに対して、色補正、色空間変換、スクリーン処理等を行い、画像処理後の画像データを蓄積・読出し処理部4に出力する。
【0014】
蓄積・読出し処理部4は、画像処理部3によって処理された画像データを画像蓄積部5に蓄積したり、制御部8からの指示により指定された画像データを画像蓄積部5から読み出して、出力部6に出力する。出力部6は、蓄積・読出し処理部4によって読み出された画像データを印刷出力する。
【0015】
ユーザインターフェース部9は、テンキー、操作キーなどの操作部と、情報を表示する表示部とを有している。
【0016】
埋め込み情報検出部7は、複写禁止情報検出部11と、複写許可条件情報検出部12とを備えている。これらの機能部について説明する前に、画像の背景地紋画像に埋め込まれたコード情報についてまず説明する。
背景地紋画像に埋め込まれるコード情報には以下のものがある。
(A)・・・複写禁止情報(コピー禁止とするか否か)
(B)・・・複写許可条件情報(条件が合致する場合にはコピーを許可するための情報)
例えば、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号
(C)・・・潜像情報(コピーすると浮き上がる潜像に関する情報)
例えば、潜像の文字列、フォント種類、フォントサイズ、潜像文字列の方向(角度)、背景地紋画像色
【0017】
ここで、背景地紋画像について図2を参照しながら詳細に説明する。背景地紋画像は、潜像画像IPと、出力画像Oの全面にわたる背景パターンPBとから構成される。
【0018】
背景パターンPBと潜像画像IPとは、それぞれを構成するパターンが異なる。しかし、人間の目には全面均一のグレイ背景として見える様に、単位面積あたりの画素面積及び画素色が同一なパターンにより出力画像Oを形成する。
【0019】
潜像画像IPは、複写された文書において、潜像画像IPが人間の目で識別できる程度に画像が浮かびあがるよう、他の部分のよりも細かいドットで構成されている。
【0020】
背景パターンPBは、コードから構成される。コードは、任意のコードデータを表す条件コードCDと、複写を制限する禁複写コードCPとから構成される。
【0021】
コードは、任意のコードデータを表す斜線パターンPSから構成される。斜線パターンPSは、走査方向Dに対し反時計回りに45度傾いた半直線で表されるものがコードデータのビット0を、135度傾いたものがコードデータのビット1を表す。
【0022】
禁複写コードCPは、全斜線パターンPSがビット0を表すものとビット1を表すものとから構成される。禁複写コードCPは、2種類の禁複写コードCPを所定個数以上検出した場合に、複写が制限された原稿であると判断する為に使用される。
【0023】
条件コードCDは、同期コード領域ASとデータコード領域ACとから構成される。
同期コード領域ASとは、データコード領域ACを囲む所定サイズの矩形領域の外周がすべてビット1を表す斜線パターンPS1で構成されているコード領域を言う。
データコード領域には、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号等が符号化され、条件コードCDとして埋め込まれている。
【0024】
これらのコード情報の他に、原稿中に書き込まれたキーワードをコード情報として埋め込んでおき、埋め込み情報検出部7でこれを検出して、原稿をソートや、印刷する時に使用することもできる。キーワードには、原稿の記載内容が誰のものであるのかを示す氏名、原稿に付けられたタイトルや見出し、作成日時、管理部門の情報などを挙げることができる。
【0025】
次に、複写禁止情報検出部11について図3を参照しながら説明する。図3には、複写禁止情報検出部11の詳細な構成を示す。
スキャナ部2から出力された画像データは、グレースケール変換部21に入力され、フルカラーからグレースケールに変換される。その後、2値化処理部22によって2値化される。
【0026】
2値化された画像データは、ノイズ除去処理部23に入力され、ノイズ除去処理が行われる。具体的には、黒画素が連結している画素塊を求め、その画素塊の大きさ(連結画素数)が所定の範囲に収まっていない画素塊の各画素を白画素に置き換える。上記所定の範囲は、斜線パターンは削除されず、それ以外のパターン(孤立ドットパターンや文書ン中の文字や図形等)が削除されるように適切な範囲が設定されている。
【0027】
ノイズ除去された画像データは、パターン検出処理部24に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その結果が1画素2ビットの画像データとして出力される。具体的には、画像データ中の各画素の位置で図4(A)、(B)のパターンを当てはめて、テンプレートマッチングによって検出を行う。ここで、図4に示すパターン(A)が検出された場合、画素値0を出力し、図4に示すパターン(B)が検出された場合、画素値1を出力し、パターンが検出されない場合、画素値2を出力する。
【0028】
パターン検出処理部24から出力された画像データは、ブロック化処理部25に入力される。ここで、ブロックサイズは、複写禁止コード、条件コードのサイズの半分よりも小さいサイズとし、コードの中に1個以上のブロックが完全に含まれるようなサイズに設定されている。ブロック化処理部25は、入力された画像データを所定サイズのブロックに分割し、個数算出部26に出力する。
【0029】
個数算出部26は、ブロック内に画素値0の画素の個数、および画素値1の画素をそれぞれ算出し、その結果を比率算出部27へ出力する。また、その合計を判定処理部28へ出力する。比率算出部27は、画素値0の画素の比率を算出し、その結果を判定処理部28へ出力する。
【0030】
判定処理部28は、個数算出部26から入力された合計個数および比率算出部27から入力された比率を元にして、判定処理を行う。
【0031】
ここで、今処理しているブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット0に対応する斜線パターンが検出され、かつビット1に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率が高くほとんど1.0に近いはずである。
【0032】
また、今処理しているブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット1に対応する斜線パターンが検出され、かつビット0に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率は低くほとんど0.0に近いはずである。
【0033】
また、今処理しているブロックが条件コードの少なくとも一部を含む場合、ブロック内部には複数のビット0に対応する斜線パターンおよび複数のビット1に対応する斜線パターンが検出されるため、ビット0に対応する斜線パターンの比率は1.0よりもかなり低く、0よりもかなり高くなるはずである。
【0034】
また、もし入力された画像データが複写禁止情報を埋め込まれた画像であれば、画像中には、ブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードと、ブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードとがそれぞれ複数個埋め込まれているはずである。
【0035】
以上の特性を利用して、下記のような判定処理を行う。
合計個数>第1しきい値、かつ、比率>第2しきい値の場合は、そのブロックは複写禁止コード0と判定する。
合計個数>第1しきい値、かつ、(1−比率)>第2しきい値の場合は、そのブロックは複写禁止コード1と判定する。
上記以外の場合は、そのブロックは複写禁止コードではないと判定する。また、第1しきい値は、ブロックサイズとパターンサイズからブロックに含まれる値論的なパターン個数にマージンを加味して設定する。第2しきい値は、1.0に近い値を設定する。
【0036】
判定処理部28は、複写禁止コード0と判定されたブロック数、および複写禁止コード1と判定されたブロック数をそれぞれ別々にカウントする。複写禁止コード0と判定されたブロック数がしきい値3以上となり、かつ複写禁止コード0と判定された比率が1.0に近い値となった場合、その画像を複写禁止文書と判定し、その判定結果を制御部8へ出力する。
【0037】
次に、複写許可条件情報検出部12の詳細について図5を参照しながら説明する。
スキャナ部2から出力された画像データはグレースケール変換部31に入力され、フルカラーからグレースケールに変換された後に、2値化処理部32によって2値化される。
【0038】
2値化された画像データはノイズ除去処理部33に入力され、ノイズ除去処理が行われる。ノイズが除去された画像データは、パターン検出処理部34に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その処理結果のデータがバッファメモリ35に格納される。この画像データは、ビット0に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は0、ビット1に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は1、それ以外は2の値を持った1画素2ビットの画像データとなっている。
【0039】
バッファメモリ35に格納された画像データは、スキュー角検出処理部36に入力され、スキュー角度の検出が行われる。ここでは、入力画像データのスキュー角度を求める。具体的な方式としては、画素値0または1のみの画素のハフ変換を行い、その角度軸上への投影分布のピークを求めることによって行われる。求めたスキュー角度はコード検出部37へ出力される。
【0040】
また、バッファメモリ35に格納された画像データが読み出されてコード検出部37へ入力され、2次元コードの検出が行われる。具体的には、求めたスキュー角度に画像をスキャンして0または1の画素値(ビットの0または1に対応している)を取り出す。取り出された、ビット列から同期コードを見つけ出す。同期コードは、所定の縦横サイズの矩形領域の外周がすべてビット1で構成されているコードとして定義されている。この同期コードに囲まれたビット配列が2次元コード(条件コード)となっている。このビット配列を1次元のビット列に並べ替えて誤り訂正復号部38へ出力する。
【0041】
誤り訂正復号部38では、入力されたビット列に対して、所定の誤り訂正復号処理を行い、条件情報として復号する。復号された複写許可条件情報は制御部8へ出力される。
【0042】
制御部8は、埋め込み情報検出部7から、複写禁止情報と、複写許可条件情報(以下では、認証情報という)とを入力して、原稿に複写禁止情報が設定されていた場合に、ユーザインターフェース部9に認証情報の入力要求を表示させる。また、制御部8は、ユーザインターフェース部9で入力された認証情報と、複写許可条件情報として読み込んだ認証情報とを照合して認証を行う。認証に成功すると、読み込んだ原稿が、ユーザインターフェース部9で入力されたキーワードを含む原稿であるか否かをを判定する。
【0043】
本実施例の原稿には、原稿の特徴を表すキーワードがコード情報として埋め込まれている。制御部8は、このキーワードを埋め込み情報検出部7で検出すると、検出したキーワードがユーザインターフェース部9で入力されたキーワードと一致しているか否かを判定する。キーワードが一致していた場合には、制御部8は、この原稿の複写を許可したり、設定されたキーワードを含む原稿として分類する。
このようにして本実施例は、認証を行って原稿が不用意に閲覧されるのを防止すると共に、必要な原稿をキーワードから検索することができるので、紙原稿の検索作業の煩わしさを解消することができる。また、検索作業時に第三者による原稿の閲覧を防止することができる。
【0044】
図6に示すフローチャートを参照しながら本実施例の動作手順を説明する。
ユーザは、紙原本の原稿束をスキャナ部2の原稿セット部にセットし、ユーザインターフェース部9の入力画面から抽出したい原稿のキーワードを入力する(ステップS1)。例えば、「富士太郎」といった名前が入力される。
次に、ユーザインターフェース部9に設けられたスタートボタンが押下されると、原稿の読み込みが開始される(ステップS2)。スキャナ部2で読み込まれた原稿は、埋め込み情報検出部7においてコード情報が検出される。コード情報には、複写禁止情報、認証情報、原稿内容を表すキーワードなどが含まれる。
【0045】
制御部8は、埋め込み情報検出部7で検出されたコード情報を解析する(ステップS3)。制御部8は、コード情報として複写禁止情報を検出すると(ステップS4/YES)、認証情報(パスワード)を検出することができたかどうかを判定する(ステップS5)。なお、本実施例で使用される認証情報は、例えば、原稿を管理する管理部門で共通の認証情報であって、スキャナ部で読み込んだ原稿束では共通の認証情報とする。従って、認証情報の入力は、原稿ごとに行われるのではなく、スキャナ部2で一度に読み込んだ原稿束ごとに要求する。
【0046】
認証情報(パスワード)を検出することができた場合には(ステップS5/YES)、ユーザインターフェース部9に認証情報の入力を要求して、ユーザからの認証情報の入力を待つ。ユーザによって認証情報が入力されると(ステップS6)、入力された認証情報と、原稿からコード情報として検出した認証情報とを比較する(ステップS7)。これらの認証情報が一致していた場合(ステップS8)、制御部8は、原稿からコード情報として検出したキーワードと、ユーザインターフェース部9から入力されたキーワードとを比較する(ステップS9)。また、原稿中にコード情報として複写禁止情報が含まれていなかった場合にも(ステップS4/NO)、ステップS9でキーワードの比較を行う。制御部8は、両者が一致していなかった場合には(ステップS10)、複写を禁止する(ステップS12)。また制御部8は、原稿から検出したキーワードと、入力されたキーワードとが一致した場合には(ステップS10/YES)、複写を許可する(ステップS11)。
【0047】
制御部8は、読み込んだ原稿の複写を許可すると判定すると(ステップS11)、この原稿をスキャナ部2から画像処理部3に出力させ、画像処理部3で画像処理した画像データを蓄積・読出し処理部4の制御に従って、画像蓄積部5に蓄積する。以上の処理を、スキャナ部2の原稿セット部に置かれたすべての原稿束について行う。すべての原稿について、認証と、複写を許可するか否かの判定が終了すると(ステップS13/YES)、画像蓄積部5に蓄積された画像データを出力部6に出力して印字させる。
【0048】
なお、図6のフローチャートに示す手順以外に、先にキーワードを含む原稿を検出しておいて、その後で複写禁止情報と、複写許可条件情報とから認証を行う手順であってもよい。この手順について図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0049】
画像形成装置1は、所望の原稿を検索するキーワードが入力され(ステップS21)、ユーザインターフェース部9に設けられたスタートボタンが押下されると、原稿の読込みを開始する(ステップS22)。読み込んだ画像データは、画像処理部3で処理後に、画像蓄積部5に蓄積される。一方、埋め込み情報検出部7で原稿からコード情報を抽出する(ステップS23)。次に、抽出したコード情報からキーワードを取り出し、ユーザインターフェース部9から入力されたキーワードに一致しているか否かを判定する。このステップS23、24の処理を、原稿セット部に置かれたすべての原稿束に対して行う。
【0050】
原稿セット部に置かれたすべての原稿束に対して処理が終了すると(ステップS25/YES)、制御部8は、キーワードを含む原稿だけを対象として、認証を行う。制御部8は、まずコード情報として複写禁止情報が埋め込まれているか否かを判定する(ステップS26)。コード情報として複写禁止情報を検出すると(ステップS26/YES)、制御部8は、認証情報(パスワード)を検出することができたかどうかを判定する(ステップS27)。
【0051】
認証情報(パスワード)を検出することができた場合には(ステップS27/YES)、ユーザインターフェース部9に認証情報の入力を要求して、ユーザからの認証情報の入力を待つ。ユーザによって認証情報が入力されると(ステップS28)、入力された認証情報と、原稿からコード情報として検出した認証情報とを比較する(ステップS29)。これらの認証情報が一致していた場合(ステップS30/YES)、制御部8は、処理中の原稿を複写許可に設定する。また、認証情報が一致していなかった場合には(ステップS30/NO)、処理中の原稿の複写を禁止する(ステップS32)。
【0052】
上述した実施例は、本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】背景地紋画像を示す図である。
【図3】複写禁止情報検出部の構成を示すブロック図である。
【図4】テンプレートマッチングに使用される画像の一例を示す図である。
【図5】複写許可条件情報検出部の構成を示すブロック図である。
【図6】画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置の他の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1 画像形成装置
2 スキャナ部
3 画像処理部
4 蓄積・読出し処理部
5 画像蓄積部
6 出力部
7 埋め込み情報検出部
8 制御部
9 ユーザインターフェース部
11 複写禁止情報検出部
12 複写許可条件情報検出部
【出願人】 【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平


【公開番号】 特開2008−17271(P2008−17271A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187717(P2006−187717)