| 【発明の名称】 |
画像処理装置及び表示制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】安達 真太郎
【氏名】北 洋実
【氏名】木村 努
【氏名】古山 健司
【氏名】山田 健二
【氏名】神田 公克
【氏名】鈴木 忠臣
【氏名】林 寛
【氏名】花岡 新治
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| 【要約】 |
【課題】読み込んだ画像と、画像に設定された認証情報との対応関係が明確となるような表示を表示させることができる画像処理装置を提供する。
【構成】画像データを入力するスキャナ部2と、入力した画像データに含まれるパスワードを検出する埋め込み情報検出部7と、入力した画像データのサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像と、サムネイル画像を生成したページにパスワードが設定されていた場合にパスワードの入力要求とを並べて表示手段に表示させる制御部8とを有する構成としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像データを入力する入力手段と、 入力した画像データに含まれる利用者制限情報を検出する検出手段と、 入力した画像データのサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、 サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていた場合に、前記サムネイル画像と、前記利用者制限情報の入力要求とを並べて表示手段に表示させる表示制御手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。 【請求項2】 前記表示制御手段は、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求とを前記入力手段の入力順に表示させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていなかった場合に、前記利用者制限情報の入力要求を入力不可能な状態で表示させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項4】 前記利用者制限情報の入力要求に従って入力された利用者制限情報と、画像データから検出した利用者制限情報との一致を比較する認証手段を有し、 前記表示制御手段は、前記認証手段によって認証に成功したページのサムネイル画像を縮小表示する、前記認証に成功したページのサムネイル画像の表示色を変更する、前記認証に成功したページのサムネイル画像を消去する、前記認証に成功したページのサムネイル画像上に認証が終了したことを示す表示を表示させるのうちのいずれか1つを表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の画像処理装置。 【請求項5】 前記表示制御手段は、前記入力手段で入力した複数ページの画像データを1ページに印刷する設定がなされると、該複数ページのサムネイル画像と利用者制限情報の入力要求とを前記表示手段に一括表示させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記入力手段で入力した画像データのサイズに応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項7】 前記画像データをイメージデータとテキストデータとに分離する分離手段を有し、 前記表示制御手段は、前記画像データに含まれるテキストデータのデータ量に応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項8】 前記表示制御手段は、画像データの色相分布に応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 【請求項9】 画像データを入力するステップと、 入力した画像データに含まれる利用者制限情報を検出するステップと、 入力した画像データのサムネイル画像を生成するステップと、 サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていた場合に、前記サムネイル画像と、前記利用者制限情報の入力要求とを並べて表示手段に表示させるステップと、 を有することを特徴とする表示制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、原稿画像の無断コピーを防止する技術に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、パーソナルコンピュータやプリンタ、複写機など、複写機能を持つ画像形成装置の普及により、書類を複製することが極めて簡単になっている。このような状況下においては、著作権が付与された原稿、あるいは“コピー禁止”、“複製厳禁”、“マル秘”などといった無断複製の禁止が要求される原稿(以下まとめて“機密原稿”ともいう)に対しても容易にコピーが行われてしまうという欠点がある。したがって、複写機能を持つ画像形成装置には、機密原稿の悪用複製を防止する機能を持たせることが必要である。 【0003】 例えば、特許文献1では、複写禁止情報(コピー禁止とするか否か)、複写許可条件情報(条件が合致する場合にはコピーを許可するための情報)、潜像情報(コピーすると浮き上がる潜像に関する情報)等のコード情報を画像データの背景地紋パターンとして記録しておいて、コピー可能なユーザを制限する技術を開示している。 【0004】 また、特許文献2では、原稿を複写する場合に、複写に先立って、原稿に埋め込まれたコード情報を読み込んで解析し、コード情報により利用者制限が設定されていた場合には、ユーザの認証を行う技術が開示されている。 【0005】 【特許文献1】特開2003−280469号公報 【特許文献2】特開2004−072343号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、原稿が複数枚あり、各ページごとに異なる認証情報が設定されていた場合、画像と認証情報の対応関係が分かりづらいという問題がある。 【0007】 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、読み込んだ画像と、画像に設定された認証情報との対応関係が明確となるような表示を表示させることができる画像処理装置及び表示制御方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 かかる目的を達成するために本発明の画像処理装置は、画像データを入力する入力手段と、入力した画像データに含まれる利用者制限情報を検出する検出手段と、入力した画像データのサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていた場合に、前記サムネイル画像と、前記利用者制限情報の入力要求とを並べて表示手段に表示させる表示制御手段とを有する構成としている。 このように本発明は、読み込んだ画像と、画像に設定された認証情報との対応関係が明確となるような表示を表示させることができる。 【0009】 上記画像処理装置において、前記表示制御手段は、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求とを前記入力手段の入力順に表示させるとよい。 【0010】 上記画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていなかった場合に、前記利用者制限情報の入力要求を入力不可能な状態で表示させるとよい。 【0011】 上記画像処理装置において、前記利用者制限情報の入力要求に従って入力された利用者制限情報と、画像データから検出した利用者制限情報との一致を比較する認証手段を有し、前記表示制御手段は、前記認証手段によって認証に成功したページのサムネイル画像を縮小表示する、前記認証に成功したページのサムネイル画像の表示色を変更する、前記認証に成功したページのサムネイル画像を消去する、前記認証に成功したページのサムネイル画像上に認証が終了したことを示す表示を表示させるのうちのいずれか1つを表示させるとよい。 【0012】 上記画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記入力手段で入力した複数ページの画像データを1ページに印刷する設定がなされると、該複数ページのサムネイル画像と利用者制限情報の入力要求とを前記表示手段に一括表示させるとよい。 【0013】 上記画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記入力手段で入力した画像データのサイズに応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更するとよい。 【0014】 上記画像処理装置において、前記画像データをイメージデータとテキストデータとに分離する分離手段を有し、前記表示制御手段は、前記画像データに含まれるテキストデータのデータ量に応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更するとよい。 【0015】 上記画像処理装置において、前記表示制御手段は、画像データの色相分布に応じて、複数ページのサムネイル画像と前記利用者制限情報の入力要求との表示順を変更するとよい。 【0016】 本発明の表示制御方法は、画像データを入力するステップと、入力した画像データに含まれる利用者制限情報を検出するステップと、入力した画像データのサムネイル画像を生成するステップと、サムネイル画像を生成したページに利用者制限情報が設定されていた場合に、前記サムネイル画像と、前記利用者制限情報の入力要求とを並べて表示手段に表示させるステップと、を有している。 【発明の効果】 【0017】 本発明によれば、読み込んだ画像と、画像に設定された認証情報との対応関係が明確となるような表示を表示させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。 【実施例1】 【0019】 まず、図1を参照しながら本実施例の詳細な構成を説明する。 本実施例の画像形成装置1は、スキャナ部2と、画像処理部3と、蓄積・読出し処理部4と、画像蓄積部5と、出力部6と、埋め込み情報検出部7と、制御部8とユーザインターフェース部9とを有している。 【0020】 スキャナ部2は、自動原稿送り機構(Automatic Document Feeder;以下「ADF」という)を備えている。ADFは、読み取り対象となる原稿が積載される原稿セット部と、読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部と、原稿セット部にセットされた原稿をその原稿セット部からプラテンガラス上を経て原稿排出部まで搬送する原稿搬送機構と、を備えている。 【0021】 画像処理部3は、入力した画像データに対して、色補正、色空間変換、スクリーン処理等を行い、画像処理後の画像データを蓄積・読出し処理部4に出力する。 【0022】 蓄積・読出し処理部4は、画像処理部3によって処理された画像データを画像蓄積部5に蓄積したり、制御部8からの指示により指定された画像データを画像蓄積部5から読み出して、出力部6に出力する。出力部6は、蓄積・読出し処理部4によって読み出された画像データを印刷出力する。 【0023】 ユーザインターフェース部9は、テンキー、操作キーなどの操作部と、情報を表示する表示部とを有している。 【0024】 埋め込み情報検出部7は、複写禁止情報検出部11と、複写許可条件情報検出部12とを備えている。これらの機能部について説明する前に、画像の背景地紋画像に埋め込まれたコード情報についてまず説明する。 背景地紋画像に埋め込まれるコード情報には以下のものがある。 (A)・・・複写禁止情報(コピー禁止とするか否か) (B)・・・複写許可条件情報(条件が合致する場合にはコピーを許可するための情報) 例えば、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号 (C)・・・潜像情報(コピーすると浮き上がる潜像に関する情報) 例えば、潜像の文字列、フォント種類、フォントサイズ、潜像文字列の方向(角度)、背景地紋画像色 【0025】 ここで、背景地紋画像について図2を参照しながら詳細に説明する。背景地紋画像は、潜像画像IPと、出力画像Oの全面にわたる背景パターンPBとから構成される。 【0026】 背景パターンPBと潜像画像IPとは、それぞれを構成するパターンが異なる。しかし、人間の目には全面均一のグレイ背景として見える様に、単位面積あたりの画素面積及び画素色が同一なパターンにより出力画像Oを形成する。 【0027】 潜像画像IPは、複写された文書において、潜像画像IPが人間の目で識別できる程度に画像が浮かびあがるよう、他の部分のよりも細かいドットで構成されている。 【0028】 背景パターンPBは、コードから構成される。コードは、任意のコードデータを表す条件コードCDと、複写を制限する禁複写コードCPとから構成される。 【0029】 コードは、任意のコードデータを表す斜線パターンPSから構成される。斜線パターンPSは、走査方向Dに対し反時計回りに45度傾いた半直線で表されるものがコードデータのビット0を、135度傾いたものがコードデータのビット1を表す。 【0030】 禁複写コードCPは、全斜線パターンPSがビット0を表すものとビット1を表すものとから構成される。禁複写コードCPは、2種類の禁複写コードCPを所定個数以上検出した場合に、複写が制限された原稿であると判断する為に使用される。 【0031】 条件コードCDは、同期コード領域ASとデータコード領域ACとから構成される。 同期コード領域ASとは、データコード領域ACを囲む所定サイズの矩形領域の外周がすべてビット1を表す斜線パターンPS1で構成されているコード領域を言う。 データコード領域には、暗証番号、複写を許可するユーザID番号(社員番号等)、複写禁止を解除する日時、複写を許可する複写機の機械番号等が符号化され、条件コードCDとして埋め込まれている。 【0032】 次に、複写禁止情報検出部11について図3を参照しながら説明する。図3には、複写禁止情報検出部11の詳細な構成を示す。 スキャナ部2から出力された画像データは、グレースケール変換部21に入力され、フルカラーからグレースケールに変換される。その後、2値化処理部22によって2値化される。 【0033】 2値化された画像データは、ノイズ除去処理部23に入力され、ノイズ除去処理が行われる。具体的には、黒画素が連結している画素塊を求め、その画素塊の大きさ(連結画素数)が所定の範囲に収まっていない画素塊の各画素を白画素に置き換える。上記所定の範囲は、斜線パターンは削除されず、それ以外のパターン(孤立ドットパターンや文書ン中の文字や図形等)が削除されるように適切な範囲が設定されている。 【0034】 ノイズ除去された画像データは、パターン検出処理部24に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その結果が1画素2ビットの画像データとして出力される。具体的には、画像データ中の各画素の位置で図4(A)、(B)のパターンを当てはめて、テンプレートマッチングによって検出を行う。ここで、図4に示すパターン(A)が検出された場合、画素値0を出力し、図4に示すパターン(B)が検出された場合、画素値1を出力し、パターンが検出されない場合、画素値2を出力する。 【0035】 パターン検出処理部24から出力された画像データは、ブロック化処理部25に入力される。ここで、ブロックサイズは、複写禁止コード、条件コードのサイズの半分よりも小さいサイズとし、コードの中に1個以上のブロックが完全に含まれるようなサイズに設定されている。ブロック化処理部25は、入力された画像データを所定サイズのブロックに分割し、個数算出部26に出力する。 【0036】 個数算出部26は、ブロック内に画素値0の画素の個数、および画素値1の画素をそれぞれ算出し、その結果を比率算出部27へ出力する。また、その合計を判定処理部28へ出力する。比率算出部27は、画素値0の画素の比率を算出し、その結果を判定処理部28へ出力する。 【0037】 判定処理部28は、個数算出部26から入力された合計個数および比率算出部27から入力された比率を元にして、判定処理を行う。 【0038】 ここで、今処理しているブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット0に対応する斜線パターンが検出され、かつビット1に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率が高くほとんど1.0に近いはずである。 【0039】 また、今処理しているブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードの内部に位置している場合、ブロック内部には所定個数以上のビット1に対応する斜線パターンが検出され、かつビット0に対応する斜線パターンはほとんど検出されないため、ビット0に対応する斜線パターンの比率は低くほとんど0.0に近いはずである。 【0040】 また、今処理しているブロックが条件コードの少なくとも一部を含む場合、ブロック内部には複数のビット0に対応する斜線パターンおよび複数のビット1に対応する斜線パターンが検出されるため、ビット0に対応する斜線パターンの比率は1.0よりもかなり低く、0よりもかなり高くなるはずである。 【0041】 また、もし入力された画像データが複写禁止情報を埋め込まれた画像であれば、画像中には、ブロックの内部が全ビット0の複写禁止コードと、ブロックの内部が全ビット1の複写禁止コードとがそれぞれ複数個埋め込まれているはずである。 【0042】 以上の特性を利用して、下記のような判定処理を行う。 合計個数>第1しきい値、かつ、比率>第2しきい値の場合は、そのブロックは複写禁止コード0と判定する。 合計個数>第1しきい値、かつ、(1−比率)>第2しきい値の場合は、そのブロックは複写禁止コード1と判定する。 上記以外の場合は、そのブロックは複写禁止コードではないと判定する。また、第1しきい値は、ブロックサイズとパターンサイズからブロックに含まれる値論的なパターン個数にマージンを加味して設定する。第2しきい値は、1.0に近い値を設定する。 【0043】 判定処理部28は、複写禁止コード0と判定されたブロック数、および複写禁止コード1と判定されたブロック数をそれぞれ別々にカウントする。複写禁止コード0と判定されたブロック数がしきい値3以上となり、かつ複写禁止コード0と判定された比率が1.0に近い値となった場合、その画像を複写禁止文書と判定し、その判定結果を制御部8へ出力する。 【0044】 次に、複写許可条件情報検出部12の詳細について図5を参照しながら説明する。 スキャナ部2から出力された画像データはグレースケール変換部31に入力され、フルカラーからグレースケールに変換された後に、2値化処理部32によって2値化される。 【0045】 2値化された画像データはノイズ除去処理部33に入力され、ノイズ除去処理が行われる。ノイズが除去された画像データは、パターン検出処理部34に入力され、2種類の斜線パターンの検出処理が行われ、その処理結果のデータがバッファメモリ35に格納される。この画像データは、ビット0に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は0、ビット1に対応する斜線パターンが検出された位置の画素値は1、それ以外は2の値を持った1画素2ビットの画像データとなっている。 【0046】 バッファメモリ35に格納された画像データは、スキュー角検出処理部36に入力され、スキュー角度の検出が行われる。ここでは、入力画像データのスキュー角度を求める。具体的な方式としては、画素値0または1のみの画素のハフ変換を行い、その角度軸上への投影分布のピークを求めることによって行われる。求めたスキュー角度はコード検出部37へ出力される。 【0047】 また、バッファメモリ35に格納された画像データが読み出されてコード検出部37へ入力され、2次元コードの検出が行われる。具体的には、求めたスキュー角度に画像をスキャンして0または1の画素値(ビットの0または1に対応している)を取り出す。取り出された、ビット列から同期コードを見つけ出す。同期コードは、所定の縦横サイズの矩形領域の外周がすべてビット1で構成されているコードとして定義されている。この同期コードに囲まれたビット配列が2次元コード(条件コード)となっている。このビット配列を1次元のビット列に並べ替えて誤り訂正復号部38へ出力する。 【0048】 誤り訂正復号部38では、入力されたビット列に対して、所定の誤り訂正復号処理を行い、条件情報として復号する。復号された複写許可条件情報は制御部8へ出力される。 【0049】 制御部8は、埋め込み情報検出部7から、複写禁止情報と、複写許可条件情報(以下では、認証情報という)とを入力して、原稿に複写禁止情報が設定されていた場合に、ユーザインターフェース部9に認証情報の入力要求を表示させる。また、制御部8は、ユーザインターフェース部9で入力された認証情報と、複写許可条件情報として読み込んだ認証情報とを照合して認証を行う。また、制御部8は、画像処理部3から画像データを取り込んで、サムネイル画像を生成し、これをユーザインターフェース部9の表示パネルに表示させる。 【0050】 上記構成を備える本実施例は、複数枚の原稿画像を読み込んだ時に、原稿の各ページと、各ページに設定された認証情報との対応関係が明確となるような表示をユーザインターフェース部9の表示パネルに表示させる。 【0051】 このため制御部8は、ページ毎のサムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像と、このページのパスワードの入力要求とを並べてユーザインターフェース部9の表示パネルに表示する。図6に、原稿の読込み順を示し、図7に表示パネルの表示例を示す。図7に示す表示例では、スキャナ部2で読み込んだ原稿の順に、サムネイル画像と、このサムネイル画像に並べて該当ページのパスワード入力要求とを表示させる。従って、サムネイル画像によって各ページの認識が簡単となり、ページごとに設定したパスワードの入力が簡単になる。 【0052】 また、原稿の一部のページにだけパスワードが設定されていた場合には、パスワードが設定されていないページのパスワード入力欄は、図8に示すように入力ができないように不活性な状態にしておくこともできる。 【0053】 さらに、ユーザによってパスワードが入力され、認証に成功したページは、認証が成功したことを示すため、認証に成功していない他のページのサムネイルと表示形態を替えるとよい。例えば、パスワード認証に成功すると、表示していたサムネイル画像を消去したり(図9(A)参照)、サムネイル画像を小さく表示したり(図9(B)参照)、サムネイル画像上に「済み」のマークを表示したりする。複数ページのサムネイル画像と、パスワード入力欄とを一画面内に表示している場合には、認証が正常終了したページを分かりやすく表示することで、ユーザの利便性を向上させることができる。 【0054】 さらに、印刷設定で、原稿の複数ページ分を1ページに印刷する設定がなされた場合には、制御部8は、図10に示すように同一ページに印刷する原稿ページのサムネイル画像とパスワード入力欄とを表示パネルに表示させるとよい。図10では、同一ページに印刷する1ページ目と2ページ目の原稿のサムネイル画像とパスワード入力欄とを表示し(図10(A)参照)、一画面に表示したページのパスワードの入力と、認証が終了すると、次のページに印刷する原稿の3ページ目と4ページ目を表示する(図10(B)参照)。 【0055】 図11に示すフローチャートを参照しながら本実施例の処理手順を説明する。 ユーザは、紙原本の原稿束をスキャナ部2の原稿セット部にセットし、ユーザインターフェース部9のスタートボタンを押下する。制御部8は、スタートボタンが押下されると(ステップS1/YES)、原稿の読み込みを開始する。スキャナ部2で読み込まれた原稿は、画像処理部3で画像処理されて、制御部8に出力される。制御部8は入力した画像のサムネイル画像を生成する(ステップS2)。 【0056】 次に、制御部8は、埋め込み情報検出部7で検出されたコード情報を解析する(ステップS3)。制御部8は、コード情報として複写禁止情報を検出すると(ステップS4/YES)、コード情報としてパスワードが含まれているか否かを判定する(ステップS6)。パスワードを検出することができた場合には(ステップS6/YES)、図2に示すように表示パネルに、サムネイル画像と、パスワードの入力要求とを表示する(ステップS2)。また、複写禁止情報を検出することができなかった場合には(ステップS4/NO)、そのページの複写を許可する(ステップS5)。また、複写禁止情報が設定されているが(ステップS4/YES)、パスワードが設定されていなかった場合には(ステップS6/NO)、そのページの複写を禁止する(ステップS7)。 【0057】 この後、ユーザインターフェース部9でユーザからのパスワードを入力すると(ステップS9/YES)、入力されたパスワードと、原稿からコード情報として検出したパスワードとを比較して照合する(ステップS10)。これらのパスワードが一致していた場合(ステップS11/YES)、制御部8は、そのページの複写を許可する(ステップS13)。制御部8によって複写を許可されると、画像処理部3で処理された画像データを画像蓄積部5に一旦格納し、その後出力部6に画像を出力して画像の形成を行う。また、入力されたパスワードと、原稿からコード情報として検出したパスワードとが一致していなかった場合には(ステップS11/NO)、制御部8は複写を禁止する(ステップS12)。 【0058】 上述した処理を、スキャナ部2で読み込んだ全ての原稿ページについて行う(ステップS14)。すべての原稿ページで複写を許可するか否かの判定が終了すると(ステップS14/YES)、この処理を終了する。 【実施例2】 【0059】 本実施例は、スキャナ部2の入力順にサムネイル画像と、パスワード入力欄とを表示するのではなく、出力処理に時間のかかる画像データから順番に表示する。例えば、図12に示すように異なるサイズの原稿が混在する場合、大きいサイズの原稿のサムネイル画像と、パスワード入力欄とを先に表示することで、大きいサイズの画像データの処理を小さいサイズの画像データよりも先行して行うことができる。図12では、原稿の1ページ目と3ページ目がA4サイズの原稿で、2ページ目と4ページ目がA3サイズの原稿であるので、図13(A)に示すように最初に1ページ目と3ページ目のサムネイル画像と、パスワード入力要求を表示させ、これらのページの認証が終了すると、2ページ目と4ページ目のサムネイル画像と、パスワード入力要求を表示させる。 処理に時間のかかる画像データを最初に処理し、比較的短時間で処理できる画像データを後から処理することで、ユーザには、処理時間が短くなったような感覚を与えることができる。また、これとは逆に、サイズの小さいものからサムネイル画像とパスワード入力欄を表示させてもよい。 【0060】 また、読み込んだ画像データに、OCR処理、圧縮処理などを施す場合に、OCR処理や圧縮処理にかかる時間を考慮して、表示パネルに表示する原稿の順番を変更してもよい。 例えば、図14に示すように画像処理部3の後段にOCR処理を行うOCR処理部50を設ける場合には、画像処理部3でテキストとイメージを分離するT/I分離処理を行う。制御部8は、T/I分離処理の結果に応じてテキストデータのデータ量が多い順(図15参照)、又は少ない順にサムネイル画像とパスワード入力要求とを表示させる。 【0061】 また、図16に示すように画像処理部3の後段に、画像を圧縮する圧縮処理部51を設ける場合には、Lab表色系のa*、b*の標準偏差のばらつきの大きいものから順番にサムネイル画像と、パスワード入力欄とを表示するとよい。圧縮処理部51の圧縮処理は、色の分布幅が広いほど、層が多くなり処理に時間がかかるので、処理に手間のかかるものからサムネイル画像と、パスワード入力要求を表示させることで、ユーザには、処理時間が短くなったような感覚を与えることができる。 【0062】 上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0063】 【図1】画像処理装置の構成を示すブロック図である。 【図2】背景地紋画像を示す図である。 【図3】複写禁止情報検出部の構成を示すブロック図である。 【図4】テンプレートマッチングに使用される画像の一例を示す図である。 【図5】複写許可条件情報検出部の構成を示すブロック図である。 【図6】スキャナ部によって読み込まれた画像を示す図である。 【図7】表示パネルの表示例であり、サムネイル画像と、パスワードの入力要求とをページごとに表示した例を示す図である。 【図8】表示パネルの表示例であり、パスワードの設定されていないページのパスワード入力欄を不活性状態にして表示した図である。 【図9】表示パネルの表示例であり、(A)は認証が終了したページをサムネイル画像を消去することで示す図であり、(B)はサムネイル画像を縮小することで示す図である。 【図10】表示パネルの表示例であり、原稿の複数ページ分を1ページに印刷する設定がなされた場合の表示を示す図である。 【図11】画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 【図12】スキャナ部によって読み込まれた画像を示す図であり、原稿サイズの異なる画像を入力した場合を示す図である。 【図13】表示パネルの表示例であり、原稿サイズの異なる画像を入力した場合の表示例を示す図である。 【図14】OCR処理部を設けた画像処理装置の構成を示す図である。 【図15】表示パネルの表示例であり、テキスト数に応じて表示順を変更した表示例を示す図である。 【図16】圧縮処理部を設けた画像処理装置の構成を示す図である。 【符号の説明】 【0064】 1 画像処理装置 2 スキャナ部 3 画像処理部 4 蓄積・読出し処理部 5 画像蓄積部 6 出力部 7 埋め込み情報検出部 8 制御部 9 ユーザインターフェース部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005496 【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月7日(2006.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087480 【弁理士】 【氏名又は名称】片山 修平
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| 【公開番号】 |
特開2008−17270(P2008−17270A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−187716(P2006−187716) |
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