トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 撮像装置、スルー画像表示制御方法、及びスルー画像表示制御プログラム
【発明者】 【氏名】阿部 義徳

【要約】 【課題】テンプレートに撮影画像が挿入されたレイアウト画像の作成を容易に行うことができるようにする。

【構成】LCDファインダーに表示されている3個の表示領域を有するテンプレートにおいて、第N番の表示領域にスルー画像を表示させる(S114)。シャッターキーが押下された時点でスルー画像として表示されていた画像データに基づき静止画データを生成し(S116)、バッファ等に保存する(S117)。さらに、静止画データに基づき、第N表示領域にプレビュー画像を表示させる(S118)。N=表示領域数=3となるまで、S114からの処理を繰り返す。そして、N=3になると、テンプレートとこのテンプレートの第1〜第3表示領域にプレビュー画像P1、P2、P3が表示され、このレイアウト画像の画像データを生成して(S121)、記録媒体に記録する(S123、S124)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、
このテンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定手段と、
被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段と、
この撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示制御手段と、を備え、
前記スルー画像表示制御手段は、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記スルー画像表示制御手段は、前記テンプレートの所定の表示領域に前記スルー画像を表示させるとともに、所定の順に従って、前記スルー画像を当該テンプレートの他の表示領域に切り換え表示させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記スルー画像表示制御手段は、表示履歴に基づき前記表示領域の全てに前記スルー画像を表示させた場合、前記スルー画像の切り替え時において、前記スルー画像の表示を停止する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記所定の指示毎に、前記撮像手段から出力される画像データから新たな静止画データを生成する静止画生成手段を備えることを特徴とする請求項1、2又は3記載の撮像装置。
【請求項5】
前記静止画生成手段により生成された静止画データに基づいて、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの表示領域にプレビュー画像を表示させる静止画表示制御手段を備え、
前記静止画表示制御手段は、前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、この新たに生成された静止画データに基づいたプレビュー画像を当該所定の指示時点までスルー画像が表示されていた表示領域に表示させることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートと、前記テンプレートの表示領域に表示されたプレビュー画像とを含むレイアウト画像データを記録媒体に記録する第1の記録手段を備えることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
【請求項7】
前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、前記静止画データを記録媒体に記録する第2の記録手段を備えることを特徴とする請求項4、5又は6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、前記静止画データを画像バッファに蓄積する蓄積手段を備え、
前記第1の記録手段は、前記レイアウト画像データを記録する際に、前記画像バッファに蓄積されている静止画データを記録媒体に記録する手段を備えることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1の記録手段は、前記画像バッファに蓄積されている静止画データであって、前記テンプレートの各表示領域に表示されているプレビュー画像に対応する静止画データを前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
【請求項10】
前記静止画表示制御手段は、前記第1の記録手段により前記レイアウト画像データが記録媒体に記録されたときに、現在表示しているプレビュー画像の表示を停止する手段を備えることを特徴とする請求項5から9にいずれか記載の撮像装置。
【請求項11】
前記スルー画像表示制御手段は、前記第1の記録手段により前記レイアウト画像データが記録媒体に記録されたときに、前記スルー画像の表示を再開する手段を備えることを特徴とする6から10にいずれか記載の撮像装置。
【請求項12】
前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの各表示領域の大きさ、形状又は位置を変更する表示領域変更手段を備えることを特徴とする請求項1から11にいずれか記載の撮像装置。
【請求項13】
前記所定の指示は、シャッターキーの操作による撮影指示であることを特徴とする請求項1から12にいずれか記載の撮像装置。
【請求項14】
前記静止画生成手段により生成された静止画データを、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの所定の表示領域に当て嵌めたレイアウト画像データを記録媒体に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項15】
複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段とを備える撮像装置におけるスルー画像表示制御方法であって、
前記テンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定ステップと、
前記撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定ステップにより設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示ステップと、を含み、
前記スルー画像表示ステップでは、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させることを特徴とするスルー画像表示制御方法。
【請求項16】
複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段とを備える撮像装置が有するコンピュータを、
前記テンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定手段と、
前記撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示制御手段と、して機能させ、
前記スルー画像表示制御手段は、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させることを特徴とするスルー画像表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像する撮像装置、この撮像装置に用いるスルー画像表示制御方法及びスルー画像表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像した画像を所望の配置にレイアウトして記録することが可能なデジタルカメラが提案されるに至っている。このデジタルカメラにおいて、レイアウト画像を作成するに際しては、アルバム作成モードを設定した後、予め記録媒体に記録されているテンプレートのうち、ユーザが所望するものを選択する。次に、当該デジタルカメラで撮影して記録されている撮影画像の中から前記テンプレートに挿入する任意の画像を選択すると、前記テンプレート中に選択された画像が挿入されて前記記録媒体に記録される。したがって、所望の画像がテンプレートに挿入されてレイアウトされたレイアウト画像を、当該デジタルカメラ単体で作成することができるという利便性が得られるものである(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−176216号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述した従来のデジタルカメラにあっては、先ず被写体を撮影して記録し、しかる後に、記録されている複数の数の画像の中から、所望の画像を選択しなければならない。したがって、ユーザは、被写体を撮像して記録する作業と、記録した多数の画像の中から所望の画像を取捨選択する煩雑な作業とを強いられるばかりでなく、選択に際しては、組み合わせた場合のレイアウトや組み合わせる画像相互の関係を想定(イメージ)して、適切な画像を選択する困難な作業が強いられることとなる。よって、このようにユーザに煩雑あるいは困難な画像選択作業が強いられる結果、容易に所望のレイアウト画像を作成し得るものではなかった。
【0004】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、テンプレートに撮影画像が挿入されたレイアウト画像の作成を容易に行うことのできる撮像装置、スルー画像表示制御方法、及びスルー画像表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため請求項1記載の発明にかかる撮像装置にあっては、複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、このテンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定手段と、被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段と、この撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示制御手段と、を備え、前記スルー画像表示制御手段は、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させる。
【0006】
また、請求項2記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記スルー画像表示制御手段は、前記テンプレートの所定の表示領域に前記スルー画像を表示させるとともに、所定の順に従って、前記スルー画像を当該テンプレートの他の表示領域に切り換え表示させる。
【0007】
また、請求項3記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記スルー画像表示制御手段は、表示履歴に基づき前記表示領域の全てに前記スルー画像を表示させた場合、前記スルー画像の切り替え時において、前記スルー画像の表示を停止する手段を備える。
【0008】
また、請求項4記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記所定の指示毎に、前記撮像手段から出力される画像データから新たな静止画データを生成する静止画生成手段を備える。
【0009】
また、請求項5記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記静止画生成手段により生成された静止画データに基づいて、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの表示領域にプレビュー画像を表示させる静止画表示制御手段を備え、前記静止画表示制御手段は、前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、この新たに生成された静止画データに基づいたプレビュー画像を当該所定の指示時点までスルー画像が表示されていた表示領域に表示させる。
【0010】
また、請求項6記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートと、前記テンプレートの表示領域に表示されたプレビュー画像とを含むレイアウト画像データを記録媒体に記録する第1の記録手段を備える。
【0011】
また、請求項7記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、前記静止画データを記録媒体に記録する第2の記録手段を備える。
【0012】
また、請求項8記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記静止画生成手段により新たな静止画データが生成される毎に、前記静止画データを画像バッファに蓄積する蓄積手段を備え、前記第1の記録手段は、前記レイアウト画像データを記録する際に、前記画像バッファに蓄積されている静止画データを記録媒体に記録する手段を備える。
【0013】
また、請求項9記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記第1の記録手段は、前記画像バッファに蓄積されている静止画データであって、前記テンプレートの各表示領域に表示されているプレビュー画像に対応する静止画データを前記記録媒体に記録する。
【0014】
また、請求項10記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記静止画表示制御手段は、前記第1の記録手段により前記レイアウト画像データが記録媒体に記録されたときに、現在表示しているプレビュー画像の表示を停止する手段を備える。
【0015】
また、請求項11記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記スルー画像表示制御手段は、前記第1の記録手段により前記レイアウト画像データが記録媒体に記録されたときに、前記スルー画像の表示を再開する手段を備える。
【0016】
また、請求項12記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの各表示領域の大きさ、形状又は位置を変更する表示領域変更手段を備える。
【0017】
また、請求項13記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記所定の指示は、シャッターキーの操作による撮影指示である。
【0018】
また、請求項14記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記静止画生成手段により生成された静止画データを、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートの所定の表示領域に当て嵌めたレイアウト画像データを記録媒体に記録する記録手段を備えることを特徴とする。
【0019】
また、請求項15記載の発明にあっては、複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段とを備える撮像装置におけるスルー画像表示制御方法であって、前記テンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定ステップと、前記撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定ステップにより設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示ステップと、を含み、前記スルー画像表示ステップでは、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させる。
【0020】
また、請求項16記載の発明に係るスルー画像表示制御プログラムにあっては、複数の表示領域が設けられたテンプレートを予め記憶したテンプレート記憶手段と、被写体を撮像して順次画像データを出力する撮像手段とを備える撮像装置が有するコンピュータを、前記テンプレート記憶手段から前記テンプレートを読み出して表示に供すべく設定するテンプレート設定手段と、前記撮像手段から順次出力される画像データに基づき、前記テンプレート設定手段により設定されたテンプレートのいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるスルー画像表示制御手段と、して機能させ、前記スルー画像表示制御手段は、所定の指示毎に、前記スルー画像を前記テンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本発明によれば、設定されたテンプレートにおけるいずれかの表示領域にスルー画像を表示させるとともに、所定の指示毎に、スルー画像をテンプレートの残る他の表示領域に順次切り替え表示させるようにしたことから、撮影時においてユーザは、テンプレートとその各表示領域に表示された画像とからなるレイアウト画像を視認することができる。したがって、例えば、撮影後にレイアウト画像を作成する場合であっても、撮影時に実際に視認して記憶しているレイアウト及びレイアウト画像内の画像を思い出すことにより、既に記録されている多数の画像の中から、所望の画像を容易に選択することができる。よって、撮影後にレイアウト画像を作成する場合であっても、レイアウト画像の作成を容易に行うことができる。
【0022】
また、本発明によれば、例えば、設定されたテンプレートと、所定の指示によりこのテンプレートの表示領域に表示されたプレビュー画像とを含むレイアウト画像データを記録媒体に記録するようにすれば、ユーザによる撮影後の作業を伴うことなく、ユーザ所望の画像がテンプレートに挿入されてレイアウトされたレイアウト画像を作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るデジタルカメラ1の回路構成を示すブロック図である。図に示すように、このデジタルカメラ1の本体2には、シャッターキー3が設けられており、このシャッターキー3は、操作入力部4とともに入力回路50に接続されている。操作入力部4は、シャッターキー3以外の後述するフローチャートにおいて説明するモードスイッチ等のスイッチ群で構成され、このスイッチ群及び前記各スイッチのオン・オフ情報は、入力回路50を介して、制御回路6に与えられる。制御回路6は、CPU及びその周辺回路と、CPUの作業用メモリであるRAM等から構成されるマイクロコンピュータであり、各部を制御する。
【0024】
この制御回路6には、表示メモリ60、表示駆動ブロック7、画像バッファメモリ8、画像信号処理部9、圧縮符号化/伸長復号化部10、静止画メモリ11、プログラムメモリ12、データメモリ13、及び外部メモリインタフェース14が接続されている。表示メモリ60には、LCDファインダー15に表示される各種表示データが一時的に記憶される。表示駆動ブロック7は、前記LCDファインダー15を駆動し、画像バッファメモリ8は、画像データを処理する際等において当該画像データ等を一時的に格納する。
【0025】
画像信号処理部9は、後述する撮像素子から制御回路6が取り込んだ画像信号に対する各種処理を実行するDSPからなる。圧縮符号化/伸長復号化部10は、この画像信号処理部で処理された画像データを記録時には伸長処理し、記録した画像データを再生する際には伸長復号化する。静止画メモリ11は、シャッターキー3の操作により撮像された画像データ(静止画データ)を記録保存する。プログラムメモリ12は、後述するフローチャートに示す制御回路6の制御プログラムを格納しており、データメモリ13は後述する複数種のテンプレートが予め格納されている。外部メモリインタフェース14は、着脱自在な外部メモリ16に接続されている。
【0026】
さらに、制御回路6には、撮影制御ブロック17が接続されている。この撮影制御ブロック17には、焦点制御ブロック18、ズーム制御ブロック19、絞り制御ブロック20、シャッター制御ブロック21、A/D回路22、CDS/AGC23、タイミング制御&ドライバ24、露出制御ブロック25、測距制御ブロック26、及びフラッシュ制御ブロック27が接続されている。焦点制御ブロック18は、被写体像を合焦させるべく撮像レンズ33を駆動するレンズ駆動ブロック28を制御し、ズーム制御ブロック19は、ズーム操作に応じて被写体像を拡大または縮小すべく、撮像レンズ33を駆動するレンズ駆動ブロック29を制御する。
【0027】
絞り制御ブロック20は、撮像レンズ33とCCDからなる撮像素子30との間に配置された絞り31を制御し、シャッター制御ブロック21は、絞り31と撮像素子30との間に配置されたシャッター32を制御する。A/D回路22は、CDS/AGC23を介して撮像素子30より入力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。タイミング制御&ドライバ24は、タイミング信号を発生してCCDからなる撮像素子30とCDS/AGC23とを駆動する。CDS/AGC23は、撮像素子30から出力された撮像信号を保持するCDSと、CDSから撮像信号を供給されるアナログアンプであるゲイン調整アンプ(AGC)とからなる。露出制御ブロック25は、測光、測距センサ34を制御するとともに、この測光、測距センサ34からの測光信号を処理して制御回路6に入力し、測距制御ブロック26は測距信号を処理して制御回路6に入力する。フラッシュ制御ブロック27は、フラッシュ35を駆動するフラッシュ駆動ブロック36を制御する。
【0028】
前記データメモリ13には、図2(A)に一例を示したテンプレート40が複数種記憶されている。このテンプレート40は、複数の表示領域41とこの表示領域以外の部分であるマスキング部42とからなる画像データであって、各表示領域41には初期値1からの連続番号が付されている。つまり、図2(A)に示したテンプレート40においては、上部に第1表示領域41−1と第2表示領域41−2を有し、下部中央に第3表示領域41−3を有する構成である。そして、データメモリ13には、これら表示領域41の数や配置レイアウトが異なる複数種のテンプレート40が予め記憶されている。
【0029】
以上の構成に係る本実施の形態において、制御回路6はプログラムメモリ12に格納されているプログラムに基づき、図3及び図4に示す一連のフローチャートに従って処理を実行する。先ず、ユーザによる操作入力部4での操作により、レイアウトショットモードが設定されているか否かを判断する(ステップS101)。レイアウトショットモードが設定されていない場合には、通常撮影モード処理等のその他のモード処理を実行する(ステップS102)。
【0030】
レイアウトショットモードが設定されている場合には、テンプレート選択画面表示処理を実行して、データメモリ13に記憶されている複数種のテンプレートをLCDファインダー5に縮小表示する(ステップS103)。そして、ユーザによる操作入力部4での操作により、この表示した複数種のテンプレートからいずれかが選択されたか否かを判断し(ステップS104)、選択されたならば、当該選択されたテンプレートをLCDファインダー5に全画面表示する(ステップS105)。したがって、このステップS105での処理により、図2(A)に示すように、例えば第1〜第3表示領域41−1〜14−3を有するテンプレート40がLCDファインダー5に全画面表示されることとなる。
【0031】
次に、ユーザによる操作入力部4での操作により、表示領域41−1〜14−3の大きさ変更操作がなされたか否か(ステップS106)、表示領域41−1〜14−3の形状変更操作がなされたか否か(ステップS108)、表示領域41−1〜14−3の位置変更操作がなされたか否か(ステップS110)をそれぞれ判断する。表示領域41−1〜14−3の大きさ変更操作がなされたならば(ステップS106;YES)、大きさ変更処理を実行して、LCDファインダー5に表示されている表示領域41−1〜14−3の大きさを変更する(ステップS107)。また、形状変更操作がなされたならば(ステップS108;YES)、形状変更処理を実行して表示領域41−1〜14−3の形状を変更し(ステップS109)、位置変更操作がなされたならば(ステップS110;YES)、位置変更処理を実行して表示領域41−1〜14−3の位置を変更する(ステップS111)。したがって、以上のステップS106〜S111での処理により、前記ステップS104で選択したテンプレート40における表示領域41−1〜14−3をユーザが所望する任意の大きさ、形状及び位置に変更することができる。
【0032】
なお、本実施の形態においては、予め選択したテンプレート40の大きさ、形状及び位置に変更するようにしたが、データメモリ13に表示領域41の数が同一であっても、その大きさ、形状及び位置が異なるテンプレート40を多数種記憶させておき、選択操作のみにより、表示領域41が同一数であっても、その大きさ、形状及び位置が異なるテンプレート40を設定するようにしてもよい。
【0033】
次に、ユーザによる操作入力部4での操作により、確定操作がなされたか否かを判断し(ステップS112)、確定操作がなされたならば、ステップS112から図4のステップS113に進む。したがって、この時点においては、図2(B)に示すように、LCDファインダー5には、例えばユーザが第2及び第3表示領域41−2、41−3の形状を変更したテンプレート40が表示されている。そして、カウント値Nに初期値「1」を設定し(ステップS113)、このカウント値Nにより指定される第N番の表示領域にスルー画像を表示させる(ステップS114)。無論、このスルー画像の表示に際しては、測光処理、WB処理、AF処理等を実行する。したがって、N=1であるとすると、図2(C)に示すように、第1表示領域41−1にWB処理、AF処理されたスルー画像T1が表示されることとなる。なお、図2の各表示領域41においては、画像に斜線を付すことによりスルー画像(T)であることを示し、斜線のない画像により静止画(プレビュー画像(P))であることを示す。
【0034】
このように、第1表示領域41−1にスルー画像T1を表示したならば、シャッターキー3が操作されるまで待機する(ステップS115)。この間、ユーザは第1表示領域41−1に表示されているスルー画像T1を見ながら、シャッターチャンスを窺う。そして、シャッターチャンスとなった時点でシャッターキー3を押下すると、ステップS115の判断がYESとなる。したがって、ステップS115からステップS116に進み、スルー画像の表示を停止させるとともに、シャッターキー3を押下した時点でスルー画像T1として表示されていた画像データに基づき静止画データを生成する(ステップS116)。引き続き、この生成した静止画データを画像バッファメモリ8に保存するとともに、静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する(ステップS117)。さらに、前記静止画データに基づき、第N表示領域にプレビュー画像を表示させる(ステップS118)。したがって、現時点がN=1であるとすると、図2(D)に示すように、先程までスルー画像T1が表示されていた第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示されることとなる。
【0035】
次に、N=表示領域数となったか否かを判断する(ステップS119)。本例において表示領域数=3であることから、N≠3であるならば、Nの値をカウントアップさせて(ステップS120)、ステップS114からの処理を繰り返す。したがって、本例においては、N=表示領域数(N=3)となるまでに、ステップS114からの処理が3回繰り返される。そして、N=2の時点においては、図2(E)に示すように、第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示されている状態で、ステップS114での処理により、第2表示領域41−2にスルー画像T2が表示される。また、シャッターキー3が操作されると、ステップS118で処理により、図2(F)に示すように、第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示され、かつ、第2表示領域41−2にプレビュー画像P2が表示された状態に移行する。
【0036】
また、N=3の時点においては、図2(G)に示すように、第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示され、かつ、第1表示領域41−2にプレビュー画像P2が表示されている状態で、ステップS114での処理により、第3表示領域41−3にスルー画像T3が表示される。また、シャッターキー3が操作されると、ステップS118で処理により、図2(H)に示すように、第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が、第2表示領域41−2にプレビュー画像P2が、第3表示領域41−3にプレビュー画像P3が各々表示された状態に移行する。
【0037】
また、静止画データに関しては、N=3となるまでに3回繰り返されるステップS116及びS117での処理により、プレビュー画像P1、P2、P3に対応する静止画データが画像バッファメモリ8に保存されるとともに、静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録されこととなる。
【0038】
そして、N=表示領域数となってステップS119の判断がYESとなったならば、ステップS119からステップS121に進み、レイアウト画像データ、つまり図2(H)に示すように、テンプレート40とこのテンプレート40の第1〜第3表示領域41−1〜41−3にプレビュー画像P1、P2、P3が表示されたレイアウト画像43に対応する画像データを生成する(ステップS121)。次に、予め操作入力部4にてタイムスタンプ付きが設定されていたか否かを判断し(ステップS122)、設定されている場合には、前記ステップS121で生成したレイアウト画像データにタイムスタンプを付して静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する(ステップS123)。また、設定されてない場合には、前記ステップS121で生成したレイアウト画像データをそのまま静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する(ステップS124)。
【0039】
しかる後に、テンプレート40を変更するための操作がなされたか否かを判断し(ステップS125)、変更操作がない場合には、ステップS113からの処理を繰り返す。これにより、ステップS114で再度第1表示領域41−1にてのスルー画像表示が再開され、前述した処理が実行される。また、テンプレート40を変更するための操作がなされた場合には、ステップS101にリターンする。そして、レイアウトショットモードが継続して設定されている場合には、前述したステップS103以降の処理を実行し、レイアウトショットモードが解除された場合には、その他のモード処理(ステップS102)に移行することとなる。
【0040】
なお、本実施の形態においては、カウント値Nによって指定される順序で第1、第2、第3表示領域にスルー画像及びプレビュー画像を表示させるようにしたが、ユーザが選択した順序で残る各表示領域に順次スルー画像及びプレビュー画像を表示させるようにしてもよい。
【0041】
(第2の実施の形態)
【0042】
図5は、本発明の第2の実施の形態における処理手順の要部を示すフローチャートである。制御回路6はプログラムメモリ12に格納されているプログラムに基づき、図3に示すフローチャートに従って、前述したステップS101〜S112の処理を実行した後、図5に示すステップS213からの処理を実行する。すなわち、カウント値Nに初期値「1」を設定し(ステップS213)、このカウント値Nにより指定される第N番の表示領域にスルー画像を表示させる(ステップS214)。しかる後に、このスルー画像を表示させた表示領域をLCDファインダー5に全画面表示させて(ステップS215)、シャッターキー3が操作されるまで待機する(ステップS216)。
【0043】
したがって、本実施の形態においては、シャッターキー3が操作されるまでの、ユーザがシャッターチャンスを窺っている間は、通常の撮影と同様にスルー画像がLCDファインダー5に全画面表示される。よって、ユーザは通常の撮影と同様に全画面表示され明瞭なスルー画像を見ながら、シャッターチャンスを窺うことができる。
【0044】
そして、シャッターチャンスとなった時点でシャッターキー3を押下すると、ステップS216の判断がYESとなる。したがって、ステップS216からステップS217に進み、スルー画像の表示を停止させるとともに、シャッターキー3を押下した時点でスルー画像T1として表示されていた画像データに基づき静止画データを生成する(ステップS217)。引き続き、この生成した静止画データを、第1の実施の形態とは異なり、画像バッファメモリ8のみに記録保存する(ステップS218)。
【0045】
次に、再度テンプレート40をLCDファインダー5に表示して(ステップS219)、前記静止画データに基づき、第Nまでの表示領域にプレビュー画像を表示させる(ステップS220)。したがって、現時点がN=1であるとすると、図2(D)に示すように、先程までスルー画像T1が表示されていた第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示されることとなる。
【0046】
次に、N=表示領域数となったか否かを判断する(ステップS221)。本例において表示領域数=3であることから、N≠3であるならば、Nの値をカウントアップさせて(ステップS222)、ステップS214からの処理を繰り返す。したがって、本例においては、N=表示領域数(N=3)となるまでに、ステップS214からの処理が3回繰り返される。そして、N=2の時点においては、ステップS215での処理によりスルー画像が全画面表示された後、シャッターキー3が操作されると、ステップS220での処理により、図2(F)に示すように、第1表示領域41−1にプレビュー画像P1が表示されていた状態から、さらに第2表示領域41−2にもプレビュー画像P2が表示された状態に移行する。
【0047】
また、N=3の時点においては、ステップS215での処理によりスルー画像が全画面表示された後、シャッターキー3が操作されると、ステップS220で処理により、図2(H)に示すように、第1及び第2表示領域41−1、41−2にプレビュー画像P1、P2が表示されていた状態から、第3表示領域41−3にもプレビュー画像P3が表示された状態に移行する。
【0048】
また、静止画データに関しては、N=3となるまでに3回繰り返されるステップS217及びS218での処理により、プレビュー画像P1、P2、P3に対応する静止画データが画像バッファメモリ8のみに保存される。
【0049】
そして、N=表示領域数となってステップS221の判断がYESとなったならば、ステップS221からステップS223に進み、レイアウト画像データ、つまり図2(H)に示すように、テンプレート40とこのテンプレート40の第1〜第3表示領域41−1〜41−3にプレビュー画像P1、P2、P3が表示されたレイアウト画像43に対応する画像データを生成する(ステップS223)。そして、この生成したレイアウト画像データをそのまま静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する(ステップS224)。
【0050】
また、プレビュー画像に関しては選択されたプレビュー画像に対応する静止画データのみを静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する(ステップS225)。すなわち、前記ステップS218で画像バッファメモリ8に記憶されているプレビュー画像の静止画データを読み出して、LCDファインダー5にサムネイル表示し、この中でユーザにより選択された画像の静止画データのみを静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録する。したがって、本実施の形態によれば、表示されたプレビュー画像の内、ユーザが必要とする画像のみを静止画データとして記録することができ、メモリを効率的に使用することができる。
【0051】
なお、ステップS215におけるスルー画像の全画面表示への移行は、テンプレートの所定の表示領域にスルー画像が表示されてから、所定の移行時間経過後に、自動的に実施される構成としてもよいし、テンプレートの所定の表示領域にスルー画像が表示されている状態で、前記スルー画像が表示されている所定の表示領域が操作入力部4を介して選択指示されたときにのみ実施される構成としてもよい。そして、このときには、所定の復帰時間経過後に、自動的に、テンプレートの所定の表示領域にスルー画像が表示されている状態に戻る構成としてもよいし、操作入力部4を介した所定の復帰指示に基づいてテンプレートの所定の表示領域にスルー画像が表示されている状態に戻る構成としてもよい。ユーザは、スルー画像の詳細を確認できるとともに、テンプレートに対するスルー画像の構図の状態などレイアウトの全体を確認することができる。
【0052】
また、テンプレートの所定の表示領域にプレビュー画像が表示されている状態で、前記プレビュー画像が表示されている所定の表示領域が操作入力部4を介して選択指示されたときには、前記選択指示された表示領域のプレビュー画像を全画面表示させる構成としてもよい。そして、このときには、所定の復帰時間経過後に、自動的に、テンプレートの所定の表示領域にプレビュー画像が表示されている状態に戻る構成としてもよいし、操作入力部4を介した所定の復帰指示に基づいてテンプレートの所定の表示領域にプレビュー画像が表示されている状態に戻る構成としてもよい。ユーザは、プレビュー画像の詳細を確認できるとともに、テンプレートに対するプレビュー画像の構図の状態などレイアウトの全体を確認することができる。
【0053】
また、テンプレートの所定の表示領域にプレビュー画像が表示されている状態で、前記プレビュー画像が表示されている所定の表示領域が操作入力部4を介してキャンセル指示されたときには、前記キャンセル指示された表示領域におけるプレビュー画像の表示を停止する構成としてもよい。そして、このときには、プレビュー画像の表示が停止された表示領域に、直ちにスルー画像を表示させる構成としてもよいし、他の表示領域へのスルー画像の表示が終了した後に、当該表示領域にスルー画像を表示させる構成としてもよい。何れにしても、ユーザが一度確定したプレビュー画像をキャンセル可能な構成とするとともに、プレビュー画像がキャンセルされた表示領域にスルー画像を表示させて、新たなプレビュー画像を設定可能な構成とすることが好ましい。そして、このように構成することにより、ユーザは、より目的にあった構図からなるレイアウト画像を容易に作成することができる。
【0054】
また、静止画メモリ11又は外部メモリ16に記録される画像データとしてのレイアウト画像43に対応する画像データおよび静止画データのそれぞれは、同一の規格であることが好ましい。例えば、静止画データを10Mの画像サイズとして記録するときには、レイアウト画像43に対応する画像データにおいても10Mの画像サイズとして記録することが好ましい。また、静止画データに当該静止画データに対応したサムネイル画像データを付加して記録するときには、レイアウト画像43に対応する画像データにおいても当該画像データに対応するサムネイル画像データを付加して記録することが好ましい。
【0055】
また、静止画メモリ11又は外部メモリ16に静止画データを記録するときには、レイアウト画像43に対応する画像データと当該レイアウト画像43に含まれているプレビュー画像に対応する静止画データとを関連付けて記録する構成としてもよい。ユーザは、レイアウト画像を、例えば、静止画データの撮影履歴として活用することができる。
【0056】
また、実施の形態において、図1に示した外部構造のデジタルカメラ1に本発明を適用するようにしたが、これに限ることなく、撮影機能を備えた携帯電話等の撮影機能を有する各種機器に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施の形態に係るデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図2】同デジタルカメラにおけLCDファインダーの表示遷移図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における処理手順の一部を示すフローチャートである。
【図4】同実施の形態において図3に続くフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態において、図3に続くフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
1 デジタルカメラ
3 シャッターキー
4 操作入力部
5 LCDファインダー
6 制御回路
7 表示駆動ブロック
8 画像バッファメモリ
9 画像信号処理部
11 静止画メモリ
12 プログラムメモリ
13 データメモリ
15 LCDファインダー
16 外部メモリ
22 A/D回路
23 CDS/AGC
24 ドライバ
30 撮像素子
T1〜T3 スルー画像
P1〜P3 プレビュー画像
【出願人】 【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明


【公開番号】 特開2008−17238(P2008−17238A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187308(P2006−187308)