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【発明の名称】 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム
【発明者】 【氏名】村上 正和

【氏名】岩城 光造

【氏名】吉村 智也

【氏名】吉田 興久

【要約】 【課題】文書の送信を効率的に行なうことができる画像形成装置を提供する。

【構成】文書送信側のMFP−Aは、文書受信側のMFP−Bへ文書を送信する(1)。MFP−Aは、送信された文書を記憶する(4)。MFP−AはMFP−Bから、送信した文書の状況を取得し(5)、文書がMFP−Bで未読状態で削除された場合に、記憶された文書を再送する(6)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信側装置へ文書を送信する送信手段と、
前記送信された文書を記憶する記憶手段と、
前記受信側装置から、前記送信された文書の状況を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された状況に従い、前記文書が前記受信側装置で未読状態で削除された場合に、前記記憶手段に記憶された文書を再送する再送手段とを備えた、画像形成装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記受信側装置における文書の操作履歴、およびユーザの装置の操作履歴を取得する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記取得手段で取得された状況に従い、前記文書が未読文書でないことが確認されると、前記記憶手段に記憶された前記文書を削除する削除手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記再送手段は、文書自体、または文書のURLを送信する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記再送手段は、前記受信側装置の記憶装置の容量に基づいて、文書自体を送信するか、URLを送信するかを判断する、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記取得手段は、XMLベースのコマンドやMIBのコマンドを用いて取得を行なう、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記文書の状態を表示する表示手段をさらに備えた、請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
受信側装置へ文書を送信する送信ステップと、
前記送信された文書を記憶する記憶ステップと、
前記受信側装置から、前記送信された文書の状況を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された状況に従い、前記文書が前記受信側装置で未読状態で削除された場合に、前記記憶ステップで記憶された文書を再送する再送ステップとを備えた、画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
受信側装置へ文書を送信する送信ステップと、
前記送信された文書を記憶する記憶ステップと、
前記受信側装置から、前記送信された文書の状況を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された状況に従い、前記文書が前記受信側装置で未読状態で削除された場合に、前記記憶ステップで記憶された文書を再送する再送ステップとをコンピュータに実行させる、画像形成装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関し、特に文書を他の装置に送信することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ネットワーク上で複数の画像形成装置(MFP(Multi Function Peripheral)など)を接続することで、ネットワーク画像形成システムを構成することが行なわれている。各画像形成装置は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置を有しており、スキャンにより得られた画像データや、アプリケーションソフトウェアで作成されたデータなどの文書を保存することが可能である。また、指定されたあて先に対して文書データを送信することや、文書データを受信することが可能である。
【0003】
画像形成装置が受信したデータは、宛先で示されたユーザのBOXに保存される。BOXとは、HDD内にユーザ毎に設けられたデータの保存場所である。
【0004】
BOXの容量は有限であるため、予め定められた一定の保存期間が経過したデータを自動削除する機能を設けることが考えられる。
【0005】
しかしながら、自動削除機能を設けると、未読文書も削除されることとなり、受信者に確実に文書を届けることが不可能となる(送信側と受信側とのコミュニケーションミスの発生)。
【0006】
このような技術に関連して、下記特許文献1は、印刷前のジョブが消去された場合、印刷装置から上位装置にジョブの再送要求を送信し、上位装置から印刷装置にジョブデータを再送する方法が開示されている。このような方法により、再送されたデータを印刷することが可能となる。
【0007】
特許文献2は、キャンセルされる印刷ジョブの送信元に対して、当該印刷ジョブが削除されることを認識させることが可能であり、印刷ジョブを再送する必要があることを通知できる印刷装置を開示している。
【0008】
特許文献3は、正常に用紙出力が完了して印刷装置にジョブログとして登録されたプリントジョブと、再送信される可能性のあるプリントジョブとを選別し、不要なプリントジョブを確実に削除するジョブ管理方法を開示している。
【0009】
特許文献4は、複数のクライアントが、サーバを中継して接続されている各クライアント固有の書き換え可能な光ディスクドライブにアクセス可能であるネットワークシステムを開示している。サーバは、各クライアントに対応する固有の光ディスクに記録するデータの保存期間の管理と、それに伴う不要データの自動削除とを行なう。
【特許文献1】特開平11−321046号公報
【特許文献2】特開2000−330737号公報
【特許文献3】特開2003−323276号公報
【特許文献4】特開平11−306062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のような自動削除に伴なう問題を解決するために、
(1) 未読文書は削除しない、
(2) 受信側装置から、受信文書を削除してもよいか送信側に問合わせる、
などの処理を行なうことが考えられる。
【0011】
しかしながら、(1)の方法を採用すると、全ての保存文書が未読であった場合、新たな文書を受信できないという問題がある。
【0012】
また、(2)の方法を採用すると、受信側装置および送信側装置の双方に、削除の可否を確認する制御機能を持たさなければならなくなるという問題がある。さらに、送信側装置が電源OFFである場合などに対応できないという問題がある。
【0013】
上述のように、(1)および(2)のいずれの方法を用いても、コミュニケーションミスの低減と、BOXの容量負荷の低減とを両立できないという問題がある。
【0014】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、文書の送信を効率的におこなうことができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像形成装置は、受信側装置へ文書を送信する送信手段と、送信された文書を記憶する記憶手段と、受信側装置から、送信された文書の状況を取得する取得手段と、取得手段で取得された状況に従い、文書が受信側装置で未読状態で削除された場合に、記憶手段に記憶された文書を再送する再送手段とを備える。
【0016】
好ましくは取得手段は、受信側装置における文書の操作履歴、およびユーザの装置の操作履歴を取得する。
【0017】
好ましくは画像形成装置は、取得手段で取得された状況に従い、文書が未読文書でないことが確認されると、記憶手段に記憶された文書を削除する削除手段をさらに備える。
【0018】
好ましくは再送手段は、文書自体、または文書のURLを送信する。
好ましくは再送手段は、受信側装置の記憶装置の容量に基づいて、文書自体を送信するか、URLを送信するかを判断する。
【0019】
好ましくは取得手段は、XMLベースのコマンドやMIBのコマンドを用いて取得を行なう。
【0020】
好ましくは画像形成装置は、文書の状態を表示する表示手段をさらに備える。
この発明の他の局面に従うと、画像形成装置の制御方法は、受信側装置へ文書を送信する送信ステップと、送信された文書を記憶する記憶ステップと、受信側装置から、送信された文書の状況を取得する取得ステップと、取得ステップで取得された状況に従い、文書が受信側装置で未読状態で削除された場合に、記憶ステップで記憶された文書を再送する再送ステップとを備える。
【0021】
この発明のさらに他の局面に従うと、画像形成装置の制御プログラムは、受信側装置へ文書を送信する送信ステップと、送信された文書を記憶する記憶ステップと、受信側装置から、送信された文書の状況を取得する取得ステップと、取得ステップで取得された状況に従い、文書が受信側装置で未読状態で削除された場合に、記憶ステップで記憶された文書を再送する再送ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0022】
これら発明に従うと、文書が受信側装置で未読状態で削除された場合に、その文書を再送することができるため、文書の送信を効率的におこなうことができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるネットワーク画像形成システムの構成を示す図である。
【0024】
図を参照してシステムは、ネットワーク上で接続された複数のMFP1〜3から構成される。各MFPは、文書をユーザごとにBOXに分けて保存するHDDを有している。あるMFPから他のMFPへ、文書データが送信される。例えばMFP1から文書データDがMFP2および3に送信されるときに、MFP1は所定の期間、その文書データをHDDに保存する。また、MFP2および3は、MFP1で指定されたBOXに受信した文書データDを保存する。受信が行なわれたことを、ネットワークに接続された対応するユーザのPCに通知するようにしてもよい。
【0025】
MFP2および3のHDDに保存された受信文書データは、受信ユーザによる削除操作、または予め設定された期間経過後の自動削除により削除することが可能である。
【0026】
本システムにおいては、受信文書データの不意な削除や自動削除がされた場合でも、ネットワーク画像形成システムがジョブ履歴などの情報から、データが削除されたことの自動検出および再送の判断を行なうことで、未読文書の自動再送を可能としている。本実施の形態では、送信側のMFPが受信側MFPの情報を取得し、適切な再送判断を行なうこととしている。
【0027】
図2は、文書の送信手順を説明するための図である。
図を参照して、ユーザ(送信ユーザ)がMFP−Aを操作することにより、MFP−Bの特定のユーザ(受信ユーザ)に対して文書の送信を行なうと(図(1))、MFP−Bは、受信ユーザのPCに対して文書の受信を通知する(図(2))。文書は、受信ユーザのためのBOXに保存され、ユーザが削除するか、自動削除が行なわれるまでBOXに保持される(図(3))。
【0028】
また、送信された文書は、MFP−Aの送信ユーザのBOXにおいても保存される(図(4))。所定のタイミングでMFP−AからMFP−Bへ、MFP−Bのジョブの履歴確認およびユーザ履歴の確認が行なわれる(図(5))。送信された文書が未読で削除されているようなときには、MFP−Aに保存された文書がMFP−Bへ自動的に再送される。
【0029】
このような処理により、確実に文書を受信ユーザに読ませることが可能となる。
なお、受信ユーザがログインしたときなどの情報を参考に、文書の再送タイミングを決定することにしてもよい。また、再送時の文書ファイルのファイル名などに、再送であることを明記することにしてもよいし、再送であることを通知することにしてもよい。
【0030】
また、図(1)の送信において複数のユーザに同報送信を行なうときは、未読で文書が削除されたユーザにのみ再送が行なわれる。このときMFP−Aに保存された文書は、全ユーザが文書を出力した(読んだ)ことが確認された後に自動的に削除される。
【0031】
なお、図2ではMFP間における文書の送信を例示したが、図3に示されるように、1台のMFP内の1つのBOXから他のBOXへ文書を送信する場合においても、本発明を実施することができる。すなわち、送信先BOXに文書を送信した時に送信元BOXに文書を保存し、所定のタイミングおよび所定の条件において文書の再送を行なう場合である。
【0032】
図4は、MFP1台の構成を示す図である。
図を参照してMFPは、ネットワークの通信を制御し、文書の送受信などを行なうネットワーク通信部101と、スキャンなどにより得られたデータから文書を作成する文書生成部103と、送受信文書の管理を行なう文書管理部105と、ユーザの管理を行なうユーザ管理部107と、コマンドの管理を行なうコマンド管理部109と、文書の送信先アドレスの管理を行なうアドレス帳管理部111と、ユーザごとのBOXの管理を行なうBOX管理部113と、文書の履歴の管理を行なう文書履歴管理部115と、ユーザ履歴の管理を行なうユーザ履歴管理部117と、画像の入出力の制御を行なう画像入出力制御部119と、原稿のスキャンを行なうことで画像データを得るスキャナ部121と、用紙上に画像形成を行なうプリント部123と、複数のBOXを含むHDD125と、記憶領域を構成するメモリ127とから構成される。
【0033】
文書生成部103は、画像入出力制御部119よりスキャナ部121でスキャンされたデータから文書を作成し、文書管理部105へ受け渡し、文書管理部105では、必要に応じてネットワーク通信部101を介して文書を送信したり、BOX管理部113と画像入出力制御部119を介して、文書をBOX125へ保存したりする。文書管理部105で行なわれた文書に関する操作の履歴は、文書履歴管理部115へ送られて管理される。
【0034】
コマンド管理部109とネットワーク通信部101とを介して行なわれた他のMFPとの通信などの履歴と、コマンドにより取得された内容、およびユーザ管理部107で管理されるユーザの操作履歴とその内容については、ユーザ履歴管理部117と文書履歴管理部115とに適宜分けられて管理・記憶される。
【0035】
図4の構成により、MFPは、送信/受信文書を保存することが可能であり、ユーザ毎に文書管理を行なうことができる。また、文書履歴を管理するモジュールである文書履歴管理部115や、ユーザの履歴を管理するモジュールであるユーザ履歴管理部117は、ネットワークを経由して送られてきたコマンドに対して、情報を付与してデータを返す仕組みを有している。
【0036】
またMFPは送信側となったときに、必要に応じて、受信側に情報問い合わせのコマンドを発行する機構(コマンド管理部109)を有している。さらにMFPは、設定に応じて、BOX内の文書を自動削除する機能を有している。
【0037】
図5は、図4のユーザ履歴管理部117に記録されるデータの具体例を示す図である。
図に示されるように、ユーザのMFPの操作履歴として、装置を使用したユーザのIDと、ユーザ名と、ログイン時間と、アクセスした文書のIDと、操作内容(プリント、文書送信、文書取得、文書削除などの操作の内容)とが記録される。
【0038】
この情報を用いることにより、ユーザが特定の文書にアクセスを行なったか否かや、ユーザのログインした時間などを知ることができる。
【0039】
図6は、図4の文書履歴管理部115に記録されるデータの具体例を示す図である。
図に示されるように、文書の操作履歴として、文書ごとに、IDと、その文書のユーザ名と、文書名と、送信IDと、送信元デバイスのIDと、操作内容(自動削除、プリント、文書取得、削除などの処理の内容)とが記録される。
【0040】
この情報を用いることにより、文書が自動削除されたか、削除されたか、出力(プリント)されたかなどを知ることができる。
【0041】
図7は、送信側MFPが受信側MFPの文書の追跡を行なうシーケンスを示す図である。
【0042】
図に示されるように、送信側MFPが受信側MFPに文書を送信すると、受信側MFPは文書をHDDのBOXに保存すると共に、送信IDや、送信元デバイスのIDを保持する。送信側MFPも、送信IDを保持する。
【0043】
一定の時間間隔で、送信側MFPは受信側MFPに、保存されたユーザ履歴と文書履歴とを要求する信号を送信し、これに基づいて受信側MFPは送信側MFPに、ユーザ履歴管理部117および文書履歴管理部115に記録された、ユーザ履歴と文書履歴とを返信する。これにより、送信側MFPでは受信ユーザの送信文書に対する操作情報などを得ることができる。
【0044】
図8は、送信側MFPが受信側MFPに定期的に送信するコマンドを示す図である。
コマンドには、コマンド名、要求したユーザ情報もしくはデバイス情報の名称と、取得したい受信ユーザの文書の指定と、取得したい受信ユーザの操作情報とが含まれる。
【0045】
図9は、受信側MFPが送信側MFPに返すレスポンスを示す図である。
レスポンスには、レスポンス名と、コマンドの結果と、指定された文書の情報と、指定されたユーザのMFPアクセス情報とが含まれる。また、指定された文書の情報には、受信者ユーザ名、送信発行時ID、ファイル名、文書ステータス、文書ステータス詳細、およびアクセス情報が記載される。指定されたユーザのMFPアクセス情報には、受信ユーザのログイン時間が記載される。
【0046】
コマンドおよびレスポンスは、例えばXMLのような構造化言語や、Java(登録商標)のようなプログラム言語で構成される。また、ジョブ履歴、ユーザー操作履歴の取得には、MIBなどの標準的なコマンドを用いてもよい。
【0047】
図10は、送信側MFPの操作パネル129に表示される送信ジョブ一覧画面を示す図である。
【0048】
送信ジョブ一覧画面は、送信された文書の状態を確認するためのユーザインタフェースとして機能する。すなわち、送信IDと共に、送信されたファイルの名称と、送信先ユーザと、送信結果と、受信状態とが表示される。受信状態としては、ユーザ操作履歴と文書履歴に基づいて、文書が未読であるか、削除されたか、などが表示される。
【0049】
具体的には、図5において送信先ユーザによる操作内容「Print」または「Get」が記録されていれば、当該文書は既読とみなされ、図10の通信状態には「OK」と表示される。図5において、送信ユーザによる操作内容「Print」または「Get」が記録されていなければ、当該文書は未読とみなされ、図10の受信状態には「未読」と表示される。
【0050】
また、図6において、当該文書に対して操作内容「AutoDelete」が記録されていれば、図10の受信状態には「未読」と併せて「削除」と表示される。
【0051】
図11は、図10のNo.1のファイルが選択された状態から「詳細」ボタンが押された状態を示す図である。
【0052】
ここでは、送信No.1の文書の詳細な情報が表示される。ここでは、受信ユーザのMFPへのアクセス状況、自動削除により送信文書が削除されたか、その後再送が行なわれたか、および再送文書の削除についての情報が表示される。
【0053】
図12は、MFPが実行するBOX保存文書の自動削除処理を示すフローチャートである。
【0054】
図を参照して、ステップS101においてタイマをスタートさせる。ステップS103において現在の日時の確認を行ない、ステップS105において文書ファイル受信日と比較する。ステップS107で、ファイルが受信から予め指定された期間経過しているかを判定し、YESであればステップS109でそのファイルの削除を行なう。ステップS111で全てのファイルについて確認したかを判定し、NOであればステップS103に戻り、YESであれば処理を終了する。
【0055】
図13は、MFPが実行するファイルの再送処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS201においてタイマをスタートさせる。ステップS203において受信側MFPのジョブ履歴を取得し、ステップS205で受信側MFPの操作履歴を取得する。
【0056】
ステップS207において、受信側における未読文書があるかを判定し、YESであればステップS209において、送信ジョブにより送信した文書が未読のまま削除されているかを判定する。ステップS209でYESであれば、ステップS211において受信ユーザが最近MFPにログインしているかを判定する。
【0057】
ステップS211でYESであれば、ステップS213においてユーザによる再送の指定があるかを判定し、YESであればステップS215でファイルの再送を行なう。
【0058】
また、ステップS207で未読文書でないものについては、ステップS217で送信側MFPのBOXから削除し、ステップS219で再送フラグをオフとする。これにより、読まれた文書の再送は行なわれない。
【0059】
また、ステップS209、S211またはS213のいずれかでNOであれば、そのまま処理を終了する。
【0060】
図14は、図13のステップS215での再送処理を示すフローチャートである。
図を参照して、ステップS301で受信側のBOXのデータ保存可能な容量を確認する。ステップS303において、再送する文書のデータ量を確認する。
【0061】
ステップS305で、受信側BOXの空き容量は十分かを判定し、YESであればステップS307でファイルを再送する。また、NOであればデータ量を少なくするために、ステップS309で再送する文書ファイルの保存先であるURLのみを送信し、ユーザにアクセス可能とする。
【0062】
また、URLを送信するか、文書ファイル自体を再送するかは、文書の重要性などを示した情報、ジョブ履歴、ユーザ操作履歴、受信者側の記憶装置の容量などを包括的に判断することで決定してもよい。
【0063】
なお、本発明は特に画像形成装置におけるスキャンデータのような、データ量の多い文書を送受信する際に有効である。すなわち、データ量の多い文書は、記憶装置の記憶容量を確保する観点から早めに自動削除するようにし、その削除に対する措置を行なうものである。但し、PCで作成された文書などに対しても、本発明を適用することができる。
【0064】
また、文書として、画像データ、アプリケーションで作成されたデータ、テキストデータ、電子メール本文などの送受信に本発明を適用することができる。
【0065】
[実施の形態における効果]
従来技術においては、画像形成装置から画像形成装置に文書を送信する場合、画像形成装置に届いた時点で送信完了とされていて、受信者がその後その文書をどう扱ったかの判断ができおらず、受信者の文書の状況をみて文書を自動再送することはできなかったが、以上の構成により、効率的に文書を自動再送することが可能となる。
【0066】
また、上記実施の形態によると、受信側で再送依頼を行なうことなく、送信側の判断でファイルの再送を行なうことができるという効果がある。これにより、例えば受信側で再送依頼を行なっても送信側が電源OFFであり、再送ができない、という状況が生じることを防ぐことができる。
【0067】
また、上記実施の形態においては、受信側装置として、従来用いられてきたものを使用することができるため、システム導入のコストを下げることができる。
【0068】
[その他]
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機、PCなどの文書送信装置を含む画像形成装置に対して実施することができる。
【0069】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0070】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0071】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるネットワーク画像形成システムの構成を示す図である。
【図2】文書の送信手順を説明するための図である。
【図3】1台のMFP内の1つのBOXから他のBOXへ文書を送信する場合を示す図である。
【図4】MFP1台の構成を示す図である。
【図5】図4のユーザ履歴管理部117に記録されるデータの具体例を示す図である。
【図6】図4の文書履歴管理部115に記録されるデータの具体例を示す図である。
【図7】送信側MFPが受信側MFPの文書の追跡を行なうシーケンスを示す図である。
【図8】送信側MFPが受信側MFPに定期的に送信するコマンドを示す図である。
【図9】受信側MFPが送信側MFPに返すレスポンスを示す図である。
【図10】送信側MFPの操作パネルに表示される送信ジョブ一覧画面を示す図である。
【図11】図10のNo.1のファイルが選択された状態から「詳細」ボタンが押された状態を示す図である。
【図12】MFPが実行するBOX保存文書の自動削除処理を示すフローチャートである。
【図13】MFPが実行するファイルの再送処理を示すフローチャートである。
【図14】図13のステップS215での再送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0073】
1〜3 MFP、101 ネットワーク通信部、103 文書作成部、105 文書管理部、107 ユーザ管理部、109 コマンド管理部、111 アドレス帳管理部、113 BOX管理部、115 文書履歴管理部、117 ユーザ履歴管理部、119 画像入出力制御部、121 スキャナ部、123 プリント部、125 HDD(BOX)、127 メモリ。
【出願人】 【識別番号】303000372
【氏名又は名称】コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社
【出願日】 平成18年7月6日(2006.7.6)
【代理人】 【識別番号】100064746
【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎

【識別番号】100085132
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 俊雄

【識別番号】100083703
【弁理士】
【氏名又は名称】仲村 義平

【識別番号】100096781
【弁理士】
【氏名又は名称】堀井 豊

【識別番号】100098316
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 久登

【識別番号】100109162
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 將行


【公開番号】 特開2008−17214(P2008−17214A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187015(P2006−187015)